JP2000163913A - 回転駆動体を収容するケース - Google Patents
回転駆動体を収容するケースInfo
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Abstract
転駆動体の表面に生じる渦流による空気抵抗を減少し
て、その分だけ駆動用ドライブの電力消費を抑制し、連
続運転時間の増加を図る。 【解決手段】 ディスク(回転駆動体)1の回転駆動に
伴って生じる流動空気をケース外へ逃がすために、ケー
ス本体2に排気口10を設ける。排気口10は信号読み
書き窓(窓)3に連続して形成する。シャッター4を開
放した状態において、排気口10の外面をシャッター4
の主面壁4aで覆う。ディスク1と共に旋回する流動空
気は、信号読み書き窓3を横断したのち主面壁4aに案
内されて、主面壁4aとスライド凹部7のガイド面壁7
aとの間の隙間Eを介してケース外へ放出され、その分
だけディスク回転時の空気抵抗が減少する。
Description
ィスクなどの回転駆動体を収容するケースに関する。
呼ばれる回転駆動体を収容する四角形の薄いケース本体
と ケース本体に設けた窓(例えば信号読み書き窓)を
スライド開閉するシャッターとを備えている。不使用状
態において、シャッターはケース本体の内部に設けたロ
ック爪でロック保持されて、信号読み書き窓を閉じてい
る。信号読み書き窓と共に、ケース本体の下面中央に開
口する駆動穴を、シャッターで同時に閉じる形態のもの
もある。
記録媒体とするもののひとつにミニディスクがあるが、
これをさらにひと回り小さくし、さらに信号記録容量を
向上することを狙った次世代の記録媒体が提案されてい
る。ディスクドライブ、とくにポータブル型のディスク
ドライブの小型化や軽量化の要求に応えるためである。
そこでは、ディスクの直径寸法が小さい分だけ周速度が
低下する。そのため、より高速度でディスクを回転して
信号の読み書きを行うことが想定される。また、コンピ
ュータデータの読み込み時には、通常の回転速度の10
〜20倍前後の高速度でディスクを駆動することもあ
る。このように、ディスクの回転速度が高速化するのに
伴って、それまで殆ど無視できた空気抵抗が問題になっ
て来る。
表面で引き擦られた空気が渦を形成し、ケース本体内を
流動する。この流動空気や渦はディスクの回転を阻害す
る要因のひとつとなる。そのため、ディスクドライブ側
では先の流動空気や渦による空気抵抗に打ち勝ってディ
スクを高速回転させる必要があり、その分だけディスク
ドライブの電力消費量が増す。とくに、電池を電源とす
るポータブル型のディスクドライブや、ノート型のパー
ソナルコンピュータに組み込まれたディスクドライブな
ど、連続使用時間が重要な商品仕様となる機器において
は、電力消費量の多さが問題視される。
空気抵抗を減少させて、その分だけ駆動用ドライブの電
力消費を抑止して、連続使用時間を延ばすことができ
る、回転駆動体を収容するケースを提供することにあ
る。この発明の他の目的は、ケース構造を一部変更する
だけで、回転駆動体の駆動時の空気抵抗を減少でき、従
って、新たな部品の追加などのコスト増を伴うこともな
く、回転駆動体の駆動時の空気抵抗を効果的に減少で
き、とくに高速度で回転駆動される回転駆動体に好適な
ケースを提供することにある。
は、回転駆動体(例えば情報信号を記録するディスク)
1を収容するケース本体2と、ケース本体2に開口した
窓(例えば信号読み書き窓)3を開閉するシャッター4
とを備えている。窓3の開放端側の側縁3aに連続して
排気口10を切り欠き形成する。不使用状態において排
気口10を塞ぐための蓋部11をシャッター4と一体に
設ける。シャッター4を開放した状態において、その主
面壁4aで排気口10の外面を覆って、回転駆動体の回
転駆動に伴って生じる流動空気は、主面壁4aと主面壁
4aを案内するガイド面壁7aとの間の隙間Eを介して
逃がす。
1の回転平面と対向するケース本体2の内面上下に、回
転駆動体1の回転駆動に伴って生じる流動空気を信号読
み書き窓3を介して排気口10へと流動案内するガイド
リブ15・16が突設されている。
本体2の内面上下に、回転駆動体1の回転駆動に伴って
生じる流動空気を窓3を介して排気口10へと流動案内
するガイド面17が凹み形成されている。
きに回転駆動される。回転する回転駆動体1によって生
起された流動空気の一部は、窓3からケース外へ流出す
るが、その大半は運動慣性力によって窓3を横断し、再
びケース内へ入り込もうとする。しかし、窓3の開放端
側の側縁3aに排気口10を設け、その外面が開放され
たシャッター4の主面壁4aで覆うので、窓3を横断し
て排気口10に達した流動空気は主面壁4aに沿って移
動し、主面壁4aとガイド面壁17との間の隙間Eを通
り抜けてケース外へ放出される。このように、排気口1
0と隙間Eとを介して流動空気をケース外へ排出する
と、その分だけ回転駆動体1の回転時の空気抵抗を減少
しディスク駆動に要する消費動力、すなわち消費電力量
を減少できる。流動空気の流動方向と対向する側の側縁
3aに排気口10を設けるので、窓3を横断した流動空
気を排気口10の周縁壁でせき止めて、効果的に隙間E
