JP2000159466A - 乗客コンベア - Google Patents

乗客コンベア

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JP2000159466A
JP2000159466A JP10339576A JP33957698A JP2000159466A JP 2000159466 A JP2000159466 A JP 2000159466A JP 10339576 A JP10339576 A JP 10339576A JP 33957698 A JP33957698 A JP 33957698A JP 2000159466 A JP2000159466 A JP 2000159466A
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JP
Japan
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riser
curvature
cleat
stair
center
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JP10339576A
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Tatsuya Matsumoto
達也 松本
Wahei Kojima
和平 小嶋
Hiroyasu Ogawa
博康 小川
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2踏段に乗った乗客の靴先等と第1踏段の
ライザーとの接触に伴う摩擦力を軽減させることができ
る乗客コンベアの提供。 【解決手段】 第1踏段10と第2踏段11を含む複数
の踏段を備え、この第2踏段11のクリート19と第1
踏段10のライザー18とが当該ライザー18のほぼ全
領域にわたって係合し合うとともに、第1踏段10のラ
イザー18の形状を、当該第1踏段10に対する第2踏
段11の上昇変位の間、第2踏段11のクリート19の
先端21と第1踏段10のライザー18の溝底部20と
の間隔が、T1,T2,T3,T4と次第に広くなる形
状に設定した。この第1踏段10のライザー18の形状
は、例えば第1踏段10のライザー18の曲率中心O1
を、当該第1踏段10をクリート面が上向きになるよう
に配置した状態において、通常設定される曲率中心Oよ
りも所定寸法aだけ下方に位置させることで得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上昇運転されるエ
スカレータ等に好適な乗客コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗客コンベアは踏段チェーンに
連結されて循環移動する複数の踏段を備えている。乗客
は踏段のクリート面に乗って所定位置まで移動する。乗
客コンベアが例えば下階床乗降口から上階床乗降口に向
かって上昇運転されるエスカレータである場合などで
は、上述した複数の踏段のうちの先行する1つの踏段す
なわち第1踏段と、この第1踏段に連設されて追従する
ように移動する第2踏段とは、当該第2踏段のクリート
の先端と第1踏段のライザーとが、当該第1踏段のライ
ザーのほぼ全領域にわたって係合し合うように配置され
ている。
【0003】図5は、このような従来の乗客コンベア、
例えば上昇運転されるエスカレータに備えられる第1踏
段と第2踏段の係合関係の変化を示す図である。この図
5に示すような上昇運転されるエスカレータでは、上階
床乗降口に次第に近づくに従って、第1踏段30に対し
て第2踏段31が次第に相対的に変位する。すなわち、
上昇変位する。この上昇変位の間、第1踏段30のライ
ザー32と、第2踏段31のクリート33の先端35と
が、上述したように第1踏段30のライザー32のほぼ
全領域で係合し合う。
【0004】また、この従来技術にあっては、第1踏段
30に対する第2踏段31の上昇変位の間、第2踏段3
1のクリート33の先端35と第1踏段30のライザー
32の溝底部34との間隔が、第1踏段30のライザー
32のかなりの領域でほぼ一定となるように、これらの
第1踏段30のライザー32と第2踏段31のクリート
33の先端35との係合関係、すなわち該当する各部分
の形状が設定されている。
【0005】例えば、同図5の寸法h0で示す最下方位
置にあるときの第2踏段31のクリート33の先端35
と第1踏段30のライザー32の溝底部34との間隔t
1は2.5mmとなっており、第1踏段30に対して第
2踏段31が寸法h0よりも少し上の寸法h1の位置に
上昇変位したときの間隔t2は2.4mmとなってお
り、第1踏段30に対して第2踏段31が寸法h1より
