JP2000164958A - Ld励起レーザ発振方法とレーザ発振器、これによるレーザ加工装置 - Google Patents

Ld励起レーザ発振方法とレーザ発振器、これによるレーザ加工装置

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JP2000164958A
JP2000164958A JP10335703A JP33570398A JP2000164958A JP 2000164958 A JP2000164958 A JP 2000164958A JP 10335703 A JP10335703 A JP 10335703A JP 33570398 A JP33570398 A JP 33570398A JP 2000164958 A JP2000164958 A JP 2000164958A
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light
yag
mirror
face
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Masaki Kondo
昌樹 近藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良質なレーザ光を出射でき、高精度な加工が
できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 レーザ媒体1にYb:YAGまたはN
d:YVO4をそれの発振効率が高いことにより薄型に
して用いて、その第1の端面1aにLD100からの光
を照射して励起し、レーザ媒体1の第1の端面1aから
発振されるレーザ光をこの第1の端面1aと対向する第
1のミラー4と、レーザ媒体1の第1の端面1aと反対
側の第2の端面1bに当てがった第2のミラー5で往復
させることにより十分な出力を確保して往復光路外へ出
射させるのに併せ、第2のミラー5の背部から冷却手段
6により前記薄型のレーザ媒体1を効率よく冷却して、
上記のような目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LD励起レーザ発
振方法とレーザ発振器、これによるレーザ加工装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザ発振器はフラッシュランプ
やアークランプにより励起されるレーザ発振器に代わっ
て、レーザ媒体の吸収波長に合ったLD(レーザダイオ
ード)からの光により励起するLD励起レーザ発振器が
商品化されている。LD励起レーザ発振器はランプ励起
レーザ発振器に比べ、供給電力が少なく、また、ランプ
交換といったメンテナンスがない。また、レーザ発振器
自体が小さい。といった利点があり広く提供されてい
る。
【0003】従来のLD励起レーザ発振器には図5に示
すようなものがある。このものは、図示しないLDから
の光を光ファイバ103により一対のコリメータレンズ
102に導いて成形し、コリメータレンズ102を経た
励起光は、これを透過させレーザ光を反射させるダイク
ロイックミラー106を透過させてレーザ媒体101の
一端面に照射し、レーザ媒体101を励起する。レーザ
媒体101にはNd:YAGが一般に使用される。しか
し、Nd:YLEなどが使用されることもある。このよ
うなレーザ媒体101は波長808nmに対してその吸
収が最大になるので、LD光の発振波長も808nmを
ピーク値とするLDを選択して使用される。出力を大き
くするため図5に示す例のようにレーザ媒体101の両
端面に同様なLD励起を行うことも行われている。
【0004】これらLD励起によりレーザ媒体101か
ら出射されるレーザ光は、レーザ媒体101を挟んで対
向する全反射ミラー104と部分透過ミラー105との
間で反射させて往復させることで増幅し、増幅したレー
ザ光が部分透過ミラー105を透過することにより、レ
ーザ発振器から例えば1064nm程度のレーザ光とし
て出力させる。例えば、出力10W以下のNd:YAG
レーザ発振器ではレーザ媒体101は数mm角の角柱ま
たは数mmの径の円柱の形状をしていて、LD励起を受
ける端面部は直接冷却しにくく、それ以外の側周まわり
からペルチェ素子の冷却部や水冷により冷却され昇温を
防止するようにされている。
【0005】なお、レーザ加工に際し、レーザ媒体10
1から連続出射されるレーザ光の出力をレーザ光を往復
させる往復光路の途中に置いたQスイッチ108によっ
てパルス化することが必要に応じて行われるし、出射さ
れたレーザ光の一部をビームスプリッタ110により分
離してモニタ109に導き、これの検出値を基にレーザ
光の出力を制御することも行われている。
【0006】一方、レーザ媒体101から出射するレー
ザ光の波長を1/2、1/3、1/4と短くしてより微
細な加工ができるようにすることも行われている。これ
によって、前記出力波長が1064nmである場合、前
記短波長化によって523nm、355nm、264n
mで発振するレーザ発振器とされる。図6はそのように
発振レーザ光を短波長化するため波長変換素子207が
用いられた従来例を示している。ファイバ203および
コリメータレンズ202を経た励起光は、これを透過さ
せレーザ光を反射させるダイクロイックミラー204を
通じてレーザ媒体201に照射して励起し、レーザ媒体
201からの発振レーザ光を前記ダイクロイックミラー
204と部分透過ミラー205との間で往復させて増幅
し、部分透過ミラー205を透過して出射させるのに、
波長変換素子207はレーザ光の往復光路の途中に置か
れ、レーザ光が通過する都度それを短波長化する。部分
透過ミラー205は所定の割合に短波長化されたレーザ
光だけを出射させる。波長変換素子207にはKTP、
LBOなどが用いられ、素子温度が一定になるように温
度調節されることもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記Nd:Y
AGを採用した従来のLD励起レーザ発振器の場合、加
工のさらなる高精度化の要求に対応し切れない。
【0008】第1の課題は、レーザ媒体101の温度分
