JP2000162829A - 電子写真液体現像剤及びその定着方法 - Google Patents

電子写真液体現像剤及びその定着方法

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JP2000162829A
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electrophotographic
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Takeshi Asami
剛 浅見
Kazuo Tsubushi
一男 津布子
Aiko Ishikawa
愛子 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤蒸気を発生させずに、化学変化により低
エネルギーで、しかも、短時間で定着することのできる
電子写真液体現像剤及びその定着方法を提供すること。 【解決手段】 高絶縁性で低誘電率の非水溶媒中に、着
色剤、結着樹脂を主成分として分散した電子写真液体現
像剤において、非水溶媒の少なくとも一部が電気抵抗1
9Ω・cm以上で誘電率5.0以下の2つ以上の不飽
和結合を持った油脂であることを特徴とする電子写真液
体現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、静電記
録、印刷インキ等に用いられる電子写真液体現像剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用現像剤は、乾式現像剤、液体
現像剤に大別されるが、液体現像剤は、そのトナー粒径
が小さいことから鮮明な画像が得られる有利さがある。
液体現像剤は、一般には結着樹脂と着色剤と電荷制御剤
とを高抵抗の非水溶媒中に分散し、粒径0.1〜2.0
μm程度のトナー粒子を作ることによって製造されてい
る。紙等の転写物への定着は、熱ロールによる定着、圧
力による定着、熱風による定着、フラッシュ光による定
着、紙の裏面から熱板による定着等いろいろな定着法が
知られているが、液体現像剤の場合は、熱ロール、熱
風、紙の裏面からの熱による定着あるいはこれらを組み
合わせたものが一般的である。その理由は、液体現像剤
の溶媒として沸点200℃以下の脂肪族炭化水素等が多
く用いられ、熱により溶剤を蒸発させることにより、定
着させるシステムが多いからである。しかし、この場
合、定着時に溶剤蒸気が大気中に放出され、環境上好ま
しくない場合が多く、また、定着に熱を使用するため、
消費電力も多く、電源を入れてからスタートさせるまで
の待機時間もかかった。その対策として、溶剤蒸気を発
生させないために、特開平9−208873号公報には
紫外線硬化を利用したものが記載されているが、機械が
大型になる等の問題があり、また、特開平8−2721
53号公報にはヨウ素化130以上の油脂を使用し、空
気により酸化重合し、定着する方法が記載されている
が、定着に時間がかかる等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶剤
蒸気を発生させずに、化学変化により低エネルギーで、
しかも、短時間で定着することのできる電子写真液体現
像剤及びその定着方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明により、高絶縁性
で低誘電率の非水溶媒中に、着色剤、電荷制御剤、結着
樹脂を主成分として分散した電子写真液体現像剤におい
て、非水溶媒の少なくとも一部が電気抵抗109Ω・c
m以上で、誘電率5.0以下の2つ以上の不飽和結合を
持った油脂であることを特徴とした電子写真液体現像
剤、及びこの電子写真液体現像剤による画像をオゾンに
より定着させることを特徴とする定着方法が提供され
る。
【0005】すなわち上記課題は、本発明の(1)「高
絶縁性で低誘電率の非水溶媒中に、着色剤、結着樹脂を
主成分として分散した電子写真液体現像剤において、非
水溶媒の少なくとも一部が電気抵抗109Ω・cm以上
で誘電率5.0以下の2つ以上の不飽和結合を持った油
脂であることを特徴とする電子写真液体現像剤」、
(2)「オゾンにより定着させられることを特徴とする
前記第(1)項に記載の電子写真液体現像剤」、(3)
「前記オゾンがコロナ放電により発生されるものである
ことを特徴とする前記第(2)項に記載の電子写真液体
現像剤」、(4)「該非水溶媒が少なくともその一部に
