JP2000161516A - エアゾール容器用バルブ装置 - Google Patents

エアゾール容器用バルブ装置

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JP2000161516A
JP2000161516A JP10334103A JP33410398A JP2000161516A JP 2000161516 A JP2000161516 A JP 2000161516A JP 10334103 A JP10334103 A JP 10334103A JP 33410398 A JP33410398 A JP 33410398A JP 2000161516 A JP2000161516 A JP 2000161516A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアゾール内容物の小量噴射と大量噴射の切
り替え使用時に、何れに於いてもエアゾール内容物の粒
子径を同一とする。そして、エアゾール内容物の、液垂
れや塗布ムラのない、良好な噴射を可能とする。 【解決手段】 ハウジング3内に、挿通口4を介して上
部室6と下部室7とを形成する。上部室6にはステム8
を、下部室7には、小量流通口16を開口した切替バル
ブ14を上下動可能に装着する。切替バルブ14は、上
端の被押圧部15をステム8の下端押圧部13に、押圧
可能に臨ませて配置する。この切替バルブ14で挿通口
4を閉止する。また、挿通口4の閉止を、ステム8によ
る切替バルブ14の押圧により開放可能とする。また、
上部室6と下部室7に、気化ガスを導入するための上部
ベーパー導入口25と下部ベーパー導入口26を開口す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭髪用品、化粧品、消
臭剤、制汗剤、その他の人体用品、又は殺虫剤、コーテ
ィング剤、クリーナー、その他の家庭用品、又は工業用
品、自動車用品、その他のエアゾール内容物を充填し、
内容物の小量噴射と大量噴射を行うための、エアゾール
容器用バルブ装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアゾール容器には必要に応じて
噴射量を切替えられるようにしたものが存在する。これ
は、エアゾール内容物の小量噴射時は、ステムを小さく
押し下げてバルブ装置を小さく開弁し、大量噴射時は、
ステムを大きく押し下げてバルブ装置を大きく開弁する
事により、エアゾール内容物の噴射量を切替えるもので
ある。このエアゾール内容物の噴射の際は、ハウジング
内にエアゾール内容物とともに気化ガスが流入し、これ
らが混合されて外部に噴出するものである。そして、こ
の噴出の際に、気化ガスの破砕力によって、エアゾール
内容物が微粒子化し、外部に霧状に噴射されるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のバルブ装置では、エアゾール内容物の噴出量の切替
えは行われるが、気化ガスの導入量は変わらないもので
ある。従って、小量噴射時はエアゾール内容物に対して
気化ガスの混合比率が高く、大量噴射時はエアゾール内
容物に対して気化ガスの混合比率が低いものとなる。そ
のため、小量噴射時は、エアゾール内容物の粒子径は気
化ガスの混合比率が高いため、破砕効果により径小とな
る。
【0004】一方、大量噴射時は、エアゾール内容物に
対して気化ガスの混合比率が低いので、気化ガスによる
エアゾール内容物の破砕を良好に行えず、粒子径が大き
くなる。このように、一つのエアゾール内容物の噴射粒
子径が、噴射量の大小によって、異なってしまうのは好
ましくないものである。例えば、細かな霧状に噴射され
るのが好ましいエアゾール内容物が、塗布型の塗料等で
ある場合に、粒子径が大きいと、被塗布面に液垂れを生
じたり、厚塗りとなる等の問題を生じる。また、ある程
度の粒子径での噴射が必要な場合に、気化ガスの混合比
率が高すぎると、エアゾール内容物の噴射時の濃度が薄
くなり、被塗布面にエアゾール内容物が殆ど塗布されな
かったり、仕上げに時間がかかるものとなる。このよう
に、従来方法では、小量噴射と大量噴射とで、何れか一
方は良好な噴射粒子径が得られるものと、他方の噴射で
は不都合な粒子径しか得られないものとなっていた。
【0005】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、エアゾール内容物の噴射量に応じて気
化ガスの混合比率を調整する事により、エアゾール内容