布のバラツキによるいわゆる熱レンズ効果が生じてしま
う。これは、Nd:YAGのレーザ媒体101、201
が前記のような柱状体をなしていて、側周まわりから冷
却されるものの、LD励起されレーザ光を出射する端面
部には冷却が及びにくいために温度分布にバラツキが生
じ、他の部分よりも温度が高くなる端面が熱膨張により
凸レンズ形状に熱変形する現象である。熱レンズ現象は
端面に焦点特性を与える。その焦点長さはLDからの励
起出力値により変化する。例えば励起されない、すなわ
ち励起出力がゼロの場合、レーザ媒体101、201の
端面は平面であり、焦点長さは無限大となる。励起出力
がある値になると熱レンズ効果が増し焦点長さはある値
に短くなる。従って焦点長さは励起出力の大小により長
短変化し、レーザ媒体101、201から出射するレー
ザ光のビームの広がり角や形状に変化をもたらす。
【0009】レーザ光のビーム形状の変化の影響をなく
すために一定の径を有するアパーチャにより、形状が変
化するレーザ光の一定の径のみを通過させて一定の径外
のレーザ光を除外することが行われる。また、熱レンズ
効果の影響を緩和するためにレーザ媒体101、201
の端面を予め凹にして、ある励起出力のときに端面が熱
レンズ効果で平面になるように設計されることもある。
しかし、これらの場合でも熱レンズ効果は解消されてい
ない。アパーチャ方式では熱レンズ効果により大きく変
動するレーザ光のビーム広がり角の最小径に合わせてア
パーチャを設計することになり、それよりも径が大きく
なるレーザ光はアパーチャのまわりで蹴ってしまうの
で、レーザ媒体101、201から出射されるレーザ光
の有効率が大きく低下する。また、端面を予め凹にして
おく方式では、端面が平面になる所定の励起出力のとき
に熱レンズ効果が解消されるだけである。また、レーザ
媒体101、201に生じた温度分布のバラツキは屈折
率の変化をもたらし、偏光成分が変化するといった熱複
屈折を生じる。
【0010】これらは、さらに高い加工精度が要求され
るなか問題となり、励起出力の如何にかかわらず熱レン
ズ効果、熱複屈折が最小になる、すなわち、レーザ光の
ビーム形状、広がり角、偏光成分、出力が変化しない良
質のレーザ出力が得られるLD励起レーザ発振器が望ま
れている。
【0011】第2の課題は、レーザ出力を制御して一定
値に保とうとすると、LDの出力を変化させる必要があ
る。この場合、LDの出力を変化させると、LDからの
励起光の発振波長が変化し、レーザ媒体101、201
での励起光の吸収係数が変化する。このため、励起出力
を指令値に制御しただけではレーザ出力は所定の値にな
らずレーザ出力の変化が大きくなるので、これも加工精
度に影響する。
【0012】第3の課題は、波長変換素子を使って微細
加工ができるようにする場合でも、基本波長のレーザ出
力およびレーザ光のビーム形状のバラツキは解消でき
ず、これも加工精度に影響する。
【0013】第4の課題は、以上のような熱レンズ効
果、熱複屈折が生じるLD励起レーザ発振器によりレー
ザ加工する加工機では、加工の種類に応じて加工速度、
加工出力を設定し、一定の加工、例えば一定のエネルギ
密度で一定の加工状態を高精度に得ようとしても、加工
状態が変化してしまうため、高精度な加工が実現できな
い。
【0014】本発明の目的は、良質なレーザ光を出射で
き、高精度な加工ができるLD励起レーザ発振方法とレ
ーザ発振器、これによるレーザ加工装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のLD励起レーザ
発振方法は、LDからの光でレーザ媒体を励起し、この
LD励起によるレーザ媒体からの発振レーザ光を対向す
るミラー間で往復させて増幅し出射させるのに、レーザ
媒体にYb:YAGを薄型にして用いその第1の端面に
LDからの光を照射して励起し、Yb:YAGの第1の
端面から発振されるレーザ光をこの第1の端面と対向す
る第1のミラーと、Yb:YAGの第1の端面と反対側
の第2の端面に当てがった第2のミラーの間で往復させ
てこの往復光路外へ出射させるのに併せ、第2のミラー
の背部からYb:YAGを冷却することを1つの特徴と
している。
【0016】このように、LD励起レーザ発振器でのレ
ーザ媒体として従来から一般に用いられているNd:Y
AGに代えてYb:YAGを用いると、ドーピング率を
高めることができ、発熱効率がNd:YAGに比し数倍
高くなる。このため、同一レーザ出力を得るためにY
b:YAGはNd:YAGの数十分の1でよくなる。従
って、Yb:YAGを上記のように薄型にしてその一方
の第1の端面から従来通りのLD励起にてレーザ光を第
1のミラーに向けて発振させ、これをレーザ媒体を挟ん
だ第1、第2のミラーの間で往復させて増幅することに
より、加工に必要な十分なレーザ出力値を確保しなが
ら、第2のミラーはレーザ媒体の第1の端面と反対の側
の第2の端面に当てがって第2のミラーの背部からLD
励起を邪魔せずにレーザ媒体を冷却しても、その冷却効
果は薄型のYb:YAGの全体に及びやすく、レーザ媒
体のLD励起される第1の端面を含めた温度分布のバラ
ツキが小さくなるので、それによる端面での熱レンズ効
果、屈折率の変化による熱複屈折の発生を抑えて、レー
ザ出力のエネルギおよびビーム形状の変動を低減するこ
とができ、さらなる加工精度の向上に役立つ。Yb:Y
AGの厚みは0.5mm以下であるのが前記冷却効果の
上で好適である。
【0017】本発明のLD励起レーザ発振器は、LDか
らの光をレーザ媒体に照射してこれを励起し、このLD
励起によるレーザ媒体からの発振レーザ光をレーザ媒体
を挟んで対向する第1、第2のミラーでレーザ媒体を往
復させて増幅し出射させるものにおいて、レーザ媒体と
しての薄型のYb:YAGを備え、このYb:YAGの
第1の端面に第1のミラーを対向させ、Yb:YAGの
第1の端面の反対側の第2の端面に第2のミラーを当て
がい、第2のミラーの背部に冷却手段を当てがったこと
を1つの特徴とし、薄型のYb:YAGの採用とこれに
対する第2のミラーと冷却手段との特徴ある配置により
上記方法の発明を実現することができる。
【0018】LDからの励起光はこれを反射しYb:Y
AGからのレーザ光を透過させるダイクロイックミラー
