JP2000153338A - 鋳型製造方法 - Google Patents

鋳型製造方法

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JP2000153338A
JP2000153338A JP10328531A JP32853198A JP2000153338A JP 2000153338 A JP2000153338 A JP 2000153338A JP 10328531 A JP10328531 A JP 10328531A JP 32853198 A JP32853198 A JP 32853198A JP 2000153338 A JP2000153338 A JP 2000153338A
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Japan
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sand
weight
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mold
water
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JP10328531A
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English (en)
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Hitoshi Funada
等 船田
Akira Yoshida
昭 吉田
Keisuke Matsumoto
啓介 松本
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】合成ムライト砂を含有する再生砂を水溶性フェ
ノール樹脂を用いる有機エステル硬化法で造型した場合
に高い鋳型強度を達成可能な鋳型製造方法の提供。 【解決手段】合成ムライト砂を20重量%以上含有する再
生砂50重量%以上からなる耐火性粒状材料を、水溶性フ
ェノール樹脂と開鎖エーテルアルコール、ケトンアルコ
ールの1種以上を含有する粘結剤を用い、有機エステル
を硬化剤として造型することからなる鋳型製造方法。開
鎖エーテルアルコールは好ましくはグリコールエーテル
類又は芳香族エーテルアルコールである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性フェノール
樹脂を粘結剤とし、有機エステルを硬化剤として造型す
る自硬性鋳型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水溶性フェノール樹脂を粘結剤、有機エ
ステルを硬化剤とする自硬性鋳型造型法で得られる再生
砂を用いて造型した場合、鋳型強度が新砂と比較して著
しく低下し、粘結剤及び/又は新砂の量を多くする必要
があった。
【0003】これを改善するため、特開平1−262042号
公報の樹脂固形分の低い粘結剤を使用する方法、特開平
1−262043号公報のシラン溶液で再生砂を処理する方
法、特開平4−339537号公報の周期律表IB〜VIII族の
うち半金属元素を除く金属元素を添加剤として用いる方
法等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鋳型の造型に用いられ
る耐火性粒状材料としては、珪砂、ジルコン砂、クロマ
イト砂、オリビン砂が従来から広く用いられてきたが、
近年はアルミノケイ酸塩を主体とする合成ムライト砂
が、耐火度、熱膨張性、耐摩耗性、耐破砕性に優れるこ
とから、徐々に使用されつつある。しかしながら上記の
方法は、合成ムライト砂を含有する再生砂については満
足できるものではない。本発明の課題は、こうした場合
に有効な鋳型製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成ムライト
砂を20重量%以上含有する再生砂50重量%以上からなる
耐火性粒状材料を、水溶性フェノール樹脂と開鎖エーテ
ルアルコール、ケトンアルコールの1種以上を含有する
粘結剤を用い、有機エステルを硬化剤として造型するこ
とからなる鋳型製造方法である。
【0006】特開平4−118150号公報は、水溶性フェノ
ール樹脂粘結剤にアルコール類を添加することによる鋳
型強度の向上を記載している。しかしながら再生砂、特
に合成ムライト砂を含有する再生砂については記載がな
く、従って特にこうした場合に有効であることについて
の知見は存在しない。
【0007】
【発明の実施の形態】合成ムライト砂とは、各種鉱物を
原料として人工的に合成、製造されたアルミノケイ酸塩
