JP2012160680A - 圧縮機用電子回路装置 - Google Patents

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方三 田浦
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Abstract

【課題】圧縮機等、振動が加わる所に設置した圧縮機電子回路装置の半導体素子等の共振等により、半導体素子等のリード部分が折れることを防止し信頼性の高く、組み立て作業性の良い安価な圧縮機用電子回路装置を提供する。
【解決手段】圧縮機用半導体素子21の放熱を行うL字を基調とする形状のヒートシンク17aを、収納ボックス1の外郭であるアルミ板29とプリント基板3の支柱になるように配置し、絶縁シート35と接着剤41を介して接着させるとともに、収納ボックス1に設けたゴムブッシュ15によってヒートシンク17aがアルミ板29に圧接触するようにしたもので、振動に対する信頼性を向上させ、組み立て作業性も向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子等の電子部品を実装したプリント基板を収納ボックスの中に収納する構成をもち、冷凍冷蔵装置等に使用される密閉型電動圧縮機を駆動させるための圧縮機用電子回路装置に関するものである。
従来、圧縮機用電子回路装置において、半導体素子等の電子部品を実装したプリント基板は、収納ボックスの開口部より電子部品を実装したプリント基板を収納ボックス内に収納し、蓋にて収納ボックスの開口部を閉口する構成となっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機用電子回路装置について説明する。
図8は、特許文献1に記載された従来の電子回路装置の分解斜視図である。
図9は、特許文献2に記載された従来の電子回路装置の分解斜視図である。
図8において、ナイロンやABS樹脂等の合成樹脂により射出成形された収納ボックス100は、内部にプリント基板101が収納できるように、プリント基板101の大きさに対して若干大きい開口部102を有している。
プリント基板101には、圧縮機駆動用の半導体素子103が実装されており、半導体素子103の温度低減のために熱伝導の良い金属で作られたコの字型ヒートシンク104が半導体素子103に密着して取付けられている。
また、プリント基板101にはコネクタ105が実装されており、収納ボックス100には、コネクタ105に相対する位置が開口し、コード引出部106を形成している。
プリント基板101の4箇所の角部には、孔部107が設けられており、基板固定用ネジ108により収納ボックス100に固定できるようになっている。また、収納ボックス100の開口部102の4箇所の角部には、取付け穴109が開けられているほか、蓋110の4箇所の角部には、孔111が開けられており、蓋固定用ネジ112にて蓋110を収納ボックス100に固定して、開口部102を閉口できるようになっている。
図9において、図8と同じ仕様の部分に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
図9において、プリント基板101には、圧縮機駆動用の半導体素子103が実装されており、半導体素子103の温度上昇抑制のために、熱伝導の良い金属で作られた平板型のヒートシンク120が半導体素子103に密着して取付けられている。
以上のように構成された圧縮機用電子回路装置について、以下その動作、作用を説明する。
図8、図9において、圧縮機用電子回路装置の組み立ては、まず、コネクタ105がコード引出部106から外部と通信接続を可能となるように、プリント基板101は収納ボックス100の開口部102から挿入される。
その後、プリント基板101の4箇所の孔部107に基板固定用ネジ108を貫通し、収納ボックス100のネジ穴(図示せず)へ締付けることにより、プリント基板101を板厚方向に締付け、収納ボックス100に固定する。最後に、蓋110の4個の孔111を貫通した蓋固定用ネジ112を取付け穴109へ締付けることにより、蓋110を収納ボックス100の開口部102に固定する。これらの作業により、プリント基板101は、収納ボックス100と蓋110により覆われ、組み立てが完了する。
特開平11−317570号公報 特開2009−254125号公報
しかしながら、上記従来の構成において、圧縮機用の半導体素子103に取付けられたコの字型のヒートシンク103の場合は、使用する面積が大きくデッドスペースを有していた。