もさらに少し上の位置に上昇変位したときの間隔t3は
2.4mmとなっている。なお、第2踏段31が第1の
踏段30に対してかなり上昇変位し、第1踏段30から
寸法h2だけ下がる程度の位置にあるときの間隔t4
は、2.1mmとそれまでの間隔2.4mmに比べて小
さくなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した図5に示す従
来技術では、例えば、第1踏段30に対して第2踏段3
1が、同図5の寸法h0で示す最下方位置にあるときな
どに、第2踏段31に乗った乗客の靴先等が第1踏段3
0のライザー32に接触した場合、第2踏段31が第1
踏段30に対して上昇変位する間、上述のように第1踏
段30のライザー32のかなりの領域で、第2踏段31
のクリート33の先端35と第1踏段30のライザー3
2の溝底部34との間隔がほぼ一定となることに伴っ
て、第2踏段31に乗った乗客の靴先等の第1の踏段3
0のライザー32に対する位置は変化しない。これによ
って、乗客の靴先等と第1踏段30のライザー32との
間に大きな摩擦力が発生する。この摩擦力に起因して、
第2踏段31が上昇変位する間、第2踏段31に乗った
乗客の靴先等が、第1踏段30のライザー32と第2踏
段31のクリート33との間に形成されるくさび部分に
巻き込まれることが懸念される。したがって、より安全
性の高い乗客コンベアの開発が望まれていた。
【0007】本発明は、上述した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、第2踏段に乗っ
た乗客の靴先等と第1踏段のライザーとの接触に伴う摩
擦力を軽減させることができる乗客コンベアを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に係る発明は、第1踏段と、この第
1踏段に追従して移動する第2踏段とを備え、この第2
踏段のクリートの先端と上記第1踏段のライザーとが当
該第1踏段のライザーのほぼ全領域にわたって係合し合
う乗客コンベアにおいて、上記第1踏段のライザーの形
状を、当該第1踏段に対する上記第2踏段の上昇変位の
間、この第2踏段のクリートの先端と上記第1踏段のラ
イザーの溝底部との間隔が、上記第2踏段が下から上に
変位するに従って広くなる形状に設定した構成にしてあ
る。
【0009】このように構成した請求項1に係る発明で
は、第2踏段に乗った乗客の靴先等が第1踏段のライザ
ー32に接触し、そのまま靴先等を静止状態にしたとき
でも、第2踏段が第1踏段に対して上昇変位する間に、
上述した第1踏段のライザーの形状に起因して、第2踏
段のクリートの先端と第1踏段のライザーの溝底部との
間隔が次第に広くなり、したがって、第2の踏段に乗っ
た乗客の静止状態にある靴先等が第1踏段のライザーか
ら離れる方向に相対的に移動する。これにより、第2踏
段に乗った乗客の靴先等と第1踏段のライザーとの間の
接触による摩擦力を軽減させることができる。
【0010】また、本発明の請求項2に係る発明は、請
求項1に係る発明において、上記第1踏段の上記ライザ
ーの曲率中心を、当該第1踏段をクリート面が上向きに
なるように配置した状態において、通常設定される曲率
中心よりも所定寸法下方に位置させたことを特徴として
いる。
【0011】このように構成した請求項2に係る発明で
は、第1踏段の曲率中心を通常設定される曲率中心より
も所定寸法下げるだけでよいので、製作が容易であり、
また特別に部材点数等の増加を招くこともない。
【0012】また、本発明の請求項3に係る発明は、請
求項2に係る発明において、上記第1踏段の上記ライザ
ーが、曲率中心の異なる複数の面部から成り、これらの
複数の面部が、当該第1踏段をクリート面が上向きにな
るように配置した状態において上側に位置する第1面
部、この第1面部に連設され、下側に位置する第2面部
を含むとともに、当該第1踏段をクリート面が上向きに
なるように配置した状態において、上記第1面部の曲率
中心を通常設定される曲率中心よりも所定寸法下方に位
置させ、上記第2面部の曲率中心を上記第1の面部の曲
率中心よりも所定寸法下方に位置させたことを特徴とし
ている。
【0013】また、本発明の請求項4に係る発明は、請
求項1〜3のいずれかに係る発明において、当該乗客コ
ンベアが、下階床乗降口と上階床乗降口との間を上昇運
転されるエスカレータから成ることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乗客コンベアの実
施形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の乗客コ
ンベアの一実施形態の外観構成を示す側面図、図2は図
1に示す実施形態に備えられる第1踏段と第2踏段との
上昇運転中の係合関係を示す側面図、図3は図1に示す
