JP2000153411A - ワーク専用成形電極製造装置及びそのワーク専用成形電極を用いたバリ取り装置 - Google Patents

ワーク専用成形電極製造装置及びそのワーク専用成形電極を用いたバリ取り装置

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JP2000153411A
JP2000153411A JP10326298A JP32629898A JP2000153411A JP 2000153411 A JP2000153411 A JP 2000153411A JP 10326298 A JP10326298 A JP 10326298A JP 32629898 A JP32629898 A JP 32629898A JP 2000153411 A JP2000153411 A JP 2000153411A
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Japan
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work
electrode
workpiece
burr
deburring
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JP10326298A
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English (en)
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Kikuo Ishihara
菊生 石原
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの表面に傷をつけずにバリだけを除去
するバリ取り装置を提供することにある。 【解決手段】 バリBが形成されたワークWに導電性部
材1を重ね合わせた状態で、該導電性部材1を押圧する
ことにより、ワークWの穴8と端辺9に相当する部分に
陥没部3と4が形成されたワーク専用成形電極5を成形
加工し、電源10に接続されたプラス極6とマイナス極
7を有し、該プラス極6に上記ワーク専用成形電極5を
取り付けると共に、該マイナス極7上にバリBが形成さ
れたワークWを戴置させ、上記電源10によりプラス極
6とマイナス極7間に所定の電圧を印加してワーク専用
成形電極5の陥没部3と4とワークWのバリB間に形成
されたギャップGのみに電界を集中して放電を生ぜし
め、該放電加工によりバリBを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリが形成された
ワークに導電性部材を重ね合わせて押圧成形することに
よりワーク専用成形電極を製造する装置及びその装置で
製造したワーク専用成形電極を用いワーク表面に傷をつ
けないでバリ取りを行うバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パンチプレスで打抜かれた
り、レーザ加工機で切断加工されたワークW(図9)の
表面55には、バリBが生じるので、このバリBを除去
するために、バリ取り装置が使用されている。
【0003】バリ取り装置は、例えば、コンベアベルト
50と回転ホイール51を有し(図8(A))、コンベ
アベルト50上にワークWを載せて回転ホイール51の
直下まで移動させ、該回転ホイール51により、ワーク
Wに形成されたバリBを除去するようになっている。
【0004】また、バリ取り装置は、例えば、コンベア
ベルト50と回転研磨ベルト52を有し(図8
(B))、コンベアベルト50上にワークWを載せて回
転研磨ベルト52の直下まで移動させ、該回転研磨ベル
ト52により、ワークWに形成されたバリBを除去する
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8
(A)、図8(B)に示す装置は、ワークWの表面55
全体を削ることにより、バリBを除去する。
【0006】例えば、回転ホイール式バリ取り装置は
(図8(A)、図9)、回転ホイール51の面をワーク
Wの面55全体に接触させ、該回転ホイール51を回転
