JPH09129101A - 温度ヒューズ - Google Patents
温度ヒューズInfo
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- JPH09129101A JPH09129101A JP28118195A JP28118195A JPH09129101A JP H09129101 A JPH09129101 A JP H09129101A JP 28118195 A JP28118195 A JP 28118195A JP 28118195 A JP28118195 A JP 28118195A JP H09129101 A JPH09129101 A JP H09129101A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の温度ヒューズは、可溶体を覆うフラッ
クスが基板上に拡がったり、可溶体上に盛り上がったり
して形状が安定せず、可溶体を取巻く部分のフラックス
量が多すぎたり少なすぎたりする。フラックスが基板上
を拡がりすぎると基板と樹脂との接着距離が少なくな
り、その結果気密性が不足して動作不良を起こしたり、
また可溶体の周りにフラックスの付着が少なすぎて、温
度ヒューズの動作時に可溶体が溶融して丸くなるのが妨
げられて動作不良を起こす問題があった。 【解決手段】 積層した第一、第二基板1,5の第二基
板5の上面に設けた凹部6と、その凹部6の底面に固着
した可溶体7と、可溶体7を覆いかつ凹部6を所定量充
填するフラックス10とを含む温度ヒューズ。
クスが基板上に拡がったり、可溶体上に盛り上がったり
して形状が安定せず、可溶体を取巻く部分のフラックス
量が多すぎたり少なすぎたりする。フラックスが基板上
を拡がりすぎると基板と樹脂との接着距離が少なくな
り、その結果気密性が不足して動作不良を起こしたり、
また可溶体の周りにフラックスの付着が少なすぎて、温
度ヒューズの動作時に可溶体が溶融して丸くなるのが妨
げられて動作不良を起こす問題があった。 【解決手段】 積層した第一、第二基板1,5の第二基
板5の上面に設けた凹部6と、その凹部6の底面に固着
した可溶体7と、可溶体7を覆いかつ凹部6を所定量充
填するフラックス10とを含む温度ヒューズ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器を過熱または
過電流から保護するために用いる温度ヒューズに適用す
る。
過電流から保護するために用いる温度ヒューズに適用す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の温度ヒューズについて図面を参照
しながら説明する。図19は従来の温度ヒューズの斜視
図、図20は樹脂部を取り除いた温度ヒューズの斜視
図、図21は可溶体部分の断面図を示す。図19,図2
0および図21に示すように、セラミック基板50上に
電極51,52,53を例えばスクリーン印刷した後焼
結して形成する。その電極51,52の間に架橋して抵
抗体54を、電極52,53の間に架橋して可溶体55
を例えば半田ペーストで固着したのち、可溶体55を覆
うフラックス56を塗布し、フラックス56を覆いかつ
空間を保つスペーサ57を設置した後、少なくともスペ
ーサ57と抵抗体54を覆う樹脂58を塗布して作られ
ている。なお、電極51,52のそれぞれの一端には、
外部導出用のリード線59,60が切粗急くされてい
る。温度ヒューズを取り付けている機器に異常が起こる
と、抵抗体54を直列に接続した回路に過電流が流れて
抵抗体54が発熱し、その熱を検知して可溶体55が溶
融し、温度ヒューズを直列に接続した回路を遮断する。
また機器の異常で生じた熱を可溶体55が検知して溶融
し、回路を遮断する。
しながら説明する。図19は従来の温度ヒューズの斜視
図、図20は樹脂部を取り除いた温度ヒューズの斜視
図、図21は可溶体部分の断面図を示す。図19,図2
0および図21に示すように、セラミック基板50上に
電極51,52,53を例えばスクリーン印刷した後焼
結して形成する。その電極51,52の間に架橋して抵
抗体54を、電極52,53の間に架橋して可溶体55
を例えば半田ペーストで固着したのち、可溶体55を覆
