JP2000154051A - 半剛性舗装用組成物 - Google Patents

半剛性舗装用組成物

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JP2000154051A
JP2000154051A JP32364098A JP32364098A JP2000154051A JP 2000154051 A JP2000154051 A JP 2000154051A JP 32364098 A JP32364098 A JP 32364098A JP 32364098 A JP32364098 A JP 32364098A JP 2000154051 A JP2000154051 A JP 2000154051A
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vinyl monomer
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JP32364098A
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Ichiji Watanabe
一司 渡辺
Tomio Ozaki
富夫 尾崎
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Daicel Chemical Industries Ltd
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 珪酸ソーダの耐水性及び柔軟性を改善し、従
来の半剛性舗装用セメントスラリー組成物では対応でき
ない短い施工時間内であっても、舗装強度や耐久性を満
足できる半剛性舗装用組成物を提供する。 【解決手段】 半剛性舗装用組成物は、カルボキシル基
含有ビニルモノマーとシリル基含有ビニルモノマーとこ
れらと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体の
エマルション(A)と、水溶性珪酸塩(B)とを、固形
分重量比で、(A):(B)=1:10〜10:1の配
合割合で含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機・有機複合材
料からなる半剛性舗装用組成物に関し、さらに詳しく
は、耐久性、耐水性及び柔軟性に優れる半剛性舗装用ス
ラリー組成物に関する。また、本発明は、前記半剛性舗
装用組成物の、土壌硬化剤、建材用粘結剤又はセメント
急結剤としての使用にも関する。
【0002】
【従来の技術】近年の道路交通量の増加及び大型車両の
増加に伴い、アスファルト舗装道路の表面のひび割れや
局部変形が起こりやすい。このため、これらを補修する
ための有効な材料の開発が望まれている。特に最近で
は、交通量の激しい道路の補修等は、できる限り短い時
間で行う必要があり、施工時間が短くて済む材料の開発
が望まれている。
【0003】例えば、特開平3−146450号公報に
は、エチレン、酢酸ビニル及びアクリル酸エステルの共
重合体エマルションとセメントとを含む半たわみ性舗装
用セメントスラリー組成物が開示されている。しかしな
がら、同号公報記載のスラリー組成物では、硬化に長い
時間を要し、結果として道路補修の施工に長時間を要す
る。
【0004】一方、珪酸ソーダは、乾燥皮膜の剛直性、
無機系材料との接着性、硬化剤との迅速な反応性等に優
れているので、土壌硬化剤や、セメント急結剤等に大量
に使用されている。その反面、珪酸ソーダは、耐水性及
び柔軟性に著しく乏しいという欠点があり、珪酸ソーダ
ー単独系では、セメントスラリーと同等の耐久性は得ら
れない。そのため、珪酸ソーダー単独系は、道路等の半
剛性舗装等で、セメントスラリーの硬化を速くするため
のセメント急結剤としてに用いられるに留まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、珪酸ソーダの耐水性及び柔軟性を改善し、従来の半
剛性舗装用セメントスラリー組成物では対応できない短
い施工時間内であっても、舗装強度や耐久性を満足でき
る半剛性舗装用組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討の結果、珪酸ソーダに特定の水
系エマルションを混合した組成物を、開粒度アスファル
トコンクリート骨材空隙に浸透させ硬化することで、非
常に短い施工時間内でも、十分な舗装強度と耐久性を有
した半剛性舗装が可能になることを見出し、本発明に至
った。
【0007】すなわち、本発明は、カルボキシル基含有
ビニルモノマーと、シリル基含有ビニルモノマーと、こ
れらと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体の
エマルション(A)と、 一般式 M2 O・xSiO2 (式中、Mは周期律表第1A族に属するアルカリ金属を
表し、xは2.0〜7.5の値を表す。)で表される水
溶性珪酸塩(B)とを、固形分重量比で、(A):
(B)=1:10〜10:1の配合割合で含む、半剛性
舗装用組成物である。
【0008】本発明において、前記共重合可能な他のビ
