JP2000153282A - ボイラ排水の中和装置 - Google Patents
ボイラ排水の中和装置Info
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- JP2000153282A JP2000153282A JP10347845A JP34784598A JP2000153282A JP 2000153282 A JP2000153282 A JP 2000153282A JP 10347845 A JP10347845 A JP 10347845A JP 34784598 A JP34784598 A JP 34784598A JP 2000153282 A JP2000153282 A JP 2000153282A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボイラの運転再開時に排出するボイラ排水を
重点的に中和処理するボイラ排水の中和装置を提供す
る。 【解決手段】 ボイラ2の排水を導入する処理タンク
A,B,…を複数個連通接続し、この各処理タンクに排
ガス供給管7をそれぞれ接続した構成のボイラ排水の中
和装置において、最下流側に位置する処理タンク以外の
各処理タンクの各排ガス供給管7にそれぞれ流量制御手
段12を設けたことを特徴としている。
重点的に中和処理するボイラ排水の中和装置を提供す
る。 【解決手段】 ボイラ2の排水を導入する処理タンク
A,B,…を複数個連通接続し、この各処理タンクに排
ガス供給管7をそれぞれ接続した構成のボイラ排水の中
和装置において、最下流側に位置する処理タンク以外の
各処理タンクの各排ガス供給管7にそれぞれ流量制御手
段12を設けたことを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボイラ排水にボ
イラの排ガスを混合して中和する中和装置に関するもの
である。
イラの排ガスを混合して中和する中和装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ボイラの缶水はアルカリ性であるため、
排水の際には排水基準に適合させるため中和処理を行う
必要がある。たとえば、ボイラ排水を処理タンク内に溜
め、この処理タンク内にボイラの排ガスを供給して混合
し、前記ボイラ排水の中和処理を行う中和装置が種々提
案されている。
排水の際には排水基準に適合させるため中和処理を行う
必要がある。たとえば、ボイラ排水を処理タンク内に溜
め、この処理タンク内にボイラの排ガスを供給して混合
し、前記ボイラ排水の中和処理を行う中和装置が種々提
案されている。
【0003】たとえば、図4に示すように、ボイラ31
の排水を導入する第一処理タンク32(上流側)と第二
処理タンク33(下流側)とを接続管34を介して連通
し、この各処理タンク32,33に排ガス供給管35を
それぞれ接続するとともに、前記第一処理タンク32に
濃縮ブロー管36および缶底ブロー管37を接続し、前
記第二処理タンク33にオーバーフロー管38および排
水管39を接続した構成のボイラ排水の中和装置40が
ある。この図4において、原水供給源41からの原水
は、前記各処理タンク32,33内の熱交換器42を経
由して、給水管43を介して節炭器(符号省略)へ流通
する。
の排水を導入する第一処理タンク32(上流側)と第二
処理タンク33(下流側)とを接続管34を介して連通
し、この各処理タンク32,33に排ガス供給管35を
それぞれ接続するとともに、前記第一処理タンク32に
濃縮ブロー管36および缶底ブロー管37を接続し、前
記第二処理タンク33にオーバーフロー管38および排
水管39を接続した構成のボイラ排水の中和装置40が
ある。この図4において、原水供給源41からの原水
は、前記各処理タンク32,33内の熱交換器42を経
由して、給水管43を介して節炭器(符号省略)へ流通
