JP3352820B2 - パワートランジスタの異常発熱保護装置 - Google Patents

パワートランジスタの異常発熱保護装置

Info

Publication number
JP3352820B2
JP3352820B2 JP14861094A JP14861094A JP3352820B2 JP 3352820 B2 JP3352820 B2 JP 3352820B2 JP 14861094 A JP14861094 A JP 14861094A JP 14861094 A JP14861094 A JP 14861094A JP 3352820 B2 JP3352820 B2 JP 3352820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transistor
thermal fuse
heat sink
temperature
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14861094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07336876A (ja
Inventor
雅和 熊野
雅英 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U-SHINLTD.
Original Assignee
U-SHINLTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U-SHINLTD. filed Critical U-SHINLTD.
Priority to JP14861094A priority Critical patent/JP3352820B2/ja
Publication of JPH07336876A publication Critical patent/JPH07336876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3352820B2 publication Critical patent/JP3352820B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Fuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パワートランジスタ
を異常発熱から保護するための装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の保護装置としては、パワートラ
ンジスタのコレクタやエミッタ、あるいはベースの回路
に温度ヒューズを組み込み、過大電流が流れると温度ヒ
ューズが作動して回路を遮断するようにしたものが一般
的であり、温度ヒューズはパワートランジスタの表面に
接触するように配置され、あるいは回路基板付近に取り
付けられるのが普通である。なお、コレクタやエミッタ
の回路は電流が大きいため、これに組み込む温度ヒュー
ズも大容量のものが必要でコスト高となるが、ベース回
路は比較的電流が小さいためコストの安い小容量の温度
ヒューズを使用することができる。
【0003】しかしながら、上記のような配置ではパワ
ートランジスタの温度上昇が急激な場合に温度ヒューズ
の感温速度が追い付かず、温度ヒューズによる回路遮断
が遅れ気味になる。特に、小容量の温度ヒューズをベー
ス回路に挿入したものでは、温度ヒューズ自身の温度が
周囲の比較的低温な部材の温度の影響を受けやすいため
回路遮断の遅れが大きくなりやすい。このため、パワー
トランジスタを異常発熱から保護する目的で温度ヒュー
ズが設けられているにもかかわらず、温度ヒューズの設
定作動温度や異常の状況によっては、パワートランジス
タの自己発熱による破壊を防止できなくなり、回路の他
の部分にまで異常を生じさせる可能性も大であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこの点に着
目し、異常発熱によるパワートランジスタの破損を確実
に防止できるようにすることを目的としてなされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の異常発熱保護装置は、ヒートシンクの
表面のトランジスタ取付面に温度ヒューズの形状に対応
した凹部が形成され、この凹部にパワートランジスタの
ベース回路に接続された温度ヒューズの少なくとも感温
部が収容されてこの感温部の周囲にシリコーングリスが
塗布充填されており、且つパワートランジスタをねじに
よって上記トランジスタ取付面に取り付けることによっ
て上記感温部がヒートシンクとパワートランジスタの間
に密閉されるように構成されると共に、このパワートラ
ンジスタの上面に上記温度ヒューズとパワートランジス
タのリード線がそれぞれ半田付けされるプリント基板が
配置され、これらの温度ヒューズ、パワートランジスタ
及びプリント基板がヒートシンクに一体化されて1個の
ユニットを構成している。
【0006】
【0007】
【作用】この発明においては、温度ヒューズがパワート
ランジスタとヒートシンクの間に挟まれた状態となって
いるので、パワートランジスタの温度が直接温度ヒュー
ズに伝わりやすくなり、発熱時における感温速度が速く
なって速やかに回路を遮断してパワートランジスタを破
壊から保護することが容易となる。
【0008】また、比較的小容量の温度ヒューズをパワ
ートランジスタのベース回路に接続した場合でも、他の
部材の影響を受けることがなく温度ヒューズが速やかに
作動する。また、ヒートシンクの表面に形成した凹部に
温度ヒューズを収容してシリコーングリスを塗布充填す
ることにより、パワートランジスタやヒートシンクと温
度ヒューズとの間の空隙がなくなって熱伝導が良好とな
り、異常発熱時における温度ヒューズの作動がより確実
となる。
【0009】
【実施例】次に一実施例について説明する。図1はパワ
ートランジスタをヒートシンクに取り付ける前の分解斜
視図、図2はユニットを構成した状態の斜視図、図3は
要部の断面図である。
【0010】図1において、1はパワートランジスタ、
2はヒートシンク、3は温度ヒューズ、4は取付ねじ、
5はプリント基板、斜線で示した6はシリコーングリス
である。温度ヒューズ3は本体である感温部3aの両端
にリード線3bを有するタイプのものが使用されてお
り、このリード線3bとパワートランジスタ1のリード
線1aはそれぞれ上方に折り曲げられ、プリント基板5
の挿入穴5a,5bに挿入できる形状に形成されてい
る。ヒートシンク2の表面のトランジスタ取付面2aに
は、温度ヒューズ3の感温部3aとリード線3bの直線
部分とを挿入できるに足る大きさの凹部2bが溝状に形
成されている。
【0011】これらの各部材は、凹部2bに温度ヒュー
ズ3の感温部3aとリード線3bの直線部分を挿入配置
してシリコーングリス6を塗布した後、パワートランジ
スタ1をねじ4によってトランジスタ取付面2aに固定
し、更にプリント基板5の挿入穴5a,5bに温度ヒュ
ーズ3のリード線3bとパワートランジスタ1のリード
線1aをそれぞれ挿入して半田付けすることにより、図
2のように一体化されて1個のユニット7を構成してい
る。このユニット7は機器全体の回路の一部として使用
されるものであり、プリント基板5にはフィルムコンデ
ンサ8などの他の回路部品が必要に応じて適宜接続され
る。
【0012】ここで、温度ヒューズ3としては小型で小
容量のものが使用され、図示しない配線によってパワー
