JP2000167889A - 成形品取り出し装置 - Google Patents

成形品取り出し装置

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JP2000167889A
JP2000167889A JP10347313A JP34731398A JP2000167889A JP 2000167889 A JP2000167889 A JP 2000167889A JP 10347313 A JP10347313 A JP 10347313A JP 34731398 A JP34731398 A JP 34731398A JP 2000167889 A JP2000167889 A JP 2000167889A
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JP
Japan
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product
molded product
suction
mold
movable
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JP10347313A
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English (en)
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Yoshinobu Takeda
与志信 武田
Kunio Yamamoto
国雄 山本
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/42Removing or ejecting moulded articles using means movable from outside the mould between mould parts, e.g. robots
    • B29C45/4225Take-off members or carriers for the moulded articles, e.g. grippers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状の製品キャビティの内周側に材料通路が
あるゲート切断機構付き成形用金型から成形品を確実に
保持して取り出す。 【解決手段】 成形品3A,58Aを取り出し時に保持する保
持体81は、ランナー内で固化したランナー部成形品58A
を真空吸着する第1の吸着部91と、製品キャビティ内で
固化した製品成形品3Aを真空吸着する第2の吸着部104
とを有する。第1の吸着部91は、ランナー部成形品58A
が挿入される孔部92を有する。第2の吸着部104は、第
1の吸着部91の外周側に位置し、製品成形品3Aが挿入さ
れる凹部からなる。第1の吸着部91の底面周辺部に、環
状の製品成形品3Aを吸着する環状の吸着面105を形成す
る。この吸着面105に、その全周に渡る環状の真空吸引
孔107を開口させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂の射出成
形などで成形用金型から成形品を取り出すのに用いられ
る成形品取り出し装置に係わり、特に製品キャビティ内
で固化した成形品すなわち製品と材料通路内で固化した
成形品とを互いに切断するゲート切断機構を備えた成形
用金型に用いられる成形品取り出し装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば合成樹脂の射出
成形では、成形用金型の型体である固定型と可動型とを
型閉して、これらの固定型および可動型間に製品形状の
製品キャビティを形成し、固定型内あるいは固定型およ
び可動型間に形成された材料通路から溶融した熱可塑性
樹脂などの成形材料を製品キャビティ内に充填し、この
製品キャビティ内に充填された樹脂が固化した後、固定
型と可動型とを型開して製品キャビティ内で固化した成
形品(製品成形品)を取り出すようにしている。この取
り出しの方法としては、型開に伴って、可動型などに設
けられた突き出し機構により成形品を離型させてそのま
ま自然落下させる方法や、離型された成形品を真空吸着
式の取り出し装置により保持して取り出す方法などがあ
る。
【0003】また、例えば特開平9−39050号公報
などに記載されているように、金型内で製品キャビティ
内の樹脂と材料通路内の樹脂とを互いに切断するゲート
切断機構を備えた成形用金型も知られている。この種の
成形用金型において材料通路内の樹脂も固化する場合、
製品キャビティ内で固化した成形品と材料通路内で固化
した成形品(材料通路部の成形品)とをそれぞれ取り出
さなければならない。このように、製品成形品と材料通
路部の成形品とが分離している場合、一方の成形品が他
方の成形品の取り出しに対して障害になり、両成形品を
ともに保持して取り出すことは難しい。特に製品成形品
が小型のものである場合は難しい。
【0004】そこで、従来は取り出し装置を用いずに、
製品成形品と材料通路部の成形品をともに型開時に自然
落下させ、後で製品成形品と材料通路部の成形品とを選
別するようにしている。しかし、このような選別を行う
のでは手間がかかり、生産性が悪い。特に製品成形品を
