JP2000151283A - 表面実装型水晶発振器 - Google Patents

表面実装型水晶発振器

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JP2000151283A JP11246641A JP24664199A JP2000151283A JP 2000151283 A JP2000151283 A JP 2000151283A JP 11246641 A JP11246641 A JP 11246641A JP 24664199 A JP24664199 A JP 24664199A JP 2000151283 A JP2000151283 A JP 2000151283A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器体の表面に水晶振動素子、容器体の底面
側キャビティー部にICチップと電子部品とを配置して
も、容器体の平面形状を極小化できる表面実装型水晶発
振器を提供する。 【解決手段】 底面にキャビティー部10が形成された
容器体1と、該容器体1の表面側に実装された水晶振動
子2と、前記キャビティー部10に実装されたICチッ
プ3及び該ICチップ3と接続するチップ状電子部品
4、5と、前記容器体1の底面隅部の夫々にICチップ
3及びまたは電子部品4、5と接続するように配置され
た外部端子電極11〜14とから成る表面実装型水晶発
振器である。そして、キャビティー部10は、該隣接し
あう2つ外部端子電極11〜14の間の平面領域に広が
るように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば移動体通信
機器等に用いられる表面実装型水晶発振器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】水晶発振器は、移動体通信機器等に送受
信を制御する発振周波数を発生させる非常に重要な部品
である。このような移動体通信機器等に用いられる水晶
発振器は、移動体通信機器の小型化に伴い、容積を非常
に小型化しなくてはならない。
【0003】また、周囲の温度が激しく変動する環境で
使用しても、周波数が安定化するようにしなくてはなら
ない。
【0004】このため、第2の要求に対しては、水晶振
動子の固有温度周波数特性(例えばATカット厚み滑り
水晶振動子の場合には、3次の曲線で示される温度周波
数特性を有する)を、周囲の温度に対して周波数が平坦
化するための温度補償が行われている。
【0005】この温度補償を、小型で且つ高性能に行う
ために、発振インバータをはじめ、少なくとも、所定温
度に対する温度補償データを記憶させるメモリ機能、感
温手段、バリキャップダイオード機能、制御機能が集積
化されたICチップを用いて、周囲の温度変化によって
変動してしまう水晶振動子の発振周波数を、温度補償デ
ータに基づいて動作するバリキャップダイオードの容量
値で所定値に補正して、発振器全体としての発振周波数
を平坦化していた。
【0006】このような小型化及び高精度の温度補償を
達成する表面実装型水晶発振器としては、特開平10−
28024号に示すような表面実装型水晶発振器が提案
されていた。この表面実装型水晶発振器は、単板状基板
の底面に開口形状が矩形状の枠状脚部とから成り、底面
に開口が矩形状で凹部状のキャビティー部を有した容器
体を用いていた。そして、容器体の表面に水晶振動子
を、容器体のキャビティー部内にICチップを夫々振り
分けて実装していた。
【0007】図12〜14は、その従来の表面実装型水
晶発振器を示す図である。
【0008】従来の表面実装型水晶発振器は、容器体1
51、矩形状の水晶振動子152、発振制御用回路を構
成するICチップ153及び金属製蓋体154とから主
に構成されている。
【0009】この表面実装型水晶発振器では、単板状の
セラミック基板155に、単板状のセラミック基板15
5の底面の周囲に形成した開口形状が矩形状の枠状脚部
156を一体的に形成した容器体151を用いていた。
これにより、容器体151の底面にキャビティー部15
7が形成される。尚、容器体151の表面とキャビティ
ー部157の底面を仕切る単板状のセラミック基板15
5には、その表面側とキャビティー部157の底面とに
導通するビアホール導体158が形成されている。ま
た、その表面には金属製蓋体154を封止するための封
止導体パターン159が形成されている。また、キャビ
ティー部157の底面には、IC電極パッドを含む所定
配線パターン160が形成されている。さらに、枠状脚
部156の底面の例えば一対の長辺側端辺に、夫々2つ
の外部端子電極161〜164が形成されており、一対
の短辺の端面に複数の凹み部を形成し、この凹み部の内
壁面に温度補償データ書き込み端子電極165〜167
が形成されている。
【0010】そして、この容器体1の表面には、水晶振
動子支持台169、170を介して短冊状の水晶振動子
152が導電性接着材171、172で導電的接合し、
さらに、水晶振動子152を気密的に封止するために封
止用導体パターン159を用いて概略皿状の金属製蓋体
154を一体的に接合していた。
【0011】また、キャビティー部157にはICチッ
プ153が収容されている。このICチップ153は、
配線パターン160であるIC電極パッドにバンプまた
はボンディングワイヤを介して接続されている。さら
に、キャビティー部157内には充填樹脂173が充填
され、硬化されている。これにより、ICチップ153
は充填樹脂によって完全に被覆され、耐湿性が向上した
構造となっている。
【0012】上述の構造において、容器体151の表面
に実装した水晶振動子152は、ビアホール導体15
8、158を介してICチップ153と接続して、IC
チップ153は所定配線パターン160・・・を介して
外部端子電極161〜164、温度補償データ書き込み
端子電極165〜168に接続されている。尚、ICチ
ップ153と温度補償データ書き込み端子電極165〜
168は、単板状セラミック基板155の下面に延びる
配線パターン160によって接続されている。また、I
Cチップ153と外部端子電極161〜164は、図示
されていないが、枠体状脚部156の内壁面などに形成
した導体や、枠体状脚部1516の厚みを貫くビアホー
ル導体によって接続されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の表面実装型水晶
発振器では、水晶振動子152の発振制御(温度補償を
含め)する制御回路として、1つのICチップ153で
達成されている。このため、容器体151のキャビティ
ー部157も、1つの凹部で構成されており、キャビテ
ィー部157の開口形状も矩形状となっている。
【0014】そして、ICチップ153に接続する外部
端子電極161〜164は、キャビティー部157の開
口外周部で、一対の長辺の外側に夫々2つづつ形成され
ている。
【0015】しかし、上述の1つのICチップ153の
みで水晶発振器の安定した動作を達成することは非常に
困難である。即ち、VCCとなる外部端子電極、例えば
161からICチップ153に集積化された発振インバ
ータに供給される電源電圧に重畳する高周波ノイズをカ
