JP2000152307A - 移動通信システムとその基地局及びネットワーク監視装置 - Google Patents

移動通信システムとその基地局及びネットワーク監視装置

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JP2000152307A
JP2000152307A JP10318185A JP31818598A JP2000152307A JP 2000152307 A JP2000152307 A JP 2000152307A JP 10318185 A JP10318185 A JP 10318185A JP 31818598 A JP31818598 A JP 31818598A JP 2000152307 A JP2000152307 A JP 2000152307A
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broadcast
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mobile
station
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JP10318185A
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Nobuhiro Inoue
信浩 井上
Yoshihiro Kataoka
好広 片岡
Akira Iribe
彰 入部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局のチャネル切替やハンドオーバによる
通信情報の欠落を低減し、これにより移動局における受
信情報の品質を高く保持する。 【解決手段】 ハンドオーバ手順及び同一セル内のチャ
ネル切替手順の実行に先立ち同報手順を実行して、同一
呼出エリア内の複数のPHS基地局CS1,CS2、又
は同一PHS基地局の複数の無線チャネルを使用して移
動局PS2宛の通信情報を同報送信し、この状態で移動
局PS2のハンドオーバ又はチャネル切替を実行するよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PHS(Person
al Handyphone System)や携帯電話システム等のディジ
タル移動通信システムを利用して、映像や音声、データ
等を含むマルチメディア情報を通信可能とした移動通信
システムとその移動端末装置及びネットワーク監視装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PHSや携帯電話システム等のデ
ィジタル移動通信システムが急速に普及している。そし
て、最近この種のシステムを利用して、音声やメールに
止まらずコンピュータデータや映像等を含むマルチメデ
ィア情報を伝送することが提唱されている。
【0003】ところで、PHSや携帯電話システムは、
一般にサービスエリアに複数の基地局を分散配置してこ
れらの基地局によりセルと呼ばれる無線エリアを形成
し、これらのセルごとに移動局に対する無線チャネルの
接続制御等を行っている。無線チャネルの接続制御に
は、呼の発生に伴う接続制御の他に、通信中に行われる
チャネル切替制御とハンドオーバ制御がある。
【0004】チャネル切替制御は、通信中の移動局が使
用している無線チャネルに障害が発生した場合に、この
障害を回避するために同一セル内の他の無線チャネルに
切り替えるものである。
【0005】ハンドオーバ制御は、移動局が通信中にセ
ル間移動した場合に行われるもので、例えば移動局にお
いて通信中の無線チャネルの受信レベルを監視し、この
受信レベルが所定レベル以下に低下したときにハンドオ
ーバの要求をネットワークに送出し、これに対しネット
ワークが他の基地局への切替指示を与えることで、上記
移動局の接続先を移動前の基地局から移動後の基地局に
切り替える。
【0006】ところが、これらのチャネル切替制御やハ
ンドオーバ制御が実行されると、移動局においてチャネ
ル切替時に基地局からの無線信号の受信が一時断たれ、
この結果無線信号で受信した通信情報が一時的に再生で
きなくなる。これは、特にマルチメディア情報を伝送す
る場合に無視できない大きな問題となる。
【0007】すなわち、映像情報を含むマルチメディア
情報の多重伝送方式として例えばMPEG−4(Moving
Picture Experts Group Phase4)を採用した場合、映
像情報はフレーム間差分符号化処理が施される。この場
合、チャネル切替え又はハンドオーバにより任意のフレ
ームの情報データが受信できなくなると、この受信でき
なかったフレームの映像ばかりでなく後続のフレームの
映像も正しく再生できなくなる。このため、チャネル切
替えやハンドオーバが行われた後に、比較的長時間にわ
たって映像情報の欠落が発生し、受信映像情報の著しい
品質劣化を招来する。これは、移動局ユーザにとって不
快感となり非常に好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように通信
中にチャネル切替えやハンドオーバが行われると、受信
中のマルチメディア情報の種類によっては長時間にわた
って情報の欠落が発生し、受信情報の著しい品質劣化を
招く。
【0009】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、移動局のチャネル切替
やハンドオーバによる通信情報の欠落を低減し、これに
より移動局における受信情報の品質を高く保持すること
が可能な移動通信システムとその移動端末装置及びネッ
トワーク監視装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係わる移動通信システムは、ネットワー
クに接続される複数の基地局と、これらの基地局に対し
無線チャネルを介して選択的に接続される移動局とを備
えたシステムであって、上記移動局に、接続中の基地局
からその無線チャネルを介して到来した無線信号の受信
品質を判定する受信品質判定手段と、この受信品質判定
手段により受信品質が所定値より低下したことが検出さ
れた場合に、上記ネットワークに対し同報手順の実行要
求を送出する同報要求送出手段とを設け、かつ上記ネッ
トワークには同報制御手段を設け、上記移動局から同報
手順の実行要求が到来した場合に、当該移動局に接続中
の基地局とその周辺の他の基地局とを少なくとも含む複
数の基地局から、前記移動局に対し当該移動局宛の通信
情報を同報送信させるように構成したものである。
