JPH0583010B2

JPH0583010B2 -

Info

Publication number: JPH0583010B2
Application number: JP62126706A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Ichikawa; Mitsukazu Tagome
Original assignee: KYUSHU DENKI SEIZO KK
Current assignee: KYUSHU DENKI SEIZO KK
Priority date: 1987-05-23
Filing date: 1987-05-23
Publication date: 1993-11-24
Also published as: JPS63292735A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、有線、無線ページング装置に関し、
両方式の長所を生かし、サービスエリア内の任意
の地点に於いて、複数個の同時交信を可能とした
ものである。

（従来の技術）ページングは音声による指令や情報伝達および
不在者を呼出すためのサービスであり、このため
の通信には、有線方式と無線方式とがある。従
来、発電所や大工場等に於いては、有線方式のペ
ージング装置が広く普及している。この装置は、
交換機、増幅器、電源などを収容する新装置と、
構内の特定な場所に親装置との間に有線で接続さ
れる子局と、スピーカとが接続される。親装置と
子局との間の接続は複合ケーブルで行なわれ、任
意の子局から新装置を経由してスピーカにより指
令もしくは呼出しを行ない、呼出された該当者は
最寄りの子局から応答するしくみになつていた。
したがつて、応答のためには子局（固定局）まで
赴かなければならないという不便さがあつた。

一方、無線ページング装置は、有線ページング
装置に於ける固定式の子局やスピーカを、イヤホ
ーン付携帯無線送受器もしくはスピーカの子局で
置換え、親局を経由して子局同士の呼出しや交信
を行なうしくみになつている。これは、子局が携
帯形であるため、任意の場所で応答ができるとい
う利点があある反面、電波法規内の微弱電界の下
では指令音、呼出音のレベルが低いため、騒音レ
ベルの高い場所での交信に支障を生ずるという不
便さがあつた。

（発明が解決しようとする問題点）上述したように、有線ページング装置は固定さ
れた子局まで赴かねばならぬ不便があるが、無線
ページング装置はその不便さがない反面、微弱電
界利用のためアンテナ当りのサービスエリアが狭
く、これを拡張するにはブースタによる方法もあ
るが、Ｓ／Ｎが悪くなる欠点がある。また、同時
通話方式の場合、騒音レベルの高い所では受信レ
ベルを上げないと交信ができず、ハウリングの問
題が生じる。何れにしても、指令音や呼出音が聴
取しにくいという不便があり、それぞれ一長一短
があつた。

したがつて、本発明は、有線、無線ページング
装置の不便を解消し、両装置の特長を生かして、
周囲の騒音下に於いてもＳ／Ｎの良好な利便性の
ある、且つページングに支障のない有線、無線ペ
ージング装置を得ることを目的とするものであ
る。

（問題点を解決するための手段）本発明は、上記目的を達成するため、無線ペー
ジング装置は各々アンテナを有し且つ所定の場所
に所定の間隔で配置され同軸ケーブルで結ばれた
上り、下り専用レベル補正器を備え、その新装置
は上りの無線回線信号を呼出制御用信号と音声信
号に復調する手段と、下りの音声信号を無線回線
信号に変調する手段とを備え、有線ページング装
置は所定の場所にハンドセツトステーシヨンと、
呼出用スピーカとを備え、その親装置は前記ハン
ドセツトステーシヨンと呼出用スピーカとの切替
手段を備え、有線、無線ページング結合装置は前
記無線ページング親装置からの呼出制御用信号で
動作し有線ページング装置の呼出用スピーカ回路
を構成する手段と、無線ページング装置からの音
声信号を有線ページング装置へ接続する手段とを
有し、これら両手段が分離して動作するよう構成
したことを特徴とするものである。

本発明によれば、有線、無線ページング装置を
併用することにより、それぞれの特長を生かした
状態で設置場所、環境等に応じハンドセツトステ
ーシヨン、呼出用スピーカを設置し、この有線方
式でカバーできない所を無線方式によることと
し、電界強度に合せ最適な場所にアンテナ付きの
上り、下り専用レベル補正器を備え、これらが同
軸ケーブルで結ばれているので、微弱な電界強度
のもとでＳ／Ｎの良好なページングを行なうこと
ができる。

