JP5067051B2 - 電子部品ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、パワートランジスタ等の発熱電子部品の異常発熱による損傷を温度ヒューズで保護するようにした電子部品ユニットに関するものである。
従来、この種の電子部品ユニットにおいて、電界効果型トランジスタと、この電界効果型トランジスタに接触して放熱する放熱部材と、この放熱部材の凹部に収容され、かつ電界効果型トランジスタの異常発熱に伴い放熱部材が所定温度以上に上昇したときに電界効果型トランジスタのゲート端子への通電を遮断する温度ヒューズと、この温度ヒューズを凹部内に閉塞して、電界効果型トランジスタのリード線と温度ヒューズのリード線とをそれぞれ覆う樹脂スペーサとを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−280514号公報
上述の電子部品ユニットにおいて、電界効果型トランジスタの背面側に金属板部が設けられ、この金属板部がドレイン端子と同電位になっているものを用いて、金属板部を放熱部材に接触させると、放熱部材の電位が電界効果型トランジスタのドレイン端子と同電位となる。
この場合、温度ヒューズとしてその外郭部が金属製でリード線と同電位となるものを用いて、この温度ヒューズを放熱部材に接触させると、図12の等価回路に示すように、電界効果型トランジスタ1のゲート端子とドレイン端子とが温度ヒューズ2を介して電気的にショートするので、電界効果型トランジスタ1が正常に動作しなくなる。
これに対して、温度ヒューズに絶縁チューブを被せて温度ヒューズと放熱部材との間を電気的に絶縁することも考えられるが、絶縁チューブ自体のコストの他に、温度ヒューズに絶縁チューブを被せる製造コストが加わり、コストの増加を招く。
本発明は、上記点に鑑み、絶縁チューブを用いることなく、温度ヒューズと放熱部材との間を電気的に絶縁する電子部品ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、通電により発熱する発熱部(32)と、この発熱部(32)に接続されるリード線(33)とを有する電子部品(30)と、
導電性材料から形成され、前記電子部品に接触して放熱する放熱部材(10)と、
前記放熱部材のうち前記発熱部との接触面からずれて配置され、導電性材料からなる外郭部(41a)を有して、前記電子部品の異常発熱に伴って前記放熱部材が所定温度以上に上昇したときに前記電子部品への通電を遮断するヒューズ本体(41)と、このヒューズ本体に接続されているリード線(42)とを有する温度ヒューズ(40)と、
前記温度ヒューズのリード線(42)を覆う電気絶縁部材(60)と、を備え、
前記電気絶縁部材には、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する電気絶縁部(68a、68b、68c)が設けられていることを第1の特徴としている。
これにより、温度ヒューズ本体の外郭部(41a)がリード線と同一電位になっているものであっても、絶縁チューブを用いることなく、温度ヒューズと放熱部材との間を電気的に絶縁することができる。また、電気絶縁部は、電気絶縁部材に設けられているものであるので、部品数も増えない。
本発明では、前記放熱部材には、前記温度ヒューズのヒューズ本体を収納する凹部(10d)が形成されていることを第2特徴とする。
これにより、放熱部材からの熱が温度ヒューズのヒューズ本体に伝達し易くなる。
具体的には、本発明では、前記電気絶縁部は、前記凹部内のうち前記ヒューズ本体に対して前記発熱部(32)側に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する第1の電気絶縁部(68a)を備えていることを第2の特徴とする。
本発明では、前記電気絶縁部は、前記凹部内のうち底部側に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する第2の電気絶縁部(68b)を備えていることを第3の特徴とする。
本発明では、前記電気絶縁部は、前記凹部内のうち前記ヒューズ本体に対して前記発熱部(32)と反対側に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する第3の電気絶縁部(68c)を備えていることを第4の特徴とする。