物の小量噴射と大量噴射の何れの場合も、気化ガスの混
合比率を均一とし、エアゾール内容物を均一な粒子径で
噴射しようとするものである。そして、噴射量によって
液垂れを生じたり、塗布ムラを生じる事のない、良好な
エアゾール内容物の噴射を行うものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、エアゾール容器の蓋体の内部に上端を
固定したハウジング内に、挿通口を介して上部室と下部
室とを形成し、上部室は、エアゾール容器内の気化ガス
を導入する上部ベーパー導入口を開口するとともにこの
上部室内に、ステムガスケットを介して上端を蓋体から
外方に付勢突出するとともに下端に設けた下端押圧部を
挿通口に臨ませて配置したステムを上下動可能に装着
し、下部室は、エアゾール容器内の気化ガスを導入する
下部ベーパー導入口を開口するとともにこの下部室内
に、ステムの下端押圧部に臨ませるとともに被押圧部を
挿通口から上部室側に突出した切替バルブを上下動可能
に装着し、この切替バルブに、上部室と下部室とを連通
する小量流通口を開口するとともに切替バルブを挿通口
の弁座に押圧付勢して、挿通口を小量流通口の連通以外
では閉止し、ステムの小さな押圧時には、切替バルブを
非押圧状態とし、ステムの大きな押圧時には、ステムの
下端押圧部により切替バルブの被押圧部を押圧し、挿通
口を開放して大量の内容物を噴射可能として成るもので
ある。
【0007】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであるか
ら、エアゾール内容物の小量噴射を行おうとする場合に
は、ステムの押し下げ量を小さなものとする。この小さ
なステムの押し下げによって、ステムガスケットとオリ
フィスの密接は解除される。そのため、エアゾール内容
物は、下部室から切替バルブの小量流通口のみを通過し
て上部室に導かれる。また、この上部室には、上部ベー
パー導入口を介してエアゾール容器内の気化ガスが導入
され、上部室内でエアゾール内容物と混合する。
【0008】そして、この混合物がステムのオリフィス
から、外部に噴射される際に、気化ガスの破砕力によ
り、エアゾール内容物は微粒子化されて霧状に外部に噴
出するものとなる。このように小量のエアゾール内容物
に対して、適宜の混合比率の気化ガスが導入されるの
で、エアゾール内容物の微粒子化が良好に行われるとと
もに、単位面積当たりの噴出密度も適切で、ムラの無い
良好な塗布が可能となる。また、このステムの小さな押
し下げに於いては、ステムが切替バルブを押し下げる事
はないものである。
【0009】次に、エアゾール内容物を大量に噴射しよ
うとする場合には、ステムを先程の小量噴射の場合と比
較して、大きく押し下げる。このステムの大きな押し下
げにより、ステムの下端押圧部が切替バルブの被押圧部
を押圧して、切替バルブを押し下げるから、挿通口の弁
座が開放し、挿通口は大きく開放される。この挿通口の
開放により、下部ベーパー導入口が、下部室を介して上
部室と連通する。
【0010】そして、大きく開放された挿通口から、エ
アゾール内容物は大量に上部室内に流入するとともに、
上部ベーパー導入口及び下部ベーパー導入口から、上部
室内に大量に気化ガスが導入される。そして、この大量
の気化ガスにより、大量のエアゾール内容物は、微粒子
化されて外部に細かい霧状に噴射されるものとなる。
【0011】この大量噴射に於いて、従来公知例では、
エアゾール内容物の分量に対する気化ガスの混合比率が
少ないため、気化ガスによるエアゾール内容物の微粒子
化が良好に行われず、液垂れや塗りムラを生じていた。
しかし、本発明では、上述の如く、大量噴射時には上部
ベーパー導入口及び下部ベーパー導入口から、大量の気
化ガスが導入されるので、破砕効果は良好で、エアゾー
ル内容物は小量噴射時と同様に、細かい霧状に微粒子化
され、外部に噴射されるものである。
【0012】このように、エアゾール内容物の小量噴射
と大量噴射の何れに於いても、エアゾール内容物は均一
で細かい粒子径に破砕されて噴出するので、被塗布面
に、塗りムラを生じる事なく、均一にエアゾール内容物
を塗布する事が可能となる。また、大量噴射時も、エア
ゾール内容物の微粒子化が良好に行われ、液垂れや厚塗
りを生じる事なく、仕上がりの良好な塗布が可能とな
る。
【0013】そして、上記のエアゾール容器は、内容物
として、頭髪用品、化粧品、消臭剤、制汗剤、その他の
人体用品、又は殺虫剤、コーティング剤、クリーナー、
その他の家庭用品、又は工業用品、自動車用品、その他
を用いる事ができる。そして、頭髪用品では、ヘアスプ
