JP2000159463A - エレベータの敷居溝清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ドアシューを差し込み式の構造で
あっても、ドアシューに近接させて敷居溝清掃装置を難
なく取り付けることができる構造簡単なエレベータの敷
居溝清掃装置を提供する。 【解決手段】 取付部材２の一端に設けた清掃ブラシ６
を取り付けるブラシ取付片３と、取付ブラケットとドア
との間に挾持され、かつ、上部が前記ドア端縁に沿って
折り曲げ可能な立上り片５と、前記取付部材２のブラシ
取付片３近傍に設けられ、かつ、取付ブラケットの端縁
に沿って折り曲げ可能な突出片４とからなる敷居溝清掃
装置１により達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの敷居
溝清掃装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベータの敷居溝清掃装置は、
ドア下端にドアシューを設け、このドアシューに敷居溝
清掃装置を取り付けるようにしていた。そして、ドアシ
ューは、実開平３−９５３６９号公報に示すように、ド
アに固定するようにしていた。

【０００３】ところが、近年、ドアシューが摩耗したな
らば、そのドアシューのみを交換することが要求されて
きたために、ドア下端に取付ブラケットをクリップナッ
トで固定し、その取付ブラケットの下端にドアシューを
差し込むようにした構造のものが開発されてきた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記開発の構造では、
ドアシューに敷居溝清掃装置を取り付けることができな
いという問題があった。

【０００５】本発明の目的は、ドアシューを差し込み式
の構造であっても、ドアシューに近接させて敷居清掃装
置を難なく取り付けることができる構造簡単なエレベー
タの敷居溝清掃装置を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、横開きドア
の下端に設けられて敷居溝に沿って案内されるドアシュ
ーの取付ブラケットを利用して取付部材に取り付けられ
た清掃ブラシを具備するエレベータの敷居溝清掃装置に
おいて、前記取付部材の一端に設けた前記清掃ブラシを
取り付けるブラシ取付片と、前記取付ブラケットと前記
ドアとの間に挾持され、かつ、上部が前記ドア端縁に沿
って折り曲げ可能な立上り片と、前記取付部材のブラシ
取付片近傍に設けられ、かつ、前記取付ブラケットの端
縁に沿って折り曲げ可能な突出片とからなる構成とする
ことにより達成される。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。

【０００８】図１において、エレベータの敷居溝清掃装
置１は、平板状の取付部材２と、その取付部材２の一端
側に取り付けられたブラシ取付片３と、前記取付部材２
の一端側に形成した突出片４と、前記取付部材２の側面
に形成した立上り片５とからなる。取付部材２、ブラシ
取付片３、突出片４及び立上り片５は、１枚の鋼板から
形成されている。また、その鋼板は、亜鉛メッキが施さ
れている。

【０００９】ブラシ取付片３には、ナイロン製の清掃ブ
ラシ６が固定されている。立上り片５は、２個の第１立
上り片５Ａと第２立上り片５Ｂとからなっている。第１
立上り片５Ａと第２立上り片５Ｂとは図１に示すように
所定間隔寸法Ｌを有するようにしてある。立上り片５を
構成する第１立上り片５Ａ及び第２立上り片５Ｂは、図
３に示すように、ドア７の端縁７Ａに沿って折り曲げら
れる。突出片４は、取付ブラケット８の端縁に沿って折
り曲げられる。第１立上り片５Ａ及び第２立上り片５Ｂ
には、図１のようにフェルト９が貼着されている。

【００１０】取付ブラケットは、鋼板製であり、ドア７
にクリップナット１０を用いて固定される。取付ブラケ
ット８には、その取付ブラケット８からドアシュー１１
を差し込むことにより取り付けられている。ドアシュー
１１は、取付ブラケット８の下方に強く引っ張れば、取
付ブラケット８から外れるようになっている。フェルト
９は、取付ブラケット８と、第１立上り片５Ａ及び第２
立上り片５Ｂとの間に位置する。

【００１１】上記本実施形態の敷居溝清掃装置１は、次
のようにドア７に取り付けられている。

【００１２】（１）クリップナット１０の上めねじ１０
Ａを取り除き、ドア７から取付ブラケット８を離す。

【００１３】（２）次に敷居溝清掃装置１の立上り片５
を、ドア７と取付ブラケット８の間に挿入して、突出片
４が取付ブラケット８の端縁に衝突するまで移動させ
る。

【００１４】（３）次に、立上り片５をドア７の端縁７
Ａに沿って折り曲げるとともに、突出片４も取付ブラケ
ット８の端縁に沿って折り曲げる。

【００１５】（４）最後に、再びクリップナット１０の
止めねじ１０Ａを取り付ければ、立上り片５が取付ブラ
ケット８とドア７との間に挾持された状態となり、敷居
溝清掃装置１が堅実にドアに固定される。

