JP2000156644A - ビタビ復号方法、ビタビ復号器及びビタビ復号プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

ビタビ復号方法、ビタビ復号器及びビタビ復号プログラムを記憶した記憶媒体

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JP2000156644A
JP2000156644A JP10328599A JP32859998A JP2000156644A JP 2000156644 A JP2000156644 A JP 2000156644A JP 10328599 A JP10328599 A JP 10328599A JP 32859998 A JP32859998 A JP 32859998A JP 2000156644 A JP2000156644 A JP 2000156644A
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Tatsuo Nakagawa
達夫 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成でビタビ復号処理の高速化を図
る。 【解決手段】 開示されるビタビ復号方法は、パス・メ
トリックSxx(old)とパス・メトリックSxx(new)と
が記憶されるパス・メトリック・メモリ13〜13
を備え、パス・メトリック・メモリ13及び13
は13及び13を同時に選択して複数個のパス・メ
トリックSxx(old)を一度に読み出し、周期毎に供給
される受信データの系列に基づいて計算された複数個の
ブランチ・メトリックBMxx−yyと、読み出された
複数個のパス・メトリックSxx(old)とに基づいて、
複数個のパス・メトリックSxx(new)を求めるACS
演算を同時並行処理した後、パス・メトリック・メモリ
13及び13又は13及び13を同時に選択し
て複数個のパス・メトリックSxx(new)を一度に書き
込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誤り訂正符号と
して用いられる畳み込み符号(Convolution Coding)を
復号するのに用いられるビタビ復号(Viterbi Decodin
g)方法、ビタビ復号器及びビタビ復号プログラムを記
憶した記憶媒体に関し、特に、移動体衛星通信システム
などのデジタル移動体通信システム等に適用して好適な
ビタビ復号方法、ビタビ復号器及びビタビ復号プログラ
ムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、特開平9−232973号公報
に開示された従来のビタビ復号器の要部の電気的構成例
を示すブロック図である。この例のビタビ復号器は、符
号器を構成するシフトレジスタの段数をmとし、単位時
間に符号器に入力される情報系列を構成する情報ビット
のビット数をkとし、符号器から出力される送信信号系
列を構成する送信ビットのビット数をnとした時の拘束
長K(Constraint length;K=(m+1)・k)が9
であり、符号化率R(Coding Rate;R=k/n)が1
/2である場合の例であり、ブランチ・メトリック(Br
anch Metric)演算回路1と、ACS演算回路2a及び
2bと、パス・メトリック(Path Metric)・メモリ3
a及び3bと、パス選択情報メモリ4と、最尤(Maximu
m Likelihood)検出回路5と、アドレス制御回路6と、
データ推定回路7とから概略構成されている。
【0003】ここで、ブランチ・メトリックとは、畳み
込み符号を行う符号器内において、時刻が時刻tから
時刻tn+1へ変化する際の状態遷移(State Transiti
on)を表すトレリス(Trellis)構造(図9参照)のあ
る状態から他の状態への遷移を表すパスにおける符号化
系列と時刻tに入力された受信信号系列との相関値を
いう。また、パス・メトリックとは、ある状態において
ブランチ・メトリックを過去の時間に遡って総和したも
のをいう。符号器がとり得る状態数は、拘束長Kにより
K−1で表されるから、拘束長Kが9である場合に
は、状態数は256となる。これら256状態を、2桁
の16進数を用いて00〜FFで表し、ある状態xxに
対応するパス・メトリックの値をSxxで表すものとす
る。また、現在の周期Tの新たな状態に対応するパス・
メトリックの値をSxx(new)で表し、復号データの更
新周期である256状態分の処理の周期を周期Tとした
場合の前の周期Tの状態に対応するパス・メトリックの
値をSxx(old)で表すものとする。さらに、ある状態
xxから他の状態yyへの状態遷移に対応するブランチ
・メトリックの値をBMxx−yyで表すものとする。
【0004】ブランチ・メトリック演算回路1は、周期
T毎に供給される受信データの系列である受信信号系列
と、生成多項式によって決定される各状態毎に受信され
ることが予想される符号化系列が期待値として予め格納
されているブランチ・メトリック相関レジスタ(図示
略)とを用いて、2つの状態遷移に対応するブランチ・
メトリックBMxx−yyを計算する。ACS演算回路
2a及び2bは、各状態で合流する2つのパスのうち、
受信信号系列と相関が高いパスである生き残りパス(Su
rvivor Path)を各状態毎に判定するために、合計25
6状態分をそれぞれ偶数128状態及び奇数128状態
について、時分割処理により周期T/128毎に、パス
・メトリック・メモリ3a及び3bから読み出された前
の周期Tの2つの状態に対応するパス・メトリックSx
x(old)に、ブランチ・メトリック演算回路1において
新たに計算された2つの状態遷移に対応するブランチ・
メトリックBMxx−yyをそれぞれ加算し(Add)、
2つの加算結果を比較し(Compare)、比較結果に基づ
いて2つのパスの一方を選択した(Select)後、選択し
たパスに対応する加算結果を現在の周期Tの新たな状態
に対応するパス・メトリックSxx(new)としてパス・
メトリック・メモリ3a及び3bに記憶すると共に、最
尤検出回路5に供給し、また、選択したパスの情報であ
るパス選択情報を生成してパス選択情報メモリ4に記憶
する。
【0005】パス・メトリック・メモリ3a及び3b
は、同一の記憶容量を有するRAMからなり、1アドレ
ス当たり、連続する偶数128状態に対応するパス・メ
トリック及び奇数128状態に対応するパス・メトリッ
クが1記憶単位として、それぞれ下位状態(00〜7
F)に対応するパス・メトリック(S00,S02,…
…,S7E及びS01,S03,……,S7F)と上位
状態(80〜FF)に対応するパス・メトリック(S8
0,S82,……,SFE及びS81,S83,……,
SFF)とに分けて記憶される。なお、パス・メトリッ
ク・メモリ3a及び3bは、前の周期Tの状態に対応す
るパス・メトリックSxx(old)と現在の周期Tの新た
な状態に対応するパス・メトリックSxx(new)とを別
々に記憶する必要があるため、周期T毎に読み出し側の
面と書き込み側の面とが切り替わるダブル・バッファ構
造となっている。パス選択情報メモリ4には、ACS演
算回路2a及び2bから供給される、例えば、周期64
T分のパス選択情報が記憶される。最尤検出回路5は、
計256状態すべてについてのACS演算終了後、各時
刻において最尤(最も確からしい)のパス・メトリック
であった状態を検出し、当該状態に関する情報をデータ
推定回路7に供給すると共に、データ推定をする際に用
いられる過去のパス選択情報を選択するために、パス選
択情報メモリ4の初期アドレス値を生成してアドレス制
御回路6に供給する。
【0006】アドレス制御回路6は、パス選択情報メモ
リ4へのパス選択情報の書き込み時には、パス選択情報
メモリ4へパス選択情報を書き込むためのアドレスを生
成してパス選択情報メモリ4へ供給し、パス選択情報メ
モリ4へのパス選択情報の書き込み時以外の時間には、
最尤検出回路5から供給された初期アドレス値に基づい
て、パス選択情報メモリ4から前の周期Tのパス選択情
報を読み出すためのアドレスを生成してパス選択情報メ
モリ4へ供給し、パス選択情報メモリ4から当該前の周
期Tのパス選択情報が読み出されると、さらに前の周期
Tのパス選択情報を読み出すためのアドレスを生成して
パス選択情報メモリ4へ供給する。データ推定回路7