所定個数ずつ梱包しなければならないような場合は、作
業の自動化が難しいことにより、いっそう生産性が悪く
なる。また、落下によって製品成形品が損傷を生じるよ
うなおそれもある。
【0005】さらに、前述のように製品成形品が小型の
もので、材料通路部の成形品が邪魔になるような場合、
開閉式のチャックにより製品成形品を保持するようなこ
とが困難であることから、成形用金型からの取り出し時
に製品成形品を保持する手段としては、製品成形品の端
面を真空吸着することが考えられる。しかし、製品成形
品が環状であると、この製品成形品と取り出し装置側の
吸着面との接触面積を大きくできないこともあって、製
品成形品を確実に保持できず、搬送中に製品成形品が脱
落してしまうようなおそれもある。特に、製品成形品の
表面は、平面であるべき面でも、樹脂の冷却に伴う収縮
により僅かではあるが凹状の湾曲を生じ、製品成形品と
吸着面とを完全に密着させることは難しいので、なおさ
らである。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、製品キャビティ内で固化した環状の製品
成形品と材料通路内で固化した成形品とをともに確実に
保持して取り出すことができる成形品取り出し装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の成形品
取り出し装置は、前記目的を達成するために、互いに開
閉する複数の型体間に環状の製品キャビティと、この製
品キャビティにその内周側から通じる材料通路とを形成
するとともに、この材料通路から前記製品キャビティへ
のゲートで成形材料を切断するゲート切断機構を備えた
成形用金型から前記製品キャビティおよび材料通路内で
成形材料が固化してなる成形品を保持体により保持して
取り出す成形品取り出し装置において、前記保持体は、
前記材料通路内で固化した成形品を吸着する第1の吸着
部と、この第1の吸着部の外周側に位置し前記製品キャ
ビティ内で固化した成形品が内側に挿入される凹部から
なる第2の吸着部とを有し、この第2の吸着部は、前記
製品キャビティ内で固化した成形品を真空吸着する環状
の吸着面を底面に有するものである。
【0008】成形に際しては、まず型閉した型体間に形
成された製品キャビティに、その内周側に位置する材料
通路からゲートを介して成形材料が充填される。つぎ
に、ゲート切断機構により材料通路から製品キャビティ
へのゲートで成形材料が切断されるとともに、製品キャ
ビティ内に充填された成形材料が固化した後、型体が型
開されて、製品キャビティ内で成形材料が固化してなる
成形品すなわち製品と材料通路内で成形材料が固化して
なる成形品とが取り出し装置により取り出される。この
とき、材料通路内で固化した成形品は、取り出し装置の
保持体の第1の吸着部に吸着されて保持され、製品キャ
ビティ内で固化した成形品は、保持体の凹部からなる第
2の吸着部に挿入されるとともに、この第2の吸着部の
底面にある環状の吸着面に真空吸着されて保持される。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明の成形
品取り出し装置において、前記第1の吸着部は、前記材
料通路内で固化した成形品が内側に挿入される孔部を有
するものである。
【0010】これにより、材料通路内で固化した成形品
がより確実に保持される。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の成形品取り出し装置において、前記吸着面に開口す
る真空吸引孔を吸着面の全周に渡って環状に形成したも
のである。
【0012】これにより、製品成形品で真空吸引が有効
に作用する部分が多くなって製品成形品が確実に保持さ
れる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明の成形品取り出し装置において、前記吸着面に
凹凸部を形成したものである。
【0014】凹凸部のうち凸部は製品成形品に当たり、
凹部は製品成形品との間で負圧状態を生じる。これによ
り、製品成形品で負圧が作用する面積が大きくなり、製
品成形品がより確実に保持される。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かの発明の成形品取り出し装置において、前記吸着面の
表面に樹脂製の被覆を成形したものである。
【0016】例えば保持体の本体部の材料がステンレス
であり、成形品の材料が樹脂であるような場合でも、樹
脂製の被覆により保持体の吸着面と成形品との密着性が
向上し、製品成形品がよりいっそう確実に保持される。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の成形品取り出し装置
の第1実施例について、図1から図8を参照しながら説
明する。まず成形品取り出し装置が用いられる成形用金
型の構成を説明する。この成形用金型は、ナイロンなど
の熱可塑性樹脂の射出圧縮成形の一種である型内計量圧
縮成形用のものであり、ホットランナータイプのもので
ある。
【0018】図4において、1は固定型、2は可動型
で、型体であるこれら固定型1および可動型2は、図4
において図示左右方向(型開閉方向A)に移動して互い
に開閉し、型閉時に製品形状の円環状の製品キャビティ
3を相互間に複数形成するものである。前記固定型1
は、図示していない射出成形機の固定側プラテンに取り
