JP2000152755A - 揚げ玉製造方法及び装置 - Google Patents

揚げ玉製造方法及び装置

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JP2000152755A
JP2000152755A JP10346569A JP34656998A JP2000152755A JP 2000152755 A JP2000152755 A JP 2000152755A JP 10346569 A JP10346569 A JP 10346569A JP 34656998 A JP34656998 A JP 34656998A JP 2000152755 A JP2000152755 A JP 2000152755A
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oil
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fried ball
heating
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美充 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一の形状及び均一の粒径を有し、商品価値
を著しく高めることができる揚げ玉を大量製造すること
ができる揚げ玉製造方法及び装置を提供する。 【解決手段】 加熱油11を貯えた油槽10と、油槽1
0の上流側の上方に配設され揚げ玉原料12を油槽10
内の加熱油11中に粒状に連続して落下して供給する原
料供給機構13と、油槽10に設けた加熱油取り出し口
14より加熱油11を取り出し加熱油流出口15から油
槽10中に流出する加熱油循環路16と、加熱油11中
に揚げ玉原料12を落下することによって製造され加熱
油11表面に浮遊する揚げ玉18を、上流側から下流側
に向けて移送する揚げ玉移送機構21と、加熱油11中
において揚げ玉原料12が落下する個所の上流側に配設
され、揚げ玉原料12が落下する深さまでの加熱油11
の流れを、上流側から下流側に向けて層状に流れる整流
にする整流発生機構22とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種食品のかやく
や添加物として用いられる揚げ玉を自動的に製造するこ
とができる揚げ玉製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テンプラを揚げた後にできるテン
プラ滓は、そのまま捨てるのはもったいないので、うど
ん、そば、お好み焼き等の加薬として用いられている。
しかし、近年、加薬としての用途はうどんやそば等のみ
ならず、多種多用な加工食品に用いられており、例え
ば、その一例としてパン粉の代替品としての使用をあげ
ることができる。しかし、テンプラを揚げた際の副産物
としてのテンプラ滓の量はきわめて限られたものである
ため、近年、小麦粉から揚げ玉のみを製造することがで
きる図8に示すような揚げ玉製造装置Bが開発されてい
る。
【0003】図示するように、上面が開口した長尺箱状
の油槽80内には加熱油81が貯えられている。油槽8
0の上流側の上方には、粘稠質の揚げ玉原料82を油槽
80内の加熱油81中に粒状に連続して落下して供給す
る原料供給機構83が配設されている。そして、油槽8
0の下流側端部に設けた加熱油取り出し口84より加熱
油81を取り出し、加熱油81を油槽80の上流側端部
に設けた加熱油流出口85から油槽80中に流出する加
熱油循環路86が設けられている。また、油槽80の上
方には、加熱油81中に揚げ玉原料82を落下すること
によって製造され加熱油81表面に浮遊する揚げ玉87
を、上流側から下流側に向けて移送する掻き板88a付
きのチェンコンベア88bからなる揚げ玉移送機構88
が配設されている。なお、図示の揚げ玉製造装置Bにお
いて、89は揚げ玉回収箱、90は油槽80を加熱する
加熱手段、91は加熱油循環路86に設けた循環ポンプ
である。
【0004】上記した構成によって、加熱手段90によ
って油槽80中の加熱油81を所定の温度まで加熱する
と共に、加熱油循環路86に設けた循環ポンプ91を駆
動して、油槽80から加熱油取り出し口84を通して加
熱油81を取り出すと共に、加熱油流出口85を通して
