JP2000167192A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技媒体の入賞しうる入賞口を、第1の状態及び第1の状態よりも入賞容易な第2の状態にするためのシャッタと、該シャッタを作動させるための電気的駆動手段とを有してなる可変入賞装置を備えた遊技機において、
前記電気的駆動手段を外部からの不正操作が困難となるよう被覆体で覆ったことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、前記シャッタは、傾動により前記入賞口を閉鎖状態及び開放状態にしうるものであることを特徴とする遊技機。
【請求項3】 請求項1又は2に記載の遊技機において、前記電気的駆動手段はソレノイドよりなり、少なくとも該ソレノイドのプランジャを前記被覆体で覆うようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機において、
前記電気的駆動手段の作動部及び前記シャッタの少なくとも一方と、不動状態にある固定部との少なくとも一方には、前記電気的駆動手段が駆動されない通常時には、前記入賞口が第1の状態に維持されるよう保持手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【請求項5】 請求項4に記載の遊技機において、前記保持手段を、少なくとも磁石によって構成するとともに、前記電気的駆動手段が駆動された場合には、前記保持手段の磁力に抗して前記入賞口が第2の状態となるのを許容するようにしたことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入賞口を第1の状態及び第1の状態よりも入賞容易な第2の状態にするためのシャッタと、該シャッタを作動するための電気的駆動手段とを有してなる可変入賞装置を備えたパチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種として、複数種類の図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための特別図柄表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】
この種のパチンコ機では、表示装置での変動表示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ状態を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状態」、リーチ状態を経た後に特別遊技状態とはならない「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態を経ず、かつ、特別遊技状態ともならない「外れ状態」が発生させられる。停止図柄には、特別遊技状態を発生させるための特別遊技図柄(大当たり図柄)、外れリーチを発生させるための外れリーチ図柄、及び、外れ状態を発生させるための外れ図柄がある。
【0004】
前記のようなパチンコ機では、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこと(例えば、遊技球が作動口に入賞すること等)に基づいて、特別図柄表示装置において、図柄の変動表示が開始される。また、上記特別遊技図柄、外れリーチ図柄、及び、外れ図柄の中から、遊技状況に応じた停止図柄が選択され、その選択された停止図柄で前記変動表示が停止させられる。そして、大当たり図柄で停止した場合には、特別変動入賞装置(可変入賞装置)が遊技者にとって有利な状態(大当たり状態)となるように切換えられる。より詳しくは、シャッタが傾動されて大入賞口が開放され、そこへ多くの遊技球を入賞させることによって、遊技者は大量の景品球を獲得することが可能となる。
【0005】
かかる可変入賞装置は、一般に、大入賞口を備えているとともに、大入賞口の前には、シャッタが設けられている。このシャッタは、大入賞口の側部に設けられた大入賞口用ソレノイドにより作動させられ、大入賞口を開閉する。詳しくは、当該ソレノイドが励磁状態となることにより、シャッタが略水平に傾動し、これにより大入賞口が開かれる。また、ソレノイドが非励磁状態となることにより、シャッタが略垂直状態となり、これにより大入賞口は閉鎖される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが近年、上記可変入賞装置に関し、種々の不正行為が報告されるようになってきている。不正行為の代表例としては、パチンコ機の上皿の遊技球通路から「セル」と称される薄肉長尺状の樹脂板をパチンコ機内部に挿入させ、シャッタを強制的に傾動させ、大入賞口を開放状態にするとともに、該開放状態にある大入賞口に大量の遊技球を不正に入賞させる行為が挙げられる。このような不正行為により、大量の景品球が不正に導出されてしまい、結果的に遊技場側に多大な損害が及ぶケースがあった。
【0007】
