JP2000165305A - 通話方法 - Google Patents

通話方法

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JP2000165305A
JP2000165305A JP10338274A JP33827498A JP2000165305A JP 2000165305 A JP2000165305 A JP 2000165305A JP 10338274 A JP10338274 A JP 10338274A JP 33827498 A JP33827498 A JP 33827498A JP 2000165305 A JP2000165305 A JP 2000165305A
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transmitted
underground space
reception controller
frequency
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Akio Igarashi
明雄 五十嵐
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 地上と地下空間の間でクリアな通話を確保す
る。 【解決手段】 地上親機から、地上と電気的に遮蔽され
た地下空間内送受信制御機に電源と音声信号を伝送し、
音声信号を送受信制御機から地下空間内受信子機が受信
し、地下空間内送信子機から送信された音声信号は送受
信制御機で親機から送受信制御機に伝送される音声信号
と同一周波数に変換し親機に伝送すると共に地下空間内
受信子機に送信する。親機から送信する音声信号が二以
上の受信子機に受信され、地下空間内送信周波数が異な
る二以上の送信子機から送信された各音声信号が送受信
制御機で周波数変換され親機に伝送すると共に地下空間
内二以上の受信子機に送信する。所定数以上の送信子機
は送信周波数を共通とし、送信周波数が共通な子機はプ
レストークスイッチにより送信可能と送信停止とに切替
可能とした。送信子機から送信される音声信号を設置受
信機で受信してから送受信制御機に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地上と、地上からの
電波が届かない又は届きにくい地下空間、例えば発電所
の地下室や工場・製鉄所の地下施設等の騒音が激しい地
下空間、石油基地の地下プラントやガス発生地域等の防
爆エリヤ等の地下空間との間の通話に適したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】地上と、前記のような各種地下空間との
間では無線による通話の確保は不可能又は極めて困難で
あったため、通常の電話が使用されるのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の様に電
話を使用する場合には次の様な課題があった。 (1)地下空間内の騒音が大きいと電話のベルの音が聞
こえず、電話がかかってきたことに気付かないために、
電話がかかってくると点灯するライトを設けたり、スピ
ーカーを接続してベルの音を拡声したりしているが、こ
れではライトやスピーカーを設置する手間や費用がかか
る。 (2)騒音で相手の声が聞き取りにくく、相手に伝送さ
れる音声にも地下空間内の騒音が入り、相手方も声を聞
き取りにくく、互いに十分な意志疎通が図れないことが
ある。 (3)電話では1対1の通話しかできないため、地下空
間内にいる作業者全員に一度に用件を伝えることができ
ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、地上と
地上から電気的に遮蔽され地下空間との間において、激
しい騒音の下でもクリアな通話を確保可能であると共
に、地上の1つの親機と地下空間内の複数の子機との間
で同時双方向通話が可能であり、複数の子機相互間の交
互通話も可能である通話方法を提供することにある。
【0005】本件出願の第1の通話方法は、地上の親機
から、地上と電気的に遮蔽された地下空間内の送受信制
御機にケーブルを通してDC電源と音声信号を伝送可能
とし、親機から送受信制御機に送られた音声信号を送受
信制御機から地下空間内に無線送信して地下空間内の受
信子機に受信されるようにし、地下空間内の送信子機か
ら無線送信された音声信号は前記送受信制御機で受信さ
れて親機から送受信制御機に伝送される音声信号の周波
数と同じ周波数に変換されて前記ケーブルにより親機に
有線伝送されると共に地下空間内に無線送信されて、地
下空間内の受信子機により受信されるようにすることに
より、親機と子機間で通話可能としたものである。
【0006】本件出願の第2の通話方法は、地上の親機
から、地上と電気的に遮蔽された地下空間内の送受信制
御機にケーブルを通してDC電源と音声信号を伝送可能
とし、親機から送受信制御機に送られた音声信号を送受
信制御機から地下空間内に無線送信して地下空間内の受
信周波数が同じである二以上の受信子機に受信されるよ
うにし、地下空間内の送信周波数が異なる二以上の送信
子機から無線送信された周波数の異なる各音声信号は前
記送受信制御機で受信されて親機から送受信制御機に伝
送される音声信号の周波数と同じ周波数に変換されてか
ら、前記ケーブルにより親機に有線伝送されると共に地
下空間内に無線送信されて、地下空間内の二以上の受信
子機により受信されるようにすることにより、親機と二
以上の子機間及び二以上の子機相互間で通話可能とした
ものである。
【0007】本件出願の第3の通話方法は、地上の親機
から、地上と電気的に遮蔽された地下空間内の送受信制
御機にケーブルを通してDC電源と音声信号を伝送可能
とし、親機から送受信制御機に送られた音声信号を送受
信制御機から地下空間内に無線送信して地下空間内の受
信周波数が同じである二以上の受信子機に受信されるよ
うにし、地下空間内の送信周波数が異なる二以上の送信
子機から無線送信された周波数の異なる各音声信号は前
記送受信制御機で受信されて親機から送受信制御機に伝
送される音声信号の周波数と同じ周波数に変換されてか
ら、前記ケーブルにより親機に有線伝送されると共に地
下空間内に無線送信されて、地下空間内の二以上の受信
子機により受信されるようにすることにより、親機と二
以上の子機間及び二以上の子機相互間で通話可能とし、
更に、二以上の送信子機のうち、所定数以上の送信子機
には送信周波数が同じものが使用され、それら送信周波
数が同じ子機にはプレストークスイッチの操作により送
信可能と送信停止とに切替え可能なるようにしたもので
ある。
【0008】本件出願の第4の通話方法は、地下空間内
に設置された設置受信機に親機から送受信制御機を介し