【0011】従ってこの発明によれば、例えば移動局が
他の無線エリアへ移動する過程で、受信電界強度の低下
に伴い受信品質が所定レベル以下に劣化すると、その時
点で移動局からネットワークに対し同報手順の実行要求
が送出され、これに応じてネットワークから、上記移動
局が通信中の基地局とその周辺の基地局に対し上記移動
局宛の通信情報が同報転送されて、これら複数の基地局
から上記通信情報が同報送信される。このため、上記移
動局でハンドオーバが行われると、その時点で即時移動
先の基地局から既に同報送信されている自局宛の通信情
報を受信することが可能となる。従って、ハンドオーバ
により発生する通信情報の欠落は最小限度に抑えられ、
この結果マルチメディア情報を高品質に再現することが
可能となる。
【0012】すなわち、移動局が無線エリア間を移動す
る場合に、ハンドオーバ手順の実行に先立ち事前に同報
手順が実行され、これによりハンドオーバ時の通信情報
の欠落が低減されて受信品質が高く保たれる。
【0013】またこの発明に係わる他の移動通信システ
ムは、移動局に、接続中の基地局からその無線チャネル
を介して到来した無線信号の受信品質を判定する受信品
質判定手段と、この受信品質判定手段により受信品質が
所定値より低下したことが検出された場合に、上記接続
中の基地局及びネットワークの少なくとも一方に同報手
順の実行要求を送出する同報要求送出手段とを備え、か
つ上記接続中の基地局及びネットワークの少なくとも一
方には、上記移動局から同報手順の実行要求が到来した
場合に、上記接続中の基地局が保有する他の空きの無線
チャネルを捕捉し、上記移動局に接続中の無線チャネル
とこの捕捉した他の無線チャネルをそれぞれ使用して上
記移動局宛の通信情報を同報送信する同報制御手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0014】従ってこの発明によれば、移動局が通信中
に干渉を受け、これにより同一無線エリア内で他の無線
チャネルへチャネル切替えを行う必要が生じると、チャ
ネル切替えに先立ち事前に同一無線エリア内の複数の無
線チャネルによる同報送信が行われ、これにより同一無
線エリア内でチャネル切替が行われた場合の通信情報の
欠落が低減されて受信品質が高く保たれる。
【0015】またこの発明は、上記同報要求送出手段に
おいて、受信品質判定手段により受信品質が所定値より
低下したことが検出された場合に、受信中の通信情報の
種類がリアルタイム性を要求されるストリーム情報であ
るか否かを判断し、リアルタイム性を要求されるストリ
ーム情報の場合に、同報手順の実行要求を送出すること
を特徴としている。
【0016】この場合、リアルタイム性を要求されるス
トリーム情報としては、例えば任意のフレームのデータ
に基づく再生動作のために、先行する他のフレームのデ
ータを必要とするストリーム情報が対象となる。
【0017】このように構成することで、例えばMPE
G−4(Moving Picture Experts Group 4)を使用し
た場合のように、映像データの符号化方式としてフレー
ム間差分符号化方式を採用したストリーム情報を受信し
ている場合にのみ同報手順が実行され、その他のチャネ
ル切替えやハンドオーバによる通信情報の一時的な欠落
が受信品質にそれほど大きな影響を及ぼさない場合には
同報手順が実行されないようにすることができる。従っ
て、不必要な同報手順の実行によるトラフィックの増加
を防止することができる。
【0018】またこの発明は、移動局に、同報手順の実
行要求の送出後に自局宛の通信情報の送信を開始した他
の基地局又は他の無線チャネルを検出する検出手段と、
この検出手段により自局宛の通信情報の送信を開始した
他の基地局又は他の無線チャネルが検出された場合に、
上記自局宛の通信情報を受信するための無線チャネル
を、この検出された他の基地局又は他の無線チャネルへ
切り替える手順を実行するチャネル切替制御手段とを、
さらに備えたことも特徴としている。
【0019】このように構成することで、移動局では、
同報手順が実行されて、これにより接続中の基地局以外
の移動先となる基地局、或いは接続中の基地局が保有す
る他の無線チャネルから、自局宛の通信情報の同報送信
が開始されたことを確認したのち、チャネル切替手順や
ハンドオーバ手順が実行される。従って、同報手順が実
行される前に或いは実行が完了する前にチャネル切替手
順又はハンドオーバが実行される不具合は防止される。
【0020】一方、この発明に係わる移動端末装置は、
接続中の基地局からその無線チャネルを介して到来した
無線信号の受信品質を判定する受信品質判定手段と、こ
の受信品質判定手段により受信品質が所定値より低下し
たことが検出された場合に、上記ネットワークに対し同
報手順の実行要求を送出し、これにより自端末装置が接
続中の基地局とその周辺の他の基地局とを少なくとも含
む複数の基地局に対し、自端末装置宛の通信情報を同報
転送させるための同報手順を実行させるように構成した
ものである。
【0021】またこの発明に係わる他の移動端末装置
は、受信品質判定手段により受信品質が所定値より低下
したことが検出された場合に、自端末装置が接続中の基
地局及びネットワークの少なくとも一方に同報手順の実
行要求を送出し、これにより自端末装置が接続中の基地
局が保有する他の空きの無線チャネルを捕捉させ、前記
自端末装置に接続中の無線チャネルとこの捕捉した他の
無線チャネルをそれぞれ使用して自端末装置宛の通信情
報を同報送信させるように構成したものである。
【0022】このように構成された移動端末装置を使用
することで、移動端末装置が他の無線エリアへ移動する
場合や、無線エリア内で干渉等が発生して無線チャネル
の切り替えを行う場合に、チャネル切替手順又はハンド
オーバ手順の実行に先立ち、事前に同報手順が実行さ
れ、これによりチャネル切替時又はハンドオーバ時の通
信情報の欠落を低減して受信品質を高く保つことができ
る。
【0023】またこの発明に係わるネットワーク監視装
置は、ネットワークに接続される複数の基地局と、これ
らの基地局に対し無線チャネルを介して選択的に接続さ
れ、当該無線チャネルを介して到来する無線信号の受信
品質が所定値より低下したことが検出された場合に、上
記ネットワークに対し同報手順の実行要求を送出する移
動局と、上記ネットワークに接続されて上記基地局及び
移動局の動作を制御するネットワーク監視装置とを備え
た移動通信システムの上記ネットワーク監視装置であっ
て、上記移動局からネットワークを介して同報手順の実
行要求が到来した場合に、当該移動局が接続中の基地局
