JP2000159629A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JP2000159629A
JP2000159629A JP10333555A JP33355598A JP2000159629A JP 2000159629 A JP2000159629 A JP 2000159629A JP 10333555 A JP10333555 A JP 10333555A JP 33355598 A JP33355598 A JP 33355598A JP 2000159629 A JP2000159629 A JP 2000159629A
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oil
water
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polyethylene glycol
stability
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Hajime Baba
一 馬場
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い温度範囲で高い安定性を示し、種々の油
性成分及び水性成分の添加が可能で、様々な製剤形態で
提供することができ、しかも酸化安定性にも優れる油中
水型乳化化粧料を得る。 【解決手段】 一般式 R1CO(OCH2CH2)nOOC
2(R1及びR2は炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖
を有するアルキル基、nは平均重合度を示し、5〜20
の整数である)で示されるポリエチレングリコールジエ
ステルより選択した1種又は2種以上を主な乳化剤と
し、油性成分及び水を乳化する。さらに多価アルコール
及びその誘導体より選択した1種又は2種以上を加える
と、より安定性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広い温度範囲にお
いて安定な油中水型乳化化粧料に関する。さらに詳しく
は、両末端が長鎖飽和脂肪酸によりエステル化されたポ
リエチレングリコールの1種又は2種以上を主な乳化剤
として、油性成分と水とを乳化して成る油中水型乳化化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油中水型乳化化粧料は耐水性に優れ、エ
モリエント効果も高いが、外相である油相の粘度を高く
して安定性を保つ必要があるため、使用感上油っぽい,
べたつくといった問題点があった。それゆえ、分子内に
3個以上の水酸基を有する多価アルコールの脂肪酸部分
エステル系の親油性界面活性剤中に、アミノ酸又はその
塩の水溶液を添加して、界面活性剤中に水溶液を含む安
定なゲルを形成させ、さらに油と水を加えるアミノ酸ゲ
ル乳化法(熊野ら,J. Soc. Cosmet. Chem. 28 285 (19
77))や、有機変性粘土鉱物と油により調製した油性ゲ
ルに水を加えて混合する方法(山口,油化学 39 95 (19
90))が用いられている。
【0003】さらに安定性を向上させるため、界面活性
剤又はゲル化剤或いはこれらの助剤として、ポリエチレ
ングリコールのジオイレイン酸エステル(特表平7−5
03181),疎水化シリカやポリアルキレン変性シリ
コーン(特開平7−61907),ベタイン(特開平8
−126832),ヒドロキシ脂肪酸トリグリセリドの
エチレンオキシド付加物(特開平8−126832),
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(特開平8
−187051),液状脂肪酸(特開平8−25942
4),水溶性アルキルカルボン酸塩(特開平9−871
60),ピロリドンカルボン酸塩(特開平9−8716
1),乳酸塩(特開平9−87162),グリセリンの
オリゴエステル化生成物(特開平9−104613)と
いったものを添加したり、硫酸化多糖(特開平7−11
8306),エチルヒドロキシエチルセルロース(特開
平8−268833),アルギン酸ナトリウム(特開平
9−87131),油水界面に配向性を有する高分子化
合物(特開平10−95705)等の高分子化合物を添
加したり、球状樹脂粉末(特開平8−217618),
オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体(特開平
10−109917)等を配合する試みがなされてい
る。
【0004】しかしながら、従来の油中水型乳化化粧料
においては、広い温度範囲にわたり油相成分の離液や析
出,エマルション滴の合一,粘度変化といった状態変化
を全く呈することなく、十分な安定性を保持し得るもの