て電源を供給し、送信子機から無線送信される音声信号
を当該設置受信機で受信し、それから無線送信した音声
信号を地下空間内の送受信制御機で受信して周波数変換
してから親機に有線伝送すると共に地下空間内に無線送
信するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の通話方
法の第1の実施形態を図1に基づいて詳細に説明する。
図1に示すものは本発明の通話方法に使用されるシステ
ムであり、親機1は地上に設置され、送受信制御機2及
び設置受信機7は地下空間内に設置され、受信子機4及
び送信子機5は地下空間内の作業者に携帯させるもので
ある。親機1はAC100Vの商用電源によって動作
し、入力された音声を所定周波数の搬送波、例えばAチ
ャンネル(Ach)で変調して出力するものである。図
1に示す様に親機1と前記送受信制御機2とは、地上と
地下空間とを仕切る壁8を貫通或は迂回するケーブル3
によって接続され、送受信制御機2は当該ケーブル3を
介して親機1から給電されるDC電源によって動作し
て、親機1から伝送された音声信号をAchで無線送信
して受信子機4に受信されるようにしてある。また、送
受信制御機2には前記ケーブル3を介して制御信号も伝
送されている。
【0010】受信子機4は充電池を電源として動作し、
送受信制御機2から送信された音声信号を受信し、その
音声信号を地下作業者が装着しているヘッドホン10に
有線伝送可能としてある。送信子機5は充電池を電源と
して動作し、地下作業者の音声を咽喉マイク13を介し
て受信し、これを前記親機1から伝送される音声信号と
は異なる周波数の搬送波、例えばBチャンネル(Bc
h)で変調して設置受信機7に無線送信可能としたもの
である。
【0011】設置受信機7は前記送受信制御機2とケー
ブル16を介して接続されており、親機1から送受信制
御機2に給電されたDC電源の一部の給電を受けると共
に、前記送信子機5から無線送信された前記音声信号
(例えばBch)を受信して送受信制御機2に有線伝送
可能としてある。送受信制御機2では設置受信機7から
受けたBchの音声信号を親機1から送受信制御機2に
伝送される音声信号と同一周波数のAchの音声信号に
周波数変換して親機1に有線伝送することができ、ま
た、地下空間内にも同一周波数で無線送信して、受信子
機4に受信されるようにもしてある。
【0012】図1に示す様に親機1にはマイク用端子1
9が設けられ、このマイク用端子19に接続されたマイ
ク20を通して地上の音声信号を前記ケーブル3を介し
て送受信制御機2に有線伝送可能としてある。また、親
機1にはスピーカー用端子(図示しない)が設けられ、
送信子機5から伝送された音声信号をそれに接続された
スピーカー28から出力可能としてある。親機1にはス
ピーカー28からの音声出力をON・OFF切替するス
イッチ31及び出力される音声の音量を調節可能なボリ
ュームスイッチ34が設けられている。親機1にはヘッ
ドホン用端子37も設けられ、スピーカー28から出力
される音声と同一の音声を前記ヘッドホン29によって
聞くことができるようにしてある。ヘッドホン用端子3
7は前記スイッチ31のON・OFF切替に拘らず音声
を出力可能としてあり、スイッチ31をONにして音声
がスピーカー28及びヘッドホン29の双方から出力さ
れるようにすることもでき、スイッチ31をOFFにし
て音声がヘッドホン29のみから出力されるようにする
こともできる。親機1には図1に示す様にキー付きのメ
インスイッチ40も設けられており、このメインスイッ
チ40を「STANDBY」の位置にセットすると、親
機1と送信子機5との間の同時双方向通話が可能とな
り、「OFF」の位置にセットすると通話不能となるよ
うにしてある。尚、親機1に接続されたマイク20にプ
レストークスイッチが設けられている場合は、メインス
イッチ40を「STANDBY」の位置にセットし、更
にマイク20のプレストークスイッチを押した場合にの
み、親機1から送信子機5に音声信号を伝送することが
できる。
【0013】送受信制御機2には送信ホイップアンテナ
52又はガーターアンテナ49が設けられ、このアンテ
ナ52又は49によって親機1から伝送された音声信号
を前記受信子機4に無線送信することができるようにし
てある。また、前記設置受信機7からケーブル16を介
して有線伝送された音声信号(例えばBch)を親機1
から伝送される音声信号と同一周波数の音声信号(例え
ばAch)に周波数変換して親機1に伝送可能としてあ
る。これによって、親機1から伝送される音声信号は当
該送受信制御機2を介して受信子機4に送信され、送信
子機5から送信される音声信号は、まず設置受信機7で
受信され、そこから当該送受信制御機2に送信され、送
受信制御機2によって周波数変換されてから親機1に伝
送される。尚、親機1と送受信制御機2とを接続するケ
ーブル3は多芯ケーブルとし、複数本の芯線の一部を親
機1から送受信制御機2に音声信号、DC電源、制御信
号を伝送するために使用し、これ以外の芯線を送受信制
御機2から親機1に音声信号を伝送するために使用して
混線を回避している。尚、余剰芯線がある場合には、当
該芯線を使用して上記以外のデーター信号等を伝送する
こともできる。また、親機1から送受信制御機2に音声
信号、DC電源、制御信号を伝送するケーブルと、送受
信制御機2から親機1へ音声信号を伝送するケーブルと
を別々のケーブルとして混線を回避してもよい。
【0014】図1に示す設置受信機7にはアンテナ43
が設けられ、このアンテナ43によって前記送信子機5
から発信された音声信号を受信し、受信した音声信号を
前記送受信制御機2にケーブル16によって有線伝送可
能としてある。
【0015】受信子機4は送受信制御機2から地下空間
内に無線送信された音声信号を受信し、これを地下作業
者が装着可能なヘッドホン10に有線伝送可能としたも
のである。送信子機5は地下作業者の声帯の振動を咽喉
マイク13で受信して親機1から送受信制御機2に伝送
される音声信号とは異なる周波数の音声信号に変換して
前記設置受信機7に無線送信することができるようにし
たものである。送信子機5にはプレストークスイッチが
6が設けられており、同スイッチ6を押すと通話可能状
態となり、離すと通話不能状態となるようにしてある。
【0016】前記の様に受信子機4は地上からの音声を
ヘッドホン10に出力するので、激しい騒音の下でも確
実に地上の音声を聞き取ることができる。また、送信子
機5は地下作業者の音声を咽喉マイク13で受信するこ
とによって、激しい騒音の下でも確実に音声を受信する
ことができる。受信子機4及び送信子機5は図2(a)
に示す様にベルト58に設けられた収容袋61に別々に
収容可能として、同図(b)に示す様にこれらを手に持
つことなく携帯することができるようにしてある。受信