とその周辺の他の基地局とを少なくとも含む複数の基地
局に対し、上記移動局宛の通信情報を同報転送させるた
めの同報手順を実行させる同報制御手段を具備したこと
を特徴とするものである。
【0024】このようなネットワーク監視装置を使用す
ることで、通信中の移動端末装置が無線エリア間を移動
する場合や、無線エリア内で干渉等が発生して無線チャ
ネルの切り替えを行う場合に、チャネル切替手順又はハ
ンドオーバ手順の実行に先立ち事前に同報手順が実行さ
れ、これによりチャネル切替時又はハンドオーバ時の通
信情報の欠落を低減して移動局における受信品質を高く
保つことができる。
【0025】さらにこの発明に係わる他のネットワーク
監視装置は、通信中の移動局における受信品質の低下を
判定する受信品質判定手段と、この受信品質判定手段に
より上記移動局における受信品質が所定値より低下した
ことが検出された場合に、当該移動局が接続中の基地局
とその周辺の他の基地局とを少なくとも含む複数の基地
局に対し、上記移動局宛の通信情報を同報転送させるた
めの同報手順を実行させる同報制御手段を具備したこと
を特徴とするものである。
【0026】従ってこの発明によれば、例えば移動局又
は基地局から通知される移動局の受信レベルの低下に関
する情報をもとにネットワーク監視装置が移動局の状態
を監視し、受信レベル低下時にチャネル切替えやハンド
オーバ前に同報手順を実行することが可能となる。すな
わち、移動局に受信品質監視手段と同報手順の実行要求
を送出する手段とを新たに設けることなく、ネットワー
ク監視装置のバージョンアップのみでこの発明を実施す
ることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、この
発明の第1の実施形態に係わるPHSの基本構成を示し
た図である。サービスエリアには複数のPHS基地局C
S1〜CSmが分散配置され、これらのPHS基地局C
S1〜CSmによりそれぞれ半径が100〜500メー
トルのセルと呼ばれる無線エリアZ1〜Zmが形成され
る。PHS基地局CS1〜CSmは、PHS接続装置P
Mを有するサービス統合デジタル網(以下ISDNと略
称する)INWにそれぞれ接続される。その接続インタ
フェースとしてはI′インタフェースが使用される。
【0028】各移動局PS1〜PSnは、上記PHS基
地局CS1〜CSmが形成する無線エリアZ1〜Zm内
で、無線チャネルを介してPHS基地局CS1〜CSm
の何れかに選択的に接続され、このPHS基地局CS1
〜CSmから上記ISDNもしくはこのISDNと加入
電話網SNWとを介して有線電話機TEL1〜TELk
に接続される。また、PHS基地局CS1〜CSmで接
続制御することにより、移動局PS1〜PSn相互間の
直接通信も可能である。
【0029】さらに各移動局PS1〜PSnは、自局が
存在する無線エリアのPHS基地局CS1〜CSm及び
ISDNを介してインターネットINTに接続され、さ
らにこのインターネットINTを介してコンテンツ・サ
ーバTSやWWWサーバWS1,WS2,WS3に接続
される。そして、これらコンテンツ・サーバTSやWW
WサーバWS1,WS2,WS3との間で、ホームペー
ジ情報等を取得するための通信を行う。
【0030】またPHSは、データベースや顧客情報管
理データベースなどを持つネットワーク監視装置CCを
備えている。このネットワーク監視装置CCには、上記
移動局PS1〜PSnおよびPHS基地局CS1〜CS
mに関する情報がISDNおよびパケット網PNWを介
して収集され、この情報を基に認証・課金および網管理
等のサービス管理・制御が行なわれる。
【0031】またPHSは、PHS基地局CS1〜CS
mと移動局PS1〜PSnとの間のアクセス方式として
時分割多元接続(TDMA;Time Division Multiple A
ccess )方式を採用し、さらに伝送方式として時分割双
方向多重(TDD;Time Division Duplex)方式を採用
している。
【0032】移動局PS1〜PSnの発着呼に際しPH
S基地局CS1〜CSmは、それぞれ自局の無線エリア
Z1〜Zm内に存在する各移動局に対し上記TDMA−
TDDフレームのタイミング情報を通知して各移動局の
送受タイミングを自局の送受信タイミングに同期させ
る。そして、この状態でフレーム内の4つのスロットの
うち、空きスロットと予め定められた範囲内の無線周波
数を通信用チャネルとして移動局に割り当て、以後この
通信用チャネルを使用して移動局との間で無線通信を行
なう。したがって、PHS基地局CS1〜CSmの各々
についてみれば、その無線エリアZ1〜Zm内に位置す
る複数の移動局は相互に同期がとられたうえで衝突を起
こすことなく無線通信を行ない得る。
【0033】ところで、上記移動局PS1〜PSnは次
のように構成される。図2はその構成を示す回路ブロッ
ク図である。移動局PS1〜PSnは、無線部1と、モ
デム部2と、TDMA部3と、多重分離部30と、通話
部4と、データ符号復号部7と、映像符号復号部8とを
備え、さらに制御部5と、この制御部5に接続される情
報記憶部6、入力部9、表示部10及び撮像部20を備
えている。
【0034】PHS基地局CS1〜CSnから到来した
無線搬送波信号は、アンテナ11で受信されたのち無線
部1の高周波スイッチ(SW)12を介して受信部13
に入力される。この受信部13では、上記受信された無
線搬送波信号が周波数シンセサイザ14から発生された
局部発振信号とミキシングされて受信中間周波信号また
は受信ベースバンド信号に周波数変換される。なお、上
記周波数シンセサイザ14から発生される局部発振周波
数は制御部5から指示されたチャネル情報に従う。ま
た、無線部1には受信電界強度検出器16が設けられて
いる。この受信電界強度検出器16では、PHS基地局
CS1〜CSnから到来した無線搬送波信号の受信電界
強度が検出され、その検出値(RSSI)は無線通信チ
ャネルの空き判定や、セル内のチャネル切替え及びハン
ドオーバの必要性の有無を判定するために制御部5に通
知される。
【0035】上記受信部13から出力された受信中間周
波信号または受信ベースバンド信号は、モデム部2のデ
ィジタル復調部21に入力される。ディジタル復調部2
1では上記受信中間周波信号または受信ベースバンド信
号のディジタル復調が行なわれ、これによりTDMA信
号が再生される。
【0036】TDMA部3のTDMAデコード部31
は、制御部5の指示に従い、上記ディジタル復調部21
から出力されたTDMA信号から、自局に割り当てられ
たタイムスロットに挿入されているPHS制御データ及