トランジスタ1のベース回路に接続されている。またそ
の特性、すなわち設定作動温度は、パワートランジスタ
1の異常電流による温度上昇や許容されるジャンクショ
ン温度等に応じて選定され、リード線3bは導電性材料
で構成されているヒートシンク2に接触しないように絶
縁皮膜や絶縁チューブなどの絶縁体3cで被覆されてい
る。
【0013】また、シリコーングリス6はトランジスタ
取付面2aの少なくともパワートランジスタ1が接触す
る範囲にその形状に応じて塗布されるのであり、凹部2
aでは十分な量が塗布され、空隙が生じないように感温
部3aの周囲にシリコーングリス6が充填される。な
お、パワートランジスタ1とヒートシンク2とはシリコ
ーングリス6の薄い皮膜を介して密着している。図3は
この状態を示したものである。
【0014】以上のような構成により、この実施例によ
れば、温度ヒューズ3がパワートランジスタ1とヒート
シンク2の間に挟まれた状態となり、感温部3aの周囲
全体からパワートランジスタ1の温度が伝達されること
になる。このため、パワートランジスタ1の異常発熱時
における感温速度が速くなって速やかに回路を遮断する
ことができ、パワートランジスタ1の破壊が防止され
る。
【0015】また、パワートランジスタ1のベース回路
に接続するのに適した小容量の温度ヒューズ3を使用し
てあっても、他の部材の温度の影響を受けることがな
く、しかも温度ヒューズの周囲にシリコーングリス6が
充填されているので熱伝達が良好である。このため温度
ヒューズ3は速やかに作動するようになり、異常発熱か
らパワートランジスタ1を確実に保護することが容易と
なるのである。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明はパワートランジスタとこれを取り付けるヒートシン
クとの間に温度ヒューズを配置したものである。
【0017】従って、温度ヒューズをパワートランジス
タの表面に接触するように配置し、あるいは回路基板付
近に取り付けていた従来例と比較して、パワートランジ
スタの温度が直接温度ヒューズに伝わるので温度ヒュー
ズの感温速度が速くなるのであり、異常発熱保護装置と
しての信頼性が向上し、パワートランジスタの破壊を確
実に防止することが容易になると共に、機器の回路の他
の部分に異常を生じさせる可能性もなくすことができ、
また温度ヒューズが確実に固定されるため、特別な固定
手段、例えばパワートランジスタやプリント基板への接
着等が不要となる。
【0018】また、温度ヒューズをパワートランジスタ
のベース回路に接続しているので、温度ヒューズとして
比較的小容量のものを使用できてコストを低減すること
ができるという特長をそのまま活かしながら、速やかに
温度ヒューズを作動させることができる。
【0019】また、ヒートシンクの表面に凹部を形成
し、これに温度ヒューズの少なくとも感温部を収容して
周囲にシリコーングリスを塗布充填して密閉しているの
で、パワートランジスタやヒートシンクと温度ヒューズ
の感温部との間の空隙がなくなって熱伝導が良好とな
り、異常発熱時における温度ヒューズの作動がより確実
となる。また、温度ヒューズの感温部の周囲が密閉され
る上、取り付け状態も一定になるので、複数の温度ヒュ
ーズ間のバラツキが少なくなり、温度設定が容易とな
る。更に、プリント基板をパワートランジスタの上面に
配置し、温度ヒューズ、パワートランジスタ及びプリン
ト基板をヒートシンクと一体化して1個のユニットを構
成しているので、温度ヒューズ、パワートランジスタ、
ヒートシンクの三者の密着性が向上する。このため、振
動によってこれらの部品間に隙間が生じて熱伝導が悪く
なったり、プリント基板への半田付け部でプリント配線
に外力が加わって断線の原因になったりするようなこと
がなく、取り扱いが容易になると共に耐振性が大で信頼
性の高いものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】同実施例のユニットとしての斜視図である。
【図3】同実施例の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 パワートランジスタ 2 ヒートシンク 2b 凹部 3 温度ヒューズ 3a 感温部 6 シリコーングリス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−102847(JP,U) 実開 昭55−37584(JP,U) 実開 昭59−123870(JP,U) 実開 平3−45652(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/00 H01H 37/76 H02H 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシンクの表面のトランジスタ取付
    面に温度ヒューズの形状に対応した凹部が形成され、こ
    の凹部にパワートランジスタのベース回路に接続された
    温度ヒューズの少なくとも感温部が収容されてこの感温
    部の周囲にシリコーングリスが塗布充填されており、且
    つパワートランジスタをねじによって上記トランジスタ
    取付面に取り付けることによって上記感温部がヒートシ
    ンクとパワートランジスタの間に密閉されるように構成
    されると共に、このパワートランジスタの上面に上記温
    度ヒューズとパワートランジスタのリード線がそれぞれ
    半田付けされるプリント基板が配置され、これらの温度
    ヒューズ、パワートランジスタ及びプリント基板がヒー
    トシンクに一体化されて1個のユニットを構成している
    ことを特徴とするパワートランジスタの異常発熱保護装
    置。
JP14861094A 1994-06-06 1994-06-06 パワートランジスタの異常発熱保護装置 Expired - Lifetime JP3352820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14861094A JP3352820B2 (ja) 1994-06-06 1994-06-06 パワートランジスタの異常発熱保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14861094A JP3352820B2 (ja) 1994-06-06 1994-06-06 パワートランジスタの異常発熱保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07336876A JPH07336876A (ja) 1995-12-22
JP3352820B2 true JP3352820B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=15456636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14861094A Expired - Lifetime JP3352820B2 (ja) 1994-06-06 1994-06-06 パワートランジスタの異常発熱保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3352820B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210080006A (ko) * 2019-12-20 2021-06-30 삼성에스디아이 주식회사 부하 제어회로 감지시스템