実施形態に備えられる第1踏段のライザーの形状を説明
する図、図4は図1に示す実施形態に備えられる第1踏
段と第2踏段との係合関係の変化を示す図である。
【0015】図1に示す実施形態は、例えば上昇運転が
実施されるエスカレータであり、主枠を構成するフレー
ムすなわち支持枠1と、この支持枠1の長手方向両端部
の上部に配置される下階床乗降口2及び上階床乗降口3
を備えている。上階床乗降口3の近傍の機械室内には、
モータ4と、このモータによって作動する駆動機5と、
この駆動機5の回転力を伝える駆動チェーン6と、この
駆動チェーン6により駆動する駆動歯車7とを配置して
ある。また、下階床乗降口2の近傍の支持枠1内には、
従動歯車8を配置してある。駆動歯車7と従動歯車8と
に踏段チェーン9を巻回させてあり、踏段チェーン9に
は循環移動する複数の踏段を連結してある。今例えば、
複数の踏段のうちの先行する1つの踏段を第1踏段10
とし、この第1踏段10に連設されて追従するように移
動する踏段を第2踏段11とする。また、上述した下階
床乗降口2と上階床乗降口3との間に位置する支持枠1
には前述した第1踏段10、第2踏段11を含む複数の
踏段の両側に沿って立設した欄干12と、この欄干12
の周縁に案内され第1踏段10、第2踏段11等と同期
して駆動される移動手摺13を配置してある。
【0016】図2に示すように第1踏段10、第2踏段
11等の各踏段の下部には、駆動輪を形成する踏段ロー
ラ14と、従動輪を形成する追従ローラ15とを装着し
てある。これらの踏段ローラ14、追従ローラ15は、
支持枠1内に配置される踏段ローラ案内レール16、追
従ローラ案内レール17のそれぞれに案内される。
【0017】上述した第1踏段10のライザー18と第
2踏段11のクリート19の先端21とは、第1踏段1
0に対して第2踏段11が相対的に上昇変位する間、第
1踏段10のライザー18のほぼ全領域にわたって係合
し合うように、これらの第1踏段10のライザー18と
第2踏段11のクリート19の先端21の形状寸法を設
定してある。
【0018】そして特に本実施形態では、図4に例示す
るように、第1踏段10のライザー18の形状を、当該
第1踏段10に対する第2踏段11の上昇変位の間、第
2踏段11のクリート19の先端21と第1踏段10の
ライザー18の溝底部20との間隔が、第2踏段11が
下から上に変位するに従って広くなる形状に設定してあ
る。
【0019】例えば同図4に示すように、寸法h0で示
す最下方位置にあるときの第2踏段11のクリート19
の先端21と第1踏段10のライザー18の溝底部20
との間隔T1は1.8mmに設定してあり、第1踏段1
0に対して第2踏段11が寸法h0よりも少し上の寸法
h1の位置に上昇変位したときの間隔T2は2.2mm
に設定してあり、第1踏段10に対して第2踏段11が
寸法h1よりもさらに少し上の位置に上昇変位したとき
の間隔T3は3.3mmに設定してあり、第2踏段11
が第1踏段10に対してかなり上昇変位し、第1踏段1
0から寸法h2だけ下がる程度の位置にあるときの間隔
T4は3.5mmに設定してある。
【0020】このように、第2踏段11が下から上に変
位するに従って間隔T1〜T4を次第に広くさせる第1
踏段10のライザー18の形状は、例えば図3に示すよ
うにして設定される。すなわち、第1踏段10のライザ
ー18の曲率中心O1を、当該第1踏段10をクリート
面が上向きになるように配置した状態において、通常設
定される曲率中心、すなわち従来設定されていた曲率中
心Oよりも所定寸法a下方に位置させ、また、従来設定
されていた曲率中心Oよりも所定寸法bだけライザー1
8に近づく方向に位置させ、この曲率中心O1を中心に
して例えば従来と同等の曲率半径Rで曲面を描き、その
曲面に一致するように第1踏段10のライザー18を製
作する。なお、同図3中、破線で描いた符号25で示す
ものは従来のライザーである。このように、本実施形態
では、ライザー18の描く円弧が従前のライザー25に
おけるよりも大きくなっている。
【0021】このように構成した本実施形態では、図1
に示すモータ4を駆動すると、駆動機5が作動し、これ
により駆動チェーン6が動き、駆動歯車7が回転する。
これに伴って踏段チェーン9が動き、従動歯車8が回転
し、第1踏段10、第2踏段11を含む全ての踏段が循
環移動する。また、これらの踏段の移動と同期して移動
手摺13が移動する。
【0022】今仮に、上述のような踏段の移動の間、乗
客が図1に示す下階床乗降口2から例えば第2踏段11
に乗り込み、その乗客の靴先等が図1に示す第1踏段1
0のライザー18に接触し、このように接触状態にある
ことに乗客が気づかず、当該乗客の靴先等が静止状態と
なったまま第2踏段11、第1踏段10が上昇移動を続
けるものとする。