へと流動案内できる。
ブ15・16は、ケース内面壁に沿って流れる流動空気
を整流し収束させて、窓3へと指向案内する。これによ
り、回転駆動体1と共に旋回する流動空気の殆どを窓3
を介して排気口10へと流動案内でき、流動空気をより
効果的に排出できる。
凹み形成すると、ケース内面に沿って流れてきた流動空
気は、窓3の側へ向って傾斜案内し、その流動方向を排
気口10の外面に位置する主面壁4aへと指向させるこ
とができる。これにより、窓3を横断した流動空気がケ
ース内へ再進入するのを阻止でき、強制的に流動空気を
主面壁4aに沿って流動させて隙間Eから放出できる。
をディスクカートリッジに適用した実施例を示す。図2
において、ディスクカートリッジは情報信号を記録する
円盤状のディスク(回転駆動体。この例では、光磁気デ
ィスクである。)1と、ディスク1を回転自在な状態で
収容するケース本体2とからなる。ディスク1はディス
ク本体の片面ないし両面に情報信号を記録でき、ディス
ク本体の下面中央に回転駆動用のハブが固定してある。
形された上ケース2aと下ケース2bとを接合した、平
面視が四角形のケースからなり、上下面の一側寄りに信
号読み書き窓(本発明でいうところの窓)3が開口して
ある。この窓3はシャッター4でスライド開閉できる。
シャッター4は閉じ位置においてロック爪5でロック保
持され、捻じりコイル形のばね6で閉じ勝手に移動付勢
してある。ケース本体2の上下面には、シャッター4の
開閉領域に対応して、浅いスライド凹部7が凹み形成し
てある。
ジは、ケース本体2を図2の矢印で示す向きにディスク
ドライブへ装填すると、ロック爪5がロック解除操作さ
れ、シャッター4がばね6の付勢力に抗してスライド開
放される。ディスク1は、ケース本体2の下面中央の駆
動穴から進入する駆動軸でハブを介して保持固定され、
図1において矢印で示す向きへ回転駆動される。このと
き、ディスク1の回転駆動に伴って生じる流動空気を効
果的にケース外へ逃がし、これによりディスク駆動時の
空気抵抗を減少するために、排気口10とこれを開閉す
る蓋部11とを付加する。
窓3の一対の側縁のうち、開放端側の側縁3aに連続し
て切り欠き形成する。つまり、流動空気の流動方向と対
向する側の側縁3aに排気口10を形成する。また、蓋
部11はシャッター4の主面壁4aと一体に形成して、
図2に示すように信号読み書き窓3をシャッター4で閉
じた状態において、排気口10を蓋部11で閉止できる
ようにした。上下の主面壁4aは、スライド凹部7に沿
って開閉するが、開閉動作を円滑化するために、両主面
壁4aの対向間隔Bをスライド凹部7のガイド面壁7a
の上下間隔bより僅かに大きく設定する(図3参照)。
従って、主面壁4aとガイド面壁7aとの間には隙間E
が形成される。
き窓3を全開放し、その主面壁4aが排気口10の外面
を覆う位置までスライド操作される。このとき、蓋部1
1はスライド凹部7からはみ出る。そのため、スライド
凹部7の開放端側の周縁壁に、スライド凹部7と面一状
の逃げ凹部12を設けてあり、蓋部11の突端側は逃げ
凹部12内に収まる。
空気を、信号読み書き窓3を介して排気口10へと流動
案内するために、ディスク1の回転平面と対向するケー
ス本体2の内面上下、つまり上下ケース2a・2bの上
壁および底壁の内面のそれぞれに、一対のガイドリブ1
5・16を設け、両リブ15・16間にガイド面17を
凹み形成する。図1に示すように、一対のガイドリブ1
5・16は信号読み書き窓3の側からディスク1の回転
方向上手側へ延びる部分円弧状のリブからなる。一方の
ガイドリブ15はディスク1の外縁より内側に配置し、
リブ端を信号読み書き窓3のケース中央寄りの内隅部に
連続させる。他方のガイドリブ16は、ディスク1の外
縁より外側に配置し、リブ端を信号読み書き窓3の閉じ
端側の側縁の外隅近傍に連続させる。ガイド面17は、
先のガイドリブ15・16の延出端側から、信号読み書
き窓3の側へ向って凹み深さが漸増する傾斜面に形成す
る(図3参照)。
0を設け、シャッター4を開放した状態において、その
主面壁4aで排気口10の外面を覆うと、ディスク1の
回転駆動に伴って生じる流動空気は、信号読み書き窓3
を介して排気口10へ移動し、主面壁4aに案内されな
がら主面壁4aとスライド凹部7のガイド面壁7aとの
間の隙間Eへ入り込み、隙間Eを通り抜けてケース外へ
放出される。
対のガイドリブ15・16とガイド面17とをディスク
1の回転方向上手側へ向って延出形成してあるので、デ
ィスク1と共に旋回する流動空気を内外一対のガイドリ
ブ15・16で整流し収束させて、信号読み書き窓3へ
向って指向案内できる。同時に、ケース内面に沿って流
れてきた流動空気をガイド面17で信号読み書き窓3の
側へ向って傾斜案内し、その流動方向をシャッター4の
主面壁4aへ指向させることができる。従って、信号読
み書き窓3を横断した流動空気はケース内へ再進入する
こともなく、主面壁4aに沿って強制的に流動し、隙間
Eを介して確実にケース外へ放出できる。
の切り欠きとして、あるいは鋸刃状の切り欠きとして形
成することができる。ガイドリブ15・16のうち、内