は少なく、さらに添加できる油性成分や水性成分が制限
されたり、一定の製剤形態を採らざるを得ないものも存
在していた。また、不飽和結合を含む脂肪酸やその誘導
体を用いた場合は酸化安定性が悪く、酸化防止剤の配合
が不可欠であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、広い温度範囲で高い安定性を示し、種々の油性成分
及び水性成分の添加が可能で、様々な製剤形態で提供す
ることができ、しかも酸化安定性にも優れる油中水型乳
化化粧料を得ることを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべ
く、本発明者は乳化安定性及び酸化安定性に寄与し得る
界面活性剤の検討を行った。その結果、両末端が長鎖の
飽和脂肪酸によりエステル化されたポリエチレングリコ
ールを主な乳化剤として油性成分と水とを乳化すること
により、広い温度範囲にわたり良好な安定性を保持し、
酸化安定性上も問題がなく、さらに種々の油性成分及び
水性成分の添加が可能で、様々な製剤形態での提供も容
易に行い得る油中水型乳化化粧料を得ることができるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、一般式 R1CO(OC
2CH2)nOOCR2(R1及びR2は炭素数12〜24
の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基、nは平均重合度
を示し、5〜20の整数である)で示されるポリエチレ
ングリコールジエステルより選択した1種又は2種以上
を主な乳化剤とし、油性成分及び水を乳化して成る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において主な乳化剤として
用いるポリエチレングリコールジエステルは、一般式
1CO(OCH2CH2)nOOCR2で表される。ここ
で、R1及びR2は炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖を
有するアルキル基であり、nはエチレンオキシド鎖の平
均重合度を示し、5〜20の整数である。好適なものと
して、ジラウリン酸ポリエチレングリコール,ジミリス
チン酸ポリエチレングリコール,ジパルミチン酸ポリエ
チレングリコール,ジマルガリン酸ポリエチレングリコ
ール,ジステアリン酸ポリエチレングリコール,ジアラ
キン酸ポリエチレングリコール,ジベヘン酸ポリエチレ
ングリコール,ジリグノセリン酸ポリエチレングリコー
ル,ジイソパルミチン酸ポリエチレングリコール,ジイ
ソステアリン酸ポリエチレングリコール,ラウリン酸ポ
リオキシエチレンミリスチン酸エステル,ラウリン酸ポ
リオキシエチレンパルミチン酸エステル,ラウリン酸ポ
リオキシエチレンステアリン酸エステル,ラウリン酸ポ
リオキシエチレンイソパルミチン酸エステル,ラウリン
酸ポリオキシエチレンイソステアリン酸エステル,ミリ
スチン酸ポリオキシエチレンパルミチン酸エステル,ミ
リスチン酸ポリオキシエチレンステアリン酸エステル,
ミリスチン酸ポリオキシエチレンイソパルミチン酸エス
テル,ミリスチン酸ポリオキシエチレンイソステアリン
酸エステル,パルミチン酸ポリオキシエチレンステアリ
ン酸エステル,パルミチン酸ポリオキシエチレンイソパ
ルミチン酸エステル,パルミチン酸ポリオキシエチレン
イソステアリン酸エステル,ステアリン酸ポリオキシエ
チレンイソパルミチン酸エステル,ステアリン酸ポリオ
キシエチレンイソステアリン酸エステル等が挙げられ、
これらより1種又は2種以上を選択して用いる。本発明
に係る油中水型乳化化粧料全量当たりの含有量として
は、1.0〜40.0重量%程度が適切である。
【0009】本発明に係る油中水型乳化化粧料に含有さ
せる油性成分としては、アボカド油,アルモンド油,オ
リーブ油,ゴマ油,サザンカ油,サフラワー油,大豆
油,ツバキ油,トウモトコシ油,ナタネ油,パーシック
油,ヒマシ油,綿実油,落花生油,カカオ脂,パーム
油,パーム核油,モクロウ,ヤシ油,硬化ヒマシ油等の
植物性油脂類、タートル油,ミンク油,卵黄油,牛脂,
豚脂,硬化油等の動物性油脂類、ミツロウ,カルナウバ
ロウ,鯨ロウ,ラノリン,液状ラノリン,還元ラノリ
ン,硬質ラノリン,キャンデリラロウ,ホホバ油等のロ
ウ類、流動パラフィン,ワセリン,パラフィンロウ,イ
ソパラフィン,オゾケライト,セレシン,マイクロクリ
スタリンワックス,スクワラン,プリスタン等の炭化水
素類、ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステ
アリン酸,ベヘン酸,オレイン酸,12-ヒドロキシステ
アリン酸,ウンデシレン酸,ラノリン脂肪酸,ヤシ油脂
肪酸,イソパルミチン酸,イソステアリン酸等の脂肪酸