は、最尤検出回路6から供給される最尤のパス・メトリ
ックであった状態に関する情報と、パス選択情報メモリ
4から読み出された過去のパス選択情報とを用いて、デ
ータ推定を行い、復号データを出力する。なお、パス選
択情報メモリ4、最尤検出回路5、アドレス制御回路6
及びデータ推定回路7は、トレースバック演算回路8を
構成している。
【0007】次に、上記構成のビタビ復号器におけるパ
ス・メトリック・メモリ3a及び3bに対するアクセス
について、図10に示すタイミング・チャートを参照し
て説明する。まず、第1のタイムスロットでは、ACS
演算回路2a及び2bにおいて、現在の周期Tの新たな
状態00に対応するパス・メトリックS00(new)及び
現在の周期Tの新たな状態01に対応するパス・メトリ
ックS01(new)を求める必要がある。パス・メトリッ
クS00(new)は、前の周期Tの状態00に対応するパ
ス・メトリックS00(old)と状態80に対応するパス
・メトリックS80(old)とを用いて、式(1)と式
(2)とのいずれか小さい方を選択して求め、また、パ
ス・メトリックS01(new)についても、前の周期Tの
状態00に対応するパス・メトリックS00(old)と状
態80に対応するパス・メトリックS80(old)とを用
いて、式(3)と式(4)とのいずれか小さい方を選択
して求める。
【0008】
【数1】 S00(new)a=S00(old)+BM00−00……(1)
【0009】
【数2】 S00(new)b=S80(old)+BM80−00……(2)
【0010】
【数3】 S01(new)a=S80(old)+BM80−01……(3)
【0011】
【数4】 S01(new)b=S00(old)+BM00−01……(4)
【0012】したがって、パス・メトリックS00(ol
d)とパス・メトリックS80(old)とを、図10(3)
及び(4)に示すように、パス・メトリック・メモリ3
a及び3bのダブル・バッファ構造の読み出し側の面か
ら読み出している。そして、ACS演算回路2a及び2
bにおける計算により得られたパス・メトリックS00
(new)及びパス・メトリックS01(new)は、図10
(7)に示すように、パス・メトリック・メモリ3aの
ダブル・バッファ構造の書き込み側の面に書き込まれ
る。
【0013】次に、第2のタイムスロットでは、ACS
演算回路2a及び2bにおいて、現在の周期Tの新たな
状態02に対応するパス・メトリックS02(new)及び
現在の周期Tの新たな状態03に対応するパス・メトリ
ックS03(new)を求める必要がある。パス・メトリッ
クS02(new)は、前の周期Tの状態01に対応するパ
ス・メトリックS01(old)と状態81に対応するパス
・メトリックS81(old)とを用いて、式(5)と式
(6)とのいずれか小さい方を選択して求め、また、パ
ス・メトリックS03(new)についても、前の周期Tの
状態01に対応するパス・メトリックS01(old)と状
態81に対応するパス・メトリックS81(old)とを用
いて、式(7)と式(8)とのいずれか小さい方を選択
して求める。
【0014】
【数5】 S02(new)a=S01(old)+BM01−02……(5)
【0015】
【数6】 S02(new)b=S81(old)+BM81−02……(6)
【0016】
【数7】 S03(new)a=S81(old)+BM81−03……(7)
【0017】
【数8】 S03(new)b=S01(old)+BM01−03……(8)
【0018】したがって、パス・メトリックS01(ol
d)とパス・メトリックS81(old)とを、図10(3)
及び(4)に示すように、パス・メトリック・メモリ3
a及び3bのダブル・バッファ構造の読み出し側の面か
ら読み出している。そして、ACS演算回路2a及び2
bにおける計算により得られたパス・メトリックS02
(new)及びパス・メトリックS03(new)は、図10
(7)に示すように、パス・メトリック・メモリ3aの
ダブル・バッファ構造の書き込み側の面に書き込まれ
る。
【0019】以上説明した処理を実現するために、AC
S演算回路2a及び2bにおける2回の処理の間連続し
て、即ち、周期T/128のタイムスロットの第1及び
第2のタイムスロットの間(周期T/64)に、パス・
メトリック・メモリ3aのダブル・バッファ構造の読み
出し側の面からパス・メトリックS00(old)とパス・
メトリックS01(old)とが同時に読み出されると共
に、パス・メトリック・メモリ3bのダブル・バッファ
構造の読み出し側の面からパス・メトリックS80(ol
d)とパス・メトリックS81(old)とが同時に読み出さ
れる。一方、パス・メトリック・メモリ3aのダブル・
バッファ構造の書き込み側の面は、図10(5)に示す
ように、周期Tの前半部分の周期T/2の間だけ書き込
み状態となり、図10(7)に示すように、ACS演算
回路2a及び2bにおける計算により得られたパス・メ
トリックSxx(new)が2個ずつ64回、即ち、下位状
態(00〜7F)に対応する128個のパス・メトリッ
クS00(new)〜S7F(new)が書き込まれる。同様に、
パス・メトリック・メモリ3bのダブル・バッファ構造
の書き込み側の面は、図10(6)に示すように、周期
Tの後半部分の周期T/2の間だけ書き込み状態とな
り、図10(8)に示すように、ACS演算回路2a及
び2bにおける計算により得られたパス・メトリックS
xx(new)が2個ずつ64回、即ち、上位状態(80〜
FF)に対応する128個のパス・メトリックS80(n
ew)〜SFF(new)が書き込まれる。なお、第3のタイム
スロット以降のパス・メトリック・メモリ3a及び3b
に対するアクセスについては、上記した第1及び第2の
タイムスロットにおけるそれと略同様であるので、その
説明を省略する。
【0020】このような構成によれば、ACS演算回路
2a及び2bにおいて256状態分の処理が行われる周
期Tの間に、パス・メトリック・メモリ3a及び3bの
それぞれの読み出し側の面からのパス・メトリックSx
x(old)の読み出しが64回行われ、パス・メトリック
・メモリ3a及び3bのそれぞれの書き込み側の面への
パス・メトリックSxx(new)の書き込みが64回行わ
れるので、合計(64×2+64×2=256)回のパ
ス・メトリック・メモリ3a及び3bに対するアクセス
が行われることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のビタビ復号器においては、ACS演算回路2a及び
2bは、周期Tの間にそれぞれ偶数128状態及び奇数
128状態についてパス・メトリックSxx(new)を求
めているため、動作周波数として周波数128/Tが必
要となると共に、図10(7)及び(8)に示すよう
に、周期T/128の間にパス・メトリック・メモリ3
a及び3bへパス・メトリックSxx(new)を書き込む
必要があるため、パス・メトリック・メモリ3a及び3
bも動作周波数128/Tに対応した高速なアクセス速
度を有するものが必要である。したがって、ACS演算
回路2a及び2bにおける計算等の処理を高速化するた
めには、高価な部品が必要となってしまう。そこで、A
CS演算回路を全部で4個設けて周期Tの間にそれぞれ
64状態についてパス・メトリックSxx(new)を求め
る(例えば、第1のタイムスロット(周期T/64)で
4個のパス・メトリックS00(new)〜S03(new)を求
める)ように構成することにより、動作周波数を周波数
64/Tとし、パス・メトリック・メモリ3a及び3b
も動作周波数64/Tに対応した低速なアクセス速度を
有するものを採用することが考えられる。しかし、上記
従来の技術においては、パス・メトリック・メモリ3a
に下位状態(00〜7F)に対応するパス・メトリック
S00〜S7Fが記憶され、パス・メトリック・メモリ
3bに上位状態(80〜FF)に対応するパス・メトリ
ックS80〜SFFが記憶されるように構成されている
ので、例えば、第1のタイムスロットで求められた4個
のパス・メトリックS00(new)〜S03(new)は、図1
0(7)に示す場合と同様に、第1及び第2のタイムス
ロットに分けてパス・メトリック・メモリ3aに書き込
むしかなく、高速化を図ることはできなくなってしま
う。
【0022】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、安価な構成でビタビ復号処理の高速化を図るこ
