JP2000164518A - 半導体堆積膜の形成方法及びその形成装置 - Google Patents

半導体堆積膜の形成方法及びその形成装置

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JP2000164518A
JP2000164518A JP10347781A JP34778198A JP2000164518A JP 2000164518 A JP2000164518 A JP 2000164518A JP 10347781 A JP10347781 A JP 10347781A JP 34778198 A JP34778198 A JP 34778198A JP 2000164518 A JP2000164518 A JP 2000164518A
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forming
semiconductor
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chamber
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Tadashi Sawayama
忠志 澤山
Yasushi Fujioka
靖 藤岡
Akira Sakai
明 酒井
Shotaro Okabe
正太郎 岡部
Yuzo Koda
勇蔵 幸田
Masahiro Kanai
正博 金井
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】非晶質半導体薄膜或は微結晶層を含む非晶質半
導体膜の形成。 【解決手段】成膜室110内側に面している基板102
表面近傍を、反応ガスが積極的に流れるように排気し、
半導体堆積膜を形成する、真空気密の可能な反応容器1
01内に、その一面が基板102で構成され他面が壁面
で構成される成膜室110を設け、その内に反応ガスを
導入するとともに排気手段により排気して所望の圧力に
維持し、該成膜室110内に高周波電力を導入してプラ
ズマを生起し、前記基板102上に半導体堆積膜を形成
する半導体堆積膜の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波および半導
体原料ガスを用いた半導体堆積膜の形成方法及びその形
成装置、特に非晶質半導体薄膜或は微結晶層を含む非晶
質半導体膜の形成方法及びその形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、アモルファス(非晶質)シリコ
ン膜等を用いた光起電力素子の作製には、一般的には、
プラズマCVD法が広く用いられており、企業化されて
いる。しかしながら、光起電力素子を電力需要を賄うも
のとして確立させるめには、使用する光起電力素子が、
光電変換効率が充分に高く、特性安定性に優れたもので
あり、且つ大量生産し得るものであることが基本的に要
求される。そのためには、アモルファスシリコン膜等を
用いた光起電力素子の作製においては、電気的、光学
的、光導電的あるいは機械的特性及び繰り返し使用での
疲労特性あるいは使用環境特性の向上を図るとともに、
大面積化、膜厚及び膜質の均一化を図りながら、しかも
高速成膜によって再現性のある量産化を図らねばならな
いため、これらのことが、今後改善すべき問題点として
指摘されている。
【0003】その中で、これまでマイクロ波プラズマC
VD法による堆積膜作製方法については多くの報告がな
されている。例えば、”Chemical Vapor
deposition of a−SiGe:H f
ilms utilizing a microwav
e−excitedplasma”T.Watanab
e,M.Tanaka,K.Azuma,M.Naka
tani,T.Sonobe,T.Simada, J
apanese Journal of Applie
d Physics,Vol.26,No.4,Apr
il,1987,pp.L288−L290、”Mic
rowave−excited plasma CVD
of a−Si:H films utilizin
g a hydrogen plasmastream
or by directexcitation o
f silane” T.Watanabe,M.Ta
naka,K.Azuma,M.Nakatani,
T.Sonobe,T.Simada,Japanes
eJournal of Applied Physi
cs,vol.26,No.8,August,198
7,pp.1215−1218等にECRを使用したマ
イクロ波プラズマCVD法が記述されている。
【0004】また、特開昭59−16328号公報にお
ける「プラズマ気相反応装置」には、マイクロ波プラズ
マCVD法で半導体膜を堆積する方法が示されている。
更に、特開昭59−56724号公報における「マイク
ロ波プラズマによる薄膜作製方法」にもマイクロ波プラ
ズマCVD法で半導体膜を堆積する方法が示されてい
る。また、RFプラズマCVD法において、アノードと
カソードの間にメッシュ状の第三の電極を設ける堆積膜
の作製法が、”Preparation of hig
