JP2000166603A - 靴底材 - Google Patents
靴底材Info
- Publication number
- JP2000166603A JP2000166603A JP10348301A JP34830198A JP2000166603A JP 2000166603 A JP2000166603 A JP 2000166603A JP 10348301 A JP10348301 A JP 10348301A JP 34830198 A JP34830198 A JP 34830198A JP 2000166603 A JP2000166603 A JP 2000166603A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shoe sole
- sole material
- weight
- hardness
- blended
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発泡体からなる靴底材の軽量性および耐摩耗
性を向上させる。 【解決手段】 樹脂および／またはゴムを発泡硬化させ
てなると共に接地底を構成する靴底材に関する。ポリマ
ー１００重量部に対して、ＪＩＳ（Ａ）硬度９８以上、
融点１１０℃以上のシンジオタクチック１，２−ポリブ
タジエンを４５〜６０重量部ブレンドし、かつ、シス
１，４ポリブタジエンを４０〜５５重量部ブレンドす
る。
性を向上させる。 【解決手段】 樹脂および／またはゴムを発泡硬化させ
てなると共に接地底を構成する靴底材に関する。ポリマ
ー１００重量部に対して、ＪＩＳ（Ａ）硬度９８以上、
融点１１０℃以上のシンジオタクチック１，２−ポリブ
タジエンを４５〜６０重量部ブレンドし、かつ、シス
１，４ポリブタジエンを４０〜５５重量部ブレンドす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は靴底材に関し、より
詳しくは、アウターソール（接地底）に関するものであ
る。
詳しくは、アウターソール（接地底）に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術と問題点】スポーツシューズなどの靴のア
ウターソールを構成する靴底材には、クッション性やグ
リップ性、耐摩耗性の他に軽量性が要求される。かかる
軽量性という観点からは、発泡体からなる靴底材は非発
泡体よりも優れている。しかし、発泡体は非発泡体に比
べ、強度、特に耐摩耗性に劣る。
ウターソールを構成する靴底材には、クッション性やグ
リップ性、耐摩耗性の他に軽量性が要求される。かかる
軽量性という観点からは、発泡体からなる靴底材は非発
泡体よりも優れている。しかし、発泡体は非発泡体に比
べ、強度、特に耐摩耗性に劣る。
【０００３】シンジオタクチック１，２−ポリブタジエ
ン（以下「ＲＢ」という。）は、発泡加工性の良好なポ
リマーとして知られている。しかし、この素材は、一般
に、耐摩耗性が悪いという欠点がある。そこで、特開昭
６３−２００７０２号公報には、ＪＩＳ（Ａ）硬度９３
〜９８の「ＲＢ」を３０〜４０重量部ブレンドして、耐
摩耗性を向上させた靴底材が提案されている。しかし、
この靴底材では、ある程度、耐摩耗性が向上している
が、今一つ十分な耐摩耗性が得られていない。したがっ
て、本発明の目的は、発泡体からなる靴底材の軽量性を
損なうことなく耐摩耗性を更に向上させることである。
ン（以下「ＲＢ」という。）は、発泡加工性の良好なポ
リマーとして知られている。しかし、この素材は、一般
に、耐摩耗性が悪いという欠点がある。そこで、特開昭
６３−２００７０２号公報には、ＪＩＳ（Ａ）硬度９３
〜９８の「ＲＢ」を３０〜４０重量部ブレンドして、耐
摩耗性を向上させた靴底材が提案されている。しかし、
この靴底材では、ある程度、耐摩耗性が向上している
が、今一つ十分な耐摩耗性が得られていない。したがっ
て、本発明の目的は、発泡体からなる靴底材の軽量性を
損なうことなく耐摩耗性を更に向上させることである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、高い耐摩耗
性を得るために、「ＲＢ」の種類およびそのブレンド
量、ならびに、ブレンドする他のゴムの種類および配給
量との関係について鋭意研究を重ねたところ、特定の配
合において優れた耐摩耗性が得られることを発見し、本
発明を完成するに至った。
性を得るために、「ＲＢ」の種類およびそのブレンド
量、ならびに、ブレンドする他のゴムの種類および配給
量との関係について鋭意研究を重ねたところ、特定の配
合において優れた耐摩耗性が得られることを発見し、本
発明を完成するに至った。
【０００５】すなわち、本発明は、樹脂および／または
ゴムを発泡硬化させてなると共に接地底を構成する靴底
材であって、ポリマー１００重量部に対して、ＪＩＳ
（Ａ）硬度９８以上、融点１１０℃以上のシンジオタク
チック１，２−ポリブタジエン（以下、「ＲＢ９８」と
いう。）が４５〜６０重量部ブレンドされ、かつ、シス
１，４ポリブタジエン（以下「ＢＲ」という。）が４０
〜５５重量部ブレンドされていることを特徴とする。
ゴムを発泡硬化させてなると共に接地底を構成する靴底
材であって、ポリマー１００重量部に対して、ＪＩＳ
（Ａ）硬度９８以上、融点１１０℃以上のシンジオタク
チック１，２−ポリブタジエン（以下、「ＲＢ９８」と
いう。）が４５〜６０重量部ブレンドされ、かつ、シス
１，４ポリブタジエン（以下「ＢＲ」という。）が４０
〜５５重量部ブレンドされていることを特徴とする。
【０００６】本発明において、「ＲＢ９８」を採用した
