JP2000164092A - 抵抗付き温度ヒューズ - Google Patents

抵抗付き温度ヒューズ

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JP2000164092A
JP2000164092A JP10333954A JP33395498A JP2000164092A JP 2000164092 A JP2000164092 A JP 2000164092A JP 10333954 A JP10333954 A JP 10333954A JP 33395498 A JP33395498 A JP 33395498A JP 2000164092 A JP2000164092 A JP 2000164092A
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Japan
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resistor
electrodes
fusible alloy
thermal fuse
fusible
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JP10333954A
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Kenzo Fujii
健三 藤井
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁基板に抵抗体および可溶合金を接続固着
した抵抗付き温度ヒューズを温度傾斜がある個所に取り
付けた場合、取り付け状態によって、動作特性が不安定
になることを防止する。 【解決手段】 絶縁基板1に電極2〜7を設け、電極
2、3間に抵抗体8を接続固着するとともに、抵抗体8
の両側の電極4〜7間に第1、第2の可溶合金10、1
1を対にして設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等の過熱
保護のために用いる抵抗付き温度ヒューズに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の過熱損傷やそれに起因する火
災発生を防止するために、温度ヒューズが用いられてい
る。この種の温度ヒューズとして、感熱素子として特定
の温度で溶断する可溶合金を用いた可溶合金型の温度ヒ
ューズがある。ところが、このような温度ヒューズにお
いては、その動作温度は、使用する可溶合金の融点によ
って一義的に決定されてしまうため、希望する動作温度
が得られない場合があった。そこで、例えば、実開昭6
2−127639号公報に示すように、可溶合金ととも
に抵抗体を設け、抵抗体の発熱で可溶合金を溶断する抵
抗付き温度ヒューズも提案されている。その典型的なも
のについて、以下説明する。
【0003】図12は樹脂等の封止材およびフラックス
を除去した従来の抵抗付き温度ヒューズの平面図であ
る。図において、51はアルミナセラミック等よりなる
絶縁基板(以下、単に基板という)で、その片面の離隔
した位置に銅等よりなる電極52〜55を有し、これら
各電極52〜55の一方の一対の電極52、53にまた
がって特定の融点を有する可溶合金56を接続固着し、
他の一対の電極54、55にまたがって抵抗体57を接
続固着している。前記各電極52〜55にはリード58
〜61が固着されている。また、図示していないが、前
記可溶合金56の表面はフラックスで被覆され、さら
に、表面全体をエポキシ樹脂等の封止材で被覆保護して
いる。
【0004】次に、その使用態様および動作について説
明する。 使用態様1:可溶合金部のみを使用する場合 リード58、59および可溶合金56を介して電子機器
(図示せず)に通電すると、電子機器が正常で周囲温度
が低い場合は、支障なく継続通電できる。電子機器の異
常等により周囲温度が上昇して、可溶合金56の融点近
くなると、まずフラックスが溶融して、可溶合金56の
溶融の準備状態になる。周囲温度がさらに上昇して可溶
合金56の融点を超えると、可溶合金56が溶融する。
溶融した合金は表面張力によって、電極52、53に引
っ張られ溶断して球状化するため、回路を開放して電子
機器への通電を遮断し、電子機器自体の過熱損傷や電子
機器の過熱に起因する火災発生を未然に防止する。
【0005】使用態様2:可溶合金部および抵抗体部の
両方を使用する場合 リード58、59および可溶合金56を介して電子機器
(図示せず)に通電するとともに、リード60、61を
介して抵抗体57に通電する。すると、周囲温度ととも
に抵抗体57の発生する熱が可溶合金56に伝達され
る。このため、可溶合金56の温度(周囲温度と抵抗体
57から伝達される熱との総合温度)が可溶合金56の
融点に達すると、前記同様に可溶合金56が溶融・溶断
して電子機器への通電を遮断する。すなわち、可溶合金