させることにより、穴54、53の周囲や、端辺56に
形成されたバリBを除去する。
【0007】このため、バリBの部分だけでなく、それ
以外の表面55も削られてしまい、該表面55に傷がつ
いてしまう。
【0008】このことは、回転研磨ベルト式バリ取り装
置についても(図8(B))、同様である。
【0009】特に、表面処理鋼板等の表面に傷をつけら
れないワークについては、上記課題を解決するために、
手作業でバリを除去しているが、バリ取りの加工効率が
極めて低く好ましくない。
【0010】本発明の目的は、ワークの表面に傷をつけ
ずにバリだけを除去するバリ取り装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、バリBが形成されたワークWに導
電性部材1を重ね合わせた状態で、該導電性部材1を押
圧することにより、ワークWの穴8と端辺9に相当する
部分に陥没部3と4が形成されたワーク専用成形電極5
を成形加工することを特徴とするワーク専用成形電極製
造装置という第1発明(図1〜図3)、及び電源10に
接続されたプラス極6とマイナス極7を有し、該プラス
極6に上記ワーク専用成形電極5を取り付けると共に、
該マイナス極7上にバリBが形成されたワークWを戴置
させ、上記電源10によりプラス極6とマイナス極7間
に所定の電圧を印加してワーク専用成形電極5の陥没部
3と4とワークWのバリB間に形成されたギャップGの
みに電界を集中して放電を生ぜしめ、該放電加工により
バリBを除去することを特徴とするバリ取り装置という
第2発明(図4〜図7)が提供される。
【0012】従って、第1発明(図1〜図3)によれ
ば、製造されるワーク専用成形電極5には、ワークWの
穴8と端辺9に相当する部分に陥没部3と4が形成され
ているので(図2)、このワーク専用成形電極5を用い
た第2発明によれば(図4〜図7)、ワーク専用成形電
極5の陥没部3、4と、ワークWの穴8や端辺9のバリ
B間に形成されたギャップGは(図4)、他の部分のギ
ャップgよりも明らかに小さい。
【0013】この構成により、プラス極6とマイナス極
7に所定の電圧を印加すれば(図4)、上記他の部分の
ギャップgでは放電が生じないが、陥没部3、4とバリ
B間に形成されたギャップGでは、そのギャップGのみ
に電界が集中して放電が生じ、該放電加工によりバリB
が除去される。
【0014】このため、ワークWの表面37に傷をつけ
ずにバリBだけを除去することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。
【0016】1.第1発明 図1は第1発明の実施形態を示す図である。
【0017】図1に示すワーク専用成形電極製造装置
は、コンベアベルト33を有し、該コンベアベルト33
は、駆動ローラ38と従動ローラ39に巻回され、後述
するワークWと導電性部材1を搬送するようになってい
る。
【0018】このコンベアベルト33の上方には、上部
ウレタンロール34が、下方には、下部ウレタンロール
35がそれぞれ回転可能に配置され、上部ウレタンロー
ル34の上方には、押圧シリンダ36が設置されてい
る。
【0019】上記コンベアベルト33上にのせる(図3
のステップ101)ワークWには、図示するように、穴
8が形成され(図1、図2)、この穴8の周囲や端辺9
には、バリBが形成されている。
【0020】また、ワークWに重ね合わせる(図3のス
テップ101)導電性部材1は、導電性があればどのよ
うな部材でもよく、例えば銅箔で形成されている。
【0021】また、導電性部材1は、アルミニウム、鉄
若しくはカーボン等で形成してもよい。
【0022】この構成により、前記コンベアベルト33
上にワークWをのせ、その上に導電性部材1を重ね合わ
せておいて(図3のステップ101)、コンベアベルト
33を駆動してワークW上に導電性部材1を重ね合わせ
た状態で上部ウレタンロール34と下部ウレタンロール
35の間を通過させれば(図3のステップ102)、後
述するように(図2、図3のステップ103〜10
7)、上記ワークWの穴8と端辺9に相当する部分に陥
没部3と4が形成されたワーク専用成形電極5が成形加
工される。尚、この場合の成形加工手段としては、図1
に示すウレタンロール34、35の他に、プレスがあ
