JP3753822B2 - ビタビ復号方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は畳み込み符号を復号するビタビ復号方法および装置に関し、特にパスメモリ回路に読出修正書込( Read Modify Write)を行ってその回路規模縮小を可能とするビタビ復号方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル伝送における誤り訂正法として、ビタビ復号法(G.D.Forney, Jr.,“The Viterbi Algorithm” Proceedings of IEEE, vol.61, pp268-278, Mar.1973. 参照)がある。このビタビ復号法は、最尤復号を効率よく、実現するアルゴリズムである。
【0003】
このビタビ復号法が適用されるたたみ込み符号は、例えば、図5に示すたたみ込み符号器を用いて送信側で符号化する。図5のたたみ込み符号器は、入力uが接続されたa,bの2ビットからなるシフトレジスタと、y(1) =u+b+a,y(2) =u+aを生成する2つの排他的論理和回路とで構成されている。そしてこの符号器は、1ビットの入力uに対して2ビットの出力y(1),y(2)が生成され、入力の1ビットの変化が出力の連続する3ビットに影響するので、符号化率R=1/2,拘束長L=3である。こうして符号化が施されたビタビ符号は、受信側で図6に示すトレリス表現に基づいた復号(誤り訂正)が行われる。
【0004】
この図6を参照するに、各太線は時刻k=4まで復号をすすめたときの、各状態{a,b}={0,0},〜,{1,1}でそれぞれ選択され生き残った生き残りパス(復号系列の候補)V(0),〜,V(3)を表すものである。この生き残りパスは、受信系列と伝送系列の距離差をもとに選択される。各時刻まで復号をすすめたときの、その距離差(ハミング距離差)に相当するパスメトリックを図6では実線の四角で表している。点線の四角は捨てられたパスのパスメトリックである。
【0005】
図6から明らかなように、時刻:k=4まで復号をすすめたときの生き残りパスV(0),〜,V(3)のパスメトリックは、それぞれ1,1,2,2である。一般に、各生き残りパスの過去の系列ほど1本にまとまる確率が高いので、生き残りのパスのメモリ長を適当な長さ(拘束長の4〜6倍)で打ち切り、最過去のシンボルをその時刻の復号シンボルとして出力する。
【0006】
また誤りパターンによっては各生き残りパスの最過去のビットが一致しないことがままあるが、上記パスメトリックが最小のものが、最も確からしい復号系列に相当することはいうまでもない。
【0007】
ビタビ復号の装置化において、パスメトリックの演算は図7に示す状態遷移の組を単位として実現できる。時刻(k−1)で選択された生き残りパスのパスメトリックをそれぞれΓk−1,Γ’k−1とし、現在の受信符号との距離差に相当するブランチメトリックをλk,λ’kとする。現在の時刻kにおける生き残りパスの候補は、各状態で2つずつ存在し、それぞれのパスメトリックはΓk−1,Γ’k−1,λk,λ’kを用いて(Γk−1+λk),(Γ’k−1+λ’k),(Γk−1+λ’k),(Γ’k−1+λk)で表される。また各状態ではそれぞれのパスメトリックの内、小さい方に相当するパスが選択される。
【0008】
このようにパスメトリックの演算は加算(Add)、比較(Compare)および選択(Select)の操作で実現できる。そこで、このようなパスメトリックの演算器をACSユニット(ACSU)と呼ぶことにする。
【0009】
ビタビ復号器全体の構成例を図8のブロック図に示す。ACSU(図8では804a及び804bで示す)の数は可能な状態数をNs=2L−1(L:拘束長)とすると、それぞれが状態2個分に対応するので、(Ns/2)個である。したがって、この従来例ではL=3のため、Ns/2=2である。
【0010】
3つの比較判定回路821a,821b,821cにより構成される最尤判定部805は最も確からしい生き残りパス(最尤パス)を判定するために、最小のパスメトリックを検出することを目的とするものである。図8に示すように比較判定回路821a,821b,821cをツリー状に構成して最尤判定部805を構成するときには、(Ns−1)個の比較選択回路を必要とする。
【0011】
パスメモリ更新回路807は各状態で残すパスを更新することを目的とするものである。すなわち、各状態{0,0}=(0),{0,1}=(1),{0,1}=(2),{1,1}=(3)で選択し残したパスを示すパス選択信号β(0),β(1),β(2),β(3)により、図6に示すV(0),〜,V(3)の最過去のシンボルに相当する復号シンボルの候補σ(0),〜,σ(3)を出力する。
【0012】
ビタビ復号のセレクタ808はこれらの復号シンボルの候補σ(0),〜,σ(3)のうちから最尤パスに相当する復号シンボルを選択し、ビタビ復号シンボルとして、出力するものである。この選択には最尤判定部805から出力される最尤パスを示す選択情報Pm(=0 or 1 or 2 or 3)を用いる。
【0013】
ところで図6では、ブランチメトリックとしてハミング距離を用いたが、より訂正能力を高めるため、軟判定を導入して、ユークリッド距離、あるいは、ユークリッド距離の二乗をブランチメトリックに用いる方法がある。この場合、ブランチメトリックを3bitで表現するとすれば、復号性能を劣化させないためには各パスメトリックのレジスタは6bitから8bitが必要である。
【0014】
実際に用いるたたみ込み符号は、拘束長が大きいほど、訂正能力が大きいので、L=7程度のものがよく用いられている。符号化率R=1/2,拘束長L=7の場合のビタビ復号器の全体構成図を図9に示す。たたみ込み符号器の状態数はNa=2L-1 =64であるから最尤判定部の比較入力の数も64となる。
【0015】
ビタビ復号は復号パスの候補を、各状態に対応したパスメトリックに基づいて逐次的に切り捨てていくことで、常に状態数(Ns)分の復号パス(生き残りパス)しか残さないようにする。こうすることで、効率的な最尤復号を実現できるわけである。
【0016】
図10のように各生き残りパスは、ある適当な長さMsより過去に相当するパスについて1本に合流する確率が高い。生き残りパスのうち対応するパスメトリックが最小のパス(最尤パス)をMs段分さかのぼった遷移に対応する情報ビットδ(t−Ms)がビタビ復号出力になる。
【0017】