側のガイドリブ15は省略することができる。逆に、3
個以上のガイドリブをケース内面に突設することができ
る。
欠き形成し、シャッター4を開放した状態において、排
気口10の外面をシャッター4の主面壁4aで覆って、
ディスク1と共に旋回する流動空気を、排気口10から
主面壁4aとスライド凹部7のガイド面壁7aとの隙間
Eを介してケース外へ逃がし、回転駆動体1の駆動時の
空気抵抗を減少できるようにした。従って、回転駆動体
1の駆動時の空気抵抗を減少した分だけ、ディスクドラ
イブなどの駆動用ドライブの電力消費を抑制し、その連
続使用時間を向上できる。
に蓋部11をシャッター4と一体に形成するので、ケー
ス本体2とシャッター4の構造および形状を一部変更す
るだけで、回転駆動体1の駆動時の空気抵抗を減少でき
る。従って、新たな機能が付加されたケースでありなが
ら、その製造コストを抑止できる。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 回転駆動体1を収容するケース本体2
と、ケース本体2に開口した窓3を開閉するシャッター
4とを備えている回転駆動体を収容するケースであっ
て、 窓3の開放端側の側縁3aに連続して排気口10が切り
欠き形成されており、 不使用状態において排気口10を塞ぐ蓋部11がシャッ
ター4と一体に設けられており、 シャッター4を開放した状態において、シャッター4の
主面壁4aで排気口10の外面を覆って、回転駆動体1
の回転駆動に伴って生じる流動空気を、主面壁4aと主
面壁4aを案内するガイド面壁7aとの間の隙間Eを介
して逃がすことを特徴とする回転駆動体を収容するケー
ス。 - 【請求項2】 回転駆動体1が情報信号を記録するディ
スクであり、ケース本体2に開口した窓3が信号読み書
き窓である、請求項1記載の回転駆動体を収容するケー
ス。 - 【請求項3】 回転駆動体1の回転平面と対向するケー
ス本体2の内面上下に、回転駆動体1の回転駆動に伴っ
て生じる流動空気を窓3を介して排気口10へと流動案
内するガイドリブ15・16が突設されている請求項1
又は2記載の回転駆動体を収容するケース。 - 【請求項4】 回転駆動体1の回転平面と対向するケー
ス本体2の内面上下に、回転駆動体1の回転駆動に伴っ
て生じる流動空気を窓3を介して排気口10へと流動案
内するガイド面17が凹み形成されている請求項1又は
2又は3記載の回転駆動体を収容するケース。
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---|---|---|---|
JP33832898A JP4002021B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 回転駆動体を収容するケース |
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JP33832898A JP4002021B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 回転駆動体を収容するケース |
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JP4002021B2 JP4002021B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33832898A Expired - Fee Related JP4002021B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 回転駆動体を収容するケース |
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JP (1) | JP4002021B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040021322A (ko) * | 2002-09-03 | 2004-03-10 | 삼성전자주식회사 | 광 디스크 드라이브 |
KR100434499B1 (ko) * | 2002-04-02 | 2004-06-05 | 삼성전자주식회사 | 진동 및 소음을 저감하기 위한 광디스크 드라이브의디스크 트레이 및 이를 채용한 광디스크 드라이브 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP33832898A patent/JP4002021B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20040021322A (ko) * | 2002-09-03 | 2004-03-10 | 삼성전자주식회사 | 광 디스크 드라이브 |
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JP4002021B2 (ja) | 2007-10-31 |
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