ニルモノマーが、(メタ)アクリル酸エステル、スチレ
ン又はスチレン誘導体、(メタ)アクリロニトリル、ア
ミド基含有ビニルモノマー及びヒドロキシル基含有ビニ
ルモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のモ
ノマーを含むことが好ましい。
【0009】本発明において、前記エマルション(A)
は、例えば、カルボキシル基含有ビニルモノマー1〜1
0重量%と、シリル基含有ビニルモノマー0.1〜10
重量%と、(メタ)アクリル酸エステル0〜98.9重
量%と、スチレン又はスチレン誘導体0〜98.9重量
%とを乳化共重合させて得られるものである。
【0010】本発明において、前記半剛性舗装用組成物
は、さらに、セメント及び/又は充墳材及び/又はゲル
化剤及び/又は水を含む場合がある。また、本発明は、
上記組成物の土壌硬化剤、建材用粘結剤又はセメント急
結剤としての使用である。以下、本発明について詳しく
説明する。
【0011】まず、エマルション(A)を構成するビニ
ル共重合体について説明する。この共重合体は、カルボ
キシル基含有ビニルモノマーと、シリル基含有ビニルモ
ノマーと、これらと共重合可能な他のビニルモノマーと
の共重合体である。
【0012】カルボキシル基含有ビニルモノマーとして
は、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイ
ン酸の半エステル化物、フマル酸、フマル酸の半エステ
ル化物、イタコン酸、イタコン酸の半エステル化物、ク
ロトン酸、ケイ皮酸等のα,β−不飽和カルボン酸;
さらには、カルボキシエチル(メタ)アクリレートやカ
ルボキシプロピル(メタ)アクリレートなどのカルボキ
シアルキル(メタ)アクリレート; フタル酸モノヒド
ロキシエチルアクリレートやコハク酸モノヒドロキシエ
チルアクリレートなどのジカルボン酸とモノヒドロキシ
アルキルアクリレートとのエステル等が挙げられる。
【0013】これらのうち、アクリル酸、メタクリル酸
等が入手容易である点、他のビニル系モノマーとの共重
合性が良好である点から好ましい。これらのうちの1種
を用いても良いし、2種以上を併用してもよい。このカ
ルボキシル基含有ビニルモノマーは、ビニル共重合体に
おいて保存安定性(エマルション(A)と水溶性珪酸塩
(B)の混合安定性)を向上せしめる作用がある。
【0014】カルボキシル基含有ビニルモノマーは、前
記ビニル共重合体において1〜10重量%含まれること
が好ましい。カルボキシル基含有ビニルモノマーが1重
量%未満であると、エマルション(A)と水溶性珪酸塩
(B)とを混合した後、長期間保存すると分離すること
がある。一方、カルボキシル基含有ビニルモノマーが1
0重量%を超えると、長期間保存によりゲル化する場合
がある。
【0015】シリル基含有ビニルモノマーとしては、例
えば、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジ−β−メ
トキシエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリス−β−メトキシエトキシシラン、γ−(メ
タ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン等が挙げられる。
【0016】これらのうち、γ−(メタ)アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキ
シプロピルトリエトキシシラン等が入手容易である点、
アルコキシシラン基の安定性の点から好ましい。これら
のうちの1種を用いても良いし、2種以上を併用しても
よい。このシリル基含有ビニルモノマーは、ビニル共重
合体において耐水性の向上作用、および舗装用組成物や
土壌硬化剤としての性能(強度)向上作用がある。
【0017】シリル基含有ビニルモノマーは、前記ビニ
ル共重合体において0.1〜10重量%含まれることが
好ましい。シリル基含有ビニルモノマーが0.1重量%
未満であると、強度向上効果が少なく、一方、10重量
%を超えると、重合安定性が著しく低下するなど製造上
の問題も生じやすい。
【0018】カルボキシル基含有ビニルモノマー及び/
又はシリル基含有ビニルモノマーと共重合可能な他のビ
ニルモノマーは、(メタ)アクリル酸エステル、スチレ
ン又はスチレン誘導体、(メタ)アクリロニトリル、ア
ミド基含有ビニルモノマー及びヒドロキシル基含有ビニ
ルモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のモ
ノマーを含むことが好ましい。
【0019】このような(メタ)アクリル酸エステルと
しては、アルキル基の炭素数が1〜12、好ましくは1
〜8の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられ
る。より具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)ア
クリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル等が挙げられる。