（実施例）第１図は本発明の一実施例の構成図を示し、
は有線ページング装置、は無線ページング装
置、は有線、無線ページング結合装置である。

有線ページング装置に於いて、１０は有線ペ
ージング親装置、１０１はリレー盤で、有線、無
線ページング結合装置を経由して無線ページン
グ装置との交換接続を行なう。１０２は呼出用
スピーカに対する出力切替盤で、切替によりスピ
ーカ出力を調整する。１０３は呼出用の低周波増
幅器、１０４はリレーR₂で、その動作接点r₂によ
つてリレー盤１０１と低周波増幅器１０３との切
替を行なう。１１〜１３はハンドセツトステーシ
ヨンNo.１〜No.３で、図面には３個例示してある
が、必要数だけ設置され、No.３は分岐函１４２か
ら分岐されている。各No.１〜No.３には送受器１１
１〜１３１（Ｔ，Ｒ）で通話に、呼出釦１１２〜
１３２で呼出にそれぞれが使用される。１５１，
１５２は呼出用スピーカ、これらハンドセツトス
テーシヨンは複合ケーブル１６１，１６２で親装
置のリレー盤に接続され、呼出用スピーカは分岐
函１４１を経由して親装置の出力切替盤１０２や
低周波増幅器１０３と接続されている。

無線ページング装置に於いて、２０は無線ペ
ージング親装置、２０１は無線周波信号の呼出制
御用信号f₀と音声信号f_vに変換する復調装置、２
０２は搬送波f₃を音声信号f_vで変調し無線周波信
号に変換する変調装置、２１，２２は上り専用レ
ベル補正器、２３，２４は下り専用レベル補正器
で、それぞれに受信専用アンテナ２１１，２２
１、送信専用アンテナ２３１，２４１を有し、各
専用レベル補正器は所定長の同軸ケーブル２５１
〜２５４で接続され、上り専用レベル補正器の基
端のものは復調装置２０１へ、また下り専用レベ
ル補正器の基端のものは変調装置２０２へそれぞ
れ接続される。前述した上り、下り専用レベル補
正器は、設置する場所の広さ、環境等、電界レベ
ルの強度により任意数設置され、また設置間隔も
それに応じ定められ、これと合せ同軸ケーブルの
長いもの、短にものを組合せ、例えば同軸ケーブ
ル２５１，２５３は長いものを、２５２，２５４
は短いものを設置し、微弱電界の下でのＳ／Ｎが
最適になるようにする。また、２６，２７は移動
無線機No.１，No.２で、図面には２個例示してある
が、必要な人数だけ用意する。各移動無線機に
は、マイクロホン２６１，２７１、スピーカ２６
２，２７２、呼出釦２６３，２７３、アンテナ２
６４，２７４等を備え、各移動無線機はそれぞれ
の自局搬送波f₁，f₂を有し、共通な呼出制御信号
f₀を送信し、上り専用レベル補正器のアンテナ２
１１あるいは２２１に入力される。また、下り専
用レベル補正器のアンテナ２３１あるいは２４１
からは、変調装置２０２の無線周波信号f₃，f_vが
送信され、移動無線機No.１あるいはNo.２のアンテ
ナ２６４，２７４で受信される。

有線、無線ページング結合装置に於いて、３
０はリレーR₁で、前記復調出力の呼出制御信号f₀
で動作し、そのリレー接点r₁を動作させ、有線ペ
ージング装置のリレーR₂１０４へ信号を送り
動作させる。３１は併合押釦で、これを閉動作す
ることにより、無線ページング装置からの音声
信号f_vは、有線ページング装置のリレー盤１０
１を経由してハンドセツトステーシヨン１１〜１
３へ接続される。

次に、これらの動作を説明する。

先ず、有線・無線ページング結合装置の併合
押釦３１が開いている場合には、有線ページング
装置と無線ページング装置とがそれぞれ単独
で動作するようになつて、有線子局からのスピー
カによる呼出し、全有線子局間の通話或いは全無
線子局間の通話が可能となる。

即ち、有線ページング装置において、呼出者
がハンドセツトステーシヨン１１〜１３の呼出釦
１１２〜１３２の何れかを押すと、呼出制御信号
がリレー盤１０１を介してリレーR₂１０４に入
力して、接点r₂が閉じ、送受器１１１〜１３２が
リレー盤１０１、リレーR₂１０４の接点r₂、低周
波増幅器１０３、出力切替盤１０２を介して呼出
用スピーカ１５１，１５２に接続される。そこ
で、呼出者が、呼出釦１１２〜１３２の何れかを
押した状態で、「〇〇さん、最寄りのハンドセツ
トまで」のような呼出メツセージを送受器１１１
〜１３２から入力すると、この呼出メツセージが
全ての呼出用スピーカ１５１，１５２から拡声さ
れる。