子機4及び送信子機5の電源となる充電地には例えばニ
ッカド単4電池を使用することができるが、これ以外の
充電池や乾電池を使用することもできる。また、前記送
受信制御機2、設置受信機7、受信子機4、送信子機5
等はアルミダイキャスト製のケースに収容して防塵性、
防滴性を高めることが望ましい。
【0017】以上のように本発明の通話方法に使用され
るシステムでは、地下空間内おいてAC電源を一切使用
しないため、ガス発生エリアや石油基地の地下プラント
等の防爆エリア等においても安全に使用することができ
る。
【0018】(使用方法1)前記親機1、送受信制御機
2、設置受信機7、受信子機4、送信子機5を使用し
て、地上と、地上から電気的遮蔽された地下空間内の1
人の地下作業者との間での双方向同時通話を行うには次
のようにする。
【0019】図1に示すシステムにより地上者の音声を
地下空間内の作業者に伝送するには次の様にする。 1)地上者は親機1に接続されているマイク20に向か
って話す。地上者が話した音声は親機1によって所定周
波数(例えばAch)の搬送波にのせられて地下空間内
に設置されている送受信制御機2に有線伝送される。 2)親機1からの音声信号を受信した送受信制御機2
は、それを地下空間内に無線送信する。 3)送受信制御機2から送信された音声信号を受信子機
4により受信して、地下作業者がヘッドホン10で聞
く。
【0020】地下作業者の音声を地上者に伝送するには
次の様にする。 1)地下作業者が送信子機5のプレストークスイッチ6
を押しながら話すと、同地下作業者が携帯している送信
子機5に接続された咽喉マイク13によって声帯の振動
が拾われ、それが送信子機5により親機1から伝送され
る音声信号とは異なる周波数の搬送波にのせられて地下
空間内に無線送信される。 2)送信子機5から無線送信された音声信号は設置受信
機7より受信される。 3)送信子機5からの音声信号を受信した設置受信機7
は、それを送受信制御機2に有線伝送する。 4)設置受信機7から送信された音声信号を受信した送
受信制御機2は、同音声信号を親機1から当該送受信制
御機2に伝送される音声信号と同一周波数の音声信号に
周波数変換して親機1に有線伝送し、それを地上者がス
ピーカー又はヘッドホンで聞く。
【0021】(実施の形態2)本発明の通話方法の第2
の実施形態を図3に基づいて詳細に説明する。図3に示
すものは本発明の通話方法によって、地上と、地上から
電気的遮蔽された地下空間内の3人の地下作業者との間
での双方向同時通話及び地下作業者同士での交互通話を
行うためのシステムである。このシステムの基本構成は
前記図1に示すものと同一である。異なるのは受信子機
4と送信子機5を1組としたものを3組用意し、3つの
送信子機5の送信周波数をすべて異なるもの、例えばB
チャンネル(Bch)、Cチャンネル(Cch)、Dチ
ャンネル(Dch)としたこと、及び夫々の送信周波数
に対応した設置受信機7を設置したことである。
【0022】(使用方法2)図3に示すシステムによっ
て地上の音声を夫々の地下作業者に伝送する場合は、そ
れを受信する受信子機4の数が増えるだけで、他は前記
と同様である。
【0023】図3に示すシステムによって3人の地下作
業者と地上者との間で双方向同時通話を行い、また、3
人の地下作業者の間で交互通話を行うには次のようにす
る。 1)夫々の地下作業者が夫々の送信子機5のプレストー
クスイッチ6を押しながら話すと、当該地下作業者が携
帯している送信子機5に接続された咽喉マイク13によ
って声帯の振動が拾われ、夫々の送信子機5からBc
h、Cch、Dchの搬送波にのせられて音声信号が地
下空間内に送信される。 2)夫々対応する設置受信機7は送信子機5から送信さ
れた前記Bch、Cch、Dchの音声信号を受信して
送受信制御機2に有線伝送する。 3)Bch、Cch、Dchの音声信号を受信した送受
信制御機2はそれらを全てAchの音声信号に周波数変
換して親機1に有線伝送すると共に、地下空間内の受信
子機4に無線送信する。 4)地上者は親機1に有線伝送された音声信号を同親機
1のスピーカー28又はヘッドホン29によって聞き、
地下作業者は夫々の受信子機4に接続されたヘッドホン
10によって聞く。この場合、地上者及び地下作業者
は、声によって何れの作業者が話しているかを判断す
る。
【0024】使用方法2においては、親機1のメインス
イッチ40を「STANDBY」の位置にセットする
と、親機1と送信子機5との間の同時双方向通話が可能
となるようにしてあることは前記使用方法1と同様であ
るが、本使用方法ではさらにメインスイッチ40を「O
NAIR」の位置にセットすると送受信制御機2によっ
て周波数変換された音声信号が受信子機4に無線送信さ
れて、地下作業者同士の交互通話が可能となるようにし
てある。尚、メインスイッチ40が「OFF」の位置で
は通話が不能であること及びマイク20にプレストーク
スイッチが設けられている場合には、これを押して親機
1から受信子機4に音声信号を送信することは前記と同
様である。
【0025】(実施の形態3)本発明の通話方法の第3
の実施形態を図4に基づいて詳細に説明する。図4に示
すものは本発明の通話方法によって、地上と、地上から
電気的遮蔽された地下空間内の6人の地下作業者との間
での双方向同時通話及び地下作業者同士での交互通話を
行うためのシステムである。このシステムの基本構成は
前記図3に示すものと同一である。異なるのは受信子機
4と送信子機5を1組としたものを6組用意し、そのう
ちの2つの送信子機5は送信周波数をBch、他の2つ
はCch、さらに他の2つはDchとしたことである。
【0026】(使用方法3)図4に示すシステムによっ
て地上の音声を夫々の地下作業者に伝送する場合は、そ
れを受信する受信子機4の数が増えるだけで、他は前記
と同様である。
【0027】図4に示すシステムによって6人の地下作
業者と地上者との間で双方向同時通話を行い、また、6
人の地下作業者の間で交互通話を行うには次のようにす
る。 1)夫々の地下作業者が夫々の送信子機5のプレストー
クスイッチ6を押しながら話すと、当該地下作業者が携
帯している送信子機5に接続された咽喉マイク13によ
って声帯の振動が拾われ、夫々の送信子機5からBc
h、Cch、Dchの搬送波にのせられて音声信号が対
応する設置受信機7に送信される。このとき送信周波数
が同一(例えばBch)である2つの送信子機5のプレ
ストークスイッチ6が同時に押されると、地下空間内に
Bchの音声信号が同時に送信されるため、当該送信子
機5同士がハウリングを起こし通話不能となる。従っ
て、ハウリングが生じたときには、一方の地下作業は他
の作業者が通話中であると判断してプレストークスイッ
チ6を離し、しばらく待ってから再度プレストークスイ
ッチを6押して通話するようにする。これによって送信