油槽80中に加熱油81を流出し、油槽80内の加熱油
81を上流側から下流側にゆるやかな速度で流す。ま
た、揚げ玉移送機構88を駆動してチェンコンベア88
bを回転し、掻き板88aを加熱油81の表面に沿って
上流側から下流側に移動する。その後、原料供給機構8
3から粘稠質の揚げ玉原料82を油槽80内の加熱油8
1中に粒状に連続して落下して供給すると、揚げ玉原料
82の表面張力で球状になった後、加熱油81によって
揚げられ、球状の揚げ玉87を製造することができる。
このような揚げ玉87は、いったん油面より相当深さ沈
んだ後、比重が油より軽いので、徐々に浮き上がり、加
熱油81の表面に浮遊することになる。その後、揚げ玉
移送機構88の掻き板88aによって油槽80内を上流
側から下流側に向けて移送され、油槽80の下流側に設
けた排出口より排出され、揚げ玉回収箱89内に回収さ
れる。このように、揚げ玉製造装置Bを用いることによ
って、揚げ玉87を大量製造することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
を有する揚げ玉製造装置Bは、未だ、以下の解決すべき
課題を有していた。即ち、図8に示すように、加熱油循
環路86に設けた循環ポンプ91を駆動して、加熱油流
出口85を通して油槽80中に流出した加熱油81の流
れは乱流となって上方に移動した後、下流側に向かって
流れることになる。従って、原料供給機構83から粒状
に連続して加熱油81中に供給される揚げ玉原料82
は、乱流状態の加熱油81中に落下することになるが、
乱流状態では、加熱油81の流れが乱れているのみなら
ず、表面に沿ってのみしか加熱油81は上流側から下流
側に向けて流れないため、図8に示すように、加熱油8
1中で複雑な動きをしながら加熱油81の表面に浮遊す
ることになる。その結果、揚げ玉87同士が干渉したり
衝突し、一部がひっついたり、一体化して、大きさ及び
形状の異なる揚げ玉87が製造されることになり、揚げ
玉87の商品価値を著しく低下させることになる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、均一の形状及び均一の粒径を有し、商品価
値を著しく高めることができる揚げ玉を大量製造するこ
とができる揚げ玉製造方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る揚げ玉製造方法は、粘稠質の揚げ玉原料が粒状に連
続して落下する個所における加熱油の流れを、加熱油の
表面から最落下位置まで上流側から下流側に向けて層状
に流れる整流(層流も含まれる)にし、加熱油中に落下
した揚げ玉原料を下流側に流しながら加熱し浮き上がら
せ、揚げ玉を製造する。この場合、整流が上層部のみな
らず下層部でも確保されているので、揚げ玉原料が落下
する深さ(例えば、加熱油の表面から150mm)の全
長にわたって加熱油の均一な流れ(整流された流れ)を
確保できる。従って、いったん加熱油の下層部まで落下
した揚げ玉原料は、その後、一定距離、下流側に向けて
水平移動した後に、揚げ玉となって、徐々に上り勾配で
加熱油の表面まで放物線を描きながら浮遊することにな
る。従って、粒状の揚げ玉原料は、それぞれが独立した
球体の状態で十分に揚げられ均一な形状と均一な粒径を
有する揚げ玉を製造することができ、揚げ玉の商品価値
を高めることができる。なお、揚げ玉の形状は、粒状の
揚げ玉原料の粘稠度、落下速度等を調整することによっ
て球状以外の形状、例えば、傘状、円盤状とすることも
できる。本発明に係る揚げ玉製造装置は、上面が開口し
内部に加熱油を貯えた長尺の油槽と、油槽の上流側の上
方に配設され、粘稠質の揚げ玉原料を油槽内の加熱油中
に粒状に連続して落下して供給する原料供給機構と、油
槽の下流側端部に設けた加熱油取り出し口より加熱油を
取り出し、加熱油を油槽の上流側端部に設けた加熱油流
出口から油槽中に流出する加熱油循環路と、油槽の上方
に配設され、加熱油中に揚げ玉原料を落下することによ
って製造され加熱油表面に浮遊する揚げ玉を、上流側か
ら下流側に向けて移送する揚げ玉移送機構と、加熱油中
において揚げ玉原料が落下する個所の上流側に配設さ
れ、揚げ玉原料が落下する深さまでの加熱油の流れを、
上流側から下流側に向けて層状に流れる整流にする整流
発生機構とを具備する。