理由は、「ＲＢ」の中でも「ＲＢ９８」が特に耐摩耗性
に優れているからである。ポリマー全体に対する「ＲＢ
９８」の添加量を４５重量％以上とした理由は、４５重
量％未満であると十分な耐摩耗性が得られないからであ
る。一方、「ＲＢ９８」の添加量を６０重量％以下とし
た理由は、「ＲＢ９８」の添加量が６０重量％を超える
と、加硫後の靴底材の表面硬度（ＳＲＩＳ−Ｃ硬度）が
８５度を超え、発泡体としてのクッション性やグリップ
性が損なわれるからである。
理由は、「ＲＢ」の中でも「ＲＢ９８」が特に耐摩耗性
に優れているからである。ポリマー全体に対する「ＲＢ
９８」の添加量を４５重量％以上とした理由は、４５重
量％未満であると十分な耐摩耗性が得られないからであ
る。一方、「ＲＢ９８」の添加量を６０重量％以下とし
た理由は、「ＲＢ９８」の添加量が６０重量％を超える
と、加硫後の靴底材の表面硬度（ＳＲＩＳ−Ｃ硬度）が
８５度を超え、発泡体としてのクッション性やグリップ
性が損なわれるからである。
【０００７】また、ポリマー全体に対する「ＢＲ」の添
加量を４０重量％以上とした理由は、４０重量％未満で
あると十分な耐摩耗性が得られないからである。一方、
「ＢＲ」の添加量を５５重量％以下とした理由は、「Ｒ
Ｂ９８」のブレンド比との関係上、「ＢＲ」を５５重量
％を超えてブレンドすることはできないからである。
加量を４０重量％以上とした理由は、４０重量％未満で
あると十分な耐摩耗性が得られないからである。一方、
「ＢＲ」の添加量を５５重量％以下とした理由は、「Ｒ
Ｂ９８」のブレンド比との関係上、「ＢＲ」を５５重量
％を超えてブレンドすることはできないからである。
【０００８】なお、本発明においては、前記メインポリ
マーの他に、ＩＲ，ＮＢＲなどのジエン系ゴムやＥＰＤ
Ｍ，ＥＰＭなどの合成ゴム、あるいは、ＥＶＡ（エチレ
ン一酢酸ビニル共重合体）などの樹脂を適宣配合（ブレ
ンド）してもよい。本発明において、得られる発泡体の
比重は、一般に、０．６〜０．８に設定する。また、発
泡体の硬度はＳＲＩＳ−Ｃ硬度で７０〜８５度に設定す
る。靴底材としての軽量性、クッション性およびグリッ
プ性を得るためである。
マーの他に、ＩＲ，ＮＢＲなどのジエン系ゴムやＥＰＤ
Ｍ，ＥＰＭなどの合成ゴム、あるいは、ＥＶＡ（エチレ
ン一酢酸ビニル共重合体）などの樹脂を適宣配合（ブレ
ンド）してもよい。本発明において、得られる発泡体の
比重は、一般に、０．６〜０．８に設定する。また、発
泡体の硬度はＳＲＩＳ−Ｃ硬度で７０〜８５度に設定す
る。靴底材としての軽量性、クッション性およびグリッ
プ性を得るためである。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の効果を明瞭にするために、本
発明の実施例を示す。実施例１〜４ 図１のポリマー配合で発泡体を得た。配合した「ＲＢ９
８」としては、ＪＩＳ（Ａ）硬度９８，融点１１０℃の
ＲＢを採用した。なお、添加剤は図２に示す。比較例１〜４ 図１のポリマー配合で発泡体を得た。なお、添加剤の配
合は実施例と同一に設定した。
発明の実施例を示す。実施例１〜４ 図１のポリマー配合で発泡体を得た。配合した「ＲＢ９
８」としては、ＪＩＳ（Ａ）硬度９８，融点１１０℃の
ＲＢを採用した。なお、添加剤は図２に示す。比較例１〜４ 図１のポリマー配合で発泡体を得た。なお、添加剤の配
合は実施例と同一に設定した。
【００１０】荷重を２６．５Ｎとし、アクロン摩耗試験
法（ＪＩＳＫ６２６４）に準じて、１，０００回転当た
りの摩耗した体積を測定した。その体積比を、前記図１
に示す。
法（ＪＩＳＫ６２６４）に準じて、１，０００回転当た
りの摩耗した体積を測定した。その体積比を、前記図１
に示す。
【００１１】比較例１，２より、「ＢＲ」の配合比が小
さいと、十分な耐摩耗性が得られないことが分かる。ま
た、比較例３より、「ＲＢ９８」の配合比が小さいと、
十分な耐摩耗性が得られないことが分かる。なお、比較
例３は前記先行技術（特開昭６３−２００７０２号）の
請求項に示された配合である。比較例４より、「ＲＢ９
８」ではなく、ＪＩＳ（Ａ）硬度が９５度、融点９０℃
の「ＲＢ９５」を所定量配合したのでは、耐摩耗性が小
さくなることが分かる。これらに対し、実施例１〜４の
靴底材は軽量で、かつ、耐摩耗性に優れていることが分
かる。
さいと、十分な耐摩耗性が得られないことが分かる。ま
た、比較例３より、「ＲＢ９８」の配合比が小さいと、
十分な耐摩耗性が得られないことが分かる。なお、比較
例３は前記先行技術（特開昭６３−２００７０２号）の
請求項に示された配合である。比較例４より、「ＲＢ９
８」ではなく、ＪＩＳ（Ａ）硬度が９５度、融点９０℃
の「ＲＢ９５」を所定量配合したのでは、耐摩耗性が小
さくなることが分かる。これらに対し、実施例１〜４の
靴底材は軽量で、かつ、耐摩耗性に優れていることが分
かる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
「ＲＢ９８」およびＢＲを所定配合比で配合したから、
軽量性を損なうことなく、従来よりも耐摩耗性に優れた
靴底材が得られる。
「ＲＢ９８」およびＢＲを所定配合比で配合したから、
軽量性を損なうことなく、従来よりも耐摩耗性に優れた
靴底材が得られる。
【図１】本発明の実施例および比較例のポリマーのブレ
ンド比等を示す図表である。
ンド比等を示す図表である。
【図２】実施例等の添加剤の添加量を示す図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原野 健一 神戸市中央区港島中町７丁目１番１ 株式 会社アシックス内 Ｆターム(参考） 4F050 AA01 AA06 BA01 BA04 BA43 HA53 HA73 HA84 4F074 AA10 AA11 BA00 BB01 CA21 DA02 DA09 DA59 4J002 AC04W AC05X GC00