【0020】これらのうち、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル等が入手容易である点、他のビニル系モノマーとの
共重合性が良好である点から好ましい。また、これらの
うちの1種を用いても良いし、2種以上を併用してもよ
い。この(メタ)アクリル酸エステルは通常、ビニル共
重合体の主たる構成成分である。
【0021】スチレン又はスチレン誘導体としては、ス
チレン、α−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、ビニルトルエン、モノクロルスチレン等が挙げられ
る。これらのうち、スチレン、α−メチルスチレン等が
入手容易である点、他のビニル系モノマーとの共重合性
が良好である点から好ましい。これらのうちの1種を用
いても良いし、2種以上を併用してもよい。このスチレ
ン又はスチレン誘導体は、ビニル共重合体において耐ア
ルカリ性向上や親疎水性バランス調節の作用がある。ス
チレンは、安価であり、耐アルカリ性が良好なため、硬
質モノマーとして非常に好ましい。
【0022】アミド結合含有ビニルモノマーとしては、
例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、α−エチ
ルアクリルアミド; N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチルア
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ドなどのN−置換(メタ)アクリルアミド; メチレン
ビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミドな
どのN−置換(メタ)アクリルアミド2量体;N−ビニ
ルピロリドン等が挙げられる。
【0023】これらのうち、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−
ジメチルメタクリルアミド等が入手容易である点、他の
ビニルモノマーとの共重合性が良好である点から好まし
い。また、これらのうちの1種を用いても良いし、2種
以上を併用してもよい。
【0024】ビニル共重合体の構成成分としてアミド結
合含有ビニルモノマーを用いることによって、ビニル共
重合体と水溶性珪酸塩(B)との相溶性が非常に高めら
れる。
【0025】ヒドロキシル基含有ビニルモノマーとして
は、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。これらのうちの1種を用いても良いし、2種以上を
併用してもよい。このヒドロキシル基含有ビニルモノマ
ーは、ビニル共重合体において保存安定性を向上せしめ
る作用がある。
【0026】さらに、ビニルモノマーとして、必要に応
じて上記の他に、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン
などを、本発明の目的を損なわない範囲の量で用いるこ
ともできる。
【0027】本発明において、カルボキシル基含有ビニ
ルモノマー及び/又はシリル基含有ビニルモノマーと共
重合可能な他のビニルモノマーとして、上記の各モノマ
ーのうち、(メタ)アクリル酸エステルと、スチレン又
はスチレン誘導体とを含むことがより好ましい。
【0028】エマルション(A)を構成する前記共重合
体は、例えば、カルボキシル基含有ビニルモノマー1〜
10重量%と、シリル基含有ビニルモノマー0.1〜1
0重量%と、(メタ)アクリル酸エステル0〜98.9
重量%と、スチレン又はスチレン誘導体0〜98.9重
量%とを乳化共重合させて得られるものである。このよ
うなモノマー組成とすることにより、耐水性、保存安定
性に優れるエマルション(A)が得られる。
【0029】これらモノマーのより好ましい組成は、例
えば、カルボキシル基含有ビニルモノマー2〜8重量
%、シリル基含有ビニルモノマー0.5〜8重量%、
(メタ)アクリル酸エステル20〜80重量%、スチレ
ン又はスチレン誘導体20〜80重量%である。
【0030】これらモノマーのさらに好ましい組成は、
カルボキシル基含有ビニルモノマー3〜7重量%、シリ
ル基含有ビニルモノマー1〜5重量%、(メタ)アクリ
ル酸エステル30〜70重量%、スチレン又はスチレン
誘導体30〜70重量%である。
【0031】乳化共重合は、公知の方法により行うとよ
い。すなわち、共重合体を構成すべき各モノマーを水中
に乳化分散させ、ラジカル重合開始剤存在下、例えば4
0〜90℃程度で攪拌し、乳化重合する。
【0032】ラジカル重合開始剤としては、通常のもの
を用いることができ、例えば、アゾビスイソブチロニト
リル、過酸化ベンゾイル、過硫酸アンモニウム等を用い
ることができる。ラジカル重合開始剤の使用量も、適宜
選択すればよい。
【0033】次に、一般式 M2 O・xSiO2(式
中、Mは周期律表第IA族に属するアルカリ金属を表
し、xは2.0〜7.5の値を表す。)で表される水溶
性珪酸塩(B)について説明する。
【0034】水溶性珪酸塩(B)におけるアルカリ金属
Mとしては、Li、Na、Kが好ましく、Naがより好
ましくい。また、水溶性珪酸塩(B)におけるxは2.