56は、周囲温度のみでなく、抵抗体57の発熱の影響
を受けて溶断するため、可溶合金56は、それを単体で
使用する使用態様1の場合に比べて、周囲温度が低い条
件下で溶断する。ここで、抵抗体57の発熱量(J)
は、抵抗体47に通電される電流値を(I)、抵抗体5
7の抵抗値を(R)とするとき、I・I・Rに比例する
ので、抵抗体47への通電電流値(I)を変えることに
よって、抵抗体47の発熱量、すなわち、可溶合金46
への伝達熱量を変化することができ、可溶合金46が溶
断するときの、周囲温度を任意に設定できるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
抵抗付き温度ヒューズを電子機器の筐体等の基体に取り
付ける場合に、周囲温度に温度傾斜があると、抵抗付き
温度ヒューズの取り付け状態によって、設計値と異なる
周囲温度で誤動作してしまう可能性が高かった。すなわ
ち、可溶合金56が周囲温度の高温側に配置される場合
と、低温側に配置される場合とでは、可溶合金56の溶
断時の周囲温度が相違するので、安定な動作特性が得ら
れないという問題があった。そこで、本発明は、取り付
け状態に係わらず安定した周囲温度で動作する抵抗温度
ヒューズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設け、
電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固着
し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材で
封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、抵抗体の両側
に第1、第2の可溶合金を対にして配置したことを特徴
とする抵抗付き温度ヒューズである。
【0008】本発明の請求項2記載の発明は、絶縁基板
の離隔した個所に複数の電極を設け、電極間にまたがっ
て可溶合金および抵抗体を接続固着し、可溶合金をフラ
ックスで被覆するとともに封止材で封止した抵抗付き温
度ヒューズにおいて、抵抗体の両側で抵抗体からの熱的
影響が同様になる個所に第1、第2の可溶合金を対にし
て配置したことを特徴とする抵抗付き温度ヒューズであ
る。
【0009】本発明の請求項3記載の発明は、絶縁基板
の離隔した個所に複数の電極を設け、電極間にまたがっ
て可溶合金および抵抗体を接続固着し、可溶合金をフラ
ックスで被覆するとともに封止材で封止した抵抗付き温
度ヒューズにおいて、抵抗体の両側で抵抗体からの熱的
影響が同様になるように第1、第2の可溶合金を対にし
て配置し、各電極に接続固着されたリードを設けたこと
を特徴とする抵抗付き温度ヒューズである。
【0010】本発明の請求項4記載の発明は、絶縁基板
の離隔した個所に複数の電極を設け、電極間にまたがっ
て可溶合金および抵抗体を接続固着し、可溶合金をフラ
ックスで被覆するとともに封止材で封止した抵抗付き温
度ヒューズにおいて、抵抗体の両側で抵抗体からの熱的
影響が同様になる個所に第1、第2の可溶合金を対にし
て配置し、これら第1、第2の可溶合金および抵抗体の
一端を共通接続する共通電極を設けたことを特徴とする
抵抗付き温度ヒューズである。
【0011】本発明の請求項5記載の発明は、絶縁基板
の離隔した個所に複数の電極を設け、電極間にまたがっ
て可溶合金および抵抗体を接続固着し、可溶合金をフラ
ックスで被覆するとともに封止材で封止した抵抗付き温
度ヒューズにおいて、抵抗体の両側で抵抗体からの熱的
影響が同様になる個所に第1、第2の可溶合金を対にし
て配置し、第1の可溶合金の一端および抵抗体の一端を
共通接続する共通電極と、第2の可溶合金の一端および
抵抗体の他端を共通接続する共通電極とを設けたことを
特徴とする特徴とする抵抗付き温度ヒューズである。
【0012】本発明の請求項6記載の発明は、請求項1
ないし請求項5記載の抵抗付き温度ヒューズにおいて、
各電極に接続固着するリードを基板の裏面に延在させた
ことを特徴とする抵抗付き温度ヒューズである。
【0013】本発明の請求項7記載の発明は、請求項1
ないし6記載の抵抗付き温度ヒューズにおいて、断面円
形の可溶合金を設けたことを特徴とする抵抗付き温度ヒ
ューズである。
【0014】本発明の請求項8記載の発明は、請求項1
ないし6記載の抵抗付き温度ヒューズにおいて、断面楕
円形の可溶合金を設けたことを特徴とする抵抗付き温度
ヒューズである。
【0015】本発明の請求項9記載の発明は、請求項1
ないし6記載の抵抗付き温度ヒューズにおいて、膜状の
可溶合金を設けたことを特徴とする抵抗付き温度ヒュー
ズである。
【0016】本発明の請求項10記載の発明は、請求項
1ないし9記載の抵抗付き温度ヒューズにおいて、基板
に固着された絶縁枠体を設け、基板と絶縁枠体とで形成
される凹部に第1、第2の可溶合金を収容したことを特
徴とする抵抗付き温度ヒューズである。
【0017】本発明の請求項11記載の発明は、絶縁基