また、圧縮機用の半導体素子103に取付けられた平板型のヒートシンク120の場合は、圧縮機等のような振動が加わる所に設置した場合に、圧縮機等の振動により、圧縮機用電子回路装置の半導体素子103の電子部品が共振の影響を受け、半導体素子103のリード部分が折れるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、振動の加わる使用環境においても、電子部品の長期信頼性を確保するとともに、組み立て作業性の良い安価な圧縮機用電子回路装置を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機用電子回路装置は、制御回路を構成する半導体素子と、断面L字状に形成され、かつ前記半導体素子の放熱を促進するヒートシンクを設けたプリント基板を、一面が開口した収納ボックスの底部に配置して、該プリント基板を弾力性のあるゴムブッシュにて収納ボックスの反開口部側から圧縮支持するとともに、前記ヒートシンクを、収納ボックスの開口部を塞ぐ蓋との間にヒートシンクが支柱になるように配置し、熱伝導の良い金属材料によって蓋を構成し、プリント基板に実装されたヒートシンクと収納ボックスの蓋が絶縁シートを介して熱接触するように接着剤にて接着したものである。
かかる構成により、ヒートシンク形状がL字を基調とする形状にすることによって、収納ボックスの蓋との隙間を、接着剤で塗布する際に接着剤の塗布量を吸収できる作用を有する。また、導体素子の発熱を、ヒートシンクとアルミ板の間を介して収納ボックスの外へ放熱する構成であるため、温度変化が生じ、ヒートシンクと収納ボックスの線膨張係数に違いがある場合においても、ゴムブッシュが緩衝材となり、ヒートシンクとアルミ板の間に隙間が生じることはなく、プリント基板とヒートシンクに過度の応力も加わらないという作用を有する。
さらに、絶縁シートにより、ヒートシンクと金属材料の蓋が絶縁されているため、もしヒートシンクが収納ボックスの内部で充電部に接触した場合においても、手の触れる可能性のある金属材料の蓋の絶縁性を保つことができる。
本発明の圧縮機用電子回路装置は、制御回路を構成する半導体素子の放熱を促進するヒートシンクを、プリント基板と収納ボックスの蓋で支えることによって、電子回路装置が圧縮機の運転等に伴う振動が作用する悪環境の箇所に設置されたとしても、前記半導体素子のリード部にかかる前記振動に起因した応力を緩和し、使用周波数範囲内にリード部品の共振周波数を外すことができる。また、前記ヒートシンクによって前記プリント基板に実装された半導体素子の発熱を収納ボックスの外へ放熱することができる。さらに、電子部品の発熱や収納ボックスの外気温の変化が生じる場合においても、前記ヒートシンクと前記蓋の間の熱伝導を確実にし、温度変化による過度の応力も前記プリント基板へ加わらないようにすることができる。したがって、確実に温度上昇を抑えて信頼性の高い圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における圧縮機用電子回路装置の分解斜視図 同実施の形態1における圧縮機用電子回路装置の斜視断面図 同実施の形態1における圧縮機用電子回路装置のゴムブッシュの斜視図 同実施の形態1における圧縮機用電子回路装置のゴムブッシュの図3におけるA−A線での断面図 同本発明の実施の形態1における圧縮機用電子回路装置のアルミ板の正面図 同実施の形態1における圧縮機用電子回路装置のプリント基板の収納ボックス挿入時の組み立て図 同実施の形態1における圧縮機用電子回路装置を取付けた圧縮機を上から見た要部平面図 従来の特許文献1に記載された圧縮機用電子回路装置の分解斜視図 従来の特許文献2に記載された圧縮機用電子回路装置の分解斜視図
請求項1に記載の発明は、プリント基板と、前記プリント基板に実装された電子部品と、前記プリント基板に実装され、かつ前記電子部品の発熱を伝導するヒートシンクと、前記プリント基板を収納し、少なくとも一方の面に開口部を備えた収納ボックスと、前記収納ボックスの底部に配設されて前記プリント基板を前記開口部の反対側から支持するゴムブッシュと、前記収納ボックスの開口部を閉口するように取付けられた蓋と、前記ヒートシンクと前記蓋の間に挟まれて密着固定された絶縁シートと、前記ヒートシンクと前記絶縁シートの間を固定する接着剤を備えた電子回路装置において、前記ヒートシンクを、前記電子部品の熱が、前記絶縁シートを介して前記蓋に伝導されるようにL字を基調とする形状に形成したものである。
