JP2000158433A - コンクリートの製造装置及び方法 - Google Patents

コンクリートの製造装置及び方法

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JP2000158433A
JP2000158433A JP10339472A JP33947298A JP2000158433A JP 2000158433 A JP2000158433 A JP 2000158433A JP 10339472 A JP10339472 A JP 10339472A JP 33947298 A JP33947298 A JP 33947298A JP 2000158433 A JP2000158433 A JP 2000158433A
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pressure
aggregate
container
concrete
kneading
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Keiichi Imamoto
今本啓一
Junichi Ohashi
大橋潤一
Hiroshi Tamura
田村博
Atsushi Nishio
西尾篤志
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GENERAL BUILDING RESEARCH CORP
Tokyu Construction Co Ltd
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GENERAL BUILDING RESEARCH CORP
Tokyu Construction Co Ltd
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた品質のコンクリートを製造すること。 【解決手段】少なくとも骨材と固化剤とを混練した後の
混練物を収容する容器と、混練物を静置した状態で該容
器を所定の減圧パターンで減圧する手段、又は、混練物
を静置した状態で該容器を減圧から常圧に所定の加圧パ
ターンで加圧する手段、又は、混練物を静置した状態で
該容器を常圧から加圧する手段とを備える、コンクリー
トの製造装置、又は、製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの製
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、強度などが優れた品質のコン
クリートが望まれている。優れた品質のコンクリートを
得るためには、堅固・緻密な良質骨材を使用することが
必要である。
【0003】また、近年、コンクリート用骨材の枯渇化
が大きな問題となり、このような良質な骨材の確保が難
しくなっている。また、一方で、建設廃棄物として年間
約2500万トンという膨大な量のコンクリート塊が排
出されており、これは、国民一人当たりに直すと年間約
250kgのコンクリートガラが排出されていることに
なる。
【0004】将来的に、これまでよりも品質の劣る多孔
質な骨材や、コンクリート塊から製造した再生骨材を有
効に利用せざるを得ない状況が到来する。
【0005】しかし、従来の製法でもって、これら多孔
質骨材や再生骨材を使用してコンクリートを製造して
も、得られたコンクリートの圧縮強度が低く、耐久性が
劣り、品質が安定しない問題を有している。
【0006】将来にわたり、優れた社会資本を安定して
供給するためには、この問題を解決する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】<イ>本発明は、質の
高いコンクリートを得ることにある。 <ロ>本発明は、質の高い再生コンクリートを得ること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも骨
材と固化剤とを混練した後の混練物を収容する容器と、
混練物を静置した状態で該容器を所定の減圧パターンで
減圧する手段、又は、混練物を静置した状態で該容器を
減圧から常圧に所定の加圧パターンで加圧する手段、又
は、混練物を静置した状態で該容器を常圧から加圧する
手段とを備える、コンクリートの製造装置、又は、少な
くとも骨材と固化剤とを混練した後の混練物を収容する
容器と、混練物を静置した状態で該容器を減圧する手段
と、混練物を静置した状態で該容器を加圧する手段とを
備える、コンクリートの製造装置、又は、少なくとも骨
材と固化剤とを混練した後の混練物を収容する容器と、
混練物を静置した状態で該容器を減圧と加圧を繰り返す
手段とを備える、コンクリートの製造装置、又は、少な