により、前記レーザ光の往復光路上からYb:YAGの
第1の端面に照射させることができ、往復光路上のレー
ザ光は、レーザ光を部分透過させる第1のミラー、ある
いは往復光路上に置かれたビームスプリッタによって出
射させることができる。ビームスプリッタによる場合
は、特定の偏向成分だけを分割して抽出し出射させて出
力のバラツキをさらに抑えて安定させ、加工精度のさら
なる向上が図れる上、第1、第2のミラーを全反射面に
してビームスプリッタにより抽出されない他の偏向成分
を往復させてレーザ媒体の励起に有効利用することがで
きる。
【0019】第2のミラーは光学平面を持ったサファイ
アまたはダイヤモンドからなるものであると、レーザ光
に対し高精度な透過、反射性能を提供することができる
し、熱伝導性がよいので、背部の冷却手段によるレーザ
媒体の冷却効果を高めることができるので、熱レンズ効
果、熱複屈折の発生をより抑えて、レーザ加工の精度を
より向上することができる。
【0020】いずの場合も、レーザ光をQスイッチによ
って変調し連続発振状態をパルス化して出力することを
妨げない。往復光路上に位置して励起光およびレーザ光
をYb:YAGの第1の端面側に反射させ、レーザ光の
所定の断面形状に一致する穴を有したアパーチャを備え
れば、ビーム形状の変動の低減により少なくなってはい
るが規定径から外れたレーザ光をアパーチャにより除外
して、レーザ出力の安定、加工精度の向上を図ることが
でき、さらに、規定径から外れたレーザ光はアパーチャ
によって第1の端面側に反射させてレーザ媒体の励起に
有効利用することができる。この場合、アパーチャが第
1の端面側への所定の集光曲率を持っていると、前記除
外したレーザ光の第1の端面への集光率を高めるので、
その有効利用率を最大限に高められる。
【0021】さらに、第1、第2の端面にはレーザ光の
波長に対して反射防止膜を施し、第2のミラーの前面に
はレーザ光の位相を変換させるλ/4波長膜を、背面に
はレーザ光を全反射させる全反射膜をそれぞれ施し、第
2のミラーの背部に位置して第2のミラーからの漏れ光
を検出するモニタと、第2のミラーをレーザ光に対して
直角な平面上で光軸まわりに回転させる回転機構と、前
記モニタでの検出値に応じて前記回転機構を動作させる
ことによりレーザ光の出力を制御するコントローラとを
備えたものとすることができる。
【0022】レーザ媒体からの出力を変化させるには励
起光出力を変化させればよいが、Nd:YAGでは前記
したように励起光出力はレーザ出力により波長が若干変
化し、この励起光の波長の変化によりレーザ媒体の励起
光吸収率が変化する問題がある。しかし、Nd:YAG
の吸収波長幅に対して、上記のように両端面に反射防止
膜を施されたYb:YAGのそれは十数倍であり、LD
の発振波長の変動幅はそれ以下であるので、LDからの
励起出力を変化させることによりレーザ媒体からのレー
ザ出力を変化させても問題がなくなり、レーザ出力を変
化させるのが容易になる。
【0023】しかも、往復されながらYb:YAGを透
過するレーザ光は第2のミラーの前面のλ/4波長膜を
透過するときと、第2のミラーの背面の全反射膜を透過
するときに偏光面が変化し、ビームスプリッタによって
抽出される所定の偏向光の、ビームスプリッタによって
抽出されない他の偏向光に対する偏向成分比が変化す
る。そこで、上記のように第1のミラーから漏れる光を
モニタしながら第2のミラーを回転させることによりレ
ーザ光の偏向面を変化させて偏向成分比を自由に設定
し、LDの励起出力を変化させないで抽出され出射され
るレーザ光の出力を増減させることができる。
【0024】上記において、往復光路から出射したレー
ザ光を短波長化して出力する波長変換素子を備えたもの
とするとすることができる。波長変換素子はビームスプ
リッタによって抽出された一定の偏光成分を持った光の
みを短波長に変換するので、余計な偏光成分の光が波長
変換素子を照射することはなく、余計な偏向成分の照射
によって素子の損傷を早めたり、また、素子に熱レンズ
効果を引き起こしたりして、波長変換後の光の出力、ビ
ーム形状を変化させるようなことがないので、一定の偏
光成分のみを波長変換素子に入射させ、余計な偏向成分
の影響なしに良質の短波長ビームを出力させることがで
きる。
【0025】レーザ光を往復させる往復光路に、レーザ
光を出射させるビームスプリッタに併せ置かれ、レーザ
光の発光幅を挟帯域化するエタロンをさらに備えたもの
とすることができる。
【0026】Yb:YAGを用いたレーザ発振器は蛍光
幅がNd:YAGに比べ大きい。そのため、集光レンズ
により集光する場合は色収差が生じ、ピンボケが起こり
易く、微細加工を達成しにくい。この色収差を防ぐた
め、発振波長蛍光幅を狭くする狭帯域化が必要となる。
エタロンは入射する光の波長を所定の単一波長にするの
でビームをより細く成形することができるので微細加工
に好都合である。
【0027】上記LD励起レーザ発振方法およびレーザ
発振器の各場合のレーザ媒体として、Yb:YAGに代
えてNd:YVO4を用いることができる。Nd:YV
O4もYb:YAGの場合同様にドープ量の増大により
励起光の吸収率が高く発振効率がNd:YAGよりも数
倍高くなるので、Yb:YAGの場合同様に0.5mm
以下として同様の作用を奏することができる。
【0028】本発明のレーザ加工装置は、LDからの光
をレーザ媒体に照射してこれを励起し、このLD励起に
よるレーザ媒体からの発振レーザ光をレーザ媒体を挟ん
で対向するミラーで往復させて増幅し出射させるLD励
起レーザ発振器を備えたものにおいて、レーザ発振器
は、レーザ媒体としての薄型のYb:YAGまたはN
d:YVO4と、このYb:YAGまたはNd:YVO
4の第1の端面に励起光を照射するように配置されたL
Dと、第1の端面から発振されるレーザ光をレーザ媒体
を挟む対向位置で反射させて往復させることにより増幅
しこの往復光路外へ出射させるように配置された第1の
端面に対向した第1のミラーおよびYb:YAGまたは
Nd:YVO4の第1の端面と反対の側の第2の端面に
当てがわれた第2のミラーと、この第2のミラーの背部
に当てがわれた冷却手段とを備え、レーザ発振器からの