うフラックス56を塗布し、フラックス56を覆いかつ
空間を保つスペーサ57を設置した後、少なくともスペ
ーサ57と抵抗体54を覆う樹脂58を塗布して作られ
ている。なお、電極51,52のそれぞれの一端には、
外部導出用のリード線59,60が切粗急くされてい
る。温度ヒューズを取り付けている機器に異常が起こる
と、抵抗体54を直列に接続した回路に過電流が流れて
抵抗体54が発熱し、その熱を検知して可溶体55が溶
融し、温度ヒューズを直列に接続した回路を遮断する。
また機器の異常で生じた熱を可溶体55が検知して溶融
し、回路を遮断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の温度ヒュー
ズでは、温度ヒューズの可溶体を覆うフラックスが基板
上に拡がったり、可溶体上に盛り上がったりして形状が
安定せず、可溶体を取り巻く部分のフラックス料が多す
ぎたり少なすぎたりする。フラックスが基板上に拡がり
すぎると基板と樹脂との接着距離が少なくなり、その結
果気密性が不足して動作不良を起こしたり、また可溶体
の周りにフラックスの付着が少なすぎて、温度ヒューズ
の動作時に可溶体が溶融して丸くなるのが妨げられて動
作不良を起こす欠点があった。
ズでは、温度ヒューズの可溶体を覆うフラックスが基板
上に拡がったり、可溶体上に盛り上がったりして形状が
安定せず、可溶体を取り巻く部分のフラックス料が多す
ぎたり少なすぎたりする。フラックスが基板上に拡がり
すぎると基板と樹脂との接着距離が少なくなり、その結
果気密性が不足して動作不良を起こしたり、また可溶体
の周りにフラックスの付着が少なすぎて、温度ヒューズ
の動作時に可溶体が溶融して丸くなるのが妨げられて動
作不良を起こす欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】第一基板の平面上に一対
の電極とその電極間に架橋する抵抗体と電極の他端に外
部へ導出するリード線とを設けた第一構体と、第二基板
に設けた凹部の底面に一対の電極とその電極間に架橋す
る可溶体とその両端に外部へ導出するリード線とを接合
した第二構体と、第二構体が第一構体の少なくとも抵抗
体部分を覆うように固着し前記可溶体を覆いかつ前記凹
部を充填するフラックスと、第一構体の電極およびリー
ド線の導出基ぶと第二構体のフラックスおよびリード線
の導出基部とを覆う絶縁部材とにより形成した温度ヒュ
ーズを提供する。また、第二基板に設けた凹部の底面部
近傍の第一基板上に配設した一対の電極と、その電極間
に架橋する可溶体と、電極の他端に外部へ導出するリー
ド線を接合した構成を有する温度ヒューズを提供する。
また、同一基板上に、抵抗体に繋がる電極と可溶体に繋
がる電極とを形成し、かつそれらの電極に外部に導出す
るリード線を設けた抵抗温度ヒューズを提供する。ま
た、抵抗体の一方の電極と可溶体の一方の電極が基板上
で連結されれなる温度ヒューズを提供する。また、第二
基板に設けた凹部の電極部を除いた部分に第二の凹部を
設けてなる温度ヒューズを提供する。さらに、第一基板
上に電極と抵抗体とを形成した第一構体と、第二基板上
に凹部を形成した第二構体とをグリーンシートで一体成
型した温度ヒューズを提供する。
の電極とその電極間に架橋する抵抗体と電極の他端に外
部へ導出するリード線とを設けた第一構体と、第二基板
に設けた凹部の底面に一対の電極とその電極間に架橋す
る可溶体とその両端に外部へ導出するリード線とを接合
した第二構体と、第二構体が第一構体の少なくとも抵抗
体部分を覆うように固着し前記可溶体を覆いかつ前記凹
部を充填するフラックスと、第一構体の電極およびリー
ド線の導出基ぶと第二構体のフラックスおよびリード線
の導出基部とを覆う絶縁部材とにより形成した温度ヒュ
ーズを提供する。また、第二基板に設けた凹部の底面部
近傍の第一基板上に配設した一対の電極と、その電極間
に架橋する可溶体と、電極の他端に外部へ導出するリー
ド線を接合した構成を有する温度ヒューズを提供する。
また、同一基板上に、抵抗体に繋がる電極と可溶体に繋
がる電極とを形成し、かつそれらの電極に外部に導出す
るリード線を設けた抵抗温度ヒューズを提供する。ま
た、抵抗体の一方の電極と可溶体の一方の電極が基板上
