JP2000162337A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JP2000162337A
JP2000162337A JP10340271A JP34027198A JP2000162337A JP 2000162337 A JP2000162337 A JP 2000162337A JP 10340271 A JP10340271 A JP 10340271A JP 34027198 A JP34027198 A JP 34027198A JP 2000162337 A JP2000162337 A JP 2000162337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ表示部とデジタル表示部を備えたコ
ンビネーション電子時計において、アナログ時計機構モ
ジュールのリード基板と回路ブロックの電気的信号を導
通させるためには、多数の部品とスペースが必要とな
り、そのため時計サイズが大きくなるという課題があっ
た。特に、3端子以上の電気的信号を導通させる場合
は、時計サイズのアップとともに、コストアップあるい
は組立工数の増大となった。また、アナログ時計機構モ
ジュールのリード基板の導通パターン面と回路ブロック
の導通パターン面の断面的高さが特に異なり段差が大き
い構造の場合は、確実な電気的導通信頼性の確保が困難
であった。 【解決手段】 本発明では、従来の金属製のコイルばね
や板ばねの変わりに信号伝達基板を導通手段として設け
た。更に、回路ブロックの電池側にねじ締め力伝達手段
として金属製のリードブシュを断面的に積層させる構成
とした。また、アナログ時計機構モジュールのリード基
板とパネル枠の間に弾性部材を断面的に積層させる構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多機能電子時計に
おける電気的導通の構造に関し、特に、アナログ表示部
分とデジタル表示部分を備えたコンビネーション電子時
計の導通構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンビネーション電子時計におい
て、アナログ時計機構モジュールのリード基板と回路ブ
ロックの導通手段は、金属製のコイルばねまたは板ばね
を使用して、集積回路からの電気信号をアナログ時計機
構モジュールに伝達していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコンビ
ネーション電子時計では、下記の課題があった。 (1)導通手段として金属製のコイルばねまたは板ばね
を用いた場合は、導通手段を保持する部品が必要とな
る。そのため、導通手段のスペースと導通手段を保持す
る部品のスペースが必要となり、時計サイズが大きくな
る要因となった。 (2)特に3端子以上の電気信号を導通する場合は、時
計サイズアップの原因となるとともにコストアップある
いは組立工数の増大となった。 (3)アナログ時計機構モジュールのリード基板の導通
パターン面と回路ブロックの導通パターン面の段差が大
きい場合は、電気的導通信頼性が不安定であった。
【0004】
【発明の目的】そこで、従来のこのような課題を解決す
るため、本発明の目的は以下に記載する点にある。 (1)導通手段を保持する部品を削除するとともに、導
通構造を小さいスペースで構成させ、小さいコンビネー
ション電子時計を提供する。 (2)多数の電気的端子の導通を少ない部品点数で実現
し、部品点数の削除によるコストダウンまたは組立工数
の削減を可能にする。 (3)アナログ時計機構モジュールのリード基板の導通
パターン面と、回路ブロックの導通パターン面の段差が
大きい場合においても、確実な電気的導通性確保が可能
となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明はアナログ表示部分とデジタル表示部分とを
有するコンビネーション電子時計において、アナログ表
示部分はアナログ時計機構モジュールを含むように構成
し、ステップモータと、このステップモータに駆動信号
を伝えるリード基板と、このステップモータの作動に基
づいて回転する輪列と、この輪列のうち少なくとも一部
の回転角度を修正するための切換機構とを含み、アナロ
グ表示部分は輪列の回転に基づいて時刻をアナログ式で
表示するように構成されている。コンビネーション電子
時計のデジタル部分は、時刻及び又は時間に関する情報
をデジタル式で表示するための液晶パネルを含む。この