ットする必要がある。また、発振インバータの出力とな
る外部端子電極、例えば162の出力信号に、高周波ノ
イズが重畳しないようにする必要がなる。これらは例え
ば、大容量のコンデンサが用いられ、ICチップ153
に集積化が困難である。
【0016】従来の表面実装型水晶発振器では、発振器
自体の大型化を避けるために、これらのICチップ15
3に集積できない素子は、発振器が実装されるプリント
配線基板上に配置する必要がある。これでは、プリント
配線基板の外部回路が複雑化して、また、そのコンデン
サ素子をプリント配線基板に実装する手間が増加してし
まう。
【0017】そこで、このコンデンサ成分となる電子部
品(チップコンデンサ)を、キャビティー部157にI
Cチップ153と並設して収容することが考えられる。
一般には、キャビティー部157の形状は矩形状であ
り、キャビティー部157の開口形状が大型化してしま
う。
【0018】また、表面実装型水晶発振器の平面形状
(プリント配線基板上に実装するのに必要な面積)を小
さく維持して、キャビティー部153の形状を大きくす
ると、キャビティー部153の周囲に配置された外部端
子電極161〜164の面積を小さくしなくてはならな
い。その結果、プリント配線基板上に半田接合した時に
接合強度が著しく低下してしまうという問題が発生す
る。
【0019】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、容器体の表面に水晶振動素
子、容器体の底面側キャビティー部にICチップと電子
部品とを配置しても、容器体の平面形状を極小化できる
表面実装型水晶発振器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、下面にキ
ャビティー部を有する概略直方体状容器体と、該容器体
の上面側に実装された水晶振動子と、前記キャビティー
部内に収容され、且つ前記水晶振動子に接続するICチ
ップ及び該ICチップに接続するチップ状電子部品と、
前記容器体の下面四隅部に形成され、前記ICチップ及
び/又は電子部品に接続する外部端子電極とから成る表
面実装型水晶発振器において、前記キャビティー部は、
容器体下面の同一辺側で隣接しあう2つの外部端子電極
間の領域に張り出す張出部を有していることを特徴とす
る表面実装型水晶発振器である。
【0021】第2の発明は、前記キャビティー部の開口
形状が、2つの異なる長方形状を重ね合わせた形状であ
る表面実装型水晶発振器である。
【0022】第3の発明は、前記キャビティー部の張出
部に電子部品が配置されている表面実装型水晶発振器で
ある。
【0023】第4の発明は、水晶振動子を収容し、且つ
その下面に接合用端子電極を形成した第1の容器と、前
記水晶振動子に接続するICチップ及び電子部品を収容
するとともに、上面が開口するキャビティー部を有し、
且つ該キャビティー部の開口周囲に接合用端子電極を有
する第2の容器とから成り、前記第2の容器の接合用端
子電極と、前記第1の容器の接合用端子とを導電性接合
材を介して接合させて、第2の容器上に第1の容器を配
置した表面実装型水晶発振器であって、前記キャビティ
ー部は、第2の容器の上面の隣接しあう2つの接合用端
子電極間の領域に張り出す張出部を有している表面実装
型水晶発振器である。
【0024】
【作用】本発明では、容器体または第2の容器部には、
キャビティー部の開口面に、4つの隅部分に、端子電極
が配置されている。そして、このキャビティー部の一部
は、隣接しあう端子電極間の平面領域にまで延出する張
出部を有している。即ち、キャビティー部の開口部の形
状は、異なる2つの長方形状を重ね合わせた異形状(矩
形状でない)となっている。
【0025】そして、水晶発振器の動作を制御し、且つ
キャビティー部に収容されるICチップや電子部品など
の配列形状に応じて、そのキャビティー部の開口形状、
即ち、張出部の位置・形状が決定される。
【0026】この張出部は、端子電極間の平面領域にま
で延出するように形成されるため、実質的に端子電極の
形状を変更したり、小さくしたりする必要がない。
【0027】従って、プリント配線基板や他の容器との
半田接合において、その強度を維持できることになる。
【0028】また、水晶振動子の発振周波数を調整し、
安定して発振させるために、ICチップに加えコンデン
サ素子などの電子部品をキャビティー部に収容するにあ
たり、ICチップ、電子部品を比較して小さい方の部品
を、隣接しあう2つ端子電極の間の平面領域にまで広が
ったキャビティー部の張出部に収容する。
【0029】これにより、キャビティー部にデッドとな
るスペースを最小にして、安定した発振動作を行わせる
ためのICチップと電子部品とを同時にキャビティー部
内に実装することができる。
【0030】よって、高性能で、プリント配線基板上に
形成する外部回路の部品配置点数を減少させ、且つ小型
な表面実装型水晶発振器が達成されることになる。
【0031】尚、4つの隅部に端子電極が形成されてお
り、隣好しあう端子電極間の平面領域は4箇所存在する
ことになるため、ICチップの周辺に電子部品を最大4
つまで搭載しても、表面実装型水晶発振器の平面形状の
著し増加とはならない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表面実装型水晶発
振器を図面に基づいて詳説する。
【0033】図1は本発明の表面実装型水晶発振器の外
観斜視図であり、図2は断面図であり、図3は側面図で
あり、図4は蓋体省略した状態の上面図であり、図5は
充填樹脂を省略した状態の下面図である。図6は、配線
パターンを示す概略平面図である。図において、図2は
図4のX−X線断面を示す。尚、実施例の表面実装型水
晶発振器は、水晶振動子の温度周波数特性を平坦化する
温度補償動作を行う制御回路を具備した温度補償型水晶
発振器を例に説明する。
【0034】本発明の温度補償型水晶発振器は、上面
(以下、表面という)が平坦で且つ下面(以下、底面と
いう)側に凹部状キャビティー部が形成された概略直方
体状の容器体1、矩形状の水晶振動子2、制御回路を構
成するICチップ6及び2つの電子部品素子4、5、金
属製蓋体6及び充填樹脂7とから主に構成されている。
【0035】容器体1は、複数の略矩形状のセラミック
絶縁層1a、1b、中央部が開口した概略枠状セラミッ
ク絶縁層1c、1dが一体的に積層されて構成されてい
る。
【0036】このセラミック絶縁層1a、1bは、水晶
振動子2とICチップ3、電子部品素子4、5を仕切る
仕切部8となり、また、セラミック絶縁層1c、1dに
よって枠状脚部9となる。そして、この枠状脚部9の内
壁面と仕切部8の下面とで囲まれた凹部状が、キャビテ
ィー部10となる。
【0037】そして、容器体1の下面の4つの隅部に
は、各々外部端子電極11〜14が形成されている。ま
た、容器体1の一対の長辺側側面には、ICチップ3に
必要な温度補償データや制御のため各種情報を書き込む
ための複数の制御端子電極15〜18が形成されてい
る。
【0038】容器体1の表面、即ち、仕切部8の表面に
は、その外周を取り囲むように封止用導体膜19が形成
されており、また、容器体1表面の長手方向の一端部寄