びマルチメディア多重データを分離する。このうち制御
データは制御部5に取り込まれ、制御部5はこの制御デ
ータをもとに呼制御等を行う。例えば、制御データが自
己宛の着信メッセージだった場合には、図示しないサウ
ンダ、発光ダイオード又はバイブレータを駆動して着信
報知を行う。
【0037】これに対しマルチメディア多重データは、
多重分離部30に入力される。多重分離部30では、上
記マルチメディア多重データを、符号化音声データと、
テキストデータ等のコンピュータ・データと、符号化映
像データとに分離するための処理が行われ、この分離さ
れた符号化音声データ、コンピュータ・データ及び符号
化映像データはそれぞれ通話部4、データ符号復号部7
及び映像符号復号部8に入力される。
【0038】このうち通話部4は、ADPCMトランス
コーダ41と、PCMコーデック42とからなる。AD
PCMトランスコーダ41では、上記符号化音声データ
の復号処理が行なわれる。PCMコーデック42では、
上記復号されたディジタル音声信号をアナログ音声信号
に変換するための処理が行われる。そして、このアナロ
グ音声信号は、図示しない受話増幅器で増幅されたのち
受話用のスピーカ43から拡声出力される。
【0039】データ符号復号部7は、上記多重分離部3
0から出力されたコンピュータ・データを復号して制御
部5に入力する。制御部5は、上記コンピュータ・デー
タを表示部10に表示したり、必要に応じて情報記憶部
6に格納する。これによりコンテンツ・サーバTSやW
WWサーバWS1,…等から送られたメール情報やコン
ピュータ端末のデータの受信が行われる。
【0040】映像符号復号部8は、上記多重分離部30
から出力された符号化映像データを復号して制御部5に
入力する。制御部5は、入力された映像データを表示部
10に表示し、さらに必要に応じて情報記憶部6に格納
する。これにより例えばテレビ電話通信を行ったときの
映像データの受信や、コンテンツ・サーバTSやWWW
サーバWS1,…等から送られたホームページ情報等に
映像データが含まれている場合に、その受信がなされ
る。
【0041】一方、送話用のマイクロホン44に入力さ
れた送話音声信号は、通話部4において、図示しない送
話増幅器で増幅されたのち、PCMコーデック42でデ
ィジタル音声信号に変換される。そして、このディジタ
ル音声信号はADPCMトランスコーダ41で符号化処
理が施されたのち、多重分離部30に入力される。
【0042】また、メールデータ等のコンピュータ・デ
ータは、入力部9におけるユーザのキー入力操作により
制御部5において作成される。この作成された送信デー
タは、制御部5からデータ符号復号部7に入力され、こ
こで符号化されたのち多重分離部30に入力される。
【0043】さらに、撮像部20により撮像された映像
信号は、制御部5から映像符号復号部8に入力され、こ
の映像符号復号部8において符号化される。そして、こ
の符号化された映像データは、上記符号化音声データや
符号化コンピュータ・データと同様に多重分離部30に
入力される。
【0044】多重分離部30は、例えばMPEG−4方
式に応じた多重化方式に従い、上記符号化音声データ
と、符号化コンピュータ・データと、符号化映像データ
とを多重化して、所定のフォーマットのマルチメディア
多重データを生成する。そして、このマルチメディア多
重データをTDMA部3のTDMAエンコード部32に
入力する。
【0045】TDMAエンコード部32では、上記多重
分離部30から出力されたマルチメディア多重データ
が、TDMA信号の各スロットのうち自局に割り当てら
れた送信チャネルスロットに挿入される。TDMAエン
コード部32で作成されたTDMA信号はディジタル変
調部22に入力される。なお、制御部5から出力された
制御データも、TDMAエンコード部32においてTD
MA信号中の制御チャネルスロットに挿入された後、デ
ィジタル変調部22に入力される。ディジタル変調部2
2では、上記TDMA信号を基に中間周波信号ディジタ
ル変調が行われ、その変調波信号は無線部1の送信部1
5に入力される。
【0046】送信部15は、上記変調波信号を周波数シ
ンセサイザ14から発生された局部発振信号とミキシン
グすることにより無線搬送波周波数にアップコンバート
し、さらに所定の送信電力レベルに増幅する。そして、
この無線搬送波信号を、高周波スイッチ12を介してア
ンテナ11からPHS基地局に向け送信する。
【0047】ところで、制御部5はマイクロコンピュー
タを備えたもので、その制御機能として情報種別判定手
段51と、同報通知要求手段52と、チャネル切替制御
手段53とを備えている。
【0048】情報種別判定手段51は、受信中のマルチ
メディア多重データがリアルタイム性を特に要求される
データであるか否かを判定する。例えば、MPEG−4
により規定された符号化方式で符号化されたマルチメデ
ィア多重データのように、任意のフレームの符号化デー
タが欠落するとこの受信できなかったフレームの映像デ
ータばかりでなく後続のフレームの映像データも正しく
再生できなくなるような映像データを含んでいるときに
は、このマルチメディア多重データをリアルタイム性が
要求されるデータであると判定する。
【0049】同報通知要求手段52は、通信中の無線チ
ャネルの受信電界強度検出値(RSSI)が所定の同報
判定レベルよりも低下し、かつ上記種別情報判定手段5
1により受信中のデータがリアルタイム性を特に要求さ
れるデータであると判定された場合に、ISDNのPH
S接続装置PMに対し同報通知要求を送出する。上記R
SSIの同報判定レベルは、セル内のチャネル切替手順
及びハンドオーバ手順を実行するか否かを判定するため
の切替判定レベルよりも高い値に設定してある。例え
ば、図4に示すようにハンドオーバのための切替判定レ
ベルがL1に設定されているものとすると、この切替判
定レベルL1よりも高く設定されたレベルL2に設定さ
れる。
【0050】チャネル切替制御手段53は、通信中の無
線チャネルの受信電界強度検出値RSSIが切替判定レ
ベルL1以下に低下したか否か監視する。また、それと
ともに上記同報通知要求の送出後に、他の基地局の無線
チャネル、或いは通信中の基地局の他の無線チャネルを
介して、自局宛の通信情報の送出が開始されたか否かを
監視する。そして、通信中の無線チャネルの受信電界強
度検出値RSSIが切替判定レベルL1以下に低下し、
かつ他の基地局の無線チャネル又は通信中の基地局の他
の無線チャネルを介して自局宛の通信情報の送出が開始
されたことが検出された場合に、同一セル内のチャネル
切替手順又はハンドオーバ手順を実行する。