これをこのまま、パスメモリ上にすべての64個のパスを記憶し、1ステップごとに選択、記録していたのでは効率が悪い。それを改善する手法としてトレースバック方法がある。
【0018】
トレースバック方法では、パスメモリでは各状態からの遷移方向(r=1/2の時1ビット)のみを記録しておき、最終状態から逆方向にパスの遷移をMsだけ遡り復号出力を行う。
【0019】
ただし、毎ステップにこの遡る動作を行うことは、大変なので、ある程度の長さ分を一度に行う。例えば、Msは十分な長さの(遡りパスが収束するぐらいの)値を取る得る値とした時、2Ms分を行えば、前半のMsは、パスの収束がないため、信頼性が低いということでデータを捨て、残りのMs遡る時の復号出力を行う。ただし、時間方向とは逆方向に進むので、一度バッファリングを行い出力する(LIFOのようなもの)。
【0020】
トレースバック回路は図11に示すような、たたみ込み符号化を鏡に向かって、折り返した様な回路を用いる。たたみ込みとは時間的に逆の動作が行われる。状態数のレジスタはちょうど、逆方向にシフトし、状態変化は符号化とまったく逆となる。この出力をとると、たたみ込みの入力系列が再現される。
【0021】
トレースバック動作ではパスメモリのデータの読み込みが時間的に逆方向なため、実際に必要なデータ長さは、
[パスメモリの時間方向の書き込み2Ms]+[トレースバック前半Ms分だけのデータ破棄]+[復号Ms]=4Ms
となり、Ms長のデータを復号するためには4Msだけの時間が必要になる。そこでデータを連続に復号するためには4個のRAMを必要とする。図12にRAMをA,B,C,Dとした時のタイミング図を示す。それぞれは位相をずらして、実行を行う。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来開発されているビタビ復号器は例えば拘束長7の時、パスメモリの幅が64ビットとなり、深さはトレースバックに必要なパスメモリ長Msの2倍のRAMが4個必要となっており、回路構成上、規模の大きいものであり、民生品に応用するのはかなり困難であるという問題点があった。
【0023】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、特にその装置化において、パスメモリの縮小化を可能としたビタビ復号方法および装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次の構成を有する。
すなわち請求項1記載の発明は、復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、前記ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、該複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、を備えてなるビタビ復号装置によるビタビ復号方法であって、前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれが、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行うとともに、各組で位相をずらして交互に動作することを要旨とするビタビ復号方法である。
【0025】
また請求項2記載の発明は、復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、を備えてなるビタビ復号装置によるビタビ復号方法であって、前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれが、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行うとともに、各組で位相をずらして交互に動作することを要旨とするビタビ復号方法である。
【0026】
また請求項3記載の発明は、復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、該最尤判定手段の判定結果によりパスメトリックを正規化する正規化手段と、前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段の判定結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、を備えてなるビタビ復号装置によるビタビ復号方法であって、前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれが、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行うとともに、各組で位相をずらして交互に動作することを要旨とするビタビ復号方法である。
【0027】
また請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のビタビ復号方法において、前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段との組は2組備えられ、これらの組の動作位相は、第1の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第2の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第1の位相と、第2の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第1の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第2の位相と、を含み、これら第1の位相及び第2の位相を交互に繰り返すことを要旨とする。
【0028】
また請求項5記載の発明は、復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、前記ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、該複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、前記パスメモリ手段とこれに対応する前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれに、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行わせるとともに、各組で位相をずらして交互に動作させる制御手段と、を備えたことを要旨とするビタビ復号装置である。
