JP2000164176A - 薄型電池用袋体 - Google Patents

薄型電池用袋体

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JP2000164176A
JP2000164176A JP10336284A JP33628498A JP2000164176A JP 2000164176 A JP2000164176 A JP 2000164176A JP 10336284 A JP10336284 A JP 10336284A JP 33628498 A JP33628498 A JP 33628498A JP 2000164176 A JP2000164176 A JP 2000164176A
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JP10336284A
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Masahiko Tatsuki
雅彦 辰木
Masaki Goto
正樹 後藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラミネート材を構成する金属箔を厚くしたり、
堅牢な箱体で保護したりすることなく、ラミネート材の
耐穴あき性を改良することのできる薄型電池用袋体を提
供する。 【解決手段】薄型電池用発電要素を収納するための薄型
電池用袋体1であって、その所定の部分に、これに密着
した状態で樹脂材料からなる補強薄層3が形成され、こ
の補強薄層3の厚みが200μm〜2000μmの範囲
内に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン二
次電池(LIB)等の薄型電池用の発電要素を収納する
薄型電池用袋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の種々の電子機器の発達に伴い、電
子機器の小型化,省スペース化のニーズが高まってお
り、これに用いる薄型電池(シート状電池)にも更なる
薄型化と可撓性が求められている。このようなニーズに
応えるものとして、ゲル状ポリマー電解質を用いたリチ
ウムイオン二次電池が実用化の段階に入りつつある。
【0003】図6および図7はゲル状ポリマー電解質を
用いたリチウムイオン二次電池の構造例を示している。
図において、21は正極集電体(アルミニウム箔)、2
2は正極(コバルト酸リチウム等のリチウム含有複合酸
化物)、23は隔離材(溶媒で可塑化されたポリマー電
解質)、24は負極(炭素材)、25は負極集電体(銅
箔)であり、これら発電要素が収納手段26(この構造
例では、収納手段26として薄いラミネート材が用いら
れている)に収納されている。また、26aは収納手段
26の外周部に形成されたヒートシール部、27は電極
である。
【0004】このようなリチウムイオン二次電池は発電
要素に可撓性を持たせることができるうえ、液漏れの危
険性が低いため、上記構造例のように、発電要素を薄い
ラミネート材で収納することができる。例えば、特開平
9−7636号公報では、ラミネート材として、ポリエ
チレン層とアルミニウム箔層とポリエチレン層との三層
ラミネート箔が用いられている。そして、このようなラ
ミネートタイプの薄型電池は、そのままあるいはハード
ケースに収納された状態で、電子機器内部に組み込まれ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子機
器の更なる小型化,省スペース化のニーズに応えるため
に、より狭いデッドスペースにラミネートタイプの薄型
電池を挿入しなければならなくなっており、その際にラ
ミネート材が電子機器内部の突部に当たってラミネート
材に穴を開ける等、ラミネート材の破袋を招くおそれが
ある。また、上記電子機器内部の突部との衝突、製造工
程中や輸送中の薄型電池の落下,他物への衝突、電子機
器使用中の機器全体の落下衝撃等により、ラミネート材
にラミネート材内部の発電要素が強く当たってその角で
ラミネート材に穴を開ける等、ラミネート材の破袋を招
くおそれもあり、電解液の揮散や漏洩等の危険性があ
る。そこで、ラミネート材を構成する金属箔を厚くした
り、堅牢な箱体で保護したりすれば、ラミネート材の耐
穴あき性を改良することができるものの、軽薄短小化や