レー、ヘアドレッサーコンディショナー、ヘアシャンプ
ー、ヘアリンス、酸性染毛剤、2剤型永久染毛剤、カラ
ースプレー、脱色剤、育毛トニック等に用いる事ができ
る。また、化粧品では、アフターシェーブローション、
香水、オーデコロン、洗顔料、日焼け止め、ファンデー
ション、脱毛剤、脱色剤、浴用剤等に用いる事ができ
る。また、その他の人体用品では、筋肉消炎剤、皮膚疾
患剤、水虫薬、その他の医薬品、害虫忌避剤、冷却剤、
清拭剤、口腔剤等に用いる事ができる。
【0014】また、殺虫剤では、空間用殺虫剤、ゴキブ
リ用殺虫剤、園芸用殺虫剤、殺ダニ剤、不快害虫剤等に
用いる事ができる。また、コーティング剤では、家庭用
塗料、自動車用塗料、アンダーコーティング剤等に用い
る事ができる。また、クリーナーでは、家庭用ガラスク
リーナー、レンズクリーナー、絨毯クリーナー、浴用ク
リーナー、床・家具艶出しクリーナー、靴・皮革クリー
ナー、ワックス艶出し剤等に用いる事ができる。また、
その他の家庭用品では、室内用消臭剤、トイレ用消臭
剤、防水剤、洗濯糊、除草剤、衣類用防虫剤、防炎剤、
消火具等に用いる事ができる。
【0015】また、工業用品では、潤滑防錆剤、金属探
傷剤、離型剤等に用いる事ができる。また、自動車用品
では、防曇剤、解氷剤、エンジン始動液、エンジンクリ
ーナー等に用いる事ができる。また、その他では、動物
用品、趣味娯楽用品、食品等に用いる事ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4に於て
説明すれば、(1)はエアゾール容器の上端に固定した蓋
体で、内面にはステムガスケット(2)を介して、ハウジ
ング(3)を固定している。このハウジング(3)は、挿通
口(4)を中央部に開口した仕切壁(5)を介して、上部室
(6)と下部室(7)とに分割している。また、本実施例で
は、環状の仕切壁(5)を、ハウジング(3)とは別体に形
成し、ハウジング(3)内に挿入装着している。また、他
の異なる実施例として、仕切壁(5)は、ハウジング(3)
の内周面を内方に突出して形成するものであっても良
い。
【0017】そして、上部室(6)には、エアゾール容器
内の気化ガスを上部室(6)内に導入するための上部ベー
パー導入口(25)を側面に開口している。また、上部室
(6)内には、上端部を蓋体(1)の外方に突出したステム
(8)を、上下動可能に装着している。このステム(8)
は、ステム発条(10)により上部方向に押圧付勢されて
いる。また、ステム(8)は上端部からエアゾール内容物
の噴出路(11)を軸方向に形成しており、この噴出路
(11)に連通するオリフィス(12)を側面から開口して
いる。
【0018】このオリフィス(12)は、前記のステムガ
スケット(2)の内周端面によって、常時は密閉されてお
り、ステム(8)を押し下げた状態で、ステムガスケット
(2)と内周端面との密接を解除し、ハウジング(3)内部
と外部との連通を可能とするように構成している。ま
た、ステム(8)は下端に設けた下端押圧部(13)を、上
部室(6)と下部室(7)とを分離する挿通口(4)に臨ませ
て配置している。
【0019】一方、下部室(7)は、エアゾール容器内の
気化ガスを、この下部室(7)内に導入可能な下部ベーパ
ー導入口(26)を、下部室(7)の上方に垂直方向に開口
している。また、この下部室(7)内には、切替バルブ
(14)を上下動可能に装着している。この切替バルブ
(14)は、本体部分を断面コ字型の円筒状に形成すると
ともに上端側を円柱状に突出形成して被押圧部(15)と
し、この被押圧部(15)を挿通口(4)を介して上部室
(6)側に突出している。
【0020】また、この被押圧部(15)には、エアゾー
ル内容物が小量流通できる小量流通口(16)を開口して
いる。更に、切替バルブ(14)は、断面コ字型の円筒部
分の内面上端と下部室(7)の下底との間に、押圧発条
(17)を介装し、切替バルブ(14)を常時挿通口(4)方
向に押圧し、挿通口(4)の弁座(18)を構成する仕切壁
(5)の下面に押圧している。
【0021】この押圧発条(17)の押圧で切替バルブ
(14)が弁座(18)に密着した状態では、下部室(7)と
上部室(6)の連通は、小量流通口(16)のみを介して行
われるとともに、下部ベーパー導入口(26)と上部室
(6)とは非連通状態である。また、この下部室(7)には
切替バルブ(14)の外周に臨ませて、上下方向に流通凹
溝(20)を形成し、エアゾール内容物の大量の流通を可
能としている。
【0022】また、切替バルブ(14)は、上部室(6)側
に突出した被押圧部(15)を、ステム(8)の下端押圧部
