JP2000341735A - 移動通信端末装置 - Google Patents

移動通信端末装置

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JP2000341735A
JP2000341735A JP15062899A JP15062899A JP2000341735A JP 2000341735 A JP2000341735 A JP 2000341735A JP 15062899 A JP15062899 A JP 15062899A JP 15062899 A JP15062899 A JP 15062899A JP 2000341735 A JP2000341735 A JP 2000341735A
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博之 後藤
Akito Tsukamoto
朗人 塚本
Masato Michinaka
正人 道中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のハンドオーバとシームレスハンドオー
バとを効果的に使い分けることができるようにし、これ
により通信品質の向上とハンドオーバ成功確率の増加と
の両立を図る。 【解決手段】 切替元の基地局との間の通信を中断して
ハンドオーバ手順を実行する通常ハンドオーバ制御手段
51と、切替元の基地局との間の通信を維持したままハ
ンドオーバ手順を実行するシームレスハンドオーバ制御
手段52とを両方とも備え、ハンドオーバ選択制御手段
53において、切替元の基地局から到来する信号の受信
品質を判定して、その判定結果と予め用意した選択テー
ブルとをもとに上記通常ハンドオーバ制御手段51及び
シームレスハンドオーバ制御手段52を選択的に実行さ
せるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばPDC
(Personal Digital Cellular)やPHS(Personal Ha
ndyphone System)のように無線アクセス方式として時
分割多元接続(TDMA;Time Division Multiple Acc
ess)方式を採用したセルラ移動通信システムで使用さ
れる移動通信端末装置に係わり、特にシームレスハンド
オーバ機能を備えた移動通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にセルラ移動通信システムは、サー
ビスエリアに多数の基地局を分散配置してこれらの基地
局によりセルをそれぞれ形成し、移動通信端末装置を当
該移動通信端末装置が存在するセルの基地局に無線チャ
ネルを介して接続することにより無線通信を可能にして
いる。また、移動通信端末装置が通信中に他のセルへ移
動した場合には、ハンドオーバを行うことにより通信を
継続できるようにしている。
【0003】ハンドオーバは、例えば移動通信端末装置
が通信中に基地局から到来する無線信号の受信品質を監
視し、受信品質が所定レベル以下に劣化すると、基地局
との間の通信を中断する。この状態で、周辺のすべての
基地局を検索して受信電界強度の最も大きい電波を送信
している基地局を切替先として選択し、この選択した基
地局に対しリンクチャネル確立要求を送信する。そし
て、この要求を受信した基地局が要求元の移動通信端末
装置に対しリンクチャネルの割り当てを行って、この割
り当てられたリンクチャネルを使用して移動通信端末装
置と切替先の基地局との間に新たな無線リンクを形成
し、以後移動通信端末装置と切替先の基地局との間で所
定の接続切替手順を行った上で接続先の基地局を切り替
えるように手順が設定されている。
【0004】この従来用いられている通常のハンドオー
バ手順は、切替元の基地局との間の通信を中断して周辺
のより多くの基地局の中から切替先として最適な基地局
を選択することができるので、高い確率でハンドオーバ
を完了することができる。しかし、その反面ハンドオー
バ期間中に比較的長時間に亘り通信が中断されるため、
通信品質の劣化を生じると云う問題点を有する。
【0005】一方、最近になり、シームレスハンドオー
バと呼ばれる新たなハンドオーバ手順が提唱されてい
る。シームレスハンドオーバは、切替元の基地局との間
の通信を維持した状態で、アイドルスロット期間を使用
して切替先の基地局を選択する。そして、この切替先の
基地局との間でリンクチャネルの確立手順及び接続制御
手順を実行したのち、接続先をこの新たな基地局を切り
替えるものである。
【0006】このシームレスハンドオーバは、ハンドオ
ーバ期間中に切替元の基地局との間の通信が維持される
ため通信品質を高く保つことができる。しかし、その反
面切替先として選択対象となる基地局がアイドルスロッ
ト期間に制御信号を送信している基地局に限られるた
め、切替先として適切な基地局を選択できずにハンドオ
ーバを失敗する確率が、先に述べた通常のハンドオーバ
に比べ高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
使用されている通常のハンドオーバ及び新たなシームレ
スハンドオーバはいずれも一長一短がある。
【0008】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その第1の目的は、通常のハンドオーバとシーム
レスハンドオーバとを効果的に使い分けることができる
ようにし、これにより通信品質の向上とハンドオーバ成
功確率の増加との両立を図った移動通信端末装置を提供
することである。
【0009】また第2の目的は、シームレスハンドオー
バの実行中に切替先の基地局から切替元の基地局との間
で使用中の通信チャネルと同一スロットを使用する通信
チャネルが割り当てられた場合に、その時の受信品質に
応じて最適な無線接続手順を選択し実行できるように
し、これにより通信品質の維持とハンドオーバの成功の
両立を図った移動通信端末装置を提供することである。
【0010】さらに第3の目的は、シームレスハンドオ
ーバにおいて、常に切替元の基地局よりも受信品質が良
好な基地局を選択できる移動通信端末装置を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために第1の発明は、ハンドオーバ手順として、切替
元の基地局との間の通信を中断した状態で切替先の基地
局を選択して当該基地局との間で所定の接続制御手順を
実行したのち接続先の基地局を切り替える第1のハンド
オーバ制御手段と、切替元の基地局との間の通信を維持
した状態で、自装置に割り当てられるスロット以外の期
間を使用して、少なくとも切替先の基地局を選択する動
作を含む接続制御手順を実行したのち、接続先の基地局
を切り替える第2のハンドオーバ制御手段とを備えた移
動通信端末装置にあって、接続先の基地局から到来する
無線信号の受信品質を検出する受信品質検出手段と、ハ
ンドオーバ選択手段とを備える。そして、接続先の基地
局をハンドオーバにより切り替える場合に、上記ハンド
オーバ選択手段により、上記受信品質検出手段で検出さ
れた受信品質に基づいて、上記第1のハンドオーバと上
記第2のハンドオーバとを選択的に実行させるようにし
たものである。
【0012】具体的には、第1の受信品質判定レベル
と、この第1の受信品質判定レベルよりも高く設定した
第2の受信品質判定レベルとを設定し、受信品質の検出
値が上記第1の受信品質判定レベル以上でかつ上記第2
の受信品質判定レベルより低い状態では上記第2のハン
ドオーバを主として選択し実行させ、受信品質の検出値
が上記第1の受信品質判定レベル未満の場合には上記第
1のハンドオーバを主として選択し実行させる。
【0013】したがってこの発明によれば、次のような
作用効果が呈せられる。すなわち、第1のハンドオーバ
は、切替元の基地局との間の通信を中断してすべての基
地局の中から切替先の基地局を選択するため、切替先と
して適切な基地局を選択できる確率が高くなるが、その
反面通信が中断されることにより通信品質の劣化を生じ
る。これに対し第2のハンドオーバは、ハンドオーバ期
間中切替元の基地局との間の通信を維持するため通信品
質を高く保つことができるが、その反面選択対象の基地
局がアイドルスロット期間に制御信号を送信している基