本発明では、前記放熱部材には、前記ヒューズ本体に向けて突出するように形成されている突出部(10f)が設けられており、
前記突出部(10f)と前記ヒューズ本体(41)との間には間隙が設けられていることを第5の特徴とする。
これにより、放熱部材からの熱がヒューズ本体に伝わり易くなる。
具体的には、本発明では、前記電気絶縁部材には、2つの前記第2の電気絶縁部(68b)が設けられており、前記2つの第2の電気絶縁部は、前記ヒューズ本体の両端側から中央部に向けて突出するように形成されており、
前記2つの第2の電気絶縁部の先端部の間に、前記突出部(10f)が配置されていることを第6の特徴とする。
本発明では、前記電気絶縁部には、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を連通して、前記放熱部材からの熱を前記ヒューズ本体に伝達する連通孔(68d)が設けられていることを第7の特徴とする。
これにより、放熱部材からの熱がヒューズ本体に伝わり易くなる。
本発明では、前記電気絶縁部材には、前記温度ヒューズのリード線を囲う収納部(61)と、前記温度ヒューズのリード線を前記収納部内に挿入する挿入穴(61a)とが設けられており、
前記挿入穴は、前記第3の電気絶縁部(68c)の突出方向に対する斜め方向に開口しており、
前記ヒューズ本体が前記第3の電気絶縁部からずれた状態で、前記温度ヒューズのリード線が、前記挿入穴に挿入されるようになっていることを第8の特徴とする。
これにより、第3の電気絶縁部が設けられていても、ヒューズ本体が第3の電気絶縁部に接触することなく、温度ヒューズのリード線を挿入穴に挿入することができる。
本発明では、挿入穴は、収納部(61)に向けて斜め方向に連通していることを第9の特徴とする。
これにより、斜め方向に対して温度ヒューズのリード線を斜め方向に挿入することが容易になる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の電子部品ユニットを、車両用空調装置のブロワモータの駆動を制御する電子部品ユニット(以下、モータ制御ユニットと称す)に適用した第1実施形態を示す図である。図1(a)は本実施形態のモータ制御ユニットの外観を示す正面図、図1(b)は図1(a)のA矢視図、図1(c)は図1(b)のB矢視図、図1(d)は図1(c)のC矢視図である。
モータ制御ユニットは、内部空間10aを有するとともに下方に延びる円柱状の放熱フィン10bを複数本有する放熱部材10を備え、内部空間10aに後述する電界効果型トランジスタ30等を内蔵し、蓋部材20により内部空間10aを密閉して構成されている。モータ制御ユニットは、空調装置の空気通路を形成する樹脂製の空調ケース(図示省略)に組み付けられ、放熱フィン10bがブロワによる送風空気により冷却されるようになっている。
ここで、放熱部材10は、アルミニウム等の導電性材料から成形されているものであり、本実施形態の放熱部材10は、内部空間10aを形成する部分と放熱フィン10bとを一体成形(例えばアルミダイカストによる一体成形)により成形されたものである。
図2(a)は蓋部材20を取り除いた状態の放熱部材10の内部空間10a内を示す図、図2(b)は図2(a)中A−A断面図、図2(c)は図2(b)のD矢視図(電気回路基板50は図示省略)である。
放熱部材10の内部空間10a内には、電界効果型トランジスタ(以下、MOSFETと称す)30、および温度ヒューズ40が収納されている。
MOSFET30(電子部品)は、放熱部材10の底面10cに接触するように配置されており、締結手段(例えばネジ)30aにより放熱部材10に固定されている。このMOSFET30は、通電により発熱する薄板状のトランジスタ本体(すなわち、発熱部)32を備えている。トランジスタ本体32には、並列配置されている3本のリード線33が接続されている。これらリード線33は、トランジスタ本体32の側面から放熱部材10の底面10cに沿って延びる延出部33aと、延出部33aの先端から上方に向かって延びる延出部33bとからなるL字形状に形成されている。
ここで、MOSFET30のうち底面10c側には、金属板部30bが配置されており、この金属板部30bは放熱部材10の底面10cに接触している。金属板部30bはドレイン端子と同電位となっている。