可撓性の効果が得られなくなる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ラミネート材を構成する金属箔を厚くしたり、
堅牢な箱体で保護したりすることなく、ラミネート材の
耐穴あき性を改良することのできる薄型電池用袋体の提
供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の薄型電池用袋体は、薄型電池用発電要素を
収納するための袋体であって、袋体の所定の部分に、袋
体に密着した状態で樹脂材料からなる補強薄層が形成さ
れ、この補強薄層の厚みが200μm〜2000μmの
範囲内に設定されているという構成をとる。
【0008】すなわち、本発明の薄型電池用袋体は、そ
の袋体の所定の部分に、これに密着した状態で樹脂材料
からなる補強薄層が形成されている。そして、この補強
薄層の厚みが200μm〜2000μmの範囲内に設定
されている。このように、本発明の薄型電池用袋体は、
樹脂材料からなる厚み200μm〜2000μmの補強
薄層により補強されているため、可撓性の効果を保持し
ながらも、その強度が増し、落下,衝突等の衝撃を上記
補強薄層で受け止めて吸収することができる。したがっ
て、電子機器に挿入する際に電子機器内部の突部に当た
ったり、製造工程中や輸送中の薄型電池の落下,他物へ
の衝突、電子機器使用中の機器全体の落下衝撃等があっ
ても、ラミネート材に穴が開く等、ラミネート材の破袋
を招くおそれがなく、電解液の揮散や漏洩等の危険性が
ない。
【0009】また、本発明において、上記袋体のヒート
シール部に接着剤層が厚肉に形成されて上記補強薄層を
構成している場合には、ヒートシール部の成形時に、補
強薄層をも成形することができ、本発明の薄型電池用袋
体の成形が容易になる。
【0010】また、本発明において、上記補強薄層の厚
みが300μm〜1000μmの範囲内に設定されてい
る場合には、補強薄層の厚みの下限値が300μmを上
回り、強度アップの効果が向上するとともに、補強薄層
の厚みの上限値が1000μmを下回り、可撓性の効果
が向上する。
【0011】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0012】本発明の薄型電池用袋体は、その所定の部
分に補強薄層が形成されている。
【0013】上記所定の部分(すなわち、補強薄層を形
成する薄型電池用袋体の部分)は、発電要素の形状,大
きさや薄型電池用袋体の形状,大きさにより適宜に選択
される。一般的には、多角形状の薄型電池用発電要素
と、これに対応する多角形状の薄型電池用袋体を用いた
場合には、上記所定の部分として、例えば、少なくとも
隣り合う2つの角部を結ぶ一辺(全ての辺でもよい)、
少なくとも対向する2辺の中央部を結ぶ一本の線(各辺
の中央部以外を結んでもよいし、対向する2辺を複数本
の線で結んでもよい)、少なくとも対向する2つの角部
を結ぶ一対角線(全ての対角線でもよい)等が選択され
る。また、上記所定の部分として、薄型電池用袋体の表
面,裏面の一方の全面もしくは両方の全面が選択され
る。特に、薄型電池用袋体にヒートシール部が形成され
ている場合には、上記所定の部分として、ヒートシール
部を選択することができる。この場合には、ヒートシー
ル部自体が強度部材としても作用するため、より効果的
である。
【0014】上記補強薄層は樹脂材料からなるため、上
記所定の部分に、これに密着した状態で上記補強薄層を
形成した場合にも、薄型電池用袋体の可撓性があまり低
下しない。また、上記所定の部分として、2枚のラミネ
ート材が重なり合う部分(ヒートシール部でもよいし、
非ヒートシール部でもよい)を選択した場合には、その
内側(両ラミネート材の内面で挟まれる部分)に上記補
強薄層を設けるようにしてもよいし、その外側(両ラミ
ネート材の外面)に上記補強薄層を設けるようにしても
よい。このような補強薄層の形状としては、板状,枠
状,棒状等各種の形状が考えられる。
【0015】上記補強薄層の厚みは、200μm〜20
00μmの範囲内に設定されている。また、好適には3
00μm〜1000μmの範囲内に設定されており、よ
り好適には400μm〜800μmの範囲内に設定され
ている。通常のヒートシール部の厚みは、上下のラミネ
ート材の厚みがそれぞれ80μm程度であり、成形時に
両ラミネート材に圧力が加わるため150μm程度であ
る。これに対し、上記範囲内に設定された補強薄層をヒ