で連結されれなる温度ヒューズを提供する。また、第二
基板に設けた凹部の電極部を除いた部分に第二の凹部を
設けてなる温度ヒューズを提供する。さらに、第一基板
上に電極と抵抗体とを形成した第一構体と、第二基板上
に凹部を形成した第二構体とをグリーンシートで一体成
型した温度ヒューズを提供する。
【0005】第一基板の平面上に一対の電極とこの電極
の他端に外部へ導出するリード線とを設けた第一構体
と、第二基板に第一基板の電極の一部が露出する貫通孔
と第一基板のリード線が露出する切り欠きとを設けた第
二構体とを重ねて固着した構体と、第二基板の貫通孔に
挿入しかつ第一基板の電極に電気的に固着された可溶体
と、第二基板の貫通孔に充填されたフラックスと、第一
構体の電極およびリード線の導出基部と第二構体のフラ
ックスとを覆う絶縁部材とにより形成した温度ヒューズ
を提供する。また、第一基板の電極間に凹部を設けてな
る温度ヒューズを提供する。また、第一基板の平面上に
一対の電極を設けた第一構体と、第二基板に第一基板の
電極の一部が露出する貫通孔と第一基板のリード線が露
出する切り欠きとを設けた第二構体とをグリーンシート
で一体成型した温度ヒューズを提供する。
の他端に外部へ導出するリード線とを設けた第一構体
と、第二基板に第一基板の電極の一部が露出する貫通孔
と第一基板のリード線が露出する切り欠きとを設けた第
二構体とを重ねて固着した構体と、第二基板の貫通孔に
挿入しかつ第一基板の電極に電気的に固着された可溶体
と、第二基板の貫通孔に充填されたフラックスと、第一
構体の電極およびリード線の導出基部と第二構体のフラ
ックスとを覆う絶縁部材とにより形成した温度ヒューズ
を提供する。また、第一基板の電極間に凹部を設けてな
る温度ヒューズを提供する。また、第一基板の平面上に
一対の電極を設けた第一構体と、第二基板に第一基板の
電極の一部が露出する貫通孔と第一基板のリード線が露
出する切り欠きとを設けた第二構体とをグリーンシート
で一体成型した温度ヒューズを提供する。
【0006】基盤に設けた凹部の底面に一対の電極とそ
の電極間に架橋する可溶体とを設け、その可溶体を覆い
かつ前記凹部を充填するフラックスを塗布した後、フラ
ックスを覆う樹脂を塗布したことにより、フラックスは
基板上を拡がることがなく、また凹部の大きさで可溶体
の周りのフラックスも規制されるので極めて安定なフラ
ックス量となる。
の電極間に架橋する可溶体とを設け、その可溶体を覆い
かつ前記凹部を充填するフラックスを塗布した後、フラ
ックスを覆う樹脂を塗布したことにより、フラックスは
基板上を拡がることがなく、また凹部の大きさで可溶体
の周りのフラックスも規制されるので極めて安定なフラ
ックス量となる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。図1は本発明による温度ヒュー
ズの斜視図、図2は温度ヒューズの樹脂を取り除いた斜
視図、図3は図2のA−A’断面図、図4は図2のB−
B’断面図を示す。図2および図4に示すように、例え
ばセラミック製の第一基板1の上に一対の導電性の電極
2,2を例えば銀または銀パラジウムまたは銅のペース
トをスクリーン印刷で形成し焼結する。電極2,2間に
その両端が電極2,2の一部に重なるように形成された
抵抗体3を、例えば酸化ルテニウムでできた抵抗ペース
トをスクリーン印刷により厚膜形成し焼結する。電極
2,2のもう一方の端と、外部に導通するリード線4,
4とを半田付けまたは導電ペースト(図示せず)で固着
して作製する。次いで、図2および図3に示すように、
例えばセラミック製の第二基板5上に矩形の凹部6を設
け、その底面に一対の電極8,8を形成し、この電極に
可溶体7の両端を接着剤で固定し、可溶体7の両端上面
に外部に導通するリード線9,9の端部を重ねて加熱溶
融して固着する。次いで、フラックス10を凹部6に充
填しかつ可溶体7を覆った後、フラックス10およびリ
ード線9,9の一部およびリード線4,4と電極2,2
との接合部を、図1に示すように樹脂11で覆う。
参照しながら説明する。図1は本発明による温度ヒュー
ズの斜視図、図2は温度ヒューズの樹脂を取り除いた斜
視図、図3は図2のA−A’断面図、図4は図2のB−
B’断面図を示す。図2および図4に示すように、例え