【0051】一方、PHS基地局CS1〜CSmは次の
ように構成される。図3はその構成を示す回路ブロック
図である。すなわち、PHS基地局CS1〜CSmは、
アンテナ101と、無線部(RF)102と、通信制御
部103と、データ交換部104と、網インタフェース
部105と、システム制御装置106とを備えている。
【0052】無線部102は、アンテナ101により移
動局PS1〜PSnとの間で無線信号の送受信を行う。
通信制御部103は、通信データの変調や復調等の無線
送受信に係わる信号処理及び制御を行う。データ交換部
104は、TDMA−TDD方式に従い複数の送信チャ
ネルへの送信データの多重化や複数の受信チャネルによ
り受信した受信データの分離処理等を行う。網インタフ
ェース部105は、ISDNとの間で送受信データを伝
送するためのインタフェース処理を行う。システム制御
装置106は、上記通信制御部103による通信信号処
理、データ交換部104におけるデータの多重分離処
理、網インタフェース部105におけるインタフェース
処理を統括的に制御する。
【0053】次に、以上のように構成されたシステムに
おいてハンドオーバが行われる場合について説明する。
図5はその制御手順を示すシーケンス図である。いま例
えば図4に示すように、PHS基地局CS1の無線エリ
アZ1内において、移動局PS2が映像データを含む通
信を行いながら隣接するPHS基地局CS2の無線エリ
アZ2へ向かって移動したとする。この移動過程におい
て移動局PS2は、通信中の無線チャネルの受信電界強
度検出値(RSSI)を監視しており、このRSSIが
図4に示す同報判定レベルL2に低下すると、移動局P
S2は現在受信しているデータの種別が、MPEG−4
映像データを含むマルチメディア多重データのようにリ
アルタイム性を要求されるデータであるか否かを判定す
る。そして、リアルタイム性を要求されるデータであれ
ば、図5に示すようにISDNに向けて同報通知要求を
送出する。
【0054】ISDNのPHS接続装置PMは、上記同
報通知要求を受信すると、PHS基地局CS1を経由し
て要求元の移動局PS2に対し同報開始信号を通知する
と共に、上記PHS基地局CS1と同一の呼出エリア内
に存在する複数のPHS基地局CS2,CS3,…に対
し同報開始信号をそれぞれ送信する。なお、これらの同
報開始信号には、同報基地局の識別情報(CS−ID)
が含められる。
【0055】上記同報開始信号を受信した各PHS基地
局CS2,CS3,…はそれぞれ、移動局PS2向けに
通信情報を送信するための無線チャネルを捕捉し、PH
S接続装置PMから送られた移動局PS2宛の通信情報
をこの捕捉した無線チャネルを介して移動局PS2向け
送信する。
【0056】さて、この状態で移動局PS2がさらに地
点Bから地点Cに移動し、これによりRSSIが切替判
定レベルL1に低下したとする。そうすると移動局PS
2は、ハンドオーバ手順を開始する。
【0057】すなわち、図5に示すように先ず移動先の
PHS基地局CS2に対しリンクチャネル確立要求を送
信する。この要求に対しPHS基地局CS2は、移動局
PS2に対しリンクチャネルの割当てを行う。このとき
割り当てる無線チャネルとしては、先に同報通知用とし
て捕捉した無線チャネルが指定される。
【0058】次に移動局PS2は、再発呼型ハンドオー
バ要求を表す呼設定を、移動先のPHS基地局CS2を
経由してISDNへ向け送信する。そして、PHS接続
装置PMから再発呼型ハンドオーバ要求を受け付けたこ
とを表す呼設定受付が到来すると、続いて認証要求とそ
の認証応答の授受を行う。そして、これに対し再発呼型
チャネル切替えを指示する応答が到来すると、移動局P
S2は無線チャネルを上記リンクチャネル割当てにより
指示された無線チャネルに切り替え、以後この切替後の
無線チャネルを使用して通信を継続する。
【0059】なお、上記PHS基地局CS2への無線チ
ャネルの切替完了後に、PHS接続装置PMは同報送信
を行っていた同一呼出エリア内の他のPHS基地局へ同
報終了信号を送出して同報送信を終了させる。
【0060】このように本実施形態のシステムでは、ハ
ンドオーバ手順に実行に先立って行われた同報手順によ
って、移動先のPHS基地局CS2では無線チャネルが
既に用意され、この無線チャネルを介して移動局PS2
宛の通信情報の送信が開始されている。従って、移動局
PS2はハンドオーバにより通信情報の欠落をほとんど
起こすことなくほぼ連続的に通信情報を受信し続けるこ
とが可能となる。
【0061】従って、受信中のデータがMPEG−4の
データのようにリアルタイム性を要求される映像データ
を含むマルチメディア多重データだったとしても、長時
間にわたって受信映像が途絶えることがなくなり、移動
局ユーザは品質の良い受信映像を見ることが可能とな
る。
【0062】次に、同一セル内で無線チャネルの切り替
えが行われる場合の動作について説明する。図6はその
手順を示すシーケンス図である。いま例えば、移動局P
S2がPHS基地局CS1の無線エリアZ1内で映像デ
ータを含む通信を行っているときに、その無線チャネル
CH1に他の通信からの干渉が発生したとする。そうす
ると移動局PS2は、上記干渉により受信データの誤り
率が所定の第1の値以下に低下すると、先ず現在受信し
ているデータの種別がリアルタイム性を要求されるデー
タを含むデータであるか否かを判定する。そして、MP
EG−4の映像データを含むマルチメディア多重データ
のようにリアルタイム性を要するデータであれば、同報
通知要求を基地局CS1へ送出する。
【0063】これに対しPHS基地局CS1は、同報通
知要求を受信するとシステムが保有する複数の通信用無
線チャネルの中から、空きの通信用無線チャネルCH2
を捕捉し、要求元の移動局PS2に対し同報開始信号を
送出する。そして、通信中の上記無線チャネルCH1
と、上記新たに捕捉した無線チャネルCH2をそれぞれ
使用して、移動局PS2に対し通信情報を同報送信す
る。
【0064】上記同報通知要求の通知後に移動局PS2
は、同報開始信号の返送により同報が開始されたことを
確認する。そして、上記無線チャネルCH1により受信
したデータの誤り率の監視を続け、誤り率がさらに劣化
して第2の値以下になると、通信用無線チャネル(TC
H)の切替要求を送出する。そして、この要求に対しP
HS基地局CS1から、TCH切替指示により上記無線
チャネルCH2への切替指示が到来すると、通信中の無
線チャネルCH1をこの新たに指示された無線チャネル
CH2に切り替える。なお、この無線チャネルの切替終
了後に、PHS基地局CS1は切替前の無線チャネルを