【0029】
また請求項6記載の発明は、復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、前記パスメモリ手段とこれに対応する前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれに、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行わせるとともに、各組で位相をずらして交互に動作させる制御手段と、を備えたことを要旨とするビタビ復号装置である。
【0030】
また、請求項7記載の発明は、復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、該最尤判定手段の判定結果によりパスメトリックを正規化する正規化手段と、前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段の判定結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、前記パスメモリ手段とこれに対応する前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれに、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行わせるとともに、各組で位相をずらして交互に動作させる制御手段と、を備えたことを要旨とするビタビ復号装置である。
【0031】
また請求項8記載の発明は、請求項5ないし請求項7のいずれか1項記載のビタビ復号装置において、前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段との組は2組備えられ、これらの組の動作位相は、第1の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第2の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第1の位相と、第2の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第1の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第2の位相と、を含み、これら第1の位相及び第2の位相を交互に繰り返すことを要旨とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係るビタビ復号装置の構成を示すブロック図である。
【0033】
同図において、ビタビ復号装置1は、復調シンボルが入力される入力端子3と、復調シンボルからブランチメトリックを計算するブランチメトリック演算手段であるブランチメトリックユニット(以下、BMUと略す)5と、正規化回路7と、ブランチメトリックとパスメトリックとの加算及び加算結果の比較選択を行う加算比較選択ユニット(以下、ACSUと略す)9と、パスメトリックのうち最小パスを選択する最尤判定回路11と、それぞれ2×Ms段からなりACSUの選択結果を記憶するパスメモリ回路13a,13bと、パスメモリ回路13a,13bから情報系列を推定するトレースバック回路15a、15bと、トレースバック回路15a、15bの一方を選択して出力するセレクタ17と、セレクタ17の時系列出力をラストイン・ファーストアウト(以下、LIFOと表記する)の順序で並べ変えるバッファ回路19と、出力端子21と、トレースバック制御回路23とを備えて構成されている。
【0034】
パスメモリ回路13a、13bは、それぞれ64ビット×(2×Ms)ワードのRAMである。また、パスメモリ回路13aとトレースバック回路15a、パスメモリ回路13bとトレースバック回路15bは、それぞれ互いに独立に動作可能な組をなすものである。
【0035】
次に、本実施の形態の動作を説明する。軟判定された復調データ’I’及び’Q‘は、BMU5によりブランチメトリックが算出される。次いで、正規化回路7によるパスメトリックのオーバフローを防ぐための正規化処理の後、各状態に対応したACSU9(図8に示した構成を32組備える)にてパスメトリックの更新が行われる。各パスメトリックΓ(0)〜Γ(63)のうち最尤パスに対応した最尤パスメトリックΓ(通常はΓの最小値:Γmin )が最尤判定回路11にて判定され、これが前記正規化に用いられる。
【0036】
ビタビ復号の候補を必要段数(Ms段)記憶・保持するのが、それぞれ2×Ms段(2×Msワード)のパスメモリ回路13a、13bである。この内容の更新には、各状態に対応したいずれのパスを選択したかを示す選択フラグβ(0)〜β(63)と、最尤パスに対応した最尤パス情報を用いる。なお、必要段数よりも十分大なる段数分記憶保持することが可能ならば、必ずしも最尤パス情報を必要としない。
【0037】
トレースバック法を用いて数十Mbpsの復号レートを実現する要点は、図10に示したように、生き残りパスをいったんMs段さかのぼったときに、すべての生き残りパスが1本に合流している場合には、さらにその先も1本に合流している(図10の破線部分)という、きわめて明快で単純な原理を利用することである。
【0038】
例えば、パスメモリ回路として2×Ms段分用意しておき、トレースバックの1周期を2×Msステップとする。上記の原理から、一旦Ms段トレースバックするとそこから先のトレースバックは、ビタビ復号の訂正能力の範囲内で正しい復号出力を次々と得ることができる。
【0039】
kステップのトレースバック後のレジスタの内容Sr,kを、
【数1】
Sr,k=βr−k(Sr,k−1)^(Sr,k−1>>1)
とする。ここで、Sr,0=SL,tである。すると、ビタビ復号出力はMs≦k≦2×Msの範囲で有効となり、
【数2】
δ(t−k)=Sr,k^1
となる。
【0040】
ただし、時間的に逆の順番で再生されるので、LIFO機能を有するバッファ回路19を設けて正しい順に出力する。バッファ回路19には、例えば1ビット×Msワードのメモリまたは左右シフト可能なシフトレジスタを用いても良い。このように、1回のトレースバックでビタビ復号出力がMsビット得られる。
【0041】
トレースバックの開始する状態数は、最尤判定回路11によって行われた最小状態から開始するとより正しいパスに収束しやすくなる。ただし、パスメモリの段数Msが十分に長い場合はどの状態からトレースバックを行っても、パスが収束する可能性が高いので、最尤判定を行わなくてもかまわない。