する。
【0004】前記構成のボイラ排水の中和装置40によ
れば、濃縮ブロー水は、前記ボイラ31の燃焼運転中に
前記第一処理タンク32を経由して前記第二処理タンク
33内へ流入する。この流通過程において、濃縮ブロー
水は、排ガス供給管35から供給される排ガスと混合し
て中和処理される。そして、前記第二処理タンク33内
の増水分は、前記オーバーフロー管38から排出され
る。また、缶底ブロー水は、前記ボイラ31の運転停止
中に前記第一処理タンク32へ導入される。前記缶底ブ
ロー水の導入前に前記第二処理タンク33内の水を所定
水位まで前記排出管39から排出し、排出後、前記第一
処理タンク32内へ前記缶底ブロー水を導入する。この
缶底ブロー水は、前記第一処理タンク32内で中和され
た濃縮ブロー水と混合し、増水分は、前記第二処理タン
ク33内へ流入する。そして、前記ボイラ31の運転を
開始し、燃焼により発生する排ガスを混合して中和処理
する。前記ボイラの運転を開始すると、前記濃縮ブロー
水を処理する工程に自動的に移行する。
れば、濃縮ブロー水は、前記ボイラ31の燃焼運転中に
前記第一処理タンク32を経由して前記第二処理タンク
33内へ流入する。この流通過程において、濃縮ブロー
水は、排ガス供給管35から供給される排ガスと混合し
て中和処理される。そして、前記第二処理タンク33内
の増水分は、前記オーバーフロー管38から排出され
る。また、缶底ブロー水は、前記ボイラ31の運転停止
中に前記第一処理タンク32へ導入される。前記缶底ブ
ロー水の導入前に前記第二処理タンク33内の水を所定
水位まで前記排出管39から排出し、排出後、前記第一
処理タンク32内へ前記缶底ブロー水を導入する。この
缶底ブロー水は、前記第一処理タンク32内で中和され
た濃縮ブロー水と混合し、増水分は、前記第二処理タン
ク33内へ流入する。そして、前記ボイラ31の運転を
開始し、燃焼により発生する排ガスを混合して中和処理
する。前記ボイラの運転を開始すると、前記濃縮ブロー
水を処理する工程に自動的に移行する。
【0005】しかしながら、前記缶底ブロー水の排水時
において、前記第二処理タンク33内へ導入した中和処
理された缶底ブロー水が、前記ボイラ31の運転が長時
間停止されていると、前記中和処理した缶底ブロー水中
のCO2 が自然脱気することがある。このCO2 が自然
脱気すると排水基準に適合しない水が排出されることに
なり問題である。
において、前記第二処理タンク33内へ導入した中和処
理された缶底ブロー水が、前記ボイラ31の運転が長時
間停止されていると、前記中和処理した缶底ブロー水中
のCO2 が自然脱気することがある。このCO2 が自然
脱気すると排水基準に適合しない水が排出されることに
なり問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑み、ボイラの運転再開時に排出するボイラ排水を
重点的に中和処理するボイラ排水の中和装置を提供する
ことを目的とするものである。
点に鑑み、ボイラの運転再開時に排出するボイラ排水を
重点的に中和処理するボイラ排水の中和装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、ボイラの排水を導入する処理タンクを複数個
連通接続し、この各処理タンクに排ガス供給管をそれぞ
れ接続した構成のボイラ排水の中和装置において、最下
流側に位置する処理タンク以外の各処理タンクの各排ガ
ス供給管にそれぞれ流量制御手段を設けたことを特徴と
している。
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、ボイラの排水を導入する処理タンクを複数個
連通接続し、この各処理タンクに排ガス供給管をそれぞ
れ接続した構成のボイラ排水の中和装置において、最下
流側に位置する処理タンク以外の各処理タンクの各排ガ
ス供給管にそれぞれ流量制御手段を設けたことを特徴と