周波数が同一の送信子機5が複数存在していても混線す
ることなく通話をすることができる。 2)設置受信機7は受信したBch、Cch、Dchの
音声信号を送受信制御機2に有線伝送する。 3)Bch、Cch、Dchの音声信号を受信した送受
信制御機2はそれらを全てAchの音声信号に周波数変
換して親機1に有線伝送すると共に、地下空間の受信子
機4に無線送信する。以下は前記使用方法2と同一であ
る。
【0028】(他の実施形態)親機1に接続するマイク
20は有線式のマイクであっても、無線式のマイクであ
ってもよいが、有線式のマイクとした場合はノイズの影
響を受けることが少ないのでよりクリアな通話が可能と
なる。一方、無線式のマイクの場合は場所を移動しなが
ら話すことができるため使い勝手がよい。尚、無線式の
マイクを使用する場合には、当該マイクから例えばXチ
ャンネルの搬送波にのせられて送信された音声信号を、
親機1に設けた受信回路によって受信し、それを他の周
波数(例えばAチャンネル)の搬送波にのせて送受信制
御機2に伝送するようにする。また、親機1の底面には
図1に示す様に跳ね上げ式の脚70を設けて、前記種々
の端子やスイッチが設けられている正面盤が上向きにな
るようにすると操作性が向上するため望ましい。また、
把手71を設けておくと持ち運びに便利である。
【0029】前記ケーブル3、16(その他必要なケー
ブルがある場合にはそれを含む)には外来ノイズの侵入
を防ぐためのシールドが施されているものを使用するこ
とが望ましく、さらにはケーブル全体にシールドが施さ
れ、且つ芯線ごとにもシールドが施されているものを使
用することが望ましい。このようなシールドされたケー
ブルを使用すれば当該ケーブルを配線ダクトに通して地
下空間に引き込んでも、同配線ダクト内の他のケーブル
(電力ケーブル等)の誘導ノイズが入ることがなくクリ
アな通話を確保することができる。
【0030】前記各実施形態における設置受信機7の機
能を送受信制御機2に持たせ、設置受信機7を不要とす
ることも可能である。また、本発明の通話方法における
無線送信に使用する電波は無許可で使用可能な微弱電波
(FM322MHz)を使用することが望ましいが、こ
れ以外の使用可能な周波数帯域の電波を使用することも
できる。
【0031】前記実施形態では地下作業者が1人の場
合、3人の場合、6人の場合を例に説明したが、受信子
機4及び送信子機5の数を増やしてさらに多くの作業者
との同時通話や交互通話を行うことも可能であることは
勿論である。
【0032】
【発明の効果】本件出願の第1の通話方法は、親機から
送受信制御機に送られた音声信号を送受信制御機から地
下空間内に無線送信して地下空間内の受信子機に受信さ
れるようにし、地下空間内の送信子機から無線送信され
た音声信号は前記送受信制御機で受信されて親機から送
受信制御機に伝送される音声信号の周波数と同じ周波数
に変換されて前記ケーブルにより親機に有線伝送される
と共に地下空間内に無線送信されようにしたので、次の
ような効果を有する。 (1)地上と、同地上から電気的に遮蔽された地下空間
との間でもクリアな同時通話を確保することができる。 (2)地下作業者が受信子機を携帯可能であるため、従
来の様に騒音で電話のベルが聞こえないといったような
ことがなく、電話がかかってきたことを知らせるために
ライトやスピーカーを設ける必要がない。 (3)激しい騒音の下でも互いの声がはっきり聞き取れ
る。
【0033】本件出願の第2の通話方法は、親機から送
受信制御機に送られた音声信号を送受信制御機から地下
空間内に無線送信して地下空間内の受信周波数が同じで
ある二以上の受信子機に受信されるようにし、地下空間
内の送信周波数が異なる二以上の送信子機から無線送信
された周波数の異なる各音声信号は前記送受信制御機で
受信されて親機から送受信制御機に伝送される音声信号
の周波数と同じ周波数に変換されてから、前記ケーブル
により親機に有線伝送されると共に地下空間内に無線送
信されて、地下空間内の二以上の受信子機により受信さ
れるようにしたので、上記効果に加えて次のような効果
を有する。 (1)地上作業者と二以上の地下作業者との間の同時通
話、及び二以上の地下作業者間の相互通話が可能とな
る。
【0034】本件出願の第3の通話方法は、二以上の送
信子機のうち、所定数以上の送信子機5には送信周波数
が同じものが使用され、それら送信周波数が同じ子機に
はプレストークスイッチの操作により送信可能と送信停
止とに切替え可能なるようにしたので、上記効果に加え
て次のような効果を有する。 (1)限られた使用周波数帯域内において、多数の送信
子機を使用可能となり、より多くの地下作業者に子機送
信を携帯させることができる。
【0035】本件出願の第4の通話方法は、送信子機か
ら無線送信される音声信号を当該設置受信機で受信し、
それから有線伝送した音声信号を地下空間内の送受信制
御機で受信するので、上記効果に加えて次のような効果
を有する。 (1)送信子機から無線送信される音声信号をより確実
に受信することができ、一層クリアな通話を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通話方法の第1の実施形態を示す説明
図。
【図2】(a)は本発明の通話方法に使用する受信子機
及び送信子機を形態するためのベルトを示す説明図、
(b)は同ベルトを装着した状態を示す説明図。
【図3】本発明の通話方法の第2の実施形態を示す説明
図。
【図4】本発明の通話方法の第3の実施形態を示す説明
図。
【符号の説明】
1 親機 2 送受信制御機 3 ケーブル 4 受信子機 5 送信子機 6 プレストークスイッチ 7 設置受信機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月30日(1998.11.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 通話方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地上と、地上からの
電波が届かない又は届きにくい地下空間、例えば発電所
の地下室や工場・製鉄所の地下施設等の騒音が激しい地
下空間、石油基地の地下プラントやガス発生地域等の防
爆エリヤ等の地下空間との間の通話に適したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】地上と、前記のような各種地下空間との
間では無線による通話の確保は不可能又は極めて困難で
あったため、通常の電話が使用されるのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の様に電
話を使用する場合には次の様な課題があった。 (1)地下空間内の騒音が大きいと電話のベルの音が聞