上記の「セル」を用いて大入賞口を開放させる方法としては、シャッタに「セル」の先端を引っかけて直接的にシャッタを傾動させる方法と、ソレノイドのプランジャを作動(プランジャをコイルバネの付勢力に抗して没入)させて、シャッタを傾動させる方法とがある。前者の不正行為について、シャッタと大入賞口(開口部)とを極力面一にし、かつ、両者間の隙間を極力なくすことで、ある程度回避することはできるものの、後者の不正行為については、未だ十分といえる対策が講じられていないのが実状であった。
【0008】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、入賞口を第1の状態及び第1の状態よりも入賞容易な第2の状態にするためのシャッタと、該シャッタを作動するための電気的駆動手段とを有してなる可変入賞装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、不正行為のより確実な防止を図ることのできる遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明においては、遊技媒体の入賞しうる入賞口を、第1の状態及び第1の状態よりも入賞容易な第2の状態にするためのシャッタと、該シャッタを作動させるための電気的駆動手段とを有してなる可変入賞装置を備えた遊技機において、前記電気的駆動手段を外部からの不正操作が困難となるよう被覆体で覆ったことをその要旨としている。
【0010】
また、第2の発明では、上記第1の発明にかかる遊技機において、前記シャッタは、傾動により前記入賞口を閉鎖状態及び開放状態にしうるものであることをその要旨としている。
【0011】
さらに、第3の発明では、上記第1又は第2の発明にかかる遊技機において、前記電気的駆動手段はソレノイドよりなり、少なくとも該ソレノイドのプランジャを前記被覆体で覆うようにしたことをその要旨としている。
【0012】
(作用)
上記第1の発明にかかる遊技機によれば、可変入賞装置の電気的駆動手段によりシャッタが作動させられる。そのシャッタにより、入賞口が第1の状態及び第1の状態よりも遊技媒体の入賞容易な第2の状態にされる。
【0013】
さて、上記遊技機によれば、前記電気的駆動手段が、被覆体で覆われ、外部からの不正操作が困難となっている。このため、「セル」等の治具を用いて、電気的駆動手段を不正に操作して入賞口を第2の状態にしようとしても、被覆体の存在により、そのような不正な操作は行いにくくなる。
【0014】
また、第2の発明によれば、上記第1の発明にかかる遊技機の作用に加えて、前記シャッタは、傾動により前記入賞口を閉鎖状態及び開放状態にされうる。また、前記被覆体の存在により、電気的駆動手段の操作に基づくシャッタの不正な傾動が抑制されうる。
【0015】
さらに、第3の発明によれば、上記第1、第2の発明にかかる遊技機の作用に加えて、前記電気的駆動手段はソレノイドよりなっており、該ソレノイドのプランジャが出没することによって、シャッタの作動、非作動が切り換えられる。本遊技機では、少なくとも該ソレノイドのプランジャが被覆体で覆われているため、上記作用が確実に奏される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、遊技機としてのパチンコ機を具体化した一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1に示すように、外枠1には前枠2が回動軸を中心に回動可能に装着されている。同図では前枠2は閉じた状態にある。前枠2には遊技盤3(図2参照)、ガラス板を有してなるガラス扉枠4、上皿5、下皿6、ハンドル7等が装着されている。上皿5の側方であって前枠2内部にはスピーカ8が埋設されている。スピーカ8は遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を音声にて報知する。前枠2内部には各種機構部が配設されている。
【0018】
次に、遊技盤3の遊技面上の構成について説明する。図2に示すように、遊技盤3には、作動口12、図柄表示装置13、及び大入賞口11を備えた可変入賞装置21等が設けられている。
【0019】
作動口12は、遊技盤3の中央下部に設けられ、遊技球Bの通路を備えており、その通路入口には羽根9が開閉可能に支持されている。大入賞口11の奥には、入賞通路が設けられており、大入賞口11に入賞した遊技球Bは入賞球通路を通って図示しない入賞球集合部の方へと導かれる。また、大入賞口11の前には、シャッタ22が設けられている。このシャッタ22は、大入賞口11の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド10により作動させられ、大入賞口11を開閉する。
【0020】
図柄表示装置13は、遊技盤3中央の上部に設けられ、LCD(液晶ディスプレイ)よりなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。例えば、これらの図柄列として左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの図柄列(図示略)が表示される(それ以外の数の図柄列が表示されてもよい)。
【0021】