レーザ光を加工面上に集光する集光手段と、この集光さ
れるレーザ光を偏向して加工面上を走査する走査手段
と、この走査されるレーザ光を加工面上に集光するよう
に補正する集光補正手段と、レーザ光の加工面上への集
光位置を前記走査手段および集光補正手段を通じて撮像
し観察する観察手段とを設けたことを1つの特徴として
いる。
【0029】これにより、上記Yb:YAGまたはN
d:YVO4による熱レンズ、熱複屈折の軽減、短波
長、狭帯域のレーザ光を用いて、安定した所定の条件の
もとに、加工点の状態を観察しながら加工物の微細な加
工などを高精度に達成することができる。
【0030】走査手段が加工面上を直交する2方向にレ
ーザ光で走査する一対のガルバノミラーであるのが好適
であるし、集光補正手段がfθレンズであるのが好適で
ある。
【0031】本発明のそれ以上の目的および特徴は以下
の詳細な説明と図面の記載によって明らかになる。本発
明の各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、ある
いは種々な組み合わせで複合して用いることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態のLD励起レーザ発振方法とレーザ発振器、およびこ
れらを用いたレーザ加工機について、実施例とともに図
1〜図4を参照しながら説明し、本発明の理解に供す
る。
【0033】図1に示す本実施の形態は、LD励起Y
b:YAGレーザ発振器の場合の一例である。LD10
0から発振される波長940nmの励起光は光ファイバ
3を通して一対のコリメータレンズ2に入射される。コ
リメータレンズ2は入射される励起光を平行光なビーム
にした後、直径1mm以下のビームに成形して出射さ
せ、これをレーザ媒体であるYb:YAGレーザ1の一
方の端面1aに入射させる。この入射のために波長94
0nmの励起光を反射させYb:YAGレーザ1から出
射する波長1030nmのレーザ光を透過させるダイク
ロイックミラー11が設けられ、このダイクロイックミ
ラー11によってLD100からの励起光をY2 方向か
らX1 方向に曲げてYb:YAGレーザ1の一方の端面
1aに集光させる。Yb:YAGレーザ1はこのように
励起光を照射され励起された一方の端面1aから波長1
030nmのレーザ光を出射する。この波長1030の
レーザ光はダイクロイックミラー11をX2 の方向に透
過して部分透過ミラーである出力ミラー4に達して反射
され、ダイクロイックミラー11を透過してYb:YA
Gレーザ1に戻る。
【0034】ここで、本実施の形態ではYb:YAGレ
ーザ1はYbのドーピング率を50%程度にまでとるこ
とができるので励起光の吸収率が向上し、レーザ光の発
振率が従来用いられているNd:YAGに比し3.4倍
程度と高くなる。従って、同一レーザ出力を得るために
Yb:YAGレーザ1はNd:YAGの約1/20の大
きさでよくなる。そこで、これを利用してYb:YAG
レーザ1を薄型にして用いる一方、前記Yb:YAGレ
ーザ1に戻ってきたレーザ光を、Yb:YAGレーザ1
を挟む出力ミラー4とリアミラー5との間で往復させて
増幅するのに、リアミラー5をYb:YAGレーザ1の
リアミラー5と対向する他方の端面1bに当接するよう
に設けるとともに、リアミラー5の背部である片端面に
当接させた冷却ユニット6によりYb:YAGレーザ1
を冷却する。
【0035】このように、Yb:YAGレーザ1を薄型
にしてその一方の第1の端面1aから従来通りにLD励
起してレーザ光を発振させて、Yb:YAGレーザ1を
挟んだ出力ミラー4とリアミラー5との間で前記発振さ
れたレーザ光を何度か往復させて増幅し、所定の増幅度
のレーザ光が出力ミラー4を透過して出力させるだけ
で、加工に必要な十分なレーザ出力値を確保することが
できる。またこれと同時に、リアミラー5はYb:YA
Gレーザ1の第1の端面1aと反対の側の第2の端面1
bに当てがってリアミラー5の背部からLD励起の邪魔
なくYb:YAGレーザ1を冷却ユニット6により冷却
するようにしても、その冷却効果が薄型のYb:YAG
レーザ1の全体に及びやすく、LD100からの励起光
により励起される第1の端面1aを含めた全体の温度分
布のバラツキが小さくなる。従って、Yb:YAGレー
ザ1の熱レンズ効果、屈折率の変化による熱複屈折の発
生を抑えることができ、レーザ出力のエネルギおよびビ
ーム形状の変動を低減することができる。これによっ
て、さらなる加工精度の向上に役立つ。なお、実施例と
してはYb:YAGレーザ1の厚みは0.5mm以下で
あるのが前記冷却効果の上で好適である。しかし、これ
に限られることはない。
【0036】冷却ユニット6はYb:YAGレーザ1か
らのレーザ出力が小出力である場合、図1に示すように
熱伝導のよいアルミニウムなどよりなる冷却ブロックの
背面に放熱フィン6aを設けて自然冷却したり、この放
熱フィン6aの部分に冷風を吹きつけて強制冷却した
り、あるいはペルチェ素子の冷却側をリアミラー5の背
面に当てがって強制冷却したりして、各場合に必要な冷
却効果が得られるようにすればよい。また、大出力の場
合、冷却ブロック内に冷水などの冷却媒体を循環させる
方式を採用して冷却効果を高めることもできる。
【0037】なお、実施例としてはリアミラー5は、光
学平面を持ったサファイアまたはダイヤモンドにより形
成したものとする。これによると、レーザ光に対し高精
度な透過特性を提供することができるし、熱伝導性がよ
いので、背部の冷却ユニット6によるYb:YAGレー
ザ1の冷却効果を高めることができる。従って、熱レン
ズ効果、熱複屈折の発生をより抑えて、レーザ加工の精
度をより向上することができる。
【0038】本実施の形態ではいずれの実施例の場合も
含み、レーザ光をその往復光路上の励起光の照射光路を
外れた位置に設けるQスイッチ8によって変調し、レー
ザ光の連続発振状態をパルス化して出力することができ
る。これにより、レーザ光の出力をデジタル制御して加
工物を各種のパターンで加工しやすくなる。また、図1
に示す実施例のように、往復光路上に位置して励起光お
よびレーザ光をYb:YAGレーザ1の第1の端面1a
側に反射させ、レーザ光の所定のビーム断面形状に一致
