JP2000167568A - 廃水回収再利用方法 - Google Patents
廃水回収再利用方法Info
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Abstract
造の原水や、冷却塔補給水等の雑用水として再利用でき
る廃水の回収再利用方法を提供する。 【解決手段】 シリカを飽和溶解度に近い濃度まで含む
廃水に薬品注入装置1 からNaOHを添加し、pHを9
以上に調整する。pH調整した廃水を蒸留器2 に供給す
る。蒸留器2 は蒸気エジェクター式の3効用蒸発器であ
る。蒸発器2 の蒸留水は処理水槽3 に貯えられ、その一
部はボイラ4 へ送られ、ここで得られた蒸気が蒸発器2
の蒸気エジェクターに供給される。蒸発器2 における蒸
気の凝縮は冷却塔5 から来る冷却水によって行われる。
蒸発器2 の蒸留水は、導電率10μS/cm以下の高純
度である。蒸発器2 の濃縮水は、既設の排水処理設備へ
送られて他の廃水と混合された後、適切に処理され放流
される。
Description
晶、半導体工業等の電子工業で排出され、シリカを多量
に含む廃水の回収再利用方法に関する。
処理され、液成分は性状によりそのまま放流されるか、
または更に生物処理されて放流され、固形物は脱水機で
スラッジとして取り出され、産業廃棄物処理業者に引き
取り処分されていた。
lishing )廃水の一般的な処理方法を図5に示す。この
処理方法では、廃水は、薬品注入装置(51)からH2 SO
4 等の酸あるいはNaOH等のアルカリの添加により中
和されるとともに、凝集剤注入装置(52)から高分子凝集
剤あるいは無機系凝集剤の添加によって反応槽(53)内で
フロックを生成する。発生したフロックは沈降槽(54)で
沈降分離され、上澄み液は、必要に応じて更に廃水処理
施設で生物処理され、排水として放流される。沈降槽(5
4)で分離されたフロック(フロック)は槽底部から引き
抜かれ、フィルタープレス等の脱水機(55)で脱水され、
ケーキ(スラッジ)として産業廃棄物処理業者に引き取
られ処分される。
心の高まりから、工場からの産業廃棄物排出ゼロ化が求
められており、特に半導体製造工場ではその意識が高
い。また、ISO14001 (環境管理システムの国際規
格)を満足するため、発生源である製造プロセスでの廃
水対策が重要であり、排水についても有効利用(再利用
化)による低減が望まれている。さらに、新規工場設置
に当たっては、取水条件・排水条件とも厳しく規制され
ており、全体の水の有効利用が求められている。
水は排水として放流されている。
び歩留りを向上させるために、製造対象品はサイズの大
きなものとなってきており(例えば液晶用ガラスは60
mm×60mmのものが100mm×100mmに、ウ
エハは200mmφのものが300mmφになりつつあ
る)、それに伴い使用される純水量が多くなっている。
対応するため、CMP処理適用の対象範囲が広くなって
いて、シリカを多量に含む排水の量が多くなりつつあ
る。
を回収して、純水製造の原水や、冷却塔補給水等の雑用
水として再利用し、水を有効利用することができる廃水
の回収再利用方法を提供することにある。
シリカを多量に含む廃水を処理するに当たり、該廃水を
アルカリ性に望ましくはpH9以上に調整してシリカの
溶解度を増し、蒸発器で処理し、蒸留水を回収再利用
し、濃縮液を排水処理設備で処理する廃水回収再利用方
法である。この方法は、廃水をアルカリ性にするpH調
整槽とその下流の上記蒸発器から構成される廃水回収装
置で実施され得る。
を多量に含む廃水を処理するに当たり、該廃水を中性に
して溶解シリカが析出し易くするとともに、凝集剤を添
加してSS成分をフロック化し、沈降槽でフロックを分
離し、フロック分離後の上澄み液をアルカリ性に望まし
くはpH9.5以上に調整し、蒸発器で処理し、蒸留水
を回収再利用し、濃縮液を冷却器で冷却した後廃水側へ
