JP2000166053A - ワイヤハーネス保護材の外装構造 - Google Patents

ワイヤハーネス保護材の外装構造

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JP2000166053A
JP2000166053A JP10342214A JP34221498A JP2000166053A JP 2000166053 A JP2000166053 A JP 2000166053A JP 10342214 A JP10342214 A JP 10342214A JP 34221498 A JP34221498 A JP 34221498A JP 2000166053 A JP2000166053 A JP 2000166053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火時期点検作業において、信号検知用のト
リガ用クリップを容易に点火信号用ワイヤハーネスに挟
み込むようにする。 【解決手段】 点火信号用ワイヤハーネスW/Hの電線
群Dの保護材であるチューブ11において、チューブ1
1の略軸直交方向よりチューブ11の一部を切り欠いて
開口部11bを設けて、残りの部分を外周部分11aと
し、点火時期点検作業において、上記開口部11bの位
置でタイミングライト3のトリガ用クリップ3bを点火
信号用ワイヤハーネスW/Hに挟み、開口部11bより
露出する電線群Dを保護材の外周部分11aと共に挟み
込んで点検作業を行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス保
護材の外装構造に関し、特に、自動車等のエンジンの点
火時期の点検を容易に行えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等のガソリンあるいはLPG用エ
ンジンは、シリンダ内に圧縮吸入された混合気を点火プ
ラグの点火により爆発させ、この爆発力を駆動力等に利
用している。混合気の点火時期は、シリンダ内のピスト
ン位置や吸気及び排気バルブの開閉状態等を考慮して、
エンジン出力および燃料消費率等が夫々最良状態を発揮
できるように設定されている。よって、エンジンの点検
時等においては、点火時期のズレがエンジンの不具合原
因の一つとなる恐れがあるので、点火時期の点検が必要
となる。
【0003】エンジンの点火時期の点検には、図8
(A)に示すタイミングライト3を使用しており、点検
時には、図8(B)に示すように、タイミングライト3
の本体3aをエンジン4の一端側に位置するプーリ4a
やタイミングベルト4b等を照射するように設置し、図
8(C)に示すように、エンジン4の点火装置4cに接
続されているチューブ等の保護材が外装された点火信号
用ワイヤハーネスW/Hにトリガ用クリップ3bを挟み
込んでから、電源クリップ3c−1、3c−2をバッテ
リー5の正極及ぶ負極端子に接続している。なお、図8
(C)に示すように、上記トリガ用クリップ3bは横幅
Yの寸法を有している。
【0004】上記状態で、エンジン4をアイドリング状
態で回転させると、タイミングライト3は、点火信号用
ワイヤハーネスW/Hを通じて送られる点火信号をトリ
ガ用クリップ3bで検知すると同時にプーリ4a等を照
射し、この照射された時期に、プーリ4aに設けられた
プーリ溝4a−1が規定位置に位置しているか否かによ
り、点火時期を点検している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記点火信号用ワイヤ
ハーネスW/Hは6本程度の電線より構成されており、
これらの電線を束ねた径は、φ6mm前後になる。ま
た、電線保護のため、保護材としてチューブあるいはス
リット付きコルゲートチューブが上記電線群に外装され
ており、外装状態での外径は、保護材の厚みによりφ9
mmより大きくなる。一方、タイミングライト3のトリ
ガ用クリップ3bは、点火信号用ワイヤハーネスW/H
の電線を、裸線にすることなしに被覆あるいは保護材の
上より挟み込んでも、電線を流れる信号を検知する構造
となっているが、図8(D)に示すように、把持部3b
−1は、閉じた状態で径がφ9mmであるため、対象物
の外径がφ9mm以上になると、確実に挟み込むことが
できない問題がある。
【0006】従って、図9(A)に示すように、点火信
号用ワイヤハーネスW/Hの保護材にチューブ1を使用
している場合の点検作業では、チューブ1の上よりトリ
ガ用クリップ3bを挟み込むことができないため、コネ