類、ラウリルアルコール,セタノール,ステアリルアル
コール,オレイルアルコール,ラノリンアルコール,2-
ヘキシルデカノール,イソパルミチルアルコール,イソ
ステアリルアルコール,2-オクチルドデカノール等の高
級脂肪族アルコール類、コレステロール,フィトステロ
ール等のステロール類、ミリスチン酸イソプロピル,パ
ルミチン酸イソプロピル,ステアリン酸ブチル,ラウリ
ン酸ヘキシル,ミリスチン酸ミリスチル,オレイン酸オ
レイル,オレイン酸デシル,ミリスチン酸オクチルドデ
シル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,乳酸セチ
ル,乳酸ミリスチル,モノステアリン酸エチレングリコ
ール,モノステアリン酸プロピレングリコール,ジオレ
イン酸プロピレングリコール,トリ2-エチルヘキサン酸
グリセリル,トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプ
ロパン等のエステル類といった化粧料用油性原料が挙げ
られ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。
本発明に係る油中水型乳化化粧料中における含有量とし
ては、1.0〜50.0重量%程度が適切である。
【0010】本発明に係る油中水型乳化化粧料において
は、水は30.0〜90.0重量%含有させることがで
きる。また、水相に水性成分を添加することもできる。
かかる水性成分としては、プロピレングリコール,ジプ
ロピレングリコール,ポリエチレングリコール,ポリプ
ロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,1,2-ペ
ンタンジオール,グリセリン,ジグリセリン,ペンタエ
リスリトール,ソルビトール,マンニトール等の多価ア
ルコール類、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル,グリセリルモノパルミチルエーテル,グリセリルモ
ノステアリルエーテル,グリセリルモノオレイルエーテ
ル等の多価アルコール誘導体類が挙げられる。これら多
価アルコール及びその誘導体より選択した1種又は2種
以上を含有させることにより、本発明に係る油中水型乳
化化粧料の安定性をさらに向上させることができる。
【0011】本発明に係る油中水型乳化化粧料には、本
発明の特徴を損なわない範囲で、ポリエチレングリコー
ルと飽和脂肪酸とのジエステル以外の界面活性剤を補助
的な乳化剤として添加することができる。また、乳酸及
びその塩,アミノ酸及びその塩等の保湿剤、アラントイ
ン及びその誘導体,グリチルリチン酸,その塩及び誘導
体,グリチルレチン酸,その塩及び誘導体等の抗炎症
剤、ビタミンA及びその誘導体,アスコルビン酸,その
塩及び誘導体,ビタミンE及びその誘導体等のビタミン
類、その他細胞賦活剤,美白剤などの生理活性成分、低
級アルコール類、抗酸化剤、紫外線吸収剤、防菌防黴
剤、顔料、色素類、香料等、化粧料に配合し得る一般的
な成分を含有させることができる。
【0012】そして、本発明に係る油中水型乳化化粧料
は、マッサージローション,エモリエントローション等
の乳液類、マッサージクリーム,クレンジングクリー
ム,エモリエントクリーム等のクリーム類といった基礎
化粧料、メイクアップベースローション,メイクアップ
ベースクリーム,ファンデーション,アイカラー,チー
クカラー,口紅等のメイクアップ化粧料、日焼け止めロ
ーション,日焼け止めクリーム等の日焼け止め化粧料、
ハンドローション,ハンドクリーム,レッグクリーム,
ボディローション等の身体用化粧料、ヘアークリーム等
の毛髪用化粧料などとして提供することができる。
【0013】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0014】 [実施例1] エモリエントローション (1)マイクロクリスタリンワックス 1.0(重量%) (2)ミツロウ 2.0 (3)ラノリン 2.0 (4)流動パラフィン 20.0 (5)スクワラン 10.0 (6)ジラウリン酸ポリエチレングリコール 1.5 (n=10) (7)プロピレングリコール 7.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 56.3 (10)香料 0.1 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、加熱溶解して70
℃とする。一方(7),(8)を(9)に溶解して70℃とし、
これを前記油相に徐々に添加して予備乳化した後、ホモ
ミキサーで乳化粒子を均一にした後冷却し、(10)を添
加,混合する。