板の離隔した個所に複数の電極を設け、電極間にまたが
って可溶合金および抵抗体を接続固着し、可溶合金をフ
ラックスで被覆するとともに封止材で封止した抵抗付き
温度ヒューズにおいて、基板に固着された絶縁枠体を設
け、基板と絶縁枠体とで形成される凹部に第1、第2の
可溶合金を収容するとともに、絶縁枠体の上に成形され
た封止材を固着して封止したことを特徴とする請求項1
0記載の抵抗付き温度ヒューズ。
【0018】本発明の請求項12記載の発明は、絶縁基
板の離隔した個所に複数の電極を設け、電極間にまたが
って可溶合金および抵抗体を接続固着し、可溶合金をフ
ラックスで被覆するとともに封止材で封止した抵抗付き
温度ヒューズにおいて、電極を基板の裏面に延在させた
ことを特徴とする請求項1〜2、4〜10記載の抵抗付
き温度ヒューズ。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について、以下、
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例の
抵抗付き温度ヒューズAの封止材およびフラックスを除
去した平面図で、図2は図1のA−A線に沿う縦断面
図、図3は図1のB−B線に沿う縦断面図、図4は図1
のC−C線に沿う縦断面図である。図1〜図4に示す抵
抗付き温度ヒューズAにおいて、1はアルミナセラミッ
ク等よりなる絶縁基板(以下、単に基板という)で、そ
の上面の離隔した位置に銅等よりなる電極2〜7を有
し、中央の一対の電極2、3にまたがって抵抗体8が形
成されている。そして、この抵抗体8を被覆し、かつ中
央の電極2、3の各外方端と両側の電極4〜7の両端が
一部露出するように、窓孔および切欠部を有する絶縁枠
体9が基板1の上面に一体に形成されている。また、前
記基板1と絶縁枠体9の窓孔とで形成される一方の凹部
9aに露出する一対の電極4、5にまたがって特定の融
点を有する第1の可溶合金10を接続固着し、他方の凹
部9bに露出する一対の電極6、7にまたがって第2の
可溶合金11を接続固着している。前記各電極2〜7の
外方端にはそれぞれ板状のリード12〜17が接続固着
されており、各リード12〜17は基板1の端面および
底面に沿って屈曲されている。また、前記凹部9a、9
bに収容されている第1、第2の可溶合金10、11の
表面はフラックス18、19で被覆され、さらに、表面
全体をエポキシ樹脂等の封止材20で被覆保護してい
る。
【0020】上記の構成において、リード12、13お
よび電極2、3を介して抵抗体8に通電するとともに、
リード14〜17、電極4〜7および第1、第2の可溶
合金10、11を介して電子機器に通電すると、抵抗体
8が発熱し、可溶合金10、11は周囲温度と抵抗体8
からの伝達熱との両方の影響を受ける。ここで、抵抗体
8の両側に第1、第2の可溶合金10、11を配置して
いるから、仮に周囲に温度傾斜がある場合においても、
取り付け状態に係わらず第1の可溶合金10または第2
の可溶合金11のいずれかが温度傾斜の高温部からの伝
達熱に応じて動作するので、周囲に温度傾斜がある場合
でも、安定した動作が得られる。また、リード14〜1
7が基板1の裏面に延在されているので、リード14〜
17を利用して、電子機器の筐体やプリント基板等に直
接、抵抗付き温度ヒューズAを組み付けることができる
利点がある。
【0021】図5は本発明の第2の実施例の抵抗付き温
度ヒューズBの封止材およびフラックスを除去した平面
図である。この実施例は、図1の実施例における電極
3、5、7に代えて単一の共通電極21を設け、また、
絶縁枠体としてこの共通電極21の外方端が露出する形
状の窓孔および切欠部を有する絶縁枠体22を基板1に
一体に固着し、さらに、前記共通電極21に共通リード
23を接続固着したものである。この実施例によれば、
独立の三つの電極3、5、7に代えて単一の共通電極2
1を有するので、電極の形成が容易になるのみならず、
独立のリード13、15、17に代えて単一の共通リー
ド23を有するので、リードの材料費および接続固着の
加工費を低減できる利点がある。
【0022】図6は本発明の第3の実施例の抵抗付き温
度ヒューズCの封止材およびフラックスを除去した平面
図である。この実施例は、図1の実施例における独立の
電極3、5に代えて単一の第1の共通電極24を設ける
とともに、独立の電極2、6に代えて単一の第2の共通
電極25を設けまた、絶縁枠体としてこれら共通電極2
4、25が露出しない形状の窓孔および切欠部を有する
絶縁枠体26を基板1に一体に固着し、さらに、電極
4、7にそれぞれリード14、17を接続固着したもの
である。この実施例によれば、独立の電極3、5に代え
て単一の共通電極24を有し、独立の電極2、6に代え
て単一の共通電極25を有するので、電極の形成が容易
になるのみならず、独立のリード12、13、15、1
6を省略できるので、リードの材料費および接続固着の
加工費を低減できる利点がある。さらに、絶縁枠体26