付けられる固定側取付け板6と、この固定側取付け板6
における可動型2側の面に枠状のスペーサブロック7を
介して固定された固定側受け板8と、この固定側受け板
8における可動型2側の面に固定された固定側型板9と
を備えている。
【0019】また、固定側取付け板6と固定側受け板8
との間にはマニホールド11が設けられており、このマニ
ホールド11における固定側取付け板6側の面にはスプル
ーブッシュ12が固定されている。このスプルーブッシュ
12は、内部が材料通路である1次スプルー13をなしてお
り、固定側取付け板6に形成された通孔14を介して射出
成形機のノズル15が接続されるものである。また、マニ
ホールド11内には、前記1次スプルー13を複数ある製品
キャビティ3へ分岐させる材料通路である1次ランナー
16が形成されている。さらに、マニホールド11には、1
次ランナー16を加熱するヒーター17が設けられている。
【0020】また、前記固定側型板9には固定側ブロッ
ク21が埋め込まれて固定されており、この固定側ブロッ
ク21には、前記複数の製品キャビティ3にそれぞれ対応
する複数のゲートブッシュ22が埋め込まれて固定されて
いる。このゲートブッシュ22内には、1次ゲート23およ
び材料通路である2次スプルー24が形成されている。ゲ
ートブッシュ22の先端部は、固定側ブロック21における
可動型2側の面に開口した嵌合孔25内に嵌合している。
この嵌合孔25は、前記型開閉方向Aを軸方向とする円柱
形状になっている。
【0021】また、前記マニホールド11に複数の筒状の
バルブケーシング26が固定されており、これらバルブケ
ーシング26は、前記固定側受け板8を貫通して先端部が
前記ゲートブッシュ22内にそれぞれ嵌合している。バル
ブケーシング26は、内部が前記マニホールド11の1次ラ
ンナー16に連通する材料通路27になっているとともに、
バルブピン支持孔28をゲートブッシュ22側の先端部にそ
れぞれ有している。このバルブピン支持孔28の外周部に
は、前記材料通路27をゲートブッシュ22の1次ゲート23
に連通させる複数の凹溝29が形成されている。さらに、
バルブケーシング26の外周部には、材料通路27を加熱す
るヒーター30が設けられている。
【0022】そして、前記バルブケーシング26内には、
前記1次ゲート23を開閉するバルブ体としてのバルブピ
ン31が前記型開閉方向Aに可動に設けられている。この
バルブピン31は、バルブケーシング26におけるマニホー
ルド11側の端部に固定されたガイドブッシュ32を摺動自
在に貫通しており、先端部が前記バルブケーシング26の
バルブピン支持孔28に摺動自在に常時嵌合している。ま
た、バルブピン31は、マニホールド11を貫通して固定側
取付け板6に設けられた油圧シリンダーなどのバルブ駆
動装置33に接続されている。すなわち、このバルブ駆動
装置33の駆動によりバルブピン31が移動して前記1次ゲ
ート23に挿脱自在に嵌合するようになっている。
【0023】前記可動型2は、図示していない射出成形
機の可動側プラテンに取り付けられる可動側取付け板41
と、この可動側取付け板41における固定型1側の面にス
ペーサブロック42を介して固定された第1の可動側受け
板43と、この第1の可動側受け板43における固定型1側
の面に固定された第2の可動側受け板44とを備えてい
る。
【0024】また、これら可動側取付け板41および可動
側受け板43,44からなる可動型基体45の固定型1側には
移動体である移動板46が前記型開閉方向Aへ所定範囲可
動に取り付けられている。そして、移動板46は、この移
動板46と可動型基体45との間に装着された付勢手段とし
てのばね47により、可動型基体45に対して固定型1の方
へ付勢されている。すなわち、本成形用金型は、移動板
46と固定型1との間の第1のパーティングラインPL1の他
に、可動型基体45と移動板46との間の第2のパーティン
グラインPL2を有している。
【0025】枠状の前記移動板46の内側には可動側ブロ
ック48が固定されている。この可動側ブロック48には組
み込み孔51が形成されている。この組み込み孔51の固定
型1側には、前記複数の製品キャビティ3の外周面をそ
れぞれ形成する複数のキャビティ形成孔52が形成されて
いる。そして、組み込み孔51内には、可動入れ子53が前
記型開閉方向Aへ所定範囲可動に組み込まれている。こ
の可動入れ子53は、可動側ブロック48との間に装着され
た付勢手段としてのばね54により、可動側ブロック48に
対して反固定型1側へ付勢されており、常時は第2の可
動側受け板44に当接した状態になっている。また、可動
入れ子53には、前記複数のキャビティ形成孔52内にそれ
ぞれ摺動自在に嵌合する円筒状の凸部55が固定型1側へ
突出させて形成されている。これら凸部55は、その先端
面により製品キャビティ3の一端面を形成するものであ
る。なお、製品キャビティ3の他端面は前記固定側ブロ
ック21により形成される。
【0026】また、前記可動型基体45には、両可動側受
け板43,44により挟まれて複数のゲートカッター56が固
定されている。これらゲートカッター56は、前記可動入
れ子53に複数形成された貫通孔57にそれぞれ摺動自在に
嵌合されており、各製品キャビティ3の内周面を形成す
るものである。そして、型閉時には、ゲートカッター56
の先端面と固定型1のゲートブッシュ22の先端面との間
に、前記2次スプルー24に連通するとともに製品キャビ