各図柄列は、基本的には、複数種類の図柄によって構成されており、これらの図柄は、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになりうる。図柄表示装置13の表示部13aでは、各図柄列の図柄変動(回転変動)が、遊技球Bの作動口12への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施の形態では、図柄変動は、左図柄列、右図柄列、中図柄列の順に停止させられるが、これはあくまでも1例にすぎず、別の順序で停止させられるようにしてもよい。
【0022】
大当たり図柄は、リーチ状態を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列の変動が停止させられたとき、表示されている図柄の組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄が大当たりラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、「7」、「7」、「7」の図柄)となる場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口11が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
【0023】
また、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう。リーチ状態には、右図柄列の図柄変動が、大当たりライン上において左図柄列の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。このリーチ状態には、中図柄列の図柄変動が、最終的に左・右両図柄列の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。
【0024】
遊技球Bの作動口12への入賞に基づいて各図柄列の図柄変動が開始させられることはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球Bが作動口12に入賞した場合には、その分の変動表示は、現在行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められている。本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られるものではない。
【0025】
さらには、遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技盤3には各種の検出スイッチが設けられている。検出スイッチとしては、例えば作動口12に対応して設けられた作動口用スイッチ41や、大入賞口11に対応して設けられた大入賞口用スイッチ42等が挙げられる。作動口用スイッチ41は、遊技球Bの作動口12への入賞を検出し、また、大入賞口用スイッチ42は、遊技球Bの大入賞口11への入賞を検出する。
【0026】
本実施の形態では、作動口用スイッチ41、大入賞口用スイッチ42を含む各スイッチの検出結果に基づき大入賞口用ソレノイド10、図柄表示装置13等をそれぞれ駆動制御するために制御装置50が設けられている。制御装置50は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMは、CPUによる演算結果を、各種図柄乱数バッファ、図柄乱数エリア、停止図柄エリア等に一時的に記憶する。
【0027】
さて、本実施の形態における特徴的部分について説明する。本実施の形態における可変入賞装置21は、上述したように、大入賞口11、シャッタ22及び大入賞口用ソレノイド10を備えている。図3,4に示すように、前記大入賞口11は、遊技盤3に取付けられる取付部材23のほぼ中央に開口形成されている。また、前記シャッタ22は、その下部において、取付部材23に対し傾動可能に軸支されている。
【0028】
大入賞口用ソレノイド10は、本体部24、プランジャ25及びコイルバネ26を備えており、プランジャ25は本体部24に対し出没可能となっている。コイルバネ26は、プランジャ25先端のフランジ部と、本体部24との間に設けられ、このコイルバネ26の付勢力により、通常時には(大入賞口用ソレノイド10の非励磁状態(オフ状態:非作動状態)には)、プランジャ25は、本体部24から突出した状態となる。一方、ソレノイド10が励磁状態(オン状態:作動状態)になった場合には、プランジャ25がコイルバネ26の付勢力に抗して本体部24内に没入するようになっている。
【0029】
さらに、プランジャ25先端のフランジ部には、アーム27が係合(又は取付固定)されており、プランジャ25とともに上下動するようになっている。該アーム27には、シャッタ22側(遊技者側)へ延びる突起28が一体形成されている。一方、シャッタ22の一側部には、被操作部31、凹部32、及び支持部33が連続的に一体形成されている。そして、通常時(シャッタ22が垂直状態となっているとき)には、前記突起28が凹部32内に収容されるようになっている。また、ソレノイド10が励磁状態になり、プランジャ25が本体部24内に没入した場合には、アーム27(突起28)が上動し、被操作部31が上動した突起28によって前方へ押され、シャッタ22が傾動する。これにより、大入賞口11は開放状態(第2の状態)となり、遊技球Bの大入賞口11への入賞が容易となる。