の形状が単純になり、グリーンシートからのプレス成形
時および基板1との一体化時に形くずれが生じにくいと
いう利点がある。
【0023】図7は本発明の第4実施例の抵抗付き温度
ヒューズDの図3の縦断面図に対応する要部縦断面図で
ある。この実施例は、図1〜図6の実施例に示す断面
「コ」の字状のリード14(図示していないが、他のリ
ード12〜13および15〜17も同様)に代えて、基
板1の端面を通り裏面から突出する断面形状が「J」の
字状に屈曲したリード27を設けたものである。この実
施例によれば、基板1を電子機器の筐体等から浮かせて
取り付ける必要がある場合に、リード27の「J」の字
状の下端部分がスペーサの役目をし、特別のスペーサを
必要としない利点がある。
【0024】図8は本発明の第5実施例の抵抗付き温度
ヒューズEの図2の縦断面図に対応する要部縦断面図で
ある。この実施例は、第1、第2の可溶合金として、図
2の縦断面図に示す断面円形の可溶合金10、11に対
して、断面長円形もしくは断面略矩形の可溶合金28、
29を用い、これに対応して絶縁枠体として図2の絶縁
枠体9よりも厚さの小さい絶縁枠体30を具備するもの
である。断面長円形もしくは略矩形の可溶合金28、2
9は、例えば、断面円形の可溶合金をプレスすることに
よって得られる。この実施例によれば、可溶合金28、
29の断面形状が長円形もしくは略矩形のため、電極4
〜7への接続固着時に、可溶合金28、29の安定性が
高いので、可溶合金28、29を正確な位置に接続固着
できる利点がある。また、絶縁枠体30の厚さ減少によ
って、抵抗付き温度ヒューズE全体の厚さ寸法t2を、
図2の抵抗付き温度ヒューズAの厚さ寸法t1に比較し
て小さくできる利点がある。
【0025】図9は本発明の第6実施例の抵抗付き温度
ヒューズFの図3の縦断面図に対応する要部縦断面図で
ある。この実施例は、図8の断面長円形もしくは略矩形
の第1、第2の可溶合金28、29に対して、さらに厚
さの小さい板状の可溶合金31、32を用い、これに対
応して絶縁枠体として図8の絶縁枠体30よりもさらに
厚さの小さい絶縁枠体33を具備するものである。板状
の可溶合金31、32は、例えば、可溶合金板を適宜寸
法に切断することによって容易に得られる。また、図1
〜図7の成形リード14(図示していないが、他のリー
ド12〜13および15〜17も同様)および図7の成
形リード27に代えて、平板状または箔状のリード34
を設けたものである。この実施例によれば、可溶合金2
8、29が板状のため、電極4〜7への接続固着時に、
可溶合金28、29の安定性がさらに高くなり、可溶合
金28、29をより正確な位置に接続固着できる利点が
ある。また、絶縁枠体33の厚さ減少によって、抵抗付
き温度ヒューズF全体の厚さ寸法t3を、図8の抵抗付
き温度ヒューズEの厚さ寸法t2に比較してさらに小さ
くできる利点がある。また、板状のリード34によっ
て、このリード34を自由に引き回すことができる。な
お、この実施例における板状または箔状の可溶合金2
8、29と板状または箔状のリードと34とは、抵抗付
き温度ヒューズFの低背化のためには最善の組合せであ
るが、それぞれ単独に実施してもよい。
【0026】図10は本発明の第7実施例の抵抗付き温
度ヒューズGの封止材およびフラックスを除去した平面
図で、図11は図10のD−D線に沿う縦断面図であ
る。図において、35は絶縁基板で、端面の電極形成個
所に対応して円弧状の凹部36〜41を有する。42〜
47は前記端面の凹部36〜41を含んで裏面まで延在
して形成された電極である。電極42と43にまたがっ
て抵抗体8が形成され、その上に絶縁枠体48が固着さ
れている。絶縁枠体48は、基板35と整合する切欠部
を有する外形形状を有するとともに、基板上面の電極4
4〜47の内方端が露出するように窓孔を有する枠状の
もので、さらにその上面の対向する複数か所に、後述す
る封止材の位置決め用の凹部48cを有する。基板35
と絶縁枠体48の窓孔とで形成される凹部48aに露出
する電極44と45にまたがって断面が長円形もしくは
略矩形の第1の可溶合金28が接続固着されるととも
に、凹部48bに露出する電極46と47にまたがって
断面が長円形もしくは略矩形の第2の可溶合金29が接
続固着されている。これら第1、第2の可溶合金28、
29はフラックス18、19で覆われている。49は絶
縁樹脂等よりなる封止材で、図1〜図9に示す第1ない
し第6実施例の塗布型の封止材20と異なり予め成形さ
れたもので、図示例では前記凹部48a、48bのそれ
ぞれと対応する2個の、またはこれら2個の凹部48
a、48bと対応する1個の凹部49aを有し、凹部4
8a、48bと相まってキャビティを形成している。さ
らに、封止材49の下面の前記絶縁枠体48上面の凹部
48cと対応する個所に、位置決め用の凸部49bを有
し、この凸部49bを凹部48cに挿入することによっ
て、両者を位置決めして固着している。