コンビネーション電子時計は、時刻及び又は時間に関す
る情報を計数する時刻情報計数手段と、この時刻情報計
数回路が計数した計数結果に基づいてアナログ表示部分
及びデジタル表示部分を動作させるための駆動手段を含
む回路ブロックとを備える。
【0006】本発明のコンビネーション電子時計では、
アナログ時計機構モジュールは液晶パネルが組込まれた
パネル枠に取り付けられる。そして、アナログ時計機構
モジュールのリード基板の中心穴はパネル枠に取り付け
られたリード基板案内ピンにより案内される。リード基
板は、ステップモータ駆動信号を入力するための2つの
入力パターンとステップモータの作動をリセットさせる
リセット信号を出力するためのリセットパターンが形成
されている。
【0007】また、本発明のコンビネーション電子時計
の信号伝達基板は、アナログ時計機構モジュールのリー
ド基板と回路ブロックを導通させる導通手段であり、リ
ード基板と同様のパターンがリード基板側の表面及び回
路ブロック側の裏面に形成されている。この信号伝達基
板の両面に設けられたパターンは、スルーホールめっき
により導通されている。また、本発明のコンビネーショ
ン電子時計の回路ブロックは、パネル枠に案内されて組
み込まれ、パネル枠に取り付けられたリード基板案内ピ
ンの周辺は、アナログ時計機構モジュールのリード基板
と同様の各パターンが形成されている。
【0008】また、本発明のコンビネーション電子時計
の電池枠は、パネル枠に案内されて回路ブロックの裏ぶ
た側に組み込まれている。パネル枠に取り付けられたリ
ード基板案内ピンの周辺は、金属製のリードブシュの組
み込まれる穴が形成されている。また、本発明のコンビ
ネーション電子時計の金属製のリードブシュは、パネル
枠に取り付けられたリード基板案内ピンの外周に案内さ
れ、電池枠の穴に組み込まれる。
【0009】また、本発明のコンビネーション電子時計
のスイッチばねは、パネル枠に案内され組み込まれ、パ
ネル枠のフック取り付け部にスイッチばねのフック部が
固定されるとともに、パネル枠に取り付けられたリード
基板案内ピンとスイッチばね止めねじが締めつけられ各
電気信号端子が確実に導通してムーブ全体が固定され
る。
【0010】更に、本発明のコンビネーション電子時計
は、パネル枠とアナログ時計機構モジュールのリード基
板の間に弾性部材を組み込むことにより、多数の電気信
号の確実な導通性を得ることができる。特に、リード基
板の導通パターン面と回路ブロックの導通パターン面に
段差が生じて、信号伝達基板を2枚以上用いるムーブメ
ント構造において有効である。なぜなら、信号伝達基板
の厚み公差は、ばらつきが大きく、2枚以上の基板厚み
が称呼値に対してマイナス側にばらついた場合は、各電
気信号端子パターン間の導通不良となるためである。ま
た、弾性部材の形状はドーナツ状の円周形状をしている
ことが好ましい。なぜなら、スイッチばね止めねじの締
め付け力が、各電気信号端子間において一定の力で押圧
できるため、電気的導通性が確実となる。
【0011】更に、本発明のコンビネーション電子時計
は、パネル枠のリード基板受け面に円周溝を設けること
により、弾性部材の組立案内性を向上させるとともに、
弾性部材の断面的な圧縮量を管理することができ、回路
ブロックからの駆動信号を確実にリード基板に伝達する
ことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (1)アナログ時計機構モジュールの構造 図2から図4を参照し、本発明のアナログ時計機能モジ
ュールを説明する。アナログ時計機能モジュール100
は、モジュールの基板となる地板102を備える。ステ
ップモータ104は、ステータ106と、コイルブロッ
ク108と、ロータ110とを含む。コイルブロック1
08は磁心108Cを含む。コイルワイヤー108Wが
磁心108Cの棒状部分に巻かれている。ステップモー
タ104の作動に基づいて回転する表輪列112が地板
102の文字板側に組み込まれる。表輪列112は、五
番車114と、四番車116と、三番車118と、二番
車120と、日の裏車122とを含む。輪列受124が
表輪列112を回転可能に指示する。輪列の回転角度を
修正するための、即ち、針合わせを行うための切換構造
が地板102の表側に組み込まれる。切換構造130
は、巻真132と、巻真132の位置を決めるための巻
真位置決め部材134と、巻真132を引き出した状態
において巻真132の回転に基づいて回転するつづみ車
136とを含む。 つづみ車136は、巻真132に対