している。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明すると、この発明のボイラ排水の中和装置
は、ボイラの排水を導入する処理タンクを複数個連通接
続し、この各処理タンクへ前記ボイラの排ガスを供給す
る排ガス供給管をそれぞれ接続し、最上流側に位置する
処理タンクに濃縮ブロー管および缶底ブロー管を接続
し、最下流側に位置する処理タンクにオーバーフロー管
および排出管を接続し、さらに前記最下流側に位置する
処理タンク以外の各処理タンクの各排ガス供給管に、そ
れぞれ流量制御手段(たとえば、電磁弁またはオリフィ
ス)を設けた構成となっている。
ついて説明すると、この発明のボイラ排水の中和装置
は、ボイラの排水を導入する処理タンクを複数個連通接
続し、この各処理タンクへ前記ボイラの排ガスを供給す
る排ガス供給管をそれぞれ接続し、最上流側に位置する
処理タンクに濃縮ブロー管および缶底ブロー管を接続
し、最下流側に位置する処理タンクにオーバーフロー管
および排出管を接続し、さらに前記最下流側に位置する
処理タンク以外の各処理タンクの各排ガス供給管に、そ
れぞれ流量制御手段(たとえば、電磁弁またはオリフィ
ス)を設けた構成となっている。
【0009】前記構成のボイラ排水の中和装置によれ
ば、濃縮ブロー水は、前記ボイラ燃焼運転中、最上流側
に位置する処理タンクを経由して最下流側に位置する処
理タンク内へ流入する。この流通過程において、濃縮ブ
ロー水は、排ガス供給管(前記流量制御手段は開いてい
る)から供給される排ガスと混合して中和処理される。
そして、前記最下流側に位置する処理タンク内の増水分
は、前記オーバーフロー管から排出される。また、缶底
ブロー水は、前記ボイラの運転停止中、前記最上流側に
位置する処理タンクへ導入される。前記缶底ブロー水の
導入前、前記最下流側に位置する処理タンク内の水を所
定水位まで前記排出管から排出し、排出後、前記最上流
側に位置する処理タンク内へ前記缶底ブロー水を導入す
る。この缶底ブロー水は、前記最上流側に位置する処理
タンク内で中和された濃縮ブロー水と混合し、増水分は
前記最下流側に位置する処理タンク内へ流入する。前記
流量制御手段は、前記ボイラの運転停止と同時に閉とす
る。そして、前記ボイラの運転を再開すると、前記流量
制御手段が閉となっているので、燃焼により発生する排
ガスは、前記最下流側に位置する処理タンクへ重点的に
供給され、この処理タンク内のブロー水が前記ボイラの
運転再開と同時に中和処理される。すなわち、前記ボイ
ラの運転再開により缶水が濃縮し、濃縮ブローが開始さ
れる所定時間まで、排ガスを前記最下流側に位置する処
理タンクへ供給し、所定時間が経過すると前記流量制御
手段を開とし、前記濃縮ブロー水を処理する工程へ自動
的に移行する。
ば、濃縮ブロー水は、前記ボイラ燃焼運転中、最上流側
に位置する処理タンクを経由して最下流側に位置する処
理タンク内へ流入する。この流通過程において、濃縮ブ
ロー水は、排ガス供給管(前記流量制御手段は開いてい
る)から供給される排ガスと混合して中和処理される。
そして、前記最下流側に位置する処理タンク内の増水分
は、前記オーバーフロー管から排出される。また、缶底
ブロー水は、前記ボイラの運転停止中、前記最上流側に
位置する処理タンクへ導入される。前記缶底ブロー水の
導入前、前記最下流側に位置する処理タンク内の水を所
定水位まで前記排出管から排出し、排出後、前記最上流
側に位置する処理タンク内へ前記缶底ブロー水を導入す
る。この缶底ブロー水は、前記最上流側に位置する処理
タンク内で中和された濃縮ブロー水と混合し、増水分は
前記最下流側に位置する処理タンク内へ流入する。前記
流量制御手段は、前記ボイラの運転停止と同時に閉とす
る。そして、前記ボイラの運転を再開すると、前記流量
制御手段が閉となっているので、燃焼により発生する排
ガスは、前記最下流側に位置する処理タンクへ重点的に