【0008】この場合、原料供給機構から粒状に連続し
て整流状態の加熱油中に落下することができ、しかも、
整流が上層部のみならず下層部でも確保されているの
で、それぞれが独立した球体の状態で十分に揚げられ均
一な形状と均一な粒径を有する商品価値の高い揚げ玉を
大量生産することができる。
【0009】上記構成を有する揚げ玉製造装置におい
て、整流発生機構は、油槽の底部に設けられ加熱油を上
方に向けて流出する加熱油流出口の上方に上、下に間隔
をあけて重合状態に配設され、基部がそれぞれ加熱油流
出口の上流側周縁部に接続されると共に、先部が弧を描
きながら前部上方に向けて延びる第1、第2の加熱油案
内板を具備し、第2の加熱油案内板の基部に連絡開口を
設け、第1、第2の加熱油案内板の間に連絡開口を通し
て加熱油流出口からの加熱油が弧状に流れる上部整流形
成流路を形成すると共に、第2の加熱油案内板の下面に
下部整流形成流路を形成してもよい。この場合、簡易な
構造で、粒状の揚げ玉原料が落下してくる加熱油の個所
において、上層部のみならず下層部にも容易かつ確実に
整流を形成することができ、均一な形状及び均一な粒径
を有する商品価値の高い揚げ玉を製造することができ
る。
【0010】さらに、揚げ玉原料が落下する個所と、揚
げ玉移送機構の上流側端との間に、浮上した揚げ玉を下
流側へ押しやる揚げ玉滞留防止機構を配設することもで
きる。この場合、加熱油の表面に浮上した揚げ玉原料が
浮上個所に滞留するのを防止することができるので、揚
げ玉製造装置のライン速度を高めることができ、揚げ玉
をより確実に大量に製造することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1及び図2を参照して、本
発明の一実施の形態に係る揚げ玉製造装置Aの全体構成
を説明する。図示するように、上面が開口した長尺箱状
の油槽10内には加熱油11が貯えられている。油槽1
0の上流側の上方には、粘稠質の揚げ玉原料12を油槽
10内の加熱油11中に粒状に連続して落下して供給す
る原料供給機構13が配設されている。油槽10の下流
側端部に設けた加熱油取り出し口14より加熱油11を
取り出し、加熱油11を油槽10の上流側端部に設けた
加熱油流出口15から油槽10中に流出する加熱油循環
路16が設けられており、加熱油循環路16の中途部分
には循環ポンプ17が取付けられている。
【0012】油槽10の上方には、加熱油11中に揚げ
玉原料12を落下することによって製造され加熱油11
表面に浮遊する揚げ玉18を、上流側から下流側に向け
て移送する掻き板19付きのチェンコンベア20からな
る揚げ玉移送機構21が配設されている。加熱油11中
において揚げ玉原料12が落下する個所の上流側には、
加熱油11の表面から揚げ玉原料12が落下する深さ
(最落下位置)までの加熱油11の流れを、上流側から
下流側に向けて層状に流れる整流にする整流発生機構2
2が配設されている。油槽10の下方には、油槽10を
加熱する加熱手段の一例である複数のバーナー23が配
設されている。なお、バーナー23に変えて電熱ヒータ
ーを用いることもできる。油槽10の下流側端部には揚
げ玉製造装置Aによって製造された揚げ玉18を回収す
る揚げ玉回収箱24が連設されている。
【0013】次に、上記した構成を有する揚げ玉製造装
置Aの各部の構成について、図1〜図4を参照して詳細
に説明する。図1に示すように、長尺の油槽10の上流
側は、原料供給機構13から粒状の揚げ玉原料12が落
下してくる個所を含めて、落下してくる揚げ玉原料12
を加熱油11中に十分な深さ浸漬することができるよう
に深底となっている。一方、油槽10の下流側は、表面
に揚げ玉18を浮遊させるに十分な深さを有すればよい
ので浅底となっており、また、深底部25と浅底部26
の中間には、その内面に沿って揚げ玉18を円滑に浮き
上がらせるための傾斜部27が形成されている。また、
深底部25の上流側端には、幅方向に間隔をあけて一対
の加熱油流出口15が設けられている。
【0014】図1及び図2に示すように、原料供給機構
13は、粘稠質のメリケン粉を攪拌しながら貯留すると
共に下方に定量的に切り出すことができるホッパー28
と、ホッパー28の下部に配設されると共に、下面に多
数の小孔からなる揚げ玉原料流出ノズル29を具備する
横長パン30とから構成されている。そして、この揚げ