りに水晶振動子2と接続するための水晶振動子用電極パ
ッド20、21が並設されている。また、上述の水晶振
動子用電極パッド20、21上には水晶振動子2の下面
に所定間隔を形成するための接続用バンプ22、23が
形成されている。また、容器体1表面の長手方向の他端
部寄りに、水晶振動子2の他方端部側を支持する保持用
バンプ24が形成されている。
【0039】また、セラミック絶縁層1aには、水晶振
動子用電極パッド20、21と接続する2つのビアホー
ル導体25、26が形成され、セラミック絶縁層1bに
は、キャビティー部10の下面(キャビティー部10の
底面となる面)に導出する第2のビアホール導体27、
28が形成されている。
【0040】また、セラミック絶縁層1aと1bとの層
間には両ビアホール導体25と27、26と28とを接
続する内部配線パターン29、30が形成されている。
【0041】これにより、ビアホール導体25、内部配
線パターン29、ビアホール導体27から成る導電経路
が形成される。同時に、ビアホール導体26、内部配線
パターン30、ビアホール導体28から成る導電経路が
形成される。
【0042】また、セラミック絶縁層1bの下面には、
ICチップ3と上述の書き込み制御端子電極15〜18
とを接続する配線パターン、ICチップ3と電子部品
4、5とを接続する配線パターン、ICチップ3と電子
部品子4、5と外部端子電極11〜14と接続する配線
パターンが形成されている。尚、図では、これの配線パ
ターンを総じて31と記す。
【0043】尚、キャビティー部10の底面領域には、
各種配線パターン31の一部を構成するIC電極パッド
32、素子電極パッド33が形成されている。尚、第2
のビアホール導体27、28は、直接または所定配線パ
ターン31を介して、ICチップ3の発振信号の入力電
極と接続するIC電極パッド32に導通する。尚、同時
に、キャビティー部10の底面領域には、水晶振動子2
の発振特性を単独に測定するためのモニタ電極パッド3
4、35が形成されている。
【0044】以上のように、容器体1の内部には、ビア
ホール導体25、内部配線パターン29、ビアホール導
体27からなる導電経路、ビアホール導体26、内部配
線パターン30、ビアホール導体28からなる導電経路
が少なくとも形成されることになる。そして、このビア
ホール導体25、内部配線パターン29、ビアホール導
体27から成る導電経路の表面側端部は、水晶振動子用
電極パッド20に導通し、下面側端部は、モニタ電極3
5を介して、所定IC電極パッド32に導通している。
また、ビアホール導体26、内部配線パターン30、ビ
アホール導体28から成る導電経路の表面側端部は、水
晶振動子用電極パッド21に導通し、下面側端部は、モ
ニタ電極34を介して、所定IC電極パッド32に導通
している。
【0045】外部端子電極11〜14は、容器体1の実
装底面の4隅部に形成した平面部11a〜14aと、セ
ラミック絶縁層1c、1dの4つの角部を厚み方向に概
略1/4円形状の切り欠いた凹部の内壁に形成した端面
部11b〜14bとから構成されている。また、グラン
ド電位の外部端子電極13は、容器体1の表面に形成し
た封止用導体膜19に接続し、金属製蓋体6にシールド
効果を達成させる必要がある。このため、グランド電位
の外部端子電極13に関しては、図2のようにセラミッ
ク絶縁層1a〜1dの全てを貫通するビアホール導体及
び配線によって、封止用導体膜19に導通したり、ま
た、外部端子電極13の端面電極13aを容器体1の表
面にまで延出して、封止用導体膜19に導通する。
【0046】また、書き込み制御端子電極15〜18に
ついて、セラミック絶縁層1a、1dには形成されてお
らず、セラミック絶縁層1a、1dに挟まれた中間層、
例えばセラミック絶縁層1b、1c部分の長辺の端面に
形成されている。従って、図1、図3に示すように、書
き込み制御端子電極15〜18(図1、図3では17、
18は現れない)は、容器体1の実装底面及び表面に接
することが一切ない。
【0047】これは、容器体1の表面側に形成された封
止用導体膜19と短絡を防止するためである。また、容
器体1の実装底面側においては、プリント配線基板にこ
の表面実装型水晶発振器を半田接合した時、プリント配
線基板の所定配線パターンと短絡を防止するためであ
る。さらに、書き込み制御端子電極15〜18は、セラ
ミック絶縁層1b、1cの長辺側端面に凹み部を形成し
て、この凹み部の内壁面に形成されていることが望まし
い。これにより、外部要因、例えば、表面実装型水晶発
振器をプリント配線基板上に実装すべく搬送する場合の
ハンドリング手段などが、書き込み制御端子電極15〜
18に直接接触して静電気などにより、ICチップ3に
書き込まれたデータが変動し、温度補償動作に誤動作が
発生しないようにするためである。
【0048】上述の容器体1は、セラミック絶縁層1a
〜1dとなるセラミックグリーンシートを用いて形成す
る。具体的には、絶縁層1aとなる矩形状セラミックグ
リーンシートに例えば第1のビアホール導体25、26
となる貫通孔を形成し、モリブデンやタングステンなど
の高融点金属ペーストで貫通孔を充填する。同時に、表
面に水晶振動子用電極パッド20、21となる導体膜、
接続用バンプ22、23、保持用バンプ24となる導体
膜、封止用導体膜19となる導体膜を高融点金属ペース
トの印刷により形成する。
【0049】また、絶縁層1bとなる矩形状セラミック
グリーンシートに第2のビアホール導体27、28とな
る貫通孔及び書き込み制御端子電極15〜18が形成さ
れる凹み部を形成し、上述の高融点金属ペーストを該貫
通孔に充填し、また、該凹み部の内壁面に塗布して、ビ
アホール導体27、28及び書き込み制御端子電極15
〜18となる導電膜を形成する。
【0050】同時に、このグリーンシートのキャビティ
ー部10の底面となる主面に、IC電極パッド32、素
子電極パッド33、モニタ電極パッド34、35及びI
C電極パッド32、素子電極パッド33と各端子電極1
1〜18とを接続し所定回路網を構成する各種配線パタ
ーン31となる導体膜を形成する。
【0051】また、セラミック絶縁層1a又はセラミッ
ク絶縁層1bとなるグリーンシートのいずれかに、その
接合面に、第1のビアホール導体25、26と第2のビ
アホール導体27、28とを接続する内部配線パターン
29、30となる導体膜を、上述の高融点金属ペースト
の印刷により形成する。
【0052】また、セラミック絶縁層1cとなる中央部
に開口を有する枠状セラミックグリーンシートに、外部
端子電極11〜14の端面部11b〜14b及び書き込
み制御端子電極15〜18となる切り欠け部及び凹み部
を形成し、その内壁表面を上述の高融点金属ペーストで
外部端子電極11〜14の端面部11b〜14b及び書
き込み制御端子電極15〜18となる導体膜を形成す
る。
【0053】また、セラミック絶縁層1dとなる中央部
に開口を有する枠状セラミックグリーンシートに、外部
端子電極11〜14の端面部11b〜14bとなる切り
欠け部を形成し、その内壁表面を上述の高融点金属ペー
ストで外部端子電極11〜14の端面部11b〜14b
となる導体膜を形成する。同時に、このグリーンシート
の実装底面となる開口周囲の4隅部に概略矩形状の外部