そして、呼出メツセージが終了して、呼出者が
呼出釦１１２〜１３２を開放すると、リレーR₂
１０４の接点r₂が開くと同時に、リレー盤１０１
のリレーが動作して、全てのハンドセツトステー
シヨン１１〜１３がリレー盤１０１を介して相互
に接続される。

そこで、呼出者から呼び出された被呼出者が、
被呼出者の近傍のハンドセツトステーシヨン１１
〜１３から応答すれば、呼出者と被呼出者との間
で通話することができる。

又、無線ページング装置において、アンテナ
２１１，２２１、上り専用レベル補正器２１，２
２及び復調装置２０１からなる無線上り回路と、
変調装置２０２、下り専用レベル補正器２３，２
４及びアンテナ２３１，２４１からなる無線下り
回路とは常時接続されているので、全ての移動無
線機２６及び２７が無線上り回路及び無線下り回
路を介して相互に通信可能である。

そこで、呼出者が、呼出メツセージを呼出者の
使用している移動無線機２６，２７から送信する
と、この呼出メツセージが全ての移動無線機２
６，２７によつて受信される。

そして、被呼出者が、このメツセージを、自己
の使用している移動無線機２６，２７のスピーカ
２６２，２７２で聞いて、その移動無線機２６，
２７から応答すれば、全ての移動無線機２６，２
７に受信されるので、呼出者と被呼出者との間で
通話することができる。

次に、有線・無線ページング結合装置の併合
押釦３１が閉じている場合には、有線ページング
装置と無線ページング装置とが接続されて、
全有線子局及び全無線子局からのスピーカによる
呼出し、全有線子局・全無線子局相互の通話或い
は全無線子局相互の通話が可能となる。

即ち、呼出者がハンドセツトステーシヨン１１
〜１３の呼出釦１１２〜１３２の何れかを押す
と、呼出制御信号がリレー盤１０１を介してリレ
ーR₂１０４に入力して、接点r₂が閉じ、送受器１
１１〜１３１がリレー盤１０１、リレーR₂１０
４の接点r₂、低周波増幅器１０３、出力切替盤１
０２を介して呼出用スピーカ１５１，１５２に接
続される。そこで、呼出者が、呼出釦１１２〜１
３２の何れかを押した状態で、呼出メツセージを
送受器１１１〜１３１から入力すると、この呼出
メツセージが全ての呼出用スピーカ１５１，１５
２から拡声される。

そして、呼出メツセージが終了して、呼出者が
呼出釦１１２〜１３２を開放すると、リレーR₂
１０４の接点r₂が開くと同時に、リレー盤１０１
のリレーが動作して、全てのハンドセツトステー
シヨン１１〜１３がリレー盤１０１を介して相互
に接続されると同じに、併合押釦３１を介して、
アンテナ２１１，２２１、上り専用レベル補正器
２１，２２及び復調装置２０１からなる無線上り
回路と、変調装置２０２、下り専用レベル補正器
２３，２４及びアンテナ２３１，２４１からなる
無線下り回路とに接続されて、全ての移動無線機
２６及び２７と相互に通信可能となる。

そこで、呼出者から呼び出された被呼出者が、
被呼出者の近傍のハンドセツトステーシヨン１１
〜１３から応答するか、自己の使用している移動
無線機２６，２７から応答すれば、呼出者と被呼
出者との間で通話することができる。

又、呼出者が移動無線機２６，２７の呼出釦２
６３〜２７３の何れかを押して、呼出制御信号f₀
が移動無線機２６，２７から発信されると、その
信号f₀が無線上り回路からリレーR₁３０に入力し
て、リレーR₁３０の接点r₁がメークされ、リレー
R₂１０４の接点r₂が閉じる。すると、移動無線機
２６及び２７が無線上り回路、併合押釦３１、リ
レー盤１０１、リレーR₂１０４の接点r₂、低周波
増幅器１０３、出力切替盤１０２を介して呼出用
スピーカ１５１，１５２に接続される。そこで、
呼出者が、呼出釦２６３〜２７３の何れかを押し
た状態で、呼出メツセージをマイクロホン２６
１，２７１から入力すると、この呼出メツセージ
が全ての呼出用スピーカ１５１，１５２から拡声
される。

そして、呼出メツセージが終了して、呼出者が
呼出釦２６３〜２７３を開放すると、リレーR₁
３０の接点r₁及びリレーR₂１０４の接点r₂が開く
と同時に、リレー盤１０１のリレーが動作して、
全てのハンドセツトステーシヨン１１〜１３、無
線上り回路及び無線下り回路がリレー盤１０１を
介して相互に接続される。