【0042】
連続的にビタビ復号を行うには、2×Ms段のパスメモリ回路13と図11に詳細を示したトレースバック回路15をそれぞれaおよびbの2組用意し、時間差を与えて動作させ、それぞれの復号出力をセレクタ17で切り替えて用いる。その動作を説明するタイミング図を図2に示す。
【0043】
なお、パスメモリ回路13とトレースバック回路15との組の数は2に限定されず、例えば3組設けて、各パスメモリ回路を3×Ms段とし、各組を2×Ms段トレースバックした後、Ms段出力動作させることもできる。
【0044】
図2のタイミング図において、十分に長い復号系列のビタビ復号が行われるものとし、それぞれβ(0)〜β(63)からなる64ビットで構成されたパス選択フラグβ(以下、64ビットのパス選択フラグを単にβで示すとともに、時刻を示す添え字を付加する)がACSU9よりクロック毎に出力されるとする(図2(a))。
【0045】
これによりパス選択フラグβtはクロック毎に状態が変化するが、時系列上でMs個ずつのパス選択フラグβtにより、本実施の形態の動作の区切り(位相)がつけられている。図2(j)には、Msクロック毎に動作の区切りを示す期間Ti(i=1,2,…)を付与している。
【0046】
まず、図2(a)ないし(d)及び(h)ないし(j)を参照して、パスメモリ回路13a及びトレースバック回路15aからなるa組の動作について説明する。
【0047】
パスメモリ回路13aは、T1及びT2からなる最初の2Msクロックの期間に、2Ms個のパス選択フラグ部β0 〜β2Ms-1を順次アドレス昇順で各記憶番地に記憶する。そして、次のMsクロックの期間(T3)に、パスメモリ回路13aからパス選択フラグβ2Ms-1〜βMsがアドレス降順で読み出され、トレースバック回路aによりトレースバックされる(TBa)。このトレースバック回路の“TB”とは、トレースバック動作のみでは出力しない読み捨てサイクルを示す。
【0048】
次いで、次のMsクロックの期間(T4)に、パスメモリ回路13aからパス選択フラグβMs-1〜β0 がアドレス降順で読み出され、トレースバック回路15aによりトレースバックされ、有効なMs個のトレースバック出力が出力される(OUTa)とともに、セレクタ17を介して順次バッファ回路19に書き込まれる。
【0049】
次いで、次のMsクロックの期間(T5)に、バッファ回路19から書きこまれた順序と逆の順序(LIFO)でトレースバックデータを読み出し、ビタビ復号出力として出力端子21より出力される。
【0050】
次に、図2(e)ないし(j)を参照して、パスメモリ回路13b及びトレースバック回路15bからなるb組の動作について説明する。b組の動作は、a組の動作からMsクロックだけ位相が遅れている。
【0051】
すなわち、パスメモリ回路13aの書き込み開始(T1の開始)からMsクロック遅れたT2の開始からパスメモリ回路13bの書き込みが始まり、2Msクロックの期間(T2及びT3)に、2Ms個のパス選択フラグβMs〜β3Ms-1 を順次アドレス昇順で各記憶番地に記憶する。そして、次のMsクロックの期間(T4)に、パスメモリ回路13bからパス選択フラグβ3Ms-1 〜β2Ms がアドレス降順で読み出され、トレースバック回路15bによりトレースバックされる(TBb)。
【0052】
次いで、次のMsクロックの期間(T5)に、パスメモリ回路13bからパス選択フラグβ2Ms-1 〜βMsがアドレス降順で読み出され、トレースバック回路15bによりトレースバックされ、有効なMs個のトレースバック出力が出力される(OUTb)とともに、セレクタ17を介して順次バッファ回路19に書き込まれる。
【0053】
次いで、次のMsクロックの期間(T6)に、バッファ回路19から書き込まれた順序と逆の順序(LIFO)でトレースバックデータを読み出してビタビ復号出力として出力端子21より出力される。
【0054】
次に、パスメモリ回路13a及びトレースバック回路15aからなるa組の読出修正書込動作について説明する。パスメモリ回路13a(13bも同様)は、前に説明したように4Msサイクルかけてデータを復号する。ただし、後半の2Msサイクル(例えば期間T3、T4)ではアドレスを降順でRAMを読み出しているが、この1サイクルごとに各アドレスに対して読み出し−修正−書き込みを行う(リードモデファイライト)。
【0055】
この2Msクロックの期間T3、T4に、パスメモリ回路13aの各記憶番地に対し、読み出し−修正−書き込みにより、2Ms個のパス選択フラグβ0 〜β2Ms-1 に対する読出しを順次アドレス“降順”で行うとともに、2Ms個のパス選択フラグβ2Ms 〜β4Ms-1 を順次アドレス“降順”(β0 〜β2Ms-1 を記憶したアドレス昇順とは逆であることに注目)で記憶する。
【0056】
そして、次のMsクロックの期間(T5)に、読出−修正−書込により、パスメモリ回路13aからパス選択フラグβ4Ms-1 〜β3Ms がアドレス“昇順”で読み出され、トレースバック回路15aによりトレースバックされる(TBa)とともに、パス選択フラグβ4Ms 〜β5Ms-1 がアドレス“昇順”で書き込まれる。次いで、次のMsクロックの期間(T6)に、読出−修正−書込により、パスメモリ回路13aからパス選択フラグβ3Ms-1 〜β2Ms がアドレス“昇順”で読み出されるとともに、パス選択フラグβ5Ms 〜β6Ms-1 がアドレス“昇順”で書き込まれる。
【0057】
このパスメモリ回路13aから読み出されたパス選択フラグβ3Ms-1 〜β2Ms は、有効なMs個のトレースバック出力として出力される(OUTa)とともに、セレクタ17を介して順次バッファ回路19に書き込まれる。
【0058】
同様に、パスメモリ回路13bにおいても、読出−修正−書込と、アドレスの昇順、降順の反転が行われる。
【0059】
このようにRAMのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返す利用法により、従来4個必要だったRAMを2個で実現することが可能になった。
【0060】
図3は、パスメモリ回路13a、13bを構成するメモリ回路周辺の入出力信号の詳細を示す回路図である。図3において、RAM101には、入力信号であるアドレスADDR、書込信号WE、及び双方のメモリデータDATAがある。DATAは、REでラッチされるラッチ105で受けられて、読出データRead Data として出力される。また外部から入力される書込データWrite Data は、3状態のバッファ103を介してDATAに接続されている。書込モードまたは読出モードを指定するR/Wは、書込のとき3状態のバッファ103を有効し、読出のときに3状態のバッファ103の出力を無効にする。
