JP2000157432A

JP2000157432A - 浴槽水循環装置

Info

Publication number: JP2000157432A
Application number: JP10334674A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiko Oda; 克彦小田; Yuka Saito; 由香齋藤; Takahiro Inoue; 孝啓井上; Toshiyuki Kakigi; 俊之柿木
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1998-11-25
Filing date: 1998-11-25
Publication date: 2000-06-13

Abstract

(57)【要約】【課題】塩素による雑菌の殺菌効果を損なうことなく
浴槽水中から不要となった塩素を除去できる浴槽水循環
装置を提供すること。【解決手段】浴槽水４を循環ポンプ２によって浴槽１
内外に循環させる循環流路６を備え、この循環流路６に
塩溶解槽１３を設け、この循環流路６に対しバイパス状
となる分岐流路１５を設け、この分岐流路１５に活性炭
槽１７及び精密膜を備えた浄化槽１６を上流側からこの
順で設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽水を循環ポン
プによって浴槽内外に循環させる浴槽水循環装置に関
し、特に、循環される浴槽水中で繁殖する可能性のある
レジオネラ属菌等の雑菌を殺菌する浴槽水循環装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図３に示すように、この浴槽水循
環装置は、浴槽１外に設けた循環装置本体３と浴槽１内
に設けた入出部５とから構成されている。循環ポンプ２
は、循環装置本体３内に設けられ、循環流路６を通じて
浴槽水４の吸水及び排水を行う入出部５に接続されてい
る。そして、循環ポンプ２によって入出部５から吸水し
た浴槽水４を循環装置本体３を通して再び入出部５から
浴槽１内に戻して循環させている。

【０００３】循環装置本体３には、入出部５、循環ポン
プ２、メイン電磁弁１０、保温ヒータ１１、フローセン
サ１２、入出部５の順に配置接続されたメイン流路６ａ
と、循環ポンプ２とメイン電磁弁１０との間のメイン流
路６ａで分岐されて再び循環ポンプ２とメイン電磁弁１
０との間のメイン流路６ａに合流する殺菌流路６ｂと、
からなる循環流路６が設けられている。殺菌流路６ｂに
は塩溶解槽１３及び電解槽１４がこの順で設けられてい
る。また、循環装置本体３は、殺菌流路６ｂの途中から
バイパス状に分岐された分岐流路１５を有し、分岐流路
１５に中空糸膜からなる浄化槽１６が設けられている。
また、入出部５は、吸水口５ａ及び排水口５ｂのそれぞ
れの近傍にフィルタ５ｃを備えている。

【０００４】この場合、循環ポンプ２によって浴槽水４
が吸水口５ａから入出部５に吸水され、循環流路６を通
過して循環装置本体３へと吸い上げられる。吸い上げら
れた浴槽水４は、通常、循環装置本体３内において、メ
イン流路６ａを、メイン電磁弁１０、保温ヒータ１１、
フローセンサ１２の順で通過して流れ、再び入出部５の
排水口５ｂから浴槽１へと戻されて循環される。また、
塩溶解槽１３及び電解槽１４で生成された塩素が殺菌流
路６ｂからメイン流路を経由して浴槽１内に供給され
る。また、浴槽水４は、浄化槽１６、ろ過電磁弁、フロ
ーセンサ１２の順で分岐流路１５を通過して流れる。

【０００５】したがって、このような浴槽水循環装置で
は、入出部５の吸水口５ａのフィルタ５ｃで大きなゴミ
や垢等がろ過されて後の浴槽水４は、殺菌流路６ｂにお
いて電解殺菌（塩素殺菌）され、その後、分岐流路１５
の浄化槽１６で浄化された後、循環流路６に合流し浴槽
１へと戻されて循環される。また、循環経路の途中で浴
槽水４は保温ヒータ１１で温められて、冷めないように
浴槽１へと戻されて循環される。なお、図中、２０は、
浄化槽１６から洗浄排水を流出させる流出流路で、２１
は、流出流路２０に設けられた切り換え弁２１で、２２
は、切り換え弁２１から洗浄排水を排出除去せずに循環
流路６へと返流させる切り換え流路２２である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の浴槽水循環装置では、塩溶解槽及び電解槽で生成さ
れた塩素が殺菌流路から循環流路又は分岐流路を流れる
浴槽水中に供給されるため、浴槽水中に塩素が残ってし
まうという問題がある。

【０００７】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、塩素による雑菌の殺菌効
果を損なうことなく浴槽水中から不要となった塩素を除
去できる浴槽水循環装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、浴槽水４を循環ポンプ２に
よって浴槽１内外に循環させる循環流路６を備え、この
循環流路６に塩溶解槽１３を設け、この循環流路６に対
しバイパス状となる分岐流路１５を設け、この分岐流路
１５に活性炭槽１７及び精密膜を備えた浄化槽１６を上
流側からこの順で設けてなることを特徴として構成して
いる。