【００１６】上記（１）から（４）の順による敷居溝清
掃装置１の取り付け方法を説明したが、これに限定され
るのではなく、たとえば、突出片Ａを予め折り曲げてお
き、立上り片５をドア７と取付ブラケット８の間に挿入
するようにしてもよい。

【００１７】上記本実施形態の敷居溝清掃装置１によれ
ば、次のような作用効果を奏しえる。

【００１８】（イ）ドアシュー１１を取付ブラケット８
に差し込み式に取り付けるようにした構造であっても、
敷居溝清掃装置１をドア７の下端側に簡単に取り付ける
ことができる。

【００１９】（ロ）第１立上り片５Ａと第２立上り片５
Ｂとの間にクリップナット１０が位置していること及び
突出片４の折り曲げ部分が取付ブラケット８に係止して
いることによって、敷居溝清掃装置１の左右の移動が規
制される。

【００２０】（ハ）第１立上り片５Ａ及び第２立上り片
５Ｂの折り曲げ部分がドア７の端縁７Ａに係止している
ので、敷居溝清掃装置１の下方の移動が規制される。

【００２１】（ニ）平板状の取付部材２がドア７の下平
坦面７Ｂに係止しているので、敷居溝清掃装置１の上方
の移動が規制される。

【００２２】（ホ）上記（ロ）、（ハ）、（ニ）のよう
に、敷居溝清掃装置１が規制されることで、その敷居溝
清掃装置１を正確な位置に難なく取り付けることができ
るとともに、止めねじ１０Ａがゆるんでいても敷居溝清
掃装置１がドア７から落下することがない。

【００２３】（ヘ）ドア７の端縁７Ａの一部に、図５の
ごとく凹状部７Ｃを形成し、その凹状部７Ｃに対向する
部分に凹状部８Ａを形成してなる取付ブラケット８と
し、その凹状部７Ｃ及び凹状部８Ａにクリップナット１
０を取り付ける構造であっても、第１立上り片５Ａと第
２立上り片５Ｂとの間に、前記凹状部７Ｃ、８Ａ及びク
リップナット１０を位置させることができるので、敷居
溝清掃装置１を難なくドア７に取り付けることができ
る。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ドアに
難なく取り付けることができ、かつ、構造がきわめて簡
単であるエレベータの敷居溝清掃装置がえられた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるエレベータ用敷居溝清掃装置の斜
視図である。

【図２】図１のエレベータ用敷居溝清掃装置の取り付け
平面図である。

【図３】図２のＸ−Ｘ’線による断面図である。

【図４】図２のＹ−Ｙ’線による断面図である。

【図５】図２の取付ブラケットと異なる形状の取付ブラ
ケットの斜視図である。

【符号の説明】

１ 敷居溝清掃装置 ２ 取付部材 ３ ブラシ取付片 ４ 突出片 ５ 立上り片 ５Ａ 第１立上り片 ５Ｂ 第２立上り片 ６ 清掃ブラシ ７ ドア ７Ａ ドア端縁 ７Ｂ ドア下平坦面 ７Ｃ ドア凹状部 ８ 取付ブラケット ８Ａ 取付ブラケット凹状部 ９ フェルト １０ クリップナット １０Ａ 止めねじ １１ ドアシュー

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 横開きドアの下端に設けられて敷居溝に
   沿って案内されるドアシューの取付ブラケットを利用し
   て取付部材に取り付けられた清掃ブラシを具備するエレ
   ベータの敷居溝清掃装置において、前記取付部材の一端
   に設けた前記清掃ブラシを取り付けるブラシ取付片と、
   前記取付ブラケットと前記ドアとの間に挾持され、か
   つ、上部が前記ドア端縁に沿って折り曲げ可能な立上り
   片と、前記取付部材のブラシ取付片近傍に設けられ、か
   つ、前記取付ブラケットの端縁に沿って折り曲げ可能な
   突出片とからなることを特徴とするエレベータの敷居溝
   清掃装置。
2. 【請求項２】 前記取付部材、前記ブラシ取付片、前記
   立上り片及び前記突出片を１枚の鋼板により一体形成し
   たことを特徴とする請求項１記載のエレベータの敷居溝
   清掃装置。
3. 【請求項３】 前記立上り片にはフェルトを貼着してな
   ることを特徴とする請求項１記載のエレベータの敷居溝
   清掃装置。
4. 【請求項４】 前記立上り片は、第１立上り片と第２立
   上り片とからなり、この第１立上り片と第２立上り片と
   の間に所定の間隔を保持させる構成としたことを特徴と
   する請求項１記載のエレベータの敷居溝清掃装置。