電極端子11〜14の平面部11a〜14aとなる導体
膜を形成する。
【0054】次に、このような各グリーンシートを積層
・圧着した後、焼成処理を行う。特に、容器体1の表面
に水晶振動子2を実装し、キャビティー部10にICチ
ップ3を実装するため、両面の平坦度が重要である。圧
着工程においては、容器体1の表面を基準面としてプレ
スを行うが、キャビティー部10の底面領域にも均一な
圧力でプレスを行うために、例えばキャビティー部10
に補助充填部材を充填したり、また、プレス先端面が平
坦な上パンチが凸状の治具でプレスを行ったり、また、
絶縁層1a、1bと絶縁層1c、1dとを分けてプレス
を行い、その後両者をプレスにより圧着を行う。
【0055】次に、容器体1に表面に露出する外部端子
電極11〜14、書き込み制御端子電極15〜18、封
止用導体膜19、水晶振動子用電極パッド20、21、
IC電極パッド32、素子電極パッド33、モニタ電極
パッド34、35、各種配線パターン31上にNiメッ
キ、フラッシュ金メッキなどを施して、容器体1が達成
される。
【0056】これにより、容器体1の内部に形成される
ビアホール導体25〜28及び配線パターン29〜30
は、モリブデンやタングステンなどの高融点金属導体か
らなり、容器体1の外表面に露出される各電極11〜1
8、封止用導体膜19、各電極パッド20、21、3
2、33、34、35及び各種配線パターン31は、高
融点金属導体を下地導体として、その表面に、Ni層、
Au層の多層構造となる。
【0057】尚、グランド電位となる外部端子電極13
と封止用導体膜19との接続構造によって、例えば、セ
ラミック絶縁層1a〜1dを貫くビアホール導体及び内
部配線パターンを、上述のビアホール導体形成及び配線
パターン形成時に同時に形成したり、また、例えばセラ
ミック絶縁層1a、1bの1つの角部にも、切り欠け部
を形成し、端面部13bを延出させるよう導体膜を形成
すればよい。これは、グランド電位に限らず、例えば、
大きな電流が流れる可能性があるVCC端子電極12に
おいて、所定配線パターン31に接続させるにあたり、
セラミック絶縁層1c、1dの1つの角部のみならず、
枠状脚部9内にビアホール導体を形成して、実質的に電
流経路を大きくするようにしても構わない。
【0058】また、容器体1の表面において、水晶振動
子用電極パッド20、21上に接続用バンプ22、2
3、他方端部側に保持用バンプ24は、導電性ペースト
の重ね印刷を行って形成しているが、その他に銀導電性
ペーストの印刷焼付け、Ag粉末を含む樹脂ペーストの
塗布・硬化などにより形成してもよい。また、接続用バ
ンプ22、23の高さを所定以上にするために複数回の
印刷・塗布を行えばよい。好ましくは、容器体1の表面
から接続用バンプ22、23の頂点部分までの高さは、
例えば15〜20μmであり、保持用バンプ24の頂点
部分までの高さは、接続用バンプ22、23よりも例え
ば5〜10μm程度低い値となっている。
【0059】さらに、封止用導体膜19上に、概略矩形
状の金属枠体であるシールリング36にAgろうなどに
よって接合する。シールリング36はFe−Niの合金
である42アロイ、Fe−Ni−Coの合金であるコバ
ール、リン青銅などからなり封止用導体膜19の形状に
対応する構造となっている。従って、容器体1の表面と
シームリング36に囲まれた領域が水晶振動子2の収容
領域となる。
【0060】上述のような容器体1の表面には、水晶振
動子2が配置されている。水晶振動子2は、所定カッ
ト、例えばATカットされた矩形状の水晶板2aの両主
面に形成された振動電極2b、2c、該振動電極2b、
2cから一方他端部に延出された島状の引出電極部2
d、2eとから構成されている。尚、図4において下面
側の振動電極2c及び引出電極2eは点線で示す。この
引出電極2d、2eは、水晶振動子用電極パッド20、
21に導電性接着材2f、2gを介して接続している。
【0061】また、振動電極2b、2e及び引出電極2
d、2eは、水晶板2aの両面に下地層としてCrやN
i、表面層としてAgやAuなどを蒸着、スパッタリン
グなどの薄膜技法により被着形成する。
【0062】容器体1の表面側に実装された水晶振動子
2は金属製蓋体6によって気密的に封止されている。金
属製蓋体6は、コバールや42アロイなどの金属材料か
らなり、例えば0.1mmの厚みであり、容器体1の表
面の封止用導体膜19にろう付けされたシームリング3
6と溶接・接合される。尚、金属製蓋体6の外表面側主
面にはNi、アルミニウム等を被着しておくことが望ま
しい。これは、溶接時にろう材が、蓋体6の表面側主面
への回り込みを防止し、安定且つ強固な接合を可能にし
ている。
【0063】容器体1のキャビティー部10内には、制
御回路を構成するICチップ3が収容されている。IC
チップ3は、例えば3次の曲線で示される水晶振動子2
の固有の温度周波数特性を、周囲温度に係わらず周波数
変動が発生しないように制御して発振されるものであ
る。具体的には、シリコンチップに周知のPNドープ、
部分絶縁酸化処理などによって、いくつかの機能が集積
化されて構成される。例えば、ICチップ3は、発振回
路を構成する発振インバータ、負荷容量成分、帰還抵抗
に加え、水晶振動子2の固有温度周波数特性を平坦化す
るために必要な温度補償データを保持するメモリ部、周
囲の温度検知する感温センサ部、バリキャップダイオー
ド、所定温度補償データに基づいて所定電圧に変換して
バリーキャップダイオードに供給するDA変換手段、外
部から書き込まれる信号をメモリー部に保持するAD変
換手段、これらの動作を制御するプロセッサー部等を有
している。
【0064】このようなICチップ3には、例えば、電
源電圧が供給されるVCC端子、グランド電位となるG
ND端子、水晶振動子2と接続される水晶接続端子、発
振出力を行うOUT端子、外部から周波数の調整を可能
とするVCON端子、補償データ書き込みのために用い
る例えば4つのデータ書き込み制御端子とを有してい
る。
【0065】ICチップ3のVCC端子(電源部)は、
所定IC電極パッド32、所定配線パターン31を介し
て外部端子電極12に導出されている。また、OUT端
子は、所定IC電極パッド32、所定配線パターン31
を介して外部端子電極11に導出されている。また、G
ND端子(一種の電源部)は、所定IC電極パッド3
2、所定配線パターン31を介して外部端子電極13に
導出されている。VCON端子は所定IC電極パッド3
2、所定配線パターン31を介して外部端子電極14に
導出されている。また、2つの水晶接続端子は、所定I
C電極パッド32、所定配線パターン31やモニタ電極
34、35、導電経路を介して容器体1の表面の電極パ
ッド20、21に導通している。さらに、4つのデータ
書き込み制御端子は、所定IC電極パッド32、所定配
線パターン31を介して各々書き込み制御端子電極15
〜18に導通している。
【0066】これらの各端子は、例えばICチップ3の
実装面にアルミ電極として形成されている。尚、各アル
ミ電極上に金や半田などのバンプを形成しておき、上述
の所定IC電極パッド32に超音波ボンディングや導電
性フィラーを用いたボンディングなどによって接合及び
接続される。尚、ICチップ3の非実装面側に各アルミ