とができるビタビ復号方法、ビタビ復号器及びビタビ復
号プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的
としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、復号データの更新周期毎に
供給される受信データの系列に基づいて計算された2つ
の状態遷移に対応するブランチ・メトリックと、前の周
期の2つの状態に対応するパス・メトリックとに基づい
て、現在の周期の状態に対応するパス・メトリックを求
めるACS演算を行うビタビ復号方法に係り、上記AC
S演算の同時並行処理の演算数に応じた上記前の周期の
状態に対応するパス・メトリックをパス・メトリック・
メモリから一度に読み出す第1のステップと、上記AC
S演算を同時並行処理する第2のステップと、上記AC
S演算の結果を上記パス・メトリック・メモリに一度に
書き込む第3のステップとを有し、上記第1及び第3の
ステップでは、読み出し又は書き込みのアクセスに必要
なパス・メトリック・メモリを同時に選択することを特
徴としている。
【0024】請求項2記載の発明に係るビタビ復号方法
は、複数個の記憶媒体又は記憶領域からなり、復号デー
タの更新周期の前の周期の状態に対応するパス・メトリ
ックと現在の周期の状態に対応するパス・メトリックと
が記憶されるパス・メトリック・メモリを備え、上記複
数個の記憶媒体又は記憶領域のいくつかを組み合わせて
選択して上記前の周期の2つの状態に対応するパス・メ
トリックを上記パス・メトリック・メモリから複数組読
み出す第1のステップと、上記更新周期毎に供給される
受信データの系列に基づいて計算された2つの状態遷移
に対応する複数個のブランチ・メトリックと、上記前の
周期の2つの状態に対応する複数組のパス・メトリック
とに基づいて、現在の周期の状態に対応する複数個のパ
ス・メトリックを求めるACS演算を同時に行う第2の
ステップと、上記ACS演算の結果を書き込むべき上記
第1のステップの組み合わせと異なる組み合わせで上記
複数個の記憶媒体又は記憶領域のいくつかを選択して上
記現在の周期の状態に対応する複数個のパス・メトリッ
クを書き込む第3のステップとを有することを特徴とし
ている。
【0025】請求項3記載の発明に係るビタビ復号方法
は、復号データの更新周期の前の周期の下位状態に対応
するパス・メトリックと現在の周期の下位状態に対応す
るパス・メトリックとが記憶される第1及び第2のパス
・メトリック・メモリと、上記更新周期の前の周期の上
位状態に対応するパス・メトリックと現在の周期の上位
状態に対応するパス・メトリックとが記憶される第3及
び第4のパス・メトリック・メモリとを備え、上記第1
及び第3のパス・メトリック・メモリ又は上記第2及び
第4のパス・メトリック・メモリから上記前の周期の隣
接する複数の下位状態に対応する複数個のパス・メトリ
ックと上記前の周期の隣接する複数の上位状態に対応す
る複数個のパス・メトリックとを読み出す第1のステッ
プと、上記更新周期毎に供給される受信データの系列に
基づいて計算された2つの状態遷移に対応する複数個の
ブランチ・メトリックと、読み出された上記前の周期の
隣接する複数の下位状態に対応する複数個のパス・メト
リック及び上記前の周期の隣接する複数の上位状態に対
応する複数個のパス・メトリックとに基づいて、現在の
周期の状態に対応する複数個のパス・メトリックを求め
るACS演算を同時に行う第2のステップと、上記第1
及び第2のパス・メトリック・メモリ又は上記第3及び
第4のパス・メトリック・メモリに上記現在の周期の状
態に対応する複数個のパス・メトリックを書き込む第3
のステップとを有することを特徴としている。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1に記載のビタビ復号方法に係り、上記第2の
ステップでは、上記第1のステップで読み出されたパス
・メトリックの個数の合計と同数個の現在の周期の状態
に対応するパス・メトリックを求めることを特徴として
いる。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1に記載のビタビ復号方法に係り、上記第1乃
至第3のステップは、1回のタイムスロット内に行うこ
とを特徴としている。
【0028】請求項6記載の発明に係るビタビ復号器
は、復号データの更新周期の前の周期の状態に対応する
パス・メトリックと現在の周期の状態に対応するパス・
メトリックとが記憶されるパス・メトリック・メモリ
と、上記更新周期毎に供給される受信データの系列に基
づいて計算された2つの状態遷移に対応する複数個のブ
ランチ・メトリックと、上記パス・メトリック・メモリ
から読み出された前の周期の2つの状態に対応する複数
組のパス・メトリックとに基づいて、現在の周期の状態
に対応する複数個のパス・メトリックを求めるACS演
算を同時に行う複数個のACS演算回路と、上記ACS
演算回路の個数に応じて、複数個のパス・メトリックを
読み出すため又は書き込むために、上記パス・メトリッ
ク・メモリを一度にアクセスするメモリ制御回路とを備
えてなることを特徴としている。
【0029】請求項7記載の発明に係るビタビ復号器
は、複数個の記憶媒体又は記憶領域からなり、復号デー
タの更新周期の前の周期の状態に対応するパス・メトリ
ックと現在の周期の状態に対応するパス・メトリックと
が記憶されるパス・メトリック・メモリと、上記更新周
期毎に供給される受信データの系列に基づいて計算され
た2つの状態遷移に対応する複数個のブランチ・メトリ
ックと、上記パス・メトリック・メモリから読み出され
た前の周期の2つの状態に対応する複数組のパス・メト
リックとに基づいて、現在の周期の状態に対応する複数
個のパス・メトリックを求めるACS演算を同時に行う
複数個のACS演算回路と、上記複数個の記憶媒体又は
記憶領域のいくつかを組み合わせて選択して上記前の周
期の2つの状態に対応するパス・メトリックを上記パス
・メトリック・メモリから複数組読み出すと共に、上記
ACS演算の結果を書き込むべき読み出し時と異なる組
み合わせで上記複数個の記憶媒体又は記憶領域のいくつ
かを選択して上記現在の周期の状態に対応する複数個の
パス・メトリックを書き込むメモリ制御回路とを備えて
なることを特徴としている。
【0030】また、請求項8記載の発明に係るビタビ復
号器は、復号データの更新周期の前の周期の下位状態に
対応するパス・メトリックと現在の周期の下位状態に対
応するパス・メトリックとが記憶される第1及び第2の
パス・メトリック・メモリと、上記更新周期の前の周期
の上位状態に対応するパス・メトリックと現在の周期の
上位状態に対応するパス・メトリックとが記憶される第
3及び第4のパス・メトリック・メモリと、上記更新周
期毎に供給される受信データの系列に基づいて計算され
た2つの状態遷移に対応する複数個のブランチ・メトリ
ックと、読み出された上記前の周期の隣接する複数の下
位状態に対応する複数個のパス・メトリック及び上記前
の周期の隣接する複数の上位状態に対応する複数個のパ
ス・メトリックとに基づいて、現在の周期の状態に対応
する複数個のパス・メトリックを求めるACS演算を同
時に行う複数個のACS演算回路と、上記第1及び第3
のパス・メトリック・メモリ又は上記第2及び第4のパ
ス・メトリック・メモリから上記前の周期の隣接する複
数の下位状態に対応する複数個のパス・メトリックと上
記前の周期の隣接する複数の上位状態に対応する複数個
のパス・メトリックとを読み出すと共に、上記第1及び
第2のパス・メトリック・メモリ又は上記第3及び第4
のパス・メトリック・メモリに上記現在の周期の状態に
対応する複数個のパス・メトリックを書き込むメモリ制
御回路とを備えてなることを特徴としている。
【0031】請求項9記載の発明は、請求項6乃至8の
いずれか1に記載のビタビ復号器に係り、上記複数個の
ACS演算回路は、上記メモリ制御回路により読み出さ
れたパス・メトリックの個数の合計と同数設けられてい
ることを特徴としている。
【0032】請求項10記載の発明は、請求項6乃至9
のいずれか1に記載のビタビ復号器に係り、上記複数個
のACS演算回路及び上記メモリ制御回路は、1回のタ
イムスロット内に処理を行うことを特徴としている。
【0033】請求項11記載の発明に係る記憶媒体は、