地局に限られるため、切替先として適切な基地局を選択
できずにハンドオーバを失敗する確率が高くなる。
【0014】したがって、本発明のように切替元基地局
から到来する無線信号の受信品質に応じて上記第1及び
第2のハンドオーバを選択して実行すれば、例えば受信
品質が比較的良好なときには通信品質を優先して第2の
ハンドオーバが行われるためハンドオーバ期間の大半で
比較的良好な通信を維持でき、しかもたとえ切替先とし
て適切な基地局が見付からなくてもそのまま切替元の基
地局との間で通信を継続することでハンドオーバの失敗
になり難い。
【0015】これに対し受信品質が劣化したときには、
ハンドオーバを成功させることを優先して第1のハンド
オーバが行われるため、通信の中断時間は長くなるもの
の、より多くの周辺基地局の中から切替先として適切な
基地局を選択できるため、高い確率でハンドオーバを成
功させることができる。すなわち、通信品質の向上とハ
ンドオーバが成功する確率の向上との両立を図ることが
できる。
【0016】また、第2のハンドオーバを起動するため
の第2の受信品質判定レベルを、第1のハンドオーバを
起動するための第1の受信品質判定レベルよりも高く設
定したことによって、切替元の基地局との間の通信品質
がある程度確保されている状態で第2のハンドオーバが
実行されることになり、この結果第2のハンドオーバを
効果的に使用することができる。
【0017】さらに具体的な構成としては、受信品質と
して受信電界強度を用い、この受信電界強度を複数のし
きい値で判定することで第1のハンドオーバと第2のハ
ンドオーバを選択するものと、受信品質として受信誤り
率を用いて、この受信誤り率を複数のしきい値で判定す
ることで第1のハンドオーバと第2のハンドオーバを選
択するものと、受信品質として受信電界強度及び受信誤
り率を組み合わせ、受信電界強度及び受信誤り率をそれ
ぞれ複数のしきい値で判定することで第1のハンドオー
バと第2のハンドオーバを選択するものとが考えられ
る。
【0018】このうち、受信電界強度及び受信誤り率を
組み合わせてハンドオーバの種類を選択するものでは、
次のような具体的な構成が考えられる。例えば、受信電
界強度が比較的高くかつ受信誤り率も比較的良好なとき
には、通信品質にはまだ余裕があるので第2のハンドオ
ーバを試行し、これにより切替先として適切な基地局が
見付からなかった場合にはハンドオーバを中止してその
まま切替元の基地局との間で通信を続ける。
【0019】これに対し、受信電界強度が低下するか又
は受信電界強度が比較的高くても受信誤り率が劣化した
ときには、先ず通話品質を重視して第2のハンドオーバ
を実行し、これにより切替先として適切な基地局が見付
からなかった場合に、切替先を確実に見付けるために第
1のハンドオーバを実行する。
【0020】また、受信電界強度が高くても受信誤り率
が劣化している状態では、他のPHS端末等との混信が
原因である可能性が高いので、いずれのハンドオーバ手
順も選択せずに接続中の基地局が保有する他の通信チャ
ネルに切り替える制御を実行する。
【0021】以上のように構成すると、そのときの無線
環境の状態において最適なハンドオーバ手順を選択し実
行することが可能となる。
【0022】一方、前記第2の目的を達成するためにこ
の発明は、いわゆるシームレスハンドオーバ手順を備え
た移動通信端末装置にあって、切替先の基地局から切替
元の基地局との間で使用している通信チャネルと同一ス
ロットを使用する通信チャネルが割り当てられた場合に
実行する接続制御手段として、切替元の基地局との間の
通信を中断して上記切替先の基地局から割当てられた通
信チャネルを使用して上記接続制御手順を実行する第1
の接続制御手段と、切替元の基地局との間の通信を維持
した状態で上記切替先の基地局に対し通信チャネルの再
割当てを要求し、この要求に対し切替先の基地局から異
なるスロットを使用する通信チャネルが割当てられた場
合に当該通信チャネルを使用して上記接続制御手順を実
行する第2の接続制御手段とを備えている。
【0023】そして、上記接続制御手順を実行する際
に、切替元の基地局から到来する無線信号の受信品質の
検出結果に基づいて、上記第1の制御手段と第2の制御
手段とを選択的に実行させるようにしたものである。
【0024】従ってこの発明によれば、シームレスハン
ドオーバにおいて、切替先の基地局から割り当てられた
通信チャネルが切替元の基地局との間で使用している通
信チャネルと同一スロットを使用するものだった場合、
切替元基地局からの無線受信品質が劣化しているときに
は、切替元の基地局との間の通信が中断されて、上記切
替先の基地局から割り当てられた通信チャネルによる無
線リンクが形成される。このため、速く確実にハンドオ
ーバを完了することができる。
【0025】これに対し切替元基地局からの受信品質が
比較的良好なときには、切替先の基地局に対し移動通信
端末装置から通信チャネルの再割当てが要求され、切替
先の基地局から他のスロットを使用する通信チャネルが
割り当てられるのを待つ。このため、ハンドオーバ期間
中に切替元基地局との間の通信が中断することはなく、
この結果通信品質が高品質に保持される。
【0026】上記第2の接続制御手段による通信チャネ
ルの再割当ての要求は、切替先の基地局から異なるスロ
ットを使用する通信チャネルが割当てられるまで、予め
決められた回数を上限として繰り返すように構成すると
よい。このようにすると、通信チャネルの再割当て要求
が際限なく繰り返される不具合は防止される。
【0027】また、上記第2の接続制御手段において、
通信チャネルの再割当て要求を繰り返す際に、受信品質
検出手段により検出された受信品質が所定レベル以上を
維持しているか否かを判定し、受信品質が所定レベル以
上を維持している場合に通信チャネルの再割当て要求を
繰り返し、維持していない場合には第1の接続制御手段
を実行させるように構成するとよい。
【0028】このように構成すると、第2の接続制御手
段の実行中に切替元基地局からの受信品質が劣化した場
合には、切替先の基地局に対する通信チャネルの再割当
て要求が行われずに、割り当てられた通信チャネルによ
り無線リンクが確立される。このため、接続制御中に切
替元の基地局との間が通信不能に陥る前にハンドオーバ
を完了することが可能となり、これによりハンドオーバ
の信頼性を高く保持することができる。
【0029】さらに上記第3の目的を達成するために第
3の発明は、上記第1のハンドオーバ制御手段が、第1
の受信品質判定レベル以上でかつ上記第2の受信品質判
定レベルより低く設定された第1の基地局選択レベルを
有する場合に、上記第2のハンドオーバ制御手段におい
て、上記第2の受信品質判定レベル以上に設定された第
2の基地局選択レベルを備え、受信品質がこの第2の基
地局選択レベルを超える基地局を切替先の基地局として
選択するようにしたものである。
【0030】したがって第3の発明によれば、第2のハ
ンドオーバにおいて、切替元の基地局よりも受信品質が
劣化した基地局が切替先として選択される不具合は防止
され、これにより常に受信品質の良好な基地局に対しハ
ンドオーバをすることが可能となる。
【0031】ちなみに、第2のハンドオーバの基地局選
択レベルを第1のハンドオーバの基地局選択レベルと共
通に設定したとすると、第1の基地局選択レベルが第2
のハンドオーバ起動用の受信品質判定レベルより低い場
合には、切替元の基地局よりも受信品質が劣化した基地
局が切替先として選択される可能性がある。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、この
発明に係わる移動通信端末装置の第1の実施形態である
PHS端末の構成を示す回路ブロック図である。
【0033】PHS端末(PS)は、アンテナ11を備
えた無線部1と、モデム部2と、TDMA部3と、通話
部4と、制御部5と、情報記憶部6と、データ通信部7
と、キーパッドを備えた入力部8と、液晶表示器(LC
D)を使用した表示部9とを備えている。
【0034】すなわち、図示しない基地局(CS)から
到来した無線搬送波信号は、アンテナ11で受信された
のち無線部1の高周波スイッチ(SW)12を介して受
信部13に入力される。この受信部13では、上記受信
された無線搬送波信号が周波数シンセサイザ14から発