る。
【0023】以下、前記構成を有する第1発明の動作を
図3に基づいて説明する。
【0024】先ず、ステップ101において、コンベア
ベルト33の上にバリBが形成されたワークWをのせ、
そのワークWの上に導電性部材1を重ね合わせておき、
次に、ステップ102において、コンベアベルト33を
駆動し、ワークWの上に導電性部材1を重ね合わせた状
態で上部ウレタンロール34と下部ウレタンロール35
の間を通過させ、ステップ103において、押圧シリン
ダ36で上部ウレタンロール34を押圧し、ステップ1
04において、導電性部材1を成形し、ワークWの穴8
と端辺9に相当する部分を陥没させる。
【0025】即ち、コンベアベルト33に(図1)、ワ
ークWをそのバリBが形成された面を上にして戴置し、
その上に導電性部材1を重ね合わせる。これにより、ワ
ークWの穴8や端辺9が、その上の導電性部材1により
完全に隠れる(図1)。
【0026】この状態で、駆動ローラ38を回転してコ
ンベアベルト33を駆動すると、従動ローラ39に巻回
している該コンベアベルト33は循環し、ワークWとそ
の上に重ね合わせた導電性部材1を例えば左側に移動さ
せることにより(図1)、上部ウレタンロール34と下
部ウレタンロール35の間を通過させる。
【0027】このとき、押圧シリンダ36を作動して上
部ウレタンロール34を押圧すると、ワークWと導電性
部材1の一体物は、上部ウレタンロール34から力を受
けると共に、その反作用として下部ウレタンロール35
から力を受ける(図1)。
【0028】この結果、導電性部材1は、上部ウレタン
ロール34と下部ウレタンロール35を通過した部分が
成形され、ワークWの穴8と端辺9に相当する部分が陥
没し(例えば、図1の左側)、陥没部3と4が形成され
る。
【0029】次いで、ステップ105において、成形加
工が終了したか否かを判断し、終了していないバリBに
は(NO)、ステップ102に戻って同じ動作を繰り返
し、終了した場合には(YES)、次段のステップ10
6に進む。
【0030】そして、ステップ106においては、コン
ベアベルト33と押圧シリンダ36を停止させ、ステッ
プ107において、成形加工されたワーク専用成形電極
5を取り出して全ての動作を終了する(END)。
【0031】即ち、成形加工が終了した場合には、停止
したコンベアベルト33上であって上部ウレタンロール
34と下部ウレタンロール35の左側に、ワークWとそ
の上に重ね合わせた導電性部材1が戴置されている。
【0032】従って、この成形加工が終了した段階の導
電性部材1、即ちワーク専用成形電極5をワークWから
離して、外部に取り出す(図2)。
【0033】この場合、成形加工されたワーク専用成形
電極5は、図2に示すように、ワークWの穴8に相当す
る部分に陥没部3が、またワークWの端辺9に相当する
部分に陥没部4がそれぞれ形成されている。
【0034】2.第2発明 図4は第2発明の実施形態を示す図である。
【0035】図4に示すバリ取り装置は、プラス極6と
マイナス極7を有し、該プラス極6とマイナス極7には
電源10が接続されていると共に、プラス極6には、前
記第1発明において詳述したワーク専用成形電極5が、
その陥没部3と4を下に向けて取り付けられている。
【0036】また、マイナス極7上には、バリBが形成
されたワークWがそのバリBを上に向け、しかも、その
穴8と端辺9が、前記ワーク専用成形電極5の陥没部3
と4に対向するように戴置されるようになっている。
【0037】この場合、図4に示すように、ワーク専用
成形電極5の陥没部3、4と、ワークWの穴8や端辺9
のバリB間に形成されたギャップGは、陥没部3、4と
バリBがいずれも内側に突出している。
【0038】このため、上記ギャップGは、ワーク専用
成形電極5の平坦な表面36と、それに対向するワーク
Wの平坦な表面37間に形成されたギャップgと比較す
れば、高さにおいて明らかに小さい。
【0039】従って、上記電源10により、プラス極6
とマイナス極7間に所定の電圧を印加すると、よく知ら
れているように、陥没部3、4とバリB間のみに電界が
集中してそのギャップGの空気の絶縁が破壊されて放電
が生じ、該放電加工によりバリBが除去される。