【0030】
また、その後、ソレノイド10が被励磁状態になり、プランジャ25が本体部24から突出した場合には、アーム27(突起28)が下動し、支持部33が下動した突起28によって押さえつけられ、シャッタ22が垂直状態に復帰するとともに、上述したように突起28は凹部32内に収容される。これにより、大入賞口11は閉鎖状態(第1の状態)となり、遊技球Bの大入賞口11への入賞が困難(不可能)となる。
【0031】
さらに、大入賞口11の奥に延びるようにして取付部材23には、入賞球通路等を構成するハウジング29が取付固定されている。このハウジング29には、上記大入賞口用ソレノイド10や大入賞口用スイッチ42の外、図示しない制御基板が取付けられている。
【0032】
図5〜図8に示すように、前記ハウジング29には、大入賞口用ソレノイド10を覆うようにして、被覆体としての金属製のカバー34が取付固定されている。大入賞口用ソレノイド10は、そのほとんどの部分(特にプランジャ25の先端側部分)がカバー34で覆われており、プランジャ25に対し、外部から不正な操作を行うことが困難(又は不可能)となっている。
【0033】
また、アーム27及びハウジング29には、保持手段としての磁石35,36が取着固定されている。両磁石35,36は、シャッタ22が垂直状態となっているときに(アーム27が上動していないときに)それぞれ相対向し、互いに磁力によってくっつきあった状態となっている。但し、前記大入賞口用ソレノイド10が励磁状態となった場合には、図7,8に示すように、プランジャ25の没入動作、ひいては、アーム27の上動が阻害されない(両磁石35,36は離間する)ようになっている。
【0034】
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0035】
本実施の形態によれば、大入賞口用ソレノイド10がカバー34で覆われており、外部からの不正操作が困難となっている。このため、「セル」等の治具を用いて、前記ソレノイド10を不正に操作(プランジャ25を没入)しようとしても、カバー34の存在により、そのような不正な操作は行いにくくなる。その結果、不正行為のより確実な防止を図ることができ、ひいては、遊技場側にとっての損害の発生を抑制することができる。
【0036】
また、本実施の形態では、アーム27及びハウジング29に、磁石35,36を取着固定することとし、両磁石35,36を、シャッタ22が垂直状態となっているときにくっつけあわせることとした。このため、万が一、「セル」等を用いた不正行為が行われようとした場合でも、「セル」等の可撓性を有する治具では、磁力によりくっついているアーム27をハウジング29から上動させることは非常に困難となる。従って、上記カバー34の存在とも相まって、不正行為のより確実な防止を図ることができるという効果を、より確実に奏せしめることができる。
【0037】
一方で、磁石35,36の磁力をさほど強くすることなく、大入賞口用ソレノイド10が励磁された場合には、プランジャ25が本体部24内に確実に没入される(アーム27が上動する)ようにした。従って、磁石35,36を設けたことによってシャッタ22の傾動が阻害されてしまうことがなく、結果として、大入賞口11の開閉動作を円滑に行うことができる。
【0038】
さらに、本実施の形態では、磁石36をプランジャ25の下端部近傍のアーム27に設けることとした。このため、「セル」等を用いて外部から不正操作を行おうとした場合に、より多くの応力が必要となり、不正行為がより一層行われにくくなる。その結果、上記作用効果をより確実なものとすることができる。
【0039】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されずに、例えば次のように実施してもよい。
【0040】
(a)上記実施の形態では、1つの可変入賞装置21を有するタイプのパチンコ機に具体化したが、2つ以上の可変入賞装置を備えたパチンコ機に具体化してもよい。
【0041】
(b)上記実施の形態では、大当たり状態が発生した場合に開放される可変入賞装置21に具体化したが、他の場合(獲得可能な景品球の比較的少ないいわゆる小当たりや中当たりの場合や、当たりの権利を獲得した場合であって、自身に入賞すれば大当たりの権利が発生する場合)に開放される可変入賞装置にも具体化することもできる。
【0042】
(c)上記実施の形態では、ハウジング29及びアーム27に磁石35,36を設けることとしたが、別の部位(例えばハウジング29及びシャッタ22、又は取付部材23及びシャッタ22に磁石を設けることとしてもよい。)なお、シャッタ22に磁石を設ける場合には、不正操作を行おうとした場合の支点に近い部位(例えばシャッタ22裏側の上部)に設けるのが望ましい。
【0043】
また、磁石35,36の一方を、他方の磁石にくっつきうる金属により構成してもよい。
【0044】
(d)上記実施の形態では特に言及しなかったが、大入賞口11の奥にいわゆるVゾーンを有するタイプのパチンコ機に具体化することもできる。この場合には、複数ラウンドの大入賞口11の開放が行われる場合において、次回の開放を行うためには遊技球BがVゾーンに入賞するという継続条件が付加されることとなる。