hly photosensitive hydrog
enated amorphous Si−Ge al
loys using a triode plasm
a reactor”A.Matsuda et.a
l.,Applied Physics Letter
s,Vol.47 No.10,15 Novembe
r 1985 pp.1061−1063に示されてい
る。
【0005】さらに、光起電力素子を用いる発電方式に
あっては、単位モジュールを直列又は並列に接続し、ユ
ニット化して所望の電流、電圧を得る形式が採用される
ことが多く、各モジュールにおいては断線やショートが
生起しないことが要求される。加えて、各モジュール間
の出力電圧や出力電流のばらつきのないことが重要であ
る。こうしたことから、少なくとも単位モジュールを作
製する段階でその最大の特性決定要素である半導体層そ
のものの特性均一性が確保されていることが要求され
る。そして、モジュール設計をし易くし、且つモジュー
ル組立工程の簡略化できるようにする観点から大面積に
亘って特性均一性の優れた半導体堆積膜が提供されるこ
とが光起電力素子の量産性を高め、生産コストの大幅な
低減を達成せしめるについて要求される。
【0006】光起電力素子については、その重要な構成
要素たる半導体層は、いわゆるpn接合、pin接合等
の半導体接合がなされている。アモルファスシリコン等
の薄膜半導体を用いる場合、ホスフィン(PH3),ジ
ボラン(B 26)等のドーパントとなる元素を含む原料
ガスを主原料ガスであるシラン等に混合してグロー放電
分解することにより所望の導電型を有する半導体膜が得
られ、所望の基板上にこれらの半導体膜を順次積層作製
することによって容易に前述の半導体接合が達成できる
ことが知られている。そしてこのことから、アモルファ
スシリコン系の光起電力素子を作製するについて、その
各々の半導体層作製用の独立した成膜室を設け、該成膜
室にて各々の半導体層の作製を行う方法が提案されてい
る。
【0007】因に、米国特許第4,400,409号明
細書には、ロール・ツー・ロール(Roll to R
oll)方式を採用した連続プラズマCVD装置が開示
されている。この装置によれば、複数のグロー放電領域
を設け、所望の幅の十分に長い可撓性の基板を、該基板
が前記各グロー放電領域を順次貫通する経路に沿って配
置し、前記各グロー放電領域において必要とされる導電
型の半導体層を堆積しつつ、前記基板をその長手方向に
連続的に搬送せしめることによって、半導体接合を有す
る素子を連続作製することができるとされている。な
お、該明細書においては、各半導体層作製時に用いるド
ーパントガスが他のグロー放電領域へ拡散、混入するの
を防止するにはガスゲートが用いられている。具体的に
は、前記各グロー放電領域同士を、スリット状の分離通
路によって相互に分離し、さらに該分離通路に例えばA
r、H2等の掃気用ガスの流れを作製させる手段が採用
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロール・ツー・ロール方式は、半導体素子の量産に
適する方式であるものの、前述したように、光起電力素
子を大量に普及させるためには、さらなる光電変換効
率、特性安定性や特性均一性の向上、製造コストの低減
が望まれている。特に、光電変換効率や特性安定性の向
上のためには、各単位モジュールの光電変換効率や特性
劣化率を0.1%刻み(割合で約1.01倍相当)で改
良するのは当然であるが、更には、単位モジュールを直
列又は並列に接続し、ユニット化した際には、ユニット
を構成する各単位モジュールの内の最小の電流又は電圧
特性の単位モジュールが律速してユニットの特性が決る
ため、各単位モジュールの平均特性を向上させるだけで
なく、特性バラツキも小さくすることが非常に重要とな
る。そのために単位モジュールを作製する段階でその最
大の特性決定要素である半導体層そのものの特性均一性
を確保することが望まれている。また、製造コストの低
減のために、各モジュールにおいては断線やショートが
生起しないように、半導体層の欠陥を減らすことによ
り、歩留りを向上させることが強く望まれている。
【0009】そこで、本発明は、上記した従来のものに
おける課題を解決し、光電変換効率および特性安定性あ
るいは特性均一性の向上を図ることができ、また、製造
コストの低減を図ることができ、例えば、堆積膜の形成
速度を数Å/s以上という高速にしても、電気的、光学
的特性に優れた非晶質シリコン膜による高品質で高性能
な非晶質半導体膜を作成することのできる半導体堆積膜
の形成方法及びその形成装置を提供することを目的とし
ている。また、本発明は、放電の安定性を高め、量産時
の素子の歩留りを向上させるとともに、メンテナンス性
を向上させることのできる半導体堆積膜の形成方法及び
その形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、半導体堆積膜の形成方法及びその形成装置
を、つぎのように構成したことを特徴とするものであ
る。すなわち、本発明の半導体堆積膜の形成方法は、真
空気密の可能な反応容器内に、その一面が基板で構成さ
れ他面が壁面で構成される成膜室を設け、前記成膜室内