コンピュータに請求項1乃至10のいずれか1に記載の
機能を実現させるためのビタビ復号プログラムが記憶さ
れていることを特徴としている。
【0034】
【作用】この発明の構成によれば、安価な構成でビタビ
復号処理の高速化を図ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 A.第1の実施例 図1はこの発明の第1の実施例であるビタビ復号器の要
部の電気的構成を示すブロック図である。この例のビタ
ビ復号器は、拘束長Kが9であり、符号化率Rが1/2
である場合の例であり、ブランチ・メトリック演算回路
11と、ACS演算回路12〜12と、パス・メト
リック・メモリ13〜13と、メモリ制御回路14
と、セレクタ15及び15と、制御回路16と、ト
レースバック演算回路17とから概略構成されている。
【0036】ブランチ・メトリック演算回路11は、周
期T毎に供給される受信信号系列と、各状態毎に受信さ
れることが予想される符号化系列が期待値として予め格
納されているブランチ・メトリック相関レジスタ(図示
略)とを用いて、2つの状態遷移に対応するブランチ・
メトリックBMxx−yyを計算する。ACS演算回路
12〜12は、生き残りパスを各状態毎に判定する
ために、合計256状態分をそれぞれ64状態につい
て、時分割処理により周期T/64毎に、パス・メトリ
ック・メモリ13〜13から読み出されメモリ制御
回路14を経て供給された前の周期Tの2つの状態に対
応するパス・メトリックSxx(old)(データ長は例え
ば、1状態当たり12〜16ビットとする)に、ブラン
チ・メトリック演算回路11において新たに計算された
2つの状態遷移に対応するブランチ・メトリックBM
xx−yyをそれぞれ加算し、2つの加算結果を比較
し、比較結果に基づいて2つのパスの一方を選択した
後、選択したパスに対応する加算結果を現在の周期Tの
新たな状態に対応するパス・メトリックSxx(new)
(データ長は例えば、1状態当たり12〜16ビットと
する)としてメモリ制御回路14を経てパス・メトリッ
ク・メモリ13〜13に記憶すると共に、トレース
バック演算回路17に供給し、また、パス選択情報を生
成してトレースバック演算回路17に供給する。
【0037】パス・メトリック・メモリ13〜13
は、同一の記憶容量を有するRAMからなり、1アドレ
ス当たり、64状態に対応するパス・メトリックが1記
憶単位として、状態(00,01,04,05,……,
7C,7D)に対応するパス・メトリック(S00,S
01,S04,S05,……,S7C,S7D)と、状
態(02,03,06,07,……,7E,7F)に対
応するパス・メトリック(S02,S03,S06,S
07,……,S7E,S7F)と、状態(80,81,
84,85,……,FC,FD)に対応するパス・メト
リック(S80,S81,S84,S85,……,SF
C,SFD)と、状態(82,83,86,87,…
…,FE,FF)に対応するパス・メトリック(S8
2,S83,S86,S87,……,SFE,SFF)
とに分けて記憶される。要するに、パス・メトリック・
メモリ13及び13には、下位状態(00〜7F)
における隣接する2つの状態に対応する2個のパス・メ
トリックが交互に記憶され、パス・メトリック・メモリ
13及び13には、上位状態(80〜FF)におけ
る隣接する2つの状態に対応する2個のパス・メトリッ
クが交互に記憶される。なお、パス・メトリック・メモ
リ13〜13は、前の周期Tの状態に対応するパス
・メトリックSxx(old)と現在の周期Tの新たな状態
に対応するパス・メトリックSxx(new)とを別々に記
憶する必要があるため、周期T毎に読み出し側の面と書
き込み側の面とが切り替わるダブル・バッファ構造とな
っている。
【0038】メモリ制御回路14は、パス・メトリック
・メモリ13〜13から読み出されたパス・メトリ
ックSxx(old)のACS演算回路12〜12への
供給と、ACS演算回路12〜12から供給された
パス・メトリックSxx(new)のパス・メトリック・メ
モリ13〜13への書き込みとを制御するために、
パス・メトリック・メモリ13〜13の読み出し領
域及び書き込み領域を指定するためのアドレスADと、
パス・メトリックSxx(old)を読み出すべきパス・メ
トリック・メモリ13〜13を活性化するためのリ
ード・ストローブRSと、パス・メトリックSxx(ne
w)を書き込むべきパス・メトリック・メモリ13〜1
を活性化するためのライト・ストローブWSとを生
成する。セレクタ15は、制御回路16から供給され
る選択信号Sに基づいて、メモリ制御回路14から供
給されるライト・ストローブWSをパス・メトリック・
メモリ13及び13又はパス・メトリック・メモリ
13及び13のいずれか一方の組に供給する。セレ
クタ15は、制御回路16から供給される選択信号S
に基づいて、メモリ制御回路14から供給されるリー
ド・ストローブRSをパス・メトリック・メモリ13
及び13又はパス・メトリック・メモリ13及び1
のいずれか一方の組に供給する。制御回路16は、
外部から供給される周期Tに関するタイミング信号ST
に基づいて、ACS演算回路12〜12の演算タイ
ミングを制御すると共に、セレクタ15及び15
制御するための選択信号S及びSを生成する。トレ
ースバック演算回路17は、図8に示すトレースバック
演算回路8と同様、パス選択情報メモリと、最尤検出回
路と、アドレス制御回路と、データ推定回路とから構成
されており、その動作についても、トレースバック演算
回路8の動作と略同様であるので、いずれの説明も省略
する。
【0039】次に、上記構成のビタビ復号器の概略的な
動作について、図2に示すタイミング・チャート並びに
図3及び図4に示す動作説明図を参照して説明する。ま
ず、第1のタイムスロットでは、ACS演算回路12
〜12において、図3にA及びBで示すように、前の
周期Tの状態00、状態01、状態80及び状態81に
それぞれに対応するパス・メトリックS00(old)、S
01(old)、S80(old)及びS81(old)を用いて、現
在の周期Tの新たな状態00〜状態03にそれぞれ対応
するパス・メトリックS00(new)〜S03(new)を求め
る必要がある。即ち、パス・メトリックS00(new)及
びS01(new)は、図3にC及びDで示すように、パス
・メトリックS00(old)とパス・メトリックS80(ol
d)とを用いて、上記した式(1)と式(2)及び式
(3)と式(4)とのそれぞれいずれか小さい方を選択
して求め、また、パス・メトリックS02(new)及びS
03(new)は、図3にE及びFで示すように、パス・メ
トリックS01(old)とパス・メトリックS81(old)と
を用いて、上記した式(5)と式(6)及び式(7)と
式(8)とのそれぞれいずれか小さい方を選択して求め
る必要がある。
【0040】このため、制御回路16は、図2(18)
に示す"L"レベルの選択信号Sを生成してセレクタ1
に供給し、メモリ制御回路14は、パス・メトリッ
ク・メモリ13〜13のダブル・バッファ構造の読
み出し側の面におけるパス・メトリックS00(old)、
S01(old)、S80(old)及びS81(old)の読み出し
領域を指定するためのアドレスADを生成してパス・メ
トリック・メモリ13〜13に供給すると共に、パ
ス・メトリック・メモリ13〜13を活性化するた
めのリード・ストローブRSを生成してセレクタ15
に供給する。これにより、セレクタ15が制御回路1
6から供給された選択信号Sに基づいて、メモリ制御
回路14から供給されたリード・ストローブRSをパス
・メトリック・メモリ13及び13に供給するの
で、パス・メトリック・メモリ13及び13が活性
化され、図2(9)、図2(11)及び図4に示すよう
に、パス・メトリック・メモリ13及び13のそれ
ぞれのダブル・バッファ構造の読み出し側の面からパス
・メトリックS00(old)、S01(old)、S80(old)
及びS81(old)が読み出され、メモリ制御回路14を
経て、図2(13)〜(16)に示すように、ACS演
算回路12〜12に供給される。したがって、AC
S演算回路12〜12は、メモリ制御回路14から
供給されたパス・メトリックS00(old)、S01(ol
d)、S80(old)及びS81(old)と、ブランチ・メトリ
ック演算回路11から供給されたブランチ・メトリック
BMxx−yyとを用いてパス・メトリックS00(ne