ートシール部,非ヒートシール部(2枚のラミネート材
が重なり合う部分だけでなく、それ以外の部分をも含
む)に設けると、上記補強薄層により、強度アップ(耐
穴あき性)の効果と可撓性の効果を奏する。
【0016】このような補強薄層の厚みが200μmを
下回ると、強度アップの効果が得られなくなり、200
0μmを上回ると、可撓性の効果が得られなくなる。ま
た、上記厚みが300μm〜1000μmの範囲内に設
定されている場合には、補強薄層の厚みの下限値が30
0μmを上回ることになり、強度アップの効果が向上す
るとともに、補強薄層の厚みの上限値が1000μmを
下回ることになり、可撓性の効果が向上する。また、上
記厚みが400μm〜800μmの範囲内に設定されて
いる場合には、強度アップの効果と可撓性の効果の双方
を充分に満足させることができ、その相乗効果が非常に
優れている。
【0017】上記薄型電池用袋体を構成するラミネート
材は、通常、金属層と、この金属層の内面に形成される
内側樹脂層(絶縁層としても、シーラントとしても作用
する)と、上記金属層の外面に形成される外側樹脂層と
を備えたフィルム基材からなる。上記金属層を構成する
金属材料としては、水分,酸素等のガス遮断に優れてい
る点で、アルミニウム,アルミニウム合金,銅,銅合
金,鉄,ステンレス,チタン,チタン合金等が用いら
れ、箔等の各種形態に成形されるが、軽量かつ低コスト
なアルミニウム箔が好ましい。
【0018】また、上記内側樹脂層を構成する樹脂材料
としては、ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(P
E),変成ポリプロピレン,ポリエステル,ポリアクリ
ロニトリル,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアセテート,
ポリアミド,四フッ化エチレン樹脂(PTFE),フッ
化ビニリデン樹脂(PVDF)等が用いられるが、バリ
ア性,耐薬品性の面からPP,PEが好ましく、シール
性の面から変成ポリプロピレンが好ましい。このような
内側樹脂層は、薄型電池用袋体にヒートシール部を設け
る場合には、接着剤としても作用するものが好ましい。
また、上記外側樹脂層を構成する樹脂材料としては、各
種の材料が用いられるが、通常は、上記内側樹脂層を構
成する樹脂材料と同様の材料が用いられる。このような
ラミネート材の最外層の厚みは、12μm〜50μmの
範囲内に設定されている。
【0019】上記補強薄層を構成する樹脂材料として
は、PP,PE,変成ポリプロピレン,変成ポリオレフ
ィン,ポリ酢酸ビニル,ポリアクリロニトリル,ポリエ
ステル,ポリビニルアルコール,その他シーラントとし
て用いられる樹脂材料が用いられる。このような補強薄
層は、接着剤としても作用するものであり、ヒートシー
ル部の内側もしくは外側に補強薄層を形成する場合に、
ヒートシール部の成形を利用してラミネート材に接着さ
せることができ、好ましい。また、ラミネート材に補強
薄層を接着する場合には、その接着剤として、変成ポリ
オレフィン,ウレタン系,エポキシ系,EEA系,シラ
ンカップリング材等が用いられる。
【0020】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0021】図1は本発明の薄型電池用袋体1の一実施
の形態を示している。この実施の形態では、薄型電池用
発電要素(図1には、電極27しか示されていない)と
して、図7の正極集電体21〜負極集電体25から構成
されたゲル状ポリマー電解質を用いたリチウムイオン二
次電池の発電要素が用いられている。この発電要素の大
きさは、通常、40mm×80mm×2mm(厚み)程
度である。また、薄型電池用袋体1を構成するラミネー
ト材2として、変成ポリプロピレン(三井化学社製 Q
F551)からなる内側樹脂層と、アルミニウム箔から
なる中間金属層と、ウレタン系アンカーコート層と、ポ
リエステルフィルム(東レ社製 ルミラー)からなる外
側樹脂層とで構成される4層フィルム基材が用いられて
おり、これをピロー型のセンターシール方式により長方
形の袋状体に成形している。すなわち、上記ラミネート
材2を、その両端部の裏面同士を重ね合わせた状態で円
筒体にし、上記重ね合わせた部分をヒートシールしてセ
ンターヒートシール部2aを形成したのち、円筒体の両
端開口部をヒートシールして側端ヒートシール部2b,