【０００９】このような浴槽水循環装置では、塩溶解槽
１３から循環流路６に供給された塩素が浴槽水４を塩素
殺菌しているため、浴槽水４中に含まれるレオジネラ属
菌等の雑菌を十分に殺菌することができる。また、殺菌
完了後の不要となった浴槽水４中の残留塩素が、活性炭
槽１７を有する分岐流路１５に供給されるため、塩素が
活性炭槽１７にて還元されて吸着されるとともに塩素臭
が吸着される。

【００１０】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の発明において、活性炭槽１７を、ハニカム形状に形
成してなることを特徴として構成している。

【００１１】このような浴槽水循環装置では、活性炭槽
１７をハニカム形状に形成しているため、活性炭槽１７
内での圧力損失を防止でき、分岐流路の流量を十分に確
保することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の浴槽水
循環装置を図１乃至図２に基づいて説明する。

【００１３】図１は、本発明の実施形態の浴槽水循環装
置を示す構成図である。また、図２は、同上の浴槽水循
環装置に用いられる活性炭槽を示す概略斜視図である。

【００１４】図１、図２に示すように、この浴槽水循環
装置は、浴槽水４を循環ポンプ２によって浴槽１内外に
循環させる循環流路６を備え、この循環流路６に塩溶解
槽１３を設け、この循環流路６に対しバイパス状となる
分岐流路１５を設け、この分岐流路１５に活性炭槽１７
及び精密膜を備えた浄化槽１６を上流側からこの順で設
けている。また、活性炭槽１７を、ハニカム形状に形成
している。

【００１５】この浴槽水循環装置は、浴槽１外に設けた
循環装置本体３と浴槽１内に設けた入出部５とから構成
されている。循環ポンプ２は、循環装置本体３内に設け
られ、循環流路６を通じて浴槽水４の吸水及び排水を行
う入出部５に接続されている。そして、循環ポンプ２に
よって入出部５から吸水した浴槽水４を循環装置本体３
を通して再び入出部５から浴槽１内に戻して循環させて
いる。

【００１６】循環装置本体３には、入出部５、循環ポン
プ２、メイン電磁弁１０、保温ヒータ１１、フローセン
サ１２、入出部５の順に配置接続されたメイン流路６ａ
と、循環ポンプ２とメイン電磁弁１０との間で分岐され
て再び循環ポンプ２とメイン電磁弁１０との間に合流す
る殺菌流路６ｂと、からなる循環流路６が設けられてい
る。殺菌流路６ｂには塩溶解槽１３及び電解槽１４がこ
の順で設けられている。また、循環装置本体３は、殺菌
流路６ｂの途中からバイパス状に分岐された分岐流路１
５を有し、分岐流路１５に、分岐弁１８、ハニカム形状
の活性炭槽１７、中空糸膜からなる浄化槽１６がこの順
で設けられている。また、入出部５は、浴槽水４の吸水
用のフィルタ５ｃを備えた吸水口５ａと、浴槽水４の排
出用のフィルタ５ｃを備えた排水口５ｂとを備えてい
る。活性炭槽１７は、外形略円柱状に形成され、両端面
に開口を有して浴槽水４が通過する複数の貫通孔１７ａ
が設けられている。この貫通孔１７ａはハニカム形状に
形成されている。

【００１７】この場合、循環ポンプ２によって浴槽水４
が吸水口５ａから入出部５に吸水され、循環流路６を通
過して循環装置本体３へと吸い上げられる。吸い上げら
れた浴槽水４は、通常、循環装置本体３内において、メ
イン流路６ａを、メイン電磁弁１０、保温ヒータ１１、
フローセンサ１２の順で通過して流れ、再び入出部５の
排水口５ｂから浴槽１へと戻されて循環される。また、
塩溶解槽１３及び電解槽１４で生成された塩素が殺菌流
路６ｂからメイン流路を経由して浴槽水４内に供給され
る。また、浴槽水４は、分岐弁１８を開放したときに
は、活性炭槽１７、浄化槽１６、ろ過電磁弁、フローセ
ンサ１２の順で分岐流路１５を通過して流れ、分岐弁１
８を閉塞したときには、分岐流路１５に流れ込まないよ
うになっている。