w)〜S03(new)を求めて、図2(1)〜(4)に示す
ように、メモリ制御回路14及びトレースバック演算回
路17に供給すると共に、パス選択情報を生成してトレ
ースバック演算回路17に供給する。
【0041】メモリ制御回路14は、ACS演算回路1
〜12からパス・メトリックS00(new)〜S0
3(new)が供給されるタイミングで、パス・メトリック
・メモリ13及び13のダブル・バッファ構造の書
き込み側の面におけるパス・メトリックS00(new)〜
S03(new)の書き込み領域を指定するためのアドレス
ADを生成してパス・メトリックS00(new)〜S03
(new)と共にパス・メトリック・メモリ13〜13
に供給し、パス・メトリック・メモリ13〜13
活性化するためのライト・ストローブWSを生成してセ
レクタ15に供給する。また、制御回路16は、図2
(17)に示すように、周期Tの前半部分では、パス・
メトリック・メモリ13及び13にパス・メトリッ
クSxx(new)を記憶させるために、"L"レベルの選択
信号Sを生成して出力している。これにより、セレク
タ15が制御回路16から供給された選択信号S
基づいて、メモリ制御回路14から供給されたライト・
ストローブWSをパス・メトリック・メモリ13及び
13に供給するので、パス・メトリック・メモリ13
及び13が活性化され、図2(5)及び(6)並び
に図4に示すように、パス・メトリックS00(new)〜
S03(new)がパス・メトリック・メモリ13 及び1
のそれぞれのダブル・バッファ構造の書き込み側の
面に書き込まれる。
【0042】次に、第2のタイムスロットでは、ACS
演算回路12〜12において、前の周期Tの状態0
2、状態03、状態82及び状態83にそれぞれに対応
するパス・メトリックS02(old)、S03(old)、S8
2(old)及びS83(old)を用いて、現在の周期Tの新た
な状態04〜状態07にそれぞれ対応するパス・メトリ
ックS04(new)〜S07(new)を求める必要がある。こ
のため、制御回路16は、図2(18)に示す"H"レベ
ルの選択信号Sを生成してセレクタ15に供給し、
メモリ制御回路14は、パス・メトリック・メモリ13
〜13のダブル・バッファ構造の読み出し側の面に
おけるパス・メトリックS02(old)、S03(old)、S
82(old)及びS83(old)の読み出し領域を指定するた
めのアドレスADを生成してパス・メトリック・メモリ
13〜13に供給すると共に、パス・メトリック・
メモリ13〜13を活性化するためのリード・スト
ローブRSを生成してセレクタ15に供給する。これ
により、セレクタ15が制御回路16から供給された
選択信号Sに基づいて、メモリ制御回路14から供給
されたリード・ストローブRSをパス・メトリック・メ
モリ13及び13に供給するので、パス・メトリッ
ク・メモリ13及び13が活性化され、図2(1
0)、図2(12)及び図4に示すように、パス・メト
リック・メモリ13及び13のそれぞれのダブル・
バッファ構造の読み出し側の面からパス・メトリックS
02(old)、S03(old)、S82(old)及びS83(old)
が読み出され、メモリ制御回路14を経て、図2(1
3)〜(16)に示すように、ACS演算回路12
12に供給される。したがって、ACS演算回路12
〜12は、メモリ制御回路14から供給されたパス
・メトリックS02(old)、S03(old)、S82(old)
及びS83(old)と、ブランチ・メトリック演算回路1
1から供給されたブランチ・メトリックBMxx−yy
とを用いてパス・メトリックS04(new)〜S07(new)
を求めて、図2(1)〜(4)に示すように、メモリ制
御回路14及びトレースバック演算回路17に供給する
と共に、パス選択情報を生成してトレースバック演算回
路17に供給する。
【0043】メモリ制御回路14は、ACS演算回路1
〜12からパス・メトリックS04(new)〜S0
7(new)が供給されるタイミングで、パス・メトリック
・メモリ13及び13のダブル・バッファ構造の書
き込み側の面におけるパス・メトリックS04(new)〜
S07(new)の書き込み領域を指定するためのアドレス
ADを生成してパス・メトリックS04(new)〜S07
(new)と共にパス・メトリック・メモリ13〜13
に供給し、パス・メトリック・メモリ13〜13
活性化するためのライト・ストローブWSを生成してセ
レクタ15に供給する。また、制御回路16は、図2
(17)に示すように、周期Tの前半部分では、パス・
メトリック・メモリ13及び13にパス・メトリッ
クSxx(new)を記憶させるために、"L"レベルの選択
信号Sを生成して出力している。これにより、セレク
タ15が制御回路16から供給された選択信号S
基づいて、メモリ制御回路14から供給されたライト・
ストローブWSをパス・メトリック・メモリ13及び
13に供給するので、パス・メトリック・メモリ13
及び13が活性化され、図2(5)及び(6)に示
すように、パス・メトリックS04(new)〜S07(new)
がパス・メトリック・メモリ13及び13 のそれぞ
れのダブル・バッファ構造の書き込み側の面に書き込ま
れる。なお、第3のタイムスロット以降の動作について
は、上記した第1及び第2のタイムスロットにおけるそ
れと略同様であるので、その説明を省略する。
【0044】このように、この例の構成によれば、AC
S演算回路を4個設けると共に、セレクタ15及び1
を設けてパス・メトリックSxx(old)を読み出す
パス・メトリック・メモリの組とパス・メトリックSx
x(new)を書き込むパス・メトリック・メモリの組とを
異ならせているので、従来のように周期T/128をタ
イムスロットとする処理が不要となり、周期T/64を
タイムスロットとする処理だけで良い。また、この例の
構成によれば、1回のタイムスロットの間に、パス・メ
トリックSxx(old)の読み出しとパス・メトリックS
xx(new)の書き込みとが可能となる。したがって、安
価な構成でビタビ復号処理の高速化を図ることができ
る。
【0045】B.第2の実施例 次に、第2の実施例について説明する。図6はこの発明
の第2の実施例であるビタビ復号器の要部の電気的構成
を示すブロック図である。この図において、図1の各部
に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略
する。この図に示すビタビ復号器においては、ACS演
算回路12〜12、メモリ制御回路14及び制御回
路16に代えて、ACS演算回路21〜21、メモ
リ制御回路22及び制御回路23が新たに設けられてい
る。ACS演算回路21〜21は、生き残りパスを
各状態毎に判定するために、合計256状態分をそれぞ
れ32状態について、時分割処理により周期T/32毎
に、パス・メトリック・メモリ13〜13から読み
出されメモリ制御回路22を経て供給された前の周期T
の2つの状態に対応するパス・メトリックSxx(old)
(データ長は例えば、1状態当たり12〜16ビットと
する)に、ブランチ・メトリック演算回路11において
新たに計算された2つの状態遷移に対応するブランチ・
メトリックBMxx−yyをそれぞれ加算し、2つの加
算結果を比較し、比較結果に基づいて2つのパスの一方
を選択した後、選択したパスに対応する加算結果を現在
の周期Tの新たな状態に対応するパス・メトリックSx
x(new)(データ長は例えば、1状態当たり12〜16
ビットとする)としてメモリ制御回路22を経てパス・
メトリック・メモリ13〜13に記憶すると共に、
トレースバック演算回路17に供給し、また、パス選択
情報を生成してトレースバック演算回路17に供給す
る。メモリ制御回路22は、パス・メトリック・メモリ
13〜13から読み出されたパス・メトリックSx
x(old)のACS演算回路21〜21への供給と、
ACS演算回路21〜21から供給されたパス・メ
トリックSxx(new)のパス・メトリック・メモリ13
〜13への書き込みとを制御するために、パス・メ
トリック・メモリ13〜13の読み出し領域及び書
き込み領域を指定するためのアドレスADと、パス・メ
トリックSxx(old)を読み出すべきパス・メトリック
・メモリ13〜13を活性化するためのリード・ス
トローブRSと、パス・メトリックSxx(new)を書き
込むべきパス・メトリック・メモリ13〜13を活
性化するためのライト・ストローブWSとを生成する。