に反応ガスを導入するとともに排気手段により排気して
所望の圧力に維持し、該成膜室内に高周波電力を導入し
てプラズマを生起し、前記基板上に半導体堆積膜を形成
する半導体堆積膜の形成方法であって、前記成膜室内側
に面している前記基板表面近傍を、反応ガスが積極的に
流れるように排気し、半導体堆積膜を形成することを特
徴としている。また、本発明の半導体堆積膜の形成方法
は、前記成膜室における前記基板表面近傍を、反応ガス
が積極的に流れるように排気する構成が、前記基板表面
近傍に形成された前記成膜室における壁面の排気穴から
なることを特徴としている。また、本発明の半導体堆積
膜の形成方法は、前記壁面の穴の開いている部分の面積
が、穴の開いていない部分の面積に対して1:1〜1:
8であることを特徴としている。また、本発明の半導体
堆積膜の形成方法は、前記成膜室内に導入する高周波の
波長をλとすると、前記壁面の個々の穴径はλ/4より
小さいことを特徴としている。また、本発明の半導体堆
積膜の形成方法は、前記成膜室の壁面が、金属板で形成
されていることを特徴としている。また、本発明の半導
体堆積膜の形成方法は、前記成膜室の壁面が、接地した
前記反応容器に電気的に接続され、前記成膜室内に高周
波電力を導入するための電極にDCバイアス電源が接続
されていることを特徴としている。また、本発明の半導
体堆積膜の形成方法は、前記高周波電力の周波数が20
MHz以上2.45GHz以下であることを特徴として
いる。また、本発明の半導体堆積膜の形成方法は、前記
基板が、帯状部材であって、該帯状部材が長手方向に連
続的に搬送されることを特徴としている。
【0011】また、本発明の半導体堆積膜の形成装置
は、真空気密の可能な反応容器内に、その一面が基板で
構成され他面が壁面で構成される成膜室を設け、前記成
膜室内を排気する排気手段と、前記成膜室内に反応ガス
を導入する手段と、前記成膜室内に高周波電力を導入す
る電極と、を少なくとも有する半導体堆積膜の形成装置
において、前記成膜室を構成する壁面の基板近傍に、前
記成膜室を排気するための排気穴が形成されていること
を特徴としている。また、本発明の半導体堆積膜の形成
装置は、前記壁面の穴の開いている部分の面積が、穴の
開いていない部分の面積に対して1:1〜1:8である
ことを特徴としている。また、本発明の半導体堆積膜の
形成装置は、前記成膜空間内に導入する高周波の波長を
λとすると、前記壁面の個々の穴径はλ/4より小さい
ことを特徴としている。また、本発明の半導体堆積膜の
形成装置は、前記成膜室の壁面が、金属板で形成されて
いることを特徴としている。また、本発明の半導体堆積
膜の形成装置は、前記成膜室の壁面が、接地した前記反
応容器に電気的に接続され、前記成膜室内に高周波電力
を導入するための電極にDCバイアス電源が接続されて
いることを特徴としている。また、本発明の半導体堆積
膜の形成装置は、前記高周波電源の周波数が、20MH
z以上2.45GHz以下の高周波電力を出力する高周
波電源であることを特徴としている。また、本発明の半
導体堆積膜の形成装置は、前記基板が、帯状部材であっ
て、該帯状部材を長手方向に連続的に搬送する手段を有
することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者らは、前述した課題を解
決するために鋭意研究を重ねてきた結果、良質の非晶質
シリコン膜(微結晶層を含有する非結晶シリコン膜も含
む)を高速で形成するための方法または装置を、上記の
ように構成することによって、原料ガスの利用効率を上
げることを可能としたものである。本発明において、前
記成膜室を構成する壁面の基板近傍に、前記成膜室を排
気するための排気穴を設ける構成が、プラズマを実質的
に閉じ込め、原料ガスの利用効率を向上させ、非晶質シ
リコン膜の高品質化を図る上で、如何に寄与しているか
の詳細は確かでないが、今までのところ、以下のような
要因が考えられる。すなわち、基板近傍に多くの排気穴
が開いた金属板で包囲された空間に高周波電力を集中的
に投入する事ができるとともに、排気穴によって排気コ
ンダクタンスが実質的に低下するので、原料ガスの分解
・活性化が促進され、高密度のプラズマを発生させるこ
とができる。活性化された原料ガスは基板近傍の排気穴
から排気されるため、必ず基板の近傍を通過することに
なり、成膜室の壁面に比べより多くの膜が基板表面に堆
積するものと思われ、成膜室の内壁に堆積した膜が剥離
して基板に付着してしまうといったことが起こりにくく
なる。さらに分解された原料ガス中のイオン種が基板上
にボンバードを起こしやすくなり堆積膜に局部的にアニ
ールを行ない、膜中のストレスを緩和し、欠陥を減少さ
せることで良質の堆積膜を得ることができると思われ
る。
【0013】本発明においては、成膜室の壁面の穴の開
いている部分の面積が穴の開いていない部分の面積に対
して1:1〜1:8であることが好ましく、それを1:
2〜1:6とすることがより好ましい。成膜室の壁面を
構成する材料としては、Fe,Al,Cu,Ni,W等
の金属の単体あるいはステンレス等の合金であることが
好ましく、加工が容易という点でAlが、強度や耐久性
という点でステンレスが好ましい。また、成膜室の壁面
の排気穴の形状としては、線状の素材を編んだもの、板