ティ3の内周側に位置する材料通路である円板状の2次
ランナー58が形成され、ゲートカッター56の先端面外周
部と固定側ブロック21の嵌合孔25の先端面外周部との間
に、2次ランナー58を製品キャビティ3に連通させる円
環状の2次ゲート59が形成されるようになっている。さ
らに、ゲートカッター56は、前記固定側ブロック21の嵌
合孔25に型閉時に挿脱自在に嵌合するようになってお
り、この嵌合孔25とともに、2次ゲート59で2次ランナ
ー58内の成形材料である樹脂と製品キャビティ3内の樹
脂すなわち製品とを切断するゲート切断機構をなすもの
である。なお、ゲートカッター56の先端面には、逆テー
パー状の凹部からなるランナーロック部60が形成されて
いる。
【0027】さらに、前記可動型基体45には、突き出し
板61が前記型開閉方向Aへ所定範囲可動に設けられてい
る。この突き出し板61には複数の製品突き出しピン62お
よび複数のランナー突き出しピン63の一端部が固定され
ている。製品突き出しピン62は、可動側受け板43,44を
摺動自在に貫通し、先端が可動入れ子53に対向してい
る。一方、ランナー突き出しピン63は、第1の可動側受
け板43およびゲートカッター56を摺動自在に貫通し、先
端がゲートカッター56のランナーロック部60へ露出して
いる。そして、製品突き出しピン62は、可動入れ子53を
固定型1側へ押すことにより、製品キャビティ3内で樹
脂が固化してなる成形品3Aすなわち製品を突き出して可
動型2から離型させるものである。一方、ランナー突き
出しピン63は、2次スプルー24および2次ランナー58内
で樹脂が固化してなるランナー部成形品58Aを突き出し
て可動型2から離型させるものである。なお、図面にお
いて成形品3A,58Aの各部には、金型における対応する
部分の符号にAの添字を付した参照符号を付してある。
【0028】つぎに、前記成形用金型から成形品3A,58
Aを自動的に取り出す成形品取り出し装置について説明
する。図8は、取り出し装置を概略的に示したものであ
る。同図において、71はランナー収容部、72は製品収容
部であり、これらランナー収容部71、製品収容部72およ
び成形用金型は、水平な一直線に沿って位置している。
また、これら成形用金型、ランナー収容部71および製品
収容部72の上方には、それらの配列と平行に横レール73
が設けられており、この横レール73に横スライド体74が
摺動自在に支持されている。また、この横スライド体74
には、縦スライド体75が昇降自在に支持されており、こ
の縦スライド体75の下端部には搬送体76が回動自在に支
持されている。この搬送体76には、成形用金型の各製品
キャビティ3内で樹脂が固化してなる円環状の製品成形
品3Aと各2次スプルー24および2次ランナー58内で樹脂
が固化してなるランナー部成形品58Aとをそれぞれ保持
する複数の保持体81が設けられている。
【0029】なお、図8には搬送体76を複数描いてある
が、これは説明のためであり、実際には搬送体76は一つ
のみある。
【0030】つぎに、前記保持体81の構成を特に図1か
ら図3に基づいて説明する。この保持体81は、それぞれ
ステンレスなどからなる保持体ベース部82、保持体入れ
子83およびカバー84により構成されている。保持体ベー
ス部82は、ほぼ円筒状になっており、後端面に座ぐり部
86が形成されている。保持体入れ子83は、保持体ベース
部82内に同軸的に組み込まれているが、その座ぐり部86
内に嵌合するフランジ部87を後部に有しており、このフ
ランジ部87においてボルト88により保持体ベース部82に
固定されている。
【0031】そして、保持体入れ子83には、前記ランナ
ー部成形品58Aを吸着する第1の吸着部91が形成されて
いる。この第1の吸着部91は、保持体入れ子83の前部に
形成されランナー部成形品58Aが内側に挿入される孔部9
2を有している。この孔部92は座ぐり部93を前端部に有
しており、成形品58Aのうち特に2次ランナー58に対応
する部分は、座ぐり部93内に密着状態で嵌合されるよう
になっている。さらに、保持体入れ子83には、孔部92か
ら保持体入れ子83の後端面へ通じる第1の接続孔94が形
成されている。この第1の接続孔94は、真空吸引用の第
1のポンプ95に接続するための継手96が螺着されるもの
である。
【0032】前記カバー84は、円環状になっており、前
記保持体ベース部82の前端面にボルト101により同軸的
に固定されている。なお、位置決めのために、保持体ベ
ース部82の前端面中央部に形成された円環状の凸部102
がカバー84の後面に形成された凹部103に嵌合されてい
る。そして、カバー84の内周側に、前記第1の吸着部91
の外周側に位置し製品成形品3Aが内側に挿入される凹部
からなる第2の吸着部104が形成されている。また、こ
の第2の吸着部104の底面周辺部は、保持体ベース部82
の凸部102の前端面と保持体入れ子83の前端面とにより
形成されているが、円環状の吸着面105をなしている。
この吸着面105は、保持体81の軸方向と直交する一平面
からなっており、円環状の製品成形品3Aを真空吸着する
ものである。
【0033】また、前記保持体入れ子83の外周面におけ
るフランジ部87よりも前側の部分と保持体ベース部82の
内周面との間には、その全周に渡って空気通路をなす隙
間106が形成されている。この隙間106は、前記吸着面10