生された局部発振信号とミキシングされて受信中間周波
信号にダウンコンバートされる。なお、上記周波数シン
セサイザ14から発生される局部発振信号の周波数は、
制御部5の指示により無線チャネル周波数に対応する値
に設定される。また、無線部1には受信電界強度検出部
16が設けられている。この受信電界強度検出部16で
は、通信中の基地局又は周辺の基地局から到来した無線
搬送波信号の受信電界強度(RSSI)が検出され、そ
の検出値は例えば受信品質の判定及び表示を行うために
制御部5に通知される。
【0035】上記受信部13から出力された受信中間周
波信号は、モデム部2の復調部21に入力される。復調
部21では上記受信中間周波信号のディジタル復調が行
なわれ、これによりディジタル復調信号が再生される。
【0036】TDMA部3のTDMAデコード部31
は、上記ディジタル復調信号を各受信タイムスロットご
とに分離する。そして、分離したスロットのデータが音
声データであればこの音声データをインタフェース部4
に入力する。一方、分離したスロットのデータがパケッ
トデータや制御データであれば、これらのデータをデー
タ通信部7に入力する。
【0037】通話部4は、ADPCM(Adaptive Diffe
rential Pulse Code Modulation)トランスコーダ41
と、PCMコーデック42と、スピーカ43と、マイク
ロホン44とを備えている。ADPCMトランスコーダ
41は、上記TDMAデコード部31から出力された音
声データを復号する。PCMコーデック42は、上記A
DPCMトランスコーダ41から出力されたディジタル
音声信号をアナログ信号に変換し、この音声信号をスピ
ーカ43から拡声出力する。
【0038】データ通信部7は、上記TDMAデコード
部31から供給されたデータを受信し、このデータを制
御部5に供給する。制御部5は受信データが制御データ
であればこの制御データを解析して必要な制御を行う。
これに対し受信データがサーバ等から到来したパケット
データであれば、このパケットデータをデパケットした
のち情報記憶部6に記憶すると共に、表示部9に供給し
て表示させる。
【0039】一方、マイクロホン44に入力されたユー
ザの音声信号は、PCMコーデック42でPCM符号化
されたのちADPCMトランスコーダ41でさらに圧縮
符号化される。そして、この符号化音声データはTDM
Aエンコード部32に入力される。また制御部5から出
力された制御データやパケットデータは、データ通信部
7を経て上記TDMAエンコード部32に入力される。
【0040】TDMAエンコード部32は、上記ADP
CMトランスコーダ41から出力されたディジタル音声
データ、及びデータ通信部7から出力された制御データ
やパケットデータを、制御部5から指示された送信タイ
ムスロットに挿入して多重化する。変調部22は、上記
TDMAエンコード部32から出力された多重化ディジ
タル通信信号により送信中間周波信号をディジタル変調
し、この変調した送信中間周波信号を送信部15に入力
する。
【0041】送信部15は、上記変調された送信中間周
波信号を周波数シンセサイザ14から発生された局部発
振信号とミキシングして無線搬送波周波数にアップコン
バートし、さらに所定の送信電力レベルに増幅する。こ
の送信部15から出力された無線搬送波信号は、高周波
スイッチ12を介してアンテナ11から図示しない基地
局(CS)に向け送信される。
【0042】ところで、制御部5は例えばマイクロコン
ピュータを主制御部として備えたもので、この発明に係
わる主たる機能として、通常ハンドオーバ制御手段51
と、シームレスハンドオーバ制御手段52と、ハンドオ
ーバ選択制御手段53とを有している。なお、図ではハ
ンドオーバをH.Oと略記している。
【0043】通常ハンドオーバ制御手段51は、通信中
の基地局(切替元の基地局)との間の通信を中断し、こ
の状態で周辺の基地局を検索して受信電界強度(RSS
I)の最も高い基地局を切替先として選択する。そし
て、この選択した基地局に対しリンクチャネル確立要求
を送信して、基地局からリンクチャネルの割当てを受
け、この割当てられたリンクチャネルを使用して切替先
の基地局との間で所定の接続制御手順を実行したのち、
接続先の基地局を切り替えるものである。
【0044】シームレスハンドオーバ制御手段52は、
切替元の基地局との間の通信を維持した状態で、アイド
ルスロット期間を使用して周辺基地局の検索を行って切
替先として適当な基地局を選択する。そして、この切替
先の基地局に対しリンクチャネル確立要求を送信して、
基地局からリンクチャネルの割当てを受け、この割当て
られたリンクチャネルを使用して切替先の基地局との間
で所定の接続制御手順を実行したのち、接続先の基地局
を切り替えるものである。
【0045】ハンドオーバ選択制御手段53は、通信中
の基地局から到来する無線搬送波信号の受信品質を、受
信電界強度(RSSI)判定用のしきい値X1,X2及
び受信誤り率(FER)判定用のしきい値Y1,Y2を
用いて判定し、この判定結果と予め設定した選択テーブ
ルとに基づいて起動すべきハンドオーバを選択し実行さ
せる。図8は上記選択テーブルの構成の一例を示すもの
である。
【0046】次に、以上のように構成されたPHS端末
のハンドオーバ動作について説明する。図2は、制御部
5におけるハンドオーバ選択制御の手順と内容を示すフ
ローチャートである。
【0047】通信中において制御部5は、ステップ2a
で受信電界強度(RSSI)を検出すると共にステップ
2bで受信誤り率(FER)を検出する。そして、ステ
ップ2cにおいて、このRSSIの検出値及びFERの
検出値をそれぞれしきい値X1,X2及びY1,Y2と
比較することにより受信品質を判定し、その判定結果と
図8に示す選択テーブルとに基づいて起動すべきハンド
オーバ制御手段を決定する。
【0048】例えば、いまRSSI≧X2でかつFER
<Y2であれば、受信品質は良好と判断してハンドオー
バを行わない。これに対しFER≧Y1であれば、RS
SIの検出値が如何なる値だったとしても、ハンドオー
バが即時必要であると判断してステップ2dで通常ハン
ドオーバ制御手段51を選択し、ステップ2eで通常ハ
ンドオーバ制御を実行させる。
【0049】この通常ハンドオーバ制御では、先に述べ
たように通信中の基地局(切替元の基地局)との間の通
信を中断し、この状態で周辺の基地局を検索して受信電
界強度(RSSI)の最も高い基地局を切替先として選
択し、この選択した基地局との間でリンクチャネルを確
立したのち所定の接続制御手順を実行することにより、
接続先の基地局の切り替えが行われる。
【0050】一方、いま例えば受信品質がX1≦RSS
I<X2でかつFER<Y2だったとする。この場合ハ
ンドオーバ選択制御手段53は、先ずステップ2fにお
いてシームレスハンドオーバ制御手段52を選択し、シ
ームレスハンドオーバを実行させる。
【0051】すなわち、シームレスハンドオーバ制御手
段52は、図3に示すように通信中の基地局(切替元の
基地局)との間の通信を維持した状態で、ステップ2g
において他の基地局から到来するLCCH(Logical Co
ntrol Channel)を受信することにより周辺基地局の検
索を行う。このとき上記周辺基地局の検索は、アイドル
スロット期間を使用して行われる。このため、アイドル
スロット期間にLCCHを送信している周辺基地局が検
索対象となる。例えば図7では、PHS端末(PS)は
スロットT1,R1を使用して通信を行っているので、
このスロットT1,R1期間にLCCHを送信している
基地局CS14,CS15は検索対象から外れ、それ以
外のスロット期間にLCCHを送信している基地局CS
11,CS12,CS13が検索対象となる。
【0052】続いてハンドオーバ選択制御手段53は、
上記周辺基地局の検索結果をもとに、ステップ2hにお
いて切替先として有効な周辺基地局があるか否かを判定
する。ここで、上記切替先として有効か否かの判定は、
周辺基地局から受信したLCCHのRSSIを、シーム
レスハンドオーバ用として通常ハンドオーバ用とは別に
設定した切替先基地局選択レベルとレベル比較すること
により行われ、RSSIが切替先基地局選択レベルより
高い周辺基地局が切替先として有効な基地局として選択