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11330665A (ja) * 1998-05-15 1999-11-30 Rohm Co Ltd 回路基板への温度ヒューズの実装構造
DE10122363B4 (de) * 2001-05-09 2007-11-29 Infineon Technologies Ag Halbleitermodul
JP4569035B2 (ja) * 2001-05-09 2010-10-27 株式会社デンソー パワー素子の冷却装置
JP5405729B2 (ja) 2007-03-12 2014-02-05 パナソニック株式会社 便座装置
JP5067051B2 (ja) * 2007-07-13 2012-11-07 株式会社デンソー 電子部品ユニット
CN102444600A (zh) * 2010-10-11 2012-05-09 上海克拉电子有限公司 一种风机调速模块
JP2017069355A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御装置
JP7133723B2 (ja) * 2019-03-12 2022-09-08 シグニファイ ホールディング ビー ヴィ 電子部品に温度ヒューズをスナップフィットするためのホルダ
DE102022113768A1 (de) 2022-05-31 2023-11-30 MTU Aero Engines AG Sicherungsvorrichtung zur temperaturabhängigen Unterbrechung eines Stromkreises

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210080006A (ko) * 2019-12-20 2021-06-30 삼성에스디아이 주식회사 부하 제어회로 감지시스템
KR20210119346A (ko) * 2019-12-20 2021-10-05 삼성에스디아이 주식회사 부하 제어회로 감지시스템
KR102337495B1 (ko) 2019-12-20 2021-12-09 삼성에스디아이 주식회사 부하 제어회로 감지시스템
US11355921B2 (en) 2019-12-20 2022-06-07 Samsung Sdi Co., Ltd. Detecting system for control circuit of load

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07336876A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4945398A (en) Overcurrent preventive diode
US5548481A (en) Electronic module containing an internally ribbed, integral heat sink and bonded, flexible printed wiring board with two-sided component population
US4547830A (en) Device for protection of a semiconductor device
US6304166B1 (en) Low profile mount for metal oxide varistor package and method
JP3352820B2 (ja) パワートランジスタの異常発熱保護装置
JPH0224930A (ja) サーマルプロテクタ回路
US4387413A (en) Semiconductor apparatus with integral heat sink tab
US5793274A (en) Surface mount fusing device
EP1079674B1 (en) Mounting structure for temperature-sensitive fuse on circuit board
KR20010053234A (ko) 모터 엔드실드 조립체와, 전자 정류식 모터용 모터엔드실드 및 그의 조립 방법
US20010045297A1 (en) Molding of electrical devices with a thermally conductive and electrically insulative polymer composition
WO1998025285A2 (en) Electrical fuse
US4738024A (en) Method of making a heat dissipating assembly
US6734781B1 (en) Mounting structure for temperature-sensitive fuse on circuit board
WO1998020718A1 (en) Heat sink-lead frame structure
JP2009117535A (ja) ソリッドステートリレーおよびこれを搭載した電子機器
JP2965122B2 (ja) ポリマptc素子の取付け構造およびポリマptc素子の取付け方法
JP4134532B2 (ja) 端子構造、接続装置、電子部品および機器
JP3195843B2 (ja) 高放熱タイプの半導体装置
JP3265837B2 (ja) 表面実装型サーミスタ
CN211481601U (zh) 电子装置及其电源模块
KR970006431Y1 (ko) 모우터의 회전속도 조정용 저항기
JP4209070B2 (ja) 半導体装置
JPH0433657Y2 (ja)
US6154118A (en) Circuit protective device with positive temperature coefficient element and electric junction box with the device

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020820

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120920

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120920

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130920

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term