玉原料流出ノズル29を通して、加熱油11中に、粒状
の揚げ玉原料12を連続的に落下して供給することがで
きる。
【0015】図1及び図2に示す揚げ玉移送機構21に
おいて、チェンコンベア20は、油槽10の上方におい
て、幅方向に平行間隔をあけて配設した一対の無端チェ
ン31から構成されており、無端チェン31間には、ア
タッチメントを介して、多数の掻き板19が、長手方向
に所定ピッチで架設されている。なお、図示するよう
に、各掻き板19は横長の矩形板からなり、その両端
は、油槽10の両側壁の内面に略当接する位置に配置さ
れている。また、チェンコンベア20は、下流側スプロ
ケット32を固着した回転軸33に連動連結された回転
モータ34によって回転駆動される。
【0016】図1〜図4に示す整流発生機構22におい
て、油槽10の深底部25に設けられ加熱油11を上方
に向けて流出する加熱油流出口15の上方には、上、下
に間隔をあけて第1、第2の加熱油案内板35、36が
重合状態に配設されている。第1、第2の加熱油案内板
35、36の基部はそれぞれ加熱油流出口15の上流側
周縁部に接続されると共に、先部は弧を描きながら前部
上方に向けて延びている。また、第2の加熱油案内板3
6の基部には横長矩形形状の連絡開口37が設けられて
いる。従って、第1、第2の加熱油案内板35、36の
間に連絡開口37を通して加熱油流出口15からの加熱
油11が弧状に流れる上部整流形成流路38を形成する
ことができると共に、第2の加熱油案内板36の下面に
下部整流形成流路39を形成することができる。
【0017】次に、上記した構成を有する揚げ玉製造装
置Aを用いて揚げ玉18を製造する揚げ玉製造方法につ
いて説明する。まず、バーナー23によって油槽10中
の加熱油11を所定の温度(例えば、170°〜200
°)まで加熱すると共に、加熱油循環路16に設けた循
環ポンプ17を駆動して、油槽10から加熱油取り出し
口14を通して加熱油11を取り出すと共に、加熱油流
出口15を通して油槽10中に加熱油11を流出し、油
槽10内の加熱油11を上流側から下流側にゆるやかな
速度で流す。また、揚げ玉移送機構21を駆動してチェ
ンコンベア20を回転し、掻き板19を加熱油11の表
面に沿って上流側から下流側に移動する。
【0018】その後、原料供給機構13から粘稠質の揚
げ玉原料12を油槽10内の加熱油11中に粒状に連続
して落下して供給すると、揚げ玉原料12の表面張力で
球状になった後、加熱油11によって揚げられ、球状の
揚げ玉18を製造することができる。このような揚げ玉
18は、いったん油面より相当深さ沈んだ後、比重が油
より軽いので、徐々に浮き上がり、加熱油11の表面に
浮遊することになる。その後、揚げ玉移送機構21の掻
き板19によって油槽10内を上流側から下流側に向け
て移送され、油槽10の下流側に設けた排出口40より
排出され、揚げ玉回収箱24内に回収される。このよう
に、揚げ玉製造装置Aを用いることによって、揚げ玉1
8を大量製造することができる。
【0019】また、本実施の形態では、第1、第2の加
熱油案内板35、36の間に加熱油11が弧状に流れる
上部整流形成流路38と、第2の加熱油案内板36の下
面に下部整流形成流路39を形成したので、原料供給機
構13から粒状に連続して加熱油11中に供給される揚
げ玉原料12を、整流状態の加熱油11中に落下するこ
とにできる。しかも、整流が上層部のみならず下層部で
も確保されているので、揚げ玉原料12が落下する深さ
の全長にわたって加熱油11の均一な流れを確保でき
る。従って、いったん加熱油11の下層部まで落下した
揚げ玉原料12は、その後、一定距離、下流側に向けて
水平移動した後に徐々に上り勾配で加熱油11の表面ま
で浮遊することになる。即ち、揚げ玉原料12の落下と
同時に上層部で熱交換が始まり水分の蒸発が進みながら
下層部に向けて沈むにつれて、徐々に浮力がつき下層部
の最落下位置で浮力が最大になると共に落下エネルギー
がなくなる。その後、揚げ玉18は下層部における流れ
によって放物線を描きながら加熱油11の表面に浮遊す
ることになる。その結果、それぞれが独立した球体の状
態で十分に揚げられ均一な形状と均一な粒径を有する揚
げ玉18を製造することができ、揚げ玉18の商品価値
を高めることができる。
【0020】図5に上記した揚げ玉製造装置Aの変形例
に係る揚げ玉製造装置A1を示す。図示するように、揚