される。そして、この条件を満たす周辺基地局が複数あ
った場合には、その中でRSSIが最大の基地局が切替
先として選択される。
【0053】なお、上記シームレスハンドオーバ用の切
替先基地局選択レベルは、例えば次のように設定され
る。図12乃至図16はそれぞれその一例を示すもので
ある。すなわち、図12はシームレスハンドオーバ用の
切替先基地局選択レベルを、シームレスハンドオーバを
起動するためのRSSI判定レベルと同一レベルに設定
したもので、図13はシームレスハンドオーバ起動レベ
ルよりもΔだけ高いレベルに設定したものである。また
図14は上記Δの値を、通常ハンドオーバ起動レベルに
対する通常ハンドオーバ用切替先基地局選択レベルの増
加分Δ1と同一値に設定したものである。さらに図15
は、シームレスハンドオーバ用の切替先基地局選択レベ
ルとして、シームレスハンドオーバをRSSIの判定結
果をもとに起動した場合に使用するレベルと、FERの
判定結果をもとに起動した場合に使用するレベルとを別
々に設定したものである。図16では、通常ハンドオー
バ用切替先基地局選択レベル及びシームレスハンドオー
バ用切替先基地局選択レベルを、いずれも通常ハンドオ
ーバ起動レベル及びシームレスハンドオーバ起動レベル
よりも高く設定した場合を示している。
【0054】以上のいずれの設定例を使用した場合で
も、RSSIがシームレスハンドオーバ起動レベルより
も低い基地局が切替先として選択される不具合は防止さ
れ、これにより常にハンドオーバ先として適切な基地局
を選択することができる。
【0055】ちなみに、図17に示す如くシームレスハ
ンドオーバ用切替先基地局選択レベルを通常ハンドオー
バ用切替先基地局選択レベルと兼用すると、シームレス
ハンドオーバ起動レベルとハンドオーバ用切替先基地局
選択レベルとの間に矛盾領域が生じ、この領域ではRS
SIがシームレスハンドオーバ起動レベルよりも低い基
地局が切替先として選択されてしまうことになり、非常
に好ましくない。
【0056】なお、通常ハンドオーバ用の起動レベル及
び切替先基地局選択レベルは、基地局からの指示などに
より変更される場合がある。これに対応するため、通常
ハンドオーバ用の起動レベル及び切替先基地局選択レベ
ルが変更された場合には、その変更設定に連動してシー
ムレスハンドオーバ用の起動レベル及び切替先基地局選
択レベルを変更設定するようにしてもよい。
【0057】そうして切替先として有効な基地局が見付
かると、ハンドオーバ選択制御手段53はステップ2i
に移行してここでシームレスハンドオーバ制御を続け
る。図3はその制御手順を示すシーケンス図である。な
お、この制御手順ではRCRSTD−28に規定される
信号の授受が行われることになるため、その説明は省略
する。
【0058】これに対し、上記周辺基地局の検索におい
て有効な基地局が見付からなかった場合には、ハンドオ
ーバ選択制御手段53はステップ2jに移行してここで
ハンドオーバを中止する。図4はその制御手順を示すシ
ーケンス図である。この場合、PHS端末は切替元の基
地局との間で引き続き通信を行うことになる。しかし、
このときの受信品質判定条件は図8に示したようにX1
≦RSSI<X2でかつFER<Y2であり、受信品質
は比較的良好である。このため、ハンドオーバを中止し
ても通信に重大な支障が生じる心配はない。
【0059】一方、いま例えば受信品質がRSSI<X
2でかつY2≦FER<Y1であるか、又はX1<RS
SIでかつFER<Y2だったとする。この場合ハンド
オーバ選択制御手段53は、ステップ2kに移行してこ
こでシームレスハンドオーバ制御手段52を選択し、シ
ームレスハンドオーバを実行させる。このシームレスハ
ンドオーバの制御はステップ2l〜ステップ2nにおい
て行われるが、その手順及び内容は前記ステップ2g〜
ステップ2iで述べたものと同様である。
【0060】ただし、ステップ2mで切替先として有効
な基地局が見付からなかった場合には、ステップ2oに
移行してここで通常ハンドオーバを実行する。したがっ
て、この場合には通信が一時中断することになるが、P
HS端末はより高い確率で他の周辺基地局にハンドオー
バされることになり、通信を継続することが可能とな
る。図5はこの場合の制御手順を示すシーケンス図であ
る。
【0061】なお、受信品質の判定結果がRSSI≧X
2でかつY2≦FER<Y1だった場合には、混信を起
こしている可能性が高いと判断し、制御部5はステップ
2pにおいて同一基地局が保有する他の通信チャネル
(TCH)への切り替えを試行する。このようにするこ
とで、混信による通信障害は解消される。図6にその制
御シーケンスを示す。なお、この制御手順においてもR
CR STD−28に規定される信号の授受が行われる
ことになるため、その説明は省略する。
【0062】以上述べたように第1の実施形態では、切
替元の基地局との間の通信を中断してハンドオーバ手順
を実行する通常ハンドオーバ制御手段51と、切替元の
基地局との間の通信を維持したままハンドオーバ手順を
実行するシームレスハンドオーバ制御手段52とを両方
とも備え、切替元の基地局から到来する信号の受信品質
を判定して、その判定結果と予め用意した選択テーブル
とをもとに上記通常ハンドオーバ制御手段51及びシー
ムレスハンドオーバ制御手段52を選択的に実行させる
ようにしている。
【0063】したがって、例えば受信品質が比較的良好
なときにはシームレスハンドオーバが行われるため通信
の中断時間が短く高品質の通信を維持でき、かつたとえ
切替先として適切な基地局が見付からなくてもそのまま
切替元の基地局との間で通信に戻るか、又は通常ハンド
オーバを実行することで、ハンドオーバの失敗が生じ難
くなる。
【0064】これに対し受信品質が劣化したときには、
最初からハンドオーバを成功させることを優先して通常
ハンドオーバが行われるため、通信の中断時間は長くな
るものの、より多くの周辺基地局の中から切替先として
適切な基地局を選択できるため、高い確率でハンドオー
バを成功させることができる。
【0065】また第1の実施形態では、受信品質を受信
電界強度及び受信誤り率の両方を用いて判定し、しかも
受信電界強度及び受信誤り率をそれぞれ2個のしきい値
X1,X2及びY1,Y2を用いて判定するようにして
いる。このため、受信品質をより細かく精密に判定する
ことができ、この判定結果を用いることでより適切なハ
ンドオーバを選択することができる。特に、受信品質が
比較的良好な状態ではシームレスハンドオーバを積極的
に選択することで、ハンドオーバの成功確率を高く保っ
た上で通信の中断が短い高品質のハンドオーバを行うこ
とができる。一方受信誤り率(FER)が著しく劣化し
た状態では、無条件に通常ハンドオーバを選択すること
で、ハンドオーバをいちはやく高い成功確率で完了する
ことができ、これにより通信品質の劣化を速やかにかつ
確実に回復することができる。
【0066】さらに第1の実施形態では、切替先として
有効な基地局の判定のために、通常ハンドオーバ用の切
替先基地局選択レベルの他にシームレスハンドオーバ用
の切替先基地局選択レベルを設け、実行されたハンドオ
ーバの種類に応じてこれらの異なる選択レベルを用いて
切替先基地局を選択するようにしている。このため、受
信品質が切替元基地局よりも劣化した基地局を切替先と
して選択してしまう不具合をなくすことができ、これに
より常に適切な基地局を選択することが可能となる。
【0067】なお、以上述べた第1の実施形態には次の
ような各種変形例が考えられる。例えば、ハンドオーバ
の種類を選択するための選択テーブルは、図8以外に図
9乃至図11に示すように構成することができる。
【0068】図9に示すものは、受信品質の判定をRS
SI及びFERの両方を組み合わせて行う点については
図8に示したものと同様であるが、シームレスハンドオ
ーバを失敗した場合にハンドオーバを中止する領域と、
シームレスハンドオーバを失敗した場合に通常ハンドオ
ーバを実行する領域を、図8と異ならせている。
【0069】図10に示すものは、受信品質の判定をR
SSIのみにより行う場合に使用するもので、この例で
は2個のしきい値X1,X2を用い、RSSI検出値が
しきい値X2以上のときにはハンドオーバを行わず、R
SSI検出値がしきい値X2未満でかつX1以上のとき
にはシームレスハンドオーバを実行してこれに失敗した