して回転可能に組み込まれる。 つづみ車136は、一
端に日の裏歯車122gと噛み合うつづみ歯車136g
を有する。
【0013】つづみ車136は、巻真132が0段目に
ある状態において、巻真132の回転により回転せず、
巻真132を1段目に引き出した状態において、巻真1
32の回転に基づいて回転するようになっている。切換
機構130の作動に基づいて作動し、ステップモータ1
04の作動を停止させるためのリセットレバー140
が、地板102に対して回転可能に組み込まれる。リセ
ットレバー140は金属で作られ、巻真位置決め部材1
34と電気的に導通している。金属で作られたリセット
ピン144が地板102に組み込まれる。リセットレバ
ー140はリセットレバーばね部140Sを有する。こ
の構成では、リセットレバー140は、常に、図3で見
たときに時計まわり方向に回転するように付勢されてい
る。リセットレバー140がリセットピン144に接触
することにより、巻真位置決め部材134とリセットピ
ン144を電気的に導通させることができる。巻真13
2が0段目にある状態では、リセットレバーばね部のば
ね力により、リセットレバー140は巻真132と接触
し、かつ、リセットピン144と接触しないように構成
されている。巻真132が1段目にある状態では、リセ
ットレバーばね部のばね力により、リセットレバー14
0は、巻真132から離れ、リセットピン144と接触
するように構成されている。
【0014】また、リード基板142がコイルブロック
108に取り付けられている。図5を参照するとリード
基板142は、ステップモータ104を作動させるステ
ップモータ駆動信号を入力するための2つの入力パター
ン142a、142bと、リセットピン144と接触
し、かつ、リセットレバー140の作動に基づいて、ス
テップモータ104の作動をリセットさせるためのリセ
ット信号を出力するリセットパターン142cとを有す
る。リセットパターン142cは、基板の基材からはみ
だしたリセットピン接触部142tを含む。リード基板
142は、ムーブメントを製造するとき、リード基板1
42を案内するためのリード基板案内穴142H3が設
けられている。また、2つの入力パターン142a、1
42bは、コイルブロック108のコイルワイヤ108
Wの両端部108W1、108W2にそれぞれ配線され
ており、リセットパターン142cは、リセットレバー
140が作動したときにリセットピン144を介してリ
セットレバー140と導通するように配線されている。
【0015】また、筒車150が地板102の文字板側
に回転可能に組み込まれ、筒車押さえ152が、筒車1
50を地板102に対して回転可能に指示するために設
けられている。筒車150の筒車歯車部分150gは日
の裏かな122pと噛み合う。 (2)コンビネーション電子時計の構造 本発明のコンビネーション電子時計の構造及びアナログ
時計機構モジュールのリード基板と回路ブロックの電気
信号導通構造について説明する。
【0016】図6に示したように、コンビネーション電
子時計のムーブメント500は、アナログ表示部分50
2とデジタル表示部分504を有する。アナログ表示部
分502はアナログ時計機構モジュール100で構成さ
れる。アナログ時計機構モジュール100は、前述した
ように、ステップモータ104と、このステップモータ
104に駆動信号を伝えるリード基板142とステップ
モータ104の作動に基づいて回転する輪列160と、
この輪列160の回転角度を修正するための切換構造と
を含む。アナログ表示部分502は、アナログ時計機構
モジュール100の輪列160の回転に基づいて時刻を
アナログ式で表示できるように構成されている。デジタ
ル表示部分504は液晶パネル510を含み、この液晶
パネル510により、時刻及び時間に関する情報をデジ
タル式に表示するように構成されている。
【0017】図6から図10を参照すると、コンビネー
ション電子時計は、パネル枠512を備える。パネル枠
512はムーブメント500の文字板側に配置されてい
る。図11を参照すると、パネル枠512は、アナログ
時計機構モジュール100のリード基板142を案内す
るためのリード基板案内ピン512P5と、アナログ時
計機構モジュール100を案内するための案内ピン51
2P6、512P7と、信号伝達基板340を案内する
ための案内ピン512P8が設けられている。リード基
板案内ピン512P5は雌ねじが設けられている金属製
のねじピンである。
【0018】アナログ時計機構モジュール100は、パ