を主体とするセラミックスの一種である。工業的な製法
は、例えば特公平4−40095号公報に記載されており、
これによれば合成ムライト砂は球状の焼成粒子として得
られる。商業的には例えば内外セラビーズ(株)より、
セラビーズと称して発売されており、その一般的な組成
はAl2O3約60重量%、SiO2約35重量%からなる。
【0008】本発明で用いられる耐火性粒状材料はその
50重量%以上が再生砂からなる。耐火性粒状材料の80重
量%、さらには100重量%が再生砂からなる場合、本発
明の効果はより顕著に発揮される。また本発明によれ
ば、再生砂の20重量%以上が上記した合成ムライト砂か
らなる。好ましくは合成ムライト砂の再生砂が耐火性粒
状材料の30〜99重量%を占める。さらに好ましくはセメ
ント砂を1〜10重量%含有する。その他、珪砂、ジルコ
ン砂、クロマイト砂、オリビン砂、フリーマントル砂等
が含有されていてもよい。なお再生砂とは、一旦鋳造し
た後の回収砂、もしくはその回収砂を乾式、湿式、焙焼
式等の方法により再生処理して再利用できるようにした
砂のことである。
【0009】本発明に使用される粘結剤は、水溶性フェ
ノール樹脂と開鎖エーテルアルコール、ケトンアルコー
ルの1種以上を含有する。水溶性フェノール樹脂は、フ
ェノール類を大量のアルカリ性物質の存在下、水中でア
ルデヒド類と反応させることによって得ることができ
る。フェノール類は、フェノール化合物及びビスフェノ
ール化合物から選ばれる1種、又は2種以上の混合物で
も良い。好ましいフェノール化合物としては、フェノー
ル、クレゾール、レゾルシノール、3,5-キシレノールが
挙げられ、好ましいビスフェノール化合物としては、ビ
スフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS
が挙げられる。これらに尿素、メラミン、シクロヘキサ
ノン等のアルデヒド類と縮合可能なモノマーや、リグニ
ン誘導体などを混合してもよい。
【0010】アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、フルフラール、グリオキサール
及びその混合物等が挙げられる。相溶性等の点からアル
デヒド類はフェノール類に対して1.0〜6.0倍モルが良
く、好ましくは1.5〜4.0倍モルがよい。
【0011】アルカリ性物質としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物をフェノ
ール類の水酸基に対して0.2〜5.0倍モル、好ましくは0.
5〜4.0倍モル用いるのが望ましい。
【0012】反応条件は目的とする分子量に応じ適宜決
めればよいが、25〜90重量%水溶液として25℃の粘度が
10〜300mPa・Sとするのが好ましく、そのためには25〜9
0重量%の反応液を50〜100℃で0.5〜10時間反応させれ
ばよい。
【0013】このようにして得られる水溶性フェノール
樹脂の分子量は2000〜8000が、更には2500〜5000が好ま
しい。
【0014】有機エステルとしては、炭素数3〜10のラ
クトン類、炭素数1〜10の1価又は多価アルコールと炭
素数1〜10のカルボン酸より導かれる有機エステル、或
いは炭素数1〜8のアルキレンカーボネートが単独で又
は混合して用いられる。好ましくはγ−ブチロラクト
ン、プロピオンラクトン、ε−カプロラクトン、ギ酸エ
チル、エチレングリコールジアセテート、エチレングリ
コールモノアセテート、トリアセチン、エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネートである。有機エステル
は耐火性粒状材料100重量部に対し0.01〜10重量部、好
ましくは0.5〜2重量部が使用される。
【0015】本発明の開鎖エーテルアルコール、ケトン
アルコールとは、少なくとも1つのエーテル基又はケト
ン基と、少なくとも1つの水酸基を有する開鎖有機化合
物であり、好ましくは総炭素数4〜20のグリコールエー
テル類、芳香族エーテルアルコール類、更に好ましくは
総炭素数4〜10のグリコールエーテル類である。
【0016】好ましい具体例は、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、2-メ
トキシベンジルアルコール、2-エトキシベンジルアルコ
ール、フェノキシベンジルアルコール、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロポ
キシプロパノール、ジアセトンアルコールであり、特に
はジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテルが好ましい。
【0017】開鎖エーテルアルコール、ケトンアルコー