こえず、電話がかかってきたことに気付かないために、
電話がかかってくると点灯するライトを設けたり、スピ
ーカーを接続してベルの音を拡声したりしているが、こ
れではライトやスピーカーを設置する手間や費用がかか
る。 (2)騒音で相手の声が聞き取りにくく、相手に伝送さ
れる音声にも地下空間内の騒音が入り、相手方も声を聞
き取りにくく、互いに十分な意志疎通が図れないことが
ある。 (3)電話では1対1の通話しかできないため、地下空
間内にいる作業者全員に一度に用件を伝えることができ
ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、地上と
地上から電気的に遮蔽され地下空間との間において、激
しい騒音の下でもクリアな通話を確保可能であると共
に、地上の1つの親機と地下空間内の複数の子機との間
で同時双方向通話が可能であり、複数の子機相互間の交
互通話も可能である通話方法を提供することにある。
【0005】本件出願の第1の通話方法は、地上の親機
から、地上と電気的に遮蔽された地下空間内の送受信制
御機にケーブルを通してDC電源と音声信号を伝送可能
とし、親機から送受信制御機に送られた音声信号を送受
信制御機から地下空間内に無線送信して地下空間内の受
信子機に受信されるようにし、地下空間内の送信子機か
ら無線送信された音声信号は前記送受信制御機で受信さ
れて親機から送受信制御機に伝送される音声信号の周波
数と同じ周波数に変換されて前記ケーブルにより親機に
有線伝送されると共に地下空間内に無線送信されて、地
下空間内の受信子機により受信されるようにすることに
より、親機と子機間で通話可能としたものである。
【0006】本件出願の第2の通話方法は、地上の親機
から、地上と電気的に遮蔽された地下空間内の送受信制
御機にケーブルを通してDC電源と音声信号を伝送可能
とし、親機から送受信制御機に送られた音声信号を送受
信制御機から地下空間内に無線送信して地下空間内の受
信周波数が同じである二以上の受信子機に受信されるよ
うにし、地下空間内の送信周波数が異なる二以上の送信
子機から無線送信された周波数の異なる各音声信号は前
記送受信制御機で受信されて親機から送受信制御機に伝
送される音声信号の周波数と同じ周波数に変換されてか
ら、前記ケーブルにより親機に有線伝送されると共に地
下空間内に無線送信されて、地下空間内の二以上の受信
子機により受信されるようにすることにより、親機と二
以上の子機間及び二以上の子機相互間で通話可能とした
ものである。
【0007】本件出願の第3の通話方法は、地上の親機
から、地上と電気的に遮蔽された地下空間内の送受信制
御機にケーブルを通してDC電源と音声信号を伝送可能
とし、親機から送受信制御機に送られた音声信号を送受
信制御機から地下空間内に無線送信して地下空間内の受
信周波数が同じである二以上の受信子機に受信されるよ
うにし、地下空間内の送信周波数が異なる二以上の送信
子機から無線送信された周波数の異なる各音声信号は前
記送受信制御機で受信されて親機から送受信制御機に伝
送される音声信号の周波数と同じ周波数に変換されてか
ら、前記ケーブルにより親機に有線伝送されると共に地
下空間内に無線送信されて、地下空間内の二以上の受信
子機により受信されるようにすることにより、親機と二
以上の子機間及び二以上の子機相互間で通話可能とし、
更に、二以上の送信子機のうち、所定数以上の送信子機
には送信周波数が同じものが使用され、それら送信周波
数が同じ子機にはプレストークスイッチの操作により送
信可能と送信停止とに切替え可能なるようにしたもので
ある。
【0008】本件出願の第4の通話方法は、地下空間内
に設置された設置受信機に親機から送受信制御機を介し
て電源を供給し、送信子機から無線送信される音声信号
を当該設置受信機で受信し、それから送信した音声信号
を地下空間内の送受信制御機で受信して周波数変換して
から親機に有線伝送すると共に地下空間内に無線送信す
るようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の通話方
法の第1の実施形態を図1に基づいて詳細に説明する。
図1に示すものは本発明の通話方法に使用されるシステ
ムであり、親機1は地上に設置され、送受信制御機2及
び設置受信機7は地下空間内に設置され、受信子機4及
び送信子機5は地下空間内の作業者に携帯させるもので
ある。親機1はAC100Vの商用電源によって動作
し、入力された音声を所定周波数の搬送波、例えばAチ
ャンネル(Ach)で変調して出力するものである。図
1に示す様に親機1と前記送受信制御機2とは、地上と
地下空間とを仕切る壁8を貫通或は迂回するケーブル3
によって接続され、送受信制御機2は当該ケーブル3を
介して親機1から給電されるDC電源によって動作し
て、親機1から伝送された音声信号をAchで無線送信
して受信子機4に受信されるようにしてある。また、送
受信制御機2には前記ケーブル3を介して制御信号も伝
送されている。
【0010】受信子機4は充電池を電源として動作し、
送受信制御機2から送信された音声信号を受信し、その
音声信号を地下作業者が装着しているヘッドホン10に
有線伝送可能としてある。送信子機5は充電池を電源と
して動作し、地下作業者の音声を咽喉マイク13を介し
て受信し、これを前記親機1から伝送される音声信号と
は異なる周波数の搬送波、例えばBチャンネル(Bc
h)で変調して設置受信機7に無線送信可能としたもの
である。
【0011】設置受信機7は前記送受信制御機2とケー
ブル16を介して接続されており、親機1から送受信制
御機2に給電されたDC電源の一部の給電を受けると共
に、前記送信子機5から無線送信された前記音声信号
(例えばBch)を受信して送受信制御機2に有線伝送
可能としてある。送受信制御機2では設置受信機7から
受けたBchの音声信号を親機1から送受偏制御機2に
伝送される音声信号と同一周波数のAchの音声信号に
周波数変換して親機1に有線伝送することができ、ま
た、地下空間内にも同一周波数で無線送信して、受信子
機4に受信されるようにもしてある。
【0012】図1に示す様に親機1にはマイク用端子1
9が設けられ、このマイク用端子19に接続されたマイ
ク20を通して地上の音声信号を前記ケーブル3を介し
て送受信制御機2に有線伝送可能としてある。また、親
機1にはスピーカー用端子(図示しない)が設けられ、
送信子機5から伝送された音声信号をそれに接続された
スピーカー28から出力可能としてある。親機1にはス
ピーカー28からの音声出力をON・OFF切替するス
イッチ31及び出力される音声の音量を調節可能なボリ
ュームスイッチ34が設けられている。親機1にはヘッ
ドホン用端子37も設けられ、スピーカー28から出力
される音声と同一の音声を前記ヘッドホン29によって
聞くことができるようにしてある。ヘッドホン用端子3