する穴7aを有したアパーチャ7を備えれば、レーザ光
のビーム形状の変動の低減により少なくなってはいるが
規定径から外れたレーザ光を除外して、レーザ出力のビ
ーム形状の安定、加工精度の向上を図ることができる。
さらに、アパーチャ7が第1の端面側に反射させてレー
ザ媒体の励起に有効利用することができるし、アパーチ
ャ7が図1に示すように第1の端面1a側への集光曲率
を持っていることにより、前記除外したレーザ光を第1
の端面1aに集光させるのでYb:YAGレーザ1を励
起する再利用率が向上する。
【0039】図2に示す実施の形態は、Yb:YAGレ
ーザ21から発振するレーザ光のうちの一定の偏光成分
のみを出力し、偏光成分比を変化させることにより出力
を変化させられるようにしたLD励起レーザ発振器の場
合の一例である。
【0040】図2に示す実施の形態の主な光学構造は、
Yb:YAGレーザ21から出射されてくるレーザ光を
Yb:YAGレーザ21の第1の端面21aに向け反射
させるのに、前記図1の実施の形態の出力ミラー4に代
えて、反射面にレーザ光を全反射させる全反射膜がコー
ティングされた全反射ミラー14を用いる。しかし、全
反射ミラー14は数%の漏れ光がある。また、レーザ光
をYb:YAGレーザ21を挟んだ出力ミラー14とリ
アミラー15との間で往復させる往復光路のうちのLD
100からの励起光の照射光路から外れた位置に、レー
ザ光のある偏光成分のみを反射し、他の偏光成分を透過
させるビームスプリッタ12がQスイッチ8とともに配
置されている。具体的にはビームスプリッタ12はダイ
クロイックミラー11とQスイッチ8との間に配置され
ている。
【0041】これにより、Yb:YAGレーザ21から
出射されるレーザ光は、全反射ミラー14とリアミラー
15との間で何度か往復されて増幅される際に、レーザ
加工などのために必要な所定の偏光成分のみがビームス
プリッタ12により反射されて分離抽出され余分な偏向
成分のない良質のビームとしてY1 の方向に出力され利
用されるので、加工精度を高めることができる。しか
も、レーザ光の他の偏光成分はビームスプリッタ12を
透過することにより全反射ミラー14とリアミラー15
とで反射されて往復し、Yb:YAGレーザ21の励起
に役立つので、特定の偏光成分だけ出力させることでレ
ーザ光の発振効率が特に低下することはない。
【0042】ところで、レーザ媒体の出力を制御するに
はLD100からの励起出力を制御すればよい。しか
し、従来のNd:YAGを利用したレーザ発振器では、
励起光出力はレーザ出力により波長が若干変化し、この
励起光の波長の変化によりレーザ媒体の励起光吸収率が
変化する問題がある。具体的にはNd:YAGは吸収波
長幅約1.5nmであるのに対し、LDの発振波長の変
化は±3nmにもなり影響が大きい。従って、LDの出
力を変化させてレーザ発振器からの出力を変化させると
きは波長の変化も考慮する必要があり、LD出力の制御
とLD発振波長の制御が必要となりその制御が非常にむ
ずかしく、バラツキが最も大きくなる。
【0043】しかし、Yb:YAGレーザ21の吸収波
長幅は約21nmであり、Nd:YAGのそれより十分
に大きく、前記LDの出力の変化の影響を受けにくい。
そこで、これをより活かすべく本実施の形態では、Y
b:YAGレーザ21は第1、第2の端面21a、21
bの双方に、波長940nm、1030nmに対して反
射防止膜が施されている。このように、両端面21a、
21bに反射防止膜を施されたYb:YAGレーザ21
の吸収波長幅はさらに向上して、前記Nd:YAGの吸
収波長幅に対して格段に大きくなり、LDの発振波長の
変動幅はそれを大きく下回るので、LD100からの励
起出力を変化させることによりYb:YAGレーザ21
からのレーザ出力を変化させても問題がなくなり、レー
ザ出力を変化させるのが容易になる。場合によっては反
射防止膜を省略しても従来の場合に比して十分な出力制
御ができる。これらの特徴は図1に示す実施の形態の光
学構成でも同様に適用できる。
【0044】しかも、本実施の形態ではこれに加え、リ
アミラー15をモータ、プーリ、ベルトその他による回
転機構13で光軸Zのまわりに回転させられる構成を持
ち、前記全反射ミラー14からのレーザ光の漏れ量をモ
ニタ9により光エネルギとして測定し、測定結果をコン
トローラ16に入力する。コントローラ16はモニタ9
からの測定値と指令値に応じた回転指令を回転機構13
に与える。これに併せ、リアミラー15の前面A1 の側
にはλ/4波長膜が、背面A2 の側にはレーザ光を全反
射する全反射膜がそれぞれ施されている。
【0045】これにより、往復されてYb:YAGレー
ザ21を第1の一方の端面21aから他方の端面21b
に透過する波長1030のレーザ光は、リアミラー15
に達して前面A1 側のλ/4波長膜と、背面A2 の全反
射膜とによって偏光面を変化させられる。そこで、リア
ミラー15を回転機構13によりレーザ光の光軸Zを中
心にしてθ1 またはθ2 の方向に回転させることによ
り、偏光面が回転してビームスプリッタ12により反射
させて分割抽出し出射させる偏光成分と、透過させて出
射させない他の偏光成分との偏光成分比を変化させるこ
とができる。
【0046】偏光成分比の変化したレーザ光をビームス
プリッタ12により分離し抽出すると、例えば偏光成分
の光が減少した場合、抽出された一定の偏光成分を持つ
レーザ光の出力は減少する。反対に、偏光成分の光が増
大した場合、抽出された一定の偏光成分を持つレーザ光
の出力は増大する。このような働きを使って、LD10
0の励起出力を変化させずにレーザ出力を変化させるこ
とができる。特に、上記LD100の励起出力を変化さ
せる場合に比し、所定の偏光成分のレーザ光だけが所定
の出力値で出力されるようにすることができ、出力のバ
ラツキがさらに少なくなり、その分加工精度が向上する
利点がある。従って、回転機構13を用いた出力変化単
独で特異な効果を発揮することができ、LD100の励
起出力を変化させてレーザ出力を変化させる方法とを併
用することによってより幅のある出力調整をすることが
できる。
【0047】図3に示す実施の形態は、Yb:YAGレ
ーザ21から出射するレーザ光を前記図2の実施の形態