クタ7の根元よりチューブ1を引き下げて、露出した電
線群Dにトリガ用クリップ3を挟み込むようにしてお
り、点検作業が困難になり、時間がかかる問題がある。
一方、図9(B)に示すように、保護材にスリット付き
コルゲートチューブ2を使用している場合では、スリッ
ト2aを拡げて点検対象となる電線D−1を引っ張り出
し、この電線D−1にトリガ用クリップ3bを挟み込ん
でいるが、電線D−1を探し出すのに手間を要し、やは
り点検作業等に時間を要する問題がある。
【0007】さらに、エンジンルーム等に空間的な余裕
が少ない場合では、点検作業者が手を入れて作業を行う
空間を確保できなくなる場合も多く、上記図9(A)に
示すチューブの引き下げや、図9(B)に示す電線の取
り出しもできなくなることもある。このような時には、
チューブ等の保護材の上から強引にトリガ用クリップを
挟み込む以外には、点検を行えないので、トリガ用クリ
ップの損傷等を招く恐れがあると共に、信号検知に対す
る正確性にも問題が生じる。
【0008】本発明は、上記した問題を鑑みてなされた
ものであり、点検作業時に手間をかけることなく、タイ
ミングライトのトリガ用クリップを電線群に挟み込むこ
とができるようにすることを第一の課題としており、さ
らに、点検作業の容易性を向上させることで作業時間の
短縮を図ることを第二の課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、まず、エンジンの点火信号用ワイヤハー
ネスの電線群を外装する保護材において、上記保護材の
一部に略軸直角方向に切り欠いた開口部を設け、点火時
期点検用のタイミングライトのトリガ用クリップの取付
時に、上記開口部を設けた位置の保護材を上記クリップ
で挟み、該開口部に露出する電線群をクリップで挟み込
むことができる構成としていることを特徴とするワイヤ
ハーネス保護材の外装構造を提供している。
【0010】上記のように、保護材の一部を切り欠いて
開口部を設けると、保護材の開口部を設けた箇所には外
周の残りの部分である外周部分が残り、点火信号用ワイ
ヤハーネスの開口部における外径は、電線群の外径に上
記保護材の外周部分の厚みを加えた寸法となるため、φ
9mm以下に抑えることができる。よって、保護材の開
口部においては、保護材と共に、タイミングライトのト
リガ用クリップを挟み込むことができるので、保護材を
引き下ろすことなく容易に点検作業を行うことができ、
それに伴い点検作業時間も短縮することができる。
【0011】上記開口部を点火信号用ワイヤハーネスに
設ける箇所は、車種等により異なり、点火信号用ワイヤ
ハーネスの配策位置や周囲の空間、タイミングライトの
配置位置等を考慮して決定しているので、トリガ用クリ
ップを無理なく点火信号用ワイヤハーネスに取り付ける
ことができる。また、開口部を設けるための切り欠き寸
法は、切り欠いた後に残る外周の一部分の剛性とトリガ
用クリップの挟み込み部の寸法を考慮して設定している
ので、保護材の剛性を確保しながらトリガ用クリップの
取付性も向上させることができる。
【0012】また、上記開口部は穴形状あるいは切り裂
き状のスリット形状としていることが好ましい。このよ
うに、開口部を穴形状とすることで、開口部の開口幅を
確実に確保し、点検空間等に余裕が少ない場合でもトリ
ガ用クリップを容易に取り付けることができる。また、
開口部をスリット形状にすると、開口幅は小さくなるの
で、通常は保護性を維持しながら、点検時には開口幅を
拡げてトリガ用クリップを取り付けることができる。
【0013】さらに、本発明は、エンジンの点火信号用
ワイヤハーネスの電線群を外装する保護材において、上
記保護材を分割し、分割端を接合して電線群に外装して
おり、点火時期点検用のタイミングライトのトリガ用ク
リップの取付時に、上記分割した保護材のいずれか一方
あるいは両方を引っ張って接合部に隙間を開け、該隙間
を通して上記クリップで電線群に挟み込むことができる
構成としていることを特徴とするワイヤハーネス保護材
の外装構造を提供している。
【0014】上記のように、保護材を分割し、分割端を
接合して外装することで、通常は、従来の保護材と同様
に、ほとんど隙間のない保護性の高い保護材として使用
することができ、点火時期の点検作業時には、上記分割
した保護材を引っ張り、トリガ用クリップを挟み込める
隙間を設けて、容易に点検作業を行うことができる。ま
た、上記保護材の分割長さを適宜設定することで、上記
接合部が、トリガ用クリップの挟み込みに適した位置に
することができる。