【0040】しかし、上記ワーク専用成形電極5の表面
36と、ワークWの表面37間には、放電が生じない。
【0041】このため、ワークWの表面37に傷をつけ
ずにバリBだけを除去することができる。
【0042】この場合、ワークWに形成されたバリBは
(図4)、放電加工においては、ワーク専用成形電極5
のプラス側の電極である陥没部3、4に対して、マイナ
ス側の電極を構成している。
【0043】一方、プラス極6は、電源10に対する端
子の機能を有すると共に、ワーク専用成形電極5を取り
付ける取付部材としての機能も有する。
【0044】また、マイナス極7は、電源10に対する
他方の端子の機能を有すると共に、バリBが形成された
ワークWをのせる加工テーブルとしての機能も有する。
【0045】更に、上記プラス極6は、放電加工による
バリ取り中は(図7のステップ204)、横方向(X軸
方向)に振動可能(振動ストロークは例えば±1mm)
であって、本発明によるバリ取りを一層効果あらしめて
いる。
【0046】即ち、図4の左下に示すように、ワークW
に形成されたバリBは、一般には、幅Lがあり、プラス
極6がX軸方向に静止したままでは、例えば陥没部3と
バリB間の放電作用がバリB全体に及ばないことがあ
り、該バリBを完全には除去できない。
【0047】このため、プラス極6を加工中に僅かに振
動させることにより(図4)、放電作用がバリB全体に
及ぶようにして、バリBを完全に除去することとした。
【0048】また、前記ワーク専用成形電極5とワーク
Wの間に形成された間隙には、純水12(図4)が注入
可能であり、これにより、本発明による放電加工を一層
容易ならしめている。
【0049】即ち、純水12を注入することにより、ワ
ーク専用成形電極5とワークWの間に形成された間隙が
純水12で満たされると、明らかに、この間隙の誘電率
は、空気だけの場合に比べて増大し、上記ギャップGに
おける電界の集中度合いも高くなる。
【0050】従って、ギャップG内の空気の絶縁を破壊
する場合の破壊電圧も低下し、その破壊電圧に到達する
までの時間が早くなり、その分本発明によるバリ取りが
迅速に行われるという効果がある。
【0051】これに関連して、電源10(図4)によ
り、ブラス極6とマイナス極7間に印加する電圧が低く
て済み、その分電力の消費も小さくで済むという効果も
ある。
【0052】図5は第2発明の他の実施形態を示す図で
ある。
【0053】図5に示すバリ取り装置は、図4を一層具
体化したものであり、ワーク専用成形電極5が取り付け
られているプラス極6が、振動発生シリンダ11に結合
して横方向(X軸方向)に振動可能であると共に、軌道
30上を縦方向(Y軸方向)に移動可能であり(図
6)、更に、プラス極6の上方に、ローダ・アンローダ
15が設けられている(図6)。
【0054】また、図5のバリ取り装置においては、ワ
ークWをのせるマイナス極7が、純水12を収納する水
槽35の中に設けられ、該マイナス極7は、ケーブル3
4を介して電源10に接続されている。
【0055】即ち、水槽35の下部には、給水パイプ1
3と排水パイプ14が取り付けられ、バリ取り中は、該
水槽35内に純水12を満たすようになっており(図
5、図6(B))、上述したように、放電加工を容易な
らしめている。
【0056】この水槽35のX軸方向(図5)の両側に
は、軌道30が設置され、該軌道30には、車輪29を
備えた自走式の走行体28が走行可能に取り付けられ、
該走行体28には、ガイド31を介して前記プラス極6
が取り付けられている。
【0057】このプラス極6には、前記したように(図
4)、ワーク専用成形電極5が取り付けられ、該プラス
極6は、ケーブル33を介して電源10に接続されてい
る。
【0058】走行体28には、取付部材32を介して振
動発生シリンダ11が取り付けられ、該振動発生シリン
ダ11は、プラス極6に結合されている。
【0059】この構成により、走行体28を介してプラ
ス極6を移動することにより、それに取り付けたワーク
専用成形電極5を、マイナス極7に戴置したワークWの
上方に配置し(図6(B)、図7のステップ203)、
振動発生シリンダ11によりプラス極6をガイド31上
で(図5)振動させながらバリ取りを行う(図7のステ
ップ204)。