のように一定の偏光成分のみを出力し、偏光成分比を変
化させることにより出力を変化させられるようにした上
で、さらに、短波長化、狭帯域化して出射できるように
した場合の一例である。
【0048】図2の実施例の構成に加え、さらに、レー
ザ光を往復させる往復光路の励起光の光路から外れた位
置に、エタロン10が、Qスイッチ8やビームスプリッ
タ12とともに配置されている。具体的にはQスイッチ
8と全反射ミラー14との間に配置されている。エタロ
ン10は例えば3枚のガラス板が合わされたもので、入
射するレーザ光を単波長化する。例えば、Yb:YAG
レーザ21から出射されるレーザ光には幾分の波長のバ
ラツキがあり、レーザ光のビーム形状に影響したりす
る。しかし、レーザ光が往復されながらエタロン10を
通るとき、所定の波長例えば1030nmを外れた波長
1031nm、1033nmといった周辺光は透過せず
消去される。従って、Yb:YAGレーザ21からのレ
ーザ光は所定の波長域に狭帯域化されて出射される。従
って、ビーム形状が特に整い安定したさらに良質のレー
ザ出力が得られ、加工精度の向上に特に有効である。同
時にレーザ出力は狭帯域化される分だけ低減するので、
これによっても、LD出力を減少させずにレーザ光の出
力を低減することができる。
【0049】また、Yb:YAGレーザ21を用いたレ
ーザ発振器は上記したように1030nmになるが、蛍
光幅は約9nmである。これはNd:YAGの蛍光幅
0.67nmに比べ、約15倍にもなる。このため、集
光レンズや集光補正レンズなどにより集光する場合に色
収差が生じ、焦点ずれするいわゆるピンボケ状態が起き
やすく、微細加工の妨げになる。しかし、上記のような
エタロン10などによる狭帯域化で発振波長蛍光幅を狭
くすることができ、そのような問題も解消し、微細加工
の加工精度が向上する。なお、エタロン10は光軸Zに
対し傾斜して配置されていることにより、エタロン10
で反射する光成分が光軸Zの方向に戻って悪影響するの
を防止することができる。
【0050】また、ビームスプリッタ12によって往復
光路上のレーザ光から分離されY1方向に出射されるレ
ーザ光を、波長変換素子19を通して出射するようにし
ている。波長変換素子19は進行する偏光成分のレーザ
光に適合するように調整される。波長変換素子19には
前記ビームスプリッタ12により選択された所定の偏向
成分のうちの、さらにエタロン10により狭帯域化され
た、余計な偏向成分を含まない最も必要なレーザ光のみ
が入射することになり、波長変換素子19に余計な偏光
成分によってもたらされる熱変形が防止でき、ビーム形
状が整った細く短波長な微細加工に好適な最良質のビー
ムを与えることができる。
【0051】なお、上記図1〜図3に示す実施の形態に
おけるLD励起レーザ発振方法およびレーザ発振器の各
場合のレーザ媒体として、Yb:YAGレーザ1、21
に代えてNd:YVO4レーザを用いることもできる。
このNd:YVO4レーザもYb:YAGの場合同様に
ドープ量の増大により励起光の吸収率が高く発振効率が
Nd:YAGよりも4倍位いに高くなるので、Yb:Y
AGの場合同様に0.5mm以下として同様の作用を奏
することができる。
【0052】図4に示す実施の形態は図1〜図3に示す
各実施の形態におけるレーザ発振器51によってレーザ
加工を行うようにしたレーザ加工装置の一例である。レ
ーザ発振器51から出射されたレーザ光は集光手段とし
ての1組のコリメータレンズ52により成形され、加工
物58における光軸に直角な加工面58aに所定のビー
ム径で集光させる。加工面58aに集光させるレーザ光
は、適当な走査手段例えば一対のガルバノミラー53
X、53Yにより偏向して、加工面58a上を直交する
例えばXY2方向に走査して、その走査領域XYの範囲
で加工面58a上を微細加工できるようにしてある。前
記ガルバノミラー53X、53Yにより偏向されて加工
面58a上の走査領域59の各部に向けられるレーザ光
を加工面58aのどの位置にも一様に集光させる結像状
態が得られるようにfθレンズ57が集光補正手段とし
て用いられている。
【0053】一方、前記レーザ光の集光状態およびそれ
による微細加工の状態をモニタして加工するのに、レー
ザ光を加工面58a上に集光させる集光手段としてのコ
リメータレンズ52による集光光路に重畳し、その途中
にある前記ガルバノミラー53X、53Y、およびfθ
レンズ57を通じて撮像し観察する観察手段56を設け
てある。この観察のために、集光光路は、レーザ光を反
射し加工面58aからの所定の反射光だけを透過させる
ダイクロイックミラー54により例えば直角におり曲
げ、レーザ発振器51からのレーザ光を前記ガルバノミ
ラー53X、53Yに導き、fθレンズ57を通じて加
工面58aの各走査点上に集光されるようにしながら、
レーザ光が集光される各走査点からの反射光がfθレン
ズ57、前記ガルバノミラー53X、53Yを介してダ
イクロイックミラー54に達してこれを透過し、観察手
段56に至り、走査点での加工状態がCCDセンサなど
に結像されて撮像されるようにする。
【0054】これにより、上記図1〜図3に示す各レー
ザ発振器の各特徴をそれぞれに活かして、熱レンズ効果
および熱複屈折が軽減した、さらに、短波長、狭帯域と
した、ビーム形状および出力が安定した良質のレーザ光
を用い、加工面58aに所定の条件のものに、加工点の
状態を観察しながらレーザ出力の制御を伴い高精度に加
工することができる。
【0055】走査手段が加工面上を直交する2方向にレ
ーザ光で走査する一対のガルバノミラー53X、53Y
であることにより、レーザ光による加工物58の平面上
走査が回転という単純な2つの動作の合成制御で容易に
かつ精度よく達成することができるし、集光補助手段が
fθレンズ57であることにより、一点からのレーザ光
を前記合成制御により平面上を走査させるのに、1つの
集光補助手段により加工物58の平面上のどの位置にも
よく集光させ結像させることができるので、微細加工を
高精度に達成することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、LD励起レーザ発振器