放熱部材10の底面10cのうちリード線33の延出部33aの真下部分には温度ヒューズ40のヒューズ本体41を収納する収容溝(凹部)10dが形成されており、収容溝(凹部)10dは、底面10cのうち、MOSFET30のトランジスタ本体32との接触面からずれた位置に設けられている。
温度ヒューズ40は、図3に示すように、略円柱状に形成されるヒューズ本体41とともに、ヒューズ本体41の両端から延びる2本のリード線42を備えている。2本のリード線42の一方のリード線42は、ゲート端子に接続されており、他方のリード線42が駆動回路(図示省略)に接続されている。
ヒューズ本体41は、感温部(図示省略)を収納する外郭部41aを備えており、この外郭部41aは、アルミニウム等の金属材料(すなわち、導電性材料)からなるものである。外郭部41aは、2本のリード線42のうち一方のリード線42と同電位となっている。
ヒューズ本体41の感温部は、MOSFET30の異常発熱に伴って放熱部材10が所定温度以上に上昇したときにMOSFET30のゲート端子と駆動回路との間を開放する。このことにより、ヒューズ本体41は、MOSFET30の異常発熱に伴って駆動回路からMOSFET30のゲート端子への通電を遮断することができる。
MOSFET30の上方には、電気回路基板50が配置されており、電気回路基板50には、MOSFET30の各リード線33と温度ヒューズ40の各リード線42とが挿入されて半田付けされるようになっている。これにより、電気回路基板50上に形成される電気回路(図示省略)にMOSFET30および温度ヒューズ40が接続される。温度ヒューズ40はMOSFET30のゲート端子に接続されている。
放熱部材10の内部空間10a内には、樹脂スペーサ60が収納されており、樹脂スペーサ60は、電気絶縁材(例えば樹脂)により一体成形されている。樹脂スペーサ60は、温度ヒューズ40を収容溝10d内に閉塞して固定させる機能と、MOSFET30および温度ヒューズ40の各リード線33、42相互間、および各リード線33、42と放熱部材10との間を電気的に絶縁する機能とを兼ね備えている。
図4(a)〜図4(e)は樹脂スペーサ60単体を示す図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は平面図(上面図)、図4(c)は下面図、図4(d)は右側面、図4(e)は背面図である。
図5(a)〜図5(d)は樹脂スペーサ60に温度ヒューズ40のリード線42が取り付けられた状態を示す図であり、図5(a)は正面図、図5(b)は下面図、図5(c)は右側面、図5(d)は背面図である。
図4に示すように、樹脂スペーサ60には、温度ヒューズ40の各リード線42を囲う2つの第1収納部61と、MOSFET30の各リード線33を囲う3つの第2収納部62とが形成されている。そして、これらの第1収納部61および第2収納部62の相互間には仕切壁63が形成されており、この仕切壁63により各リード線33、42間を絶縁するようになっている。また、樹脂スペーサ60の外周面を形成する外周壁64、65により各リード線33、42と放熱部材10との間を絶縁するようになっている。
また、樹脂スペーサ60の外周壁64の上部、かつ、MOSFET30側部分には温度ヒューズ40のリード線42を覆う仮固定部66が形成されており、この仮固定部66は、温度ヒューズ40のリード線42が放熱部材10と接触するのを防ぐ機能と、電気回路基板50を組み付けるにあたり、リード線42を電気回路基板50に押し入れて挿入する際の押入性を良くする機能とを有している。
また、樹脂スペーサ60の下側(すなわち、放熱部材10の底面10c側)には、電気絶縁部68a、68b、68cが設けられている。電気絶縁部68a、68b、68cは、ヒューズ本体41と放熱部材10との間に配設されて、ヒューズ本体41と放熱部材10との間を電気的に絶縁する。
具体的には、電気絶縁部68a(第1の電気絶縁部)は、樹脂スペーサ60の下側外周壁65から突出するように形成されており、電気絶縁部68aは、図2(b)に示すように、ヒューズ本体41に対してトランジスタ本体32側に配置されており、電気絶縁部68aの先端側が収容溝(凹部)10d内に位置する。
2つの電気絶縁部(第2の電気絶縁部)68bは、図2(b)(図中には1つの電気絶縁部68bを示す)に示すように、収容溝(凹部)10dの底部側に配置されている。2つの電気絶縁部68bは、図5に示すように、ヒューズ本体41の長手方向両端側からそれぞれ中央部に突出するように形成されており、2つの電気絶縁部68bの先端部は、隙間Zを介して対向している。