【0027】この実施例によれば、電極42〜47が基
板35の端面を通って裏面にまで延在されているので、
図1〜図8に示す第1〜第5実施例の成形リード12〜
17、23および27に比較して、リードレスでありな
がらこれら実施例と同様に基板35の裏面の電極42〜
47でプリント基板等に接続固着できるという利点があ
る。また、予め成形された封止材48を用いるので、図
1〜図9に示す流動状の絶縁樹脂等の塗布による封止材
20を用いる場合に比較して、封止材による封止工程が
清潔な環境下で実施できるのみならず、封止材49の上
面が平坦なため、封止材49上面への品名、定格、製造
者表示等の表示が容易かつ鮮明にできる利点がある。な
お、この実施例において、電極42〜47を基板35の
裏面まで延在させて形成することと、成形された封止材
49を用いることとは、直接有機的な関係はないので、
それぞれ別々に実施することもできる。
【0028】上記各実施例の構成は、それぞれ図示した
実施例に固有のものではなく、相互に適宜組み合わせて
実施することもできることは、いうまでもない。また、
リードは板状または箔状のものの他、断面円形のもの
や、断面円形のものをプレスした断面長円形もしくは略
矩形のものを用いることもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように、絶縁基板の離隔
した個所に複数の電極を設け、電極間にまたがって可溶
合金および抵抗体を接続固着し、可溶合金をフラックス
で被覆するとともに封止材で封止した抵抗付き温度ヒュ
ーズにおいて、抵抗体の両側に第1、第2の可溶合金を
対にして配置したことを特徴とする抵抗付き温度ヒュー
ズであるから、この抵抗付き温度ヒューズの取り付けら
れる個所が温度傾斜を有する場合でも、取り付け状態に
係わらず安定した動作特性が得られるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の抵抗付き温度ヒューズ
Aの封止材およびフラックスを除去した平面図
【図2】 図1における抵抗付き温度ヒューズのA−A
線に沿う縦断面図
【図3】 図1における抵抗付き温度ヒューズのB−B
線に沿う縦断面図
【図4】 図1における抵抗付き温度ヒューズのC−C
線に沿う縦断面図
【図5】 本発明の第2実施例の抵抗付き温度ヒューズ
Bの封止材およびフラツクスを除去した平面図
【図6】 本発明の第3実施例の抵抗付き温度ヒューズ
Cの封止材およびフラツクスを除去した平面図
【図7】 本発明の第4実施例の抵抗付き温度ヒューズ
Dの要部縦断面図
【図8】 本発明の第5実施例の抵抗付き温度ヒューズ
Eの図2に対応する縦断面図
【図9】 本発明の第6実施例の抵抗付き温度ヒューズ
Fの要部縦断面図
【図10】 本発明の第7実施例の抵抗付き温度ヒュー
ズGの封止材およびフラックスを除去した平面図
【図11】 図10のD−D線に沿う縦断面図
【図12】 従来の抵抗付き温度ヒューズの封止材およ
びフラックスを除去した平面図
【符号の説明】
1、35 絶縁基板 2〜7、42〜47 電極 21、24、25 共通電極 8 抵抗体 9、22、26、30、33、48 絶縁枠体 9a、9b、30a、30b、48a、48b 凹部 10、11、28、29、31 可溶合金 12〜17、23、27、34 リード 18、19 フラックス 20、49 封止材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、抵抗体の両
    側に第1、第2の可溶合金を対にして配置したことを特
    徴とする抵抗付き温度ヒューズ。
  2. 【請求項2】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、抵抗体の両
    側で抵抗体からの熱的影響が同様になる個所に第1、第
    2の可溶合金を対にして配置したことを特徴とする抵抗
    付き温度ヒューズ。
  3. 【請求項3】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、抵抗体の両
    側で抵抗体からの熱的影響が同様になる個所に第1、第
    2の可溶合金を対にして配置し、各電極に接続固着され
    たリードを設けたことを特徴とする抵抗付き温度ヒュー
    ズ。
  4. 【請求項4】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、抵抗体の両
    側で抵抗体からの熱的影響が同様になる個所に第1、第
    2の可溶合金を対にして配置し、これら第1、第2の可
    溶合金および抵抗体の一端を共通接続する共通電極を設
    けたことを特徴とする抵抗付き温度ヒューズ。
  5. 【請求項5】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、抵抗体の両
    側で抵抗体からの熱的影響が同様になる個所に第1、第
