JP2000159676A - 血管障害性脳浮腫予防および治療剤 - Google Patents

血管障害性脳浮腫予防および治療剤

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JP2000159676A
JP2000159676A JP34053998A JP34053998A JP2000159676A JP 2000159676 A JP2000159676 A JP 2000159676A JP 34053998 A JP34053998 A JP 34053998A JP 34053998 A JP34053998 A JP 34053998A JP 2000159676 A JP2000159676 A JP 2000159676A
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Japan
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angiopathic
cerebral edema
therapeutic agent
preventive
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JP34053998A
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English (en)
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Hironori Murase
博宣 村瀬
Toshiichi Yoshikawa
敏一 吉川
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CCI Corp
Original Assignee
CCI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全かつ少用量で患部に効果的に作用し、血
管障害性脳浮腫を予防、治療しうる新規な血管障害性脳
浮腫の予防および治療剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 [ただし、式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は同一ま
たは異なる水素原子または低級アルキル基を表し、R5
は水素原子、低級アルキル基または低級アシル基を表
し、Xは糖残基中の水酸基の水素原子が低級アルキル基
または低級アシル基で置換されていてもよい単糖残基ま
たはオリゴ糖残基を表し、nは0〜6の整数であり、お
よびmは1〜6の整数である]で表されるクロマノール
配糖体を有効成分とする血管障害性脳浮腫予防および治
療剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な血管障害性
脳浮腫予防および治療剤に関する。詳しくは、水溶性の
クロマノール配糖体を有効成分とする血管障害性脳浮腫
予防および治療剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脳浮腫は、脳実質の細胞内および細胞外
腔、ときにはその両方に異常な水分量の貯留、増加をき
たす病態であり、頭蓋内圧亢進、脳ヘルニアを生じ、脳
幹機能障害へと至らしめる疾患である。脳浮腫を大別す
ると、脳血管の脳血液関門の障害に起因する血管障害性
脳浮腫、膿実質の細胞代謝障害に起因する細胞障害性脳
浮腫、髄液循環の髄圧上昇に起因する間質性浮腫等に分
類されるが、そのうち、血管障害性脳浮腫は、脳血液関
門の破綻により血管透過性亢進が高まり血漿蛋白と水分
が脳の細胞外腔に漏出するものであり、脳挫傷、脳出血
等の頭部外傷や脳腫瘍、脳膿瘍等により誘発される。脳
血液関門の血管透過性を亢進させるケミカルメディエー
ターとしては、ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミ
ン、アラキドン酸、ロイコトリエン、活性酸素等が報告
されているが、中でも最近活性酸素の重要性が指摘され
ている(池田幸穂他「脳浮腫とフリーラジカル」、フリ
ーラジカルの臨床、第5巻1990年第133〜140
頁)。
【0003】一方、本発明に用いられるクロマノール配
糖体は既知の化合物である(特開平7−118287号
公報)。該クロマノール配糖体は、代表的なビタミンE
であるα−トコフェロールのクロマン環の2位のフィチ
ル基をアルコールで置換しさらに糖を結合させて得られ
るものであり、高い水溶性と優れた抗酸化作用を有す
る。しかし、該クロマノール配糖体を血管障害性脳浮腫
の予防および治療に利用することは知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的と
するところは、副作用を伴うことなく少用量で効果的に
作用し血管障害性脳浮腫を予防し、または病態を改善も
しくは治癒しうる新規な血管障害性脳浮腫予防および治