共役二重結合を持った油脂であることを特徴とする前記
第(1)項乃至第(3)項のいずれか1に記載の電子写
真液体現像剤」、(5)「酸化反応を促進させる触媒と
して脂肪酸金属塩又はナフテン酸金属塩を含むことを特
徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれか1に
記載の電子写真液体現像剤」、(6)「該着色剤が、軟
化点50℃〜120℃の樹脂でフラッシングされている
ことを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいず
れか1に記載の電子写真液体現像剤」、(7)「該結着
樹脂が分子量3000〜200,000のアクリル系樹
脂であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)
項のいずれか1に記載の電子写真液体現像剤」、(8)
「該液体現像剤の粘度が常温(25℃)で5000mP
a・s以下であることを特徴とする前記第(1)項乃至
第(7)項のいずれか1に記載の電子写真液体現像剤」
により達成される。
【0006】また上記課題は、本発明の(9)「高絶縁
性で低誘電率の非水溶媒中に、着色剤、結着樹脂を主成
分として分散した電子写真液体現像剤による画像を定着
する方法において、非水溶媒の少なくとも一部が電気抵
抗109Ω・cm以上で誘電率5.0以下の2つ以上の
不飽和結合を持った油脂である電子写真液体現像剤によ
り形成された画像を、オゾンにより定着させることを特
徴とする定着方法」、(10)「使用するオゾンがコロ
ナ放電により発生するオゾンであることを特徴とする前
記第(9)項に記載の電子写真液体現像剤による画像の
定着方法」、(11)「該非水溶媒が少なくともその一
部に共役二重結合を持った油脂であることを特徴とする
前記第(9)又は至第(10)項に記載の画像の定着方
法」、(12)「酸化反応を促進させる触媒として脂肪
酸金属塩又はナフテン酸金属塩を含むことを特徴とする
前記第(9)項乃至第(11)項のいずれか1に記載の
画像の定着方法」、(13)「該着色剤が、軟化点50
℃〜120℃の樹脂でフラッシングされていることを特
徴とする前記第(9)項乃至第(12)項のいずれか1
に記載の画像の定着方法」、(14)「該結着樹脂が分
子量3000〜200,000のアクリル系樹脂である
ことを特徴とする前記第(9)項乃至第(13)項のい
ずれか1に記載の画像の定着方法」、又は(15)「該
液体現像剤の粘度が常温(25℃)で5000mPa・
s以下であることを特徴とする前記第(9)項乃至第
(14)項のいずれか1に記載の画像の定着方法」によ
り達成される。
【0007】本発明は溶媒中の不飽和結合の化学変化に
より定着させるため、従来の液体現像剤のように定着時
に溶剤蒸気の飛散がなく、クリーンである。また、熱を
使用せず定着できるため、省エネルギーであり、待機時
間も必要としない等の特徴がある。
【0008】本発明に使用される2つ以上の不飽和結合
を持った油脂の例としては、オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、エライドリノレン酸、アラキドン酸等の不
飽和脂肪酸とグリセリンとのエステル、大豆油、ナタネ
油、綿実油、コメ油、トウモロコシ油、ゴマ油、落花生
油、ヒマワリ油、サフラワー油、アマニ油、ヒマシ油等
の天然油脂が挙げられるが、これらに限定されるもので
はなく合成油であってもかまわない。
【0009】本発明においては、特に溶媒に共役二重結
合を持った油脂を使用した場合、反応が速く、定着に有
利である。共役二重結合を持った油脂の例としては、プ
ソイドエレオステアリン酸、α−エレオステアリン酸、
β−エレオステアリン酸等の共役不飽和脂肪酸とグリセ
リンとのエステル、キリ油、日清製油製オリエスSB等
が挙げられる。
【0010】また、本発明の酸化重合に使用するオゾン
は、電子写真画像形成装置内に組み込まれたオゾン発生
機から供給されるものでもあってもよいし、オゾンタン
クを授け、そこから供給されるオゾンでもよい。オゾン
濃度は0.02ppm〜1ppmが適しており、0.0
2ppm以下では酸化能力が弱く、定着性が悪くなり、
1ppm以上では、酸化重合に寄与しなかったオゾンが
残る場合があり、健康上問題がある。
【0011】従来の電子写真装置の場合は、感光体を帯
電させるとき、帯電チャージャー等に電圧をかけるが、