【００１８】したがって、このような浴槽水循環装置で
は、最初の所定時間は分岐弁１８を閉塞して分岐流路１
５に浴槽水４が流れ込まず、循環流路６を流れるように
しておく。このとき、入出部５の吸水口５ａのフィルタ
５ｃで大きなごみや垢等がろ過された後の浴槽水４は、
殺菌流路６ｂにおいて電解殺菌（塩素殺菌）された後、
循環流路６に合流し浴槽１へと戻されて循環される。循
環経路の途中で浴槽水４は保温ヒータ１１で温められ
て、冷めないように浴槽１へと戻されて循環される。こ
の間は、塩素が活性炭槽１７に吸着されることなく循環
流路６を循環し、浴槽水４中に含まれるレオジネラ属菌
等の雑菌を十分に殺菌している。そして、循環流路６及
び浴槽１内での殺菌が完了した後、分岐弁１８を開放
し、浴槽水４を分岐流路１５に分岐して循環させる。こ
のとき、活性炭槽１７にて浴槽水４中の遊離塩素が還元
されて吸着されるとともに、塩素臭が吸着される。さら
に、活性炭槽１７で塩素が吸着除去された浴槽水４は、
中空膜の精密膜からなる浄化槽１６で精密ろ過されて浄
化された後に循環流路６に合流し、浴槽１へと返さえさ
れて循環される。

【００１９】なお、フローセンサ１２は、循環流路６に
設けられて、循環ポンプ２のから運転を検知することが
できるものであり、フローセンサ１２は分岐流路１５に
設けられて、浄化槽１６の中空糸膜の目詰まり等を検知
することができるものである。図中、２０は、浄化槽１
６から洗浄排水を流出させる流出流路で、２１は、流出
流路２０に設けられた切り換え弁で、２２は、切り換え
弁２１から洗浄排水を排出除去せずに循環流路６へと返
流させる切り換え流路である。

【００２０】このような浴槽水循環装置では、塩溶解槽
１３から循環流路６に供給された塩素が浴槽水４を塩素
殺菌しているため、浴槽水４中に含まれるレオジネラ属
菌等の雑菌を十分に殺菌することができる。また、殺菌
完了後の不要となった浴槽水４中の残留塩素が、活性炭
槽１７を有する分岐流路１５に供給されるため、塩素が
活性炭槽１７にて還元されて吸着されるとともに塩素臭
が吸着される。したがって、塩素による雑菌の殺菌効果
を損なうことなく浴槽水４中から不要となった塩素を除
去することができる。さらに、活性炭槽１７によって塩
素臭も吸着されるため、浴槽１内に塩素のいやな臭いが
残らない。また、活性炭槽１７をハニカム形状に形成し
ているため、活性炭槽１７内での圧力損失を防止でき、
分岐流路１５の流量を十分に確保することができる。

【００２１】

【発明の効果】請求項１記載の発明では、塩溶解槽から
循環流路に供給された塩素が浴槽水を塩素殺菌している
ため、浴槽水中に含まれるレオジネラ属菌等の雑菌を十
分に殺菌することができる。また、殺菌完了後の不要と
なった浴槽水中の残留塩素が、活性炭槽を有する分岐流
路に供給されるため、塩素が活性炭槽にて還元されて吸
着されるとともに塩素臭が吸着される。したがって、塩
素による雑菌の殺菌効果を損なうことなく浴槽水中から
不要となった塩素を除去することができる。さらに、活
性炭槽によって塩素臭も吸着されるため、浴槽内に塩素
のいやな臭いが残らない。

【００２２】また、請求項２記載の発明では、活性炭槽
をハニカム形状に形成しているため、活性炭槽内での圧
力損失を防止でき、分岐流路の流量を十分に確保するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の浴槽水循環装置を示す構成
図である。

【図２】同上の浴槽水循環装置に用いられる活性炭槽を
示す概略斜視図である。

【図３】従来の浴槽水循環装置を示す構成図である。

【符号の説明】

１浴槽２循環ポンプ３循環装置本体４浴槽水５入出部５ａ吸水口５ｂ排水口５ｃフィルタ６循環流路６ａメイン流路６ｂ殺菌流路１０メイン電磁弁１１保温ヒータ１２フローセンサ１３塩溶解槽１４電解槽１５分岐流路１６浄化槽１７活性炭槽１７ａ貫通孔１８分岐弁２０流出流路２１切り換え弁２２切り換え流路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｃ０２Ｆ 1/50 ５３１Ｃ０２Ｆ 1/50 ５３１Ｍ５６０５６０Ｆ (72)発明者井上孝啓大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内 (72)発明者柿木俊之大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内Ｆターム(参考） 4D024 AA06 AB11 BA02 BB05 BC01 DB05 4D061 DA07 DB01 EA01 FA06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽水を循環ポンプによって浴槽内外に
循環させる循環流路を備え、この循環流路に塩溶解槽を
設け、この循環流路に対しバイパス状となる分岐流路を
設け、この分岐流路に活性炭槽及び精密膜を備えた浄化
槽を上流側からこの順で設けてなることを特徴とする浴
槽水循環装置。
【請求項２】活性炭槽を、ハニカム形状に形成してな
ることを特徴とする請求項１記載の浴槽水循環装置。