【0061】
図4は、図3のメモリの読出−修正−書込の動作のタイミングを示すタイムチャートである。アドレスADDRとして、2Ms−1が与えられたとき、このADDRの値の期間の前半で、R/Wが読出モードRを示し、この期間の後半で、R/Wが書込モードWを示す。R/Wが読出モードRから書込モードWに変わる直前のタイミングでRE信号が”1”から”0”に変化し、読出データをラッチする。これと同時にS状態バッファが出力を有効とし、次いで、WEパルスが与えられ、メモリに書込が行われる。このような、メモリの読出ー修正ー書込動作は、読出と書込とを同一アドレスに対して行うので、読出と書込とをそれぞれ別のアドレスに対して行うよりも高速に実行できる。
【0062】
また本発明は実施の形態に示した回路構成だけでなく、例えばDSPやMPUといったソフトウェア操作によるビタビ復号においても、アドレスの共有化、パスメモリの節約、アクセス量の減少による高速化効果が確認された。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ACSUのパス選択結果を記録するパスメモリ手段と、このパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、備えるビタビ復号装置において、パスメモリ手段とトレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれが、パスメモリへのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行うとともに、各組で位相をずらして交互に動作することにより、パスメモリのアドレス発生回路およびRAMが半分となるので大幅に回路規模を削減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】トレースバックによる復号動作を示すタイミング図である。
【図3】パスメモリ回路の詳細を示す回路図である。
【図4】パスメモリ回路の読出修正書込(RMW)のタイミング図である。
【図5】たたみ込み符号器の構成例を示す回路図である。
【図6】ビタビ復号法を説明するトレリス線図である。
【図7】状態遷移の組とパスメトリックとの関係を説明するための図である。
【図8】従来のビタビ復号装置全体の構成を示すブロック図である。
【図9】従来のビタビ復号装置全体の構成を示すブロック図である。
【図10】生き残りパスの説明図である。
【図11】従来のトレースバック回路の構成を示すブロック図である。
【図12】従来のトレースバックによる復号動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1…ビタビ復号装置、3…入力端子、5…BMU、7…正規化回路、9…ACSU、11…最尤判定回路、13a、13b…パスメモリ回路、15a、15b…トレースバック回路、17…セレクタ、19…バッファ回路、21…出力端子、23…トレースバック制御回路。
Claims (8)
- 復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、
前記ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、
該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、
該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、
該複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、
該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、
を備えてなるビタビ復号装置によるビタビ復号方法であって、
前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、
この各組それぞれが、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行うとともに、各組で位相をずらして交互に動作することを特徴とするビタビ復号方法。 - 復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、
ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、
該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、
該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、
パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、
前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、
該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、
を備えてなるビタビ復号装置によるビタビ復号方法であって、
前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、
この各組それぞれが、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行うとともに、各組で位相をずらして交互に動作することを特徴とするビタビ復号方法。 - 復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、
ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、
該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、
該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、
パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、
該最尤判定手段の判定結果によりパスメトリックを正規化する正規化手段と、