ネル枠512の案内ピン512P6、512P7及び、
リード基板案内穴142H3をリード基板案内ピン51
2P5に案内されて組み込まれる。さらに、信号伝達基
板340は、リード基板142の上に積層して、リード
基板案内ピン512P5と信号伝達基板案内ピン512
P8に案内されて組み込まれる。図14と図15を参照
すると、信号伝達基板340は、両面にパターン340
A、340B、340Cを有する基板で構成され、各々
スルーホール340Tめっきにより両面パターンが導通
されている。
【0019】さらに、回路ブロック530は、パネル枠
512の基準ピン512P1に案内され組み込まれる。
図12と図13を参照すると、回路ブロック530は、
アナログ表示部分502とデジタル表示部分504を駆
動させるための集積回路534と各電気素子が実装され
ている。また、リード基板案内ピン512P5の周辺に
は、信号伝達基板340と同様の各導通パターン530
A、530B、530Cが形成され、集積回路534の
各電気端子と導通している。
【0020】また、コンビネーション電子時計は、電池
枠520を備える。図17と図18を参照すると、電池
枠520は、パネル枠512の基準ピン512P1に案
内されて組み込まれる。電池枠520は、電池542を
組み込む電池保持形状520Bと電池マイナス端子54
6を固定する2つの固定穴542H1を備える。また、
リード基板案内ピン512P5の周りには、金属製のリ
ードブシュ536の組み込まれる案内穴520H2が設
けられている。
【0021】また、コンビネーション電子時計は、金属
製のリードブシュ536を備える。図16を参照する
と、リードブシュ536は、パネル枠512に取り付け
られたリード基板案内ピン512P5の外周に案内さ
れ、電池枠520に組み込まれる。また、コンビネーシ
ョン電子時計は、スイッチばね540を備える。図19
を参照すると、スイッチばね540は、パネル枠512
の基準ピン512P1に案内され、パネル枠512に設
けられたスイッチばね固定フック受け部512Fにスイ
ッチばねフック部540Fを撓ませることにより組み込
まれる。スイッチばね540には、外装ボタンからの入
力信号を回路ブロック530に伝えるばね部540Bが
設けられている。また、電池542の陽極に導通するよ
うに導通ばね部540Dが設けられている。また、スイ
ッチばね540は、リード基板案内ピン512P5の上
面に穴540Hが形成され、スイッチばね止めねじ55
0がリード基板案内ピン512P5の雌ねじ部分にねじ
締めされる。
【0022】本発明は、図1に示すように、スイッチば
ね540を固定するスイッチばね止めねじ550の締め
付け力は、締め付け力の伝達手段である金属製のリード
ブシュ536を介して回路ブロック530に加わる。こ
の締め付け力により、回路ブロック530は信号伝達基
板340側にたわむ。そして、信号伝達基板340に加
わった締め付け力は、アナログ時計機構モジュール10
0のリード基板142に加わる。この構造を採用するこ
とで、ステップモータ104を作動させるステップモー
タ駆動信号を入力するための2つの入力パターン142
a、142bと、リセットピン144と接触し、かつ、
リセットレバー140の作動に基づいて、ステップモー
タ104の作動をリセットさせるためのリセット信号を
出力するリセットパターン142cの各電気信号を回路
ブロック530からアナログ時計機構モジュール100
のリード基板142へ確実に導通させる。たとえば、金
属製のリードブシュ536を設けずにスイッチばね止め
ねじ550を締めつけた構造の場合には、ねじ締め力が
ポリカーボネートあるいはポリアセタールなどのプラス
チック材料で形成されている電池枠520を介している
ため、回路ブロック530に伝わりづらい。そのため、
温度環境試験などの環境試験において、電池枠520の
形状変化によってねじ締め力が不安定になる。そのた
め、回路ブロック530とリード基板142の電気的導
通信頼性が不安定になる。
【0023】また、図12に示すように、回路ブロック
530のリードブシュ受け面にVDDパターン530D
を設けることにより、スイッチばね540の電池接点ば
ね部540Dにより得られた電池542の陽極電位を金
属製のリードブシュ536を介して、回路ブロック53
0のVDDパターン530Dに導通させる構造となって
いる。
【0024】更に、図22に示すように、アナログ時計
機構モジュール100のリード基板142とパネル枠5
12のリード基板受け面の間に、弾性部材538を設け