かかる構成とすることにより、前記電子部品の熱を、L字を基調とする前記ヒートシンクと前記絶縁シートを介して前記蓋に伝導することができる。また、前記ヒートシンクは、断面がL字を基調とするように形成されているため、前記蓋の面積に比較して小さな面積である。その結果、前記収納ボックスの蓋との隙間を接着剤で接続する際に、前記接着剤の塗布量を少なくすることができる。さらに、前記ヒートシンクは、前記プリント基板と前記蓋で両持ち支持される構成となるため、半導体の共振周波数を使用周波数内から外すことができ、振動の加わる条件下においても、信頼性の高い圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
また、半導体素子の発熱をヒートシンクと蓋の間を介して収納ボックスの外へ放熱するという作用を有するとともに、温度変化が生じ、ヒートシンクと収納ボックスの線膨張係数に違いがある場合においても、ゴムブッシュが緩衝材となり、ヒートシンクと蓋の間に隙間が生じることはなく、プリント基板とヒートシンクに過度の応力も加わらないようにことができる。したがって、確実に温度上昇を抑えて信頼性の高い圧縮機用電子回路装置
を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記蓋を、前記ヒートシンクの熱を放出するために金属板で形成したものである。
かかることにより、電子部品の発熱を、ヒートシンクを介して収納ボックスの外部に放出できるため、確実に電子部品の温度上昇を抑え、収納ボックス内の熱も効果的に放出でき、確実に温度上昇を抑えて信頼性の高い圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記絶縁シートと前記ヒートシンクの間に、熱伝導性の高い接着剤を塗布したものである。
かかることにより、ヒートシンクの傾きや変形がある場合に発生するヒートシンクと絶縁シートの隙間を接着剤が埋めることにより、ヒートシンクと蓋および絶縁シートとの熱伝導を確実にすることができ、信頼性の高い圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記絶縁シートと前記蓋の間に熱拡散コンパウンドを塗布したものである。
かかることにより、蓋と絶縁シートとの熱抵抗を低減し、信頼性の高い圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記蓋の一部に、前記絶縁シートと前記ヒートシンクの間に塗布した接着剤の付着が確認できる孔部を形成したものである。
かかることにより、ヒートシンクと絶縁シート間の接着剤と絶縁シートと蓋の間に熱拡散コンパンドの塗布忘れを防止でき、確実でかつ組立作業の良い圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧縮機用電子回路装置の分解斜視図、図2は、同圧縮機用電子回路装置の斜視断面図、図3は、同圧縮機用電子回路装置のゴムブッシュの斜視図、図4は、同圧縮機用電子回路装置を構成するゴムブッシュの図3におけるA−A線での断面図、図5は、同圧縮機用電子回路装置のアルミ板の正面図、図6は、同圧縮機用電子回路装置のプリント基板の収納ボックス挿入時の組み立て図、図7は同圧縮機用電子回路装置を取付けた圧縮機を上から見た要部平面図である。
図1から図7において、変性ポリフェニレンエーテル樹脂等の樹脂により射出成形された収納ボックス1の一面には、内部にプリント基板3が収納できるように、プリント基板3の大きさに対して若干大きい開口部5を有している。
プリント基板3は、ガラス布・ガラス不織布エポキシ樹脂からなり、コネクタ7が実装されている。
収納ボックス1には、コネクタ7に対向する位置が開口し、コード引出部9を形成している。
プリント基板3の四箇所の角部には、プリント基板3を取付け固定するための複数の基板取付け孔3a、3cが設けられている。プリント基板3は、その内の一つである基板取付け孔3aを貫通した基板固定用ネジ11により、収納ボックス1の一角に設けられたネジボス部3dに固定されている。
また、収納ボックス1には、基板固定用ネジ11により固定される角部の隣角となるプリント基板3の角3bに対応する位置に、プリント基板3の板厚より若干大きめの幅を持つ挟み込み部13を有している。
収納ボックス1の底部の二つの角部には、開口部に向かって柱状に突出した突出部1aが一体成型されて設けられている。この突出部1aを筒状のゴムブッシュ15の空洞部15aが貫通することにより、突出部1aにゴムブッシュ15が取付けられている。
突出部1aの高さは、ゴムブッシュ15の高さよりも高く、先端がゴムブッシュ15より突出するようになっており、この突出した部分がプリント基板3の基板取付け孔3cに嵌るようになっている。