ここで、2つの電気絶縁部68bには、図4(c)および図5(b)に示すように、それぞれ、連通孔68dが形成されており、連通孔68dは、ヒューズ本体41と放熱部材10との間を連通している。この連通孔68dは、放熱部材10からの熱がヒューズ本体41に伝達させるために設けられている。
電気絶縁部(第2の電気絶縁部)68cは、樹脂スペーサ60の下側外周壁65から突出するように形成されており、電気絶縁部68cは、図2(b)に示すように、ヒューズ本体41に対してトランジスタ本体32と反対側に配置されており、電気絶縁部68cの先端側が収容溝(凹部)10d内に位置する。
樹脂スペーサ60のうち後側には、図4(c)、図5(b)に示すように、温度ヒューズ40の2本のリード線42を収納する2つの溝部61bが設けられており、2つの溝部61bは、図4(c)の図示左右方向に延びるように形成されている。2つの溝部61bは、電気絶縁部68cの突出方向(上下方向)に対する傾斜方向(矢印Na)にそれぞれ開口している。
これに加えて、樹脂スペーサ60には、温度ヒューズ40の2本のリード線42を第1収納部61に挿入するための2つの挿入穴61aが設けられており、2つの挿入穴61aは溝部61b内に連通している。このことにより、2つの挿入穴61aは、傾斜方向(矢印Na)にそれぞれ開口していることになる。
2つの挿入穴61aは、図4(a)、(d)に示すように、傾斜方向(矢印Naの逆向き)に連通している。挿入穴61a内には傾斜方向に向けて形成されている傾斜面61cが形成されており、傾斜面61cは、後述するように、温度ヒューズ40の2本のリード線42を挿入穴61aから収納部61側に挿入することを案内する。
次に、上記構成のモータ制御ユニットの組付け手順を図5〜図9を用いて説明する。
図6〜図8は樹脂スペーサ60に温度ヒューズ40を組み付ける手順を示す図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は下面図、図6(c)は右側面、図5(d)は背面図である。図7(a)は右側面、図7(b)は背面図である。図8(a)は右側面である。
図9はモータ制御ユニットの蓋部材20を取り外した状態の上面図であり、図9(a)は内部空間10a内にMOSFET30、温度ヒューズ40および電気回路基板50が取り付けられていない状態を示している。
先ず、樹脂スペーサ60に温度ヒューズ40を組み付ける。具体的には、図6(a)、(b)に示すように、温度ヒューズ40の2つのリード線42を樹脂スペーサ60の2つの連通孔68d内に挿入する。
このとき、温度ヒューズ40のヒューズ本体41が電気絶縁部68cよりも下側にずれており、2つのリード線42の挿入方向は、電気絶縁部68cの突出方向(すなわち、図6(a)中上下方向)に対する傾斜方向となる。そして、2つのリード線42は、傾斜面61cにより傾斜方向に案内されて第1収納部61内に矢印の如く、それぞれ挿入されることになる。
このため、図7(a)、(b)に示すように、さらに、温度ヒューズ40の2つのリード線42を樹脂スペーサ60の2つの連通孔61d内に挿入しても、ヒューズ本体41が電気絶縁部68cに接触することなく挿入することができる。
次に、図8に示すように、温度ヒューズ40の2つのリード線42をそれぞれ折り曲げて、2つのリード線42を第1収納部61内に収納させる(図5参照)。このことにより、樹脂スペーサ60に対する温度ヒューズ40の組み付けが終了する。
また、放熱部材10の収容溝10d内に絶縁性を有する熱伝導材(例えばシリコングリス)を充填する。さらに、2つの電気絶縁部68bの連通孔68d内にも熱伝導材を充填して、温度ヒューズ40のヒューズ本体41と収容溝10dとの間の空隙を無くす。このことにより、放熱部材10からの熱伝導が良好になる。
次に、温度ヒューズ40が組み付けられた樹脂スペーサ60を図9(a)の状態の放熱部材10の内部空間10a内に挿入し、温度ヒューズ40のヒューズ本体41を放熱部材10の収容溝10dに収容して図9(b)の状態にする。
次に、MOSFET30を内部空間10a内に挿入し、MOSFET30のトランジスタ本体32の底面を放熱部材10の底面10cに接触させるとともに、MOSFET30のリード線33を樹脂スペーサ60の第2収納部62に配置して、リード線33の延出部33aを樹脂スペーサ60の底面壁65の上にくるように置く。