状の素材に細かい切り目をいれて引き広げたもの(エキ
スパンディドメタル)、パンチングメタル等様々なもの
を用いることができ、個々の排気穴の形状は同一でも不
揃いでも構わないが、円を等間隔に配列したパンチング
メタルが作成または入手のし易さ等から好ましい。ま
た、個々の排気穴の最大寸法は、投入する高周波の周波
数により調整することで高周波パワーの漏れを押え高密
度のプラズマを発生させることができる。高周波パワー
の漏れを押える円の最大寸法は導入する高周波の周波数
によって異なるが、成膜空間内に導入する高周波の波長
をλとすると、前記金属板の個々の穴径はλ/4より小
さくすることが好ましい。金属板を接地した場合には、
プラズマ中の異常な電荷蓄積を速やかに解消させ、スパ
ーク等の異常放電を防いで、放電の安定性を向上できる
ため、金属板を用いない場合や、金属板を接地しない場
合に比べて、異常放電(スパーク)の発生回数を低減で
きる。また、接地した金属板を用いてプラズマを閉じ込
めることによって、成膜速度を向上させることも同時に
達成できた。
【0014】更に、本発明においては、導入する高周波
電力の周波数を20MHz以上2.45GHz以下とい
う特定の範囲としたことにより、本発明の効果をより顕
著なものとしている。この理由としては、20MHz〜
2.45GHzの周波数とすることにより、原料ガスの
分解性及び/又は分解した後の活性種の種類、割合、数
を最適に制御できるためであると推測される。一般に高
周波プラズマにおいて、導入する電磁波の周波数に応じ
てプラズマ中の電子密度、或は該電子のエネルギー、さ
らに電極に発生するセルフバイアス、基板に入射するイ
オンエネルギー等が変化する。例えば、周波数が高くな
ると一般に電子温度は高くなり、高エネルギー電子は増
加する。また入射イオンエネルギーは分布幅が狭くなる
(但し分布の中心値は圧力、パワー等によって変化す
る)。また電極のセルフバイアスは小さくなる。従って
導入する電磁波の周波数によってプラズマ中で生成され
る電子、イオン、ラジカル等(以後これらを活性種と記
す)の種類、割合、或はプラズマ自体の安定性が変化す
る。これらの変化が、本発明の効果の一助となっている
ものと考えられる。例えばSiH4ガスが電磁波により
分解する場合、前述のようにイオン、ラジカル等の活性
種が生成するが、これらの活性種はその種類によって、
反応性が異なる。このうち不安定(反応性の高い)な活
性種は気相中での2次反応で失活したり、或は基板表面
上で比較的短時間で膜として堆積してしまう。このよう
な場合、堆積膜中のネットワーク形成時の緩和時間が不
十分となり、歪みの多い堆積膜となる場合が多い。一
方、安定(反応性が低く比較的寿命の長い)な活性種
は、堆積膜中のネットワーク形成時の緩和時間が十分得
られ、歪みの少ない安定な堆積膜となる。従って、20
MHz〜2.45GHzの周波数は、活性種の種類、割
合、数等を比較的好ましい条件に制御できるものと考え
られる。
【0015】また、放電圧力は、5〜100mtorr
の範囲が好ましく、5mtorrより低圧では、放電の
維持が困難となり、100mtorrより高圧では、ポ
リシラン等の不都合な副生成物が生じる恐れがある。堆
積膜の原料ガスとしては、例えば、シラン(Si
4)、ジシラン(Si 26)等のアモルファスシリコ
ン形成原料ガス、ゲルマン(GeH4)等の他の機能性
堆積膜形成原料ガス又は、それらの混合ガスが挙げられ
る。希釈ガスとしては水素(H2)、アルゴン(A
r)、ヘリウム(He)、等が挙げられる。また、ドー
ピングを目的としてジボラン(B26)、フッ化硼素
(BF3)、ホスフィン(PH3)等のドーパントガスを
同時に放電空間(成膜空間)に導入しても本発明は同様
に有効である。基板材質としては、例えば、ステンレ
ス、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、
Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、これらの合金又は表
面を導電処理したポリカーボネート等の合成樹脂、ガラ
ス、セラミック、紙等が本発明では通常使用される。基
体の短手方向は、10mm以上が好ましく、特に、20
mm以上500mm以下が最適である。基板の長さには
特に制限はなく、長手方向に連続的に搬送しながら堆積
膜を形成することもできる。本発明での堆積膜形成時の
基板の温度はいずれの温度でも有効だが、特に20℃以
上500℃以下が好ましく、50℃以上450℃以下が
より良好な効果を示すためより好ましい。
【0016】本発明での高周波の反応容器までの導入方
法として例えば同軸ケーブルによる方法が挙げられ、成
膜室内への導入は、室内ヘアンテナまたは平板電極を設
置する方法が挙げられるが、より好ましくは多角形、円
形いずれでも良いが、電磁波を均一に導入するために、
例えば、円、正多角形等の対称形が良い。又、電極の断
面積としては、好ましくは1mm2以上800cm2
下、好ましくは3mm2以上500cm2 以下、最適には
5mm2以上350cm2以下が好ましい。さらに、円筒
状の電極とするときには、該電極断面の直径は、好まし
くは1mm以上15cm以下、より好ましくは2mm以