療剤を提供することにある。
【0005】本発明のさらに他の目的は、有効成分を高
濃度で含有する水性製剤とすることができる新規な血管
障害性脳浮腫予防および治療剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、血管障害
性脳浮腫の病理について鋭意研究を重ねた結果、前記ク
ロマノール配糖体が、血管障害性脳浮腫の病変を劇的に
予防および改善することを見出し本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、下記一般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】[ただし、式中、R1 、R2 、R3 および
4 は同一または異なる水素原子または低級アルキル基
を表し、R5 は水素原子、低級アルキル基または低級ア
シル基を表し、Xは糖残基中の水酸基の水素原子が低級
アルキル基または低級アシル基で置換されていてもよい
単糖残基またはオリゴ糖残基を表し、nは0〜6の整数
であり、およびmは1〜6の整数である]で表されるク
ロマノール配糖体を有効成分とする血管障害性脳浮腫予
防および治療剤である。
【0010】本発明はまた、前記クロマノール配糖体は
2−(α−D−グルコピラノシル)メチル−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−6−オールである前記
血管障害性脳浮腫予防および治療剤である。
【0011】本発明はさらに、前記血管障害性脳浮腫は
外傷性脳浮腫である前記血管障害性脳浮腫予防および治
療剤である。
【0012】本発明はまた、水性製剤である前記血管障
害性脳浮腫予防および治療剤である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の血管障害性脳浮腫予防お
よび治療剤は、前記一般式(1)で表されるクロマノー
ル配糖体を有効成分とすることを特徴とするものであ
る。
【0014】前記一般式(1)において、R1 、R2
3 、R4 およびR5 の低級アルキル基としては、炭素
原子数が1〜8、好ましくは1〜6の低級アルキル基が
よく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イ
ソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等
が挙げられる。これらの中では、メチル基またはエチル
基が好ましい。また、R5 の低級アシル基としては、炭
素原子数が1〜8、好ましくは1〜6の低級アシル基が
よく、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバ
レリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイ
ル基、オクタノイル等が挙げられる。これらの中では、
アセチル基、プロピオニル基またはブチリル基が好まし
い。また、Xの単糖残基としては、グルコース、ガラク
トース、フコース、キシロース、マンノース、ラムノー
ス、フルクトース、アラビノース、リキソース、リボー
ス、アロース、アルトロース、イドース、タロース、デ
オキシリボース、2−デオキシリボース、キノボース、
アベクオース等の糖残基が挙げられる。Xのオリゴ糖残
基としては、上記単糖が2〜4個結合したもの、例えば
マルトース、ラクトース、セロビオース、ラフィノー
ス、キシロビオース、スクロースの糖残基等が挙げられ
る。これらの中ではグルコース、ガラクトース、フコー
ス、キシロース、ラムノース、マンノース、フルクトー
ス等の単糖残基が好ましい。また、Xの糖残基中の水酸
基の水素原子は低級アルキル基、好ましくは炭素原子数
が1〜8の低級アルキル基、または低級アシル基、好ま
しくは炭素原子数が1〜10の低級アシル基で置換され
ていてもよい。さらに、nは0〜6、好ましくは1〜4
の整数であり、mは1〜6、好ましくは1〜3の整数で
ある。一般式(1)で表されるクロマノール配糖体の好
ましい例としては、2−(α−D−グルコピラノシル)
メチル−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−6−
オール、2−(β−D−ガラクトピラノシル)メチル−
2,5,7,8−テトラメチルクロマン−6−オール、
2−(β−L−フコピラノシル)メチル−2,5,7,
8−テトラメチルクロマン−6−オール、2−(α−L
−ラムノピラノシル)メチル−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン−6−オール、2−(β−D−キシロピ
ラノシル)メチル−2,5,7,8−テトラメチルクロ
マン−6−オール、2−(β−D−グルコピラノシル)
メチル−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−6−
オール、2−(β−D−フルクトフラノシル)メチル−