次に、ネジ30aによりMOSFET30を放熱部材10に締結して図9(c)の状態にする。そして、この締結により、MOSFET30のリード線33の延出部33aおよびMOSFET30のトランジスタ本体32の底面の一部が樹脂スペーサ60の底面壁65を塞ぐような構造になり、よって、樹脂スペーサ60はトランジスタ本体32の底面の一部と放熱部材10の底面10cとに挟まれて出てこないようになっている。
次に、図2(b)に示すように、電気回路基板50を内部空間10a内に挿入し、MOSFET30および温度ヒューズ40の各リード線33、42を電気回路基板50に挿入して、半田付けする。そして、蓋部材20を放熱部材10に取り付けて内部空間10aを密閉する。
以上説明した実施形態によれば、樹脂スペーサ60に電気絶縁部68a、68b、68cが設けられているので、温度ヒューズ40のヒューズ本体41の外郭部41aが一方のリード線と同一電位になっているものであっても、絶縁チューブを用いることなく、リード線を電気的に絶縁することに加えて、ヒューズ本体41と放熱部材10との間を電気的に絶縁することができる。さらに、電気絶縁部68a、68b、68cは、樹脂スペーサ60に設けられているものであるので、部品数も増えない。
本実施形態のモータ制御ユニットは、絶縁チューブを用いないので、モータ制御ユニットを製造する際に、温度ヒューズに絶縁チューブを被せる工程が必要なくなるので、製造コストを低減できる。
本実施形態では、温度ヒューズ40のヒューズ本体41が放熱部材10の収容溝10d内に収納されている。このため、収容溝10dの両側方からも熱が温度ヒューズ40のヒューズ本体41に伝わるので、放熱部材10からの熱が温度ヒューズ40のヒューズ本体41に伝達し易くなる。
また、本実施形態では、2つの電気絶縁部68bには、それぞれ、連通孔68dが形成されているので、放熱部材10からの熱を温度ヒューズ40のヒューズ本体41に伝達し易くなる。
さらに、本実施形態では、上述の如く、樹脂スペーサ60の2つの挿入穴61aは、上述の如く、電気絶縁部68cの突出方向に対する傾斜方向に開口している。このため、2つのリード線42を電気絶縁部68cの突出方向に対する傾斜方向に挿入できる。したがって、温度ヒューズ40のヒューズ本体41を電気絶縁部68cよりも下側にずらした状態で、温度ヒューズ40の2つのリード線42を樹脂スペーサ60の2つの連通孔61d内に挿入することができる。
本実施形態では、2つの挿入穴61aのうち第1収納部61側には、傾斜面61d(案内部)を有しているので、温度ヒューズ40の2本のリード線42を傾斜方向に容易に挿入穴61aに挿入することができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、樹脂スペーサ60に電気絶縁部68cを設けた例について説明したが、これに限らず、樹脂スペーサ60から電気絶縁部68cを削除してもよい。
この場合、図10(a)に示すように、樹脂スペーサ60に温度ヒューズ40を組み付ける際に、図10(a)、(b)、(c)に示すように、温度ヒューズ40の2つのリード線42を樹脂スペーサ60の2つの連通孔68d内に対して図中の前後方向に挿入することができる。
その後、図10(d)に示すように、温度ヒューズ40の2つのリード線42をそれぞれ折り曲げて、2つのリード線42を第1収納部61内に収納させる。このことにより、樹脂スペーサ60に対する温度ヒューズ40の組み付けが終了する。
(他の実施形態)
上記第1実施形態において、図11に示すように、放熱部材10には、ヒューズ本体41に向けて突出するように形成されている突出部10fを設けてもよい。この場合、突出部10fとヒューズ本体41との間には間隙を設けて、突出部10fとヒューズ本体41との間を電気的に絶縁することが必要である。これにより、放熱部材10からの熱がヒューズ本体41に伝わり易くなる。
ここで、突出部10fが2つの電気絶縁部68bの間に配置されている。したがって、MOSFET30の異常発熱時における温度ヒューズ40の作動を確実にできる。また、このような突出部10fを収容溝10d内に設けても良い。
上記第1、2実施形態において、電子部品としてMOSFETを用いた例について説明したが、これに限らず、MOSFET以外の電子部品を用いてもよい。
上記第1実施形態において、2つの挿入穴61aとしては、電気絶縁部68cの突出方向に対する傾斜方向に連通するように形成したものを示したが、これに限らず、挿入穴61aの連通方向は、当該傾斜方向以外の方向に連通させるようにしてもよい。