【0015】 [実施例2] 保湿クリーム (1)流動パラフィン 8.00(重量%) (2)ワセリン 6.00 (3)ホホバ油 12.00 (4)スクワラン 15.00 (5)ビタミンE 0.01 (6)ラウリン酸ポリオキシエチレン(n=12) 2.00 ステアリン酸エステル (7)香料 0.05 (8)グリセリン 4.00 (9)乳酸ナトリウム 5.00 (10)カルボキシビニルポリマー 0.02 (11)トリエタノールアミン 0.40 (12)精製水 47.52 製法:(1)〜(7)の油相成分及び香料を混合し、加熱溶解
して70℃とする。一方(8)〜(12)の水相成分を混合,
溶解して70℃とし、これを前記油相に徐々に添加して
予備乳化した後、ホモミキサーで乳化粒子を均一にした
後冷却する。
【0016】 [実施例3] 日焼け止めクリーム (1)流動パラフィン 20.000(重量%) (2)ワセリン 15.000 (3)ホホバ油 8.000 (4)パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル 6.500 (5)ビタミンE 0.005 (6)ジステアリン酸ポリエチレングリコール 2.000 (n=15) (7)香料 0.200 (8)グリセリン 10.000 (9)1,3-ブチレングリコール 5.000 (10)カルボキシビニルポリマー 0.020 (11)水酸化カリウム 0.001 (12)精製水 33.274 製法:(1)〜(7)の油相成分及び香料を混合し、加熱溶解
して70℃とする。一方(8)〜(12)の水相成分を混合,
溶解して70℃とし、これを前記油相に徐々に添加して
予備乳化した後、ホモミキサーで乳化粒子を均一にした
後冷却する。
【0017】 [実施例4] クリーム状ファンデーション (1)流動パラフィン 5.00(重量%) (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 12.00 (3)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリ 1.00 シロキサン (4)ジイソステアリルポリエチレングリコール 3.00 (n=10) (5)1,3-ブチレングリコール 5.00 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.15 (7)精製水 53.70 (8)セリサイト 5.36 (9)カオリン 4.00 (10)酸化チタン 9.32 (11)ベンガラ 0.36 (12)黄酸化鉄 0.80 (13)黒酸化鉄 0.16 (14)香料 0.15 製法:(5)〜(7)の水相成分を混合,溶解して70℃に加
熱し、あらかじめ十分混合粉砕した(8)〜(13)の粉体成
分を添加し、70℃でホモミキサーにて分散する。一方
(1)〜(4)の油相成分を混合し、加熱溶解して70℃とす
る。この油相に前記水相を添加してホモミキサーにて乳
化した後、撹拌しながら冷却して45℃で(14)を添加,
混合し、さらに室温まで冷却する。次いで脱気し、容器
に充填する。
【0018】 [実施例5] 二層分散型ファンデーション (1)スクワラン 2.5(重量%) (2)グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エステル 2.0 (3)リンゴ酸ジイソステアリル 1.5 (4)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 (5)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリ 1.5 シロキサン (6)ジイソパルミチン酸ポリエチレングリコール 5.0 (n=8) (7)1,3-ブチレングリコール 4.0 (8)エタノール 7.0 (9)精製水 39.5 (10)タルク 7.0 (11)酸化チタン 12.0 (12)無水ケイ酸 2.0 (13)ナイロンパウダー 4.0 (14)ベンガラ 0.5 (15)黄酸化鉄 1.4 (16)黒酸化鉄 0.1 製法:(7)〜(9)の水相成分を混合し、あらかじめ混合粉
砕した(10)〜(16)の粉体を添加し、ホモミキサーにて分
散する。次いで(1)〜(6)の油相成分を混合溶解して加
え、ホモミキサー処理し、脱気後容器に充填する。
【0019】 [実施例6] クリーム状アイカラー (1)流動パラフィン 5.0(重量%) (2)ミリスチン酸イソプロピル 8.0 (3)ジラウリン酸ポリエチレングリコール 3.0 (n=5) (4)ミリスチン酸ポリオキシエチレン(n=12) 3.0 イソステアリン酸エステル (5)酢酸トコフェロール 0.1 (6)香料 0.1 (7)1,3-ブチレングリコール 5.0 (8)グリセリン 1.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)精製水 57.7 (11)タルク 10.0 (12)カオリン 2.0 (13)黄酸化鉄 3.5 (14)グンジョウ 1.5 製法:(7)〜(10)の水相成分を混合,溶解して70℃に