2,5,7,8−テトラメチルクロマン−6−オール、
2−(α−D−マンノピラノシル)メチル−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−6−オール等が挙げら
れる。
【0015】本発明に用いられるクロマノール配糖体
は、例えば特開平7−118287号公報に記載の方法
により、下記一般式(2):
【0016】
【化3】
【0017】(ただし、式中、R1 ,R2 ,R3
4 、R5 及びnは前記と同義である)で表される2−
置換アルコール及びオリゴ糖類、可溶性澱粉、澱粉また
はシクロデキストリンを相当する糖転位作用を触媒する
酵素の存在下に反応させ、2−置換アルコールの2位の
水酸基に対して特異的に糖の特定の水酸基を結合させる
ことからなる酵素反応によって製造される(酵素法)。
【0018】上記反応において原料として用いられる一
般式(2)で表される2−置換アルコール(以下、単に
「2−置換アルコール」という)は公知の物質であり、
例えば、特公平1−43755号公報や特公平1−49
135号公報等に開示された方法により得ることができ
る。また、例えば、一般式(2)中、R1 、R2 、R 3
及びR4 がメチル基、R5 が水素原子であり、nが1で
ある2−置換アルコールは、トロロックスを水素化リチ
ウムアルミニウムの存在下においてジエチルエーテル中
で加熱還流処理すること等により容易に得ることができ
る。
【0019】上記反応において使用される糖転位作用を
触媒する酵素は、当該反応に用いる糖の種類によって以
下のように使い分けることが好ましい。 (1)2−置換アルコールにα−結合でグルコース残基
を結合させる場合: (a)マルトースからマルトテトラオース位のマルトオ
リゴ糖に対してはα−グルコシダーゼ(α−gluco
sidase,EC3.2.1.20)を作用させるこ
とが望ましい。α−グルコシダーゼとしては、ほぼ全て
の起源由来のものを用いることができ、具体的には、東
洋紡績株式会社製のサッカロマイセス属(Saccha
romyces sp.)由来のα−グルコシダーゼ、
オリエンタル酵母工業株式会社製のサッカロマイセス
セロビイシエ(Saccharomyces cere
visiae)由来のα−グルコシダーゼ、天野製薬株
式会社製のアスペルギルス ニガー(Aspergil
lus niger)由来のα−グルコシダーゼ、和光
純薬工業株式会社製のサッカロマイセス属(Sacch
aromyses sp.)由来のα−グルコシダー
ゼ、シグマ(SIGMA)製のベーカー イースト(B
akers yeast)由来のα−グルコシダーゼ、
バチルス属(Bacillus)由来のα−グルコシダ
ーゼ等が挙げられる。 (b)可溶性澱粉または澱粉に対しては4−α−グルカ
ノトランスフェラーゼ(4−α−D−glucanot
ransferase,EC2.4.1.25)を作用
させることが望ましい。 (2)2−置換アルコールにα−結合でグルコース残基
またはマルトオリゴ糖残基を結合させる場合:マルトオ
リゴ糖、可溶性澱粉、澱粉またはシクロデキストリン
(α、β、γ)などに対してはシクロデキストリングル
カノトランスフェラーゼ(cyclodextrin
glucanotransferase,EC2.4.
1.19)を作用させることが望ましい。代表的な例と
しては、天野製薬株式会社製のバチルス マセランス
(Bacillus macerans)由来のシクロ
デキストリングルカノトランスフェラーゼ、株式会社林
原生物化学研究所製のバチルス ステアロサーモフィラ
ス(Bacillus stearothermoph
ilus)由来のシクロデキストリングルカノトランス
フェラーゼ、その他にはバチルス メガテリウム(Ba
ccillus megaterium)、バチルス
サーキュランス ATCC 9995(Bacillu
s circulans ATCC 9995)由来の
シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼなどが
挙げられる。 (3)2−置換アルコールにβ−結合でグルコース残基
を結合させる場合: (a)セロビオース、カードランまたはラミナランなど
のβ−結合よりなるオリゴ糖に対してはβ−グルコシダ
ーゼ(β−glucosidase,EC3.2.1.
21)を作用させることが望ましい。 (b)リン酸存在下のセロビオースに対してはセロビオ
ース ホスホリラーゼ(cellobiose pho
sphorylase,EC2.4.1.20)を作用
させることが望ましい。 (4)2−置換アルコールにα−結合でガラクトース残
基を結合させる場合: (a)メリビオースまたはラフィノースなどに対しては
α−ガラクトシダーゼ(α−galactosidas
e,EC3.2.1.22)を作用させることが望まし
い。 (5)2−置換アルコールにβ−結合でガラクトース残
基を結合させる場合: (a)ラクトースなどに対してはβ−ガラクトシダーゼ
(β−galactosidase,EC3.2.1.