げ玉製造装置A1は、以下の構成を除いて、実質的に揚
げ玉製造装置Aと同一の構成を有するので、同一の構成
要素は同一の符号で示す。図示するように、本変形例
は、揚げ玉原料12が落下する油槽10内の個所と、揚
げ玉移送機構21の上流側端との間に、加熱油11に上
流側から下流側への流動エネルギーを付与して浮上した
揚げ玉18を下流側へ押しやる揚げ玉滞留防止機構の一
例である回転パドル41を配設したことを特徴とする。
このような構成とすることによって、粒状の揚げ玉原料
12をさらに積極的に分離させて独立した球体の状態で
十分に揚げ、さらに均一な形状と均一な粒径を有する揚
げ玉18を製造することができ、揚げ玉18の商品価値
をさらに高めることができる。また、揚げ玉製造装置A
1のライン速度を高めることができるので、より大量に
製造することができる。
【0021】図6及び図7に上記した揚げ玉製造装置A
の変形例に係る揚げ玉製造装置A2を示す。図示するよ
うに、揚げ玉製造装置A2は、揚げ玉製造装置Aの整流
発生機構22に相当する整流発生機構42を、揚げ玉原
料12が落下する個所の上流側に内部を縦仕切板43と
横仕切板44で仕切られた長手方向に延びる案内筒45
から構成し、案内筒45の内部に上、下部整流形成流路
46、47を設けたことを特徴とする。この場合も、簡
易な構造で、粒状の揚げ玉原料12が落下してくる加熱
油11の個所において、上層部のみならず下層部にも容
易かつ確実に整流を形成することができるので、粒状の
揚げ玉原料12は、それぞれが独立した球体の状態で十
分に揚げられ均一な形状と均一な粒径を有する揚げ玉1
8を製造することができ、揚げ玉18の商品価値を高め
ることができる。
【0022】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の揚げ玉製造方法において
は、加熱油中において揚げ玉原料が落下する個所の上流
側に、揚げ玉原料が落下する深さまでの加熱油の流れ
を、上流側から下流側に向けて層状に流れる整流にし、
この整流に粒状の揚げ玉原料を連続して加熱油中に落下
することができ、しかも、整流が上層部のみならず下層
部でも確保されているので、揚げ玉原料が落下する深さ
の全長にわたって加熱油の均一な流れを確保できる。従
って、いったん加熱油の下層部まで落下した揚げ玉原料
は前方に向けて放物線を描きながら揚げ玉となって加熱
油の表面まで浮遊することになり、均一な形状と均一な
粒径を有する揚げ玉を製造することができ、揚げ玉の商
品価値を高めることができる。
【0024】請求項2〜4記載の揚げ玉製造装置におい
ては、原料供給機構から粒状に連続して整流状態の加熱
油中に落下することができ、しかも、整流が上層部のみ
ならず下層部でも確保されているので、それぞれが独立
した球体の状態で十分に揚げられ均一な形状と均一な粒
径を有する商品価値の高い揚げ玉を大量生産することが
できる。
【0025】請求項3記載の揚げ玉製造装置において
は、整流発生機構を、加熱油流出口の上方に上、下に間
隔をあけて設けた第1、第2の加熱油案内板によって加
熱油流出口からの加熱油が弧状に流れる上部整流形成流
路を形成すると共に、第2の加熱油案内板の下面に下部
整流形成流路を形成したので、粒状の揚げ玉原料が落下
してくる加熱油の個所において、上層部のみならず下層
部にも容易かつ確実に整流を形成することができ、均一
な形状及び均一な粒径を有する商品価値の高い揚げ玉を
製造することができる。
【0026】請求項4記載の揚げ玉製造装置において
は、揚げ玉原料が落下する個所と、揚げ玉移送機構の上
流側端との間に揚げ玉滞留防止機構を配設したので、加
熱油の表面に浮上した揚げ玉が浮上個所に滞留するのを
防止することができ、揚げ玉製造装置のライン速度を高
めることができ、揚げ玉をより確実に大量に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る揚げ玉製造装置の
正断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る揚げ玉製造装置の
整流発生機構の拡大正断面図である。
【図4】図3のI−I線による矢視図である。
【図5】本発明の一実施の形態の変形例に係る揚げ玉製
造装置の正断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態の他の変形例に係る揚げ