【0015】また、上記ワイヤハーネス保護材に、チュ
ーブ或いはコルゲートチューブを使用していることが好
ましい。上記のように、汎用性を有するチューブ或いは
コルゲートチューブを使用することで、電線群の径に適
応した保護材を容易に選択することができると共に、所
要の保護性能も確保することができる。なお、上記コル
ゲートチューブは軸線方向に一端部から他端部へ連続し
てスリットを設けている型と、スリットを設けていない
型のどちらを使用してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1(A)は本発明の第一実施形態
のワイヤハーネス保護材であるチューブ11の外装構造
を示しており、該チューブ11は塩化ビニール性の丸筒
型でチューブ厚は0.5から1.0mm程度であり、チ
ューブ11の径Tは、φ6mm前後の電線束を外装でき
る寸法を有するものを適宜選択している。また、チュー
ブ11の全長はワイヤハーネスW/Hの規定範囲を保護
できる寸法に設定している。
【0017】上記チューブ11には、チューブ11の一
部に略軸直角方向に切り欠いて開口部11bを設けてい
る。詳しくは、図1(A)に示すように、チューブ11
の一部となる前側から下側、さらに後側を連続して穴形
状に切除し、開口部11bを形成して、上側の外周部分
11aが残るようにしている。上記穴形状の開口部11
bの切除長さは、外周部分11aの剛性や外装する電線
群の束径等を考慮して寸法を適宜設定している。また、
開口部11bの開口幅Wはタイミングライト3のトリガ
用クリップ3bの横幅Yと同等以上の寸法に設定してい
る。なお、上記開口部11bの形状は、丸穴形状に限定
されず四角穴状の開口部にしてもよい。
【0018】なお、上記開口部11bをチューブ11に
設ける箇所は、チューブ11を外装する点火信号用ワイ
ヤハーネスW/Hを配策した際に、点火信号用ワイヤハ
ーネスW/Hの周囲の空間や、点検時のタイミングライ
ト3の配置位置等を考慮して、トリガ用クリップ3bの
取付が、無理なくできる位置に設けている。
【0019】図1(B)は上記チューブ11を外装した
点火信号用ワイヤハーネスW/Hを示しており、チュー
ブ11を外装するには、コネクタ7を接続する前の点火
信号用ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群Dの一端
よりチューブ11を通して、規定の保護範囲を外装する
と共に、電線群Dの根元側となるチューブ11の端部に
テープ15を巻き付けて固定している。なお、テープは
チューブ11の両端に巻き付けてもよい。このように、
チューブ11を外装した電線群Dの端末にコネクタ7を
接続して、点火信号用ワイヤハーネスW/Hを形成し、
図8(B)(C)に示すように、エンジンルーム内に配
策して、エンジン4の点火信号装置4cに接続してい
る。
【0020】エンジンの点火時期の点検は、前述した点
検作業と同様に、タイミングライト3を用いて、図8
(B)(C)に示すように接続等を行っている。タイミ
ングライト3のトリガ用クリップ3bの点火信号用ワイ
ヤハーネスW/Hへの取付は、図2(A)に示すよう
に、チューブ11を開口部11bで挟み、開口部11b
に露出する電線群Dをチューブ11の外周部分11aと
共に挟み込んでいる。この際、開口部11bの開口幅W
はトリガ用クリップ3bの横幅Yと同等以上の寸法を有
しているので、開口部11bを拡げる等の手間をかける
必要はない。
【0021】図2(B)は、トリガ用クリップ3bの挟
み込み状態の断面図を示しており、電線群Dの外径はφ
6mm前後で、チューブ11のチューブ厚は最大で1m
mであるため、電線群Dとチューブ11の外周部分11
aを加えた最大寸法は7mm前後となり、トリガ用クリ
ップ3bの把持部3b−1で電線D及び外周部分11a
を同時に挟み込むことができる。上記のようにすること
で、チューブ11と共に挟んでも、トリガ用クリップ3
bの把持部3b−1で確実に挟み込めるので、点検作業
が容易になると共に、信号検知の確実性及び正確性も高
まる。
【0022】また、上記第一実施形態においては、ワイ
ヤハーネスW/Hの保護材であるチューブ11の代わり
に、コルゲートチューブを使用してもよい。このコルゲ
ートチューブはスリット付き、或いは、スリットなしの
どちらの型を使用してもよく、チューブ11と同様に、
コルゲートチューブの一部に開口部を設け、このコルゲ
ートチューブの開口部の位置でトリガ用クリップを挟む
ことで、開口部より露出する電線群を挟み込み、点検作