【0060】前記プラス極6の走行体28の軌道30
は、Y軸方向において(図6)、水槽35の両側を通過
し、その前方(例えば図6の左側)と後方(例えば図6
の右側)まで延びている。
【0061】この構成により、後述するローダ・アンロ
ーダ15により、未バリ取りワークW′を該バリ取り装
置に搬入する場合には(図6(A))、プラス極6を軌
道30上でバリ取り済みワークW′′のパレット25側
に退避させ、バリ取り済みワークW′′を該バリ取り装
置から搬出する場合には(図6(C))、プラス極6を
軌道30上で未バリ取りワークW′のパレット23側に
退避させるようにし、ワークの搬入出動作の邪魔になら
ないようになっている。
【0062】一方、バリ取り装置の後方には(図6
(A))、未バリ取りワークW′が集積されたパレット
23を戴置する油圧リフタ22が設置され、前方には、
バリ取り済みワークW′′が集積されたパレット25を
戴置する油圧リフタ24が設置されている。
【0063】そして、バリ取り装置の上方を通過するガ
イドレール16が設けられ(図5、図6(A))、該ガ
イドレール16は梁柱26と27間を延伸し、上記未バ
リ取りワークW′側と、バリ取り済みワークW′′側を
連結している。
【0064】上記ガイドレール16には(図5、図6
(A))、自走式スライダ17が走行可能に取り付けら
れ、該スライダ17には、上下シリンダ19と上下ガイ
ド18を介してストレッチ20が支持され、該ストレッ
チ20にはバキュームパッド21が取り付けられてい
る。
【0065】これにより、ローダ・アンローダ15が構
成され、該ローダ・アンローダ15により、そのバキュ
ームパッド21で未バリ取りワークW′を吸着して搬入
し(図6(A)、図7のステップ201)、上記上下シ
リンダ19を作動して該ワークW′を水槽35内のマイ
ナス極7上に戴置させる(図7のステップ202)。
【0066】また、ローダ・アンローダ15は、加工中
は、バリ取り中のプラス極6の上方に待機しており(図
6(B))、バリ取り終了後は(図6(C))、そのバ
キュームパッド21でバリ取り済みワークW′′を吸着
して搬出し、再度上下シリンダ19を作動して該ワーク
W′′をパレット25上に集積する。
【0067】以下、前記構成を有する本発明の動作を図
7に基づいて説明する。
【0068】この場合、図5のバリ取り装置を使用する
ものとする。
【0069】先ず、図7のステップ201において、未
バリ取りワークW′を搬入し、ステップ202におい
て、搬入された未バリ取りワークW′をマイナス極7上
に戴置させる。
【0070】即ち、予め、油圧リフタ22(図6
(A))の上方に待機しているローダ・アンローダ15
は、その上下シリンダ19を作動してストレッチ20を
降下させ、バキュームパッド21により未バリ取りワー
クW′を吸着した後、ストレッチ20を上昇させガイド
レール16に沿ってバリ取り装置側へ走行し、マイナス
極7の上方で停止する。
【0071】この状態で、ローダ・アンローダ15は、
再度上下シリンダ19を作動させてストレッチ20を降
下させ、バキュームパッド21で吸着している未バリ取
りワークW′をマイナス極7上に戴置させる。
【0072】この場合、水槽35内の純水12は、若干
抜かれていて(図6(A))、マイナス極7が水面から
上方に出ており、ローダ・アンローダ15が該マイナス
極7上に未バリ取りワークW′を戴置し易いようになっ
ている。
【0073】また、この場合、前記したように、プラス
極6は、走行体28により軌道30に沿ってバリ取り済
みワークW′′側に退避しており(図6(A))、ロー
ダ・アンローダ15のワーク搬入動作の邪魔にならない
ようになっている。
【0074】次いで、図7のステップ203において、
プラス極6をワークWの上方まで移動させる。
【0075】即ち、ローダ・アンローダ15により、未
バリ取りワークW′を搬入してマイナス極7上に戴置し
た後、純水12を水槽35一杯まで満たし(図6
(B))、この状態で走行体28を作動させ、プラス極
6を上記未バリ取りワークW′、従ってこれから加工す
るワークWの上方まで移動させる。
【0076】このとき、プラス極6に取り付けられたワ
ーク専用成形電極5が純水12で隠れ(図5)、既述し