7は前記スイッチ31のON・OFF切替に拘らず音声
を出力可能としてあり、スイッチ31をONにして音声
がスピーカー28及びヘッドホン29の双方から出力さ
れるようにすることもでき、スイッチ31をOFFにし
て音声がヘッドホン29のみから出力されるようにする
こともできる。親機1には図1に示す様にキー付きのメ
インスイッチ40も設けられており、このメインスイッ
チ40を「STANDBY」の位置にセットすると、親
機1と送信子機5との間の同時双方向通話が可能とな
り、「OFF」の位置にセットすると通話不能となるよ
うにしてある。尚、親機1に接続されたマイク20にプ
レストークスイッチが設けられている場合は、メインス
イッチ40を「STANDBY」の位置にセットし、更
にマイク20のプレストークスイッチを押した場合にの
み、親機1から受信子機4に音声信号を伝送することが
できる。
【0013】送受信制御機2には送信ホイップアンテナ
52又はガーターアンテナ49が設けられ、このアンテ
ナ52又は49によって親機1から伝送された音声信号
を前記受信子機4に無線送信することができるようにし
てある。また、前記設置受信機7からケーブル16を介
して有線伝送された音声信号(例えばBch)を親機1
から伝送される音声信号と同一周波数の音声信号(例え
ばAch)に周波数変換して親機1に伝送可能としてあ
る。これによって、親機1から伝送される音声信号は当
該送受信制御機2を介して受信子機4に送信され、送信
子機5から送信される音声信号は、まず設置受信機7で
受信され、そこから当該送受信制御機2に送信され、送
受信制御機2によって周波数変換されてから親機1に伝
送される。尚、親機1と送受信制御機2とを接続するケ
ーブル3は多芯ケーブルとし、複数本の芯線の一部を親
機1から送受信制御機2に音声信号、DC電源、制御信
号を伝送するために使用し、これ以外の芯線を送受信制
御機2から親機1に音声信号を伝送するために使用して
混線を回避している。尚、余剰芯線がある場合には、当
該芯線を使用して上記以外のデーター信号等を伝送する
こともできる。また、親機1から送受信制御機2に音声
信号、DC電源、制御信号を伝送するケーブルと、送受
信制御機2から親機1へ音声信号を伝送するケーブルと
を別々のケーブルとして混線を回避してもよい。
【0014】図1に示す設置受信機7にはアンテナ43
が設けられ、このアンテナ43によって前記送信子機5
から発信された音声信号を受信し、受信した音声信号を
前記送受信制御機2にケーブル16によって有線伝送可
能としてある。
【0015】受信子機4は送受信制御機2から地下空間
内に無線送信された音声信号を受信し、これを地下作業
者が装着可能なヘッドホン10に有線伝送可能としたも
のである。送信子機5は地下作業者の声帯の振動を咽喉
マイク13で受信して親機1から送受信制御機2に伝送
される音声信号とは異なる周波数の音声信号に変換して
前記設置受信機7に無線送信することができるようにし
たものである。送信子機5にはプレストークスイッチ6
が設けられており、同スイッチ6を押すと通話可能状態
となり、離すと通話不能状態となるようにしてある。
【0016】前記の様に受信子機4は地上からの音声を
ヘッドホン10に出力するので、激しい騒音の下でも確
実に地上の音声を聞き取ることができる。また、送信子
機5は地下作業者の音声を咽喉マイク13で受信するこ
とによって、激しい騒音の下でも確実に音声を受信する
ことができる。受信子機4及び送信子機5は図2(a)
に示す様にベルト58に設けられた収容袋61に別々に
収容可能として、同図(b)に示す様にこれらを手に持
つことなく携帯することができるようにしてある。受信
子機4及び送信子機5の電源となる充電地には例えばニ
ッカド単4電池を使用することができるが、これ以外の
充電池や乾電池を使用することもできる。また、前記送
受信制御機2、設置受信機7、受信子機4、送信子機5
等はアルミダイキャスト製のケースに収容して防塵性、
防滴性を高めることが望ましい。
【0017】以上のように本発明の通話方法に使用され
るシステムでは、地下空間内おいてAC電源を一切使用
しないため、ガス発生エリアや石油基地の地下プラント
等の防爆エリア等においても安全に使用することができ
る。
【0018】(使用方法1)前記親機1、送受信制御機
2、設置受信機7、受信子機4、送信子機5を使用し
て、地上と、地上から電気的遮蔽された地下空間内の1
人の地下作業者との間での双方向同時通話を行うには次
のようにする。
【0019】図1に示すシステムにより地上者の音声を
地下空間内の作業者に伝送するには次の様にする。 1)地上者は親機1に接続されているマイク20に向か
って話す。地上者が話した音声は親機1によって所定周
波数(例えばAch)の搬送波にのせられて地下空間内
に設置されている送受信制御機2に有線伝送される。 2)親機1からの音声信号を受信した送受信制御機2
は、それを地下空間内に無線送信する。 3)送受信制御機2から送信された音声信号を受信子機
4により受信して、地下作業者がヘッドホン10で聞
く。
【0020】地下作業者の音声を地上者に伝送するには
次の様にする。 1)地下作業者が送信子機5のプレストークスイッチ6
を押しながら話すと、同地下作業者が携帯している送信
子機5に接続された咽喉マイク13によって声帯の振動
が拾われ、それが送信子機5により親機1から伝送され
る音声信号とは異なる周波数の搬送波にのせられて地下
空間内に無線送信される。 2)送信子機5から無線送信された音声信号は設置受信
機7より受信される。 3)送信子機5からの音声信号を受信した設置受信機7
は、それを送受信制御機2に有線伝送する。 4)設置受信機7から送信された音声信号を受信した送
受信制御機2は、同音声信号を親機1から当該送受信制
御機2に伝送される音声信号と同一周波数の音声信号に
周波数変換して親機1に有線伝送し、それを地上者がス
ピーカー28又はヘッドホン29で聞く。
【0021】(実施の形態2)本発明の通話方法の第2
の実施形態を図3に基づいて詳細に説明する。図3に示
すものは本発明の通話方法によって、地上と、地上から
電気的遮蔽された地下空間内の3人の地下作業者との間
での双方向同時通話及び地下作業者同士での交互通話を
行うためのシステムである。このシステムの基本構成は
前記図1に示すものと同一である。異なるのは受信子機
4と送信子機5を1組としたものを3組用意し、3つの
送信子機5の送信周波数をすべて異なるもの、例えばB
チャンネル(Bch)、Cチャンネル(Cch)、Dチ
ャンネル(Dch)としたこと、及び夫々の送信周波数
に対応した設置受信機7を設置したことである。
【0022】(使用方法2)図3に示すシステムによっ
て地上の音声を夫々の地下作業者に伝送する場合は、そ
れを受信する受信子機4の数が増えるだけで、他は前記