でのレーザ媒体として従来から一般に用いられているN
d:YAGに代えてYb:YAGまたは、Nd:YVO
4を薄型にして用い、その一方の第1の端面から従来通
りのLD励起にて第1のミラーに向けレーザ光を発振さ
せ、それをレーザ媒体を挟んだ第1、第2のミラーの間
で往復させて増幅することで、加工に必要な十分なレー
ザ出力値を確保しながら、第2のミラーはレーザ媒体の
第1の端面と反対の側の第2の端面に当てがって第2の
ミラーの背部からLD励起の邪魔なくレーザ媒体を冷却
して、その冷却効果が薄型のYb:YAGの全体に及び
やすくすることにより、レーザ媒体のLD励起される第
1の端面を含めた温度分布のバラツキが小さくなるの
で、熱レンズ効果、屈折率の変化による熱複屈折の発生
を抑えて、レーザ出力のエネルギおよびビーム形状の変
動を低減して安定度を高めることができ、さらなる加工
精度の向上に役立つ。
【0057】往復光路のレーザ光をビームスプリッタに
より所定の偏向成分を分割抽出して出力させることによ
り、出力のバラツキがさらに少なくなり、その分加工精
度が向上するし、レーザ光を往復させる一対のミラー双
方を全反射ミラーにして出射されないレーザ光をレーザ
媒体の励起に有効利用することができるので、所定の出
力値を得やすい。
【0058】第2のミラーが光学平面を持ったサファイ
アまたはダイヤモンドからなるものであることにより、
レーザ光に対し高い透過性を提供することができるし、
熱伝導性がよく、背部の冷却手段によるレーザ媒体の冷
却効果を高めることができるので、熱レンズ効果、熱複
屈折の発生をより抑えて、レーザ加工の精度をより向上
することができる。
【0059】いずれの場合も、レーザ光をQスイッチに
よって変調し連続発振状態をパルス化して出力すること
を妨げないし、アパーチャにより、ビーム形状の変動の
低減により少なくなってはいるが規定径から外れたレー
ザ光を除外して、レーザ出力の安定、加工精度の向上を
図ることができ、さらに、アパーチャが前記除外したレ
ーザ光をレーザ媒体の第1の端面に向け反射させて励
起、増幅に役立てて有効利用することができる。
【0060】さらに、Nd:YAGの吸収波長幅に対し
て、両端面に反射防止膜を施されたYb:YAGのそれ
は十数倍であり、LDの発振波長の変動幅はそれ以下で
あるので、LDからの励起出力を変化させることにより
レーザ媒体からのレーザ出力を変化させても問題がなく
なり、レーザ出力を変化させるのが容易になる。
【0061】しかも、第2のミラーの前面のλ/4波長
膜と、第2のミラーの背面の全反射膜とをレーザ光が透
過するときその偏光面を変化させられ、ビームスプリッ
タによって抽出される所定の偏向光の、ビームスプリッ
タによって抽出されない他の偏向光に対する偏向成分比
が変化するのを利用して、第1のミラーから漏れる光を
モニタしながら第2のミラーを回転させることによりレ
ーザ光の偏向面を変化させて偏向成分比を自由に設定
し、LD励起出力を変化させないで抽出され出射される
レーザ光の出力を増減させることができる。
【0062】これらによって、各種加工への適正化が図
りやすく加工精度を向上することができる。
【0063】上記において、波長変換素子でビームスプ
リッタによって抽出された一定の偏光成分を持った光の
みを短波長に変換することにより、余計な偏向成分の照
射によって素子の損傷を早めたり、また、素子に熱レン
ズ効果を引き起こしたりして、波長変換後の光の出力、
ビーム形状を変化させるようなことがないので、一定の
偏光成分のみを波長変換素子に入射させ、余計な偏向成
分の影響なしに良質の短波長ビームを出力させることが
できる。
【0064】また、上記において、Yb:YAGを用い
たレーザ発振器は蛍光幅がNd:YAGに比べ大きく集
光レンズにより集光する場合は色収差が生じ、ピンボケ
が起こり易く、微細加工を達成しにくいが、エタロンに
よって入射する光の波長を所定の単一波長にするのでビ
ームをより細く成形して、前記色収差の影響を無くすこ
とができるので微細加工に好都合である。
【0065】上記LD励起レーザ発振方法およびレーザ
発振器の各場合のレーザ媒体として、Yb:YAGに代
えてNd:YVO4を用いることができる。Nd:YV
O4もYb:YAGの場合同様にドープ量の増大により
励起光の吸収率が高く発振効率がNd:YAGよりも数
倍高くなるので、Yb:YAGの場合同様に0.5mm
以下として同様の作用を奏することができる。
【0066】本発明のレーザ加工装置によれば、上記Y
b:YAGまたはNd:YVO4による熱レンズ、熱複
屈折の軽減、短波長、狭帯域のレーザ光を用いて、安定
した所定の条件のもとに、加工点の状態を観察しながら
加工物の微細な加工などを高精度に達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるLD励起レーザ発
振方法およびレーザ発振器の光学構成を示す平面図であ
る。
【図2】本発明の別の実施の形態におけるLD励起レー
ザ発振器の光学構成を示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態におけるLD励起レー
ザ発振器の光学構成を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるレーザ加工装置を
示す斜視図である。
【図5】従来のレーザ発振器の光学構成を示す平面図で
ある。
【図6】従来の別のレーザ発振器の光学構成を示す平面
図である。
【符号の説明】
100 LD 1、21 レーザ媒体 1a、21a 一方の端面 1b、21b 他方の端面 2 コリメータレンズ 4 出力ミラー 5、15 リアミラー 6 冷却ユニット 7 アパーチャ 7a 穴 8 Qスイッチ 9 モニタ 10 エタロン 11 ダイクロイックミラー 12 ビームスプリッタ 13 回転機構 14 全反射ミラー 16 コントローラ 19 波長変換素子 51 レーザ発振器 52 コリメータレンズ 53X、53Y ガルバノミラー 54 ダイクロイックミラー 55 コリメータレンズ 56 観察手段 57 fθレンズ 58 加工物 58a 加工面 59 走査域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 3/16 H01S 3/094 S