ばセラミック製の第一基板1の上に一対の導電性の電極
2,2を例えば銀または銀パラジウムまたは銅のペース
トをスクリーン印刷で形成し焼結する。電極2,2間に
その両端が電極2,2の一部に重なるように形成された
抵抗体3を、例えば酸化ルテニウムでできた抵抗ペース
トをスクリーン印刷により厚膜形成し焼結する。電極
2,2のもう一方の端と、外部に導通するリード線4,
4とを半田付けまたは導電ペースト(図示せず)で固着
して作製する。次いで、図2および図3に示すように、
例えばセラミック製の第二基板5上に矩形の凹部6を設
け、その底面に一対の電極8,8を形成し、この電極に
可溶体7の両端を接着剤で固定し、可溶体7の両端上面
に外部に導通するリード線9,9の端部を重ねて加熱溶
融して固着する。次いで、フラックス10を凹部6に充
填しかつ可溶体7を覆った後、フラックス10およびリ
ード線9,9の一部およびリード線4,4と電極2,2
との接合部を、図1に示すように樹脂11で覆う。
【0008】本発明の第二実施例について説明する。図
5は温度ヒューズの樹脂を取り除いた部分の斜視図、図
6は図5おC−C’断面図、図7は図5のD−D’断面
図、図8は一体成型の構体の平面図、図9は図8のE−
E’断面図、図10は図8のF−F’断面図を示す。図
5、図6、図7図8、図9および図10に示すように、
第一基板1の上に一対の電極2,2と、この電極2,2
の間に架橋する抵抗体3とを設け、また別の一対の電極
12,12とを設けた第一構体と、第一基板1の電極1
2,12の内端部を露出させるために設けた矩形の貫通
孔と、電極2,2と電極12,12の外端部を露出させ
るために設けた切り欠き部を有した第二基板13からな
る第二構体とをグリーンシートで重ねて一体成型し焼結
する。第一基板と第二基板とにより第一基板の貫通孔は
凹部14となり、その底面には電極12,12の端部が
露出している。この電極12,12に可溶体7の両端部
を加熱溶融または半田付けまたは導電ペーストで接着し
た後、可溶体を覆うようにフラックス10を凹部14に
充填する。外側に露出した電極2,2と電極12,12
の端部にそれぞれリード線4,4、リード線15,15
を同一平面上に半田付けまたは導電ペースト(図示せ
ず)で固着する。以下は第一実施例と同様、フラックス
およびリード線の一部を樹脂で覆って温度ヒューズを完
成する。図11は凹部16の底面の中央部に第二の凹部
17を設け、可溶体7の中央部を中空にして、再びクラ
ックスのためのスペースを確保するようにした別の実施
例を示す。
5は温度ヒューズの樹脂を取り除いた部分の斜視図、図
6は図5おC−C’断面図、図7は図5のD−D’断面
図、図8は一体成型の構体の平面図、図9は図8のE−
E’断面図、図10は図8のF−F’断面図を示す。図
5、図6、図7図8、図9および図10に示すように、
第一基板1の上に一対の電極2,2と、この電極2,2
の間に架橋する抵抗体3とを設け、また別の一対の電極
12,12とを設けた第一構体と、第一基板1の電極1
2,12の内端部を露出させるために設けた矩形の貫通
孔と、電極2,2と電極12,12の外端部を露出させ
るために設けた切り欠き部を有した第二基板13からな
る第二構体とをグリーンシートで重ねて一体成型し焼結
する。第一基板と第二基板とにより第一基板の貫通孔は
凹部14となり、その底面には電極12,12の端部が
露出している。この電極12,12に可溶体7の両端部
を加熱溶融または半田付けまたは導電ペーストで接着し
た後、可溶体を覆うようにフラックス10を凹部14に
充填する。外側に露出した電極2,2と電極12,12
の端部にそれぞれリード線4,4、リード線15,15
を同一平面上に半田付けまたは導電ペースト(図示せ
ず)で固着する。以下は第一実施例と同様、フラックス
およびリード線の一部を樹脂で覆って温度ヒューズを完
成する。図11は凹部16の底面の中央部に第二の凹部
17を設け、可溶体7の中央部を中空にして、再びクラ
ックスのためのスペースを確保するようにした別の実施
例を示す。
【0009】本発明の第三実施例について説明する。図
12は温度ヒューズの樹脂部を取り除いた斜視図、図1
3は一体成型の構体の平面図を示す。図12および図1