場合にはハンドオーバを中止する。また、RSSI検出
値がしきい値X1未満に低下したときには、先ずシーム
レスハンドオーバを試行してこれに失敗したならば通常
ハンドオーバを実行する。
【0070】図11に示すものは、受信品質の判定をF
ERのみにより行う場合に使用するもので、この例では
2個のしきい値Y1,Y2を用い、FER検出値がしき
い値Y2以上のときにはハンドオーバを行わず、FER
検出値がしきい値Y2未満でかつY1以上のときにはシ
ームレスハンドオーバを実行してこれに失敗した場合に
はハンドオーバを中止する。また、FER検出値がしき
い値Y1未満に悪化したときには、無条件に通常ハンド
オーバを実行する。
【0071】なお、本実施形態に係わるPHS端末(P
S)において、シームレスハンドオーバを実現するには
通信中に他の周波数のチャネルサーチを行うため、周波
数シンセサイザ14は少なくとも2種類の周波数を切り
替えて設定できるように構成される。
【0072】さらに、本実施形態では、移動通信端末の
構成は無線部が一つであることが適切であり、一つの無
線部で通常ハンドオーバ制御手段とシームレスハンドオ
ーバ制御手段とを選択的に実行させることができるもの
である。
【0073】その他、通常ハンドオーバ及びシームレス
ハンドオーバを起動するための受信品質判定レベルは2
個に限らず3個以上或いは1個でもよく、また切替先基
地局選択レベルの値についても種々の値に設定可能であ
る。さらに、ハンドオーバ選択制御の手順と内容等につ
いても種々変形が可能である。
【0074】(第2の実施形態)この発明に係わる第2
の実施形態は、シームレスハンドオーバの実行中におい
て、切替先として選択した基地局から割り当てられた通
信チャネルが、切替元の基地局との間で使用中の通信チ
ャネルと同じスロットを使用するものだった場合に、そ
の時点での切替元基地局からの受信品質をもとに、切替
元基地局との間の通信を中断して上記切替先基地局から
割り当てられた通信チャネルにより無線リンクを接続す
るための第1の接続手順を実行するか、又は切替先基地
局に対し通信チャネルの再割当てを要求する第2の接続
手順を実行するかを選択するようにしたものである。
【0075】図18は、この第2の実施形態に係わるP
HS端末の構成を示す回路ブロック図である。なお、同
図において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳
しい説明は省略する。
【0076】制御部5′には、この発明に係わる主制御
機能して、上記第1の接続手順を実行する第1の接続制
御手段54と、上記第2の接続手順を実行する第2の接
続制御手段55と、接続手順選択制御手段56とが設け
られている。
【0077】第1の接続制御手段54は、シームレスハ
ンドオーバの実行中に、切替先として選択した基地局か
ら割り当てられた通信チャネルが、切替元の基地局との
間で使用中の通信チャネルと同じスロットを使用するも
のだった場合に、その時点で切替元基地局との間の通信
を中断して上記切替先基地局から割り当てられた通信チ
ャネルにより無線リンクを接続する手順を実行する。
【0078】第2の接続制御手段55は、シームレスハ
ンドオーバの実行中に、切替先として選択した基地局か
ら割り当てられた通信チャネルが、切替元の基地局との
間で使用中の通信チャネルと同じスロットを使用するも
のだった場合に、切替先の基地局に対し通信チャネルの
再割当てを要求して他のスロットを使用する通信チャネ
ルの割り当てを受ける手順を実行する。
【0079】接続手順選択制御手段56は、シームレス
ハンドオーバの実行中に、切替先として選択した基地局
から割り当てられた通信チャネルが、切替元の基地局と
の間で使用中の通信チャネルと同じスロットを使用する
ものだった場合に、その時点での切替元基地局からの受
信品質を判定し、受信品質が所定レベル以上ならば第2
の接続制御手段55を選択し実行させ、一方受信品質が
上記所定レベルに満たない場合には第1の接続制御手段
54を選択し実行させるものである。
【0080】次に、以上のように構成されたPHS端末
におけるシームレスハンドオーバのの動作を説明する。
図19及び図20はその制御手順と制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【0081】例えば、前記第1の実施形態で述べたハン
ドオーバ選択制御手段53によりシームレスハンドオー
バが選択されると、制御部5′はステップ19aで切替
元の基地局との間の通信を維持した状態で、ステップ1
9bにより周辺基地局の検索処理を行い、その検索結果
をもとに切替先として有効な基地局があるか否かを判定
する。なお、上記周辺基地局の検索は、前記第1の実施
形態で述べた場合と同様に、アイドルスロット期間を利
用して周辺基地局から到来するLCCHのRSSIを検
出し、このRSSIの検出値をシームレスハンドオーバ
用に設定した切替先基地局選択レベルと比較することに
よりなされる。
【0082】上記周辺基地局の検索の結果、有効な基地
局が見付からなかった場合には、ステップ19dで切替
元の基地局との間の通信を中断して通常ハンドオーバ制
御を実行する。なお、通常ハンドオーバ制御を実行せず
にハンドオーバを中止して、切替元の基地局との間の通
信を継続するようにしてもよい。
【0083】一方、上記周辺基地局の検索処理によって
有効な基地局が見付かったとする。そうすると制御部
5′は、ステップ19eにおいて現時点での切替元基地
局からの受信品質は良好であるか否かを判定する。この
判定は、切替元基地局から到来する無線信号のRSSI
及びFERの少なくとも一方を、予め設定したしきい値
と比較することによりなされる。そして、受信品質がし
きい値以上の比較的良好な状態を保持しているときには
第2の接続制御手順を選択して以下のように実行させ
る。
【0084】すなわち、第2の接続制御手順が選択され
ると制御部5′は、ステップ19fで切替元の基地局と
の間の通信を引き続き維持した状態で、切替先として選
択した基地局に対しリンクチャネル確立要求を送信し
て、当該基地局からリンクチャネルの割当てを受ける。
そして、この割り当てられた通信チャネル(TCH)
が、切替元基地局との間で使用中の通信チャネルと同一
スロットを使用するものか否かをステップ19hで判定
する。
【0085】この判定の結果、例えば図21に示す基地
局CS11,CS12,CS13のように、割り当てら
れた通信チャネルが他のスロットを使用するものだった
場合には、制御部5′は切替元基地局との間の通信を維
持したまま無線リンク接続手順の実行が可能であると判
断して、図20のステップ20cに移行する。そして、
上記割り当てられた通信チャネルにより無線リンクを接
続するための処理を実行し、これにより切替先の基地局
との間に無線リンクが形成されると、図3に示した接続
制御手順を実行したのちステップ20dで切替元の基地
局との間の通信チャネルを解放する。かくしてハンドオ
ーバは完了し、以後PHS端末は切替先の基地局との間
で通信を継続できる。
【0086】これに対し上記判定の結果、図21に示す
基地局CS14のように、割り当てられた通信チャネル
が切替元の基地局との間で使用中の通信チャネルと同一
スロットを使用するものだったとする。この場合制御部
5′は、ステップ19jにおいて切替先基地局に対し通
信チャネルの再割当要求を送信する。そして、この要求
に対し切替先基地局から別の通信チャネルが割り当てら
れると、制御部5′はこの再度割り当てられた通信チャ
ネルが、切替元基地局との間で使用中の通信チャネルと
同一スロットを使用するものか否かをステップ19hで
判定する。そして、割り当てられた通信チャネルが他の
スロットを使用するものだった場合には、先に述べたよ
うにステップ20cに移行して、この割り当てられた通
信チャネルによる無線リンクの接続手順を実行する。
【0087】しかし、上記通信チャネルの再割当要求に
対しても、切替元基地局との間で使用中の通信チャネル
と同一スロットを使用する通信チャネルしか割り当てら
れなかった場合には、制御部5′は再々度通信チャネル
の割当要求を送出し、通信チャネルの割り当てを受け
る。以後、切替先の基地局から他のスロットを使用する
通信チャネルが割り当てられるまで、上記通信チャネル