(13)に臨ませて配置している。そして、ステム(8)の
大きな押圧に於ては、下端押圧部(13)で切替バルブ
(14)の被押圧部(15)を押圧可能とするとともに、ス
テム(8)の小さな押圧に於ては、ステムガスケット(2)
とオリフィス(12)の密閉関係を解除するのみで、被押
圧部(15)を押圧する事はないように形成している。
【0023】また、ハウジング(3)の下部室(7)の下端
にはエアゾール内容物の流入口(21)を形成し、この流
入口(21)にはディップチューブ(22)を接続してい
る。
【0024】上述の如く構成したものに於て、エアゾー
ル内容物の噴射を行なわない状態に於ては、図1の如
く、ステム(8)は非押圧状態で、ステム発条(10)の押
圧力によって、外部方向に押圧付勢され、ステム(8)の
オリフィス(12)は、ステムガスケット(2)の内周端面
によって密閉された状態となっている。また、ステム
(8)の下端押圧部(13)と切替バルブ(14)の被押圧部
(15)との間には、一定の間隔が形成され、ステム(8)
の小量の押圧によっては、切替バルブ(14)を押圧する
事がない程度の間隔を設けている。
【0025】そして、エアゾール内容物の小量噴射を行
おうとする場合には、図2に示す如く、ステム(8)を小
さな押圧力で小量押圧する。この状態に於てはステム
(8)の下端押圧部(13)は、図5に示す如く、切替バル
ブ(14)の被押圧部(15)を押圧する事がないから、ス
テムガスケット(2)の内周端面とオリフィス(12)の密
閉関係は解除されるが、切替バルブ(14)は押圧される
事がない。この切替バルブ(14)が非押圧状態である事
から、上部室(6)と下部室(7)とは、小量流通口(16)
を介してのみ連通するものである。
【0026】この状態に於ては、エアゾール内容物はデ
ィップチューブ(22)、流入口(21)、下部室(7)を介
してハウジング(3)内に流入するが、図5に示す如く、
上部室(6)への流入は、小量流通口(16)を介してのみ
行われる。そのため、エアゾール内容物の噴出量は、小
量流通口(16)を流通する量にのみ限定される。また、
ハウジング(3)内には、上部室(6)の上部ベーパー導入
口(25)、下部室(7)の下部ベーパー導入口(26)を介
して、エアゾール容器内の気化ガスが流入するが、挿通
口(4)が閉止しているから、上部室(6)には上部ベーパ
ー導入口(25)のみから気化ガスが流入し、下部ベーパ
ー導入口(26)からの気化ガスが上部室(6)に流入する
事はない。
【0027】そして、上部室(6)内で、小量の気化ガス
と小量のエアゾール内容物とが混合され、この混合物が
ステム(8)のオリフィス(12)を介して噴出路(11)に
流出する。そして、気化ガスの破砕力により、エアゾー
ル内容物は微粒子化されて、適宜のノズル(図示せず)を
介して、外部に小量だけ霧状に噴射される。また、エア
ゾール内容物に対する気化ガスの割合が適切であるか
ら、エアゾール内容物の微粒子化が良好に行われ、液垂
れや塗布ムラ等を生じる事のない塗布が可能となる。
【0028】次に、エアゾール内容物を大量に噴射しよ
うとする場合には、図3に示す如く、ステム(8)を大き
くエアゾール容器内に押し込む。この大きなエアゾール
内容物の押し込みに応じて、切替バルブ(14)の被押圧
部(15)が、図6に示す如く、ステム(8)の下端押圧部
(13)によって押圧され、弁座(18)から分離する。そ
のため、切替バルブ(14)による挿通口(4)の閉止は解
除され、ディップチューブ(22)及び流入口(21)から
流入したエアゾール内容物は、流通凹溝(20)を介して
挿通口(4)に導かれ、挿通口(4)から上部室(6)内に流
入する。そして、エアゾール内容物は、小量流通口(1
6)からも上部室(6)内に導入されるので、大量のエア
ゾール内容物が上部室(6)よりオリフィス(12)を介し
て、外部に噴射できるものとなる。
【0029】また、エアゾール内容物を破砕する気化ガ
スも、上部ベーパー導入口(25)から上部室(6)内に流
入するとともに、下部ベーパー導入口(26)から下部室
(7)内に流入した気化ガスも、挿通口(4)から上部室
(6)内に流入する。この大量の気化ガスの導入により、
大量のエアゾール内容物も、細かい霧状に良好に破砕さ
れるものとなる。そのため、小量噴射時と同様に、液垂
れや塗布ムラのない、良好なエアゾール内容物の噴射が
可能となる。
【0030】また、上記実施例では、下部ベーパー導入
口(26)を、下部室(7)の上方に、上下方向に設けてい
るが、他の異なる実施例では、図4に示す如く、この下