業を行うようにしてもよい。コルゲートチューブの厚み
は、2mm前後なので電線群と共に確実にトリガ用クリ
ップで挟み込むことができる。さらに、保護材として
は、塩化ビニール製等のシートを使用してもよく、チュ
ーブ11と同様に開口部を設けて、電線群に巻き付けて
外装し、上記同様に点検作業を行うようにしてもよい。
【0023】図3(A)は本発明の第二実施形態のワイ
ヤハーネス保護材であるチューブ21の外装構造を示し
ている。チューブ21の材質、寸法等は第一実施形態と
同様であり、チューブ11において開口部11bを設け
ている中心位置と、対応する箇所にチューブ21におい
ても切り欠き状のスリット形状の開口部21bを設けて
いる。開口部21bは、チューブ21の一部となる前側
から下側、さらに後側を連続して切り欠いて、スリット
形状に形成されており、上側の外周部分21aを残るよ
うにしている。上記開口部21bの切除長さは、後述す
るように、開口部21bを拡げた際に、タイミングライ
ト3のトリガ用クリップ3bの挟み込む部分を確保でき
る寸法に設定している。また、開口部21bの開口幅は
電線保護を考慮して、狭くすることが好ましい。
【0024】図3(B)は上記チューブ21を外装した
点火信号用ワイヤハーネスW/Hを示しており、第一実
施形態と同様に電線群Dに外装して点火信号用ワイヤハ
ーネスW/Hを形成すると共に、エンジンルーム内に配
策している。点火時期の点検の際には、開口部21bを
左右に拡げるようにしており、例えば、図4(A)に示
すように、点火信号用ワイヤハーネスW/Hを、チュー
ブ21の外周部分21aを支点にして屈曲させ、開口部
21bの開口幅W’がトリガ用クリップ3bの横幅Yと
同等以上になるようにしている。
【0025】上記の状態で、図4(B)に示すように、
トリガ用クリップ3bをチューブ21の開口部21bの
位置で挟んでいる。この場合も第一実施形態と同様に、
トリガ用クリップ3bの把持部3b−1に電線群Dおよ
びチューブ21の外周部分21aを収めることができる
ので、点検作業を容易に、かつ、確実に行うことができ
る。なお、第二実施形態においても、第一実施形態と同
様に、チューブ21の代わりにコルゲートチューブ等を
保護材として使用してもよい。
【0026】図5(A)は本発明の第三実施形態のワイ
ヤハーネス保護材である分割したチューブ31a、31
bの外装構造を示している。夫々チューブ31a、31
bは一本のチューブを分割することで形成されており、
材質、外形寸法等は第一実施形態のチューブ11と同様
にしている。チューブ31a、31bの夫々分割長さ
は、第一実施形態のチューブ11のコネクタ7側の端部
より開口部11bの中心部までの長さをチューブ31a
の寸法とし、チューブ11の開口部11bの中心部より
テープ巻きの端部までの長さをチューブ31bの寸法と
している。
【0027】図5(B)は上記チューブ31a、31b
を外装した点火信号用ワイヤハーネスW/H示してお
り、チューブ31a、31bを外装するには、まずチュ
ーブ31bを電線群Dの規定位置まで外装すると共に、
電線群Dの根元側となるチューブ31bの端部にテープ
35を巻き付けて固定し、図5(C)に示すように、チ
ューブ31aを一分割端31a−1が、チューブ31b
の他分割端31b−2と接合するようにして外装し、コ
ネクタ7を接続して点火信号用ワイヤハーネスW/Hを
形成している。この際、上記接合部の位置は、第一実施
形態のチューブ11の開口部11bの中心部と同じ位置
となるので、トリガ用クリップ3bの取付は容易にな
る。
【0028】なお、二つのチューブを外装する際には、
図6に示すように、チューブ31a’の径をチューブ3
1b’の径より大きくする等して、一方を他方に重ね
て、夫々チューブの連結部の保護性を向上させるように
してもよい。
【0029】上記点火信号用ワイヤハーネスW/Hをエ
ンジンルーム内に配策して、点火時期を点検するには、
図7(A)に示すように、チューブ31a及びチューブ
31bのどちらか一方あるいは両方を引っ張って、相反
する方向に引き離して隙間Sを開けている。この隙間S
の幅は、タイミングライト3のトリガ用クリップ3bの
横幅Yと同等以上になるようにしている。この状態で、
図7(B)に示すように、トリガ用クリップ3bを電線
群Dに挟み込んで点検を行っている。この場合は、電線
群Dのみをトリガ用クリップ3bで挟み込んでいるの
で、把持部3b−1で確実に挟み込むことができる。な
お、第三実施形態においても、チューブ31a、31b
の代わりに、コルゲートチューブ等を使用してもよい。