また、このゴムブッシュ15は、収納ボックス1とプリント基板3によって挟み込まれ、圧縮されている。
また、基板取付け孔3cの孔径は、突出部1aが挿入された時に適度なクリアランスがあるように設計されている。例えば、突出部1aの径が3.5mmであれば基板取付け孔3cの孔径は4mm程度が好ましい。
プリント基板3には、アルミ合金をプレスにより成形したL字を基調とするヒートシンク17aが、ネジやカシメ等の適宜手段により固定されているとともに、図2に示すように、第2のプリント基板19がはんだ付けにより実装されている。
第2のプリント基板19には、電子部品である圧縮機駆動用の圧縮機用半導体素子21が実装されており、圧縮機用半導体素子21は、ヒートシンク17aの内壁側にネジ23により密着して固定されて、ヒートシンク17aと熱交換できるように配置されている。
また、プリント基板3には、アルミ合金をプレスにより成形したL字を基調とするヒートシンク17bが設けられ、このヒートシンク17bの内側に、電子部品である整流用半導体素子25がネジ27によって蜜着して固定されている。
収納ボックス1の開口部5の4箇所の角部には、取付け穴30が開けられているほか、蓋であるプレス加工されたアルミ合金製のアルミ板29の4箇所の角部には、取付け穴30に対応した位置に孔31が開けられており、アルミ板固定用ネジ33にてアルミ板29を収納ボックス1に固定して、開口部5を閉口できるようになっている。
さらに、アルミ板29の内側面には、固定ネジ37により、1枚以上の絶縁シート35が密着して取付けられているが、この絶縁シート35は、安全規格を満足する電気絶縁性能(たとえば1750V、1分間の絶縁耐力試験に耐える)を持っている。
また、アルミ板29の内側面には、複数の突起部29a(図示せず)がプレス加工等によって形成されており、絶縁シート35は、この突起部29aで囲まれた内側に、突起部
29aにて位置規制された状態で取付けられている。
さらに、絶縁シート35には、予め熱拡散コンパウンド39が塗布されており、絶縁シート35とアルミ板29の密着を良くし、絶縁シート35とアルミ板29の熱伝導を良くしている。
また、ヒートシンク17a、17bの絶縁シート35と対面する面には、熱伝導性の高い接着剤41が塗布されている。
さらに、アルミ板29には、ヒートシンク17a、17b上の部分に熱拡散コンパウンド39や接着剤41が塗布された状況が確認できるように、例えば、直径が1.5mm以上の孔43が設けられている。
上記構成の収納ボックス1は、図7に示すように、密閉型の圧縮機50に取付けられる。具体的な取付けは、圧縮機50の外郭に溶接等により取付けられたブラケット53を用いて固定される。
すなわち、本実施の形態の電子回路装置は、圧縮機50を駆動するために用いられており、収納ボックス1の取付け脚1cを取付けネジ55によって、ブラケット53に固定することにより、電子回路装置は、圧縮機50に取付けられている。
次に、以上のように構成された圧縮機用電子回路装置の組み立てについて説明する。
圧縮機用電子回路装置の組み立ては、まず収納ボックス1の突出部1aにゴムブッシュ15を挿入する。次に、内壁部に第2のプリント基板19を固定したヒートシンク17aをプリント基板3に実装し、そのプリント基板3を、コネクタ7が収納ボックス1のコード引出部9と対向するように配置する。その結果、コネクタ7を収納ボックス1の開口部5から挿入し、外部との電気接続が可能となるように構成する。
この時、コネクタ7側から収納ボックス1の開口部5に挿入してコネクタ7を斜めに挿入することで、挟み込み部13の角3bは挟み込み部13に遊嵌され、その後、コネクタ7が収納ボックス1と平行になるように所定の位置に置かれるが、同時に収納ボックス1の2箇所の突出部1aがプリント基板3にある基板取付け穴3cに挿入されるようにする。
そして、プリント基板3は、基板取付け孔3aより基板固定用ネジ11を挿入し、この基板固定用ネジ11によって収納ボックス1のネジボス部3dに固定される。
その後、ヒートシンク17a、17bにおける絶縁シート35と対面する面(上面)に接着剤41を塗布する。
一方、アルミ板29に絶縁シート35を取付ける作業においては、アルミ板29の内側面において突起部29aで囲まれた範囲に絶縁シート35を固定ネジ37にて取付けるが、固定ネジ37を締付ける際に絶縁シート35は固定ネジ37を中心として固定ネジ37の回転方向と同じ方向に回転しようとする。しかしながら、突起部29aによって回転が防止されるため、絶縁シート35は正しい位置でアルミ板29に取付けられる。