Claims (3)
- 【請求項１】 樹脂および／またはゴムを発泡硬化させ
てなると共に接地底を構成する靴底材であって、 ポリマー１００重量部に対して、ＪＩＳ（Ａ）硬度９８
以上、融点１１０℃以上のシンジオタクチック１，２−
ポリブタジエンが４５〜６０重量部ブレンドされ、か
つ、シス１，４ポリブタジエンが４０〜５５重量部ブレ
ンドされていることを特徴とする靴底材。 - 【請求項２】 請求項１において、 比重が０．６〜０．８に設定されている靴底材。
- 【請求項３】 請求項２において、 前記靴底材を構成する発泡体の硬度が、ＳＲＩＳ−Ｃ硬
度で７０〜８５度に設定されている靴底材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10348301A JP2000166603A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 靴底材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10348301A JP2000166603A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 靴底材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000166603A true JP2000166603A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18396119
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10348301A Pending JP2000166603A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 靴底材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000166603A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006004036A1 (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-12 | Jsr Corporation | 発泡体用組成物、その製造方法および発泡成形体 |
| WO2008013060A1 (fr) | 2006-07-26 | 2008-01-31 | Ube Industries, Ltd. | Composition de caoutchouc pour semelle de chaussure et composition de mousse de caoutchouc |
| WO2009140825A1 (zh) * | 2008-05-23 | 2009-11-26 | 杨浩宇 | 热塑性弹性体组合物、其制备方法以及由其制得的制品 |
| JP2020132825A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | Jsr株式会社 | ポリブタジエン混合物及びその製造方法 |
| CN115572416A (zh) * | 2022-11-02 | 2023-01-06 | 中策橡胶集团股份有限公司 | 一种耐高温的轮胎胎面胶、制备方法、应用和耐高温轮胎 |
-
1998
- 1998-12-08 JP JP10348301A patent/JP2000166603A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006004036A1 (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-12 | Jsr Corporation | 発泡体用組成物、その製造方法および発泡成形体 |
| WO2008013060A1 (fr) | 2006-07-26 | 2008-01-31 | Ube Industries, Ltd. | Composition de caoutchouc pour semelle de chaussure et composition de mousse de caoutchouc |
| WO2009140825A1 (zh) * | 2008-05-23 | 2009-11-26 | 杨浩宇 | 热塑性弹性体组合物、其制备方法以及由其制得的制品 |
| JP2020132825A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | Jsr株式会社 | ポリブタジエン混合物及びその製造方法 |
| JP7177726B2 (ja) | 2019-02-25 | 2022-11-24 | 株式会社Ｅｎｅｏｓマテリアル | ポリブタジエン混合物の製造方法 |
| CN115572416A (zh) * | 2022-11-02 | 2023-01-06 | 中策橡胶集团股份有限公司 | 一种耐高温的轮胎胎面胶、制备方法、应用和耐高温轮胎 |
| CN115572416B (zh) * | 2022-11-02 | 2023-09-08 | 中策橡胶集团股份有限公司 | 一种耐高温的轮胎胎面胶、制备方法、应用和耐高温轮胎 |
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