返送して処理する廃水回収再利用方法である。この方法
は、廃水を中性にするpH調整装置と凝集剤を添加する
凝集剤注入装置、これらの下流の凝集反応槽、上記フロ
ックを分離する沈降槽、上記澄み液をアルカリ性にする
薬品注入装置、上記蒸発器、上記冷却器から構成される
廃水回収装置で実施され得る。
アを多量に含む廃水を処理するに当たり、廃水をアルカ
リ性に望ましくはpH9以上に調整し、アンモニアスト
リッピング塔でアンモニアを除去し、アンモニア除去後
の液を蒸発器で処理し、蒸留水を回収再利用し、濃縮液
を廃水設備で処理する廃水回収再利用方法である。この
方法は、廃水をアルカリ性にするpH調整槽、該廃水を
熱回収する熱交換器、上記アンモニアストリッピング塔
および上記蒸発器から構成される廃水回収装置で実施さ
れ得る。
アとSS成分を含む廃水を処理するに当たり、廃水を中
性にして溶解シリカが析出し易くするとともに、凝集剤
を添加してSS成分をフロック化し、沈降槽でフロック
を分離し、フロック分離後の上澄み液をアルカリ性に望
ましくはpH9.5以上に調整し、アンモニアストリッ
ピング塔でアンモニアを除去し、アンモニア除去後の液
を蒸発器で処理し、蒸留水を回収再利用し、濃縮液を冷
却器で冷却した後廃水側へ返送して処理する廃水回収再
利用方法である。この方法は、廃水を中性にするpH調
整装置と凝集剤を添加する凝集剤注入装置、これらの下
流の凝集反応槽、上記フロックを分離する沈降槽、上記
澄み液をアルカリ性にする薬品注入装置、該廃水を熱回
収する熱交換器、上記アンモニアストリッピング塔、上
記蒸発器、上記冷却器から構成される廃水回収装置で実
施され得る。
効用蒸発器を用いる請求項1〜4のいずれか1項記載の
廃水回収再利用方法である。
ものである。
和溶解度に近い濃度まで含む廃水を対象液として、これ
に薬品注入装置(1) からNaOHを添加し、pHを9以
上に調整する。廃水中のシリカは、pHをアルカリにす
ることにより溶解度を増す。廃水の1/2量を回収再利
用したい場合はpH9.1、2/3量を回収したい場合
はpH9.7、3/4量を回収したい場合はpH10に
それぞれpHを調整する。
供給する。蒸留器(2) として、この例では蒸気エジェク
ター式の3効用蒸発器を使用するが、これ以外の多段フ
ラッシュ、単効用蒸発器等を用いても良い。蒸発器(2)
の蒸留水は処理水槽(3) に貯えられ、その一部はボイラ
(4) へ送られ、ここで得られた蒸気が蒸発器(2) の蒸気
エジェクターに供給される。蒸発器(2) における蒸気の
凝縮は冷却塔(5) から来る冷却水によって行われる。蒸
発器(2) の蒸留水は、1/2量回収の場合、導電率10
μS/cm以下の高純度であるので、これを純水製造の
原水として再利用する。回収率が高くなっても水質的に
はある程度高純度が保たれるので、上記蒸留水は純水製
造の原水や、冷却塔補給水等の他の雑用水に再利用され
る。
備へ送られて他の廃水と混合された後、適切に処理され
放流される。
を示す。
度に近い濃度まで含む廃水を対象液として、これに集水
槽(6) において後述する蒸発器(12)の濃縮水が混合され
る。この混合液に薬品注入装置(7) からNaOHまたは
H2 SO4 を添加し、pHを中性に調整する。pHを中
性にすることによりシリカの溶解度を小さくし、シリカ
を凝集沈殿し易くするとともに、後工程への溶解シリカ
の持ち込み量をできるだけ少なくする。ついで、この混
合液に凝集剤注入装置(8) から凝集剤例えば高分子凝集
剤(PAC)、無機系凝集剤(塩化第二鉄)を注入し、
全体を反応槽(9) で攪拌しSSフロックを生成させる。
SSフロックを含む廃水を沈降槽(10)に送り、SSフロ
ックを沈降分離する。沈降槽(10)で分離されたSSフロ
ックは槽底部から引き抜かれ、脱水機(14)で脱水されス
ラッジ(ケーキ)として取り出される。このスラッジ
は、産業廃棄物処理業者により引き取り処分される。