3に示すように、第一基板21の上に一対の電極22,
23と、この電極に相対する位置に配した電極24と、
電極22と電極24の間に架橋する抵抗体25とを設け
た第一構体と、第二基板26に第一基板21の電極24
の端部と電極23の内端部とを露出せしめる矩形の貫通
孔と電極22と電極23の外端部を露出せしめる切り欠
き部とを設けた第二構体とを重ねて一体成型に焼結す
る。第一基板21の貫通孔は凹部27となり、内底面に
は電極23と電極24の端部が露出している。凹部27
の内底面の電極23と電極24の端部に可溶体28を加
熱溶融または半田付けまたは導電ペーストで電気的に固
着した後、可溶体28を覆うようにフラックス29を凹
部27に充填する。次に外側に露出した電極22と電極
23の端部にそれぞれリード線30,31を同一平面上
に半田付けまたは導電ペースト(図示せず)で固着した
後、フラックス29およびリード線30,31の一部を
樹脂で覆って温度ヒューズを完成する。
12は温度ヒューズの樹脂部を取り除いた斜視図、図1
3は一体成型の構体の平面図を示す。図12および図1
3に示すように、第一基板21の上に一対の電極22,
23と、この電極に相対する位置に配した電極24と、
電極22と電極24の間に架橋する抵抗体25とを設け
た第一構体と、第二基板26に第一基板21の電極24
の端部と電極23の内端部とを露出せしめる矩形の貫通
孔と電極22と電極23の外端部を露出せしめる切り欠
き部とを設けた第二構体とを重ねて一体成型に焼結す
る。第一基板21の貫通孔は凹部27となり、内底面に
は電極23と電極24の端部が露出している。凹部27
の内底面の電極23と電極24の端部に可溶体28を加
熱溶融または半田付けまたは導電ペーストで電気的に固
着した後、可溶体28を覆うようにフラックス29を凹
部27に充填する。次に外側に露出した電極22と電極
23の端部にそれぞれリード線30,31を同一平面上
に半田付けまたは導電ペースト(図示せず)で固着した
後、フラックス29およびリード線30,31の一部を
樹脂で覆って温度ヒューズを完成する。
【0010】本発明の第四実施例について説明する。図
14は温度ヒューズの斜視図、図15は温度ヒューズの
樹脂を取り除いた部分の斜視図、図16は一体成型の構
体の平面図、図17は一体成型の構体の断面図を示す。
図14、図15、図16および図17に示すように、第
一基板40の上に、一対の電極41,41を設けた第一
構体、第二基板42に第一基板40の電極41,41の
端部を露出せしめる矩形の貫通孔と電極41,41の外
端部を露出せしめる切り欠き部とを設けた第二構体とを
グリーンシートで重ねて一体成型に焼結する。第二基板
42の貫通孔は凹部43となり、内底面には電極41,
41の端部が露出している。また第一基板40の電極4
1,41間に第二の凹部44を設けている。凹部43の
内底面の電極41,41の端部に可溶体45を加熱溶融
または半田付けまたは導電ペースト(図示せず)で電気
的に固着した後、可溶体45を覆うようにフラックス4
6を凹部43に充填する。次に外側に露出した電極4
1,41の端部にそれぞれリード線47,47を半田付
けまたは導電ペースト(図示せず)で固着した後、フラ
ックス46およびリード線47,47の一部を樹脂48
で覆って温度ヒューズを完成する。図18はリード線4
9,49の取り付けた同一方向に並べて設けた別の温度
ヒューズの実施例を示す。なお、上記各実施例におい
て、可溶体はスクリーン印刷により厚膜形成してもよい
し、金属箔により形成してもよい。
14は温度ヒューズの斜視図、図15は温度ヒューズの
樹脂を取り除いた部分の斜視図、図16は一体成型の構
体の平面図、図17は一体成型の構体の断面図を示す。
図14、図15、図16および図17に示すように、第
一基板40の上に、一対の電極41,41を設けた第一
構体、第二基板42に第一基板40の電極41,41の
端部を露出せしめる矩形の貫通孔と電極41,41の外
端部を露出せしめる切り欠き部とを設けた第二構体とを
グリーンシートで重ねて一体成型に焼結する。第二基板
42の貫通孔は凹部43となり、内底面には電極41,
41の端部が露出している。また第一基板40の電極4
1,41間に第二の凹部44を設けている。凹部43の