5へ開口しており、この開口が吸着面105の全周に渡る円
環状のスリット状の真空吸引孔107を形成している。な
お、この真空吸引孔107は、保持体入れ子83の外周面に
形成された円環状の突起部108により絞られている。例
えば、円環状の製品成形品3Aの幅が2mm程度であるのに
対して、真空吸引孔107の幅は0.3mm程度である。また、
保持体ベース部82の側部には、前記隙間106に通じる第
2の接続孔109が貫通形成されている。この第2の接続
孔109は、真空吸引用の第2のポンプ110に接続するため
の継手111が螺着されるものである。なお、これにより
発生する負圧は、例えば-0.6barである。
【0034】さらに、図2に示すように、前記吸着面10
5には、凹凸部をなす多数の凹部116および凸部117が形
成されている。保持体81の製造に際しては、寸法精度を
確保して空気漏れを防止するために、ジググラインダー
などにより吸着面105に研摩を施すが、その後さらにブ
ラストを施して吸着面105を例えば20μm程度の粗面にす
ることにより前記凹凸部を形成する。なお、吸着面105
を粗面化する手段はブラストには限らず、放電加工など
を利用してもよい。ブラストよりも放電加工の方が面粗
さを一定にできる点で有利である。また、前記吸着面10
5の表面には、樹脂製の被覆118が形成されている。この
被覆118は、例えば塗料を塗布することにより形成され
たものであるが、それ以外の手段で樹脂コーティングを
施すことにより形成してもよい。例えば、フッ素樹脂の
コーティングなども利用可能である。なお、図2におい
ては、わかりやすくするために凹部116および凸部117も
被覆118も模式的に誇張して表わしてある。
【0035】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。まず成形用金型で行われる型内計量圧縮成形に
ついて説明する。この型内計量圧縮成形では、射出成形
機の型締装置の型締力が少なくとも2段階に調整可能で
あることが必要である。成形に際しては、まず型締装置
により弱い型締力で固定型1と可動型2とを型閉する。
この状態で、固定型1と可動型2側の移動板46とは第1
のパーティングラインPL1において閉じ、固定型1の固
定側ブロック21およびゲートブッシュ22と移動板46を含
めた可動型2側の可動側ブロック48、可動入れ子53およ
びゲートカッター56との間に2次ランナー58および製品
キャビティ3が形成されるが、ばね47の力により、移動
板46と可動型基体45とは若干開いた状態になる。そし
て、図5に示すように、ゲートカッター56は固定側ブロ
ック21の嵌合孔25に嵌合しておらず、開口した2次ゲー
ト59により2次ランナー58と製品キャビティ3とが連通
している。この状態で、バルブ駆動装置33によりバルブ
ピン31を反可動型2側に移動させて1次ゲート23から抜
き、射出成形機のノズル15から1次スプルー13へ溶融し
た熱可塑性樹脂を射出する。この樹脂は、1次スプルー
13、マニホールド11の1次ランナー16、バルブケーシン
グ26内の材料通路27、バルブピン支持孔28の周囲の凹溝
29、前述のようにして開放された1次ゲート23、2次ス
プルー24、2次ランナー58および2次ゲート59を通って
製品キャビティ3内に充填される(充填工程)。
【0036】このように金型内に樹脂が充填されると、
この金型内の樹脂圧により、可動型2の可動型基体45が
固定型1から離れる方向へ適宜後退する。この後退量
は、樹脂圧と型締力とばね47の力との釣り合いによって
決まる。そして、このように可動型基体45が後退するこ
とにより、射出成形機から射出される樹脂の量などのば
らつきが吸収され、製品キャビティ3内の樹脂の圧力が
ほぼ一定で、しかも均一なものになる(調圧工程)。な
お、移動板46と固定型1とは閉じた状態に保たれる。
【0037】つぎに、型締装置の型締力を強める。これ
により、図4および図6に示すように、ばね47の力に抗
して移動板46と可動型基体45とが第2のパーティングラ
インPL2において閉じる。この過程の前半においては、
可動型基体45とともに可動入れ子53およびゲートカッタ
ー56が固定型1の方へ前進してくることにより、製品キ
ャビティ3内の樹脂がまだ開いている2次ゲート59から
2次ランナー58へ戻り、成形用金型内の樹脂は射出成形
機側へ戻る。そして、図5に鎖線で示すようにゲートカ
ッター56が固定側ブロック21の嵌合孔25に嵌合し始めた
時点で2次ゲート59が閉じ、この時点で製品キャビティ
3には一定量の樹脂が残る(計量工程)。その後は、固
定型1側に移動する可動入れ子53により、製品キャビテ
ィ3内の樹脂が圧縮される(圧縮工程)。なお、前述の
ように2次ゲート59が閉じられることにより、2次ラン
ナー58内の樹脂と製品キャビティ3内の樹脂とが2次ゲ
ート59において切断されることになる。
【0038】また、2次ゲート59が閉じた後、バルブ駆
動装置33の駆動によりバルブピン31が可動型2側に移動
して1次ゲート23に嵌合し、この1次ゲート23が閉じ
る。
【0039】そして、2次スプルー24、2次ランナー58
および製品キャビティ3内の樹脂が冷却して固化した
後、固定型1と可動型2とが型開され、成形品取り出し
装置により成形品3A,58Aが取り出される。その後、再び
型閉されて以上の成形の工程が繰り返される。なお、ヒ