電極を形成し、例えばボンディングワイヤを介して所定
IC電極パッド32に接続しても構わないが、キャビテ
ィー部10の形状が大きくならないよう留意する必要が
ある。
【0067】電子部品4、5は、例えばチップ状コンデ
ンサである。例えば、電子部品4、5は、一対の素子電
極パッド33、33間に、Ag粉末を含む導電性樹脂接
着材を介して接合される。
【0068】電子部品5であるコンデンサは、ICチッ
プ3とOUTの外部端子電極12との間で、一方がグラ
ンド電位となるように接続される。これは、出力信号中
にノイズ成分を除去するものである。
【0069】また、電子部品4であるコンデンサは、I
Cチップ3とVCCの外部端子電極12との間に接続さ
れ、VCCの外部端子電極12に供給される電源電圧に
重畳する高周波ノイズを除去するものである。
【0070】そして、キャビティー部10内には、この
ICチップ3と2つ電子部品4、5とが、キャビティー
部10の平面形状に応じて、最も実装スペースを最小に
するように並設されている。
【0071】また、キャビティー部10には、上述のI
Cチップ3、電子部品4、5を強固に接合させ、また、
耐湿信頼性を向上させるために、充填樹脂7が充填形成
されている。充填樹脂7は、例えば、少なくとも2種類
の充填樹脂層から成り、例えばキャビティー部10底面
側に主に充填・硬化される樹脂層7aと、該樹脂層7a
上に充填・硬化される樹脂層7bである。具体的に、キ
ャビティー部10の底面側に充填・硬化される収縮率が
比較的大きい樹脂材料で構成される。一般にアンダーフ
ィル樹脂と言われるエポキシ樹脂などの樹脂成分が多い
材料である。この樹脂層7aは、少なくともICチップ
3の上面を完全に被覆する程度に充填・硬化されてい
る。即ち、ICチップ3、電子部品4、5とキャビティ
ー部10の底面との間に充填された樹脂層7aの収縮に
よって発生する応力によって、両者の接合強度が向上す
る。しかも、ICチップ3を完全に覆うように形成され
た樹脂層7aの収縮によって発生する応力が、ICチッ
プ3に向かって発生する。これにより、応力がICチッ
プ3の上面側からキャビティー部10の底面側に押しつ
けるように働き、ICチップ3の接合強度がさらに向上
する。
【0072】また、樹脂層7bは、収縮応力の大きい樹
脂層7aによって、ICチップ3や電子部品4、5を被
覆する樹脂層7aの膜厚が薄くなってしまう。その結
果、耐湿性などが充分に得られないという問題を解消す
るために充填・硬化されるものである。これにより、キ
ャビティー部10内に実装したICチップ3や電子部品
4、5の接合強度が向上し、また、耐湿性信頼性が向上
する。
【0073】尚、充填樹脂7は、キャビティー部10の
開口面から突出させないようにする。これは、表面実装
型水晶発振器を安定してプリント配線基板に配置するた
めである。
【0074】上述の構造の表面実装型水晶発振器では、
図5は充填樹脂を省略した状態の下面図に示すように、
ICチップ3及び2つの電子部品4、5が、容器体1の
キャビティー部10に収容されている。
【0075】図5ではICチップ3が2つの電子部品
4、5よりも平面形状が若干大きいものとして説明して
いる。
【0076】本発明は、ICチップ3が2つの電子部品
4、5との省スペース化を配慮した配置構造及び容器体
1の底面構造、即ち、キャビティー部10の開口形状及
び外部端子電極11〜14の配置位置を規定している。
【0077】1つのICチップ3と2つの電子部品4、
5とを省スペース化して配置すれば、従来技術のよう
に、ICチップ3及び2つの電子部品4、5とを全体配
置形状が矩形状となるように実装し、キャビティー部1
0の開口形状も矩形状とすべきである。
【0078】しかし、従来技術のような矩形状のキャビ
ティー部157内に、複数のICチップ153や電子部
品を実装するためには、矩形状のキャビティー部の形状
がいたずらに大きくしてしまう。その結果、キャビティ
ー部157の開口周囲に形成する外部端子電極の形成位
置、大きさに制約が発生してしまい、容器体151の底
面積を大きくするか、または、外部電極端子162を非
常に小型化せざる得ない。即ち、大型化またはプリント
配線基板への接合強度の低下のいずれかを免れない。
【0079】本発明では、ICチップ3のような平面形
状が大きな部品を中心に、その周囲に形状の小さい電子
部品4、5を配置するようにキャビティー部10に実装
している。
【0080】具体的には、容器体1の幅方向の中心線
(図面の左右に延びる線)に沿って、図の左側から電子
部品4、ICチップ3、電子部品5と配置している。上
述の電子部品4、5の形状が若干小さいため、電子部品
4、ICチップ3、電子部品5の全体の配置形状が概略
十字形状となっている。
【0081】従って、キャビティー部10の平面開口
(底面)形状も、電子部品4、ICチップ3、電子部品
5の全体の配置構造に略相似関係の概略十字形状となっ
ている。そして、容器体1の矩形状の実装底面に対し
て、概略十字形状のキャビティー部10が形成されてい
る。容器体1の矩形状の底面と十字形状のキャビティー
部10とによって形成される容器体1の4つの隅部の領
域が残存し、この領域に外部端子電極11〜14が配置
されている。
【0082】図5では、キャビティー部10は、隣接し
あう2つ外部端子電極11と14との間の平面領域に、
キャビティー部10の一部が延出する張出部10aを有
し、例えば、電子部品5が主に配置されている。
【0083】また、隣接しあう2つ外部端子電極12と
13との間の平面領域に、キャビティー部10の一部が
延出する張出部10cを有し、例えば、電子部品4が主
に配置されている。
【0084】尚、隣接しあう2つ外部端子電極11と1
2との間及び13と14との間の平面領域に、キャビテ
ィー部10の一部が延出する張出部10b、10dを有
している。この張出部10b、10dには、ICチップ
3の一部が配置されている。
【0085】これにより、キャビティー部10の全体形
状、即ち、キャビティー中央部10e、4つの張出部1
0a〜10dの形状となっている。
【0086】以上のように、図5に示す容器体1の矩形
状の底面形状において、4つの張出部10a〜10d及
び中央部10eから成る十字状のキャビティー部10
と、十字状キャビティー部10のデッドスペースである
4つの隅部領域には、外部端子電極11〜14を配置し
ているため、容器体1の底面全体では、全く無駄なスペ
ースが存在せず、容器体1のプリント配線基板への実装
面積を非常に小型化することができる。
【0087】しかも、張出部10cと張出部10bとに
よって挟まれる隅部にVCC電位が供給される外部端子
電極12を配置している。そして、張出部10cに配置
する電子部品4を、電源電圧に重畳される高周波ノイズ
成分をカットするコンデンサを用いれば、所定配線パタ
ーン31による接続も非常に簡単になる。また、他の配
線パターン31の引回しの制約が解消される。
【0088】また、張出部10bと張出部10aとによ
って挟まれる隅部に発振出力を行うOUT端子となる外
部端子電極11を配置している。そして張出部10aに
配置する電子部品5を、出力信号に重畳されるノイズ成
分をカットするコンデンサを用いれば、所定配線パター