の割当要求手順を繰り返す。
【0088】ただし、上記通信チャネルの再割当要求手
順の繰り返し回数(リトライ回数)はステップ19kで
カウントされており、このリトライ回数が3回を超える
と、制御部5′はリトライを諦めてステップ19iから
ステップ20eに移行する。そして、このステップ20
eで切替元基地局との間の通信を中断したのち、上記切
替先基地局から割り当てられた通信チャネルにより無線
リンクを接続するための手順をステップ20fで実行す
る。そして、切替先基地局との間に通信リンクが形成さ
れると、ステップ20gで切替元基地局との間の通信リ
ンクを解放して、以後切替先基地局との間に形成した無
線リンクを介して通信を継続する。
【0089】また制御部5′は、上記通信チャネルの再
割当要求手順を繰り返す際に、ステップ19gで切替元
基地局からの受信品質が所定レベルを保持しているか否
かを判定する。そして、受信品質が所定レベル以上を保
持していれば上記通信チャネルの再割当要求手順を実行
する。これに対し、受信品質が所定レベル未満に低下し
た場合には、制御部5′はステップ19gからステップ
20eに移行し、以後前記リトライ回数が3回を超えた
場合と同じ手順を実行する。
【0090】一方、前記ステップ19eにおいて、切替
元基地局からの受信品質がしきい値未満に低下したと判
定された場合には、制御部5′は早急にハンドオーバを
完了する必要があると判断して第1の接続制御手順を選
択し、以下のように実行させる。
【0091】すなわち、受信品質の劣化を検出すると制
御部5′は、ステップ19eからステップ20aに移行
する。そして、切替元基地局との間の通信を引き続き維
持した状態で、切替先として選択した基地局に対しリン
クチャネル確立要求を送信して、当該基地局からリンク
チャネルの割り当てを受ける。そして、この割り当てら
れた通信チャネル(TCH)が、切替元基地局との間で
使用中の通信チャネルと同一スロットを使用するものか
否かをステップ20bで判定する。
【0092】この判定の結果、割り当てられた通信チャ
ネルが他のスロットを使用するものだった場合には、制
御部5′はステップ20cに移行して、上記割り当てら
れた通信チャネルにより無線リンクを接続するための処
理を実行する。そして、切替先の基地局との間に無線リ
ンクが形成されると、図3に示した接続制御手順を実行
したのち、ステップ20dで切替元の基地局との間の通
信チャネルを解放する。かくしてハンドオーバは完了
し、以後PHS端末は切替先の基地局との間で通信を継
続できる。
【0093】これに対し上記判定の結果、割り当てられ
た通信チャネルが切替元の基地局との間で使用中の通信
チャネルと同一スロットを使用するものだったとする。
この場合制御部5′は、通信チャネルの再割当要求手順
を行わずに、ステップ20eに移行してここで切替元基
地局との間の通信を即時中断したのち、上記切替先基地
局から割り当てられた通信チャネルにより無線リンクを
接続するための手順をステップ20fで実行する。そし
て、切替先基地局との間に通信リンクが形成されると、
ステップ20gで切替元基地局との間の通信リンクを解
放して、以後切替先基地局との間に形成した無線リンク
を介して通信を継続する。
【0094】以上のように第2の実施形態では、シーム
レスハンドオーバの実行中において、切替先として選択
した基地局から割り当てられた通信チャネルが、切替元
の基地局との間で使用中の通信チャネルと同じスロット
を使用するものだった場合に、その時点での切替元基地
局からの受信品質が所定レベル以上を保持しているか否
かを判定する。そして、受信品質が所定レベル以上を保
持している場合には、第2の接続制御手順を選択し、切
替元基地局との間の通信を維持した状態で切替先基地局
に対し通信チャネルの再割当要求を行ってこれにより割
り当てられた通信チャネルにより無線リンクの接続を行
う。これに対し、受信品質が所定レベル未満に劣化した
場合には、第1の接続制御手順を選択し、切替元基地局
との間の通信を中断して上記切替先基地局から割り当て
られた通信チャネルにより無線リンクを接続するため手
順を実行するようにしている。
【0095】したがって、切替元基地局からの受信品質
が比較的良好なときには、切替先基地局に対する通信チ
ャネルの再割当手順が実行され、これにより他のスロッ
トを使用する通信チャネルが割り当てられるのを待っ
て、無線リンクの接続制御手順が行われるので、ハンド
オーバ期間中に切替元基地局との間の通信が中断するこ
とはなく、この結果通信品質が高品質に保持される。す
なわち、切替元の基地局との間の通信をできる限り維持
したまま高品質のハンドオーバを行うことができる。
【0096】一方、切替元基地局からの受信品質が劣化
した場合には、切替元基地局との間の通信が中断され
て、上記切替先の基地局から割り当てられた通信チャネ
ルによる無線リンクが形成される。このため、速く確実
にハンドオーバを完了することができる。
【0097】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記各実施形態ではPHS端
末がハンドオーバを起動する場合を例にとって説明した
が、基地局からの指示に従いハンドオーバを起動する場
合もある。この場合には、先ずシームレスハンドオーバ
を実行し、これが失敗した場合に通常ハンドオーバを実
行するように制御するとよい。ただし、基地局からの受
信品質が著しく劣化していてシームレスハンドオーバを
実行する意味がない場合には、シームレスハンドオーバ
を選択せずに即時通常ハンドオーバを選択し実行させる
ようにするとよい。
【0098】また、第2の実施形態で述べた第1及び第
2の接続制御を選択的に実行させる機能を、第1の実施
形態で述べたシームレスハンドオーバ制御手順に適用し
てもよい。
【0099】さらに、前記各実施形態ではPHS端末を
例にとって説明したが、無線アクセス方式としてTDM
A方式を採用したセルラ移動通信システムで使用される
移動通信端末装置であれば、PDC(Personal Digital
Cellular)やGSM(Global System for Mobile Comm
unication)等のその他のセルラ移動通信システムで使
用される端末装置にもこの発明を適用することができ
る。
【0100】その他、移動通信端末装置末の回路構成
や、ハンドオーバ選択制御及び接続手順選択制御の手順
と内容、受信品質判定レベル(ハンドオーバ起動レベ
ル)の設定値等についても、この発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施できる。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明では、ハ
ンドオーバ手順として、切替元の基地局との間の通信を
中断した状態で切替先の基地局を選択して当該基地局と
の間で所定の接続制御手順を実行したのち接続先の基地
局を切り替える第1のハンドオーバ制御手段と、切替元
の基地局との間の通信を維持した状態で、アイドルスロ
ット期間を使用して切替先の基地局を選択し当該基地局
との間で所定の接続制御手順を実行したのち接続先の基
地局を切り替える第2のハンドオーバ制御手段とを備え
た移動通信端末装置にあって、接続先の基地局から到来
する無線信号の受信品質を検出する受信品質検出手段
と、ハンドオーバ選択手段とを備え、接続先の基地局を
ハンドオーバにより切り替える場合に、上記ハンドオー
バ選択手段により、上記受信品質検出手段で検出された
受信品質に基づいて、上記第1のハンドオーバと上記第
2のハンドオーバとを選択的に実行させるようにしてい
る。
【0102】したがって第1の発明によれば、例えば受
信品質が比較的良好なときには通信品質を優先して第2
のハンドオーバを選択し実行させることができ、これに
対し受信品質が劣化したときにはハンドオーバを成功さ
せることを優先して第1のハンドオーバを選択し実行さ
せることができる。すなわち、通常の第1のハンドオー
バとシームレスな第2のハンドオーバとを効果的に使い
分けることが可能となり、これにより通信品質の向上と
ハンドオーバ成功確率の増加との両立を図った移動通信
端末装置を提供することができる。
【0103】一方、第2の発明では、シームレスハンド
オーバ手順を備えた移動通信端末装置にあって、切替先