23)を作用させることが望ましい。 (b)アラビノガラクタンなどに対してはエンド−1,
4−β−ガラクタナーゼ(Endo−1,4−β−ga
lactanase,EC3.2.1.89)を作用さ
せることが望ましい。 (6)2−置換アルコールにβ−結合でフラクトース残
基を結合させる場合: (a)ショ糖、ラフィノースまたはメリビオースなどに
対してはレバンシュークラーゼ(levansucra
se,EC2.4.1.10)を作用させることが望ま
しい。 (b)ショ糖に対してはβ−フルクトフラノシダーゼ
(β−fructofuranosidase,EC
3.2.1.26)を作用させることが望ましい。 (c)イヌリンなどに対してはイヌリンフルクトトラン
スフェラーゼ(inulin fructotrans
ferase,EC2.4.1.93)を作用させるこ
とが望ましい。
【0020】上記反応における反応条件は、使用するク
ロマノール配糖体や酵素の種類によって異なるが、例え
ば、一般式(1)中のmが1であるクロマノール配糖体
をα−グルコシダーゼを用いて合成する場合には、2−
置換アルコールを糖溶液に溶解させることが望ましい。
そのためには有機溶媒の添加が望ましく、例えば、ジメ
チルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、メ
タノール、エタノール、アセトン、及びアセトニトリル
などが挙げられ、α−グルコシダーゼの転移活性を高め
る点を考慮すると、ジメチルスルホキシドやN,N−ジ
メチルホルムアミドが好ましく使用される。有機溶媒の
添加濃度は、1〜50(v/v)%であり、反応効率を
考えると5〜35(v/v)%であることが好ましい。
【0021】2−置換アルコールの濃度は、反応液中に
おいて飽和濃度若しくはそれに近い濃度にすることが望
ましい。用いる糖の種類はマルトースからマルトテトラ
オース位の低分子のものが良く、好ましくはマルトース
である。糖の濃度は1〜70(w/v)%、好ましくは
30〜60(w/v)%である。pHは4.5〜7.
5、好ましくは5.0〜6.5である。反応温度は10
〜70℃、好ましくは30〜60℃である。反応時間は
1〜40時間、好ましくは2〜24時間である。但し、
これらの条件は使用する酵素量等により影響をうけるこ
とはいうまでもない。反応終了後、反応液をXAD(オ
ルガノ株式会社)を担体として用いたカラムクロマトグ
ラフィーで処理することにより、目的とするクロマノー
ル配糖体が高純度で得られる。
【0022】また、例えば、一般式(1)中のmが1で
あるクロマノール配糖体をシクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼを用いて合成する場合の反応条件と
しては、2−置換アルコールを糖溶液に溶解させること
が望ましい。そのためには有機溶媒の添加が望ましく、
ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、メタノール、エタノール、アセトン及びアセトニト
リルなどが挙げられる。添加する有機溶媒の濃度は1〜
50(v/v)%、好ましくは反応効率を考えると5〜
35(v/v)%である。2−置換アルコールの濃度は
反応液中において、飽和濃度もしくはそれに近い高い濃
度にすることが望ましい。
【0023】上記反応において用いられる糖の種類とし
ては、マルトトリオース以上の重合度を持つマルトオリ
ゴ糖、可溶性澱粉、澱粉およびシクロデキストリン
(α、β、γ)などが好ましく挙げられる。糖の濃度は
1〜70(w/v)%、好ましくは5〜50(w/v)
%である。pHは4.5〜8.5、好ましくは5.0〜
7.5である。反応温度は10〜70℃、好ましくは3
0〜60℃である。反応時間は1〜60時間、好ましく
は2〜50時間である。但し、これらの条件は使用する
酵素量により影響を受ける。このような反応により得ら
れたクロマノール配糖体はmの数が1から8位の混合物
となる。そこで、この混合物をグルコアミラーゼ(EC
3.2.1.3)を用いて処理することによって、一般
式(1)中のmが1であるクロマノール配糖体だけを得
ることができる。この際の反応温度は20〜70℃、好
ましくは30〜60℃であり、反応時間は0.1〜40
時間、好ましくは1〜24時間である。但し、これらの
条件は使用する酵素の量により影響を受ける。次に、上