たように、より低い破壊電圧で放電が生じるようになっ
ている。また、このとき、ローダ・アンローダ15は、
その上下シリンダ19を作動させてバキュームパッド2
1を上昇させ、加工位置まで移動したプラス極6(図6
(B))の上方に待機している。
【0077】次に、図7のステップ204において、プ
ラス極6とマイナス極7間に電圧を印加し、プラス極6
を振動させ、ステップ205において、バリ取りを行
う。
【0078】即ち、図5において、電源10を投入し、
プラス極6とマイナス極7間に所定の電圧を印加すると
共に、振動発生シリンダ11を作動させることにより、
プラス極6をX軸方向に振動させ、それに従って、ワー
ク専用成形電極5も同方向に振動させる。
【0079】この場合、前記したように、プラス極6と
マイナス極7間に所定の電圧を印加すると、陥没部3、
4とバリB間のみに電界が集中してそのギャップGの空
気の絶縁が破壊されて放電が生じ、該放電加工によりバ
リBが除去されるが、ワーク専用成形電極5の表面36
と、ワークWの表面37間には、放電が生じない。
【0080】このため、ワークWの表面37に傷をつけ
ずにバリBだけを除去することができる。
【0081】しかも、ワーク専用成形電極5が、前記し
たように振動していることから(図4の左下図)、放電
作用がバリB全体に及び、バリBは完全に除去される。
【0082】また、前記ワーク専用成形電極5とワーク
Wの間に形成された間隙には、純水12が満たされてい
ることから(図5、図6(B))、ギャップG内の空気
の絶縁を破壊する場合の破壊電圧も低下し、バリ取りが
一層迅速に行われる。
【0083】次に、ステップ206において、バリ取り
が終了したか否かを判断し、終了しない場合には(N
O)、ステップ204に戻って同じ動作を繰り返し、終
了した場合には(YES)、ステップ207に進む。
【0084】そして、ステップ207において、電圧の
印加とプラス極6の振動を停止させ、ステップ208に
おいて、プラス極6をワークWの上方から退避させ、ス
テップ209において、バリ取り済みワークW′′を搬
出する。
【0085】即ち、バリ取りが終了すると、電源10
(図5)を切って電圧の印加を停止すると共に、振動発
生シリンダ11を介してプラス極6の振動を停止させ
る。
【0086】また、このとき、水槽35内の純水12が
若干抜かれていて(図6(C))、マイナス極7が水面
から上方に出ており、ローダ・アンローダ15が該マイ
ナス極7上のバリ取り済みワークW′′を吸着し易いよ
うになっている。
【0087】この状態で、プラス極6を未バリ取りワー
クW′側へ退避させておいて(図6(C))、上方に待
機していたローダ・アンローダ15は、その上下シリン
ダ19を作動してストレッチ20を降下させ、バキュー
ムパッド21によりバリ取り済みワークW′′を吸着す
る。
【0088】そして、ローダ・アンローダ15は、再度
上下シリンダ19を作動させストレッチ20を上昇させ
た後、ガイドレール16に沿って油圧リフタ25側へ走
行し(図6(C))、もう一度上下シリンダ19を作動
してストレッチ20を降下させ、バキュームパッド21
からバリ取り済みワークW′′を解放しパレット25上
へ集積する。
【0089】尚、上記図5の実施形態においては、加工
中にワークWをしっかり固定するクランプ、例えば放電
加工の邪魔にならないように該ワークWの表面37を固
定するクランプをマイナス極7に設けることも可能であ
る。
【0090】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば、第1発
明により製造されたワーク専用成形電極には、ワークの
穴と端辺に相当する部分に陥没部が形成されているの
で、このワーク専用成形電極を用いた第2発明によれ
ば、ワーク専用成形電極の陥没部と、ワークの穴や端辺
のバリ間に形成されたギャップは、他の部分のギャップ
よりも明らかに小さい。
【0091】この構成により、プラス極とマイナス極に
所定の電圧を印加すれば、上記他の部分のギャップでは
放電が生じないが、陥没部とバリ間に形成されたギャッ
プでは、そのギャップのみに電界が集中して放電が生
じ、該放電加工によりバリが除去されるので、ワークの
表面に傷をつけずにバリだけを除去することができるバ