からNaOHを添加し、pHを9.5以上に調整する。
pH調整した上澄み液を蒸発器(12)に供給する。
クター式の3効用蒸発器を使用するが、これ以外の多段
フラッシュ、単効用蒸発器等を用いても良い。
回収される。その水質は導電率10μS/cm以下の高
純度であるので、これを純水製造の原水あるいは雑用水
として再利用される。
れて35℃に冷却される。冷却器(13)は、この例では冷
却塔タイプのものであるが、シェル・アンド・チューブ
式、プレート式のものであっても良い。
OC成分や添加薬品の塩濃度が系内である濃度以上にな
らないように、冷却された濃縮水の一部が強制的にブロ
ーされる。ブロー量は廃水中の不純物の量によって決ま
るが、例えば廃水流量の1/10量がブローされる。こ
のブロー液は廃水タンク(18)に集められ、既設の廃水処
理設備へ送られて他の廃水と混合された後、適切に処理
され放流される。冷却され一部ブローされた残りの濃縮
水は、集水槽(6) に返送される。
用を示す。
かもアンモニアを数百ppmまで含む廃水を対象液と
し、これに薬品注入装置(19)からNaOHを添加し、p
Hを9以上に調整する。廃水中のアンモニアは、pHを
アルカリにすることにより液中の気体成分の比率が大き
くなるため、蒸気ストリッピングで除去し易くなる。
し、アンモニアストリッピング塔(21)に供給する。同ス
トリッピング塔(21)は、下部からストリッピング蒸気を
供給し、減圧下で操作する。減圧操作するために真空ポ
ンプ(23)が設けてある。
ニアを除去する。アンモニアを含む蒸気は塔頂から出
て、熱交換器(20)で凝縮される。ストリッピング蒸気が
多い場合は、これは更に熱交換器(22)で凝縮される。
の濃縮水とともに廃水タンク(28)に貯えられた後、他の
廃水と混合され、既設の排水処理設備で適切に処理され
放流される。
ニアを1ppm以下まで取り除いた廃水が蒸発器(24)に
供給される。蒸発器(24)としてはこの例では蒸気エジェ
クター式の3効用蒸発器を使用するが、これ以外の多段
フラッシュ、単効用蒸発器等を用いても良い。蒸留水と
して蒸発器(24)の供給水の1/2量が回収される。この
回収蒸留水は、導電率10μS/cm以下の高純度であ
るので、純水製造の原水や他の雑用水(冷却塔補給水
等)として再利用される。
モニアを含む凝縮液とともに既設の排水処理設備へ送ら
れて他の廃水と混合された後、適切に処理され放流され
る。
水の回収再利用を示す。
モニアを数百ppmまで含む廃水を対象液とし、これを
集水槽(29)で後述する蒸発器(39)の濃縮水と混合する。
この混合液に薬品注入装置(30)からNaOHまたはH2
SO4 を添加し、pHを中性に調整する。こうしてpH
を中性にすることにより、シリカの溶解度を小さくし、
シリカを凝集沈殿し易くするとともに、後工程への溶解
シリカの持ち込み量をできるだけ少なくする。
剤例えば高分子凝集剤(PAC)、無機系凝集剤(塩化
第二鉄)を注入する。凝集剤と廃水を反応槽(32)で攪拌
しSSフロックを生成させる。SSフロックを含む廃水
を沈降槽(33)に輸送し、SSフロックを沈降分離する。
沈降槽(33)で分離されたSSフロックは引き抜かれ、脱
水機(45)で脱水されスラッジとして取り出される。この
スラッジは、産業廃棄物処理業者により引き取り処分さ
れる。
4)からNaOHを添加し、pH9.5上に調整する。
により液中の気体成分の比率が大きくなるため、蒸気ス
トリッピングで除去し易くなる。
回収し、アンモニアストリッピング塔(36)に供給する。
同ストリッピング塔(36)は、下部からストリッピング蒸
気を供給し、減圧下で操作する。減圧操作するために真
空ポンプ(38)が設けてある。
を除去する。アンモニアを含む蒸気は熱交換器(35)で凝
縮される。ストリッピング蒸気が多い場合は、更に熱交
換器(37)で凝縮される。
制ブロー水とともに既設の排水処理設備へ送られて他の