    2の可溶合金を対にして配置し、第1の可溶合金の一端
    および抵抗体の一端を共通接続する共通電極と、第2の
    可溶合金の一端および抵抗体の他端を共通接続する共通
    電極とを設けたことを特徴とする抵抗付き温度ヒュー
    ズ。
  6. 【請求項6】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、各電極に接
    続固着するリードを基板の裏面に延在させたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項5記載の抵抗付き温度ヒュ
    ーズ。
  7. 【請求項7】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、断面円形の
    可溶合金を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項1ないし6記載の抵抗付き温度ヒューズ。
  8. 【請求項8】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、断面長円形
    ないしは略矩形の可溶合金を設けたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項1ないし6記載の抵抗付き温度ヒュ
    ーズ。
  9. 【請求項9】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を設
    け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続固
    着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止材
    で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、膜状の可溶
    合金を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項6
    記載の抵抗付き温度ヒューズ。
  10. 【請求項10】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を
    設け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続
    固着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止
    材で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、基板に固
    着された絶縁枠体を設け、基板と絶縁枠体とで形成され
    る凹部に第1、第2の可溶合金を収容したことを特徴と
    する請求項1ないし9記載の抵抗付き温度ヒューズ。
  11. 【請求項11】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を
    設け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続
    固着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止
    材で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、基板に固
    着された絶縁枠体を設け、基板と絶縁枠体とで形成され
    る凹部に第1、第2の可溶合金を収容するとともに、絶
    縁枠体の上に成形された封止材を固着して封止したこと
    を特徴とする請求項10記載の抵抗付き温度ヒューズ。
  12. 【請求項12】絶縁基板の離隔した個所に複数の電極を
    設け、電極間にまたがって可溶合金および抵抗体を接続
    固着し、可溶合金をフラックスで被覆するとともに封止
    材で封止した抵抗付き温度ヒューズにおいて、電極を基
    板の裏面に延在させたことを特徴とする請求項1〜2、
    4〜10記載の抵抗付き温度ヒューズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004070759A1 (ja) * 2003-02-05 2004-08-19 Sony Chemicals Corp. 保護素子
JP2009037935A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Uchihashi Estec Co Ltd 抵抗付き温度ヒューズ
CN115200733A (zh) * 2022-07-13 2022-10-18 广东福尔电子有限公司 一种带双热熔断体的热敏电阻传感器

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