くとも骨材と固化剤を混練した混練物を静置した状態で
減圧し、又は混練物を静置した状態で常圧まで加圧し、
又は混練物を静置した状態で常圧より高圧に加圧する、
コンクリートの製造方法、又は、少なくとも骨材と固化
剤を混練した混練物を静置した状態で減圧し、次に、加
圧する、コンクリートの製造方法、又は、少なくとも骨
材と固化剤を混練した混練物を静置した状態で減圧と加
圧を繰り返す、コンクリートの製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】<イ>コンクリートの製造装置 コンクリートの製造装置は、コンクリートミキサーなど
の骨材、セメントなどの固化材、水などを混練する混練
装置、又は、ホッパーなどの混練物を収容する収容容器
を備えている。
【0011】混練装置は、例えば図1のようなコンクリ
ートミキサー10を使用でき、内部にコンクリートを混
練する翼を備え、上部に上部密閉蓋11と下部に下部密
閉蓋12を有し、内部の圧力を表示する圧力計40を備
えている。
【0012】コンクリートミキサー10と真空ポンプ2
0がパイプ52で接続され、コンクリートミキサー10
内を減圧する。又、コンクリートミキサー10とコンプ
レッサ30がパイプ52で接続され、コンクリートミキ
サー10内を加圧する。パイプ52には、安全バルブ5
1、切替バルブ53と圧力計40、40が取り付けられ
ている。
【0013】図示はしていないが、コンクリートミキサ
ー10内の圧力を所定のパターンで減圧したり、加圧す
る制御や、繰り返す制御手段や、コンクリートミキサー
10内の骨材などを乾燥させる手段、例えば、加熱・送
風手段を備えている。又、コンクリートミキサー10に
真空装置を搭載して、骨材を真空・脱水することができ
る。
【0014】混練装置の代わりに、ホッパーなどの混練
物を収容する収容容器に所定のパターンで減圧したり、
加圧する制御や、繰り返す制御手段を配置する。収容容
器は、コンクリートミキサーのように混練のための駆動
部を備えていないので、加減圧などの制御手段を容易に
的確に設置することができる。
【0015】収容容器60は、例えば図2のような密閉
注入部61と密閉排出部62を有し、収容容器内を減圧
又は加圧する加減圧装置70と、収容容器60と加減圧
装置70を結ぶ流路に配置された停止弁72と調圧弁7
3と、収容容器60に流入又は排出される気体の流量を
測定する流量計71、収容容器内の圧力を測定する圧力
計74、及び、収容容器内を常圧に戻すための復圧弁7
5を有する。
【0016】図3は、ホッパー80を収容容器60とし
て使用したもので、ホッパー80を支持台83に配置
し、密閉排出部82でホッパー80の排出口を密閉し、
更に、注入口も密閉注入部81で密閉し、ホッパー内部
を密閉する。密閉注入部81には、図2と同様な加減圧
装置70と、流量計71、圧力計74、及び、復圧弁7
5などを取りつける。このように構成することにより、
一般に使用されているホッパーを使用できる。
【0017】<ロ>骨材 骨材としては、種々のものがあり、緻密な骨材や、ポー
ラスな骨材、また、再生骨材などが使用できる。
【0018】再生骨材は、コンクリート解体ガラなどか
ら製造され、主に粗骨材として利用される。再生骨材
は、旧モルタルだけのもの、旧モルタルと原骨材からな
るもの、及び原骨材のみのものなどがある。旧モルタル
と原骨材からなる再生骨材90は、例えば、図4のよう
に石などの原骨材91の表面部分に旧モルタルである付
着モルタル92で覆った状態になっている。通常の再生
骨材は、旧モルタルだけのものと旧モルタルと原骨材か
らなるものの混合物が主となっている。
【0019】また、再生骨材にも、モルタルの性質によ
り、緻密な再生骨材やポーラスな再生骨材がある。
【0020】<ハ>混練装置によるコンクリートの製造
方法 骨材、セメントなどの固化剤、水などをミキサーなどの
混練装置に入れ、常圧から所定の減圧パターンで混練装
置内を減圧する。又は、減圧された混練装置を常圧に戻
す際、所定の加圧パターンで加圧する。又は、所定の減
圧パターンで容器内を減圧し、その後、所定の加圧パタ
ーンで加圧する。
【0021】又は、減圧や加圧方法は、この他に、常圧
より高い圧力に加圧し、その後、常圧まで減圧したり、
又は、常圧より低圧に減圧し、その後、常圧より高圧に
加圧したり、又は、減圧と加圧を繰り返したり、又は、
所定のパターンに従って、減圧したり加圧したりする。
【0022】混練は、必要に応じて、材料を混練装置内
に入れた常圧の時、又は、減圧状態時、又は、加圧時、
又は状態の変化時に行う。又は、混練を完了した後に、
混練装置を容器にして、混練物を静置状態にして減圧や
加圧を行うこともできる。
【0023】ここで減圧や加圧の圧力値は、再生骨材に
固化剤が付着し易い程度であればよい。