2cを形成している。この成形において、通常、センタ
ーヒートシール部2aを形成したのち、円筒体内に発電
要素を入れ、一方の側端ヒートシール部2bから発電要
素の電極27を外部に突出させている。そして、上記3
つのヒートシール部2a〜2cのうち、他方の側端ヒー
トシール部2cの内側(すなわち、相対向する2枚のラ
ミネート材2の内面部分)に変成ポリプロピレン(三井
化学社製 QF551)からなる厚み600μmの補強
薄層3が形成されている(図2参照)。
【0022】上記補強薄層3の形成は、袋体成形時にお
いて、図3に示すように、相対向する2枚のラミネート
材2の開口部内側に、溶融させた変成ポリプロピレンを
ノズル4から押し出したのち、上記開口部を上下一対の
平板(図示せず)で挟みながら加熱して、ヒートシール
する。この場合に、上記両平板として加熱板を用いるこ
ともできる。
【0023】上記のように、この実施の形態では、薄型
電池用袋体1の他方の側端ヒートシール部2cに、樹脂
材料からなる補強薄層3を設けているため、薄型電池用
袋体1の可撓性を保持しながらも、その強度が向上し、
薄型電池用袋体1の内部に発電要素を収納した状態でこ
れを落下等させても、上記補強薄層3でその衝撃を吸収
し、薄型電池用袋体1に穴が開くことが殆どなくなる。
しかも、上記補強薄層3がラミネート材2の内側樹脂層
と同じ材料であるため、シール性に優れるとともに、上
記他方の側端ヒートシール部2cの成形時に補強薄層3
を形成することができ、薄型電池用袋体1の成形が容易
になる。
【0024】図4は本発明の薄型電池用袋体1の他の実
施の形態の要部拡大断面図を示している。この実施の形
態では、薄型電池用袋体1に形成した他方の側端ヒート
シール部2cの外面にそれぞれ、変成ポリオレフィンか
らなる接着剤層5を介して、変成ポリプロピレン(三井
化学社製:QF551)からなる厚み300μmの補強
薄層6がサンドイッチ状に固定されている。この補強薄
層6の形成は、上記他方の側端ヒートシール部2cの成
形時に一緒に行われる。それ以外の部分は上記実施の形
態と同様であり、上記実施の形態と同様の作用・効果を
奏する。
【0025】
【実施例1〜6,比較例1〜3】図1に示す薄型電池用
袋体1において、厚み30μmの内側樹脂層(三井化学
社製 QF551)と、厚み30μmの中間金属層(ア
ルミニウム箔)と、厚み1μmの接着剤層(ウレタン系
アンカーコート層)と、厚み12μmの外側樹脂層(東
レ社製 ルミラー)とからなるラミネート材2を用い、
補強薄層(図5には、示されていない)の厚みを0μ
m,100μm,200μm,300μm,400μ
m,800μm,1000μm,2000μm,240
0μmに設定したときの、薄型電池用袋体1に穴が開く
までの落下回数を実験により調べた。この実験では、図
5に示すように、薄型電池用発電要素を収納した薄型電
池用袋体1をアルミニウム板8(厚み2cm)の上方8
0cmの高さから落下させる。この落下の際には、薄型
電池用袋体1の他方の側端ヒートシール部2cの角部が
アルミニウム板8に当たるようにするため、筒体7内を
図5に示すように下向に落下させる。その実験結果を、
下記の表1および表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】上記表1および表2から明らかなように、
補強薄層の厚みが200μmを上回ると、穴が開きにく
く、400μm〜800μmでは、非常に穴が開きにく
いことが判る。なお、補強薄層の厚みが2000μmの
ものでは、電子機器内部への挿入が容易であったが、2
400μmのものでは、可撓性が悪く、電子機器内部へ
の挿入が困難であった。
【0029】なお、図1に示す実施の形態では、薄型電
池用発電要素として図7の正極集電体21〜負極集電体
25の構成に示すものを用いているが、これに限定する
ものではなく、各種の薄型電池用発電要素を用いること
ができる。また、図1および図4に示す実施の形態で
は、補強薄層3,6を他方の側端ヒートシール部2cに
形成しているが、一方の側端ヒートシール部2bに形成
してもよいし、両側端ヒートシール部2b,2cに形成
してもよい。
【0030】また、図1および図4に示す実施の形態に
おいて、上記補強薄層3,6を非ヒートシール部に形成
するようにしてもよい。また、図4に示す実施の形態に
おいて、他方の側端ヒートシール部2cを成形したのち
に、この他方の側端ヒートシール部2cに接着剤層5を