このとき空気が酸化されオゾンが発生する。オゾンは高
濃度では人体に悪影響を与えるため、装置内にオゾンフ
ィルターを設置し、オゾンを除去している。本発明の場
合には、感光体を帯電させるときに発生するオゾンを回
収し、定着部に送り、溶媒の酸化重合に使用する方法が
最も適している。この場合には、オゾン発生器、オゾン
タンクは必要なく、オゾンフィルターも不要となる等の
利点がある。
【0012】また、液体現像剤中に脂肪酸金属塩を含有
させておくと、不飽和結合の反応を促進させる触媒とし
て機能するため、酸化重合反応が速く進み、より短時間
で定着させることができる。これら脂肪酸金属塩は現像
剤の帯電制御にも役立つ。脂肪酸金属塩の含有量は、液
体現像剤の0.1〜10%程度がよく、0.1%以下で
は、反応促進効果に乏しく、10%以上では、現像剤の
電気特性に悪影響を与えたり、現像液の保存性に問題が
発生したりする。
【0013】本発明に使用される脂肪酸金属塩又はナフ
テン酸の金属塩の例としては、ナフテン酸コバルト、ナ
フテン酸ニッケル、ナフテン酸銅、ステアリン酸鉄、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸ジルコニウム等が挙げら
れる。
【0014】本発明の液体現像剤に使用される色素は、
従来公知の顔料、染料から適切に選択することができ
る。例えば、有機顔料又は染料としてはフタロシアニン
系、アゾ系、アントラキノン系、ペリレン系、インジゴ
・チオンジゴ系、キナクリドン系、イソインドリン系、
アニリンブラック系、カーボンブラック系等の顔料が挙
げられ、無機顔料としては、酸化チタン系、酸化鉄系、
焼成顔料系、紺青、金属粉顔料、体質顔料等が挙げられ
る。
【0015】特に、これらの色素をフラッシング処理を
行なった場合は、画像面で優れた液体現像剤が得られ
る。色素を水に溶かした含水液に、更に樹脂分散媒を加
え、フラッシャーと呼ばれるニーダー中でよく混合す
る。この操作により、顔料のまわりに存在する水は、後
から添加される樹脂分散媒によって置換される。この操
作により取り出される水を排出し、樹脂溶液中に顔料が
分散された状態とし、乾燥させて溶剤を除去し、得られ
た塊を粉砕することにより着色剤の粉末が得られる。
【0016】本発明のフラッシング処理で使用する樹脂
の例としては、サンワックスE200、サンワックスE
250P、サンワックス131−P(三洋化成社製)等
のポリエチレン樹脂、ビスコール500P、ビスコール
600P(三洋化成社製)等のポリプロピレン樹脂、デ
ンカビニルSS−100、デンカビニルSS−130、
デンカビニルDSS−13(電気化学工業社製)等の塩
化ビニル、パラフィンワックス、天然ろう等が挙げられ
る。
【0017】本発明における結着樹脂としては、アクリ
ル酸及びメタクリル酸エステルの重合ポリマー、ロジン
及びロジン変性樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、
スチレン樹脂等が使用できる。特に、分子量3000〜
200,000のアクリル系樹脂を使用した場合は、画
像面、定着性等で優れた液体現像剤が得られる。分子量
が3000以下では、着色剤を結着させる能力に乏し
く、画像濃度、定着性が悪くなり、200,000以上
では、高粘性になりすぎて製造時に分散不良を起こす場
合がある。
【0018】液体現像剤の粘度は5000mPa・s以
下が望ましく、これ以上の場合は、紙等の転写体への浸
透性が悪くなり、定着時間が遅くなる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、ここでの「部」は重量部である。 実施例1 2−エチルヘキシルメタクリレート(2EHMA) 100部 グリシジルメタクリレート(GMA) 10部 メタクリル酸(MAA) 5部 ベンゾイルパーオキサイド(BPO) 1部 反応釜に重合溶媒としてアイソパーHを500部とり、
90℃に加温した。上記組成物を完全に溶解後、3時間
にわたり反応釜に滴下した。滴下終了後90℃で更に6
時間重合した。これにメチルメタクリレート(MMA)
8部を1時間にわたり滴下して、粘度200mPa・
s、分子量80,000の結着樹脂Aを得た。 樹脂A 50部 Pigment Blue15:3(大日精化製) 70部 アマニ油(日清製油製) 600部 をボールミルに入れ、24時間分散し、トナーAを得
た。これを更に100g/リットルの希釈率でアマニ油