玉製造装置の整流発生機構の拡大正断面図である。
【図7】図6のII−II線による矢視図である。
【図8】従来の揚げ玉製造装置の正断面図である。
【符号の説明】
A 揚げ玉製造装置 A1 揚げ玉製
造装置 A2 揚げ玉製造装置 10 油槽 11 加熱油 12 揚げ玉原
料 13 原料供給機構 14 加熱油取
り出し口 15 加熱油流出口 16 加熱油循
環路 17 循環ポンプ 18 揚げ玉 19 掻き板 20 チェンコ
ンベア 21 揚げ玉移送機構 22 整流発生
機構 23 バーナー 24 揚げ玉回
収箱 25 深底部 26 浅底部 27 傾斜部 28 ホッパー 29 揚げ玉原料流出ノズル 30 横長パン 31 無端チェン 32 下流側ス
プロケット 33 回転軸 34 回転モー
タ 35 第1の加熱油案内板 36 第2の加
熱油案内板 37 連絡開口 38 上部整流
形成流路 39 下部整流形成流路 40 排出口 41 回転パドル 42 整流発生
機構 43 縦仕切板 44 横仕切板 45 案内筒 46 上部整流
形成流路 47 下部整流形成流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B025 LB01 LB02 LP01 LP08 4B035 LE01 LG12 LP08 LP36 LT03 LT14 4B059 AA01 AB01 AC03 AC05 AC08 AC13 AD14 AD20 AE02 BB04 BB11 BB15 BB17 BE02 BE03 BE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘稠質の揚げ玉原料が粒状に連続して落
    下する個所における加熱油の流れを、該加熱油の表面か
    ら最落下位置まで上流側から下流側に向けて層状に流れ
    る整流にし、前記加熱油中に落下した前記揚げ玉原料を
    下流側に流しながら加熱し浮き上がらせることを特徴と
    する揚げ玉製造方法。
  2. 【請求項2】 上面が開口し内部に加熱油を貯えた長尺
    の油槽と、 前記油槽の上流側の上方に配設され、粘稠質の揚げ玉原
    料を前記油槽内の加熱油中に粒状に連続して落下して供
    給する原料供給機構と、 前記油槽の下流側端部に設けた加熱油取り出し口より前
    記加熱油を取り出し、前記加熱油を前記油槽の上流側端
    部に設けた加熱油流出口から前記油槽中に流出する加熱
    油循環路と、 前記油槽の上方に配設され、前記加熱油中に前記揚げ玉
    原料を落下することによって製造され前記加熱油表面に
    浮遊する揚げ玉を、上流側から下流側に向けて移送する
    揚げ玉移送機構と、 前記加熱油中において前記揚げ玉原料が落下する個所の
    上流側に配設され、前記揚げ玉原料が落下する深さまで
    の前記加熱油の流れを整流にする整流発生機構とを具備
    する揚げ玉製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の揚げ玉製造装置におい
    て、前記整流発生機構は、前記油槽の底部に設けられ前
    記加熱油を上方に向けて流出する前記加熱油流出口の上
    方に上、下に間隔をあけて重合状態に配設され、基部が
    それぞれ該加熱油流出口の上流側周縁部に接続されると
    共に、先部が弧を描きながら前部上方に向けて延びる第
    1、第2の加熱油案内板を具備し、該第2の加熱油案内
    板の基部に連絡開口を設け、前記第1、第2の加熱油案
    内板の間に該連絡開口を通して前記加熱油流出口からの
    加熱油が弧状に流れる上部整流形成流路を形成すると共
    に、前記第2の加熱油案内板の下面に下部整流形成流路
    を形成したことを特徴とする揚げ玉製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の揚げ玉製造装置に
    おいて、前記揚げ玉原料が落下する個所と、前記揚げ玉
    移送機構の上流側端との間に、浮上した前記揚げ玉を下
    流側へ押しやる揚げ玉滞留防止機構を配設したことを特
    徴とする揚げ玉製造装置。
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