介して両補強薄層6を形成してもよい。また、図4に示
す実施の形態のように、他方の側端ヒートシール部2c
に2つの補強薄層6をサンドイッチ状に形成する場合に
は、両補強薄層6の厚みをそれぞれ30μm以上に設定
するのが好ましい。また、図4に示す実施の形態のよう
に、他方の側端ヒートシール部2cに補強薄層6を形成
する方法として、他方の側端ヒートシール部2cを溶融
させた変成ポリプロピレンに浸漬したり、他方の側端ヒ
ートシール部2cに溶融させた変成ポリプロピレンをス
プレー吹付けしたりすることができる。
【0031】また、薄型電池用袋体1を成形する場合に
は、四方シール(2枚のラミネート材2を対面状に重ね
合わせ、その開放された四辺をヒートシール等する)、
三方シール(1枚のラミネート材2を中央で折り曲げて
重ね合わせ、その開放された三辺をヒートシール等す
る)、ピロー型の封筒方式(ピロー型のセンターシール
方式と異なるのは、1枚のラミネート材2を円筒体にす
るときに、一方の端部の裏面を他方の端部の表面に重ね
合わせるため表裏面ともヒートシール性のある樹脂を用
いる点である)等が採用されているが、これら各シール
方法において、ヒートシール等する部分に補強薄層3,
6を形成することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の薄型電池用袋体
によれば、これが樹脂材料からなる厚み200μm〜2
000μmの補強薄層により補強されているため、可撓
性の効果を保持しながらも、その強度が増し、落下,衝
突等の衝撃を上記補強薄層で受け止めて吸収することが
できる。したがって、電子機器に挿入する際に電子機器
内部の突部に当たったり、製造工程中や輸送中の薄型電
池の落下,他物への衝突、電子機器使用中の機器全体の
落下衝撃等があっても、ラミネート材に穴が開く等、ラ
ミネート材の破袋を招くおそれがなく、電解液の揮散や
漏洩等の危険性がない。
【0033】また、本発明において、上記袋体のヒート
シール部に接着剤層が厚肉に形成されて上記補強薄層を
構成している場合には、ヒートシール部の成型時に、補
強薄層をも成形することができ、本発明の薄型電池用袋
体の成形が容易になる。
【0034】また、本発明において、上記補強薄層の厚
みが300μm〜1000μmの範囲内に設定されてい
る場合には、補強薄層の厚みの下限値が300μmを上
回るり、強度アップの効果が向上するとともに、補強薄
層の厚みの上限値が1000μmを下回り、可撓性の効
果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄型電池用袋体の一実施の形態を示す
斜視図である。
【図2】上記薄型電池用袋体の要部拡大断面図である。
【図3】上記薄型電池用袋体の補強薄層の形成方法を示
す説明図である。
【図4】上記薄型電池用袋体の他の実施の形態を示す要
部拡大断面図である。
【図5】実験方法の説明図である。
【図6】ゲル状ポリマー電解質を用いたリチウムイオン
二次電池の構造例を示す斜視図である。
【図7】上記構造例の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 薄型電池用袋体 3 補強薄層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA13 CC02 CC12 DD13 KK01 5H029 AJ11 AJ12 AL12 BJ04 CJ05 DJ02 DJ03 EJ01 EJ12 HJ04 HJ12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄型電池用発電要素を収納するための袋
    体であって、袋体の所定の部分に、袋体に密着した状態
    で樹脂材料からなる補強薄層が形成され、この補強薄層
    の厚みが200μm〜2000μmの範囲内に設定され
    ていることを特徴とする薄型電池用袋体。
  2. 【請求項2】 上記袋体のヒートシール部に接着剤層が
    厚肉に形成されて上記補強薄層を構成している請求項1
    記載の薄型電池用袋体。
  3. 【請求項3】 上記補強薄層の厚みが300μm〜10
    00μmの範囲内に設定されている請求項1または2記
    載の薄型電池用袋体。
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