の基地局から切替元の基地局との間で使用している通信
チャネルと同一スロットを使用する通信チャネルが割り
当てられた場合に実行する接続制御手段として、切替元
の基地局との間の通信を中断して上記切替先の基地局か
ら割当てられた通信チャネルを使用して上記接続制御手
順を実行する第1の接続制御手段と、切替元の基地局と
の間の通信を維持した状態で上記切替先の基地局に対し
通信チャネルの再割当てを要求し、この要求に対し切替
先の基地局から異なるスロットを使用する通信チャネル
が割当てられた場合に当該通信チャネルを使用して上記
接続制御手順を実行する第2の接続制御手段とを備えて
いる。
【0104】そして、上記接続制御手順を実行する際
に、切替元の基地局から到来する無線信号の受信品質の
検出結果に基づいて、上記第1の制御手段と第2の制御
手段とを選択的に実行させるようにしている。
【0105】したがって第2の発明によれば、シームレ
スハンドオーバの実行中に切替先の基地局から切替元の
基地局との間で使用中の通信チャネルと同一スロットを
使用する通信チャネルが割り当てられた場合に、その時
の受信品質に応じて最適な無線接続手順を選択し実行す
ることができ、これにより通信品質の維持とハンドオー
バの成功の両立を図った移動通信端末装置を提供するこ
とができる。
【0106】また第3の発明では、第1のハンドオーバ
制御手段が、第1の受信品質判定レベル以上でかつ第2
の受信品質判定レベルより低く設定された第1の基地局
選択レベルを有する場合に、上記第2のハンドオーバ制
御手段において、上記第2の受信品質判定レベル以上に
設定された第2の基地局選択レベルを備え、受信品質が
この第2の基地局選択レベルを超える基地局を切替先の
基地局として選択するようにしている。
【0107】したがって第3の発明によれば、第2のハ
ンドオーバにおいて、切替元の基地局よりも受信品質が
劣化した基地局が切替先として選択される不具合は防止
され、これにより常に受信品質の良好な基地局に対しハ
ンドオーバをすることが可能な移動通信端末装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係わるPHS端
末の構成を示す回路ブロック図。
【図2】 図1に示したPHS端末によるハンドオーバ
選択制御の手順と内容を示すフローチャート。
【図3】 シームレスハンドオーバの手順を示すシーケ
ンス図。
【図4】 シームレスハンドオーバ手順の実行中にハン
ドオーバを中止した場合の手順を示すシーケンス図。
【図5】 シームレスハンドオーバ手順の実行中に通常
ハンドオーバ手順に移行した場合の手順を示すシーケン
ス図。
【図6】 同一基地局との間で通信チャネルの切替えを
行う場合の手順を示すシーケンス図。
【図7】 シームレスハンドオーバ実行中における周辺
基地局の検索動作を説明するための図。
【図8】 ハンドオーバの種類を選択するために使用す
る選択テーブルの第1の構成を示す図。
【図9】 ハンドオーバの種類を選択するために使用す
る選択テーブルの第2の構成を示す図。
【図10】 ハンドオーバの種類を選択するために使用
する選択テーブルの第3の構成を示す図。
【図11】 ハンドオーバの種類を選択するために使用
する選択テーブルの第4の構成を示す図。
【図12】 切替先基地局選択レベルの第1の設定例を
示す図。
【図13】 切替先基地局選択レベルの第2の設定例を
示す図。
【図14】 切替先基地局選択レベルの第3の設定例を
示す図。
【図15】 切替先基地局選択レベルの第4の設定例を
示す図。
【図16】 切替先基地局選択レベルの第5の設定例を
示す図。
【図17】 切替先基地局選択レベルの従来の設定例を
示す図。
【図18】 この発明の第2の実施形態に係わるPHS
端末の構成を示す回路ブロック図。
【図19】 図18に示したPHS端末におけるシーム
レスハンドオーバ制御手順の前半部分を示すフローチャ
ート。
【図20】 図18に示したPHS端末におけるシーム
レスハンドオーバ制御手順の後半部分を示すフローチャ
ート。
【図21】 切替先基地局から割り当てられる通信チャ
ネルの一例を示す図。
【符号の説明】
1…無線部 2…モデム部 3…TDMA部 4…通話部 5,5′…制御部 6…情報記憶部 7…データ通信部 8…入力部 9…表示部 11…アンテナ 12…高周波スイッチ(SW) 13…受信部 14…シンセサイザ 15…送信部 16…受信電界強度検出部 21…復調部 22…変調部 31…TDMAデコード部 32…TDMAエンコード部 41…ADPCMトランスコーダ 42…PCMコーデック 43…スピーカ 44…マイクロホン 51…通常ハンドオーバ制御手段 52…シームレスハンドオーバ制御手段 53…ハンドオーバ選択制御手段 54…第1の接続制御手段 55…第2の接続制御手段 56…接続手順選択制御手段
フロントページの続き (72)発明者 道中 正人 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5K067 AA23 BB03 BB04 CC04 DD44 DD45 EE02 EE10 EE24 EE71 HH22 HH23 JJ35 JJ39

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多元接続方式を採用したセルラ移
    動通信システムで使用される移動通信端末装置におい
    て、 切替元の基地局との間の通信を中断した状態で、切替先
    の基地局を選択して当該基地局との間で所定の接続制御
    手順を実行したのち接続先の基地局を切り替える第1の
    ハンドオーバを実行する第1のハンドオーバ制御手段
    と、 切替元の基地局との間の通信を維持した状態で、自装置
    に割り当てられたスロット以外の期間を使用して、少な
    くとも切替先の基地局を選択する動作を含む接続制御手
    順を実行したのち、接続先の基地局を切り替える第2の
    ハンドオーバを実行する第2のハンドオーバ制御手段
    と、 接続先の基地局から到来する無線信号の受信品質を検出
    する受信品質検出手段と、 接続先の基地局を切り替える場合に、前記受信品質検出
    手段の検出結果に基づいて前記第1のハンドオーバと前
    記第2のハンドオーバとを選択的に実行させるハンドオ
    ーバ選択手段とを具備したことを特徴とする移動通信端
    末装置。
  2. 【請求項2】 前記ハンドオーバ選択手段は、 第1の受信品質判定レベルと、この第1の受信品質判定
    レベルよりも高く設定した第2の受信品質判定レベルと
    を有し、 前記受信品質検出手段により検出された受信品質が前記
    第1の受信品質判定レベル以上でかつ前記第2の受信品
    質判定レベルより低い状態では前記第2のハンドオーバ
    を主として選択し実行させ、前記受信品質検出手段によ
    り検出された受信品質が前記第1の受信品質判定レベル
    未満の場合には前記第1のハンドオーバを主として選択
    し実行させることを特徴とする請求項1記載の移動通信
    端末装置。
  3. 【請求項3】 前記受信品質検出手段が、切替元の基地
    局から到来する無線信号の受信電界強度を検出する機能
    を有する場合に、 前記ハンドオーバ選択手段は、 受信電界強度を判定するためのしきい値として、第1の
    しきい値と、この第1のしきい値よりも高く設定した第
    2のしきい値とを有し、 前記受信品質検出手段により検出された受信電界強度が
    前記第1のしきい値以上でかつ前記第2のしきい値未満
    の状態では前記第2のハンドオーバを選択し実行させ、
    検出された受信電界強度が前記第1のしきい値未満の状
    態では先ず前記第2のハンドオーバを選択し実行させ当
    該第2のハンドオーバが失敗した場合には引き続き前記
    第1のハンドオーバを選択し実行させることを特徴とす
    る請求項1記載の移動通信端末装置。
  4. 【請求項4】 前記受信品質検出手段が、切替元の基地
    局から到来する無線信号の受信誤り率を検出する機能を
    有する場合に、 前記ハンドオーバ選択手段は、 受信誤り率を判定するためのしきい値として、第3のし