と同様である。
【0023】図3に示すシステムによって3人の地下作
業者と地上者との間で双方向同時通話を行い、また、3
人の地下作業者の間で交互通話を行うには次のようにす
る。 1)夫々の地下作業者が夫々の送信子機5のプレストー
クスイッチ6を押しながら話すと、当該地下作業者が携
帯している送信子機5に接続された咽喉マイク13によ
って声帯の振動が拾われ、夫々の送信子機5からBc
h、Cch、Dchの搬送波にのせられて音声信号が地
下空間内に送信される。 2)夫々対応する設置受信機7は送信子機5から送信さ
れた前記Bch、Cch、Dchの音声信号を受信して
送受信制御機2に有線伝送する。 3)Bch、Cch、Dchの音声信号を受信した送受
信制御機2はそれらを全てAchの音声信号に周波数変
換して親機1に有線伝送すると共に、地下空間内の受信
子機4に無線送信する。 4)地上者は親機1に有線伝送された音声信号を同親機
1のスピーカー28又はヘッドホン29によって聞き、
地下作業者は夫々の受信子機4に接続されたヘッドホン
10によって聞く。この場合、地上者及び地下作業者
は、声によって何れの作業者が話しているかを判断す
る。
【0024】使用方法2においては、親機1のメインス
イッチ40を「STANDBY」の位置にセットする
と、親機1と子機との間の同時双方向通話が可能となる
ようにしてあることは前記使用方法1と同様であるが、
本使用方法ではさらにメインスイッチ40を「ONAI
R」の位置にセットすると送受信制御機2によって周波
数変換された音声信号が受信子機4に無線送信されて、
地下作業者同士の交互通話が可能となるようにしてあ
る。尚、メインスイッチ40が「OFF」の位置では通
話が不能であること及びマイク20にプレストークスイ
ッチが設けられている場合には、これを押して親機1か
ら受信子機4に音声信号を送信することは前記と同様で
ある。
【0025】(実施の形態3)本発明の通話方法の第3
の実施形態を図4に基づいて詳細に説明する。図4に示
すものは本発明の通話方法によって、地上と、地上から
電気的遮蔽された地下空間内の6人の地下作業者との間
での双方向同時通話及び地下作業者同士での交互通話を
行うためのシステムである。このシステムの基本構成は
前記図3に示すものと同一である。異なるのは受信子機
4と送信子機5を1組としたものを6組用意し、そのう
ちの2つの送信子機5は送信周波数をBch、他の2つ
はCch、さらに他の2つはDchとしたことである。
【0026】(使用方法3)図4に示すシステムによっ
て地上の音声を夫々の地下作業者に伝送する場合は、そ
れを受信する受信子機4の数が増えるだけで、他は前記
と同様である。
【0027】図4に示すシステムによって6人の地下作
業者と地上者との間で双方向同時通話を行い、また、6
人の地下作業者の間で交互通話を行うには次のようにす
る。 1)夫々の地下作業者が夫々の送信子機5のプレストー
クスイッチ6を押しながら話すと、当該地下作業者が携
帯している送信子機5に接続された咽喉マイク13によ
って声帯の振動が拾われ、夫々の送信子機5からBc
h、Cch、Dchの搬送波にのせられて音声信号が対
応する設置受信機7に送信される。このとき送信周波数
が同一(例えばBch)である2つの送信子機5のプレ
ストークスイッチ6が同時に押されると、地下空間内に
Bchの音声信号が同時に送信されるため、当該送信子
機5同士がハウリングを起こし通話不能となる。従っ
て、ハウリングが生じたときには、一方の地下作業は他
の作業者が通話中であると判断してプレストークスイッ
チ6を離し、しばらく待ってから再度プレストークスイ
ッチを6押して通話するようにする。これによって送信
周波数が同一の送信子機5が複数存在していても混線す
ることなく通話をすることができる。 2)設置受信機7は受信したBch、Cch、Dchの
音声信号を送受信制御機2に有線伝送する。 3)Bch、Cch、Dchの音声信号を受信した送受
信制御機2はそれらを全てAchの音声信号に周波数変
換して親機1に有線伝送すると共に、地下空間の受信子
機4に無線送信する。以下は前記使用方法2と同一であ
る。
【0028】(他の実施形態)親機1に接続するマイク
20は有線式のマイクであっても、無線式のマイクであ
ってもよいが、有線式のマイクとした場合はノイズの影
響を受けることが少ないのでよりクリアな通話が可能と
なる。一方、無線式のマイクの場合は場所を移動しなが
ら話すことができるため使い勝手がよい。尚、無線式の
マイクを使用する場合には、当該マイクから例えばXチ
ャンネルの搬送波にのせられて送信された音声信号を、
親機1に設けた受信回路によって受信し、それを他の周
波数(例えばAチャンネル)の搬送波にのせて送受信制
御機2に伝送するようにする。また、親機1の底面には
図1に示す様に跳ね上げ式の脚70を設けて、前記種々
の端子やスイッチが設けられている正面盤が上向きにな
るようにすると操作性が向上するため望ましい。また、
把手71を設けておくと持ち運びに便利である。
【0029】前記ケーブル3、16(その他必要なケー
ブルがある場合にはそれを含む)には外来ノイズの侵入
を防ぐためのシールドが施されているものを使用するこ
とが望ましく、さらにはケーブル全体にシールドが施さ
れ、且つ芯線ごとにもシールドが施されているものを使
用することが望ましい。このようなシールドされたケー
ブルを使用すれば当該ケーブルを配線ダクトに通して地
下空間に引き込んでも、同配線ダクト内の他のケーブル
(電力ケーブル等)の誘導ノイズが入ることがなくクリ
アな通話を確保することができる。
【0030】前記各実施形態における設置受信機7の機
能を送受信制御機2に持たせ、設置受信機7を不要とす
ることも可能である。また、本発明の通話方法における
無線送信に使用する電波は無許可で使用可能な微弱電波
(FM322MHz)を使用することが望ましいが、こ
れ以外の使用可能な周波数帯域の電波を使用することも
できる。
【0031】前記実施形態では地下作業者が1人の場
合、3人の場合、6人の場合を例に説明したが、受信子
機4及び送信子機5の数を増やしてさらに多くの作業者
との同時通話や交互通話を行うことも可能であることは
勿論である。
【0032】
【発明の効果】本件出願の第1の通話方法は、親機から
送受信制御機に送られた音声信号を送受信制御機から地
下空間内に無線送信して地下空間内の受信子機に受信さ
れるようにし、地下空間内の送信子機から無線送信され
た音声信号は前記送受信制御機で受信されて親機から送
受信制御機に伝送される音声信号の周波数と同じ周波数
に変換されて前記ケーブルにより親機に有線伝送される
と共に地下空間内に無線送信されようにしたので、次の
ような効果を有する。 (1)地上と、同地上から電気的に遮蔽された地下空間