供給され、この処理タンク内のブロー水が前記ボイラの
運転再開と同時に中和処理される。すなわち、前記ボイ
ラの運転再開により缶水が濃縮し、濃縮ブローが開始さ
れる所定時間まで、排ガスを前記最下流側に位置する処
理タンクへ供給し、所定時間が経過すると前記流量制御
手段を開とし、前記濃縮ブロー水を処理する工程へ自動
的に移行する。
【0010】以上のように、この発明によれば、最下流
側に位置した処理タンク内に、ボイラ運転再開後の排ガ
スを重点的に供給して中和処理するので、排水基準に適
合しない水が排出されることはない。
側に位置した処理タンク内に、ボイラ運転再開後の排ガ
スを重点的に供給して中和処理するので、排水基準に適
合しない水が排出されることはない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、ボイラに付設したボイラ
排水の中和装置の実施例の構成を概略的に示す説明図で
ある。
いて詳細に説明する。図1は、ボイラに付設したボイラ
排水の中和装置の実施例の構成を概略的に示す説明図で
ある。
【0012】図1において、中和装置1は、ボイラ排水
を中和処理する処理タンクA,Bをボイラ2の近傍に設
けている。この実施例では、上流側に位置する仕切板3
を備えた第一処理タンクAと下流側に位置する仕切板3
を備えた第二処理タンクBを設け、この第一,第二処理
タンクA,Bを接続管4を介して接続した構成としてい
る。
を中和処理する処理タンクA,Bをボイラ2の近傍に設
けている。この実施例では、上流側に位置する仕切板3
を備えた第一処理タンクAと下流側に位置する仕切板3
を備えた第二処理タンクBを設け、この第一,第二処理
タンクA,Bを接続管4を介して接続した構成としてい
る。
【0013】前記ボイラ2の排ガス通路5には節炭器6
を設け、この節炭器6の下流位置に排ガス供給管7の一
端を接続している。この排ガス供給管7の他端は、ボイ
ラ排水を導入する前記第一,第二処理タンクA,Bに接
続し、先端のノズル8から、前記ボイラ2の排ガスを前
記第一,第二処理タンクA,B内のボイラ排水と混合す
るようになっている。前記排ガス供給管7には、ドレン
分離器9,排ガスポンプ10および空気導入弁11を設
けている。さらに、この発明に係る流量制御手段12と
しての電磁弁が、前記第一処理タンクAへの排ガス供給
管7の所定位置に設けられている。また、前記流量制御
手段12は、前記電磁弁のかわりにオリフィスを設ける
こともできる。
を設け、この節炭器6の下流位置に排ガス供給管7の一
端を接続している。この排ガス供給管7の他端は、ボイ
ラ排水を導入する前記第一,第二処理タンクA,Bに接
続し、先端のノズル8から、前記ボイラ2の排ガスを前
記第一,第二処理タンクA,B内のボイラ排水と混合す
るようになっている。前記排ガス供給管7には、ドレン
分離器9,排ガスポンプ10および空気導入弁11を設
けている。さらに、この発明に係る流量制御手段12と
しての電磁弁が、前記第一処理タンクAへの排ガス供給
管7の所定位置に設けられている。また、前記流量制御
手段12は、前記電磁弁のかわりにオリフィスを設ける
こともできる。
【0014】前記ボイラ2は、セパレータ13を備え、
このセパレータ13下部の降水管14の途中に濃縮ブロ
ー管15を接続している。この濃縮ブロー管15の先端
は、前記第一処理タンクAに接続している。また、この
濃縮ブロー管15には、濃縮ブロー用電磁弁16を設け
ている。一方、前記ボイラ2の底部には、缶底ブロー管
17を接続している。この缶底ブロー管17の先端は、
前記第一処理タンクAに接続してあり、前記濃縮ブロー
管15と合流する構成となっている。また、この缶底ブ
ロー管17には、缶底ブロー用電磁弁18を設けてい
る。
このセパレータ13下部の降水管14の途中に濃縮ブロ
ー管15を接続している。この濃縮ブロー管15の先端
は、前記第一処理タンクAに接続している。また、この