【0045】
(e)上記実施の形態では、遊技球Bが図柄作動口12に入賞可能な構成となっていたが、単に通過するだけの場合であってもよい。
【0046】
(f)図柄表示装置13としては、上述した液晶ディスプレイ以外にも、LED、CRT、ドットマトリックス、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示菅、ドラム等を用いてもよい。また、図柄列は1つであっても2つであってもよい。また、図柄表示装置13を有しないタイプのパチンコ機にも具体化するこができる。例えば、特定の入賞口に遊技球Bが入賞した場合に可変入賞装置が開放されるようなパチンコ機にも適用できる。
【0047】
(g)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等にも適用できる。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり確率が高められるようなパチンコ機にも、本発明を適用することができる。また、本発明は、パチンコ機以外にも、雀球、アレパチ等の各種遊技機にも適用できる。
【0048】
(h)上記実施の形態では、電気的駆動手段として、大入賞口用ソレノイド10を採用したが、他のアクチュエータ(例えば空圧シリンダ等)を用いてもよい。
【0049】
(i)上記実施の形態では、シャッタ22が垂直状態と傾動状態とをとりうる可変入賞装置21を用いたが、他の構造を有するタイプ(例えば一対の羽根が開閉されるタイプや、シャッタがスライドするとともに、案内部が突出状態となって大入賞口に入賞可能となるようなタイプ等)の可変入賞装置にも適用することもできる。
【0050】
なお、上記実施の形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0051】
(1)入賞口を第1の状態及び第1の状態よりも入賞容易な第2の状態にするためのシャッタと、該シャッタを作動させるための電気的駆動手段とを有してなる可変入賞装置を備えた遊技機において、
前記電気的駆動手段の作動部及び前記シャッタの少なくとも一方と、不動状態にある固定部との少なくとも一方には、通常時には前記シャッタが非作動状態に維持され、前記入賞口が第1の状態に維持されるよう保持手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0052】
(2)上記付記(1)に記載の遊技機において、前記保持部材を、少なくとも磁石によって構成するとともに、前記電気的駆動手段が駆動された場合には、前記保持部材の磁力に抗して前記シャッタの作動を許容するようにしたことを特徴とする遊技機。
【0053】
(3)請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機において、
前記電気的駆動手段の作動部及び前記シャッタの少なくとも一方と、不動状態にある固定部との少なくとも一方には、通常時には前記シャッタが非作動状態に維持され、前記入賞口が第1の状態に維持されるよう保持手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0054】
(4)上記付記(3)に記載の遊技機において、前記保持部材を、少なくとも磁石によって構成するとともに、前記電気的駆動手段が駆動された場合には、前記保持部材の磁力に抗して前記シャッタの作動を許容するようにしたことを特徴とする遊技機。
【0055】
(5)上記付記(1)〜(4)のいずれかに記載の遊技機において、前記保持部材を、外部からの不正操作が行われる場合の支点近傍に設けることとしたことを特徴とする遊技機。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、入賞口を第1の状態及び第1の状態よりも入賞容易な第2の状態にするためのシャッタと、該シャッタを作動するための電気的駆動手段とを有してなる可変入賞装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、不正行為のより確実な防止を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤等を示す正面図である。
【図3】可変入賞装置を表側から見た状態を示す正面図である。
【図4】図3のJ−J線断面図である。
【図5】可変入賞装置の斜視図である。
【図6】可変入賞装置の部分背面図である。
【図7】シャッタが傾動された状態を示す可変入賞装置の斜視図である。
【図8】シャッタが傾動された状態を示す可変入賞装置の部分背面図である。
【符号の説明】
3…遊技盤、10…大入賞口用ソレノイド、11…大入賞口、21…可変入賞装置、22…シャッタ、23…取付部材、24…本体部、25…プランジャ、27…アーム、28…突起、34…被覆体としてのカバー、35,36…磁石、50…制御装置、B…遊技球。
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