で希釈し、リコー製湿式複写機FT−500iの定着部
分をはずして未定着画像を得た。この画像に濃度0.1
ppmのオゾンを吹きかけた。
【0020】比較例として、オゾンをかけずに空気中に
放置し、指で擦っても像が乱れなくなるまでの時間(セ
ット時間)を比較したところ、表1に示したようにオゾ
ンを吹きかけた場合の方がはるかに短時間でセットする
ことができた。
【0021】
【表1】
【0022】比較例1 アマニ油の代わりに、不飽和結合が1つの主成分がオレ
イン酸トリグリセライドの椿油を使用した以外は、実施
例1と同様にしてトナーBを試作した。これを更に10
0g/リットルの希釈率で椿油で希釈し、リコー製湿式
複写機FT−500iの定着部分をはずして未定着画像
を得た。この画像に濃度0.1ppmのオゾンを吹きか
けた。実施例1と同様にセット時間を調べたところ、7
日以上経過してもセットしなかった。
【0023】実施例2 アマニ油の代わりに、共役二重結合を持ったキリ油を使
用した以外は、実施例1と同様にしてトナーCを試作し
た。これを更に100g/リットルの希釈率でキリ油で
希釈し、リコー製湿式複写機FT−500iの定着部分
をはずして未定着画像を得た。この画像に濃度0.1p
pmのオゾンを吹きかけた。実施例1と同様にセット時
間を調べたところ、セット時間は5時間であった。オゾ
ンを使用しないで空気中に放置しておいた場合は、セッ
ト時間は1日であった。
【0024】実施例3 図1の装置のように、リコー製湿式複写機FT−500
iを改造して帯電チャージャー(7)から発生するオゾ
ンをオゾン収集部(8)で回収して、オゾン送風機(1
0)により、トナーCを使用して得た未定着画像に吹き
かけた。セット時間は12時間であったが、複写機から
発生するオゾンは0.01ppm以下であった。回収装
置のない場合は0.05ppmのオゾンが大気中に放出
された。また、オゾン発生機は必要なく、装置を簡単に
することができた。なお、オゾン濃度は株式会社ガステ
ック製オゾン検知管No.18で測定した。
【0025】実施例4 トナーA及びトナーCにナフテン酸コバルトをトナー重
量に対して1%添加してトナーD、トナーEを作成し
た。これをリコー製湿式複写機FT−500iの定着部
分をはずして未定着画像を得た。この画像に濃度0.1
ppmのオゾンを吹きかけた。その結果、表2に示した
ようにナフテン酸コバルトを添加しない場合に比べて、
セット時間を短くすることができた。
【0026】
【表2】
【0027】 実施例5 Pigment Blue15:3(大日精化製) 15部 ポリエチレン(サンワックスE250P) 10部 をフラッシング処理し、これを実施例3と同様にトナー
化し、トナーFを得た。これを更に100g/リットル
の希釈率でキリ油で希釈し、リコー製湿式複写機FT−
500iの定着部分をはずして未定着画像を得た。この
画像に濃度0.1ppmのオゾンを吹きかけた。得られ
た画像の濃度をX−Rite938で測定したところ、
表3で示したようにトナーCに比べて良好な結果が得ら
れた。
【0028】
【表3】
【0029】 比較例2 ステアリルメタクリレート(SMA) 120部 グリシジルメタクリレート(GMA) 5部 メチルメタクリレート(MMA) 10部 ベンゾイルパーオキサイド(BPO) 6部 反応釜に重合溶媒としてアイソパーHを700部とり、
120℃に加温した。上記組成物を完全に溶解後、2時
間にわたり反応釜に滴下した。滴下終了後110℃で更
に3時間重合し、粘度70mPa・s、分子量2500
の結着樹脂Sを得た。また、 ラウリルメタクリレート(LMA) 180部 グリシジルメタクリレート(GMA) 10部 ベンゾイルパーオキサイド(BPO) 0.5部 反応釜に重合溶媒としてアイソパーHを100部とり、
90℃に加温した。上記組成物を完全に溶解後、3時間
にわたり反応釜に滴下した。滴下終了後90℃で更に3
時間重合し、粘度900mPa・s、分子量220,0
00の結着樹脂Pを得た。
【0030】結着樹脂S、及びPを実施例1と同様の方
法でトナー化し、トナーG及びトナーHを得た。これを
実施例1のトナーAと同様に未定着画像を作成し、オゾ
ンにより酸化、定着し、画像濃度、セット時間を調べた
ところ、表4に示したようにトナーAに比べて劣る結果
であった。
【0031】
【表4】
【0032】実施例6 トナーCにゲル化剤ユーゲルP(イーシーイー社製)を
3%添加し、増粘させ、粘度5500mPa・sのトナ