ータ17,30の加熱により、1次スプルー13、マニホール
ド11の1次ランナー16およびバルブケーシング26の材料
通路27内の樹脂、つまり成形用金型内における1次ゲー
ト23までの樹脂は常時溶融状態に保たれる。このような
ホットランナータイプの成形用金型では、高い成形能率
が得られるとともに、成形材料である樹脂の無駄を少な
くできる。
【0040】また、前述のような調圧工程、計量工程お
よび圧縮工程を含む型内計量圧縮成形によれば、高精度
の製品成形品3Aを得られる。しかも、円環状の製品キャ
ビティ3に、その内周側に位置し2次スプルー24を中央
部に有する円板状の2次ランナー58から円環状の2次ゲ
ート59を介して樹脂を充填するので、製品キャビティ3
内で樹脂が均一に放射状に広がることにより、製品成形
品3Aの真円度などの寸法精度がよりいっそう向上する。
【0041】つぎに、前記成形品取り出し装置による成
形品3A,58Aの取り出しについて説明する。前述のように
固定型1と可動型2とが開いたとき、ランナーロック部
60などにより固定型1側よりも可動型2側の方が離型抵
抗が大きくなっているため、2次スプルー24および2次
ランナー58内で樹脂が固化してなるランナー部成形品58
Aおよび製品キャビティ3内で樹脂が固化してなる製品
成形品3Aは、まず固定型1から離れ、可動型2側に留ま
る。
【0042】また、図8の(A)に示すように、型開と
ともに成形品取り出し装置の搬送体76が下降し、固定型
1と可動型2との間に入る。このとき、搬送体76は、保
持体81のある面が横に向いて可動型2に対向し、各保持
体81は、各ランナー部成形品58Aおよび各製品成形品3A
にそれぞれ対向する。
【0043】つぎに、突き出し板61とともに突き出しピ
ン62,63が固定型1側へ前進することにより、図7および
図8に示すように、成形品3A,58Aが突き出されて可動型
2から離れる。特に製品成形品3Aは、製品突き出しピン
62が可動入れ子53を押し、この可動入れ子53がばね54の
力に抗して固定型1側に移動することにより、可動入れ
子53の凸部55によって突き出される。このように成形品
3A,58Aが突き出されると、ランナー部成形品58Aは、保
持体81の孔部92内に挿入され、その座ぐり部93内に嵌合
される。そして、第1のポンプ95の駆動により真空吸引
が行われることにより、ランナー部成形品58Aは孔部92
からなる第1の吸着部91に吸着されて保持される。吸着
は、特に座ぐり部93の底面で作用する。また、突き出さ
れた製品成形品3Aは、保持体81の凹部からなる第2の吸
着部104内に挿入される。そして、第2のポンプ110の駆
動により第2の吸着部104内の底面の吸着面105の真空吸
引孔107で真空吸引が行われることにより、製品成形品3
Aがこれと同じ円環状の吸着面105に吸着されて保持され
る。
【0044】このように保持体81に複数組の成形品3A,5
8Aが保持された後、突き出しが解除され、図示していな
いリターンばねの力により突き出し板61および突き出し
ピン62,63が反固定型1側へ戻る。また、製品突き出し
ピン62による押圧が解除されることにより、ばね54の力
によって可動入れ子53も反固定型1側へ戻り、第2の可
動側受け板44に当接する。突き出し時以外、可動入れ子
53はこのように第2の可動側受け板44に当接した状態に
あり、この第2の可動側受け板44を含む可動型基体45と
一体的に移動する。
【0045】このようにして突き出しピン63および可動
入れ子53が邪魔にならないように後退した後、図8の
(B)に示すように、縦スライド体57とともに搬送体76
が上昇し、固定型1と可動型2との間から抜ける。その
後、成形用金型では型閉が行われて成形が行われる。一
方、図8の(C)に示すように、搬送体76は、横スライ
ド体74とともに移動してランナー収容部71の上方に位置
し、さらに、90°回転して保持体81のある面が下向きに
なる。ここで、保持体81の第1の吸着部91におけるラン
ナー部成形品58Aに対する真空吸着による保持が解除さ
れ、このランナー部成形品58Aが矢印Bで示すように搬
送体76から落下してランナー収容部71に収容される。な
お、その際、製品成形品3Aはなお保持体81の第2の吸着
部104に真空吸着されたままであり、落下はしない。
【0046】つぎに、図8の(D)に示すように、搬送
体76は、横スライド体74とともに移動し、さらに下降し
て製品収容部72の上方近傍に位置する。ここで、保持体
81の第2の吸着部104における製品成形品3Aに対する真
空吸着が解除され、製品成形品3Aが矢印Cで示すように
保持体81から落下して製品収容部72に収容される。
【0047】その後、搬送体76は、移動および回転して
成形用金型に再び製品3A,58Aを取りに行く。
【0048】前記実施例の構成によれば、成形品取り出
し装置の保持体81に、ランナー部成形品58Aを吸着する
第1の吸着部91を形成するとともに、この第1の吸着部
92の外周側に位置し製品成形品3Aが挿入される凹部から
なる第2の吸着部104を形成し、さらに、この第2の吸
着部104の底面周辺部に円環状の製品成形品3Aを真空吸
着する円環状の吸着面105を形成したので、成形用金型
において円環状の製品キャビティ3の内周側に2次ラン
ナー58および2次スプルー24があり、かつ、成形用金型
内で製品キャビティ3内の樹脂と2次ランナー58内の樹
脂とが互いに切断されるにもかかわらず、両者が互いに