解放する。
【0065】したがって、同一セル内で無線チャネルを
切り替える場合でも、このチャネル切替えに先立ち同報
手順が実行されて、PHS基地局CS1から複数の無線
チャネルにより移動局PS2宛の通信情報が同報送信さ
れる。このため、チャネル切替えに伴う受信データの欠
落はきわめて短時間に抑えられ、この結果受信中のデー
タがMPEG−4映像データを含むマルチメディア多重
データのようにリアルタイム性を要求されるデータだっ
たとしても、長時間にわたって受信映像が途絶えること
がなくなり、移動局ユーザは品質の良い受信映像を見る
ことが可能となる。
【0066】またこの実施形態では、移動局PS2が同
報通知要求を送信する際に、受信中の情報種別がリアル
タイム性を要求されるデータであるか否かを判定し、リ
アルタイム性を要求されるデータの場合にのみ同報通知
要求を送出するようにしている。従って、受信情報の種
類に拘わらず同報手順を実行する場合に比べ、システム
の不必要なトラフィックの増加を抑制して呼接続完了率
の高いシステムを提供することができる。
【0067】(第2の実施形態)この発明に係わる第2
の実施形態は、PHS基地局からのハンドオーバ発生予
測を受け、ネットワーク監視装置が同報開始要求を複数
のPHS基地局にそれぞれ同報送信してこれらのPHS
基地局から移動局へ通信情報を同報送信させ、しかるの
ちハンドオーバ手順を実行するようにしたものである。
【0068】図7は、この発明の第2の実施形態に係わ
る移動通信システムのハンドオーバ動作を示すシーケン
ス図である。いま例えば、PHS基地局CS1の無線エ
リアZ1内において、移動局PS2がテレビ電話通信を
行いながら隣接するPHS基地局CS2の無線エリアZ
2へ向かって移動したとする。この移動過程においてP
HS基地局CS1は、移動局PS2から通知されるRS
SIの情報をもとにハンドオーバの必要性の有無を監視
する。そして、ハンドオーバの必要有りと判定すると、
現在移動局PS2が受信している情報の種別がリアルタ
イム性を要求されるデータであるか否かを判定する。そ
して、MPEG−4映像データを含むマルチメディア多
重データのようにリアルタイム性を要するデータであれ
ば、図7に示すようにネットワーク監視装置CCに向け
てハンドオーバ発生予測通知を送出する。
【0069】これに対しネットワーク監視装置CCは、
上記ハンドオーバ発生予測通知を受信すると、送信元の
PHS基地局CS1及びこのPHS基地局CS1と同一
の呼出エリア内に存在する複数のPHS基地局CS2,
CS3,…に対しそれぞれ同報開始要求を送信する。
【0070】上記同報開始要求を受信した各PHS基地
局CS2,CS3,…はそれぞれ、移動局PS2向けに
通信情報を送信するための無線チャネルを捕捉し、PH
S接続装置PMから同報転送された移動局PS2宛の通
信情報をこの捕捉した無線チャネルを介して移動局PS
2向け送信する。
【0071】さて、この状態で移動局PS2がさらに移
動して、RSSIが切替判定レベルL1に低下したとす
る。そうすると移動局PS2は、ハンドオーバ手順を開
始する。
【0072】すなわち、図7に示すように先ず移動先の
PHS基地局CS2に対しリンクチャネル確立要求を送
信する。この要求に対しPHS基地局CS2は、移動局
PS2に対しリンクチャネルの割当てを行う。このとき
割り当てる無線チャネルとしては、先に同報通知用とし
て捕捉した無線チャネルが指定される。
【0073】次に移動局PS2は、再発呼型ハンドオー
バ要求を表す呼設定を、移動先のPHS基地局CS2を
経由してISDNへ向け送信する。そして、PHS接続
装置PMから再発呼型ハンドオーバ要求を受け付けたこ
とを表す呼設定受付が到来すると、続いて認証要求とそ
の認証応答の授受を行う。そして、これに対し再発呼型
チャネル切替えを指示する応答が到来すると、移動局P
S2は無線チャネルを上記リンクチャネル割当てにより
指示された無線チャネルに切り替え、以後この切替後の
無線チャネルを使用して通信を継続する。
【0074】このように本実施形態のシステムでは、移
動局PS2においてハンドオーバ手順が開始される前
に、PHS基地局CS1からネットワーク監視装置CC
へハンドオーバ発生予測が通知され、これを受けたネッ
トワーク監視装置CCにより、同一呼出エリア内の複数
のPHS基地局CS1,CS2,…に対し同報開始要求
が送られてこれらのPHS基地局CS1,CS2,…か
ら移動局PS2に対し通信情報が同報送信される。
【0075】すなわち、ハンドオーバ手順に実行に先立
ちネットワーク監視装置CCによって行われた同報手順
によって、移動先のPHS基地局CS2では無線チャネ
ルが既に用意され、この無線チャネルを介して移動局P
S2宛の通信情報の送信が開始されている。
【0076】従って、移動局PS2はハンドオーバによ
り通信情報の欠落をほとんど起こすことなくほぼ連続的
に通信情報を受信し続けることが可能となる。このた
め、受信中のデータがMPEG−4映像データを含むマ
ルチメディア多重データのようにリアルタイム性を要求
されるデータだったとしても、長時間にわたって受信映
像が途絶えることがなくなり、移動局ユーザは品質の良
い受信映像を見ることが可能となる。
【0077】(その他の実施形態)第1の実施形態で
は、移動局PS2からの同報通知要求を受けてPHS接
続装置PMが同報制御を実行する場合を例にとって説明
したが、移動局PS2が送信した同報通知要求をISD
N及びパケット網を介してネットワーク監視装置CCに
転送して、ネットワーク監視装置CCが同報制御を実行
するようにしてもよい。
【0078】また、前記各実施形態では、PHSに本発
明を適用した場合を例にとって説明したが、PDC等の
ディジタル携帯電話システムに適用してもよい。また基
地局と移動局との間の無線アクセス方式は、TDMA方
式に限らずCDMA方式を適用してもよい。
【0079】さらに、前記各実施形態では、リアルタイ
ム性を要求されるデータとして、MPEG−4映像デー
タを含むマルチメディア多重データを対象として説明し
たが、他にリアルタイム性が要求される符号化方式を使
用して符号化した音声データを含む場合等にも本発明を
適用できる。
【0080】その他、システムの種類や構成、移動局の
種類やその構成、基地局の構成、ハンドオーバ手順及び
同一セル内チャネル切替手順等についても、この発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、移動
局に、接続中の基地局からその無線チャネルを介して到
来した無線信号の受信品質を判定する受信品質判定手段