上12cm以下、最適には3mm以上10cm以下が好
ましい。
【0017】本発明において、電極における高周波電力
の電力密度としては、好ましくは0.01〜50W/c
2、より好ましくは、0.1〜30W/cm2、最適に
は0.5〜10Wcm2である。電力密度が0.01W
/cm2より小さいと、本発明の効果が小さくなり、逆
に50W/cm2より大きいと、放電が不安定となり、
異常放電を起こし易くなる。また電極の長さとしては、
基板の長さによって異なるが、好ましくは基板の長さに
対して5%以上200%以下、より好ましくは10%以
上180%以下、最適には20%以上150%以下が好
ましい。また、電極の材質としては、電磁波を伝送可能
なものであれば特に制限はなく、例えば、Al、Cr、
Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、P
b、Fe、等の金属、およびこれらの合金、たとえばス
テンレス(例えばJIS規格SUS300系、400
系)等が挙げられる。パワー条件としては、堆積膜形成
速度が飽和する際のエネルギーの好ましくは5%以上2
00%以下であり、より好ましくは15%以上150%
以下である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
これらの実施例は本発明の内容を何ら限定するものでは
ない。 [実施例1]図1に本発明を具体的に説明する為の第1
の例を示す。102は基板であり、該基板102は反応
容器101上部に保持され、基板の裏面側からヒーター
108により加熱され所定の温度に加熱されている。原
料ガス導入管103を通して、反応容器101下部より
成膜室110内部に原料ガスが導入される。原料ガスは
排気ポンプ(不図示)を使って同図左右方向へと排気さ
れる。高周波電力は高周波電源104から、高周波電極
106を通して成膜室110内部へ導入され原料ガスを
分解・励起しプラズマを発生させる。また、高周波電極
にはDC電源105からDCバイアスを印加する。基板
102、高周波電極106、および原料ガス導入管10
3は排気穴109の形成された金属板107に包囲され
ており、発生したプラズマは実質的に金属板107内に
閉じ込められている。この成膜装置を用いて、i型非晶
質シリコン・ゲルマニウム半導体(以下a−SiGeと
略記)膜の形成を行った。a−SiGe膜の形成条件を
表1に掲げる。
【0019】
【表1】i型a−SiGe膜の形成条件 原料ガスとしては、SiH475sccm、GeH475
sccmを希釈ガスである水素600sccmと合わせ
て用いている。プラズマ生起用の高周波としては、周波
数100MHzのVHFを用い、高周波電極106を通
して成膜室110内部に投入している。投入電力は高周
波電力(100MHzのVHF)が1000W、DCバ
イアスは+300V、基板102の温度は300℃とし
た。金属板107の基板近傍には、排気穴109を構成
するためにステンレス製パンチングボードを使用し、そ
れ以外はステンレス製の排気穴の開いていない板を用い
た(図3)。各排気穴の開口は円形をしており、直径5
mmで穴同士の間隔は8mmの開口率35.4%、排気
穴の開いている部分の面積:排気穴の開いていない部分
の面積比が1:2の金属板を用いて、実質的にプラズマ
を閉じ込めるように配設した。この例では、金属板10
7はステンレス製の反応容器101に電気的に接続さ
れ、反応容器101は接地してある。
【0020】上記成膜条件で、a−SiGe膜を堆積し
たときの堆積速度を、金属板を用いない場合(図2)の
堆積速度と比較すると、基板近傍に多数の排気穴の開い
た金属板107を使用した時の堆積速度は、41Å/
s、金属板を使用しない場合の堆積速度は32Å/sで
あり、金属板107を使用することによって、高周波電
力や成膜圧力を変化させることなく、堆積速度を約28
%向上させることができた。これは、金属板107で実
質的にプラズマを閉じ込める事によって、原料ガスの分
解、活性化が促進され高密度で、高電子温度のプラズマ
が生成されたためと考えられる。また、同様に、金属板
107を用いた場合と用いない場合の連続放電において
の異常放電(スパーク)の発生回数を比較すると、金属
板107の採用によって異常放電回数は10回から3回
に低減した。これは、プラズマ中の異常な電荷蓄積を金
属板107によって速やかに解消できた結果と考えられ
る。このようにして、金属極107を用いて実質的にプ
ラズマを閉じ込めることにより、堆積速度を向上させつ
つ、放電を安定化できることが確かめられた。
【0021】次に、前述の金属板107を用いて形成し
たa−SiGe膜の品質をpin型光起電力素子を作成
し、その光電変換を測定することによって評価した。A
M−1.5(100mW/cm2)光照射下に設置し、
光電変換効率を測定した。pin型光起電力素子の構成
を図5に示す。まず、ステンレス基板501上に裏面反
射層として、銀膜502を5000Å、酸化亜鉛膜50
3を2μmとし、この順に堆積した。その後、n型非晶
質シリコン半導体膜(n型層)504を約300Å、前
述のa−SiGe膜505を約6000Å、p型非晶質
シリコン半導体膜(p型層)506を約100Å、この