記グルコアミラーゼ処理後の液を、XAD(オルガノ株
式会社)を担体として用いたカラムクロマトグラフィー
処理することにより、一般式(1)中のmが1であるク
ロマノール配糖体が高純度で得られる。
【0024】一般式(1)中のmが2であるクロマノー
ル配糖体を得る場合には、上記と同様の条件下で、シク
ロデキストリングルカノトランスフェラーゼによって得
られる一般式(1)におけるmが1から8位の混合物の
形態を有するクロマノール配糖体にβ−アミラーゼ(E
C3.2.1.2)を作用させることにより、一般式
(1)におけるmが1または2であるクロマノール配糖
体のみが得られる。この時の反応温度は20〜70℃、
好ましくは30〜60℃であり、反応時間は0.1〜4
0時間、好ましくは1〜24時間である。但し、これら
の条件は使用する酵素量により影響を受ける。β−アミ
ラーゼ処理後の液は、XAD(オルガノ株式会社)を担
体として用いたカラムクロマトグラフィー処理により、
一般式(1)におけるmが2であるクロマノール配糖体
が高純度で得られると同時に、一般式(1)におけるm
が1であるクロマノール配糖体も得られる。
【0025】一般式(1)におけるmが3以上であるク
ロマノール配糖体を得る場合には、上記と同様の条件下
で、シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼに
よって得られる一般式(1)におけるmが1から8位の
混合物の形態を有するクロマノール配糖体を、HPLC
を用いた分取クロマトグラフィーなどで処理することに
より、高純度のクロマノール配糖体が各m毎に得ること
ができる。
【0026】上記実施態様では2−置換アルコールにグ
ルコース残基やマルトオリゴ糖残基を糖残基として結合
させる場合の態様を記載したが、ガラクトース残基、β
−グルコース残基、マンノース残基、フルクトース残基
等を糖残基として2−置換アルコールに結合させること
による態様も本発明では好ましく使用できる。このよう
な態様においては、上記糖転位作用を触媒する酵素の項
において説明した適切な酵素をそれぞれ使用する以外は
上記実施態様と同様の操作を行うことによって、目的と
するクロマノール配糖体が高純度で得られる(特開平9
−249688号公報、特願平9−176174号)。
【0027】一方、本発明に用いられるクロマノール配
糖体は、特願平10−75599号公報に記載の方法に
より、前記2−置換アルコールの6位の水酸基を保護基
で保護したもの(以下「糖受容体」という)とアノマー
位に脱離基を導入し他の水酸基を保護基で保護した糖の
誘導体(以下、「糖供与体」という)とを縮合反応させ
ることによっても製造できる(有機合成法)。
【0028】上記反応において使用される糖受容体の6
位の水酸基を保護する保護基としては、アセチル基、ベ
ンゾイル基、ビバロイル基、クロロアセチル基、レブリ
ノイル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、アリ
ル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェ
ニルシリル基、トリメチルシリル基およびトリチル基等
が挙げられ、特にアセチル基およびベンゾイル基が好ま
しい。
【0029】上記反応において使用される糖供与体のア
ノマー位に導入される脱離基としては、塩素、臭素やフ
ッ素等のハロゲン原子、チオメチル基、チオエチル基や
チオフェニル基等の硫黄化合物およびトリクロロアセト
イミド基などが挙げられ、特に臭素、塩素、チオメチル
基、チオエチル基、チオフェニル基およびトリクロロア
セトイミド基が好ましい。また、アノマー位以外の水酸
基を保護する保護基としては、アセチル基、ベンゾイル
基、ピバロイル基、クロロアセチル基及びレブリノイル
基等のアシル系保護基、およびベンジル基、p−メトキ
シベンジル基、アリル基、t−ブチルジメチルシリル
基、t−ブチルジフェニルシリル基、トリメチルシリル
基及びトリチル基等のエーテル系保護基が挙げられ、中
でもアシル系保護基、特にアセチル基が好ましい。
【0030】これらの糖供与体は、周知の方法により糖
の全ての水酸基へ保護基を導入し、次いでアノマー位を
脱離基に置換することにより容易に調製することができ
る。
【0031】上記糖受容体と糖供与体の縮合反応につい