との間でもクリアな同時通話を確保することができる。 (2)地下作業者が受信子機を携帯可能であるため、従
来の様に騒音で電話のベルが聞こえないといったような
ことがなく、電話がかかってきたことを知らせるために
ライトやスピーカーを設ける必要がない。 (3)激しい騒音の下でも互いの声がはっきり聞き取れ
る。
【0033】本件出願の第2の通話方法は、親機から送
受信制御機に送られた音声信号を送受信制御機から地下
空間内に無線送信して地下空間内の受信周波数が同じで
ある二以上の受信子機に受信されるようにし、地下空間
内の送信周波数が異なる二以上の送信子機から無線送信
された周波数の異なる各音声信号は前記送受信制御機で
受信されて親機から送受信制御機に伝送される音声信号
の周波数と同じ周波数に変換されてから、前記ケーブル
により親機に有線伝送されると共に地下空間内に無線送
信されて、地下空間内の二以上の受信子機により受信さ
れるようにしたので、上記効果に加えて次のような効果
を有する。 (1)地上作業者と二以上の地下作業者との間の同時通
話、及び二以上の地下作業者間の相互通話が可能とな
る。
【0034】本件出願の第3の通話方法は、二以上の送
信子機のうち、所定数以上の送信子機5には送信周波数
が同じものが使用され、それら送信周波数が同じ子機に
はプレストークスイッチの操作により送信可能と送信停
止とに切替え可能なるようにしたので、上記効果に加え
て次のような効果を有する。 (1)限られた使用周波数帯域内において、多数の送信
子機を使用可能となり、より多くの地下作業者に子機送
信を携帯させることができる。
【0035】本件出願の第4の通話方法は、送信子機か
ら無線送信される音声信号を当該設置受信機で受信し、
それから有線伝送した音声信号を地下空間内の送受信制
御機で受信するので、上記効果に加えて次のような効果
を有する。 (1)送信子機から無線送信される音声信号をより確実
に受信することができ、一層クリアな通話を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通話方法の第1の実施形態を示す説明
図。
【図2】(a)は本発明の通話方法に使用する受信子機
及び送信子機を形態するためのベルトを示す説明図、
(b)は同ベルトを装着した状態を示す説明図。
【図3】本発明の通話方法の第2の実施形態を示す説明
図。
【図4】本発明の通話方法の第3の実施形態を示す説明
図。
【符号の説明】 1 親機 2 送受信制御機 3 ケーブル 4 受信子機 5 送信子機 6 プレストークスイッチ 7 設置受信機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地上の親機(1)から、地上と電気的に遮
    蔽された地下空間内の送受信制御機(2)にケーブル
    (3)を通してDC電源と音声信号を伝送可能とし、親
    機(1)から送受信制御機(2)に送られた音声信号を
    送受信制御機(2)から地下空間内に無線送信して地下
    空間内の受信子機(4)に受信されるようにし、地下空
    間内の送信子機(5)から無線送信された音声信号は前
    記送受信制御機(2)で受信されて親機(1)から送受
    信制御機(2)に伝送される音声信号の周波数と同じ周
    波数に変換されて前記ケーブル(3)により親機(1)
    に有線伝送されると共に地下空間内に無線送信されて、
    地下空間内の受信子機(4)により受信されるようにす
    ることにより、親機(1)と子機間で通話可能としたこ
    とを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】地上の親機(1)から、地上と電気的に遮
    蔽された地下空間内の送受信制御機(2)にケーブル
    (3)を通してDC電源と音声信号を伝送可能とし、親
    機(1)から送受信制御機(2)に送られた音声信号を
    送受信制御機(2)から地下空間内に無線送信して地下
    空間内の受信周波数が同じである二以上の受信子機
    (4)に受信されるようにし、地下空間内の送信周波数
    が異なる二以上の送信子機(5)から無線送信された周
    波数の異なる各音声信号は前記送受信制御機(2)で受
    信されて親機(1)から送受信制御機(2)に伝送され
    る音声信号の周波数と同じ周波数に変換されてから、前
    記ケーブル(3)により親機(1)に有線伝送されると
    共に地下空間内に無線送信されて、地下空間内の二以上
    の受信子機(4)により受信されるようにすることによ
    り、親機(1)と二以上の子機間及び二以上の子機相互
    間で通話可能としたことを特徴とする通信方法。
  3. 【請求項3】地上の親機(1)から、地上と電気的に遮
    蔽された地下空間内の送受信制御機(2)にケーブル
    (3)を通してDC電源と音声信号を伝送可能とし、親
    機(1)から送受信制御機(2)に送られた音声信号を
    送受信制御機(2)から地下空間内に無線送信して地下
    空間内の受信周波数が同じである二以上の受信子機
    (4)に受信されるようにし、地下空間内の送信周波数
    が異なる二以上の送信子機(5)から無線送信された周
    波数の異なる各音声信号は前記送受信制御機(2)で受
    信されて親機(1)から送受信制御機(2)に伝送され
    る音声信号の周波数と同じ周波数に変換されてから、前
    記ケーブル(3)により親機(1)に有線伝送されると
    共に地下空間内に無線送信されて、地下空間内の二以上
    の受信子機(4)により受信されるようにすることによ
    り、親機(1)と二以上の子機間及び二以上の子機相互
    間で通話可能とし、更に、二以上の送信子機(5)のう
    ち、所定数以上の送信子機(5)には送信周波数が同じ
    ものが使用され、それら送信周波数が同じ子機(5)に
    はプレストークスイッチ(6)の操作により送信可能と
    送信停止とに切替え可能なるようにしたことを特徴とす
    る通信方法。
  4. 【請求項4】地下空間内に設置された設置受信機(7)
    に親機(1)から送受信制御機(2)を介して電源を供
    給し、送信子機(5)から無線送信される音声信号を当
    該設置受信機(7)で受信し、それから有線伝送した音
    声信号を地下空間内の送受信制御機(2)で受信して周
    波数変換してから親機(1)に有線伝送すると共に地下
    空間内に無線送信するようにしたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3記載のいずれかの通信方法。
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