ン31による接続も簡単になり、また、他の配線パター
ン31の引回しの制約が解消される。尚、張出部10c
と張出部10dとによって形成される隅部にグランド電
位のGND端子となる外部端子電極13を配置している
ため、ノイズ成分をカットするため、一方端がグランド
電位に接続されるコンデンサ(電子部品4)として非常
に接続が簡単となる。
【0089】また、従来技術の水晶発振器では、小型化
のために、発振動作を制御する回路としてICチップ1
53のみを容器体151のキャビティー部157に実装
している。本実施例では、ICチップ3に集積が困難な
大容量のコンデンサをもチップ状電子部品4、5とし
て、容器体1のキャビティー部10に実装している。こ
のため、プリント配線基板に搭載する電子部品の部品数
も減少し、配線も簡単になり、移動体通信機等で要求さ
れる小型化にも大きく寄与でき、しかも取り扱いも非常
に容易な表面実装型水晶発振器となる。
【0090】次に、上述の表面実装型水晶発振器の組立
方法を説明する。
【0091】まず、上述した容器体1、水晶振動子2、
ICチップ3、コンデンサなどの電子部品4、5及び金
属製蓋体6を用意する。尚、容器体1の表面には、シー
ムリング36がろう付けなどにより接合されており、ま
た、バンプ24が形成されており、電極パッド20、2
1上にバンプ22、23を形成されている。さらに、I
Cチップ3の実装面の各入出力部のアルミ電極上に、金
バンプを形成しておく。
【0092】次に、水晶振動子2の実装を行う。具体的
には、容器体1の表面の水晶振動子用電極パッド20、
21上に形成した接続用バンプ22、23と、水晶振動
子2の引出電極部2d、2eとが合致するように位置決
めして載置し、引出電極部2d、2eと電極パッド2
0、21とをAg等の導電性接着材2f、2gを用いて
両者を接合する。尚、水晶振動子5の他端側の下面は、
保持用バンプ24上に載置されて接合が行われるが、こ
の時、導電性接着材の硬化時に収縮応力が働き、水晶振
動子2の他端側先端を持ち上げ、水晶振動子2の下面と
容器体1の表面との間に、接続用バンプ22、23の高
さに相当する間隙が形成されることになる。
【0093】これにより、水晶振動子2の振動電極2
b、2cは、電極パッド20、21、第1のビアホール
導体25、26、内部配線パターン29、30及び第2
ビアホール導体27、28を介して、キャビティー部1
0の底面に形成した所定電極パッド32及びモニタ電極
パッド34、35に導通されることになる。
【0094】次に、水晶振動子2の周波数調整を行う。
具体的にはこのモニタ電極パッド34、35に周波数測
定装置の測定用端子(プローブ)を接触させ、水晶振動
子2を所定発振させて周波数を測定する。その結果に基
づいて、容器体1に接合された水晶振動子2の上面側の
振動電極2b上に、Agなどの金属の蒸着を行い、実質
的に振動電極2bの質量を変動させて発振周波数の調整
を行う。
【0095】次に、水晶振動子2の調整した周波数を安
定化させる。具体的には、水晶振動子2が接合した容器
体1全体を、150〜250℃で熱処理を行う。この熱
処理を一般に熱エージングという。この熱エージングに
より、振動電極2b上に被着した周波数調整用の蒸着物
を安定化させ、また、導電性ペーストなどに含まれてい
る溶剤などの不純物を揮発させる。
【0096】次に、金属製蓋体6の封止をおこなう。具
体的には、シールリング36上に、金属製蓋体6を載置
し、金属製蓋体6の周囲をシーム溶接用のローラー電極
(図示せず)で、溶接電流を印加しながら接触移動させ
て両者を溶接する。
【0097】次に、ICチップ3や電子部品4、5をキ
ャビティー部10内に実装を行う。
【0098】具体的には、まずICチップ3の実装は、
ICチップ3に形成した各Auバンプと各所定IC電極
パッド32とが合致するように、ICチップ3を位置決
め載置し、その後、ICチップ3に超音波などを印加し
て互いに融着させる。
【0099】また、電子部品4、5の接合は、素子電極
パッド33にAg粉末などを含む導電性樹脂ペーストを
塗布し、電子部品4、5を載置し、導電性樹脂ペースト
をキュアーして硬化する。
【0100】尚、導電性ペーストのキュアーによる熱
が、ICチップ3に与えないようにするため、先に、電
子部品4、5を実装し、その後、ICチップ3を実装し
てもよい。
【0101】次に、キャビティー部10内に、ICチッ
プ3、電子部品4、5を被覆するように、充填樹脂7で
充填・被覆する。具体的には、キャビティー部10内に
配置されたICチップ3や電子部品4、5の全体を、一
般にアンダーフィルと言われる樹脂材料で完全に覆い、
硬化し、さらにこの樹脂層上に耐湿性に優れたエポキシ
樹脂を充填・硬化する。即ち、充填樹脂7は樹脂層7a
と樹脂層7bとの積層構造である。尚、樹脂層7aの耐
湿性によっては、樹脂層7bを省略しても構わない。
【0102】次に、表面実装型水晶発振器の所定動作の
ため、予め周波数調整工程によって決定された水晶振動
子2の温度周波数特性に基づいて、ICチップ3のメモ
リ部に、この温度周波数特性を、常温を含む広い温度範
囲で平坦化するための温度補償データ等を、書き込み制
御端子電極15〜18を用いて入力する。
【0103】尚、必要に応じて、書き込んだ補償データ
によって、動作確認を行い、再度修正の補償データを書
き込んでも構わない。
【0104】この温度補償動作は、例えば、所定温度に
おける水晶振動子2の発振周波数の基準周波数からの変
動量に応じて、補償データを基にバリキャップダイオー
ドの容量の調整して、その周波数変動を補正するもので
ある。温度補償データは、感温手段による周囲温度に基
づいて、周波数変位量を補正するために、バリキャップ
ダイオードの容量を制御する電圧を適正化するためのデ
ータである。これにより、水晶振動子2が有する固有の
温度周波数特性は、常温を含む広い温度範囲で平坦化さ
れることができる。
【0105】上述の表面実装型水晶発振器では、外部端
子電極11〜14を容器体1の底面の4つの隅部に配置
し、隣接しあう外部端子電極11〜14の平面領域を、
キャビティー部10の張出部10a〜10dの形成領域
として有効に利用している。
【0106】このため、外部端子電極11〜14の形状
を、プリント配線基板に接合するに充分な大きさを確保
し、容器体1の底面における無駄な領域を極小化するこ
とができるため、プリント配線基板への実装面積が非常
に小さい表面実装型水晶発振器となる。
【0107】また、外部端子電極11〜14は、夫々略
矩形状の平面部11a〜14aと容器体1の角部の厚み
方向に延びる端面部11b〜14bとを有している。こ
の端面部11b〜14bは、ICチップ3や電子部品
4、5と外部端子電極11〜14との接続にあたり、比
較的簡単に接続させる導電経路として作用する。また、
プリント配線基板に半田接合した時に、溶融した半田が
平面部11a〜14bから端面部11b〜14bにはい
上がるが、この半田のはい上がりによる接合状態を確認
するためにも作用する。
【0108】特に、容器体1の角部に1/4円形状の切
り欠け部を設けて端面部11b〜14bを形成している
が、半田接合時の熱衝撃応力を分散することもでき、耐
熱衝撃性も向上する。