部ベーパー導入口(26)が、切替バルブ(14)の流通凹
溝(20)と連通するよう下部室(7)の側面に、水平方向
に設けている。このように形成する事により、エアゾー
ル内容物が流通凹溝(20)を介して挿通口(4)方向に流
動する際に、このエアゾール内容物と、下部ベーパー導
入口(26)から流通凹溝(20)に導入される気化ガスと
が、良好に混合された状態で挿通口(4)から上部室(6)
内に流入する。この良好な混合状態により、気化ガスは
エアゾール内容物を均一な粒子径で破砕する事ができ、
液垂れや塗布ムラのない、良好なエアゾール内容物の噴
射が可能となる。
【0031】また、上述の如きバルブ装置を用いて形成
したエアゾール容器に、ソフトタイプのヘアスプレー、
ケロシンベース空間用殺虫剤、水ベース園芸用殺虫剤、
又は塗料を充填した場合の、各々の内容物の処方例を以
下に示す。
【0032】 ソフトタイプのヘアスプレー アクリル樹脂アルカノールアミン液(30%) 2.00wt% ポリオキシエチレンオレイルエーテル 0.01wt% 香料 0.17wt% 変性エチルアルコール 52.82wt% 噴射剤LPG 45.00wt% 合 計 100.00wt%
【0033】 ケロシンベース空間用殺虫剤 殺虫原体 0.35wt% 効力増強剤 1.95wt% 香料 0.01wt% ケロシン 47.69wt% 噴射剤LPG 50.00wt% 合 計 100.00wt%
【0034】 水ベース園芸用殺虫剤 殺虫原体 0.74wt% 活性剤 0.07wt% 防錆剤 0.30wt% シリコン 0.07wt% イオン交換水 72.32wt% 噴射剤DME/LPG=70/30 26.50wt% 合 計 100.00wt%
【0035】 塗料 樹脂 5.08wt% 顔料 3.60wt% 添加剤 0.60wt% 溶剤 30.72wt% 噴射剤DME/LPG=90/10 60.00wt% 合 計 100.00wt%
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、エアゾール内容物の噴射量に対する気化ガスの混
合比率を調整する事により、小量噴射と大量噴射の何れ
に於いても、気化ガスの混合比率を均一として、エアゾ
ール内容物を均一な粒子径で噴射する事が可能となる。
そのため、液垂れや塗布ムラを防止して、良好なエアゾ
ール内容物の噴射が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】小量噴出の状態を示す断面図である。
【図3】大量噴射の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の断面図である。
【図5】図2の主要部分の拡大断面図である。
【図6】図3の主要部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 蓋体 2 ステムガスケット 3 ハウジング 4 挿通口 6 上部室 7 下部室 8 ステム 13 下端押圧部 14 切替バルブ 15 被押圧部 16 小量流通口 18 弁座 25 上部ベーパー導入口 26 下部ベーパー導入口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアゾール容器の蓋体の内部に上端を固
    定したハウジング内に、挿通口を介して上部室と下部室
    とを形成し、上部室は、エアゾール容器内の気化ガスを
    導入する上部ベーパー導入口を開口するとともにこの上
    部室内に、ステムガスケットを介して上端を蓋体から外
    方に付勢突出するとともに下端に設けた下端押圧部を挿
    通口に臨ませて配置したステムを上下動可能に装着し、
    下部室は、エアゾール容器内の気化ガスを導入する下部
    ベーパー導入口を開口するとともにこの下部室内に、ス
    テムの下端押圧部に臨ませるとともに被押圧部を挿通口
    から上部室側に突出した切替バルブを上下動可能に装着
    し、この切替バルブに、上部室と下部室とを連通する小
    量流通口を開口するとともに切替バルブを挿通口の弁座
    に押圧付勢して、挿通口を小量流通口の連通以外では閉
    止し、ステムの小さな押圧時には、切替バルブを非押圧
    状態とし、ステムの大きな押圧時には、ステムの下端押
    圧部により切替バルブの被押圧部を押圧し、挿通口を開
    放して大量の内容物を噴射可能とした事を特徴とするエ
    アゾール容器用バルブ装置。
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