と、この受信品質判定手段により受信品質が所定値より
低下したことが検出された場合に、上記ネットワークに
対し同報手順の実行要求を送出する同報要求送出手段と
を設け、かつ上記ネットワークには同報制御手段を設
け、上記移動局から同報手順の実行要求が到来した場合
に、当該移動局に接続中の基地局とその周辺の他の基地
局とを少なくとも含む複数の基地局に対し、上記移動局
宛の通信情報を同報転送させるための同報手順を実行さ
せるように構成している。
【0082】また他の発明では、移動局に、接続中の基
地局からその無線チャネルを介して到来した無線信号の
受信品質を判定する受信品質判定手段と、この受信品質
判定手段により受信品質が所定値より低下したことが検
出された場合に、上記接続中の基地局及びネットワーク
の少なくとも一方に同報手順の実行要求を送出する同報
要求送出手段とを備え、かつ上記接続中の基地局及びネ
ットワークの少なくとも一方には、上記移動局から同報
手順の実行要求が到来した場合に、上記接続中の基地局
が保有する他の空きの無線チャネルを捕捉し、上記移動
局に接続中の無線チャネルとこの捕捉した他の無線チャ
ネルをそれぞれ使用して上記移動局宛の通信情報を同報
送信する同報制御手段を設けている。
【0083】従ってこれらの発明によれば、移動局のチ
ャネル切替えやハンドオーバによる通信情報の欠落を低
減することができ、これにより移動局における受信情報
の品質を高く保持することが可能な移動通信システムと
その移動端末装置及びネットワーク監視装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係わる移動通信
システムの概略構成図。
【図2】 図1に示したシステムの移動局の構成を示す
回路ブロック図。
【図3】 図1に示したシステムのPHS基地局の構成
を示すブロック図。
【図4】 第1の実施形態に係わるシステムのハンドオ
ーバ動作を説明するための図。
【図5】 第1の実施形態に係わるシステムのハンドオ
ーバ動作のシーケンスを示す図。
【図6】 第1の実施形態に係わるシステムの同一セル
内におけるチャネル切替動作のシーケンスを示す図。
【図7】 この発明の第2の実施形態に係わるシステム
のハンドオーバ動作のシーケンスを示す図。
【符号の説明】
INW…サービス統合ディジタル網(ISDN) PM…PHS接続装置 PNW…パケット網 SNW…加入電話網 INT…インターネット CS1〜CSm…PHS基地局 Z1〜Zm…無線エリア(セル) PS1〜PSn…移動局 TS…コンテンツ・サーバ WS1,WS2,WS3…WWWサーバ 1…無線部 2…モデム部 3…TDMA部 4…通話部 5…制御部 6…情報記憶部 7…データ符号復号部 8…映像符号復号部 9…入力部 10…表示部 11…移動局のアンテナ 12…高周波スイッチ(SW) 13…受信部 14…周波数シンセサイザ 15…送信部 16…受信電界強度検出部(RSSI) 20…撮像部 21…復調部 22…変調部 30…多重分離部 31…TDMAデコード部 32…TDMAエンコード部 41…ADPCMトランスコーダ 42…PCMコーデック 43…スピーカ 44…マイクロホン 51…情報種別判定手段 52…同報通知要求手段 53…チャネル切替制御手段 101…基地局のアンテナ 102…無線部(RF) 103…通信制御部 104…データ交換部 105…網インタフェース部 106…システム制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/28 (72)発明者 入部 彰 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 Fターム(参考) 5K024 AA71 CC11 DD01 GG01 GG13 5K030 GA11 HB21 HC09 JA10 JL01 JT09 LD02 MA01 MB01 5K067 AA23 BB04 BB21 CC14 DD34 DD51 EE02 EE10 EE16 EE24 HH01 HH05 HH21 JJ36 JJ37 JJ39

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続される複数の基地局
    と、これらの基地局に対し無線チャネルを介して選択的
    に接続される移動局とを備えた移動通信システムであっ
    て、 前記移動局は、 接続中の基地局からその無線チャネルを介して到来した
    無線信号の受信品質を判定する受信品質判定手段と、 この受信品質判定手段により受信品質が所定値より低下
    したことが検出された場合に、前記ネットワークに対し
    同報手順の実行要求を送出する同報要求送出手段とを備
    え、 前記ネットワークは、 前記移動局から同報手順の実行要求が到来した場合に、
    当該移動局に接続中の基地局とその周辺の他の基地局と
    を少なくとも含む複数の基地局から、前記移動局に対し
    当該移動局宛の通信情報を同報送信させる同報制御手段
    を備えたことを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 ネットワークに接続される複数の基地局
    と、これらの基地局に対し無線チャネルを介して選択的
    に接続される移動局とを備えた移動通信システムであっ
    て、 前記移動局は、 接続中の基地局からその無線チャネルを介して到来した
    無線信号の受信品質を判定する受信品質判定手段と、 この受信品質判定手段により受信品質が所定値より低下
    したことが検出された場合に、前記接続中の基地局及び
    ネットワークの少なくとも一方に同報手順の実行要求を
    送出する同報要求送出手段とを備え、 前記接続中の基地局及びネットワークの少なくとも一方
    は、 前記移動局から同報手順の実行要求が到来した場合に、
    前記接続中の基地局が保有する他の空きの無線チャネル
    を捕捉し、前記移動局に接続中の無線チャネルとこの捕
    捉した他の無線チャネルをそれぞれ使用して、前記移動
    局宛の通信情報を同報送信する同報制御手段を備えたこ
    とを特徴とする移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記同報要求送出手段は、受信品質判定
    手段により受信品質が所定値より低下したことが検出さ
    れた場合に、受信中の通信情報の種類がリアルタイム性
    を要求されるストリーム情報であるか否かを判断し、リ
    アルタイム性を要求されるストリーム情報の場合に同報