【0024】又は、骨材を乾燥させ、セメントなどの固
化剤、水などとともに通常の方法で混練りする。骨材
は、種々の骨材で良く、乾燥は、コンクリート製造装置
内などで行うことができる。
【0025】又は、骨材を乾燥させた(気中乾燥状態に
した)後、上記種々の減圧や加圧方法を用いて、コンク
リートを製造することができる。
【0026】以上のような手順でコンクリートを製造す
ることにより、圧縮強度など特性の優れたコンクリート
を得ることができる。又、再生骨材を使用しても、優れ
たコンクリートを製造することができる。
【0027】<ニ>収容容器によるコンクリートの製造
方法 骨材、セメントなどの固化剤、水などをミキサーなどの
混練装置で混練した混練物をホッパーなどの収容容器に
入れ、静置した状態で収容容器内において、常圧から所
定の減圧パターンで収容容器内を減圧する。又は、減圧
された収容容器を常圧に戻す際、所定の加圧パターンで
加圧する。又は、所定の減圧パターンで収容容器内を減
圧し、その後、所定の加圧パターンで加圧する。
【0028】減圧や加圧方法は、他に、常圧より高い圧
力に加圧し、その後、常圧まで減圧したり、又は、常圧
より低圧に減圧し、その後、常圧より高圧に加圧した
り、又は、減圧と加圧を繰り返したり、又は、所定のパ
ターンに従って、減圧したり加圧したりする。ここで減
圧や加圧の圧力値は、再生骨材に固化剤が付着し易い程
度であればよい。また、加圧や減圧は、加減圧装置の他
に復圧弁で行うこともできる。
【0029】又は、骨材を乾燥させ、セメントなどの固
化剤、水などとともに通常の方法で混練りする。骨材
は、種々の骨材で良く、乾燥は、コンクリート製造装置
内などで行うことができる。
【0030】又は、骨材を乾燥させた(気中乾燥状態に
した)後、上記種々の減圧や加圧方法を用いて、コンク
リートを製造することができる。
【0031】以上のように静置した収容容器でコンクリ
ートを製造することにより、混練後に減圧や加圧の手続
が行えるので、簡単な装置で、圧縮強度など特性の優れ
たコンクリートを得ることができる。又、再生骨材を使
用しても、優れたコンクリートを製造することができ
る。
【0032】以下に、本発明の混練装置を用いた実施例
を説明する。
【0033】<イ>減圧混練によるコンクリートの製造
及び試験結果 粗骨材として、ポーラスな再生骨材と緻密な再生骨材の
2種類を使用した。ポーラスな再生骨材として、水/セ
メント比(W/C)60%のモルタルが付着したものを
使用し、緻密な再生骨材として、水/セメント比(W/
C)30%のモルタルが付着したものを使用した。骨材
は、いずれも表面乾燥飽和状態(標準状態)で使用し
た。
【0034】コンクリートの使用材料を表1に、コンク
リートの計画調合を表2に示す。コンクリートの練り方
は、通常混練と、減圧をする減圧混練の2種類で行っ
た。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】通常混練は、ミキサーで行い、空練りを3
0秒程行い、モルタル1分、コンクリート2分行い、ミ
キサーからコンクリートを排出した。なお、空練りは、
セメントと細骨材のみを混合した状態で混練する。モル
タル1分は、空練りをしたモルタルに水を加え、1分間
程練る。コンクリート2分は、混練したモルタルに、更
に粗骨材を混入し、2分間程練る。
【0038】減圧混練は、ミキサーで行い、空練りを3
0秒程行い、モルタル1分、コンクリート2分行い、ミ
キサーを停止し、1.5分間程、600mmHG程の真
空にしてミキサーを運転し、ミキサーを停止し、直ちに
常気圧に復圧し、ミキサーからコンクリートを排出す
る。
【0039】コンクリートの練り上がり時の試験結果を
表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3に見られるように、減圧混練によるコ
ンクリートのスランプは、2.5〜3.0cm程度減少
する。空気量の減少量は、0.4%程度であり、空気の
消失は非常に小さい。
【0042】コンクリートの材齢28日の圧縮強度の試
験結果を表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】表4中の括弧内は、通常混練の圧縮強度を
基準とした場合の、強度の増加率を示したものである。
ポーラスな骨材を用いたコンクリートでは、減圧混練に
より約21%強度が増加するが、緻密な骨材を用いた場
合は変化がない。これは骨材表面が緻密であるほど、減
圧混練によるモルタルと骨材の圧着が困難となるためと
推測される。
【0045】これにより、減圧混練は、ポーラスな骨材
には有効であるが、緻密な骨材にはそれほど有効でない
ことが分かる。
【0046】<ロ>減圧・加圧混練によるコンクリート