【0023】このときの第1踏段10のライザー18と
第2踏段11のクリート19の先端21の係合関係は、
図4において第2踏段11が第1踏段10から最大寸法
h0下がった状態の関係であり、第1踏段10のライザ
ー18の溝底部20と第1踏段11のクリート19の先
端21との間隔T1は、1.8mmとなっている。
【0024】このような状態から、第1踏段10、第2
踏段11が次第に上階床乗降口3に近づくにつれて、第
1踏段10に対して第2踏段11が徐々に相対的に上昇
変位を始める。図4において第2踏段11が第1踏段1
0から寸法h1下がった位置まで上昇変位すると、第1
踏段10のライザー18の溝底部20と第1踏段11の
クリート19の先端21との間隔T2は、2.2mmと
なる。
【0025】引き続いて第2踏段11が上昇変位する
と、例えば同図4に示すように、第1踏段10のライザ
ー18の溝底部20と第2踏段11のクリート19の先
端21との間隔T3は、3.3mmとなる。
【0026】さらに第2踏段11が上昇変位し、同図4
に示すように、第1踏段10からh2だけ下がった位置
まで上昇変位すると、第1踏段10のライザー18の溝
底部20と第1踏段11のクリート19の先端21との
間隔T4は、3.5mmとなる。
【0027】すなわち、第2踏段11が第1踏段10か
ら最大寸法h0下がった位置から、例えばわずかにh2
だけ下がった位置まで上昇変位する間、第1踏段10の
ライザー18の溝底部20と第1踏段11のクリート1
9の先端21との間隔T1,T2,T3,T4は、1.
8mm,2.2mm,3.3mm,3.5mmと次第に
広くなる。したがって、第2踏段11のクリート19
は、微小な動きではあるが第1踏段10のライザー18
から離れる方向に相対的に移動する。
【0028】そして、第1踏段10、第2踏段10が上
階床乗降口3付近に至ると、それぞれのクリート面が一
致し、乗客は、安全に上階床乗降口3から降りることが
できる。
【0029】このように構成した本実施形態によれば、
上述のように、乗客が第2踏段11に乗り込み、その乗
客の靴先等が第1踏段10のライザー18に接触してい
ても、上階床乗降口3に近づくに伴って第2踏段11が
第1踏段10に対して上昇変位する間に、第2踏段11
のクリート19は第1踏段10のライザー18から離れ
る方向に次第に相対的に移動する。したがって、このよ
うな乗客の靴先等と第1踏段10のライザー18との接
触に伴う摩擦力を、第2踏段11の上昇変位の間に徐々
に軽減させることができ、当該乗客の靴先等の第1踏段
10のライザー18と第2踏段11のクリート19との
間に形成されるくさび部分への巻き込みを防止すること
ができ、乗客に対する優れた安全性を確保することがで
きる。
【0030】また、第1踏段10のライザー18の形状
の形成に際しては、第1踏段10の曲率中心O1を通常
設定される曲率中心Oよりも所定寸法下げる程度でよい
ので、製作が容易であり、また特別に部材点数等の増加
を招くことがないので、踏段製作費の増加を抑えること
ができる。
【0031】なお、上記実施形態にあっては、第1踏段
10のライザー18の形状だけに着目して説明したが、
第2踏段11のライザーの形状及び他の全ての踏段のラ
イザーの形状も、例えば第1踏段10のライザー18の
形状と同等に設定してよい。
【0032】また、上記では、第1踏段10のライザー
18の曲率半径Rを従前の踏段におけるのと同等の曲率
半径に設定してあるが、本発明は、このように曲率半径
を設定することに限られず、従前の踏段における曲率半
径よりも大きな曲率半径に設定してもよい。
【0033】また、上記では、第1踏段10のライザー
18を1つの曲率中心O1を中心とする曲面によって形
成してあるが、本発明は、このように構成することには
限られない。例えば、第1踏段10のライザー18が、
曲率中心の異なる複数の面部から成り、これらの複数の
面部が、第1踏段10をクリート面が上向きになるよう
に配置した状態において上側に位置する第1面部、この
第1面部に連設され、下側に位置する第2面部を含むと
ともに、第1踏段10をクリート面が上向きになるよう
に配置した状態において、上述の第1面部の曲率中心を
通常設定される曲率中心Oよりも所定寸法下方に位置さ
せ、上述の第2面部の曲率中心を第1の面部の曲率中心
よりも所定寸法下方に位置させた構成にしてもよい。こ
のように構成したものも、第1踏段10に対する第2踏
段11の上昇変位の間、この第2踏段11のクリート1
9の先端21と第1踏段10のライザー18の溝底部2
0との間隔が、第2踏段11が下から上に変位するに従
って広くなり、上述した実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0034】なお、上記では乗客コンベアとして上昇運
転されるエスカレータを挙げたが、下降運転されるエス