制御回路16は、外部から供給される周期Tに関するタ
イミング信号STに基づいて、ACS演算回路21
21の演算タイミングを制御すると共に、セレクタ1
及び15を制御するための選択信号S及びS
を生成する。
【0046】また、パス・メトリック・メモリ13
13は、構成自体は第1の実施例と同様であるが、記
憶されるパス・メトリックは第1の実施例とは異なる。
即ち、パス・メトリック・メモリ13〜13には、
1アドレス当たり、32状態に対応するパス・メトリッ
クが1記憶単位として、それぞれ状態(00,01,0
2,03,08,09,0A,0B,……,7A,7
B)に対応するパス・メトリック(S00,S01,S
02,S03,S08,S09,S0A,S0B,…
…,S7A,S7B)と、状態(04,05,06,0
7,0C,0D,0E,0F,……,7E,7F)に対
応するパス・メトリック(S04,S05,S06,S
07,S0C,S0D,S0E,S0F,……,S7
E,S7F)と、状態(80,81,82,83,8
8,89,8A,8B,……,FA,FB)に対応する
パス・メトリック(S80,S81,S82,S83,
S88,S89,S8A,S8B,……,SFA,SF
B)と、状態(84,85,86,87,8C,8D,
8E,8F,……,FE,FF)に対応するパス・メト
リック(S84,S85,S86,S87,S8C,S
8D,S8E,S8F,……,SFE,SFF)とに分
けて記憶される。要するに、パス・メトリック・メモリ
13及び13には、下位状態(00〜7F)におけ
る隣接する4つの状態に対応する4個のパス・メトリッ
クが交互に記憶され、パス・メトリック・メモリ13
及び13には、上位状態(80〜FF)における隣接
する4つの状態に対応する4個のパス・メトリックが交
互に記憶される。
【0047】次に、上記構成のビタビ復号器の概略的な
動作について、図6及び図7に示す動作説明図を参照し
て説明する。まず、第1のタイムスロットでは、ACS
演算回路21〜21において、図6にA及びBで示
すように、前の周期Tの状態00〜状態03及び状態8
0〜状態83にそれぞれに対応するパス・メトリックS
00(old)〜S03(old)及びS80(old)〜S83(old)
を用いて、現在の周期Tの新たな状態00〜状態07に
それぞれ対応するパス・メトリックS00(new)〜S0
7(new)を求める必要がある。即ち、パス・メトリック
S00(new)及びS01(new)は、図6にC及びDで示す
ように、パス・メトリックS00(old)とパス・メトリ
ックS80(old)とを用いて、上記した式(1)と式
(2)及び式(3)と式(4)とのそれぞれいずれか小
さい方を選択して求め、また、パス・メトリックS06
(new)及びS07(new)は、図6にE及びFで示すよう
に、パス・メトリックS03(old)とパス・メトリック
S83(old)とを用いて、式(9)と式(10)及び式
(11)と式(12)とのそれぞれいずれか小さい方を
選択して求める必要がある。
【0048】
【数9】 S06(new)a=S03(old)+BM03−06……(9)
【0049】
【数10】 S06(new)b=S83(old)+BM83−06……(10)
【0050】
【数11】 S07(new)a=S83(old)+BM83−07……(11)
【0051】
【数12】 S07(new)b=S03(old)+BM03−07……(12)
【0052】このため、制御回路23は、"L"レベルの
選択信号Sを生成してセレクタ15に供給し、メモ
リ制御回路22は、パス・メトリック・メモリ13
13 のダブル・バッファ構造の読み出し側の面におけ
るパス・メトリックS00(old)〜S03(old)及びS8
0(old)〜S83(old)の読み出し領域を指定するための
アドレスADを生成してパス・メトリック・メモリ13
〜13に供給すると共に、パス・メトリック・メモ
リ13〜13を活性化するためのリード・ストロー
ブRSを生成してセレクタ15に供給する。これによ
り、セレクタ15が制御回路23から供給された選択
信号Sに基づいて、メモリ制御回路22から供給され
たリード・ストローブRSをパス・メトリック・メモリ
13及び13に供給するので、パス・メトリック・
メモリ13及び13が活性化され、図7に示すよう
に、パス・メトリック・メモリ13及び13のそれ
ぞれのダブル・バッファ構造の読み出し側の面からパス
・メトリックS00(old)〜S03(old)及びS80(ol
d)〜S83(old)が読み出され、メモリ制御回路22を
経て、ACS演算回路21〜21に供給される。し
たがって、ACS演算回路21〜21は、メモリ制
御回路22から供給されたパス・メトリックS00(ol
d)〜S03(old)及びS80(old)〜S83(old)と、ブ
ランチ・メトリック演算回路11から供給されたブラン
チ・メトリックBMxx−yyとを用いてパス・メトリ
ックS00(new)〜S07(new)を求めて、メモリ制御回
路22及びトレースバック演算回路17に供給すると共
に、パス選択情報を生成してトレースバック演算回路1
7に供給する。メモリ制御回路22は、ACS演算回路
21〜21からパス・メトリックS00(new)〜S
07(new)が供給されるタイミングで、パス・メトリッ
ク・メモリ13及び13のダブル・バッファ構造の
書き込み側の面におけるパス・メトリックS00(new)
〜S07(new)の書き込み領域を指定するためのアドレ
スADを生成してパス・メトリックS00(new)〜S0
7(new)と共にパス・メトリック・メモリ13〜13
に供給し、パス・メトリック・メモリ13〜13
を活性化するためのライト・ストローブWSを生成して
セレクタ15に供給する。また、制御回路23は、周
期Tの前半部分では、パス・メトリック・メモリ13
及び13にパス・メトリックSxx(new)を記憶させ
るために、"L"レベルの選択信号Sを生成して出力し
ている。これにより、セレクタ15が制御回路23か
ら供給された選択信号Sに基づいて、メモリ制御回路
22から供給されたライト・ストローブWSをパス・メ
トリック・メモリ13及び13に供給するので、パ
ス・メトリック・メモリ13及び13が活性化さ
れ、図4に示すように、パス・メトリックS00(new)
〜S07(new)がパス・メトリック・メモリ13及び
13のそれぞれのダブル・バッファ構造の書き込み側
の面に書き込まれる。
【0053】次に、第2のタイムスロットでは、ACS
演算回路21〜21において、前の周期Tの状態0
4〜状態07、状態84及び状態87にそれぞれに対応
するパス・メトリックS04(old)〜S07(old)及びS
84(old)〜S87(old)を用いて、現在の周期Tの新た
な状態08〜状態0Fにそれぞれ対応するパス・メトリ
ックS08(new)〜S0F(new)を求める必要がある。こ
のため、制御回路23は、"H"レベルの選択信号S
生成してセレクタ15に供給し、メモリ制御回路22
は、パス・メトリック・メモリ13〜13 のダブル
・バッファ構造の読み出し側の面におけるパス・メトリ
ックS04(old)〜S07(old)及びS84(old)〜S8
7(old)の読み出し領域を指定するためのアドレスAD
を生成してパス・メトリック・メモリ13〜13
供給すると共に、パス・メトリック・メモリ13〜1
を活性化するためのリード・ストローブRSを生成
してセレクタ15に供給する。これにより、セレクタ
15が制御回路23から供給された選択信号Sに基
づいて、メモリ制御回路22から供給されたリード・ス
トローブRSをパス・メトリック・メモリ13及び1
に供給するので、パス・メトリック・メモリ13
及び13が活性化され、び図4に示すように、パス・
メトリック・メモリ13及び13のそれぞれのダブ
ル・バッファ構造の読み出し側の面からパス・メトリッ
クS04(old)〜S07(old)及びS84(old)〜S87
(old)が読み出され、メモリ制御回路22を経て、AC
S演算回路21〜21に供給される。したがって、
ACS演算回路21〜21は、メモリ制御回路22
から供給されたパス・メトリックS04(old)〜S07
(old)及びS84(old)〜S87(old)と、ブランチ・メ
トリック演算回路11から供給されたブランチ・メトリ
ックBMxx−yyとを用いてパス・メトリックS08
(new)〜S0F(new)を求めて、メモリ制御回路22及び