順に堆積した。n型層およびp型層の形成条件は表2に
掲げてある。
【0022】
【表2】n型層とp型層の形成条件 続いて、反射防止膜兼表面電極として酸化インジウムス
ズ膜507を700Å堆積し、最後に集電電極508と
してCr2000Å、Ag8000Å、Cr200Åを
この順に堆積した。
【0023】a−SiGe膜505の形成周波数を10
MHzから3GHzの周波数帯域で変化させて変換効率
を測定した。その結果を図7に示す。変換効率は、およ
そ20MHzから2.45GHzの周波数帯域の範囲で
良好な変換効率が得られている。
【0024】さらに、a−SiGe膜505の形成周波
数を100MHzとした場合で金属板107は図3と同
様の排気穴の形状の物を用いて排気穴の開いている部分
の面積が排気穴の開いていない部分の面積に対して2:
1〜1:10と変化させた時の変換効率の変化を図8に
示す。面積比が1:1〜1:8の範囲で良好な特性が得
られている。排気穴の開いている部分の面積:排気穴の
開いていない部分の面積が1:8より排気穴の開いてい
ない部分の面積が大きいとした場合には、放電領域の圧
力が上昇し過ぎた為に、また、排気穴の開いている部分
の面積:排気穴の開いていない部分の面積が1:1より
排気穴の開いている部分の面積が大きいとした場合に
は、成膜室の内壁に堆積した膜が剥離して基板に付着し
たり、分解された原料ガス中のイオン種が基板上をボン
バードする機会が減少するためアニールの効果が薄れた
ものと思われる。
【0025】[実施例2]基板102は成膜室110上
部に保持され、ヒーター108により所望の温度に加熱
し、図1の製造装置を用い、実施例1と同様の手順で表
3の条件で基板102上に図6に示したp,p/i,
i,n/i,nの5層からなる光起電力素子を作製し
た。
【0026】
【表3】各層の形成条件 金属板107についても実施例1とまったく同様のもの
とした。実施例1と同様に作製した光起電力素子は光電
変換効率を測定することによって評価した。
【0027】(比較例2−1)成膜室の壁面として金属
板を用いない以外は実施例2と全く同様に、図2の製造
装置を用い、実施例2と同様の手順で表3の条件で基板
202上に図6に示したp,p/i,i,n/i,nの
5層からなる光起電力素子を作製した。実施例1と同様
に光電変換効率を測定し、比較例2−1の光起電力素子
のバラツキを基準1.00にして、特性バラツキの比較
を行なった。
【0028】欠陥密度は、実施例2で作成した光起電力
素子を、5cm角の面積で100個切出し、逆方向電流
を測定することにより、各光起電力素子の欠陥の有無を
検出して、欠陥密度を評価した。比較例1の光起電力素
子の欠陥密度を基準1.00にして、欠陥密度数を求め
た。
【0029】光劣化特性は、実施例2及び比較例2−1
で作成した帯状部材上の光起電力素子を、5cm角の面
積で100個切出し、AM−1.5(100mW/cm
2)光照射下に設置し、10000時間放置し、光電変
換効率を測定して、その光電変換効率の低下率を評価し
た。この低下率は、比較例2−1の光起電力素子の低下
率を基準1.00にして、劣化特性比較を行なった。
【0030】
【表4】特性比較表 表4に示すように、比較例2−1の光起電力素子に対し
て、実施例2の光起電力素子は、変換効率のバラツキ、
欠陥密度、光劣化率において各数値は1.00より低く
なっている。すなわち、本発明の作製装置による光起電
力素子が優れた特性を有することが判明し、本発明の効
果が実証された。
【0031】[実施例3]図4に本発明を具体的に説明
する為の第3の例を示す。送り出し用真空容器402、
n型層反応容器433、i型層反応容器430、p型層
反応容器426、巻き取り用真空容器422はガスゲー
ト404,409,416,421,424,427,
431,434で接続され排気口405,410,41
5,417より排気ポンプ(不図示)で真空に排気され
ている。帯状基板403は送り出し用ボビン401に巻
かれておりn型層反応容器433、i型層反応容器43
0、p型層反応容器426へ搬送される。そして各真空
容器内で成膜等の処理が行なわれた帯状基板403は巻
き取り用ボビン423により巻き取られる。ここでガス
ゲート404,409,416,421,424,42
7,431,434より掃気用ガスが流されており各真
空容器間でガスが混入するのを防いでいる。
【0032】帯状基板403は各成膜室上部を通過しな
がら、各反応容器のヒーターにより所望の温度に加熱さ
れている。n型層反応容器433では、高周波電力は高
周波電源407から、高周波電極406を通して成膜室
内部へ導入され原料ガスを分解・励起しプラズマを発生
させる。ここではn型非晶質シリコン半導体膜(n型
層)を形成する。またp型層反応容器426では同様に
してp型非晶質シリコン半導体膜(p型層)を形成す
る。i型層反応容器430については実施例1の表1と
同様の条件でi型a−SiGe膜(i型層)の形成を行
った。n型層、p型層それぞれの膜の形成条件は実施例
1の表2と同様とした。この例ではi型層成膜室の壁面
の基板近傍に排気穴が開いた金属板を用いたことで成膜
速度が向上しpin型光起電力素子を高速で製造するこ
とが可能となった。また膜中のストレスを緩和し、欠陥