なお、絶縁シート35のアルミ板29と接する面には、予め熱拡散コンパウンド39を塗布しておく。
ヒートシンク17a、17bに塗布された接着剤41が固まる前に、内側面に絶縁シート35を取付けたアルミ板29を、収納ボックス1の開口部5にアルミ板固定用ネジ33にて取付けるが、このとき、ヒートシンク17aの上面が、収納ボックス1の開口部5よりも少し(例えば2mm程)垂直方向に飛び出た寸法となっているため、ヒートシンク17aは、アルミ板29にて押付けられ、これに伴ってプリント基板3の下のゴムブッシュ15も垂直方向に圧縮されることになる。
また、このとき、ヒートシンク17aの上面に塗布された接着剤41は、絶縁シート35が取付けられたアルミ板29とヒートシンク17aにより圧縮される。もし、このとき、ヒートシンク17aのプリント基板3に対する垂直度が悪ければ、絶縁シート35が取付けられたアルミ板29とヒートシンク17aは、点接触もしくは線接触となり、両者の間に隙間ができることとなる。かかる場合においても、ヒートシンク17aを、L字を基調とした形状としているので、絶縁シート35に接する面が接着剤41の量によって、上下にたわみ圧縮され、この隙間を熱伝導性の高い接着剤41が確実に埋めることとなる。
また、ヒートシンク17bの上面は、収納ボックス1の開口部5よりも少し(例えば0.5mm程)垂直方向に低い寸法となっているため、ヒートシンク17bは、アルミ板29にて押されず隙間が開くことになる。
しかしながら、この隙間に接着剤41を塗布して埋めるために、多めの接着剤41を塗布する。このときヒートシンク17bの上面に塗布された接着剤41は、絶縁シート35が取付けられたアルミ板29とヒートシンク17aにより圧縮される。
もし、このとき、接着剤41の量が少なければ、アルミ板29に接着しないことになるが、ヒートシンク17aを、L字を基調とした形状にしているので、絶縁シート35に接する面に多量の接着剤41を塗布したとしても、ヒートシンク17bが接着剤の量によって上下に撓み、圧縮され、この隙間を熱伝導性の高い接着剤41が確実に埋めることとなる。
以上のようにして組み立てられた圧縮機用電子回路装置は、通電に伴って圧縮機50を駆動した際に、圧縮機50の振動が収納ボックス1を介してプリント基板3に伝わり、プリント基板3から圧縮機用半導体素子21、整流用半導体素子25に振動が伝わる。
ところが、圧縮機用半導体素子21、整流用半導体素子25に使用しているヒートシンク17a、17bを、プリント基板3とアルミ板29の両方で支えることによって、圧縮機50等のように振動が加わる悪環境に設置されたとしても、半導体素子のリード部にかかる応力を緩和し、使用周波数範囲内にリード部品の共振周波数を外すことができる。
また、ヒートシンク17a、17bは、L字を基調とする形状で、絶縁シート35を介して振動をアルミ板29に伝導するように形成されたものであるから、収納ボックス1のアルミ板29との隙間を接着剤41で塗布する際に、接着剤41の塗布量が多くても吸収できる。
また、接着剤41を作業工程において、塗布忘れや過少塗布を防止するために、アルミ板29に開けられた孔43によって接着剤41が塗布されているか確認できる。
例えば、接着剤41として、硬化後の物性伸び率が150%〜400%の電子部品固定用のシリコン系のものを使用することによって、収納ボックスの蓋であるアルミ板29とヒートシンク17aの上面間の隙間をなくすことができる。
また、圧縮機用半導体素子21、整流用半導体素子25は通電に伴って発熱するが、この発熱は、ヒートシンク17a、17bを介してアルミ板29へ熱伝達し、収納ボックス1の外部へと放熱される。そのため、圧縮機用半導体素子21、整流用半導体素子25の温度が過度に上昇することはなく、圧縮機用半導体素子21、整流用半導体素子25の温度上昇を抑制し、圧縮機用電子回路装置の信頼性を向上することができる。
また、アルミ板29とヒートシンク17a、17bの間には、絶縁シート35が取付けられているため、もしアルミ板29とプリント基板3の充電部とが短絡した場合においても、アルミ板29の絶縁を確保し、より安全な圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
また、プリント基板3は、収納ボックス1への取付けにおいて、基板取付け孔3aの部分を基板固定用ネジ11にてネジボス部3d(一箇所)へ強く固定される仕様である。そのため、プリント基板3と収納ボックス1の線膨張係数が異なる場合においても、基板取付け穴3aの部分に熱膨張による応力が加わることがない。したがって、プリント基板3を破損することがなく、プリント基板3に実装された電子部品の発熱や、収納ボックス1の外部の温度上昇によって圧縮機用電子回路装置自体の温度が上昇する場合においても、圧縮機用電子回路装置の信頼性を確保することができる。