廃水と混合された後、適切に処理され放流される。
ニアを1ppm以下まで取り除いた廃水が蒸発器(24)に
供給される。蒸発器(39)としてはこの例では蒸気エジェ
クター式の3効用蒸発器を使用するが、これ以外の多段
フラッシュ、単効用蒸発器等を用いても良い。
量が回収される。この回収蒸留水は、導電率10μS/
cm以下の高純度であるので、純水製造の原水や、冷却
塔補給水等の他の雑用水として再利用される。
れて35℃に冷却される。冷却器(40)は、この例では冷
却塔タイプのものを使用しているが、シェル・アンド・
チューブ式、プレート式のものを用いても良い。
OC成分や添加薬品の塩濃度が系内である濃度以上にな
らないように、冷却された濃縮水の一部が強制的にブロ
ーされる。ブロー量は廃水中の不純物の量によって決ま
るが、例えば廃水流量の1/10量がブローされる。こ
のブロー液は、廃水タンク(44)に集められ、既設の排水
処理設備へ送られて他の廃水と混合された後、適切に処
理され放流される。冷却され一部ブローされた残りの濃
縮水は、集水槽(29)に返送される。
純水製造の原水や雑用水として再利用することができ
る。この再利用率は、実施例1では50〜75%、実施
例2ではでは90%、実施例3では50〜75%、実施
例4では60%である。
用例)を示すフローシートである
の回収再利用例)を示すフローシートである。
水の回収再利用例)を示すフローシートである。
量に含む廃水の回収再利用例)を示すフローシートであ
る。
ートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 シリカを多量に含む廃水を処理するに当
たり、該廃水をアルカリ性に調整してシリカの溶解度を
増し、蒸発器で処理し、蒸留水を回収再利用し、濃縮液
を排水処理設備で処理する廃水回収再利用方法。 - 【請求項2】 シリカとSS成分を多量に含む廃水を処
理するに当たり、該廃水を中性にして溶解シリカが析出
し易くするとともに、凝集剤を添加してSS成分をフロ
ック化し、沈降槽でフロックを分離し、フロック分離後
の上澄み液をアルカリ性に調整し、蒸発器で処理し、蒸
留水を回収再利用し、濃縮液を冷却器で冷却した後廃水
側へ返送して処理する廃水回収再利用方法。 - 【請求項3】 シリカとアンモニアを多量に含む廃水を
処理するに当たり、廃水をアルカリ性に調整し、アンモ
ニアストリッピング塔でアンモニアを除去し、アンモニ
ア除去後の液を蒸発器で処理し、蒸留水を回収再利用
し、濃縮液を廃水設備で処理する廃水回収再利用方法。 - 【請求項4】 シリカ、アンモニアとSS成分を含む廃
水を処理するに当たり、廃水を中性にして溶解シリカが
析出し易くするとともに、凝集剤を添加してSS成分を
フロック化し、沈降槽でフロックを分離し、フロック分
離後の上澄み液をアルカリ性に調整し、アンモニアスト
リッピング塔でアンモニアを除去し、アンモニア除去後
の液を蒸発器で処理し、蒸留水を回収再利用し、濃縮液
を冷却器で冷却した後廃水側へ返送して処理する廃水回
収再利用方法。 - 【請求項5】 蒸発器として多重効用蒸発器を用いる請
求項1〜4のいずれか1項記載の廃水回収再利用方法。
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KR100809554B1 (ko) | 2006-12-29 | 2008-03-07 | 두산중공업 주식회사 | 담수화 시스템의 라임 도징 장치 |
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1998
- 1998-12-10 JP JP35090998A patent/JP3861191B2/ja not_active Expired - Fee Related
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