0〜7.5の値である。xが2.0未満であると得られ
る組成物の耐水性が劣り、一方、xが7.5を超えると
得られる組成物の開粒度アスファルトコンクリート骨材
等の無機質材料との密着性が劣る。好ましいxの値は
2.0〜4.5である。
【0035】また、本発明において、水溶性珪酸塩
(B)は完全な水溶液形態であることが好ましい。コロ
イド状のものなどは、開粒度アスファルトコンクリート
骨材空隙への浸透性や密着性が劣る。また、水溶性珪酸
塩(B)の2種以上を併用することも可能である。
【0036】本発明の組成物は、エマルション(A)と
水溶性珪酸塩(B)とを、固形分重量比で、(A):
(B)=1:10〜10:1の配合割合で含む。水溶性
珪酸塩(B)の配合量がこの範囲よりも少ないと、コン
クリート骨材等の無機質材料との密着性が悪くなり、硬
化速度も小さくなる。一方、エマルション(A)の配合
量がこの範囲よりも少ないと、耐水性や柔軟性に乏しく
なる。より適切な配合割合は、エマルション(A)のモ
ノマー組成等によっても異なるが、(A):(B)=
2:8〜8:2であり、より好ましい配合割合は、
(A):(B)=3:7〜7:3である。
【0037】本発明の組成物は、ビニル共重合体エマル
ション(A)と水溶性珪酸塩(B)とを混合することに
よって得られる。組成物には、必要に応じて、消泡剤、
増粘剤、凍結安定剤、湿潤剤、顔料、水溶性樹脂、浸透
助剤などの公知の添加剤を配合しても良い。
【0038】本発明において、前記半剛性舗装用組成物
は、さらに、セメント及び/又は充墳材及び/又はゲル
化剤及び/又は水を含む場合がある。これらの配合は、
使用目的に応じて種々選択することができる。
【0039】充墳材としては、例えば、粉砕石、細砂
利、微粒砂、硅砂、硅石粉、タルク、クレー、水酸化ア
ルミニウム、アスベスチン、亜鉛華、寒水石、マイカ
粉、ケイソウ土、石コウ、炭酸バリウム、硫酸バリウ
ム、ガラス粉末、カルシウムメタシリケート粉等が挙げ
られる。
【0040】また、ゲル化剤としては、例えば、珪弗化
ナトリウム等のけい弗化物、リン酸等の各種鉱酸、亜鉛
等の金属粉末、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属酸
化物、リン酸アルミニウム系等の各種の多価金属塩、及
び各種の有機溶剤等が挙げられる。
【0041】また、本発明は、上記の組成物の、土壌硬
化剤、建材用粘結剤又はセメント急結剤としての使用に
も関する。土壌硬化剤は、軟弱地盤の硬化に用いられる
ものであり、漏水防止のためにセメント乳と併用された
り、アルミン酸ソーダ等の硬化剤と併用される場合があ
る。例えば、半剛性舗装や一般の舗装の前に基礎工事を
行う際において、岩石層、砂利層、微粒砂層等を積層し
た後、これらを補強するために本発明の組成物を含浸さ
せ硬化させる等の使用例が挙げられる。建材用粘結剤
は、セメントやモルタル等の建材の接着性、耐水性、柔
軟性の向上のために用いられるものである。セメント急
結剤は、ポルトランドセメントに添加してこれを急結さ
せるものである。
【0042】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。 [実施例1] (エマルジョンAの製造)攪拌機を備えた20リットル
の重合装置に、水4kgおよびアニオン性乳化剤水溶液
サンデントEN(三洋化成(株)製)0.6kgを仕込
み、80℃に昇温した。次に、スチレン 2.4kg、
2−エチルヘキシルアクリレート 1.65kg、アク
リル酸 0.22kg及びγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン(A−174:NUCシリコーン
(株)製)0.09kgからなるモノマー混合物と、開
始剤として0.03kgの過硫酸カリウムを水1kgに
溶解した水溶液を3時間かけて滴下し、重合を実施し
た。更に3時間、80℃で熟成した後、冷却し、エマル
ジョンAを得た。このものの、105℃で3時間乾燥後
の固形分濃度は45%であった。
【0043】(スラリー組成物の製造)20℃、65%
RHの環境下で、上記エマルジョンA 40重量部(固
形分)と、珪酸ソーダ3号 30重量部(固形分)と、
微粒砂30重量部とを、5分間ディスパーで混練りし、
スラリー組成物を得た。スラリー組成物をJIS R−
5201(セメント物理試験方法)に準じて、成形し、
材令4時間後と28日後の曲げ強さを測定した。また、
セメントスラリーの透水性をJIS A−6203(セ
メント混和用ポリマーディスパージョン)の規定に準じ
て測定した。結果を表1に示す。
【0044】[実施例2、3及び比較例1、2]表1に