濃縮ブロー管15には、濃縮ブロー用電磁弁16を設け
ている。一方、前記ボイラ2の底部には、缶底ブロー管
17を接続している。この缶底ブロー管17の先端は、
前記第一処理タンクAに接続してあり、前記濃縮ブロー
管15と合流する構成となっている。また、この缶底ブ
ロー管17には、缶底ブロー用電磁弁18を設けてい
る。
【0015】前記第二処理タンクBの上部にオーバーフ
ロー管19を設け、下部に排出用電磁弁20を備えた排
出管21を設け、この排出管21の先端部を前記オーバ
ーフロー管19に接続している。そして、この第二処理
タンクBの上部にボイラ排水の温度およびpHを検出す
る温度検出器22およびpH検出器23をそれぞれ設け
ている。また、前記第一,第二処理タンクA,B内に
は、ボイラ排水を冷却するための熱交換器24が設けて
ある。この熱交換器24は、前記ボイラ2へ給水する給
水管25に接続されている。この給水管25は、原水供
給源26と前記熱交換器24を経由して前記節炭器6に
接続してあり、さらにこの節炭器6内の熱交換器(図示
省略)を経由して前記ボイラ2の缶体に接続されてい
る。また、前記第二処理タンクBには、この第二処理タ
ンクB内の低水位を検出する水位検出器(図示省略)を
設けている。
ロー管19を設け、下部に排出用電磁弁20を備えた排
出管21を設け、この排出管21の先端部を前記オーバ
ーフロー管19に接続している。そして、この第二処理
タンクBの上部にボイラ排水の温度およびpHを検出す
る温度検出器22およびpH検出器23をそれぞれ設け
ている。また、前記第一,第二処理タンクA,B内に
は、ボイラ排水を冷却するための熱交換器24が設けて
ある。この熱交換器24は、前記ボイラ2へ給水する給
水管25に接続されている。この給水管25は、原水供
給源26と前記熱交換器24を経由して前記節炭器6に
接続してあり、さらにこの節炭器6内の熱交換器(図示
省略)を経由して前記ボイラ2の缶体に接続されてい
る。また、前記第二処理タンクBには、この第二処理タ
ンクB内の低水位を検出する水位検出器(図示省略)を
設けている。
【0016】前記ボイラ2の運転制御部(図示省略),
前記排ガスポンプ10,前記空気導入弁11,前記流量
制御手段12,前記濃縮ブロー用電磁弁16,前記缶底
ブロー用電磁弁18,前記排出用電磁弁20,前記温度
検出器22および前記pH検出器23は、信号線27を
介してそれぞれ制御器28に接続されている。そして、
前記水位検出器(図示省略)も、同様に、信号線(図示
省略)を介して制御器28に接続されている。
前記排ガスポンプ10,前記空気導入弁11,前記流量
制御手段12,前記濃縮ブロー用電磁弁16,前記缶底
ブロー用電磁弁18,前記排出用電磁弁20,前記温度
検出器22および前記pH検出器23は、信号線27を
介してそれぞれ制御器28に接続されている。そして、
前記水位検出器(図示省略)も、同様に、信号線(図示
省略)を介して制御器28に接続されている。
【0017】前記の構成について、通常の作用を説明す
る。ボイラ排水は、ボイラ2の燃焼運転中に、濃縮した
缶水を排出する濃縮ブロー水と、ボイラ2の停止中に、
缶体の底から排出する缶底ブロー水に大きく分かれる
が、まず濃縮ブロー水の中和処理について説明する。濃
縮ブロー水は、ボイラ2の制御器28からの信号を受け
て濃縮ブロー用電磁弁16が開となることにより、第一
処理タンクA内へ流入し、接続管4を介して第二処理タ
ンクB内へ流入する。一方、排ガスポンプ10が前記制
御器28からの信号を受けて稼動するとともに、流量制
御手段12(以下、「電磁弁12」と云う)を開弁す
る。そして、前記濃縮ブロー水の流通過程において、前
記ボイラ2の排ガスが排ガス供給管7から前記第一,第
二処理タンクA,B内へ供給され、前記濃縮ブロー水と
混合して中和処理される。そして、前記第二処理タンク
B内の増水分は、オーバーフロー管19から排出され