て示せば、まず、糖受容体と糖供与体を非極性溶媒に溶
解する。糖受容体と糖供与体の仕込量は、糖受容体に対
する糖供与体のモル比が1.0〜1.5、好ましくは
1.1〜1.3がよい。非極性溶媒としては、塩化メチ
レン、ベンゼン等が挙げられる。
【0032】次に、無水条件下で活性化剤の存在下で糖
供与体及び糖受容体の縮合反応を行う。活性化剤として
は、三フッ化ホウ酸・エーテル錯体、過塩素酸銀、トリ
フルオロメタンスルホン酸銀、臭化水銀、シアン化水
銀、N−ヨードコハク酸イミド−トリフルオロメタンス
ルホン酸、ジメチルメチルチオスルホニウムトリフラー
ト、p−トルエンスルホン酸等が挙げられ、特に、臭素
を糖誘導体の脱離基として使用した場合には過塩素酸銀
等の重金属塩を使用することが好ましい。反応温度は5
〜30℃、好ましくは10〜25℃がよく、反応時間は
12〜48時間、好ましくは20〜30時間がよい。
【0033】次いで得られた反応物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー等で精製し、保護基を水酸化ナトリ
ウムおよびメタノール性塩酸等で脱保護することによ
り、2−(β−L−フコピラノシル)メチル−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−6−オール、2−(α
−L−ラムノピラノシル)メチル−2,5,7,8−テ
トラメチルクロマン−6−オール、2−(β−D−キシ
ロピラノシル)メチル−2,5,7,8−テトラメチル
クロマン−6−オール等を得ることができる(特願平1
0−75599号)。
【0034】上記酵素法または有機合成法により得られ
たクロマノール配糖体は、一般的に、極めて高い水溶性
(約100g/100ml)を有し、かつ油溶性にも富
む(オクタノール/水系分配係数>3)両親媒性分子で
ある。いいかえると、本発明によるクロマノール配糖体
は、高い脂質親和性を備えた水溶性ビタミンEであると
いうことができる。したがって、本発明によるクロマノ
ール配糖体は、従来の水に不溶性あるいは貧溶性のビタ
ミンE誘導体とは異なり、水に溶解して使用しても高い
脂質親和性を保つので、細胞膜を透過しさらに細胞内に
も入ることができ、生体内の抗酸化防御系を補強し、血
管障害性脳浮腫の患部における活性酸素およびフリーラ
ジカルを効果的に抑制、調節して血管障害性脳浮腫を予
防し、または血管障害性脳浮腫の病態を飛躍的に改善す
る。また、上記反応により得られたクロマノール配糖体
は、熱安定性およびpH安定性に関してもトコフェロー
ル、トロロックスまたは2−置換アルコールに比べて著
しく向上するものである。
【0035】本発明の血管障害性脳浮腫の予防および治
療剤は、前記クロマノール配糖体を製薬上許容される担
体と配合したまたは製薬上許容される溶剤に溶解もしく
は懸濁した組成物として、経口的または非経口的に患者
に投与できる。
【0036】本剤を経口投与用とする場合には、前記ク
ロマノール配糖体を適当な添加剤、例えば、乳糖、ショ
糖、マンニット、トウモロコシデンプン、合成もしくは
天然ガム、結晶セルロース等の賦形剤、デンプン、セル
ロース誘導体、アラビアゴム、ゼラチン、ポリビニルピ
ロリドン等の結合剤、カルボシキメチルセルーロースカ
ルシウム、カルボシキメチルセルーロースナトリウム、
デンプン、コーンスターチ、アルギン酸ナトリウム等の
崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸ナトリウム等の滑沢剤、炭酸カルシウム、炭酸ナト
リウム、リン酸カルシウム、リン酸ナトリウム等の充填
剤または希釈剤等と適宜混合して、錠剤、散剤(粉
末)、丸剤、および顆粒剤等の固型製剤にすることがで
きる。また、硬質または軟質のゼラチンカプセル等を用
いてカプセル剤としてもよい。これらの固型製剤には、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネー
ト、セルロースアセテートフタレート、メタアクリレー
トコポリマー等の被覆用基剤を用いて腸溶性被覆を施し
てもよい。さらに、前記クロマノール配糖体を、精製水
等の一般的に用いられる不活性希釈剤に溶解して、必要
に応じて、この溶液に浸潤剤、乳化剤、分散助剤、界面
活性剤、甘味料、フレーバー、芳香物質等を適宜添加す
ることにより、シロップ剤、エリキシル剤等の液状製剤