内底面の電極41,41の端部に可溶体45を加熱溶融
または半田付けまたは導電ペースト(図示せず)で電気
的に固着した後、可溶体45を覆うようにフラックス4
6を凹部43に充填する。次に外側に露出した電極4
1,41の端部にそれぞれリード線47,47を半田付
けまたは導電ペースト(図示せず)で固着した後、フラ
ックス46およびリード線47,47の一部を樹脂48
で覆って温度ヒューズを完成する。図18はリード線4
9,49の取り付けた同一方向に並べて設けた別の温度
ヒューズの実施例を示す。なお、上記各実施例におい
て、可溶体はスクリーン印刷により厚膜形成してもよい
し、金属箔により形成してもよい。
【0011】
【発明の効果】上述したように、本発明の温度ヒューズ
によれば、基板の凹部の中に可溶体を設け、可溶体を覆
いかつ凹部を充填してフラックスを塗布するので、フラ
ックスが基板の上を流れて拡がって行くことがなく、ま
た凹部の大きさがフラックスの量を規制するので安定な
フラックス量が確保できる。フラックスの塗布状態や塗
布量が安定することにより動作精度の良い温度ヒューズ
が提供できる。
によれば、基板の凹部の中に可溶体を設け、可溶体を覆
いかつ凹部を充填してフラックスを塗布するので、フラ
ックスが基板の上を流れて拡がって行くことがなく、ま
た凹部の大きさがフラックスの量を規制するので安定な
フラックス量が確保できる。フラックスの塗布状態や塗
布量が安定することにより動作精度の良い温度ヒューズ
が提供できる。
【図1】 本発明による第一実施例の温度ヒューズの斜
視図
視図
【図2】 図1の温度ヒューズの樹脂部を除いた斜視図
【図3】 図2のA−A’断面図
【図4】 図2のB−B’断面図
【図5】 本発明による第二実施例の温度ヒューズの樹
脂部を除いた斜視図
脂部を除いた斜視図
【図6】 図5のC−C’断面図
【図7】 図5のD−D’断面図
【図8】 図5の別の実施例の一体成型構体の平面図
【図9】 図8のE−E’断面図
【図10】 図8のF−F’断面図
【図11】 第二の凹部を設けた図5実施例の断面図
【図12】 本発明による第三実施例の温度ヒューズの
樹脂部を除いた斜視図
樹脂部を除いた斜視図
【図13】 図12実施例の一体成型構体の平面図
【図14】 本発明による第四実施例の温度ヒューズの
斜視図
斜視図
【図15】 図14の温度ヒューズの樹脂部を除いた斜
視図
視図
【図16】 図14実施例の一体成型構体の平面図
【図17】 同一体成型構体の断面図
【図18】 図19の別の実施例の樹脂部を除いた斜視
図
図
【図19】 従来の温度ヒューズの斜視図
【図20】 図14の温度ヒューズの樹脂部を除いた斜
視図
視図
【図21】 図19の可溶体部の断面図
1,21,40 第一基板 2,8,12,22,23,24,41 電極 3,25 抵抗体 4,9,15,30,31,47,49 リード線 5,13,26,42 第二基板 6,14,16,27,43 凹部 7,28,45 可溶体 10,29,46 フラックス 11,48 樹脂 17,44 第二の凹部
Claims (9)
- 【請求項1】第一基板の平面上に一対の電極とその電極
間に架橋する抵抗体と電極の他端に外部へ導出するリー
ド線とを設けた第一構体と、第二基板に設けた凹部の底
面に一対の電極とその電極間に架橋する可溶体とその両
端に外部へ導出するリード線とを接合した第二構体と、
第二構体が第一構体の少なくとも抵抗体部分を覆うよう
に固着し前記可溶体を覆いかつ前記凹部を充填するフラ
ックスと、第一構体の電極およびリード線の導出基部と
第二構体のフラックスおよびリード線の導出基部とを覆
う絶縁部材とにより構成したことを特徴とする温度ヒュ
ーズ。 - 【請求項2】第二基板に設けた凹部の底面部近傍の第二
基板上に配設した一対の電極と、その電極間に架橋する
可溶体と電極の他端に外部へ導出するリード線を接合し
た構成を有することを特徴とする請求項1記載の温度ヒ
ューズ。 - 【請求項3】同一基板上に、抵抗体に繋がる電極と可溶
体に繋がる電極とが形成され、かつそれらの電極に外部
に導出するリード線を設けたことを特徴とする請求項1
乃至2記載の温度ヒューズ。 - 【請求項4】抵抗体の一方の電極と可溶体の一方の電極