カレータや、オートラインにも適用し得る。
【0035】
【発明の効果】以上のように構成したことにより、本発
明の各請求項に係る発明によれば、第2踏段に乗った乗
客の靴先等と第1踏段のライザーとの接触に伴う摩擦力
を軽減させることができ、第1踏段のライザーと第2踏
段のクリートとの間に形成されるくさび部分への乗客の
靴先等の巻き込みを防止することができ、従来技術より
も優れた安全性を確保することができる。
【0036】また特に、請求項2に係る発明によれば、
製作が容易であり、また特別に部材点数等の増加を招く
ことがないので、踏段製作費の増加を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗客コンベアの一実施形態の外観構成
を示す側面図である。
【図2】図1に示す実施形態に備えられる第1踏段と第
2踏段との上昇運転中の係合関係を示す側面図である。
【図3】図1に示す実施形態に備えられる第1踏段のラ
イザーの形状を説明する図である。
【図4】図1に示す実施形態に備えられる第1踏段と第
2踏段との係合関係の変化を示す要部側面図である。
【図5】従来の乗客コンベアに備えられる第1踏段と第
2踏段との係合関係の変化を示す要部側面図である。
【符号の説明】
2 下階床乗降口 3 上階床乗降口 10 第1踏段 11 第2踏段 18 ライザー 19 クリート 20 溝底部 21 先端 O1 曲率中心 R 曲率半径 a 寸法 b 寸法 T1 間隔 T2 間隔 T3 間隔 T4 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 和平 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 小川 博康 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 Fターム(参考) 3F321 AA04 CB01 CB15 GA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1踏段と、この第1踏段に追従して移
    動する第2踏段とを備え、この第2踏段のクリートの先
    端と上記第1踏段のライザーとが当該第1踏段のライザ
    ーのほぼ全領域にわたって係合し合う乗客コンベアにお
    いて、 上記第1踏段のライザーの形状を、 当該第1踏段に対する上記第2踏段の上昇変位の間、こ
    の第2踏段のクリートの先端と上記第1踏段のライザー
    の溝底部との間隔が、上記第2踏段が下から上に変位す
    るに従って広くなる形状に設定したことを特徴とする乗
    客コンベア。
  2. 【請求項2】 上記第1踏段の上記ライザーの曲率中心
    を、当該第1踏段をクリート面が上向きになるように配
    置した状態において、通常設定される曲率中心よりも所
    定寸法下方に位置させたことを特徴とする請求項1記載
    の乗客コンベア。
  3. 【請求項3】 上記第1踏段の上記ライザーが、曲率中
    心の異なる複数の面部から成り、これらの複数の面部
    が、当該第1踏段をクリート面が上向きになるように配
    置した状態において上側に位置する第1面部、この第1
    面部に連設され、下側に位置する第2面部を含むととも
    に、 当該第1踏段をクリート面が上向きになるように配置し
    た状態において、上記第1面部の曲率中心を通常設定さ
    れる曲率中心よりも所定寸法下方に位置させ、上記第2
    面部の曲率中心を上記第1の面部の曲率中心よりも所定
    寸法下方に位置させたことを特徴とする請求項2記載の
    乗客コンベア。
  4. 【請求項4】 当該乗客コンベアが、下階床乗降口と上
    階床乗降口との間を上昇運転されるエスカレータから成
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乗
    客コンベア。
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JP (1) JP2000159466A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102530697A (zh) * 2010-10-25 2012-07-04 株式会社日立制作所 乘客传送设备及其梯级

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CN102530697A (zh) * 2010-10-25 2012-07-04 株式会社日立制作所 乘客传送设备及其梯级

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