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LDからの光でレーザ媒体を励起し、こ
    のLD励起によるレーザ媒体からの発振レーザ光をレー
    ザ媒体を挟んで対向するミラーによりレーザ媒体を往復
    させて増幅し出射させるLD励起レーザ発振方法におい
    て、 レーザ媒体にYb:YAGを薄型にして用いその第1の
    端面にLDからの光を照射して励起し、Yb:YAGの
    第1の端面から発振されるレーザ光をこの第1の端面と
    対向する第1のミラーと、Yb:YAGの第1の端面と
    反対側の第2の端面に当てがった第2のミラーで往復さ
    せてこの往復光路外へ出射させるのに併せ、第2のミラ
    ーの背部からYb:YAGを冷却することを特徴とする
    LD励起レーザ発振方法。
  2. 【請求項2】 Yb:YAGの厚みは0.5mm以下で
    ある請求項1に記載のLD励起レーザ発振方法。
  3. 【請求項3】 LDからの光をレーザ媒体に照射してこ
    れを励起し、このLD励起によるレーザ媒体からの発振
    レーザ光をレーザ媒体を挟んで対向する第1、第2のミ
    ラーでレーザ媒体を往復させて増幅し出射させるLD励
    起レーザ発振器において、 レーザ媒体として薄型のYb:YAGを備え、このY
    b:YAGの第1の端面に第1のミラーを対向させ、Y
    b:YAGの第1の端面の反対側の第2の端面に第2の
    ミラーを当てがい、第2のミラーの背部に冷却手段を当
    てがったことを特徴とするLD励起レーザ発振器。
  4. 【請求項4】 LDからの励起光はこれを反射しYb:
    YAGからのレーザ光を透過させるダイクロイックミラ
    ーにより、前記レーザ光を往復させる往復光路上からY
    b:YAGの第1の端面に照射させる請求項3に記載の
    LD励起レーザ発振器。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光を往復させる往復光路上の
    レーザ光は、レーザ光を部分透過させる第1のミラー、
    あるいは往復光路上に置かれたビームスプリッタによっ
    て出射させる請求項3、4のいずれか一項に記載のLD
    励起レーザ発振器。
  6. 【請求項6】 第2のミラーは光学平面を持ったサファ
    イアまたはダイヤモンドからなる請求項3〜5のいずれ
    か一項に記載のLD励起レーザ発振器。
  7. 【請求項7】 レーザ光はQスイッチによって変調する
    請求項3〜6のいずれか一項に記載のLD励起レーザ発
    振器。
  8. 【請求項8】 往復光路上に位置して励起光およびレー
    ザ光をYb:YAGの第1の端面側に反射させ、レーザ
    光の所定の断面形状に一致する穴を有したアパーチャを
    備えている請求項3〜7のいずれか一項に記載のLD励
    起レーザ発振器。
  9. 【請求項9】 Yb:YAGの第1、第2の端面にはレ
    ーザ光の波長に対して反射防止膜を施し、第2のミラー
    の前面にはレーザ光の位相を変換させるλ/4波長膜
    を、背面にはレーザ光を全反射させる全反射膜をそれぞ
    れ施し、第1のミラーの背部に位置して第1のミラーか
    らの漏れ光を検出するモニタと、第2のミラーを光軸に
    直角な平面上で光軸まわりに回転させる回転機構と、前
    記モニタでの検出値に応じて前記回転機構を動作させる
    ことによりレーザ光の出力を制御するコントローラとを
    備えた請求項3〜8のいずれか一項に記載のLD励起レ
    ーザ発振器。
  10. 【請求項10】 レーザ光を往復させる往復光路から出
    射したレーザ光を短波長化して出力する波長変換素子を
    備えた請求項9に記載のLD励起レーザ発振器。
  11. 【請求項11】 往復光路に、レーザ光を出射させるビ
    ームスプリッタに併せ置かれ、レーザ光の発光幅を挟帯
    域化するエタロンを備えた請求項9、10のいずれか一
    項に記載のLD励起レーザ発振器。
  12. 【請求項12】 レーザ媒体としてYb:YAGに代え
    てNd:YVO4を用いた請求項3〜11のいずれか一
    項に記載のLD励起レーザ発振器。
  13. 【請求項13】 LDからの光をレーザ媒体に照射して
    これを励起し、このLD励起によるレーザ媒体からの発
    振レーザ光をレーザ媒体を挟んで対向するミラーで往復
    させて増幅し出射させるLD励起レーザ発振器を備えた
    レーザ加工装置において、 レーザ発振器は、レーザ媒体としての薄型のYb:YA
    GまたはNd:YVO4と、このYb:YAGまたはN
    d:YVO4の第1の端面に励起光を照射するように配
    置されたLDと、第1の端面から発振されるレーザ光を
    レーザ媒体を挟む対向位置で反射させて往復させること
    により増幅しこの往復光路外へ出射させるように配置さ
    れた第1の端面に対向した第1のミラーおよびYb:Y
    AGまたはNd:YVO4の第1の端面と反対の側の第
    2の端面に当てがわれた第2のミラーと、この第2のミ
    ラーの背部に当てがわれた冷却手段とを備え、レーザ発
    振器からのレーザ光を加工面上に集光する集光手段と、
    この集光されるレーザ光を偏向して加工面上を走査する
    走査手段と、この走査されるレーザ光を加工面上に集光
    するように補正する集光補正手段と、レーザ光の加工面
    上への集光位置を前記走査手段および集光補正手段を通
    じて撮像し観察する観察手段とを設けたことを特徴とす
    るレーザ加工装置。
  14. 【請求項14】 走査手段は加工面上を直交する2方向
    にレーザ光で走査する一対のガルバノミラーであり、集
    光補正手段はfθレンズである請求項13に記載のレー
    ザ加工装置。
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