の製造及び試験結果 前記減圧混練の実施例では、圧縮強度の増加が認められ
なかった緻密な骨材について、減圧・加圧混練を行っ
た。骨材は、表面乾燥飽水状態で使用した。使用材料、
計画調合は、前記減圧混練の実施例と同一である。
【0047】減圧・加圧混練は、図3のような気圧変化
を持たせ、例えば、空練りを30秒程行い、モルタル1
分、コンクリート2分行い、ミキサーを停止し、1.5
分間程、600mmHG程の真空にしてミキサーを運転
し、ミキサーを停止し、直ちに常圧(常気圧)に復圧
し、直ちに常圧より400mmHG程、5分間加圧し、
復圧し、ミキサーからコンクリートを排出する。
【0048】コンクリートの材齢28日の圧縮強度試験
結果を表5に示す。
【0049】
【表5】
【0050】なお、表5の通常混練の圧縮強度が表4の
ものと若干異なっているのは、実験に用いたコンクリー
トの実際の空気量が0.9%であり、表4に用いたコン
クリートと異なるためである。
【0051】表5に見られるように、減圧混練では強度
の増加が認められなかった緻密な骨材も、減圧・加圧混
練により約15%強度が増加した。
【0052】これにより、減圧・加圧混練は、減圧混練
では効果が出にくい骨材に対して、十分な効果を発揮で
きることが分かる。
【0053】<ハ>乾燥させた緻密骨材を使用した減圧
混練によるコンクリートの製造方法及び試験結果 乾燥させた緻密な骨材(気中乾燥骨材)を用いて、減圧
混練を行い、骨材の乾燥の効果を検討した。ここで、乾
燥させた骨材の含水率は、4.0%である。この骨材の
吸水率は表1より7.2%であるので、この骨材をコン
クリートに用いた場合、骨材は、(7.2−4.0)%
=3.2%分の水分を吸水する。そこで、コンクリート
の練り混ぜは、この分の水量を割り増して補正して行っ
た。
【0054】この実験では、練り混ぜる際の、骨材の乾
燥状態の違いがコンクリートの減圧混練に及ぼす効果を
検討する。
【0055】材齢28日圧縮強度試験結果を表6に示
す。
【0056】
【表6】
【0057】表6に示すように、骨材を乾燥させる(気
中乾燥状態にする)ことにより、約4%程度と若干では
あるが強度が増加する。この骨材を用いて減圧混練を行
った場合、約27%強度が増加する。
【0058】これにより、表面乾燥状態(骨材の標準状
態)では、減圧混練効果の小さかった緻密骨材も、乾燥
状態で減圧混練することにより、前記減圧・加圧混練方
法と同様、十分な強度増大効果を発揮することができる
ことが分かる。
【0059】以上の実験をまとめると、表面乾燥飽水状
態(標準状態)の骨材を用いて通常混練した場合の圧縮
強度を100とした場合、上記各方法の結果は、表7の
通りとなる。
【0060】
【表7】
【0061】以下に、本発明の収容容器を用いた実施例
を説明する。
【0062】<イ>減圧によるコンクリートの製造及び
試験結果 コンクリートの使用材料を表8に、コンクリートの計画
調合を表9に示す。ここで使用した再生粗骨材を製造す
るための原コンクリートの使用材料を表10に、原コン
クリートの計画調合を表11に示す。
【0063】
【表8】
【0064】
【表9】
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】コンクリートの混練手順(1バッチの練り
混ぜ量80リットル)は、図6のようにセメントと砂を
30秒間空練り後、水を加えて、1分間モルタル練混ぜ
し、粗骨材を加えて1分間練り混ぜる。
【0068】常圧での通常処理の場合、ホッパーに入れ
て排出する。減圧による処理の場合、図6のように、ホ
ッパーに入れて静置状態で、2分間、徐々に減圧し、更
に常圧に復圧後、排出する。
【0069】普通粗骨材と粗骨材について、通常処理と
減圧処理を行い、表12のようなサンプルを抽出した。
【0070】
【表12】
【0071】<ロ>試験結果 コンクリートの練り上がり時のフレッシュコンクリート
の試験結果を表13に示す。
【0072】
【表13】
【0073】表13に見られるように、普通粗骨材につ
いては、減圧処理によるコンクリートのスランプは1
8.0cmで、空気量は3.7%となり、通常処理のス
ランプは20.0cmで、空気量は5.7%となり、減
圧処理の方が通常処理より減少している。再生粗骨材に
ついても、同様に、減圧処理の方が通常処理より減少し
ている。
【0074】材齢14日の割裂強度と、材齢28日の圧
縮強度の試験結果を表14に示す。
【0075】
【表14】
【0076】表14に見られるように、普通粗骨材につ
いては、減圧処理による材令14日硬化コンクリート
は、割裂強度が27.1kgf/cm2であり、通常処
理の24.5kgf/cm2に比べて大きくなってい
る。同様に、再生粗骨材についても、減圧処理の圧縮強
度が24.4kgf/cm2であり、通常処理の18.