る。このボイラ排水は、前記第一,第二処理タンクA,
B内を流通する過程において、熱交換器24により所定
温度以下に冷却されている。
る。ボイラ排水は、ボイラ2の燃焼運転中に、濃縮した
缶水を排出する濃縮ブロー水と、ボイラ2の停止中に、
缶体の底から排出する缶底ブロー水に大きく分かれる
が、まず濃縮ブロー水の中和処理について説明する。濃
縮ブロー水は、ボイラ2の制御器28からの信号を受け
て濃縮ブロー用電磁弁16が開となることにより、第一
処理タンクA内へ流入し、接続管4を介して第二処理タ
ンクB内へ流入する。一方、排ガスポンプ10が前記制
御器28からの信号を受けて稼動するとともに、流量制
御手段12(以下、「電磁弁12」と云う)を開弁す
る。そして、前記濃縮ブロー水の流通過程において、前
記ボイラ2の排ガスが排ガス供給管7から前記第一,第
二処理タンクA,B内へ供給され、前記濃縮ブロー水と
混合して中和処理される。そして、前記第二処理タンク
B内の増水分は、オーバーフロー管19から排出され
る。このボイラ排水は、前記第一,第二処理タンクA,
B内を流通する過程において、熱交換器24により所定
温度以下に冷却されている。
【0018】つぎに、缶底ブロー水の中和処理について
説明する。この缶底ブロー水の中和処理は、前記制御器
28からの信号により前記ボイラ2の燃焼スイッチ(図
示省略)をOFFにする。つぎに、前記濃縮ブロー用電
磁弁16および前記電磁弁12を閉じると同時に排出用
電磁弁20を開き、前記第二処理タンクB内の水を排出
する。そして、前記水位検出器(図示省略)の低水位検
出信号を受けて前記排出用電磁弁20を閉じる。つぎ
に、缶底ブロー用電磁弁18を開き、缶底ブロー水を前
記第一処理タンクA内へ導入し、全ブロー後、前記缶底
ブロー用電磁弁18を閉弁する。この缶底ブロー水は、
前記第一処理タンクA内で中和された濃縮ブロー水と混
合し、増水分は接続管4を介して前記第二処理タンクB
内へ流入する。そして、前記ボイラ2の運転が再開され
ると(このとき、前記電磁弁12は閉となってい
る。)、前記排ガスポンプ10が稼動して、排ガスを前
記第二処理タンクB内へ重点的に供給して中和処理す
る。この缶底ブロー水の中和処理は、前記ボイラ2の運
転再開時から缶水が濃縮し、濃縮ブローが開始される所
定時間まで継続して行う。そして、所定時間が経過する
と、前記濃縮ブロー用電磁弁16および前記電磁弁12
を開弁し、前記濃縮ブロー水を中和処理する工程に自動
的に移行する。
説明する。この缶底ブロー水の中和処理は、前記制御器
28からの信号により前記ボイラ2の燃焼スイッチ(図
示省略)をOFFにする。つぎに、前記濃縮ブロー用電
磁弁16および前記電磁弁12を閉じると同時に排出用
電磁弁20を開き、前記第二処理タンクB内の水を排出
する。そして、前記水位検出器(図示省略)の低水位検
出信号を受けて前記排出用電磁弁20を閉じる。つぎ
に、缶底ブロー用電磁弁18を開き、缶底ブロー水を前
記第一処理タンクA内へ導入し、全ブロー後、前記缶底
ブロー用電磁弁18を閉弁する。この缶底ブロー水は、
前記第一処理タンクA内で中和された濃縮ブロー水と混
合し、増水分は接続管4を介して前記第二処理タンクB
内へ流入する。そして、前記ボイラ2の運転が再開され
ると(このとき、前記電磁弁12は閉となってい
る。)、前記排ガスポンプ10が稼動して、排ガスを前
記第二処理タンクB内へ重点的に供給して中和処理す
る。この缶底ブロー水の中和処理は、前記ボイラ2の運
転再開時から缶水が濃縮し、濃縮ブローが開始される所
定時間まで継続して行う。そして、所定時間が経過する
と、前記濃縮ブロー用電磁弁16および前記電磁弁12
を開弁し、前記濃縮ブロー水を中和処理する工程に自動
的に移行する。
【0019】つぎに、ボイラ排水の中和装置の作用につ
いて説明する。まず、産業排水の排水基準は、図2およ
び図3に示すように、中性(pH7)を挟んでpH5.