示す配合組成とした以外は、実施例1と同様にして、ス
ラリー組成物をそれぞれ得た。得られた各スラリー組成
物について同様の試験を行った。結果を表1に示す。
【0045】表1より、実施例1〜3ではいずれも、4
時間後と28日後の曲げ強さに優れ、短い時間内で強度
が得られる。また透水性も小さく、耐水性にも優れる。
一方、比較例1では、珪酸ソーダが配合されておらず、
4時間後の曲げ強さに著しく劣る。比較例2では、エマ
ルジョンAが配合されておらず、曲げ強さに著しく劣
り、透水性も大きく耐水性にも劣る。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、上述のように、短い時
間内で強い強度が得られ、耐久性、耐水性及び柔軟性に
優れる半剛性舗装用スラリー組成物が提供される。
【0047】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 28/26 24:26 24:42) 103:12 111:50 Fターム(参考) 4G012 PA04 PB31 PB41 PC06 PC14 PD03 4J002 BC041 BC081 BC091 BC111 BG011 BG031 BG041 BG071 BG131 BH001 BJ001 BQ001 DA108 DD018 DE078 DE107 DE108 DE147 DE237 DF028 DG038 DG047 DG057 DH028 DH048 DJ006 DJ007 DJ008 DJ027 DJ037 DJ047 DJ057 DL007 FD017 FD208 GL00 HA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基含有ビニルモノマーと、
    シリル基含有ビニルモノマーと、これらと共重合可能な
    他のビニルモノマーとの共重合体のエマルション(A)
    と、 一般式 M2 O・xSiO2 (式中、Mは周期律表第1A族に属するアルカリ金属を
    表し、xは2.0〜7.5の値を表す。)で表される水
    溶性珪酸塩(B)とを、 固形分重量比で、(A):(B)=1:10〜10:1
    の配合割合で含む、半剛性舗装用組成物。
  2. 【請求項2】 前記共重合可能な他のビニルモノマー
    が、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン又はスチレ
    ン誘導体、(メタ)アクリロニトリル、アミド基含有ビ
    ニルモノマー及びヒドロキシル基含有ビニルモノマーか
    らなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含
    む、請求項1に記載の半剛性舗装用組成物。
  3. 【請求項3】 前記エマルション(A)は、カルボキシ
    ル基含有ビニルモノマー1〜10重量%と、シリル基含
    有ビニルモノマー0.1〜10重量%と、(メタ)アク
    リル酸エステル0〜98.9重量%と、スチレン又はス
    チレン誘導体0〜98.9重量%とを乳化共重合させて
    得られるものである、請求項1又は2に記載の半剛性舗
    装用組成物。
  4. 【請求項4】 さらに、セメント及び/又は充墳材及び
    /又はゲル化剤及び/又は水を含む、請求項1〜3のう
    ちのいずれか1項に記載の半剛性舗装用組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記
    載の組成物の、土壌硬化剤としての使用。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記
    載の組成物の、建材用粘結剤としての使用。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記
    載の組成物のセメント急結剤としての使用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016117597A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 株式会社日本触媒 セメント混和剤用ポリマー、セメント混和剤、およびセメント組成物
KR20200144839A (ko) * 2019-06-19 2020-12-30 (주)미래케미칼 반강성 포장용 주입재 조성물 및 이를 이용한 반강성 도로 포장 방법

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