上記第1実施形態において、温度ヒューズ40のヒューズ本体41の外郭部41aが一方のリード線42と同電位となっているものについて説明したが、これに限らず、外郭部41aが、導電性材料からなるものであるならば、2本のリード線42に対して電気的に絶縁されているものであってもよい。
この場合、上述の如く、樹脂スペーサ60の電気絶縁部68a、68b、68cにより、ヒューズ本体41と放熱部材10との間を電気的に絶縁されている。このため、例えば、外郭部41aに対して他の電子部品のリード線が接触している場合でも、この他の電子部品のリード線と放熱部材10との間で電気的にショートが生じることはない。
したがって、上述の上記第1実施形態と同様、放熱部材10がMOSFET30のドレイン端子と同電位となっている場合でも、他の電子部品やMOSFET30に故障が生じない。
上記第1実施形態では、収容溝10dを、放熱部材10の底面10cのうちMOSFET30のリード線33の延出部33aの真下部分に形成しているが、本発明は、この真下部分に収容溝10dを形成したものに限られることなく、収容溝10dを、放熱部材10のうちMOSFET30との接触面からずれた位置に形成すればよい。
例えば、真下部分よりもMOSFET30から遠ざかる位置に収容溝10dを形成するようにしてもよい。
上記第1実施形態では、放熱部材10は内部空間10aを形成する部分と放熱フィン10bとを一体成形するようにしているが、別体に成形したものを結合するようにしてもよい。例えば、放熱フィンを押出成形により複数枚の帯状に形成し、MOSFET30を保持するケースをプレス成形し、このケースと放熱フィンのフィンとを結合して放熱部材10を形成するようにしてもよい。
上記第1実施形態では、放熱部材10に収容溝10dを有し、その収容溝10dに温度ヒューズ40を収容しているが、収容溝10dを廃止し、放熱部材10の底面10cと同一面上に温度ヒューズ40を設置してもよい。
上記第1、第2実施形態では、本発明の電子部品ユニットを、車両用空調装置のブロワモータの駆動を制御するモータ制御ユニットに適用した例について説明したが、これに限らず、各種の産業機器に本発明の電子部品ユニットを適用してもよい。
本発明の第1実施形態を示すモータ制御ユニットの外観図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(b)のB矢視図、(d)は(c)のC矢視図である。 (a)は第1実施形態の放熱部材の内部空間を示す正面、(b)は(a)中A−A断面図であり、(c)は(b)のD矢視図である。 第1実施形態の温度ヒューズ単体を示す図である。 第1実施形態の樹脂スペーサ単体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は下面図、(d)は右側面、(e)は背面図である。 第1実施形態の樹脂スペーサに各リード線が取り付けられた状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は右側面、(d)は背面図である。 第1実施形態の樹脂スペーサに温度ヒューズを組付ける手順を説明する説明図であり、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は右側面、(d)は背面図である。 第1実施形態の樹脂スペーサに温度ヒューズを組付ける手順を説明する説明図であり、(a)は右側面、(b)は背面図である。 第1実施形態の樹脂スペーサに温度ヒューズを組付ける手順を説明するための背面図である。 第1実施形態の放熱部材に対して温度ヒューズおよびMOSFETを組み付ける手順を説明する説明図であり、(a)は温度ヒューズ組付前の状態を示す上面図、(b)は温度ヒューズ組付後の状態を示す上面図、(c)はMOSFET組付後の状態を示す上面図である。 本発明の第2実施形態において樹脂スペーサに温度ヒューズを組付ける手順を説明する説明図であり、(a)〜(d)は右側面である。 本発明の変形例において温度ヒューズを樹脂に組み付ける手順を説明するための面である。 MOSFETの等価回路を示す電気回路図である。
符号の説明
10…放熱部材、10d…収容溝、30…MOSFET、
33…MOSFETのリード線、40…温度ヒューズ、
42…温度ヒューズのリード線、50…電気回路基板、