トレースバック演算回路17に供給すると共に、パス選
択情報を生成してトレースバック演算回路17に供給す
る。メモリ制御回路22は、ACS演算回路21〜2
からパス・メトリックS08(new)〜S0F(new)が
供給されるタイミングで、パス・メトリック・メモリ1
及び13のダブル・バッファ構造の書き込み側の
面におけるパス・メトリックS08(new)〜S0F(new)
の書き込み領域を指定するためのアドレスADを生成し
てパス・メトリックS08(new)〜S0F(new)と共にパ
ス・メトリック・メモリ13〜13に供給し、パス
・メトリック・メモリ13〜13を活性化するため
のライト・ストローブWSを生成してセレクタ15
供給する。また、制御回路23は、周期Tの前半部分で
は、パス・メトリック・メモリ13及び13にパス
・メトリックSxx(new)を記憶させるために、"L"レ
ベルの選択信号Sを生成して出力している。これによ
り、セレクタ15が制御回路23から供給された選択
信号Sに基づいて、メモリ制御回路22から供給され
たライト・ストローブWSをパス・メトリック・メモリ
13及び13に供給するので、パス・メトリック・
メモリ13及び13が活性化され、パス・メトリッ
クS08(new)〜S0F(new)がパス・メトリック・メモ
リ13及び13のそれぞれのダブル・バッファ構造
の書き込み側の面に書き込まれる。なお、第3のタイム
スロット以降の動作については、上記した第1及び第2
のタイムスロットにおけるそれと略同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0054】このように、この例の構成によれば、AC
S演算回路を8個設けると共に、セレクタ15及び1
を設けてパス・メトリックSxx(old)を読み出す
パス・メトリック・メモリの組とパス・メトリックSx
x(new)を書き込むパス・メトリック・メモリの組とを
異ならせているので、第1の実施例のように周期T/6
4をタイムスロットとする処理が不要となり、周期T/
32をタイムスロットとする処理だけで良い。また、こ
の例の構成によれば、1回のタイムスロットの間に、パ
ス・メトリックSxx(old)の読み出しとパス・メトリ
ックSxx(new)の書き込みとが可能となる。したがっ
て、安価な構成でビタビ復号処理の高速化を図ることが
できる。
【0055】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の各実施例においては、ACS演算回路を4個又は8個
設ける例を示したが、これに限定されず、ACS演算回
路を6個又は10個以上の偶数個設けても良い。ただ、
受信データとの関係上、ACS演算回路は2個(jは
2以上の整数)設けるのが望ましい。また、上述の各実
施例においては、メモリ制御回路14又は22、セレク
タ15及び15並びに制御回路16又は23により
パス・メトリック・メモリ13〜13に対するパス
・メトリックSxx(old)の読み出しとパス・メトリッ
クSxx(new)の書き込みを制御する例を示したが、こ
れに限定されない。要するに、パス・メトリックSxx
(old)の読み出し時とパス・メトリックSxx(new)の書
き込み時とで活性化されるパス・メトリック・メモリの
組み合わせを異ならせることができるものであればどの
ような構成でも良い。さらに、上述の各実施例において
は、パス・メトリック・メモリ13〜13 をそれぞ
れ同一の記憶容量を有する4個のRAMで構成する例を
示したが、これに限定されず、他の記憶媒体で構成して
も良いし、単一の記憶媒体を分割して用いても良い。さ
らに、RAMの個数や単一の記憶媒体の分割数も4個に
限らず、任意の個数で良い。
【0056】また、上述の各実施例においては、各手段
をハードウェアで構成した例を示したが、これに限定さ
れない。即ち、上記ビタビ復号器を、CPU(中央処理
装置)と、ROMやRAM等の内部記憶装置と、FDD
(フロッピー・ディスク・ドライバ)、HDD(ハード
・ディスク・ドライバ)、CD−ROMドライバ等の外
部記憶装置と、出力手段と、入力手段とを有するコンピ
ュータによって構成し、上記ブランチ・メトリック演算
回路11、ACS演算回路12〜12,21〜2
、メモリ制御回路14,22、セレクタ15,1
、制御回路16,23及びトレースバック演算回路
17がCPUによって構成され、これらの機能がビタビ
復号プログラムとして、ROM等の半導体メモリや、F
D、HDやCD−ROM等の記憶媒体に記憶されている
と構成しても良い。この場合、上記内部記憶装置、ある
いは外部記憶装置がパス・メトリック・メモリ13
13となり、ビタビ復号プログラムは、記憶媒体から
CPUに読み込まれ、CPUの動作を制御する。CPU
は、ビタビ復号プログラムが起動されると、ブランチ・
メトリック演算回路11、ACS演算回路12〜12
,21〜21、メモリ制御回路14,22、セレ
クタ15,15、制御回路16,23及びトレース
バック演算回路17として機能し、ビタビ復号プログラ
ムの制御により、上記した処理を実行するのである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、読み出しのアクセスに必要なパス・メトリック
・メモリを同時に選択してACS演算の同時並行処理の
演算数に応じた前の周期の状態に対応するパス・メトリ
ックをパス・メトリック・メモリから一度に読み出し、
ACS演算を同時並行処理した後、書き込みのアクセス
に必要なパス・メトリック・メモリを同時に選択してA
CS演算の結果である現在の周期の状態に対応するパス
・メトリックをパス・メトリック・メモリに一度に書き
込むようにしたので、安価な構成でビタビ復号処理の高
速化を図ることができる。また、この発明の構成によれ
ば、前の周期の状態に対応するパス・メトリック読み出
しと現在の周期の状態に対応するパス・メトリックの書
き込みとが同時に可能となる。したがって、さらに、ビ
タビ復号処理の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるビタビ復号器の
要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同ビタビ復号器の概略的な動作の一例を説明す
るためのタイミング・チャートである。
【図3】同ビタビ復号器の概略的な動作の一例を説明す
るための図である。
【図4】同ビタビ復号器の概略的な動作の一例を説明す
るための図である。
【図5】この発明の第2の実施例であるビタビ復号器の
要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】同ビタビ復号器の概略的な動作の一例を説明す
るための図である。
【図7】同ビタビ復号器の概略的な動作の一例を説明す
るための図である。
【図8】従来のビタビ復号器の要部の電気的構成例を示
すブロック図である。
【図9】トレリス構造の一例を示す図である。
【図10】従来のビタビ復号器におけるパス・メトリッ
ク・メモリに対するアクセスの一例を説明するためのタ
イミング・チャートである。
【符号の説明】
12〜12,21〜21 ACS演算回路 13〜13 パス・メトリック・メモリ 14,22 メモリ制御回路 15,15 セレクタ(メモリ制御回路) 16,23 制御回路(メモリ制御回路)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復号データの更新周期毎に供給される受
    信データの系列に基づいて計算された2つの状態遷移に
    対応するブランチ・メトリックと、前の周期の2つの状
    態に対応するパス・メトリックとに基づいて、現在の周
    期の状態に対応するパス・メトリックを求めるACS演
    算を行うビタビ復号方法において、 前記ACS演算の同時並行処理の演算数に応じた前記前
    の周期の状態に対応するパス・メトリックをパス・メト
    リック・メモリから一度に読み出す第1のステップと、 前記ACS演算を同時並行処理する第2のステップと、 前記ACS演算の結果を前記パス・メトリック・メモリ
    に一度に書き込む第3のステップとを有し、 前記第1及び第3のステップでは、読み出し又は書き込
    みのアクセスに必要なパス・メトリック・メモリを同時
    に選択することを特徴とするビタビ復号方法。
  2. 【請求項2】 複数個の記憶媒体又は記憶領域からな