2kgf/cm2に比べて大きくなっている。
【0077】このように、普通粗骨材でも再生粗骨材で
も、減圧処理の方が通常処理よりも、割裂強度が優れて
いることが知れる。
【0078】表14に見られるように、普通粗骨材につ
いては、減圧処理による材令28日硬化コンクリート
は、圧縮強度が313kgf/cm2であり、通常処理
の262kgf/cm2に比べて大きくなっている。同
様に、再生粗骨材についても、減圧処理の圧縮強度が2
85kgf/cm2であり、通常処理の236kgf/
cm2に比べて大きくなっている。
【0079】このように、普通粗骨材でも再生粗骨材で
も、減圧処理の方が通常処理よりも、圧縮強度が優れて
いることが知れる。
【0080】また、再生粗骨材で減圧処理の圧縮強度が
285kgf/cm2であり、普通粗骨材で通常処理の
圧縮強度が262kgf/cm2であり、再生骨材の圧
縮強度の方が普通粗骨材より圧縮強度が大きくなってい
る。
【0081】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>減圧したり、又は加圧して、コンクリートを練る
ことにより、強度の高い優れたコンクリートを得ること
ができる。 <ロ>混練物を静置状態で、減圧したり、又は加圧し
て、強度の高い優れたコンクリートを得ることができ
る。 <ハ>乾燥させた骨材を併用することにより、強度の高
い優れたコンクリートを得ることができる。 <ニ>産業廃棄物であるコンクリート解体ガラから製造
された再生骨材を骨材として利用し、強度の高い優れた
コンクリートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミキサー内の圧力の変化を得る装置図
【図2】収容容器内の圧力の変化を得る装置図
【図3】一般のホッパーを収容容器とする装置図
【図4】再生骨材の説明図
【図5】減圧処理と加圧処理の圧力変化を示す図
【図6】減圧処理の圧力変化を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋潤一 東京都渋谷区渋谷一丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 田村博 大阪府吹田市藤白台5丁目8番1号 財団 法人日本建築総合試験所内 (72)発明者 西尾篤志 大阪府吹田市藤白台5丁目8番1号 財団 法人日本建築総合試験所内 Fターム(参考) 4G056 AA06 AA25 CD55 CE07 DA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも骨材と固化剤とを混練した後の
    混練物を収容する容器と、混練物を静置した状態で該容
    器を所定の減圧パターンで減圧する手段、又は、混練物
    を静置した状態で該容器を減圧から常圧に所定の加圧パ
    ターンで加圧する手段、又は、混練物を静置した状態で
    該容器を常圧から加圧する手段とを備える、コンクリー
    トの製造装置。
  2. 【請求項2】少なくとも骨材と固化剤とを混練した後の
    混練物を収容する容器と、混練物を静置した状態で該容
    器を減圧する手段と、混練物を静置した状態で該容器を
    加圧する手段とを備える、コンクリートの製造装置。
  3. 【請求項3】少なくとも骨材と固化剤とを混練した後の
    混練物を収容する容器と、混練物を静置した状態で該容
    器を減圧と加圧を繰り返す手段とを備える、コンクリー
    トの製造装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のコンク
    リートの製造装置において、骨材を乾燥する手段を備え
    ることを特徴とする、コンクリートの製造装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のコンク
    リートの製造装置において、骨材は、再生骨材であるこ
    とを特徴とする、コンクリートの製造装置。
  6. 【請求項6】少なくとも骨材と固化剤を混練した混練物
    を静置した状態で減圧し、又は混練物を静置した状態で
    常圧まで加圧し、又は混練物を静置した状態で常圧より
    高圧に加圧する、コンクリートの製造方法。
  7. 【請求項7】少なくとも骨材と固化剤を混練した混練物
    を静置した状態で減圧し、次に、加圧する、コンクリー
    トの製造方法。
  8. 【請求項8】少なくとも骨材と固化剤を混練した混練物
    を静置した状態で減圧と加圧を繰り返す、コンクリート
    の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項6乃至8のいずかに記載のコンクリ
    ート製造方法において、骨材を乾燥することを特徴とす
    る、コンクリートの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項6乃至9のいずかに記載のコンク
    リート製造方法において、骨材は、再生骨材であること
    を特徴とする、コンクリートの製造方法。
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Cited By (3)

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