妨げになることなく、製品キャビティ3内で固化した製
品成形品3Aと2次スプルー24および2次ランナー58内で
固化したランナー部成形品58Aとの両方を確実に保持し
て取り出すことができる。小さくてハンドリングが困難
なランナー部成形品58Aも、このように真空吸着するこ
とにより保持できる。そして、このように成形品3A,58A
の取り出しを成形品取り出し装置によって自動化できる
ことにより、成形品3A,58Aの自動選別や自動梱包も可能
になり、生産性が大幅に向上する。また、特に製品成形
品3Aを衝撃なく製品収容部72に収容できることにより、
製品成形品3Aの損傷も防止できる。
【0049】また、可動型2から離型した状態で、2次
スプルー部分24を含めてランナー部成形品58Aが製品成
形品3Aより固定型1側に突出しているのに対して、保持
体81の第1の吸着部91は、ランナー部成形品58Aが挿入
されて嵌合される孔部92を有するので、ランナー部成形
品58Aをより確実に保持して取り出すことができる。
【0050】また、円環状の製品成形品3Aを吸着する保
持体81の円環状の吸着面105において、真空吸引孔107を
全周に渡って円環状に形成したので、分離した小さい真
空吸引孔を複数設けたような場合に比べ、製品成形品3A
に対して真空吸引が有効に作用する部分が多くなること
により、円環状の製品成形品3Aをより確実に保持でき
る。
【0051】また、保持体81の吸着面105を粗面にし
て、この吸着面105に多数の凹部116および凸部117を形
成したことにより、次のような効果が得られる。すなわ
ち、真空吸着に際して凹部116および凸部117のうち凸部
117は製品成形品3Aに当たり、凹部116は製品成形品3Aと
の間で負圧状態を生じる。これにより、製品成形品3Aで
負圧が作用する面積が大きくなり、製品成形品3Aがいっ
そう確実に保持されることになる。
【0052】さらに、ステンレスとナイロンなどの樹脂
とでは本来滑りが生じやすいが、保持体81の吸着面105
に樹脂製の被覆118を形成したので、保持体81の本体部
の材料がステンレスであり、成形品3Aの材料がナイロン
などの樹脂であるにもかかわらず、保持体81の吸着面10
5と成形品3Aとの材質が近くなることにより、吸着面105
と成形品3Aとの密着性が向上し、成形品3Aをよりいっそ
う確実に保持できる。吸着力を測定したところ、被覆11
8がない場合に比べ、吸着力は2倍以上に高まった。な
お、保持体81の使用が重なるにつれ、凸部117に形成さ
れた被覆118は摩耗してなくなるが、凹部116に残る被覆
118のみでも十分な効果が得られる。
【0053】図9は本発明の成形品取り出し装置の第2
実施例を示すものである。なお、前記第1実施例と対応
する部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本第2実施例は、保持体81の円環状の吸着面105の内周
部および外周部に凹凸部のうちの凸部121を円環状に形
成し、これら両凸部121間に円環状の凹部122を形成した
ものである。両凸部121は、保持体81の軸方向と直交す
る同一平面上に位置している。また、円環状の真空吸引
孔107は、凹部122の底面に開口している。
【0054】本第2実施例では、製品成形品3Aを吸着面
105に吸着保持するとき、凸部121が製品成形品3Aに当た
り、両凸部121間に位置する凹部122は密閉空間になる。
この凹部122に真空吸引孔107が開口しているため、凹部
122内が確実に負圧状態になるが、これにより、製品成
形品3Aで負圧が作用する面積が大きくなり、製品成形品
3Aがいっそう確実に保持されることになる。
【0055】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、製品キャビティ3が円環状のものであ
ったが、製品キャビティは円環状には限らず、角形ある
いは楕円形などで環状のものであってもよい。また、搬
送体76の動作も、前記実施例のものには限らず、様々な
変形実施が可能である。さらに、前記実施例のホットラ
ンナータイプ成形用金型は、1次ゲート23をバルブピン
31により機械的に開閉するバルブゲート式のものになっ
ていたが、ヒータのオンオフによりゲート部の樹脂を溶
融ないし固化させることにより開閉するスピアシステム
などのオープンゲート方式のものでもよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、環状の製品キ
ャビティにその内周側から通じる材料通路を有し、この
材料通路から製品キャビティへのゲートで成形材料を切
断するゲート切断機構を備えた成形用金型から製品キャ
ビティおよび材料通路内で成形材料が固化してなる成形
品を保持体により保持して取り出す成形品取り出し装置
において、保持体は、材料通路内で固化した成形品を吸
着する第1の吸着部と、この第1の吸着部の外周側に位
置し製品キャビティ内で固化した成形品が内側に挿入さ
れる凹部からなる第2の吸着部とを有し、この第2の吸
着部は、製品キャビティ内で固化した成形品を真空吸着
する環状の吸着面を底面に有するので、環状の製品キャ
ビティの内周側に材料通路があるにもかかわらず、製品
キャビティ内で固化した環状の成形品と材料通路内で固
化した成形品との両方を確実に保持して取り出すことが
できる。