    り、復号データの更新周期の前の周期の状態に対応する
    パス・メトリックと現在の周期の状態に対応するパス・
    メトリックとが記憶されるパス・メトリック・メモリを
    備え、 前記複数個の記憶媒体又は記憶領域のいくつかを組み合
    わせて選択して前記前の周期の2つの状態に対応するパ
    ス・メトリックを前記パス・メトリック・メモリから複
    数組読み出す第1のステップと、 前記更新周期毎に供給される受信データの系列に基づい
    て計算された2つの状態遷移に対応する複数個のブラン
    チ・メトリックと、前記前の周期の2つの状態に対応す
    る複数組のパス・メトリックとに基づいて、現在の周期
    の状態に対応する複数個のパス・メトリックを求めるA
    CS演算を同時に行う第2のステップと、 前記ACS演算の結果を書き込むべき前記第1のステッ
    プの組み合わせと異なる組み合わせで前記複数個の記憶
    媒体又は記憶領域のいくつかを選択して前記現在の周期
    の状態に対応する複数個のパス・メトリックを書き込む
    第3のステップとを有することを特徴とするビタビ復号
    方法。
  3. 【請求項3】 復号データの更新周期の前の周期の下位
    状態に対応するパス・メトリックと現在の周期の下位状
    態に対応するパス・メトリックとが記憶される第1及び
    第2のパス・メトリック・メモリと、前記更新周期の前
    の周期の上位状態に対応するパス・メトリックと現在の
    周期の上位状態に対応するパス・メトリックとが記憶さ
    れる第3及び第4のパス・メトリック・メモリとを備
    え、 前記第1及び第3のパス・メトリック・メモリ又は前記
    第2及び第4のパス・メトリック・メモリから前記前の
    周期の隣接する複数の下位状態に対応する複数個のパス
    ・メトリックと前記前の周期の隣接する複数の上位状態
    に対応する複数個のパス・メトリックとを読み出す第1
    のステップと、 前記更新周期毎に供給される受信データの系列に基づい
    て計算された2つの状態遷移に対応する複数個のブラン
    チ・メトリックと、読み出された前記前の周期の隣接す
    る複数の下位状態に対応する複数個のパス・メトリック
    及び前記前の周期の隣接する複数の上位状態に対応する
    複数個のパス・メトリックとに基づいて、現在の周期の
    状態に対応する複数個のパス・メトリックを求めるAC
    S演算を同時に行う第2のステップと、 前記第1及び第2のパス・メトリック・メモリ又は前記
    第3及び第4のパス・メトリック・メモリに前記現在の
    周期の状態に対応する複数個のパス・メトリックを書き
    込む第3のステップとを有することを特徴とするビタビ
    復号方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のステップでは、前記第1のス
    テップで読み出されたパス・メトリックの個数の合計と
    同数個の現在の周期の状態に対応するパス・メトリック
    を求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    に記載のビタビ復号方法。
  5. 【請求項5】 前記第1乃至第3のステップは、1回の
    タイムスロット内に行うことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1に記載のビタビ復号方法。
  6. 【請求項6】 復号データの更新周期の前の周期の状態
    に対応するパス・メトリックと現在の周期の状態に対応
    するパス・メトリックとが記憶されるパス・メトリック
    ・メモリと、 前記更新周期毎に供給される受信データの系列に基づい
    て計算された2つの状態遷移に対応する複数個のブラン
    チ・メトリックと、前記パス・メトリック・メモリから
    読み出された前の周期の2つの状態に対応する複数組の
    パス・メトリックとに基づいて、現在の周期の状態に対
    応する複数個のパス・メトリックを求めるACS演算を
    同時に行う複数個のACS演算回路と、 前記ACS演算回路の個数に応じて、複数個のパス・メ
    トリックを読み出すため又は書き込むために、前記パス
    ・メトリック・メモリを一度にアクセスするメモリ制御
    回路とを備えてなることを特徴とするビタビ復号器。
  7. 【請求項7】 複数個の記憶媒体又は記憶領域からな
    り、復号データの更新周期の前の周期の状態に対応する
    パス・メトリックと現在の周期の状態に対応するパス・
    メトリックとが記憶されるパス・メトリック・メモリ
    と、 前記更新周期毎に供給される受信データの系列に基づい
    て計算された2つの状態遷移に対応する複数個のブラン
    チ・メトリックと、前記パス・メトリック・メモリから
    読み出された前の周期の2つの状態に対応する複数組の
    パス・メトリックとに基づいて、現在の周期の状態に対
    応する複数個のパス・メトリックを求めるACS演算を
    同時に行う複数個のACS演算回路と、 前記複数個の記憶媒体又は記憶領域のいくつかを組み合
    わせて選択して前記前の周期の2つの状態に対応するパ
    ス・メトリックを前記パス・メトリック・メモリから複
    数組読み出すと共に、前記ACS演算の結果を書き込む
    べき読み出し時と異なる組み合わせで前記複数個の記憶
    媒体又は記憶領域のいくつかを選択して前記現在の周期
    の状態に対応する複数個のパス・メトリックを書き込む
    メモリ制御回路とを備えてなることを特徴とするビタビ
    復号器。
  8. 【請求項8】 復号データの更新周期の前の周期の下位
    状態に対応するパス・メトリックと現在の周期の下位状
    態に対応するパス・メトリックとが記憶される第1及び
    第2のパス・メトリック・メモリと、 前記更新周期の前の周期の上位状態に対応するパス・メ
    トリックと現在の周期の上位状態に対応するパス・メト
    リックとが記憶される第3及び第4のパス・メトリック
    ・メモリと、 前記更新周期毎に供給される受信データの系列に基づい
    て計算された2つの状態遷移に対応する複数個のブラン
    チ・メトリックと、読み出された前記前の周期の隣接す
    る複数の下位状態に対応する複数個のパス・メトリック
    及び前記前の周期の隣接する複数の上位状態に対応する
    複数個のパス・メトリックとに基づいて、現在の周期の
    状態に対応する複数個のパス・メトリックを求めるAC
    S演算を同時に行う複数個のACS演算回路と、 前記第1及び第3のパス・メトリック・メモリ又は前記
    第2及び第4のパス・メトリック・メモリから前記前の
    周期の隣接する複数の下位状態に対応する複数個のパス
    ・メトリックと前記前の周期の隣接する複数の上位状態
    に対応する複数個のパス・メトリックとを読み出すと共
    に、前記第1及び第2のパス・メトリック・メモリ又は
    前記第3及び第4のパス・メトリック・メモリに前記現
    在の周期の状態に対応する複数個のパス・メトリックを
    書き込むメモリ制御回路とを備えてなることを特徴とす
    るビタビ復号器。
  9. 【請求項9】 前記複数個のACS演算回路は、前記メ
    モリ制御回路により読み出されたパス・メトリックの個
    数の合計と同数設けられていることを特徴とする請求項
    6乃至8のいずれか1に記載のビタビ復号器。
  10. 【請求項10】 前記複数個のACS演算回路及び前記
    メモリ制御回路は、1回のタイムスロット内に処理を行
    うことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1に記載
    のビタビ復号器。
  11. 【請求項11】 コンピュータに請求項1乃至10のい
    ずれか1に記載の機能を実現させるためのビタビ復号プ
    ログラムを記憶した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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