【0109】また、容器体1の底面の隅部に外部端子電
極11〜14を配置できるのは、プリント配線基板の接
合時に使用することのないICチップ3へのデータ等の
書き込み制御端子電極15〜18を、容器体1の一対の
長辺側の側面に配置したためである。仮に、書き込み制
御端子電極15〜18が、容器体1の底面に対して平行
して底面近傍に形成している場合、プリント配線基板の
半田接合時の半田付着対策を講じる必要がある。これで
は、容器体1の底面をキャビティー部10と外部端子電
極11〜14のみで有効活用することが困難となる。
【0110】上述の実施例では、キャビティー部10が
概略十字状に形成されているが、キャビティー部10の
張出部10aに電子部品5を、張出部10cに電子部品
4を、中央部10e、張出部10b、10dに渡って1
つのICチップ3が配置されているが、さらに、キャビ
ティー部10の張出部10bに別の電子部品を配置する
ことができる。さらに、張出部10dに別の電子部品を
配置することができる。
【0111】また、キャビティー部10の形状として、
図7(a)〜(c)に記載するように、図5に示す張出
部10a〜10dのうち、1つまたは2つの張出部を省
略することができる。
【0112】これは、コンデンサである電子部品5をプ
リント配線基板側に搭載して、容器体1のキャビティー
部10にはICチップ3と電子部品4とを配置する場合
や逆に異なる用途の電子部品を付加する場合には、キャ
ビティー部10全体の形状を概略T字状としてもよい。
【0113】例えば、図7(a)は、キャビティー部1
0の開口形状は、張出部10cを省略した形状となって
おり、概略T字状となっている。
【0114】また、図7(b)は、キャビティー部10
の開口形状は、張出部10bを省略した形状となってお
り、概略T字状となっている。
【0115】また、図7(c)は、キャビティー部10
の開口形状は、張出部10c、10bを省略した形状と
なっており、概略L字状となっている。
【0116】即ち、図5、図7(a)〜(c)に示すよ
うに、キャビティー部10の開口形状は、異なる2つの
長方形を重ね合わせた形状となっている。
【0117】そして、張出部10a〜10eには、合計
1つまたは最大4つの電子部品が配置されることにな
る。即ち、電子部品を配置した張出部10a〜10eを
除いたキャビティー部10の開口形状が概略矩形状とな
っていれば、ICチップ3を容易に配置することができ
る。
【0118】また、図5〜図7においては、容器体1の
実装底面には、4つの外部端子電極11〜14が配置さ
れているが、制御御回路の簡略化により、例えば、VC
ONとなる外部端子電極14を不要することができる。
この時、外部端子電極14を半田接合時の強度のための
ダミー電極として用いてもよい。また、この外部端子電
極14自体を除去しても構わない。即ち、容器体1の実
装底面の3つの隅部に外部端子電極11〜13を形成し
た表面実装型水晶発振器であっても、本発明の範囲から
逸脱するものではない。
【0119】さらに、外部端子電極11〜14の形状
を、容器体1の底面角部を頂点とする概略三角形状に形
成してもよい。そして、キャビティー部10の形状とし
て、隣接しあう2つ外部端子電極11〜14の間の平面
領域に夫々頂点を有する菱形形状、また、その頂点を除
去した8角形状などの多角形状としても構わない。
【0120】図8は、本発明の表面実装型水晶発振器の
他の構造を示す部分断面図であり、図9は第1の容器の
下面図であり、図10は第2の容器の上面図であり、図
11は第2の容器の下面図である。
【0121】この実施例では、容器全体の下部側にIC
チップを収容されるキャビティー部を有しており、上部
側に水晶振動子が配置される領域350が形成されてい
る。
【0122】そして、ICチップを収容するキャビティ
ー部は、上面側に開口している形状の表面実装型水晶発
振器である。
【0123】即ち、容器体は第1の容器310と、第2
の容器340とから構成されている。そして、第1の容
器310は、平板状のセラミック層310aとリング状
のセラミック層310bとからなり、さらに、リング状
セラミック層310bの表面には、シームリング336
が配置されている。そして、このセラミック層310a
とセラミック層310b、シームリング336とによっ
て規定される領域に、水晶振動子302が配置され、金
属性蓋体306によって、水晶振動子302が気密系的
に封止されている。
【0124】また、第2の容器340は、平板状のセラ
ミック層340aとリング状のセラミック層340bと
から構成されている。このセラミック層340aとセラ
ミック層340bとによって規定されるキャビティー部
340cには、ICチップ303及び電子部品304、
305が配置されている。尚、キャビティー部340c
の底面には、ICチップ303や電子部品4、5が配置
される電極パッドや所定配線パターンが形成されてい
る。
【0125】そして、第1容器部310の下面の4つの
隅部には、図9に示すように接合用端子電極351〜3
54が形成されている。このうち接合用端子電極35
1、352は、水晶振動子用電極パッド320(32
1)にビアホール導体325を介して導通している。そ
して、接合用端子電極353、354は、GND電位と
なり、シームリング336にビアホール導体326を介
して導通している。
【0126】第2の容器340は、図10に示すよう
に、上面に開口したキャビティー部340cを有してい
る。そして、このキャビティー部340cの開口周囲に
は、接合用端子電極361〜364が形成されている。
この接合用端子電極361、362は、第1の容器31
0の下面の接合用端子電極351、352と接続する接
合用端子電極であり、接合用端子電極363、364は
第1の容器310の下面の接合用端子電極353、35
4と接続する接合用端子電極である。そして、接合用端
子電極361、362は、セラミック層340bを貫く
ビアホール導体(図示せず)を介して、キャビティー部
340cの所定IC電極パッドに導通している。また、
接合用端子電極364は、セラミック層340bを貫く
ビアホール導体(図示せず)を介して、キャビティー部
340cの所定IC電極パッドに導通し、さらに、セラ
ミック層340aの角部を介してGND電位の外部端子
電極313に導通している。
【0127】また、第2の容器340の下面の4つの隅
部には、図11に示すように外部端子電極が311〜3
12が形成されている。外部端子電極311〜314
は、セラミック層340aの厚みや角部を介してキャビ
ティー部340cの底面の所定配線パターンに接続され
ている。
【0128】例えば、外部端子電極311は、発振出力
を行うOUTの端子電極であり、また、外部端子電極3
12は、Vccの端子電極であり、外部端子電極313
は、GND端子電極であり、外部端子電極314は、周
波数の調整時などに用いるVCON端子電極である。
【0129】また、第2の容器340の長辺側側面の中
央部付近には、厚み方向に延びる凹部が形成され、セラ
ミック層340bの凹部内壁面には、導電性材料が塗布
されて形成されたデータ書き込み用制御端子電極315
〜318が形成されている。
【0130】尚、セラミック層340aにも、凹部が形