加熱し、あらかじめ十分混合粉砕した(11)〜(14)の粉体
成分を添加し、70℃でホモミキサーにて分散する。一
方(1)〜(6)の油相成分を混合し、加熱溶解して70℃と
する。この油相に前記水相を添加してホモミキサーにて
乳化した後、撹拌しながら室温まで冷却する。次いで脱
気し、容器に充填する。
【0020】 [実施例7] ヘアークリーム (1)流動パラフィン 15.00(重量%) (2)ワセリン 15.00 (3)ミツロウ 2.00 (4)ジミリスチン酸ポリエチレングリコール 1.50 (n=20) (5)ジベヘン酸ポリエチレングリコール 1.50 (n=16) (6)香料 0.10 (7)グリセリン 5.00 (8)カルボキシビニルポリマー 0.10 (9)キサンタンガム 0.10 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)精製水 59.55 (12)水酸化カリウム 0.05 製法:(1)〜(6)の油相成分及び香料を混合し、加熱溶解
して70℃とする。一方(8)〜(11)の水相成分を混合,
溶解して70℃とし、これを前記油相に徐々に添加して
予備乳化した後、ホモミキサーで乳化粒子を均一にした
後冷却し、30℃で(12)を添加する。
【0021】 [実施例8] ハンドクリーム (1)ワセリン 2.0(重量%) (2)流動パラフィン 10.0 (3)セタノール 4.0 (4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.5 (5)ジイソパルミチン酸ポリエチレングリコール 2.0 (n=12) (6)ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール 2.5 (n=18) (7)ビタミンE 0.1 (8)グリセリン 20.0 (9)1,3-ブチレングリコール 2.0 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 55.8 製法:(1)〜(7)の油相成分及び香料を混合し、加熱溶解
して70℃とする。一方(8)〜(11)の水相成分を混合,
溶解して70℃とし、これを前記油相に徐々に添加して
予備乳化した後、ホモミキサーで乳化粒子を均一にす
る。
【0022】上記の本発明の実施例について、温度安定
性及び酸化安定性を評価した。その際、以下に示す比較
例1〜比較例3についても同時に評価を行った。
【0023】 [比較例1] エモリエントローション (1)マイクロクリスタリンワックス 1.0(重量%) (2)ミツロウ 2.0 (3)ラノリン 2.0 (4)流動パラフィン 20.0 (5)スクワラン 10.0 (6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0 モノオレイン酸エステル (8)プロピレングリコール 7.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)精製水 52.8 (11)香料 0.1 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、加熱溶解して70
℃とする。一方(8),(9)を(10)に溶解して70℃とし、
これを前記油相に徐々に添加して予備乳化した後、ホモ
ミキサーで乳化粒子を均一にした後冷却し、(11)を添
加,混合する。
【0024】 [比較例2] エモリエントクリーム (1)スクワラン 20.0(重量%) (2)セチルイソオクタン酸エステル 8.5 (3)マイクロクリスタリンワックス 1.0 (4)有機変性ベントナイト 1.3 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)グリセリル 0.2 トリイソステアリン酸エステル (6)香料 0.1 (7)グリセリン 10.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 58.8 製法:(1)〜(3)を混合し、加熱溶解した後、(4)〜(6)を
順次加えて混合し、70℃として油性ゲルを得る。一
方、(7),(8)を(9)に溶解して70℃とする。この水相
を前記油性ゲルに撹拌しながら徐々に添加し、ホモミキ
サーで均一に混合した後脱気し、冷却する。