ーIを得た。これを実施例3と同様にセット時間を調べ
たところ、表5に示したように9時間と、トナーCに比
べて劣る結果であった。
【0033】
【表5】
【0034】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明より明らか
なように、請求項1の電子写真液体現像剤においては、
溶媒の少なくとも一部に2つ以上の不飽和結合を持った
油脂を使用し、オゾンによる酸化重合の化学変化で定着
させるため、溶剤を発生させずに、また、熱も使用しな
いで定着できる。また、請求項2の電子写真液体現像剤
においては、溶媒が少なくともその一部に共役二重結合
を持った油脂であるため、請求項1の効果に加えて、更
に高速に定着できる。また、請求項3の電子写真液体現
像剤においては、使用するオゾンがコロナ放電により発
生するオゾンであるため、画像形成装置を小型化でき
る。また、請求項4の電子写真液体現像剤においては、
酸化反応を促進させる触媒として、脂肪酸金属塩又はナ
フテン酸金属塩を含んでいるために、請求項1の効果に
加えて、更に、高速に定着できる。また、請求項5の電
子写真液体現像剤においては、該着色剤が軟化点50℃
〜120℃の樹脂でフラッシングされているため、高画
像品質が得られる。また、請求項6の電子写真液体現像
剤においては、該結着樹脂が分子量3000〜200,
000のアクリル系樹脂であるため、画像品質、定着性
に優れる。また、請求項7の電子写真液体現像剤におい
ては、該液体現像剤の粘度が常温(25℃)で5000
mPa・s以下であるため、請求項1の効果に加えて、
更に、高速に定着できるという極めて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の1例を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体 2 給紙トレイ 3 現像タンク 4 現像液送液管 5 現像ローラ 6 スクイズローラ 7 帯電チャージャー 8 帯電部オゾン収集部 9 オゾン送気管 10 オゾン送風機 11 転写チャージャー 12 定着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 愛子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 BA58 BE00 2H069 BA01 CA03 CA25 DA01 DA02 DA05 DA06 EA00 2H074 EE00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高絶縁性で低誘電率の非水溶媒中に、着
    色剤、結着樹脂を主成分として分散した電子写真液体現
    像剤において、非水溶媒の少なくとも一部が電気抵抗1
    9Ω・cm以上で誘電率5.0以下の2つ以上の不飽
    和結合を持った油脂であることを特徴とする電子写真液
    体現像剤。
  2. 【請求項2】 該非水溶媒が少なくともその一部に共役
    二重結合を持った油脂であることを特徴とする請求項1
    に記載の電子写真液体現像剤。
  3. 【請求項3】 オゾンにより定着され、該オゾンがコロ
    ナ放電により発生されるものであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の電子写真液体現像剤。
  4. 【請求項4】 酸化反応を促進させる触媒として脂肪酸
    金属塩又はナフテン酸金属塩を含むことを特徴とする請
    求項1乃至3のうち何れか1に記載の電子写真液体現像
    剤。
  5. 【請求項5】 該着色剤が、軟化点50℃〜120℃の
    樹脂でフラッシングされていることを特徴とする請求項
    1乃至4のうち何れか1に記載の電子写真液体現像剤。
  6. 【請求項6】 該結着樹脂が分子量3000〜200,
    000のアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項
    1乃至5のうち何れか1に記載の電子写真液体現像剤。
  7. 【請求項7】 該液体現像剤の粘度が常温(25℃)で
    5000mPa・s以下であることを特徴とする請求項
    1乃至6のうち何れか1に記載の電子写真液体現像剤。
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