成されているものの、その内壁面には、導電性材料が塗
布されていない。
【0131】このような第1の容器310と第2の容器
340は、半田やAgなどの金属粉末を含有する導電性
樹脂ペーストなとの導電性接合部材360を介して、第
1の容器310の接合用端子電極351〜354と、第
2容器340の接合用端子電極361〜364とが接合
されて、一体的になっている。即ち、第2の容器の34
0の上方に開口したキャビティー部340cは、第1容
器310によって被覆されて積層されている。
【0132】上述の構造の表面実装型水晶発振器におい
て、図10に示すように、ICチップ303及び電子部
品304、305を収容するキャビティー部340cの
平面形状は、4つの張出部341〜344を有する概略
十字状となっている。
【0133】そして、張出部341には、電子部品30
4が配置されており、張出部343には、電子部品30
5が配置されており、この張出部341、343を除い
たキャビティー部340c部分、即ち概略矩形状部分に
は、ICチップ303が配置されている。
【0134】このような構造において、キャビティー部
340cの形状を、キャビティー部340cに収容する
ICチップ303及び電子部品304、305の配置形
状に応じて選択し、且つ第2の容器340の接合用端子
電極361〜364を第2の容器360の上面の4つの
隅部に配置し、隣接しあう接合用端子電極361〜36
4の平面領域を、キャビティー部10の張出部341〜
344の形成領域として有効に利用している。このた
め、接合用端子電極361〜364の形状を、第1の容
器310の下面側の接合用端子電極351〜354に接
合するに充分な大きさを確保し、第2の容器体340の
上面における無駄な領域を極小化することができるた
め、プリント配線基板への実装面積が非常に小さい表面
実装型水晶発振器となる。
【0135】そして、前記キャビティー部340cの開
口形状が、図5のように、2つの異なる長方形状を重ね
合わせた形状であり、また、キャビティー部340cの
張出部341〜344に電子部品304、305が配置
されている。
【0136】
【発明の効果】本発明では、安定且つ高性能に動作させ
るICチップ及び電子部品を収納する容器体のキャビテ
ィー部と、このキャビティー部の開口周囲の隅部に外部
端子電極または接合用端子電極が配置されている。そし
て、キャビティー部は、隣接しあう2つ端子電極の間の
平面領域に広がるように張出部を有している。
【0137】キャビティー部の形状の決定にあたって
は、何等の端子電極の形状を変更したり、小さくしたり
する必要がなく、プリント配線基板や他の容器などとの
半田接合の強度を維持できることになる。
【0138】また、ICチップと電子部品のいずれかを
隣接しあう2つ端子電極の間の平面領域にまで広がった
張出部に実装させることにより、キャビティー部にデッ
ドスペースを最小にして、安定した発振動作を行わせる
ためのICチップと電子部品とを同時にキャビティー部
内に実装することができる。
【0139】よって、高性能で、プリント配線基板上に
形成する外部回路の部品配置点数を減少させ、且つ小型
な表面実装型水晶発振器が達成されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は表面実装型水晶発振器の外観斜視図で
ある。
【図2】本発明は表面実装型水晶発振器の断面図であ
る。
【図3】本発明は表面実装型水晶発振器の側面図であ
る。
【図4】本発明は表面実装型水晶発振器の蓋体省略した
状態の上面図である。
【図5】本発明は表面実装型水晶発振器の充填樹脂を省
略した下面図である。
【図6】本発明の内部配線パターンを示す概略平面図で
ある。
【図7】本発明のキャビティー部の他の実施例を示し、
(a)〜(c)は夫々の平面図である。
【図8】本発明の他の表面実装型水晶発振器の部分断面
図である。
【図9】図8に示した表面実装型水晶発振器に用いる第
1の容器の下面図である。
【図10】図8に示した表面実装型水晶発振器に用いる
第2の容器の上面図である。
【図11】図8に示した表面実装型水晶発振器に用いる
第2の容器の下面図である。
【図12】従来の表面実装型水晶発振器の断面図であ
る。
【図13】従来の表面実装型水晶発振器の省略した上面
図である。
【図14】従来の表面実装型水晶発振器の下面図であ
る。
【符号の説明】
1・・容器体 第1の容器・・・310 第2の容器・・・340 2、302・・水晶振動子 3、303・・ICチップ 4、5、304、305・・電子部品 6、306・・・金属製蓋体 7・・・充填樹脂 10、340c・・・キャビティー部 10a〜10d、341〜344・・・張出部 10e・・中央部 11〜14、311〜314・・・外部端子電極 15〜18・・・書き込み制御端子電極 接合用端子電極・・・・351〜354、361〜36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面にキャビティー部を有する概略直方
    体状容器体と、 該容器体の上面側に実装された水晶振動子と、 前記キャビティー部内に収容され、且つ前記水晶振動子
    に接続するICチップ及び該ICチップに接続するチッ
    プ状電子部品と、 前記容器体の下面四隅部に形成され、前記ICチップ及
    び/又は電子部品に接続する外部端子電極とから成る表
    面実装型水晶発振器において、 前記キャビティー部は、容器体下面の同一辺側で隣接し
    あう2つの外部端子電極間の領域に張り出す張出部を有
    していることを特徴とする表面実装型水晶発振器。
  2. 【請求項2】 前記キャビティー部の開口形状が、2つ
    の異なる長方形状を重ね合わせた形状であることを特徴
    とする請求項1記載の表面実装型水晶発振器。
  3. 【請求項3】 前記キャビティー部の張出部に電子部品
    が配置されていることを特徴とする請求項1記載の表面
    実装型水晶発振器。
  4. 【請求項4】 水晶振動子を収容し、且つその下面に接
    合用端子電極を形成した第1の容器と、 前記水晶振動子に接続するICチップ及び電子部品を収
    容するとともに、上面が開口するキャビティー部を有
    し、且つ該キャビティー部の開口周囲に接合用端子電極
    を有する第2の容器とから成り、 前記第2の容器の接合用端子電極と、前記第1の容器の
    接合用端子とを導電性接合材を介して接合させて、第2
    の容器上に第1の容器を配置した表面実装型水晶発振器
    であって、 前記キャビティー部は、第2の容器の上面の隣接しあう
    2つの接合用端子電極間の領域に張り出す張出部を有し
    ていることを特徴とする表面実装型水晶発振器。
  5. 【請求項5】 前記キャビティー部の開口形状が、2つ
    の異なる長方形状を重ね合わせた形状であることを特徴
    とする請求項4記載の表面実装型水晶発振器。
  6. 【請求項6】 前記キャビティー部の張出部に電子部品
    が配置されていることを特徴とする請求項4記載の表面
    実装型水晶発振器。
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