【0025】 [比較例3] クリーム状ファンデーション (1)流動パラフィン 5.00(重量%) (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 12.00 (3)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリ 4.00 シロキサン (4)1,3-ブチレングリコール 5.00 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.15 (6)精製水 53.70 (7)セリサイト 5.36 (8)カオリン 4.00 (9)酸化チタン 9.32 (10)ベンガラ 0.36 (11)黄酸化鉄 0.80 (12)黒酸化鉄 0.16 (13)香料 0.15 製法:(4)〜(6)の水相成分を混合,溶解して70℃に加
熱し、あらかじめ十分混合粉砕した(7)〜(12)の粉体成
分を添加し、70℃でホモミキサーにて分散する。一方
(1)〜(3)の油相成分を混合し、加熱溶解して70℃とす
る。この油相に前記水相を添加してホモミキサーにて乳
化した後、撹拌しながら冷却して45℃で(13)を添加,
混合し、さらに室温まで冷却する。次いで脱気し、容器
に充填する。
【0026】温度安定性は、実施例及び比較例のそれぞ
れを−5℃,25℃及び60℃において3カ月間静置し
た場合と、1日に温度を−5℃〜60℃の間で2サイク
ルさせて2週間静置した場合について、色調,臭いの変
化や離液、析出物,凝固物の出現といった外観の変化及
び粘度又は硬度の変化の有無を観察して評価した。評価
結果は、前記外観変化や粘度,硬度の変化が全く認めら
れない場合を○、若干の変化が認められた場合を△、顕
著な変化が認められた場合を×とした。また、酸化安定
性は、実施例及び比較例を曝気下に30℃で1カ月間静
置した際の過酸化物価を測定し、試験開始前との差が2
0meq/kg未満の場合を○、20meq/kg以上
50meq/kg未満の場合を△、50meq/kg以
上の場合を×とした。これらの結果を表1にまとめて示
した。
【0027】
【表1】
【0028】表1より明らかなように、本発明の実施例
はすべて−5℃,25℃,60℃の各温度で良好な安定
性を示し、−5℃〜60℃の温度変化に対しても十分な
安定性を示していた。また全実施例において、酸化安定
性も良好であった。
【0029】これに対し、非イオン性界面活性剤により
乳化した比較例1では、低温及び高温での安定性並びに
温度変化に対する安定性が悪く、有機変性粘土鉱物を用
いた比較例2では、低温及び高温並びに温度変化に対す
る安定性が不十分で、ポリオキシエチレン変性シリコー
ンを用いた比較例3では、低温及び温度変化に対する安
定性が不十分であった。また比較例1において、曝気保
存の後は若干の過酸化物価の上昇を認めていた。
【0030】なお本発明の実施例1〜実施例8について
は、男性パネラー30名を用いた48時間の背部閉塞貼
付試験において、問題となる皮膚刺激性は認められなか
った。また、男女パネラー20名を用いた使用試験にお
いても、使用に際し問題となる皮膚刺激感や不快感は認
められなかった。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明により、広い
温度範囲にわたり良好な安定性を保持し、酸化安定性上
も問題がなく、さらに種々の油性成分及び水性成分の添
加が可能で、様々な形態の製剤への応用が容易な油中水
型乳化化粧料を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB032 AB051 AB172 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC102 AC111 AC122 AC302 AC342 AC352 AC392 AC401 AC402 AC422 AC482 AC542 AD072 AD092 AD162 AD172 AD512 AD662 BB11 CC01 CC05 CC12 CC14 CC19 CC32 DD05 DD31 DD32 DD39 EE01 EE12 EE17 FF05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 R1CO(OCH2CH2)nOOC
    2(R1及びR2は炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖
    を有するアルキル基、nは平均重合度を示し、5〜20
    の整数である)で示されるポリエチレングリコールジエ
    ステルより選択した1種又は2種以上と、油性成分及び
    水を含有して成る、油中水型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 さらに多価アルコール及びその誘導体よ
    り選択した1種又は2種以上を含有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の油中水型乳化化粧料。
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