    手順の実行要求を送出することを特徴とする請求項1又
    は2記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記移動局は、さらに同報手順の実行要
    求の送出後に、自局宛の通信情報の送信を開始した他の
    基地局を検出する検出手段と、 この検出手段により自局宛の通信情報の送信を開始した
    他の基地局が検出された場合に、前記自局宛の通信情報
    を受信するための無線チャネルを、この検出された他の
    基地局へ切り替えるための手順を実行するチャネル切替
    制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の移
    動通信システム。
  5. 【請求項5】 前記移動局は、さらに同報手順の実行要
    求の送出後に、自局宛の通信情報の送信を開始した他の
    無線チャネルを検出する検出手段と、 この検出手段により自局宛の通信情報の送信を開始した
    他の無線チャネルが検出された場合に、前記自局宛の通
    信情報を受信するための無線チャネルを、この検出され
    た他の無線チャネルへ切り替えるための手順を実行する
    チャネル切替制御手段とを備えたことを特徴とする請求
    項2記載の移動通信システム。
  6. 【請求項6】 ネットワークに接続される複数の基地局
    に対し無線チャネルを介して選択的に接続される移動端
    末装置において、 接続中の基地局からその無線チャネルを介して到来した
    無線信号の受信品質を判定する受信品質判定手段と、 この受信品質判定手段により受信品質が所定値より低下
    したことが検出された場合に、前記ネットワークに対し
    同報手順の実行要求を送出し、これにより自端末装置が
    接続中の基地局とその周辺の他の基地局とを少なくとも
    含む複数の基地局に対し、自端末装置宛の通信情報を同
    報転送させるための同報手順を実行させる同報要求送出
    手段とを具備したことを特徴とする移動端末装置。
  7. 【請求項7】 ネットワークに接続される複数の基地局
    に対し無線チャネルを介して選択的に接続される移動端
    末装置において、 接続中の基地局からその無線チャネルを介して到来した
    無線信号の受信品質を判定する受信品質判定手段と、 この受信品質判定手段により受信品質が所定値より低下
    したことが検出された場合に、自端末装置が接続中の基
    地局及びネットワークの少なくとも一方に同報手順の実
    行要求を送出し、これにより自端末装置が接続中の基地
    局が保有する他の空きの無線チャネルを捕捉させ、前記
    自端末装置に接続中の無線チャネルとこの捕捉した他の
    無線チャネルをそれぞれ使用して自端末装置宛の通信情
    報を同報送信させる同報要求送出手段とを具備したこと
    を特徴とする移動端末装置。
  8. 【請求項8】 前記同報要求送出手段は、受信品質判定
    手段により受信品質が所定値より低下したことが検出さ
    れた場合に、受信中の通信情報の種類がリアルタイム性
    を要求されるストリーム情報であるか否かを判断し、リ
    アルタイム性を要求されるストリーム情報の場合に、前
    記同報手順の実行要求を送出することを特徴とする請求
    項6又は7記載の移動端末装置。
  9. 【請求項9】 同報手順の実行要求の送出後に、自端末
    装置宛の通信情報の送信を開始した他の基地局を検出す
    る検出手段と、 この検出手段により自端末装置宛の通信情報の送信を開
    始した他の基地局が検出された場合に、前記自端末装置
    宛の通信情報を受信するための無線チャネルを、この検
    出された他の基地局へ切り替えるための手順を実行する
    チャネル切替制御手段とを、さらに備えたことを特徴と
    する請求項6記載の移動端末装置。
  10. 【請求項10】 同報手順の実行要求の送出後に、自端
    末装置宛の通信情報の送信を開始した他の基地局を検出
    する検出手段と、 この検出手段により自端末装置宛の通信情報の送信を開
    始した他の無線チャネルが検出された場合に、前記自端
    末装置宛の通信情報を受信するための無線チャネルを、
    この検出された他の無線チャネルへ切り替えるための手
    順を実行するチャネル切替制御手段とを、さらに備えた
    ことを特徴とする請求項7記載の移動端末装置。
  11. 【請求項11】 ネットワークに接続される複数の基地
    局と、これらの基地局に対し無線チャネルを介して選択
    的に接続され、当該無線チャネルを介して到来する無線
    信号の受信品質が所定値より低下したことが検出された
    場合に、前記ネットワークに対し同報手順の実行要求を
    送出する移動局と、前記ネットワークに接続されて前記
    基地局及び移動局の動作を監視制御するネットワーク監
    視装置とを備えた移動通信システムの前記ネットワーク
    監視装置であって、 前記移動局からネットワークを介して同報手順の実行要
    求が到来した場合に、当該移動局に接続中の基地局とそ
    の周辺の他の基地局とを少なくとも含む複数の基地局か
    ら、前記移動局に対し当該移動局宛の通信情報を同報送
    信させる同報制御手段を具備したことを特徴とする移動
    通信システムのネットワーク監視装置。
  12. 【請求項12】 ネットワークに接続される複数の基地
    局と、これらの基地局に対し無線チャネルを介して選択
    的に接続される移動局と、前記ネットワークに接続され
    て前記基地局及び移動局の動作を制御するネットワーク
    監視装置とを備えた移動通信システムの前記ネットワー
    ク監視装置において、 通信中の前記移動局が無線チャネルの切替えを必要とし
    ているか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により前記通信中の移動局が無線チャネル
    の切替えを必要としていると判定された場合に、当該移
    動局に接続中の基地局とその周辺の他の基地局とを少な
    くとも含む複数の基地局から、前記移動局に対し当該移
    動局宛の通信情報を同報送信させる同報制御手段とを具
    備したことを特徴とする移動通信システムのネットワー
    ク監視装置。
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