60…樹脂スペーサ、68a、68b、68c…電気絶縁部。

Claims (10)

  1. 通電により発熱する発熱部(32)と、この発熱部(32)に接続されるリード線(33)とを有する電子部品(30)と、
    導電性材料から形成され、前記電子部品に接触して放熱する放熱部材(10)と、
    前記放熱部材のうち前記発熱部との接触面からずれて配置され、導電性材料からなる外郭部(41a)を有して、前記電子部品の異常発熱に伴って前記放熱部材が所定温度以上に上昇したときに前記電子部品への通電を遮断するヒューズ本体(41)と、このヒューズ本体に接続されているリード線(42)とを有する温度ヒューズ(40)と、
    前記温度ヒューズのリード線(42)を覆う電気絶縁部材(60)と、を備え、
    前記電気絶縁部材には、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する電気絶縁部(68a、68b、68c)が設けられていることを特徴とする電子部品ユニット。
  2. 前記放熱部材には、前記温度ヒューズのヒューズ本体を収納する凹部(10d)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品ユニット。
  3. 前記電気絶縁部は、前記凹部内のうち前記ヒューズ本体に対して前記発熱部(32)側に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する第1の電気絶縁部(68a)を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電子部品ユニット。
  4. 前記電気絶縁部は、前記凹部内のうち底部側に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する第2の電気絶縁部(68b)を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の電子部品ユニット。
  5. 前記電気絶縁部は、前記凹部内のうち前記ヒューズ本体に対して前記発熱部(32)と反対側に配設され、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を電気的に絶縁する第3の電気絶縁部(68c)を備えていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の電子部品ユニット。
  6. 前記放熱部材には、前記ヒューズ本体に向けて突出するように形成されている突出部(10f)が設けられており、
    前記突出部(10f)と前記ヒューズ本体(41)との間には間隙が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子部品ユニット。
  7. 前記電気絶縁部材には、2つの前記第2の電気絶縁部(68b)が設けられており、
    前記2つの第2の電気絶縁部は、前記ヒューズ本体の両端側から中央部に向けて突出するように形成されており、
    前記2つの第2の電気絶縁部の先端部の間に、前記突出部(10f)が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電子部品ユニット。
  8. 前記電気絶縁部には、前記ヒューズ本体と前記放熱部材との間を連通して、前記放熱部材からの熱を前記ヒューズ本体に伝達する連通孔(68d)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の電子部品ユニット。
  9. 前記電気絶縁部材には、前記温度ヒューズのリード線を囲う収納部(61)と、前記温度ヒューズのリード線を前記収納部内に挿入する挿入穴(61a)とが設けられており、
    前記挿入穴は、前記第3の電気絶縁部(68c)の突出方向に対する斜め方向に開口しており、
    前記ヒューズ本体が前記第3の電気絶縁部からずれた状態で、前記温度ヒューズのリード線が、前記挿入穴に挿入されるようになっていることを特徴とする請求項に記載の電子部品ユニット。
  10. 前記挿入穴は、前記収納部(61)に向けて前記斜め方向に連通していることを特徴とする請求項9に記載の電子部品ユニット。
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