る。そして、スイッチばね止めねじ550のねじ締め力
により、弾性部材538を圧縮するように構成し、回路
ブロック530と信号伝達基板340スキおよび信号伝
達基板340とリード基板142のスキを無くすことに
より電気的導通性を確実にする。ここで用いられる弾性
部材538は、弾性及び耐摩耗性に優れたシリコーン系
あるいはエチレン−プロピレン系のゴムが適している。
また、図20に示すようなドーナツ状の円周形状にする
ことで弾性部材538上にある各電気信号接触パターン
にスイッチばね止めねじ550の締め力を均等に伝える
ことができる。その上、組立性および部品点数削減にも
効果的である。
【0025】また、図1に示すように、パネル枠512
のリード基板受け面に弾性部材538を案内する円周溝
512Hを設けることにより、弾性部材538の組立性
の向上を図れる。更に、弾性部材538の圧縮量538
Aは、リード基板142の導通パターン面と回路ブロッ
ク530の導通パターン面の段差に起因する部品の公差
のバラツキを考慮して定量的に管理することができる。
たとえば、弾性部材538の圧縮量538Aを、リード
基板142と信号伝達基板340と回路ブロック530
のそれぞれ厚み公差及びパネル枠512のリード基板受
け面の高さ公差等のそれぞれの和より大きくすることに
より、回路ブロック530と信号伝達基板340のスキ
及び信号伝達基板340とリード基板142のスキをゼ
ロにすることができる。よって、回路ブロック530と
リード基板142の電気的導通を確実にすることができ
る。特に図21に示すように、アナログ時計機能モジュ
ール100のリード基板142の導通パターン面と回路
ブロック530の導通パターン面に大きな段差が生じ、
信号伝達基板340を2枚以上設けるなど、基板厚み公
差にばらつきがある構造の場合に効果的である。
【0026】上記の構造にすることで、基板の厚み公差
および各部品の高さ公差のばらつきに影響を受けずに小
スペースで確実な複数端子の電気的導通信頼性を確保で
きる。また、本発明は、コンビネーション電子時計にお
けるリード基板と回路ブロック間の電気信号の導通構造
のみに限定されず、多機能電子時計のあらゆる電気的信
号の導通構造にも効果的である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、コンビ
ネーション電子時計において、上記のような構成とした
ので、以下に記載する効果を有する。 (1)本発明のコンビネーション電子時計では、アナロ
グ時計機構モジュールと回路ブロックの導通構造が小ス
ペースで可能である。 (2)本発明のコンビネーション電子時計では、複数の
電気的信号を簡単な構造で導通させることができる。よ
って、コストダウン及び製造工程の簡素化が可能であ
る。 (3)本発明のコンビネーション電子時計では、アナロ
グ時計機構モジュールのリード基板の導通パターン面と
回路ブロックの導通パターン面の断面的段差が大きい構
造においても確実な導通信頼性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導通構造を示す概略部分断面図であ
る。
【図2】裏ぶた側から見たときの、アナログ時計機構モ
ジュールを示す平面図である。
【図3】輪列受及び巻真位置決め部材を外した状態で裏
ぶた側から見たときの、アナログ時計機構モジュールを
示す平面図である
【図4】ガラス側から見たときの、アナログ時計機構モ
ジュールを示す平面図である。
【図5】裏ぶた側から見たときの、アナログ時計機構モ
ジュールのリード基板を示す概略平面図である。
【図6】ガラス側から見たときの、本発明のコンビネー
ション電子時計のムーブメントを示す平面図である。
【図7】裏ぶた側から見たときの、本発明のコンビネー
ション電子時計のムーブメントを示す平面図である。
【図8】本発明のコンビネーション電子時計のムーブメ
ントの実施の形態を示す概略部分断面図(その1)であ
る。
【図9】本発明のコンビネーション電子時計のムーブメ
ントの実施の形態を示す概略部分断面図(その2)であ
る。
【図10】本発明のコンビネーション電子時計のムーブ
メントの実施の形態を示す概略部分断面図(その3)で
ある。
【図11】裏ぶた側から見たパネル枠の概略平面図であ
る。
【図12】裏ぶた側から見た回路ブロックの概略平面図
である。
【図13】ガラス側から見た回路ブロックの概略平面図
である。
【図14】裏ぶた側から見た信号伝達基板の概略平面図
および概略断面図である。
【図15】ガラス側から見た信号伝達基板の概略平面図
である。
【図16】リードブシュの概略平面図および概略断面図
である。
【図17】裏ぶた側から見た電池枠の概略平面図であ
る。
【図18】ガラス側から見た電池枠の概略平面図であ
る。
【図19】裏ぶた側から見たスイッチばねの概略平面図
である。
【図20】弾性部材の概略平面図および概略断面図であ
る。
【図21】本発明の導通構造の応用例を示す概略断面図
である。
【図22】本発明の導通構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
100 アナログ時計機構モジュール 102 地板 104 ステップモータ 106 ステータ 108 コイルブロック 110 ロータ 112 表輪列 114 五番車 116 四番車 118 三番車 120 二番車 122 日の裏車 124 輪列受 130 切換機構 132 巻真 134 巻真位置決め部材 136 つづみ車 140 リセットレバー 142 リード基板 142a、142b 入力パターン 142c リセットパターン 144 リセットピン 150 筒車 152 筒車押さえ 160 輪列 340 信号伝達基板 400 時刻情報計数手段 402 時刻情報計数回路 404 駆動手段 406 導通手段 408 伝達手段 500 コンビネーション電子時計のムーブメント 502 アナログ表示部分 504 デジタル表示部分 510 液晶パネル 512 パネル枠 520 電池枠 530 回路ブロック 534 集積回路 536 リードブシュ 538 弾性部材 540 スイッチばね 542 電池 544 電池押さえ 546 電池マイナス端子 550 スイッチばね止めねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ表示部分とデジタル表示部分を
    有するコンビネーション電子時計において、アナログ表
    示部分(502)はアナログ時計機構モジュール(10
    0)を含み、このアナログ時計機構モジュール(10
    0)は、ステップモータ(104)と、このステップモ
    ータ(104)に駆動信号を伝えるリード基板(14
    2)と、このステップモータ(104)の作動に基づい
    て回転する輪列(160)と、この輪列(160)のう
    ち少なくとも一部の輪列の回転角度を修正するための切
    換機構(130)を含み、アナログ表示部分(502)
    は輪列(160)の回転に基づいて時刻をアナログ式に
    表示するように構成されており、デジタル表示部分(5
    04)は、時刻及び又は時間に関する情報をデジタル式
    に表示するための液晶パネル(510)を含み、時刻及
    び又は時間に関する計数する時刻情報計数手段(40
    0)と、この時刻情報計数回路(402)が計数した計
    数結果に基づいてアナログ表示部分(502)及びデジ
    タル表示部分(504)を動作させるための駆動手段
    (404)を含む回路ブロック(530)を備え、アナ
    ログ時計機構モジュール(100)のリード基板(14
    2)と回路ブロック(530)の間に少なくとも1枚以
    上の信号伝達基板(340)を導通手段(406)とし
    て設け、さらに、ねじ締め力の伝達手段(408)とし
    て金属製のリードブシュ(536)を回路ブロック(5
    30)と断面的に積層させて構成としたことを特徴とす
    るコンビネーション電子時計。
  2. 【請求項2】 アナログ時計機構モジュール(100)
    のリード基板(142)とパネル枠(512)のリード
    基板の受け面部の間に弾性部材(538)を断面的に積
    層して配置したことを特徴とする請求項1記載のコンビ
    ネーション電子時計。
  3. 【請求項3】 アナログ時計機構モジュール(100)
    のリード基板(142)とパネル枠(512)の間に積
    層する弾性部材(538)は、ドーナツ状の円周形状と
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコン
    ビネーション電子時計。
  4. 【請求項4】 パネル枠(512)のリード基板受け面
    に弾性部材(538)が組み込まれる円周溝を設けたこ
    とを特徴とする請求項3記載のコンビネーション電子時
    計。
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