    きい値と、この第3のしきい値よりも低く設定した第4
    のしきい値とを有し、 前記受信品質検出手段により検出された受信誤り率が前
    記第4のしきい値以上でかつ前記第3のしきい値未満の
    状態では前記第2のハンドオーバを選択実行させ、 検出された受信誤り率が前記第3のしきい値以上の状態
    では前記第1のハンドオーバを選択実行させることを特
    徴とする請求項1記載の移動通信端末装置。
  5. 【請求項5】 前記受信品質検出手段が、切替元の基地
    局から到来する無線信号の受信電界強度及び受信誤り率
    をそれぞれ検出する機能を有する場合に、 前記ハンドオーバ選択手段は、 受信電界強度を判定するためのしきい値として、第1の
    しきい値と、この第1のしきい値よりも高く設定した第
    2のしきい値とを有すると共に、受信誤り率を判定する
    ためのしきい値として、第3のしきい値と、この第3の
    しきい値よりも低く設定した第4のしきい値とを有し、 前記受信品質検出手段により得られた受信誤り率の検出
    値が前記第3のしきい値以上の状態では、受信電界強度
    の検出値に拘わらず前記第1のハンドオーバ選択し実行
    させ、 前記受信品質検出手段により得られた受信誤り率の検出
    値が前記第4のしきい値以上で前記第3のしきい値未満
    の状態にありかつ受信電界強度の検出値が第2のしきい
    値未満の状態、及び受信誤り率の検出値が前記第4のし
    きい値未満でかつ受信電界強度の検出値が前記第1のし
    きい値未満の状態では、前記第2のハンドオーバを選択
    し実行させて当該第2のハンドオーバが失敗した場合に
    前記第1のハンドオーバを選択し実行させ、 前記受信誤り率の検出値が前記第4のしきい値未満でか
    つ前記受信電界強度の検出値が前記第1のしきい値以上
    で第2のしきい値未満の状態では、前記第2のハンドオ
    ーバを選択し実行させて当該第2のハンドオーバが失敗
    した場合にはハンドオーバを中止することを特徴とする
    請求項1記載の移動通信端末装置。
  6. 【請求項6】 前記受信品質検出手段が、切替元の基地
    局から到来する無線信号の受信電界強度及び受信誤り率
    をそれぞれ検出する機能を有する場合に、 前記ハンドオーバ選択手段は、 受信電界強度を判定するためのしきい値として、第1の
    しきい値と、この第1のしきい値よりも高く設定した第
    2のしきい値とを有すると共に、受信誤り率を判定する
    ためのしきい値として、第3のしきい値と、この第3の
    しきい値よりも低く設定した第4のしきい値とを有し、 前記受信品質検出手段により得られた受信誤り率の検出
    値が前記第3のしきい値以上の状態では、受信電界強度
    の検出値に拘わらず前記第1のハンドオーバを選択し実
    行させ、 前記受信品質検出手段により得られた受信誤り率の検出
    値が前記第4のしきい値未満でかつ受信電界強度の検出
    値が前記第1のしきい値未満の状態では、前記第2のハ
    ンドオーバを選択し実行させて当該第2のハンドオーバ
    が失敗した場合に前記第1のハンドオーバを選択実行さ
    せ、 前記受信品質検出手段により検出された受信誤り率の検
    出値が前記第4のしきい値未満でかつ受信電界強度の検
    出値が前記第1のしきい値以上で第2のしきい値未満の
    状態では、前記第2のハンドオーバを選択し実行させて
    当該第2のハンドオーバが失敗した場合にはハンドオー
    バを中止することを特徴とする請求項1記載の移動通信
    端末装置。
  7. 【請求項7】 前記受信品質検出手段により検出された
    受信誤り率が前記第4のしきい値以上で前記第3のしき
    い値未満の状態にありかつ受信電界強度が第2のしきい
    値以上の状態にある場合には、ハンドオーバを起動せず
    に、通信チャネルを接続中の基地局が保有する他の通信
    チャネルに切り替える制御を実行する通信チャネル切替
    制御手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項5又
    は6記載の移動通信端末装置。
  8. 【請求項8】 時分割多元接続方式を採用したセルラ移
    動通信システムで使用され、接続先の基地局を切り替え
    る場合に、切替元の基地局との間の通信を維持した状態
    で、自装置に割り当てられたスロット以外の期間を使用
    して、少なくとも切替先の基地局を選択する動作を含む
    接続制御手順を実行したのち、接続先の基地局を切り替
    えるハンドオーバ機能を備えた移動通信端末装置におい
    て、 前記ハンドオーバ機能の実行中に、切替先の基地局から
    割当てられた通信チャネルが切替元の基地局との間で使
    用中の通信チャネルと同一スロットだった場合に、前記
    切替元の基地局との間の通信を中断して前記切替先の基
    地局から割当てられた通信チャネルを使用して前記接続
    制御手順を実行する第1の接続制御手段と、 前記ハンドオーバ機能の実行中に、切替先の基地局から
    割当てられた通信チャネルが切替元の基地局との間で使
    用中の通信チャネルと同一スロットだった場合に、前記
    切替元の基地局との間の通信を維持した状態で前記切替
    先の基地局に対し通信チャネルの再割当てを要求し、こ
    の要求に対し切替先の基地局から異なるスロットを使用
    する通信チャネルが割当てられた場合に当該通信チャネ
    ルを使用して前記接続制御手順を実行する第2の接続制
    御手段と、 切替元の基地局から到来する無線信号の受信品質を検出
    する受信品質検出手段と、 前記接続制御手順を実行する際に、前記受信品質検出手
    段の検出結果に基づいて前記第1の接続制御手段と第2
    の接続制御手段とを選択的に実行させる選択手段とを具
    備したことを特徴とする移動通信端末装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の接続制御手段は、通信チャネ
    ルの再割当ての要求を、切替先の基地局から異なるスロ
    ットを使用する通信チャネルが割当てられるまで、予め
    決められた回数を上限として繰り返すことを特徴とする
    請求項8記載の移動通信端末装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の接続制御手段は、通信チャ
    ネルの再割当ての要求を繰り返す際に、前記受信品質検
    出手段により検出された受信品質が所定レベル以上を維
    持しているか否かを判定し、受信品質が所定レベル以上
    を維持している場合に通信チャネルの再割当ての要求を
    繰り返し、維持していない場合には前記第1の制御手段
    を実行させることを特徴とする請求項9記載の移動通信
    端末装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のハンドオーバ制御手段が、
    第1の受信品質判定レベル以上でかつ前記第2の受信品
    質判定レベルより相対的に低く設定された第1の基地局
    選択レベルを有する場合に、 前記第2のハンドオーバ制御手段は、前記第2の受信品
    質判定レベルより高く設定された第2の基地局選択レベ
    ルを備え、受信品質がこの第2の基地局選択レベルを超
    える基地局を切替先の基地局として選択することを特徴
    とする請求項2記載の移動通信端末装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のハンドオーバ制御手段は、
    前記ハンドオーバ選択手段が、切替元の基地局からの受
    信電界強度を判定して第2のハンドオーバを実行させる
    場合と、切替元の基地局からの受信誤り率を判定して第
    2のハンドオーバを実行させる場合とで、第2の基地局
    選択レベルを異なる値に設定することを特徴とする請求
    項11記載の移動通信端末装置。
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