【0057】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、第1の吸着部は、材料通路内で固化し
た成形品が内側に挿入される孔部を有するので、材料通
路内で固化した成形品をより確実に保持して取り出すこ
とができる。
【0058】請求項3の発明の成形品取り出し装置によ
れば、請求項1または2の発明の効果に加えて、吸着面
に開口する真空吸引孔を吸着面の全周に渡って環状に形
成したので、製品キャビティ内で固化した環状の成形品
をより確実に保持して取り出すことができる。
【0059】請求項4の発明の成形品取り出し装置によ
れば、請求項1〜3のいずれかの発明の効果に加えて、
吸着面に凹凸部を形成したので、製品で負圧が作用する
面積が大きくなることにより、成形品をいっそう確実に
保持して取り出すことができる。
【0060】請求項5の発明の成形品取り出し装置によ
れば、請求項1〜4のいずれかの発明の効果に加えて、
吸着面の表面に樹脂製の被覆を成形したので、吸着面と
成形品との密着性が向上することにより、成形品をより
いっそう確実に保持して取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形品取り出し装置の第1実施例を示
す保持体の断面図である。
【図2】同上保持体の一部の拡大断面図である。
【図3】同上保持体の斜視図である。
【図4】同上成形用金型全体の断面図である。
【図5】同上成形用金型全体の断面図であり、ゲートカ
ット前を示している。
【図6】同上成形用金型全体の断面図であり、型締完了
時点を示している。
【図7】同上成形用金型全体の断面図であり、成形品を
取り出している状態を示している。
【図8】同上成形品取り出し装置の動作を概略的に示す
説明図である。
【図9】本発明の成形品取り出し装置の第2実施例を示
す保持体の断面図である。
【符号の説明】
1 固定型(型体) 2 可動型(型体) 3 製品キャビティ 3A 製品成形品(成形品) 56 ゲートカッター(ゲート切断機構) 58 2次ランナー(材料通路) 58A ランナー部成形品(成形品) 59 2次ゲート(ゲート) 81 保持体 91 第1の吸着部 92 孔部 104 第2の吸着部 105 吸着面 107 真空吸引孔 116 凹部(凹凸部) 117 凸部(凹凸部) 118 被覆 121 凸部(凹凸部) 122 凹部(凹凸部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉する複数の型体間に環状の製
    品キャビティと、この製品キャビティにその内周側から
    通じる材料通路とを形成するとともに、この材料通路か
    ら前記製品キャビティへのゲートで成形材料を切断する
    ゲート切断機構を備えた成形用金型から前記製品キャビ
    ティおよび材料通路内で成形材料が固化してなる成形品
    を保持体により保持して取り出す成形品取り出し装置に
    おいて、前記保持体は、前記材料通路内で固化した成形
    品を吸着する第1の吸着部と、この第1の吸着部の外周
    側に位置し前記製品キャビティ内で固化した成形品が内
    側に挿入される凹部からなる第2の吸着部とを有し、こ
    の第2の吸着部は、前記製品キャビティ内で固化した成
    形品を真空吸着する環状の吸着面を底面に有することを
    特徴とする成形品取り出し装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の吸着部は、前記材料通路内で
    固化した成形品が内側に挿入される孔部を有することを
    特徴とする請求項1記載の成形品取り出し装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着面に開口する真空吸引孔を吸着
    面の全周に渡って環状に形成したことを特徴とする請求
    項1または2記載の成形品取り出し装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着面に凹凸部を形成したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形品取
    り出し装置。
  5. 【請求項5】 前記吸着面の表面に樹脂製の被覆を成形
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の成形品取り出し装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7207515B2 (en) 2001-02-19 2007-04-24 Takata-Petri (Ulm) Gmbh Drive unit for a safety belt tensioner
JP2009050928A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Bridgestone Corp ワークの取出しヘッド
JP2020519536A (ja) * 2017-05-26 2020-07-02 サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ 飲料を調製するためのカプセルにシール部材を貼り付けるための方法および装置

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