とすることもできる。
【0037】また、本発明の血管障害性脳浮腫の予防お
よび治療剤を非経口投与用とする場合には、前記クロマ
ノール配糖体を精製水、リン酸緩衝液等の適当な緩衝
液、生理的食塩水、リンガー溶液、ロック溶液等の生理
的塩類溶液、エタノール、グリセリン及び慣用される界
面活性剤等と適当に組み合わせた滅菌された水溶液、非
水溶液、懸濁液、リポソームまたはエマルジョンとし
て、好ましくは注射用注入用または噴霧用滅菌水溶液と
して、静脈内、皮下、筋肉内、腹腔内、腸内、気管支内
等に投与される。この際、液状製剤は、生理学的なp
H、好ましくは6〜8の範囲内のpHを有することが好
ましい。さらに、本発明の血管障害性脳浮腫の予防およ
び治療剤は、ペレットによる埋め込み、または坐薬用基
剤を用いた坐薬として投与されることも可能である。
【0038】上述したうち、好ましい製剤や投与形態等
は、担当の医師によって選択される。
【0039】本発明の血管障害性脳浮腫の予防および治
療剤に含まれるクロマノール配糖体の濃度は、投与形
態、疾病の種類や重篤度や目的とする投与量などによっ
て様々であるが、一般的には、原料の全重量に対して
0.1〜100重量%、好ましくは1〜90重量%であ
る。特に、本発明の製剤が経口投与される場合には、原
料の全重量に対して1〜100重量%、好ましくは5〜
90重量%であり、非経口投与される場合には、原料の
全容量に対して0.1〜90容量%、好ましくは1〜8
0容量%であることが好ましい。この際、クロマノール
配糖体の濃度が前記上限値を超えると過剰な投与量に見
合った病態改善効果が得られず、前記下限値未満である
と病態改善効果が十分に期待できずいずれも好ましくな
い。
【0040】本発明の血管障害性脳浮腫の予防および治
療剤の上記投与量は、患者の年齢、体重及び症状、目的
とする投与形態や方法、治療効果、および処置期間等に
よって異なり、正確な量は医師により決定されるもので
あるが、通常、本剤が経口投与される場合には、クロマ
ノール配糖体の投与量換算で、0.1〜10000mg
/kg体重/日の投与量の範囲であり、1日1〜3回に
分けて投与される。この際、1日当たりの経口投与量が
多い場合には、1回に複数個の錠剤等の製剤を投与して
もよい。また、本発明の血管障害性脳浮腫の予防および
治療剤を非経口投与する場合には、クロマノール配糖体
の投与量換算で、0.01〜1000mg/kg体重/
日の投与量になるように1日1〜3回に分けて投与され
る。
【0041】本発明の血管障害性脳浮腫の予防および治
療剤は、脳挫傷、脳出血、急性硬膜下血腫、急性頭蓋内
血腫等の頭部外傷や脳腫瘍、脳膿瘍、錫、鉛、ヒ素中
毒、細菌性髄膜炎等により誘発される血管障害性脳浮腫
の予防および治療に利用することができる。
【0042】
【実施例】次に本発明の血管障害性脳浮腫予防および治
療剤の薬理効果を、ラットの脳凍結損傷モデルを用いた
薬理試験によりさらに詳細に説明する。脳凍結損傷モデルによる病変抑制効果 クロマノール配糖体として、特開平7−118287号
公報の実施例1に記載の方法で製造した下記式(3)で
示される2−(α−D−グルコピラノシル)メチル−
2,5,7,8−テトラメチルクロマン−6−オール
(TMG)を用いた。
【0043】
【化4】
【0044】Wister系雄性ラット(体重250〜
300g)をコントロール群4匹、TMG投与群8匹と
して使用した。4%抱水クロラール360mg/kgの
腹腔内投与による麻酔下で頭皮を正中切開し、右頭頂部
にburr holeを開けた。次いでドライアイスで
冷却した直径3mmの金属製probeを右頭頂部硬膜
上より60秒間密着させることにより脳凍結損傷モデル
を作製した。TMG投与群はTMGを生理食塩水に溶か
し、損傷作製直前に静脈より40mg/kg注入した。
コントロール群は生理食塩水のみを同様に注入した。
【0045】脳浮腫の評価は乾燥重量法を用い、脳含水
量の変化を測定した。損傷から6時間後4%抱水クロラ
ール360mg/kgの腹腔内投与による麻酔下におい
て断頭した。そして各大脳半球をすばやく採取し、湿重
量を測定した。次いで乾燥器で100℃、48時間乾燥
させ脳重量を測定し、乾燥前の重量との差を水分量とし
て求めた。そして、乾燥前の脳重量に対する水分量の比
(脳含水割合)を求めた。
【0046】
【表1】
【0047】表1より明らかなように、コントロール群