前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段の判定結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、
該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、
を備えてなるビタビ復号装置によるビタビ復号方法であって、
前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、
この各組それぞれが、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行うとともに、各組で位相をずらして交互に動作することを特徴とするビタビ復号方法。 - 前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段との組は2組備えられ、これらの組の動作位相は、
第1の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第2の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第1の位相と、
第2の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第1の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第2の位相と、
を含み、これら第1の位相及び第2の位相を交互に繰り返すことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のビタビ復号方法。 - 復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、
前記ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、
該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、
該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、
該複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、
該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、
前記パスメモリ手段とこれに対応する前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれに、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行わせるとともに、各組で位相をずらして交互に動作させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするビタビ復号装置。 - 復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、
ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、
該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、
該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、
パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、
前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、
該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、
前記パスメモリ手段とこれに対応する前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれに、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行わせるとともに、各組で位相をずらして交互に動作させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするビタビ復号装置。 - 復調シンボルを入力してブランチメトリックを発生するブランチメトリック演算手段と、
ブランチメトリックとパスメトリックを加算する加算手段と、
該加算手段の出力を比較および選択する比較選択手段と、
該比較選択手段の選択結果を記録する複数のパスメモリ手段と、
パスメトリックのうち最小パスの状態を選択する最尤判定手段と、
該最尤判定手段の判定結果によりパスメトリックを正規化する正規化手段と、
前記複数のパスメモリ手段の各々に対して設けられ前記最尤判定手段の判定結果を初期値として対応するパスメモリ手段の値から情報系列を推定する複数のトレースバック手段と、
該複数のトレースバック手段の出力を多重して所定の順序に並べ替えるバッファ手段と、
前記パスメモリ手段とこれに対応する前記トレースバック手段とを互いに独立に動作可能な複数組とし、この各組それぞれに、前記パスメモリ手段へのアクセスをアドレス昇順とアドレス降順とを交互に繰り返すことによりパスメモリ更新動作及び出力動作を同時に行わせるとともに、各組で位相をずらして交互に動作させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするビタビ復号装置。 - 前記パスメモリ手段と前記トレースバック手段との組は2組備えられ、これらの組の動作位相は、
第1の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第2の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第1の位相と、
第2の組がパスメモリ更新及び読出出力のための読出修正書込動作を行っている間に第1の組がパスメモリ更新及び読み捨てのための読出修正書込動作を行う第2の位相と、
を含み、これら第1の位相及び第2の位相を交互に繰り返すことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項記載のビタビ復号装置。
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