尚、有線、無線ページング結合装置の併合押
釦３１が閉じている場合でも、呼出者が、呼出メ
ツセージを呼出者の使用している移動無線機２
６，２７から送信すれば、この呼出メツセージは
全ての移動無線機２６，２７によつて受信される
ので、移動無線機２６，２７を使用している呼出
者と被呼出者との間でのみ通話することができ
る。

第２図は本発明の他の実施例を示す構成図であ
り、有線ページング装置の親装置１０には、分
岐函１４を４段（一般には必要数）に複合ケーブ
ル１６で接続し、分岐函１４の所要箇所にハンド
セツトステーシヨン１１と呼出用スピーカ１５を
接続し、サービス範囲を拡大する。また、無線ペ
ージング装置は、その親装置２０内に有線、無
線ページング結合装置を併合し、これをハンドセ
ツトステーシヨン１１Ａに接続したものである。
このように構成することにより、延長が簡単にで
き、コストの低減をはかることができる。

これまでの説明に於いて、有線ページング装置
はその特性から主に屋内に、無線ページング装
置はその特性から主に屋外に設置することが有
効であり、例えば石炭専焼火力発電所等のような
サービス範囲が広範囲で、複雑な建屋になつてい
る場合に都合がよい。

（発明の効果）以上述べたように、本発明によれば、有線、無
線ページング結合装置を備え、無線ページング装
置は上り、下り専用レベル補正器を微弱電界に合
せＳ／Ｎが最適になるような場所に配置し、無線
ページング装置からの呼出制御信号に応動する切
替手段を結合装置および有線ページング装置に設
けることによつて、有線、無線の端末相互、両通
信ゾーンにまたがつて、端末相互が従来と同様の
操作で呼出し交信を可能とした。この結果、最適
なＳ／Ｎをもつサービス範囲が拡大され、且つ有
線、無線ページング装置の増設が容易であるので
コスト低減ができ、特に石炭専焼火力発電所の如
く騒音の激しい、しかも複雑な建屋で広い場所に
またがるサービスを行なうような所に設置して効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示す図、第
２図は本発明の他の実施例の構成を示す図であ
る。 …有線ページング装置、…無線ページング
装置、…有線、無線ページング結合装置、１０
…有線ページング親装置、１０１…リレー盤、１
０２…出力切替盤、１０３…低周波増幅器、１０
４…リレーR₂、１１〜１３…ハンドセツトステ
ーシヨン、１４１，１４２…分岐函、１５１，１
５２…呼出用スピーカ、１６１，１６２…複合ケ
ーブル、２０…無線ページング親装置、２０１…
複調装置、２０２…変調装置、２１，２２…上り
専用レベル補正器、２３，２４…下り専用レベル
補正器、２５１〜２５４…同軸ケーブル、２６，
２７…移動無線機No.１，No.２、３０…リレーR₁、
３１…併合押釦。

Claims

【特許請求の範囲】１所定の場所に設置した複数のハンドセツトス
テーシヨンと、所定の場所に設置した複数の呼出
用スピーカと、前記複数のハンドセツトステーシ
ヨンの中の１つから呼出制御信号が入力している
ときに音声信号が入力すると、前記音声信号が増
幅器を介して前記複数の呼出用スピーカに伝送さ
れ、呼出制御信号が入力していないときに音声信
号が入力すると、前記音声信号が前記複数のハン
ドセツトステーシヨンに伝送されるように伝送回
路を切り替える切替手段とを具備した有線ページ
ング装置と、移動無線機から送信された呼出制御信号或いは
音声信号を、所定の場所に設置した複数のアンテ
ナで受信して、上り専用レベル補正器で信号強度
を調整した上、復調手段で復調する無線上り回路
と、復調された前記音声信号を、変調信号で変調
して、下り専用レベル補正器で信号強度を調整し
た上、所定の場所に設置した複数のアンテナから
前記移動無線機に送信する無線下り回路とを具備
した無線ページング装置と、前記有線ページング装置の切替手段と前記無線
ページング装置の無線上り回路及び無線下り回路
とを接続する音声信号伝送回路を任意に開閉し
て、前記音声信号の前記有線ページング装置・前
記無線ページング装置相互への入出力を制御する
スイツチング手段と、前記移動無線機から呼出制
御信号が送信されると、前記有線ページング装置
の切替手段を切り替えて、前記移動無線機からの
音声信号を前記有線ページング装置の複数の呼出
用スピーカに入力させるスイツチング手段とを具
備した有線、無線ページング結合装置とからなることを特徴とする有線、無線ページング
装置。