に比べTMG投与群は脳浮腫の発生を有意に抑制した。急性毒性試験 本発明の血管障害性脳浮腫予防および治療剤について急
性毒性試験を行い、その安全性を確認した。4〜5週令
のICR系マウスを1群3匹として用い、クロマノール
配糖体として上記と同じTMGを5%アラビアゴム液に
懸濁した後、TMG換算で500mg/kgを経口投与
して1週間観察した。この際、対照群として5%アラビ
アゴム液を0.3ml経口投与した。その結果、いずれ
の投与群においてもマウスの死亡例は認められなかっ
た。製剤例1 TMG100g、乳糖800gおよびトウモロコシデン
プン100gをブレンダーで混合して散剤を得た。製剤例2 TMG100g、乳糖450gおよび低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース100gを混合した後、10%ヒ
ドロキシプロピルセルロース水溶液350gを加えて混
練した。これを押出し造粒機を用いて造粒、乾燥して顆
粒剤を得た。製剤例3 TMG100g、乳糖550g、トウモロコシデンプン
215g、結晶セルロース130gおよびステアリン酸
マグネシウム5gをブレンダーで混合した後、錠剤機で
打錠して錠剤を得た。製剤例4 TMG10g、乳糖110g、トウモロコシデンプン5
8gおよびステアリン酸マグネシウム2gをV型混合機
を用いて混合した後、3号カプセルに180mgずつ充
填してカプセル剤を得た。製剤例5 TMG200mgおよびグルコース100mgを精製水
2mlに溶解した後濾過し、濾液を2mlアンプルに分
注、封入した後滅菌して注射剤を得た。
【0048】
【発明の効果】上述したように、本発明の血管障害性脳
浮腫予防および治療剤は、クロマノール配糖体を有効成
分とするので、生体内の抗酸化防御系を補強し、血管障
害性脳浮腫の患部における活性酸素およびフリーラジカ
ルを効果的に抑制、調節して、血管障害性脳浮腫におけ
る病変を顕著に抑制し、病態を飛躍的に改善することが
できる。
【0049】また、本発明は、高い水溶性を有するクロ
マノール配糖体を有効成分とするので、固形製剤として
用いるほか、有効成分を高濃度で含有する水性製剤とす
ることができ、少用量で患部に効果的に作用し、血管障
害性脳浮腫を予防、治療することができるとともに、副
作用を伴わないので極めて安全に使用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C057 BB02 BB03 BB04 DD01 JJ55 4C086 AA01 AA02 EA04 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZC21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 [ただし、式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は同一ま
    たは異なる水素原子または低級アルキル基を表し、R5
    は水素原子、低級アルキル基または低級アシル基を表
    し、Xは糖残基中の水酸基の水素原子が低級アルキル基
    または低級アシル基で置換されていてもよい単糖残基ま
    たはオリゴ糖残基を表し、nは0〜6の整数であり、お
    よびmは1〜6の整数である]で表されるクロマノール
    配糖体を有効成分とする血管障害性脳浮腫予防および治
    療剤。
  2. 【請求項2】 前記クロマノール配糖体は2−(α−D
    −グルコピラノシル)メチル−2,5,7,8−テトラ
    メチルクロマン−6−オールである請求項1記載の血管
    障害性脳浮腫予防および治療剤。
  3. 【請求項3】 前記血管障害性脳浮腫は外傷性脳浮腫で
    ある請求項1〜3記載の血管障害性脳浮腫予防および治
    療剤。
  4. 【請求項4】 水性製剤である請求項1〜3記載の血管
    障害性脳浮腫予防および治療剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000290276A (ja) * 1999-03-31 2000-10-17 Cci Corp ビタミンe誘導体およびその製造方法

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