また、圧縮機用電子回路装置の温度が上昇した場合において、ゴムブッシュ15の材質が、収納ボックス1とヒートシンク17aの線膨張係数の違いによる熱膨張寸法の違いを吸収するため、ヒートシンク17aと絶縁シート35が取付けられたアルミ板29との密着を、接着剤41を介して確実にし、圧縮機用半導体素子21の発熱を確実にアルミ板29に熱伝達させ、圧縮機用半導体素子21の過度の温度上昇を防止し、圧縮機用電子回路装置の信頼性を向上することができる。
例えば、圧縮機用電子回路装置の温度が通電や周りの温度上昇によって上昇した場合、収納ボックス1とヒートシンク17aは、垂直方向に熱膨張するが、樹脂製の収納ボックス1の線膨張係数は約7×−5/℃であるのに対し、アルミ製のヒートシンク17aの線膨張係数は約2×−5/℃である。したがって、ヒートシンク17aの垂直方向の寸法が、例えば40mmである場合において、圧縮機用電子回路装置の温度が50K上昇した場合、収納ボックス1の垂直方向寸法は、ヒートシンク17aの垂直方向寸法に対して0.1mm長くなる。ところが、ゴムブッシュ15が予め垂直方向に2mm圧縮され、プリント基板3を垂直上方向に押し上げているため、圧縮寸法は、1.9mmになる。したがって、ヒートシンク17aと絶縁シート35が取付けられたアルミ板29との間に隙間が発生することはなく、さらには、接着剤41の影響に関してもL字を基調とする形状にすることによって吸収できる。
また、絶縁シート35とアルミ板29の接触面には、熱拡散コンパウンド39が塗布されているため、アルミ板29が変形した場合においても、絶縁シート35とアルミ板29の間に発生する隙間を熱拡散コンパウンド39が埋めることとなり、圧縮機用半導体素子21の発熱を、ヒートシンク17aからアルミ板29へ確実に熱伝導させることができ、圧縮機用半導体素子21の過度の温度上昇を防止し、信頼性の高い圧縮機用電子回路装置を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる圧縮機用電子回路装置は、振動の加わる場所に設置された場合においても、電子部品のリード部の折れを排除しつつ放熱性を向上させることによって電子部品の信頼性を向上させ、かつ、感電に対する安全性を向上するとともに、組み立て作業性も向上することができるので、圧縮機用電子回路装置だけではなく、半導体素
子を用いた他の電子回路装置にも適用することができる。
1 収納ボックス
3 プリント基板
5 開口部
15 ゴムブッシュ
17a、17b ヒートシンク
29 アルミ板(蓋)
35 絶縁シート
39 熱拡散コンパウンド
41 接着剤

Claims (5)

  1. プリント基板と、前記プリント基板に実装された電子部品と、前記プリント基板に実装され、かつ前記電子部品の発熱を伝導するヒートシンクと、前記プリント基板を収納し、少なくとも一方の面に開口部を備えた収納ボックスと、前記収納ボックスの底部に配設されて前記プリント基板を前記開口部の反対側から支持するゴムブッシュと、前記収納ボックスの開口部を閉口するように取付けられた蓋と、前記ヒートシンクと前記蓋の間に挟まれて密着固定された絶縁シートと、前記ヒートシンクと前記絶縁シートの間を固定する接着剤を備えた電子回路装置において、前記ヒートシンクを、前記電子部品の熱が、前記絶縁シートを介して前記蓋に伝導されるようにL字を基調とする形状に形成した圧縮機用電子回路装置。
  2. 前記蓋を、前記ヒートシンクの熱を放出するために金属板で形成した請求項1に記載の圧縮機用電子回路装置。
  3. 前記絶縁シートと前記ヒートシンクの間に、熱伝導性の高い接着剤を塗布した請求項1または2に記載の圧縮機用電子回路装置。
  4. 前記絶縁シートと前記蓋の間に熱拡散コンパウンドを塗布した請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機用電子回路装置。
  5. 前記蓋の一部に、前記絶縁シートと前記ヒートシンクの間に塗布した接着剤の付着が確認できる孔部を形成した請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機用電子回路装置。
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