を減少させることで良質の堆積膜を得ることができ素子
の歩留りを向上できる効果がある。また、成膜室壁面
等、所望部以外の膜堆積が大幅に減少するため、メンテ
ナンス性も向上出来るという効果がある。
【0033】(比較例3−1)i型層成膜室の壁面とし
て金属板を用いない以外は実施例3と全く同様に、図4
の製造装置を用い、実施例3と同様の手順で表2の条件
で基板403上に図5に示したpinの3層からなる光
起電力素子を作製した。特性均一性、欠陥密度、光劣化
特性は実施例2と同様に比較例3−1の光起電力素子を
基準1.00にして、各特性の比較を行なった。表5に
示すように、比較例3−1の光起電力素子に対して、実
施例3の光起電力素子は、変換効率のバラツキ、欠陥密
度、光劣化率において優れており、本発明の作製装置に
より作製した光起電力素子が優れた特性を有することが
判明し、本発明の効果が実証された。
【0034】
【表5】特性比較表
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、成膜室
内側に面している前記基板表面近傍を、反応ガスが積極
的に流れるように排気する構成によって、原料ガスの利
用効率を上げることが可能となり、光電変換効率および
特性安定性あるいは特性均一性の向上を図ることがで
き、例えば、堆積膜の形成速度を数Å/s以上という高
速にしても、電気的、光学的特性に優れた非晶質シリコ
ン膜による高品質で高性能な非晶質半導体膜を作成する
ことができる。また、本発明によると、放電の安定性を
高めることが可能となり、成膜室のメンテナンス性も向
上し、生産時のスループットを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気穴の形成されている金属板で成膜
室を構成した半導体堆積膜装置の概要を模式的に示す図
である。
【図2】金属板を用いない場合の半導体堆積膜装置の概
要を模式的に示す図である。
【図3】本発明の半導体堆積膜装置における成膜室を構
成する排気穴の形成されている金属板を示す図である。
【図4】本発明の帯状部材を長手方向に連続的に搬送し
て半導体堆積膜を形成するようにした半導体堆積膜装置
の概要を模式的に示す図である。
【図5】本発明の3層からなるpin型光起電力素子の
構成を示す図である。
【図6】本発明のp,p/i,i,n/i,nの5層か
らなる光起電力素子の構成を示す図である。
【図7】本発明の堆積膜を形成するために用いる高周波
電力の周波数と変換効率との関係を示す図である。
【図8】本発明の排気穴の比率と変換効率との関係を示
す図である。
【符号の説明】
101,201:反応容器 102,202,501,601:基板 103,203,408,412,420:原料ガス導
入管 104,204,407,413,419:高周波電源 105,205,414:DC電源 106,206,406,428,418:高周波電極 107,302:金属板 108,207,425,429,432:ヒーター 109,301,411:排気穴 110,208,426,430,433:成膜室 401:送り出し用ボビン 402:送り出し用真空容器 403:帯状基板 404,409,416,421,424,427,4
31,434:ガスゲート 422:巻き取り用真空容器 423:巻き取り用ボビン 502,602:銀膜 503,603:酸化亜鉛膜 504,604:n型非晶質シリコン半導体膜 505,606:i型非晶質シリコンゲルマニウム半導
体膜 506,608:p型非晶質シリコン半導体膜 507,609:酸化インジウムスズ膜 508,610:集電電極 605:i型非晶質シリコン半導体膜(n/iバッファ
層) 607:i型非晶質シリコン半導体膜(p/iバッファ
層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡部 正太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 幸田 勇蔵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金井 正博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 DA23 DA71 EA25 EA30 4K030 AA05 AA06 AA17 BA09 BA30 BB12 CA17 EA11 FA01 GA14 HA02 JA03 JA18 KA08 KA14 KA20 KA45 KA46 LA12 5F045 AA08 AB04 AC01 AC16 AC17 AC19 BB09 CA13 DA65 DP04 EB02 EE20 EF20 EG02 EH12 EH20 HA24 5F051 AA05 BA05 BA14 BA15 CA16 CA22 CA23 CA24 DA16 GA02 GA05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空気密の可能な反応容器内に、その一面
    が基板で構成され他面が壁面で構成される成膜室を設
    け、前記成膜室内に反応ガスを導入するとともに排気手
    段により排気して所望の圧力に維持し、該成膜室内に高