リ取り装置を提供するという技術的効果を奏することと
なった。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施形態を示す図である。
【図2】第1発明により製造されたワーク専用成形電極
5とワークWとの関係を示す図である。
【図3】第1発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図4】第2発明の実施形態を示す図である。
【図5】第2発明の他の実施形態を示す図である。
【図6】第2発明の作用説明図である。
【図7】第2発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】従来技術の構成図である。
【図9】従来技術の課題説明図である。
【符号の説明】
1 導電性部材 3、4 陥没部 5 ワーク専用成形電極 6 プラス極 7 マイナス極 8 穴 9 端辺 10 電源 11 振動発生シリンダ 12 純水 13 給水パイプ 14 排水パイプ 15 ローダ・アンローダ 16 ガイドレール 17 スライダ 18 上下ガイド 19 上下シリンダ 20 ストレッチ 21 バキュームパッド 22、24 油圧リフタ 23、25 パレット 26、27 梁柱 28 走行体 29 車輪 30 軌道 31 ガイド 32 取付部材 33、34 ケーブル 35 水槽 36 ワーク専用成形電極5の平坦な表面 37 ワークWの平坦な表面 38 駆動ローラ 39 従動ローラ B バリ W ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリが形成されたワークに導電性部材を
    重ね合わせた状態で、該導電性部材を押圧することによ
    り、ワークの穴と端辺に相当する部分に陥没部が形成さ
    れたワーク専用成形電極を成形加工することを特徴とす
    るワーク専用成形電極製造装置。
  2. 【請求項2】 コンベアベルト上のバリが形成されたワ
    ークに導電性部材を重ね合わせた状態で、上部ウレタン
    ロールと下部ウレタンロールの間を通過させながら押圧
    シリンダで上部ウレタンロールを押圧し、上記ワーク専
    用成形電極を成形加工する請求項1記載のワーク専用成
    形電極製造装置。
  3. 【請求項3】 上記導電性部材が銅箔により、又はアル
    ミニウム、鉄若しくはカーボン等によりそれぞれ形成さ
    れている請求項1記載のワーク専用成形電極製造装置。
  4. 【請求項4】 電源に接続されたプラス極とマイナス極
    を有し、該プラス極に上記ワーク専用成形電極を取り付
    けると共に、該マイナス極上にバリが形成されたワーク
    を戴置させ、上記電源によりプラス極とマイナス極間に
    所定の電圧を印加してワーク専用成形電極の陥没部とワ
    ークのバリ間に形成されたギャップのみに電界を集中し
    て放電を生ぜしめ、該放電加工によりバリを除去するこ
    とを特徴とするバリ取り装置。
  5. 【請求項5】 上記プラス極が振動発生シリンダに結合
    され、上記ワーク専用成形電極がバリ取り中に振動し、
    マイナス極が水槽に設けられていて、該水槽には、バリ
    取り中にワーク専用成形電極とワーク間の間隙を満たす
    純水が収納されている請求項4記載のバリ取り装置。
  6. 【請求項6】 上記プラス極が、該バリ取り装置の一方
    の側の未バリ取りワークのパレットと他方の側のバリ取
    り済みワークのパレット間を移動可能に取り付けられて
    いると共に、該プラス極の上方にはローダ・アンローダ
    が設けられ、該ローダ・アンローダによるワーク搬入出
    時には、上記プラス極をバリ取り済みワークのパレット
    側又は未バリ取りワークのパレット側へそれぞれ退避さ
    せる請求項4記載のバリ取り装置。
JP10326298A 1998-11-17 1998-11-17 ワーク専用成形電極製造装置及びそのワーク専用成形電極を用いたバリ取り装置 Pending JP2000153411A (ja)

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