8(酸性)からpH8.6(アルカリ性)の間に規制さ
れている(この規制値は、水域により異なる規制値とな
っており、下限値としてpH5.0が、また上限値とし
てpH9.0が範囲となっている。)。また、排水温度
は45℃以下となっている。したがって、前記第二処理
タンクBからオーバーフローして排水するボイラ排水の
pH値および温度をpH検出器23および温度検出器2
2で測定している。そして、その測定値が前記排水基準
に適合しない場合(酸消費量が低い水(図2参照))
は、排ガス供給管7に設けた空気導入弁11を操作し、
pH値が適合するように調節する。この空気導入弁11
を調節することにより、排ガス中のCO2 濃度(約10
%)が空気によって希釈され、CO2 濃度が低下するの
で、図3に示すように、pH平衡値を規定範囲内にする
ことができる。なお、排水温度は、前記第一,第二処理
タンクA,Bに設けた熱交換器24によって規制温度以
下になっている。
いて説明する。まず、産業排水の排水基準は、図2およ
び図3に示すように、中性(pH7)を挟んでpH5.
8(酸性)からpH8.6(アルカリ性)の間に規制さ
れている(この規制値は、水域により異なる規制値とな
っており、下限値としてpH5.0が、また上限値とし
てpH9.0が範囲となっている。)。また、排水温度
は45℃以下となっている。したがって、前記第二処理
タンクBからオーバーフローして排水するボイラ排水の
pH値および温度をpH検出器23および温度検出器2
2で測定している。そして、その測定値が前記排水基準
に適合しない場合(酸消費量が低い水(図2参照))
は、排ガス供給管7に設けた空気導入弁11を操作し、
pH値が適合するように調節する。この空気導入弁11
を調節することにより、排ガス中のCO2 濃度(約10
%)が空気によって希釈され、CO2 濃度が低下するの
で、図3に示すように、pH平衡値を規定範囲内にする
ことができる。なお、排水温度は、前記第一,第二処理
タンクA,Bに設けた熱交換器24によって規制温度以
下になっている。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、最下流側に位置した処理タンク内に、ボイラ運転再
開後の排ガスを重点的に供給して中和処理するので、排
水基準に適合しない水が排出されることはなく、ボイラ
排水を適正に排出することができる。
ば、最下流側に位置した処理タンク内に、ボイラ運転再
開後の排ガスを重点的に供給して中和処理するので、排
水基準に適合しない水が排出されることはなく、ボイラ
排水を適正に排出することができる。
【図1】この発明に係るボイラ排水の中和装置の実施例
の構成を概略的に示す説明図である。
の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】ボイラ排水の排水基準と排水基準に適合しない
ボイラ排水の状態を示す説明図である。
ボイラ排水の状態を示す説明図である。
【図3】ボイラ排水の排水基準と排水基準に適合したボ
イラ排水の状態を示す説明図である。
イラ排水の状態を示す説明図である。
【図4】従来のボイラ排水の中和装置の構成を概略的に
示す説明図である。
示す説明図である。
1 中和装置 2 ボイラ 7 排ガス供給管 12 流量制御手段 A 第一処理タンク(上流側) B 第二処理タンク(下流側)
Claims (1)
- 【請求項1】 ボイラ2の排水を導入する処理タンク
A,B,…を複数個連通接続し、この各処理タンクに排
ガス供給管7をそれぞれ接続した構成のボイラ排水の中
和装置において、最下流側に位置する処理タンク以外の
各処理タンクの各排ガス供給管7にそれぞれ流量制御手
段12を設けたことを特徴とするボイラ排水の中和装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10347845A JP2000153282A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | ボイラ排水の中和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10347845A JP2000153282A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | ボイラ排水の中和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000153282A true JP2000153282A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18393002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10347845A Pending JP2000153282A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | ボイラ排水の中和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000153282A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001293484A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-23 | Miura Co Ltd | ボイラ排水の中和方法および中和装置 |
JP2006187738A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Miura Co Ltd | 排水処理装置 |
JP2006192386A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Miura Co Ltd | 中和装置 |
KR101115775B1 (ko) | 2009-12-30 | 2012-03-07 | 린나이코리아 주식회사 | 콘덴싱 보일러의 중화기 일체형 시스턴 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP10347845A patent/JP2000153282A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4538799B2 (ja) * | 2005-01-14 | 2010-09-08 | 三浦工業株式会社 | 中和装置 |
KR101115775B1 (ko) | 2009-12-30 | 2012-03-07 | 린나이코리아 주식회사 | 콘덴싱 보일러의 중화기 일체형 시스턴 |
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