    周波電力を導入してプラズマを生起し、前記基板上に半
    導体堆積膜を形成する半導体堆積膜の形成方法であっ
    て、 前記成膜室内側に面している前記基板表面近傍を、反応
    ガスが積極的に流れるように排気し、半導体堆積膜を形
    成することを特徴とする半導体堆積膜の形成方法。
  2. 【請求項2】前記成膜室における前記基板表面近傍を、
    反応ガスが積極的に流れるように排気する構成が、前記
    基板表面近傍に形成された前記成膜室における壁面の排
    気穴からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    堆積膜の形成方法。
  3. 【請求項3】前記壁面の穴の開いている部分の面積が、
    穴の開いていない部分の面積に対して1:1〜1:8で
    あることを特徴とする請求項2に記載の半導体堆積膜の
    形成方法。
  4. 【請求項4】前記成膜室内に導入する高周波の波長をλ
    とすると、前記壁面の個々の穴径はλ/4より小さいこ
    とを特徴とする請求項2に記載の半導体堆積膜の形成方
    法。
  5. 【請求項5】前記成膜室の壁面が、金属板で形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1
    項に記載の半導体堆積膜の形成方法。
  6. 【請求項6】前記成膜室の壁面が、接地した前記反応容
    器に電気的に接続され、前記成膜室内に高周波電力を導
    入するための電極にDCバイアス電源が接続されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体堆積膜の形成
    方法。
  7. 【請求項7】前記高周波電力は、その周波数が20MH
    z以上2.45GHz以下であることを特徴とする請求
    項1〜請求項6のいずれか1項に記載の半導体堆積膜の
    形成方法。
  8. 【請求項8】前記基板が、帯状部材であって、該帯状部
    材が長手方向に連続的に搬送されることを特徴とする請
    求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の半導体堆積膜
    の形成方法。
  9. 【請求項9】真空気密の可能な反応容器内に、その一面
    が基板で構成され他面が壁面で構成される成膜室を設
    け、前記成膜室内を排気する排気手段と、前記成膜室内
    に反応ガスを導入する手段と、前記成膜室内に高周波電
    源からの高周波電力を導入する電極と、を少なくとも有
    する半導体堆積膜の形成装置において、 前記成膜室を構成する壁面の基板近傍に、前記成膜室を
    排気するための排気穴が形成されていることを特徴とす
    る半導体堆積膜の形成装置。
  10. 【請求項10】前記壁面の穴の開いている部分の面積
    が、穴の開いていない部分の面積に対して1:1〜1:
    8であることを特徴とする請求項9に記載の半導体堆積
    膜の形成装置。
  11. 【請求項11】前記成膜空間内に導入する高周波の波長
    をλとすると、前記壁面の個々の穴径はλ/4より小さ
    いことを特徴とする請求項9に記載の半導体堆積膜の形
    成装置。
  12. 【請求項12】前記成膜室の壁面が、金属板で形成され
    ていることを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれ
    か1項に記載の半導体堆積膜の形成装置。
  13. 【請求項13】前記成膜室の壁面が、接地した前記反応
    容器に電気的に接続され、前記成膜室内に高周波電力を
    導入するための電極にDCバイアス電源が接続されてい
    ることを特徴とする請求項12に記載の半導体堆積膜の
    形成装置。
  14. 【請求項14】前記高周波電源は、その周波数が20M
    Hz以上2.45GHz以下の高周波電力を出力する高
    周波電源であることを特徴とする請求項9〜請求項13
    のいずれか1項に記載の半導体堆積膜の形成装置。
  15. 【請求項15】前記基板が、帯状部材であって、該帯状
    部材を長手方向に連続的に搬送する手段を有することを
    特徴とする請求項9〜請求項14のいずれか1項に記載
    の半導体堆積膜の形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102242349A (zh) * 2010-05-14 2011-11-16 亚树科技股份有限公司 可拆卸式进出气结构及其导电膜成膜装置
CN102409317A (zh) * 2010-09-20 2012-04-11 亚树科技股份有限公司 具有可拆卸式进出气结构的成膜装置

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CN102242349A (zh) * 2010-05-14 2011-11-16 亚树科技股份有限公司 可拆卸式进出气结构及其导电膜成膜装置
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