【0030】
【発明の効果】上記の説明より明らかなように、本発明
のワイヤハーネス保護材の外装構造を用いることで、エ
ンジンの点火時期点検作業において、タイミングライト
のトリガ用クリップを点火信号用ワイヤハーネスに、手
間をかけることなしに容易に、かつ、確実に挟み込んで
取り付けることができる。よって、作業効率および作業
精度が向上し点検作業時間も短縮することができる。
【0031】また、保護材の開口部を切り欠き状のスリ
ット形状、あるいは、保護材を分割して外装すること
で、通常はワイヤハーネスを構成する電線群の保護性を
確実に維持できる形態とし、点火時期の点検時には、容
易にトリガ用クリップを挟み込める形態となり、保護性
及び点検容易性をも両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態にかかるチューブであ
り、(A)はチューブの斜視図、(B)はチューブを外
装したワイヤハーネスの斜視図である。
【図2】 第一実施形態のチューブを外装したワイヤハ
ーネスの点検作業状態であり、(A)はトリガ用クリッ
プを挟み込む状態の概略図、(B)は挟み込んだ状態の
要部拡大断面図である。
【図3】 本発明の第二実施形態にかかるチューブであ
り、(A)はチューブの斜視図、(B)はチューブを外
装したワイヤハーネスの斜視図である。
【図4】 第二実施形態のチューブを外装したワイヤハ
ーネスの点検作業状態であり、(A)は開口部を拡げた
状態の概略図、(B)はトリガ用クリップを挟み込む状
態の概略図である。
【図5】 本発明の第三実施形態にかかるチューブであ
り、(A)はチューブの斜視図、(B)はチューブを外
装したワイヤハーネスの斜視図、(C)は外装状態の要
部断面図である。
【図6】 第三実施形態にかかるチューブの別の外装状
態を示す要部断面図である。
【図7】 第三実施形態のチューブを外装したワイヤハ
ーネスの点検作業状態であり、(A)は隙間を設けた状
態の概略図、(B)はトリガ用クリップを挟み込む状態
の概略図である。
【図8】 点火時期点検用のタイミングライトであり、
(A)はタイミングライトの斜視図、(B)はタイミン
グライトの配置接続状態を示す斜視図、(C)はトリガ
用クリップの挟み込み状態を示す斜視図、(D)はトリ
ガ用クリップの挟み込み状態の要部断面図である。
【図9】 従来の点火時期点検作業を示し、(A)は保
護材にチューブを使用している場合の概略図、(B)は
保護材にスリット付きコルゲートチューブを使用してい
る場合の概略図である。
【符号の説明】
1、11、21、31a、31b チューブ 2 スリット付きコルゲートチューブ 3 タイミングライト 3b トリガ用クリップ 11a、21a 外周部分 11b、21b 開口部 S 隙間 W/H 点火信号用ワイヤハーネス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの点火信号用ワイヤハーネスの
    電線群を外装する保護材において、 上記保護材の一部に略軸直角方向に切り欠いた開口部を
    設け、 点火時期点検用のタイミングライトのトリガ用クリップ
    の取付時に、上記開口部を設けた位置の保護材を上記ク
    リップで挟み、該開口部に露出する電線群をクリップで
    挟み込むことができる構成としていることを特徴とする
    ワイヤハーネス保護材の外装構造。
  2. 【請求項2】 上記開口部は穴形状あるいは切り裂き状
    のスリット形状としている請求項1に記載のワイヤハー
    ネス保護材の外装構造。
  3. 【請求項3】 エンジンの点火信号用ワイヤハーネスの
    電線群を外装する保護材において、 上記保護材を分割し、分割端を接合して電線群に外装し
    ており、 点火時期点検用のタイミングライトのトリガ用クリップ
    の取付時に、上記分割した保護材のいずれか一方あるい
    は両方を引っ張って接合部に隙間を開け、該隙間を通し
    て上記クリップで電線群に挟み込むことができる構成と
    していることを特徴とするワイヤハーネス保護材の外装
    構造。
  4. 【請求項4】 上記ワイヤハーネス保護材に、チューブ
    或いはコルゲートチューブを使用している請求項1乃至
    請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス保護材
    の外装構造。
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