ルの含有量は、耐火性粒状材料100重量部に対して0.005
〜1.0重量部、好ましくは0.02〜0.3重量部、さらに好ま
しくは0.05〜0.1重量部である。
【0018】さらに鋳型強度を向上させる目的で、例え
ばγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシ
ランカップリング剤を使用することができる。その添加
量は粘結剤100重量部に対し0.01〜10重量部が好まし
い。
【0019】粘結剤は、一般的には水溶液の形で用いら
れる。固形分(粘結剤2gを105℃で3時間乾燥)は、
耐火性粒状材料と均一な混練が可能な点で好ましくは25
〜90重量%、さらに好ましくは50〜85重量%である。耐
火性粒状材料に対する粘結剤の使用量は0.1〜15重量
部、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0020】本発明により鋳型造型する際、粘結剤と硬
化剤の混合物を耐火性粒状材料に添加しミキサー等によ
り混練して混練砂としても良いし、水溶性フェノール樹
脂とアルコール類、硬化剤をそれぞれ準備し、ミキサー
に別々に添加して耐火性粒状材料と混練してもよい。混
練砂は目的の鋳型に造型され、従来の自硬性鋳型製造プ
ロセスをそのまま利用してアルミ鋳物のような非鉄合金
や鋳鋼や鋳鉄鋳物を製造することができる。
【0021】
【実施例】<水溶性フェノール樹脂の合成>表1に示し
たモル比率のフェノール化合物の50%水酸化カリウム
(対フェノール類0.8倍モル)水溶液に50%ホルムアル
デヒド水溶液(対フェノール類2.0倍モル)を加え、80
℃で反応を行い、フェノール−ホルムアルデヒド変性樹
脂の重量平均分子量が約3000に達するまで反応した。な
お分子量は、水溶性フェノール樹脂2gを水2gで希釈
し0.1重量%硫酸水溶液でpH6とし、生成した沈澱物を
分離、乾燥後テトラヒドロフランに溶解(1重量%)し
てGPC(カラム:東洋ソーダ(株)TSK-GEL G3000HX
L,TSK-GEL G2500HXL、標準物質:ポリスチレン)で測定
した。終点は予め実験的に求めた重量平均分子量と粘度
との関係から、反応溶液の粘度を測定することによって
判定した。反応溶液中の樹脂の含有量を水で50%に調製
し、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを反
応溶液100重量部に対して0.5重量部添加して、水溶性フ
ェノール樹脂(合成例1〜4)を得た。
【0022】
【表1】
【0023】<実施例1〜18及び比較例1>水溶性フェ
ノール樹脂を粘結剤とし、有機エステルを硬化剤として
造型された後再生された、表2に示す組成の耐火性粒状
材料100重量部に対して、エチレングリコールジアセテ
ート0.30重量部、表1の水溶性フェノール樹脂1.5重量
部、及び表3の開鎖エーテルアルコール、ケトンアルコ
ール0.075重量部を添加混練し、50mmφ×50mmhの木型
に充填した。得られたテストピースを取り出して24時間
後の鋳型強度(抗圧力)を測定した。結果を表3に示
す。尚、圧縮強度試験は温度25℃、湿度60%RHの条件
で行った。また圧縮強度は開鎖エーテルアルコール、ケ
トンアルコールを含有しない場合について同様に測定し
た結果を1とした場合の相対値である。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】合成ムライト砂を20重量%以上含有する
再生砂50重量%以上からなる耐火性粒状材料を、水溶性
フェノール樹脂と開鎖エーテルアルコール、ケトンアル
コールの1種以上を含有する粘結剤を用い、有機エステ
ルを硬化剤として造型することにより、鋳型強度を高く
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 啓介 愛知県豊橋市明海町4−51 花王株式会社 研究所内 Fターム(参考) 4E092 AA01 AA04 AA23 AA26 AA45 BA04 CA03 CA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成ムライト砂を20重量%以上含有する
    再生砂50重量%以上からなる耐火性粒状材料を、水溶性
    フェノール樹脂と開鎖エーテルアルコール、ケトンアル
    コールの1種以上を含有する粘結剤を用い、有機エステ
    ルを硬化剤として造型することからなる鋳型製造方法。
  2. 【請求項2】 開鎖エーテルアルコールが総炭素数4〜
    20のグリコールエーテル類又は芳香族エーテルアルコー
    ルである請求項1の鋳型製造方法。
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