が基板上で連結されてなることを特徴とする請求項1乃
至3記載の温度ヒューズ。 - 【請求項5】第二基板に設けた凹部の電極部を除いた部
分に第2の凹部を設けたことを特徴とする請求項1乃至
4記載の温度ヒューズ。 - 【請求項6】第1基板上に電極と抵抗体とを形成した第
一構体と、第二基板上に凹部を形成した第二構体とをグ
リーンシートで一体成型したことを特徴とする請求項1
乃至5記載の温度ヒューズ。 - 【請求項7】第一基板の平面上に一対の電極とその該電
極の他端に外部へ導出するリード線とを設けた第一構体
と、第二基板に第一基板の電極の一部が露出する貫通孔
と第一基板のリード線が露出する切欠きとを設けた第二
構体とを重ねて固着した構体と、第二基板の貫通孔に挿
入しかつ第一基板の電極に電気的に固着された可溶体
と、第二基板の貫通孔に充填されたフラックスと、第一
構体の電極およびリード線の導出基部と第二構体のフラ
ックスとを覆う絶縁部材とにより構成したことを特徴と
する温度ヒューズ。 - 【請求項8】第一基板の電極間に凹部を設けたことを特
徴とする請求項7記載の温度ヒューズ。 - 【請求項9】第一基板の平面上に一対の電極を設けた第
一構体と、第二基板に第一基板の電極の一部が露出する
貫通孔と第一基板のリード線が露出する切り欠きとを設
けた第二構体とをグリーンシートで一体成形したことを
特徴とする請求項7乃至8記載の温度ヒューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28118195A JPH09129101A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 温度ヒューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28118195A JPH09129101A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 温度ヒューズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09129101A true JPH09129101A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17635478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28118195A Withdrawn JPH09129101A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 温度ヒューズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09129101A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011249177A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Kyocera Corp | ヒューズ装置および回路基板 |
JP2012074179A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Kyocera Corp | セラミックヒューズおよびセラミックヒューズ用基体 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28118195A patent/JPH09129101A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011249177A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Kyocera Corp | ヒューズ装置および回路基板 |
JP2012074179A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Kyocera Corp | セラミックヒューズおよびセラミックヒューズ用基体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |