JP2020034401A - 時計用ムーブメントおよび時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】時計に無線通信デバイスを搭載でき、かつ時計のデザインに制約が生じることを回避できる時計用ムーブメントおよび時計を提供する。【解決手段】ムーブメント5は、裏蓋を有する時計ケースの内側に配置され、指針を駆動する。ムーブメント5は、外部からの電波を電力源とし、外部のリーダと通信するRFIDタグ31を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、時計用ムーブメントおよび時計に関するものである。
従来、RFIDタグ等の無線通信デバイスが搭載された時計がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、時計本体(時計ケース)の外側に、外部の送受信手段との間において非接触状態でデータの通信を行う非接触データ送受信手段を配置した腕時計が開示されている。この種の時計では、例えば、電池交換や修理等の履歴情報や、それらの履歴情報を照会するための情報、真贋判定のための情報等が無線通信デバイスに埋め込まれる。無線通信デバイスに埋め込まれた情報は、外部のリーダを用い、無線通信によって読み取ることができる。
しかしながら、時計ケースの外側に無線通信デバイスを設けると、時計のデザインに制約が生じる場合がある。
そこで本発明は、時計に無線通信デバイスを搭載でき、かつ時計のデザインに制約が生じることを回避できる時計用ムーブメントおよび時計を提供するものである。
本発明の時計用ムーブメントは、裏蓋を有する時計ケースの内側に配置され、指針を駆動する時計用ムーブメントであって、外部からの電波を電力源とし、外部のリーダと通信する無線通信デバイスを備えることを特徴とする。
本発明によれば、時計における外部に面する部材に無線通信デバイスを搭載することなく、時計に無線通信デバイスを搭載することができる。これにより、時計用ムーブメントの搭載先の時計のデザインに制約が生じることを回避できる。
特に、無線通信デバイスに埋め込まれる情報が電池交換や修理等の履歴情報、それらの履歴情報を照会するための情報、または真贋判定のための情報である場合、外部のリーダによって無線通信デバイスから情報を読み取る場面は、時計の電池交換や修理等の作業時である。すなわち、外部のリーダによって無線通信デバイスから情報を読み取る場面は、時計ケースの裏蓋を取り外す必要のある作業時である。このため、時計ケースの内側に無線通信デバイスが配置され、時計ケースの外部から無線通信デバイスと通信することが困難であっても、無線通信デバイスを備えた時計としての利便性が低下することを抑制できる。
特に、無線通信デバイスに埋め込まれる情報が電池交換や修理等の履歴情報、それらの履歴情報を照会するための情報、または真贋判定のための情報である場合、外部のリーダによって無線通信デバイスから情報を読み取る場面は、時計の電池交換や修理等の作業時である。すなわち、外部のリーダによって無線通信デバイスから情報を読み取る場面は、時計ケースの裏蓋を取り外す必要のある作業時である。このため、時計ケースの内側に無線通信デバイスが配置され、時計ケースの外部から無線通信デバイスと通信することが困難であっても、無線通信デバイスを備えた時計としての利便性が低下することを抑制できる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記無線通信デバイスは、前記裏蓋側に面する外面から10mm以内に配置されている、ことが望ましい。
本発明によれば、裏蓋を取り外して時計ケースの内側を開放することで、外部のリーダを無線通信デバイスから10mm以内に近付けることができる。これにより、時計用ムーブメントを時計ケース内から取り出さなくても無線通信デバイスから情報を読み取ることが可能となる。したがって、電池交換や簡単な修理等の作業効率を向上させることができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記指針を回転させる動力を発生させる動力源、および前記指針に動力を伝達する輪列のうち少なくともいずれか一方を支持する地板をさらに備え、前記無線通信デバイスは、前記地板の厚み方向の両側、および前記厚み方向に直交する前記地板の面方向の外側のうち少なくともいずれか一方から視認不能な位置に配置されている、ことが望ましい。
本発明によれば、無線通信デバイスが地板の厚み方向の一方、および地板の面方向外側の2方向に跨って露出することを防止できる。これにより、無線通信デバイスは、時計用ムーブメントから容易に取り外すことが困難な位置に配置される。よって、無線通信デバイスの不正な交換を抑制することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記指針を回転させる動力を発生させる動力源、および前記指針に動力を伝達する輪列のうち少なくともいずれか一方を支持する地板と、前記地板に取り付けられる導電部材と、をさらに備え、前記導電部材は、前記地板の厚み方向に直交する面方向に沿って延びる平板部と、前記平板部の外縁から前記厚み方向に沿って延出する延出部と、を備え、前記無線通信デバイスは、外部から見て前記平板部と前記延出部との間に配置されている、ことが望ましい。
本発明によれば、無線通信デバイスの周囲に電波を遮断する導電部材が配置されていても、平板部と延出部との間を電波の伝播経路として確保することができる。したがって、外部のリーダによって無線通信デバイスから情報を確実に読み取ることができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記指針を回転させる動力を発生させる動力源、および前記指針に動力を伝達する輪列のうち少なくともいずれか一方を支持する地板と、前記地板に取り付けられる導電部材と、をさらに備え、前記導電部材は、前記地板の厚み方向に直交する面方向に沿って延びる平板部を備え、前記平板部には、貫通孔が形成され、前記無線通信デバイスは、外部から見て前記貫通孔の内側に配置されている、ことが望ましい。
本発明によれば、無線通信デバイスの周囲に電波を遮断する導電部材が配置されていても、貫通孔を電波の伝播経路として確保することができる。したがって、外部のリーダによって無線通信デバイスから情報を確実に読み取ることができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記無線通信デバイスを内側に収容する凹部が形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、無線通信デバイスの脱落を抑制できる。したがって、無線通信デバイスを備える時計用ムーブメントの品質を向上させることができる。また、無線通信デバイスが凹部の内面に囲まれるので、無線通信デバイスを容易に取り外すことが困難となる。よって、無線通信デバイスの不正な交換を抑制することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記凹部の内面には、前記無線通信デバイスに嵌合する嵌合突部が形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、無線通信デバイスが凹部から脱落することを抑制できる。したがって、無線通信デバイスを備える時計用ムーブメントの品質をより向上させることができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記凹部の開口縁には、前記無線通信デバイスの脱落を規制するかしめ部が形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、無線通信デバイスが凹部から脱落することを抑制できる。したがって、無線通信デバイスを備える時計用ムーブメントの品質をより向上させることができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記指針を回転させる動力を発生させる動力源を制御する制御部と、前記制御部が実装されるとともにプリント配線が形成された基板と、をさらに備え、前記無線通信デバイスは、前記プリント配線に重なる位置で前記基板に表面実装されている、ことが望ましい。
本発明によれば、無線通信デバイスが基板から取り外された際に、プリント配線も基板から剥離するように構成できる。これにより、無線通信デバイスが基板から取り外されると、プリント配線が断線し、時計用ムーブメントが正常に動作しなくなる。したがって、無線通信デバイスの不正な交換を抑制することができる。
本発明の時計は、上記の時計用ムーブメントを備えることを特徴とする。
本発明によれば、時計に無線通信デバイスを搭載でき、かつ時計のデザインに制約が生じることを回避できる時計用ムーブメントを備えるので、無線通信デバイスを備え、かつデザイン性に優れた時計を提供できる。
本発明によれば、時計に無線通信デバイスを搭載でき、かつ時計のデザインに制約が生じることを回避できる時計用ムーブメントおよび時計を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、時計の一例として、アナログクォーツ式の電子時計を例に挙げて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の時計を示す断面図である。
図1に示すように、実施形態の時計1は、時計ケース2と、文字板3と、指針4と、ムーブメント5(時計用ムーブメント)と、を備える。時計ケース2は、両端が開口した円筒状のケース本体10と、ケース本体10の一端開口部11を閉塞する風防ガラス14と、ケース本体10の他端開口部12を閉塞する裏蓋16と、を備える。時計ケース2は、文字板3、指針4およびムーブメント5を収容する。なお、以下の説明では、ムーブメント5に対する風防ガラス14側をムーブメントの「裏側」と称する。また、ムーブメント5に対する裏蓋16側をムーブメントの「表側」と称する。
図1は、第1実施形態の時計を示す断面図である。
図1に示すように、実施形態の時計1は、時計ケース2と、文字板3と、指針4と、ムーブメント5(時計用ムーブメント)と、を備える。時計ケース2は、両端が開口した円筒状のケース本体10と、ケース本体10の一端開口部11を閉塞する風防ガラス14と、ケース本体10の他端開口部12を閉塞する裏蓋16と、を備える。時計ケース2は、文字板3、指針4およびムーブメント5を収容する。なお、以下の説明では、ムーブメント5に対する風防ガラス14側をムーブメントの「裏側」と称する。また、ムーブメント5に対する裏蓋16側をムーブメントの「表側」と称する。
文字板3は、円板状に形成されている。文字板3は、風防ガラス14を介して視認可能となっている。
指針4は、文字板3と風防ガラス14との間に配置されている。指針4は、ムーブメント5の回転軸21に取り付けられている。
指針4は、文字板3と風防ガラス14との間に配置されている。指針4は、ムーブメント5の回転軸21に取り付けられている。
ムーブメント5は、指針4を駆動する。ムーブメント5は、文字板3と裏蓋16との間に配置されている。ムーブメント5は、時計ケース2の裏蓋16を取り外した状態で、ケース本体10の他端開口部12を通じて外部に露出する。
図2は、第1実施形態のムーブメントを表側から見た斜視図である。
図2に示すように、ムーブメント5は、地板40と、回転軸21(図1参照)と、モータ23(動力源)と、輪列(不図示)と、電池27と、輪列受29と、回路ブロック50と、回路押さえ60と、RFIDタグ31(無線通信デバイス)と、を備える。
図2に示すように、ムーブメント5は、地板40と、回転軸21(図1参照)と、モータ23(動力源)と、輪列(不図示)と、電池27と、輪列受29と、回路ブロック50と、回路押さえ60と、RFIDタグ31(無線通信デバイス)と、を備える。
図3は、第1実施形態の地板を表側から見た斜視図である。
図2および図3に示すように、地板40は、ムーブメント5の基板を構成している。地板40は、例えば樹脂材料等の絶縁材料により形成されている。地板40は、時計ケース2(図1参照)の形状に対応して、厚み方向がムーブメント5の表裏方向と一致する円盤状に形成されている。地板40は、モータ23や輪列、電池27等を支持している。地板40の表側を向く面には、RFIDタグ31を収容する凹部41と、モータ23を保持するモータ保持部42と、電池27を保持する電池保持部43と、が形成されている。凹部41については後述する。モータ保持部42は、モータ23のコイルが入り込むように裏側に窪んでいる。電池保持部43は、電池27が入り込むように裏側に窪むとともに、電池27を側方から囲う側壁を備えている。
図2および図3に示すように、地板40は、ムーブメント5の基板を構成している。地板40は、例えば樹脂材料等の絶縁材料により形成されている。地板40は、時計ケース2(図1参照)の形状に対応して、厚み方向がムーブメント5の表裏方向と一致する円盤状に形成されている。地板40は、モータ23や輪列、電池27等を支持している。地板40の表側を向く面には、RFIDタグ31を収容する凹部41と、モータ23を保持するモータ保持部42と、電池27を保持する電池保持部43と、が形成されている。凹部41については後述する。モータ保持部42は、モータ23のコイルが入り込むように裏側に窪んでいる。電池保持部43は、電池27が入り込むように裏側に窪むとともに、電池27を側方から囲う側壁を備えている。
図2に示すように、モータ23は、地板40の表側に配置されている。モータ23は、指針4(図1参照)を回転させるための動力を発生させる。輪列は、モータ23のロータと回転軸21(図1参照)とを連結する。輪列は、モータ23のロータの回転を、回転軸21に取り付けられた指針4に伝達する。輪列は、例えば、地板40の表側に配置された表輪列を備える。電池27は、地板40の表側に配置されている。電池27は、モータ23の電力源である。
輪列受29は、地板40の表側に取り付けられている。輪列受29は、平面視で電池27を避けるように配置されている。輪列受29は、地板40との間に表輪列を回転可能に支持している。
図4は、第1実施形態の回路ブロックを裏側から見た平面図である。
図2および図4に示すように、回路ブロック50は、地板40の表側に配置されている。回路ブロック50は、プリント基板である。回路ブロック50は、プリント配線54が形成された基板51と、基板51に実装された水晶ユニット52および集積回路53(制御部)と、を備える。集積回路53は、モータ23を制御する。集積回路53は、例えばCMOSやPLA等により構成されている。集積回路53は、電池27から供給された電力によって動作する。集積回路53は、水晶ユニット52における水晶振動子の振動に基づいて基準信号を出力する発振部(オシレータ)と、発振部の基準信号を分周する分周部(デバイダ)と、分周部の出力信号に基づいてモータ駆動信号(駆動パルス)を出力する駆動部(ドライバ)と、を有している。そして、集積回路53は、駆動部から出力されたモータ駆動信号によってモータ23を駆動する。
図2および図4に示すように、回路ブロック50は、地板40の表側に配置されている。回路ブロック50は、プリント基板である。回路ブロック50は、プリント配線54が形成された基板51と、基板51に実装された水晶ユニット52および集積回路53(制御部)と、を備える。集積回路53は、モータ23を制御する。集積回路53は、例えばCMOSやPLA等により構成されている。集積回路53は、電池27から供給された電力によって動作する。集積回路53は、水晶ユニット52における水晶振動子の振動に基づいて基準信号を出力する発振部(オシレータ)と、発振部の基準信号を分周する分周部(デバイダ)と、分周部の出力信号に基づいてモータ駆動信号(駆動パルス)を出力する駆動部(ドライバ)と、を有している。そして、集積回路53は、駆動部から出力されたモータ駆動信号によってモータ23を駆動する。
図2に示すように、回路押さえ60は、金属材料からなる板材をプレス加工することにより形成されている。回路押さえ60は、平板部61と、平板部61から延びる端子部62およびスイッチばね63(延出部)と、を備える。平板部61は、回路ブロック50を挟んで地板40とは反対側に配置されている。平板部61は、地板40の厚み方向に直交する地板40の面方向に沿って延びている。平板部61は、ムーブメント5の厚み方向から見た平面視で電池27を避けるように形成されている。平板部61は、平面視で地板40よりも小さく形成されている。平板部61は、平面視で地板40の外縁よりも内側に配置されている。平板部61は、複数のねじ65により、地板40に固定されている。平板部61は、地板40との間に回路ブロック50を挟持している。
端子部62は、平板部61の外縁のうち、電池27に対向する箇所から延びている。端子部62は、電池27のプラス極に表側から接触する。また、端子部62は、平面視で電池27を跨ぐように延びた後、裏側に向かって延びて地板40の側面に係止されている。これにより、端子部62は、地板40との間に電池27を挟持している。
スイッチばね63は、平板部61の外縁からムーブメント5の厚み方向に沿って裏側に延出している。スイッチばね63は、回路ブロック50の基板51の側面、および地板40の側面に沿って延びている。スイッチばね63は、平板部61に対して弾性変形可能とされている。スイッチばね63は、時計ケース2(図1参照)に設けられた図示しないボタンに対応する位置に設けられている。スイッチばね63は、初期状態において回路ブロック50から離れている。スイッチばね63は、ボタンが操作された際に、ボタンに押されて撓み、回路ブロック50の基板51の端面上のプリント配線54に接触する。これにより、プリント配線54の一部が電池27のプラス極と同電位となり、回路ブロック50の集積回路53は、ボタンが操作されたことを検出する。
なお、回路押さえ60は、基板51のプリント配線54(図4参照)に導通する図示しない接点ばねをさらに備える。接点ばねは、平板部61から裏側に向かって延びている。接点ばねは、回路ブロック50の基板51上のプリント配線54の一部に圧接している。これにより、回路押さえ60は、基板51上のプリント配線54の一部と電池27のプラス極とを導通し、集積回路53に電力を供給している。
図5は、第1実施形態のムーブメントの一部を示す断面図である。
図2および図5に示すように、RFIDタグ31は、外部のリーダからの電波を電力源として動作するパッシブタグである。RFIDタグ31は、外部のリーダと通信する。RFIDタグ31には、ムーブメント5の電池交換や修理等の履歴情報や、それらの履歴情報を照会するための情報、真贋判定のための情報等が埋め込まれている。RFIDタグ31に埋め込まれた情報は、外部のリーダを用いて読み取ることができる。RFIDタグ31は、直方体状に形成されている。RFIDタグ31は、RFIC素子およびアンテナ素子と、RFIC素子およびアンテナ素子を収容するパッケージと、を備える。
図2および図5に示すように、RFIDタグ31は、外部のリーダからの電波を電力源として動作するパッシブタグである。RFIDタグ31は、外部のリーダと通信する。RFIDタグ31には、ムーブメント5の電池交換や修理等の履歴情報や、それらの履歴情報を照会するための情報、真贋判定のための情報等が埋め込まれている。RFIDタグ31に埋め込まれた情報は、外部のリーダを用いて読み取ることができる。RFIDタグ31は、直方体状に形成されている。RFIDタグ31は、RFIC素子およびアンテナ素子と、RFIC素子およびアンテナ素子を収容するパッケージと、を備える。
図2、図3および図5に示すように、RFIDタグ31は、地板40に形成された凹部41の内側に配置されている。凹部41は、地板40の外周部であって、ムーブメント5の外部から見て回路押さえ60の平板部61とスイッチばね63との間に形成されている。これにより、RFIDタグ31は、ムーブメント5の外部から見て回路押さえ60の平板部61とスイッチばね63との間に配置されている。
凹部41は、RFIDタグ31よりも大きく形成され、平面視矩形状に形成されている。凹部41は、裏側に窪むとともに表側に開口している。凹部41の開口は、回路ブロック50の基板51、および回路押さえ60の平板部61によって閉塞されている。これにより、RFIDタグ31は、地板40の厚み方向の両側、および地板40の面方向の外側、の両方から視認不能な位置に配置されている。なお、RFIDタグ31は、接着剤によって凹部41内に固定されていてもよいし、凹部41内に載置されているだけでもよい。
図2および図5に示すように、RFIDタグ31は、ムーブメント5における表側に面する外面から10mm以内に配置されている。より好適には、RFIDタグ31は、ムーブメント5における表側に面する外面から、回路押さえ60を迂回した距離が10mm以内の位置に配置されている。RFIDタグ31の少なくとも一部は、平面視で回路押さえ60の平板部61に重なっている。また、RFIDタグ31の少なくとも一部は、地板40の面方向の外側から見て、回路押さえ60のスイッチばね63に重なっている。
以上に説明したように、本実施形態のムーブメント5は、外部からの電波を電力源とし、外部のリーダと通信するRFIDタグ31を備える。この構成によれば、時計ケース2や図示しないバンド等、時計1における外部に面する部材にRFIDタグを搭載することなく、時計1にRFIDタグ31を搭載することができる。これにより、ムーブメント5の搭載先の時計1のデザインに制約が生じることを回避できる。
特に、RFIDタグ31に埋め込まれる情報が電池交換や修理等の履歴情報、それらの履歴情報を照会するための情報、または真贋判定のための情報である場合、外部のリーダによってRFIDタグ31から情報を読み取る場面は、時計1の電池交換や修理等の作業時である。すなわち、外部のリーダによってRFIDタグ31から情報を読み取る場面は、時計ケース2の裏蓋16を取り外す必要のある作業時である。このため、時計ケース2の内側にRFIDタグ31が配置され、時計ケース2の外部からRFIDタグ31との通信が困難であっても、RFIDタグ31を備えた時計1としての利便性が低下することを抑制できる。
また、RFIDタグ31は、裏蓋16側(ムーブメント5の表側)に面する外面から10mm以内に配置されている。この構成によれば、裏蓋16を取り外して時計ケース2の内側を開放することで、外部のリーダをRFIDタグ31から10mm以内に近付けることができる。これにより、ムーブメント5を時計ケース2内から取り出さなくてもRFIDタグ31から情報を読み取ることが可能となる。したがって、電池交換や簡単な修理等の作業効率を向上させることができる。
また、RFIDタグ31は、地板40の厚み方向の両側、および地板40の面方向の外側の両方から視認不能な位置に配置されている。この構成によれば、RFIDタグ31が地板40の厚み方向の一方、および地板40の面方向外側の2方向に跨って露出することを防止できる。これにより、RFIDタグ31は、ムーブメント5から容易に取り外すことが困難な位置に配置される。よって、RFIDタグ31の不正な交換を抑制することができる。
また、金属材料により形成された回路押さえ60は、地板40の面方向に沿って延びる平板部61と、平板部61の外縁から地板40の厚み方向に沿って延出するスイッチばね63と、を備える。RFIDタグ31は、外部から見て平板部61とスイッチばね63との間に配置されている。この構成によれば、RFIDタグ31の周囲に電波を遮断する回路押さえ60が配置されていても、平板部61とスイッチばね63との間を電波の伝播経路として確保することができる。したがって、外部のリーダによってRFIDタグ31から情報を確実に読み取ることができる。
また、回路押さえ60の平板部61は、平面視で地板40の外縁よりも内側に配置されている。これにより、ムーブメント5が時計ケース2内に配置されていても、平板部61と時計ケース2の内面との間に隙間が形成される。よって、RFIDタグ31と外部のリーダとの間に電波の伝播経路を確保することができる。したがって、ムーブメント5を時計ケース2から取り出さなくても、外部のリーダによってRFIDタグ31から情報を確実に読み取ることができる。
また、地板40には、RFIDタグ31を内側に収容する凹部41が形成されている。この構成によれば、RFIDタグ31の脱落を抑制できる。したがって、RFIDタグ31を備えるムーブメント5の品質を向上させることができる。また、RFIDタグ31が凹部41の内面に囲まれるので、RFIDタグ31を容易に取り外すことが困難となる。よって、RFIDタグ31の不正な交換を抑制することができる。
そして、本実施形態の時計1は、上述したムーブメント5を備えるので、RFIDタグ31を備え、かつデザイン性に優れた時計1とすることができる。
なお、RFIDタグ31の凹部41内への設置方法について、上記第1実施形態の方法に限定されず、以下の変形例に示す方法を適用してもよい。
図6は、第1実施形態の第1変形例のムーブメントの一部を示す断面図である。図7は、第1実施形態の第2変形例のムーブメントの一部を示す断面図である。
例えば、図6および図7に示すように、凹部41の開口縁をかしめ加工して、凹部41の開口縁に平面視で内側に向かって張り出すかしめ部45を形成してもよい。かしめ部45は、少なくとも一部が平面視でRFIDタグ31に重なるように形成されている。これにより、かしめ部45は、RFIDタグ31の凹部41からの脱落を規制する。
例えば、図6および図7に示すように、凹部41の開口縁をかしめ加工して、凹部41の開口縁に平面視で内側に向かって張り出すかしめ部45を形成してもよい。かしめ部45は、少なくとも一部が平面視でRFIDタグ31に重なるように形成されている。これにより、かしめ部45は、RFIDタグ31の凹部41からの脱落を規制する。
なお、凹部41は、図6に示すようにかしめ部45がRFIDタグ31に表側から常時接触するように形成されていてもよいし、図7に示すようにかしめ部45がRFIDタグ31に対して離間可能となるように形成されていてもよい。かしめ部45をRFIDタグ31に対して離間可能に形成することで、かしめ加工時にRFIDタグ31に加わる力を低減できる。
図8は、第1実施形態の第3変形例の地板の一部を示す斜視図である。図9は、第1実施形態の第3変形例のムーブメントの一部を示す断面図である。
また、図8および図9に示すように、凹部41の内面には、RFIDタグ31に嵌合する複数の嵌合突部46が形成されていてもよい。複数の嵌合突部46は、凹部41の4つの側面から平面視で凹部41の中心に向かって突出している。嵌合突部46は、平面視で円弧状に膨出し、先端部においてRFIDタグ31の側面に圧接している。これにより、複数の嵌合突部46は、RFIDタグ31を凹部41の内側に保持している。
また、図8および図9に示すように、凹部41の内面には、RFIDタグ31に嵌合する複数の嵌合突部46が形成されていてもよい。複数の嵌合突部46は、凹部41の4つの側面から平面視で凹部41の中心に向かって突出している。嵌合突部46は、平面視で円弧状に膨出し、先端部においてRFIDタグ31の側面に圧接している。これにより、複数の嵌合突部46は、RFIDタグ31を凹部41の内側に保持している。
これら各変形例の構成によれば、RFIDタグ31が凹部41から脱落することを抑制できる。したがって、RFIDタグ31を備えるムーブメント5の品質をより向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、図10および図11を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、RFIDタグ31が地板40の凹部41の内側に収容されている。これに対して、第2実施形態は、RFIDタグ31が回路ブロック50の基板51上に固定されている点で、第1実施形態とは異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、図10および図11を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、RFIDタグ31が地板40の凹部41の内側に収容されている。これに対して、第2実施形態は、RFIDタグ31が回路ブロック50の基板51上に固定されている点で、第1実施形態とは異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図10は、第2実施形態の回路ブロックを裏側から見た平面図である。
図10に示すように、RFIDタグ31は、基板51に固定されている。RFIDタグ31は、基板51に表面実装されている。RFIDタグ31は、プリント配線54に重なる位置に配置されている。RFIDタグ31が重なるプリント配線54は、断線するとムーブメント5が動作不良を起こす配線が望ましく、例えば電源線やスイッチ線、モータ23と集積回路53とを接続する配線等が好適である。
図10に示すように、RFIDタグ31は、基板51に固定されている。RFIDタグ31は、基板51に表面実装されている。RFIDタグ31は、プリント配線54に重なる位置に配置されている。RFIDタグ31が重なるプリント配線54は、断線するとムーブメント5が動作不良を起こす配線が望ましく、例えば電源線やスイッチ線、モータ23と集積回路53とを接続する配線等が好適である。
図11は、第2実施形態のムーブメントの作用を説明する図であって、第2実施形態の回路ブロックを示す斜視図である。
図11に示すように、基板51からRFIDタグ31を取り外すと、表面実装によりプリント配線54とRFIDタグ31とが強固に固定されているので、RFIDタグ31とともにプリント配線54が基板51から剥がれる。これにより、プリント配線54が断線し、ムーブメント5が動作不良を起こす。
図11に示すように、基板51からRFIDタグ31を取り外すと、表面実装によりプリント配線54とRFIDタグ31とが強固に固定されているので、RFIDタグ31とともにプリント配線54が基板51から剥がれる。これにより、プリント配線54が断線し、ムーブメント5が動作不良を起こす。
以上に説明したように、本実施形態では、RFIDタグ31がプリント配線54に重なる位置で基板51に表面実装されている。この構成によれば、RFIDタグ31が基板51から取り外された際に、プリント配線54も基板51から剥離するように構成できる。これにより、RFIDタグ31が基板51から取り外されると、プリント配線54が断線し、ムーブメント5が正常に動作しなくなる。したがって、RFIDタグ31の不正な交換を抑制することができる。
なお、上記第2実施形態では、RFIDタグ31が基板51に表面実装により固定されているが、これに限定されず、RFIDタグ31が基板51に接着剤で固定されていてもよい。ただし、プリント配線54をRFIDタグ31とともに基板51から剥離させるために、プリント配線54とRFIDタグ31とをより強固に固定できる点で、表面実装のほうが好適である。
[第3実施形態]
次に、図12を参照して、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、RFIDタグ31は、ムーブメント5の外部から見て回路押さえ60の平板部61とスイッチばね63との間に配置されている。これに対して第3実施形態では、ムーブメント105の外部から見てRFIDタグ31が裏押さえ170の貫通孔174の内側に配置されている点で、第1実施形態と異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、図12を参照して、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、RFIDタグ31は、ムーブメント5の外部から見て回路押さえ60の平板部61とスイッチばね63との間に配置されている。これに対して第3実施形態では、ムーブメント105の外部から見てRFIDタグ31が裏押さえ170の貫通孔174の内側に配置されている点で、第1実施形態と異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図12は、第3実施形態のムーブメントを裏側から見た斜視図である。
図12に示すように、ムーブメント105は、地板140と、回転軸21と、輪列125と、電池27と、裏押さえ170と、RFIDタグ31と、を備える。地板140は、モータ(不図示)や輪列125、電池27等を支持している。例えば、輪列125は、地板140の裏側に配置された歯車133を備える。輪列125は、モータのロータの回転を指針4(図1参照)に伝達する。
図12に示すように、ムーブメント105は、地板140と、回転軸21と、輪列125と、電池27と、裏押さえ170と、RFIDタグ31と、を備える。地板140は、モータ(不図示)や輪列125、電池27等を支持している。例えば、輪列125は、地板140の裏側に配置された歯車133を備える。輪列125は、モータのロータの回転を指針4(図1参照)に伝達する。
裏押さえ170は、金属材料からなる板材をプレス加工することにより形成されている。裏押さえ170は、平板部171と、平板部171から延びるジャンパ172および係止部173と、を備える。平板部171は、地板140の裏側に配置されている。平板部171は、地板140の面方向に沿って延びている。平板部171は、地板140との間に歯車133を含む輪列125を回転可能に支持している。平板部171には、貫通孔174が形成されている。貫通孔174は、平板部171を地板140の厚み方向に貫通している。
ジャンパ172は、歯車133の回転方向の位置を規正するための部品である。ジャンパ172は、先端部が自由端とされた弾性変形可能な片持ち梁である。ジャンパ172の先端部は、平板部171よりも表側に設けられている。ジャンパ172の先端部は、歯車133の外周に係合可能となっている。ジャンパ172は、先端部が歯車133の外周の歯部に係合することにより、歯車133の回転を規正する。係止部173は、平板部171の外縁から表側に向かって延びている。係止部173は、地板140の外周面に係合する。これにより、裏押さえ170は、平板部171と地板140との間に歯車133を含む輪列125を挟持している。
RFIDタグ31は、地板140と裏押さえ170の平板部171との間に配置されている。例えば、RFIDタグ31は、地板140に固定されている。RFIDタグ31は、ムーブメント105の外部から見て裏押さえ170の貫通孔174の内側に配置されている。本実施形態では、RFIDタグ31の少なくとも一部は、平面視で貫通孔174の内側に配置されている。RFIDタグ31は、表側および地板140の面方向の外側の両方から視認不能な位置に配置されている。RFIDタグ31は、ムーブメント105における表側に面する外面から10mm以内に配置されている。
以上に説明したように、本実施形態では、金属材料により形成された裏押さえ170は、地板140の面方向に沿って延びる平板部171を備える。平板部171には、貫通孔174が形成され、RFIDタグ31は、外部から見て貫通孔174の内側に配置されている。この構成によれば、RFIDタグ31の周囲に電波を遮断する裏押さえ170が配置されていても、貫通孔174を電波の伝播経路として確保することができる。したがって、外部のリーダによってRFIDタグ31から情報を確実に読み取ることができる。
また、RFIDタグ31は、表側および地板140の面方向の外側の両方から視認不能な位置に配置されている。この構成によれば、RFIDタグ31が地板140の厚み方向の一方、および地板140の面方向外側の2方向に跨って露出することを防止できる。これにより、RFIDタグ31は、容易に取り外すことが困難な位置に配置される。よって、RFIDタグ31の不正な交換を抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、図13および図14を参照して、第4実施形態について説明する。第1実施形態では、RFIDタグ31は、地板40の面方向の外側から見て導電部材(回路押さえ60のスイッチばね63)に少なくとも一部が重なっている。これに対して第4実施形態では、RFIDタグ31は、地板240の面方向の外側から見て導電部材(端子板280)に重なっていない点で、第1実施形態と異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、図13および図14を参照して、第4実施形態について説明する。第1実施形態では、RFIDタグ31は、地板40の面方向の外側から見て導電部材(回路押さえ60のスイッチばね63)に少なくとも一部が重なっている。これに対して第4実施形態では、RFIDタグ31は、地板240の面方向の外側から見て導電部材(端子板280)に重なっていない点で、第1実施形態と異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図13は、第4実施形態のムーブメントを表側から見た平面図である。図14は、第4実施形態のムーブメントを表側から見た斜視図である。なお、図14では、端子板280が取り外された状態を示している。
図13および図14に示すように、ムーブメント205は、地板240と、輪列225と、電池27と、輪列受229と、水晶ユニット52と、端子板280と、RFIDタグ31と、を備える。地板240は、モータ(不図示)や輪列225、電池27、水晶ユニット52等を支持している。
図13および図14に示すように、ムーブメント205は、地板240と、輪列225と、電池27と、輪列受229と、水晶ユニット52と、端子板280と、RFIDタグ31と、を備える。地板240は、モータ(不図示)や輪列225、電池27、水晶ユニット52等を支持している。
図14に示すように、地板240には、RFIDタグ31を収容する凹部241が形成されている。凹部241は、地板240の外周部に形成されている。凹部241は、裏側に窪むとともに表側に開口している。また、凹部241の側面の一部は、地板240の面方向の外側に開口している。
図13に示すように、輪列225は、地板240の表側に配置された歯車233を備える。輪列225は、モータのロータの回転を指針4(図1参照)に伝達する。
図13および図14に示すように、輪列受229は、地板240の表側に取り付けられている。輪列受229は、平面視で電池27を避けるように配置されている。輪列受229は、地板240との間に歯車233を含む輪列225を回転可能に支持している。
図13に示すように、端子板280は、金属材料からなる板材をプレス加工することにより形成されている。端子板280は、平板部281と、平板部281から延びる端子部282および接点ばね283と、を備える。平板部281は、地板240の表側に配置されている。平板部281は、地板240の面方向に沿って延びている。平板部281は、平面視で電池27を避けるように形成されている。平板部281は、平面視で地板240よりも小さく形成されている。平板部281は、平面視で地板240の外縁よりも内側に配置されている。平板部281は、表側から見て地板240の凹部241(図14参照)を覆っている。平板部281は、複数のねじ285により、地板240に固定されている。
端子部282は、平板部281の外縁のうち、電池27に対向する箇所から延びている。端子部282は、電池27の側面のプラス極に接触する。接点ばね283は、平板部281から裏側に向かって延びている。接点ばね283は、図示しない回路基板上のプリント配線に圧接している。これにより、端子板280は、回路基板上のプリント配線と電池27のプラス極とを導通し、回路基板に実装された集積回路(不図示)に電力を供給している。
図13および図14に示すように、RFIDタグ31は、地板240に形成された凹部241の内側に配置されている。RFIDタグ31は、ムーブメント205における表側に面する外面から10mm以内に配置されている。より好適には、RFIDタグ31は、ムーブメント205における表側に面する外面から、端子板280を迂回した距離が10mm以内の位置に配置されている。RFIDタグ31は、平面視で端子板280の平板部281に重なっている。これにより、RFIDタグ31は、地板240の厚み方向の両側から視認不能な位置に配置されている。また、RFIDタグ31は、地板240の面方向の外側から見て、端子板280に重ならない位置に配置されている。なお、地板240の凹部241は、地板240を貫通していてもよく、この場合には凹部241の側面にRFIDタグ31を固定することが望ましい。
以上に説明したように、本実施形態では、RFIDタグ31は、地板240の厚み方向の両側から視認不能な位置に配置されている。この構成によれば、RFIDタグ31が地板240の厚み方向の一方、および地板240の面方向外側の2方向に跨って露出することを防止できる。これにより、RFIDタグ31は、容易に取り外すことが困難な位置に配置される。よって、RFIDタグ31の不正な交換を抑制することができる。
また、RFIDタグ31は、地板240の面方向の外側から見て、端子板280に重ならない位置に配置されている。これにより、端子板280の平板部281を迂回する電波の伝播経路を広範囲に確保することができる。したがって、外部のリーダによってRFIDタグ31から情報を確実に読み取ることができる。
また、金属材料により形成された端子板280の平板部281は、平面視で地板240の外縁よりも内側に配置されている。これにより、ムーブメント205が時計ケース2内に配置されていても、電波を遮断する平板部281と時計ケース2の内面との間に隙間が形成される。よって、RFIDタグ31と外部のリーダとの間に電波の伝播経路を確保することができる。したがって、ムーブメント205を時計ケース2から取り外さなくても、外部のリーダによってRFIDタグ31から情報を確実に読み取ることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、RFIDタグを収容する凹部が地板に形成されているが、これに限定されない。例えば、輪列受や、電池を支持する電池枠等、地板とは別体で設けられる部材に凹部を形成してもよい。
例えば、上記実施形態では、RFIDタグを収容する凹部が地板に形成されているが、これに限定されない。例えば、輪列受や、電池を支持する電池枠等、地板とは別体で設けられる部材に凹部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、地板に形成された凹部が地板の厚み方向に開口しているが、これに限定されず、凹部は地板の面方向外側に開口していてもよい。
また、上記実施形態では、アナログクォーツ式の電子時計および電子時計に搭載されるムーブメントを例に挙げて説明したが、機械式時計に搭載されるムーブメントに本発明を適用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各実施形態および各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…時計 2…時計ケース 4…指針 5,105,205…ムーブメント(時計用ムーブメント) 16…裏蓋 23…モータ(動力源) 31…RFIDタグ(無線通信デバイス) 40,140,240…地板 41,241…凹部 45…かしめ部 46…嵌合突部 51…基板 53…集積回路(制御部) 54…プリント配線 60…回路押さえ(導電部材) 61…平板部 63…スイッチばね(延出部) 125,225…輪列 170…裏押さえ(導電部材) 171…平板部 174…貫通孔 280…端子板(導電部材) 281…平板部 283…接点ばね(延出部)
Claims (10)
- 裏蓋を有する時計ケースの内側に配置され、指針を駆動する時計用ムーブメントであって、
外部からの電波を電力源とし、外部のリーダと通信する無線通信デバイスを備えることを特徴とする時計用ムーブメント。 - 前記無線通信デバイスは、前記裏蓋側に面する外面から10mm以内に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の時計用ムーブメント。 - 前記指針を回転させる動力を発生させる動力源、および前記指針に動力を伝達する輪列のうち少なくともいずれか一方を支持する地板をさらに備え、
前記無線通信デバイスは、前記地板の厚み方向の両側、および前記厚み方向に直交する前記地板の面方向の外側のうち少なくともいずれか一方から視認不能な位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の時計用ムーブメント。 - 前記指針を回転させる動力を発生させる動力源、および前記指針に動力を伝達する輪列のうち少なくともいずれか一方を支持する地板と、
前記地板に取り付けられる導電部材と、
をさらに備え、
前記導電部材は、
前記地板の厚み方向に直交する面方向に沿って延びる平板部と、
前記平板部の外縁から前記厚み方向に沿って延出する延出部と、
を備え、
前記無線通信デバイスは、外部から見て前記平板部と前記延出部との間に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。 - 前記指針を回転させる動力を発生させる動力源、および前記指針に動力を伝達する輪列のうち少なくともいずれか一方を支持する地板と、
前記地板に取り付けられる導電部材と、
をさらに備え、
前記導電部材は、前記地板の厚み方向に直交する面方向に沿って延びる平板部を備え、
前記平板部には、貫通孔が形成され、
前記無線通信デバイスは、外部から見て前記貫通孔の内側に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。 - 前記無線通信デバイスを内側に収容する凹部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。 - 前記凹部の内面には、前記無線通信デバイスに嵌合する嵌合突部が形成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の時計用ムーブメント。 - 前記凹部の開口縁には、前記無線通信デバイスの脱落を規制するかしめ部が形成されている、
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の時計用ムーブメント。 - 前記指針を回転させる動力を発生させる動力源を制御する制御部と、
前記制御部が実装されるとともにプリント配線が形成された基板と、
をさらに備え、
前記無線通信デバイスは、前記プリント配線に重なる位置で前記基板に表面実装されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の時計用ムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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