JP2000150246A - トロイダルインダクタ - Google Patents

トロイダルインダクタ

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JP2000150246A
JP2000150246A JP10316502A JP31650298A JP2000150246A JP 2000150246 A JP2000150246 A JP 2000150246A JP 10316502 A JP10316502 A JP 10316502A JP 31650298 A JP31650298 A JP 31650298A JP 2000150246 A JP2000150246 A JP 2000150246A
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JP
Japan
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magnetic flux
conductor
toroidal
conductive wire
leakage magnetic
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Pending
Application number
JP10316502A
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English (en)
Inventor
Shozo Honda
田 省 三 本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏洩磁束を可能な限り低く抑えること。 【解決手段】 樹脂ケース1、2内にトロイダルコア3
を収容し、その上から導線4を巻く。樹脂ケース1、2
を、高比透磁率のMn−Zn系フェライト粉末を添加材
料として形成し、その表面に導線4の巻回を案内するた
めに、凹部の深さが導線4の径と同程度の凹凸部5を設
ける。樹脂ケース1、2を高比透磁率の磁性粉末を添加
材料として形成したので、漏洩磁束を低く抑えることが
でき、また樹脂ケース1、2に形成した凹凸部5に沿っ
て導線を巻くことにより、導線の巻き方のばらつきを抑
えることができ、その均一性から無指向特性が得られ、
また僅かに漏洩磁束あっても、それが凹凸部5の凸部に
誘導されるため、漏洩磁束を極めて低く抑えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度に実装され
て、電源と信号が近接配置される電子機器、または微小
信号を扱う電子機器の電源に使用され、漏洩磁束の極め
て少ないトロイダルインダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トロイダルコアに導線を巻いたト
ロイダルインダクタは、ソレノイドコイルを曲げて無端
とした閉じた磁路を持ち、発生する磁界分布がコイルの
周囲の空間に広がらないため、漏洩磁束がなく、信号系
への影響も無視できると考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、導線には太さがあり、導線近傍では、EIコアを使
用したのと同程度の漏洩磁束が発生しており、しかも巻
き方の不均一性から漏洩磁束に指向性が発生し、高密度
に実装された電子機器または微小信号を扱う電子機器で
は、十分なノイズ除去特性が得られないという問題があ
った。そのため、場合によっては、トロイダルコアをさ
らにシールドケースで覆う構成を取ることにより、高価
なトロイダルコアに加えて、さらにコストが上昇すると
いった問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、漏洩磁束を極めて低く抑えることのでき
るトロイダルインダクタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、トロイダルコアを収容する樹脂ケースの
上から導線を巻いたトロイダルインダクタにおいて、樹
脂ケースを、高比透磁率の磁性粉末を添加材料として形
成し、その表面に導線の巻回を案内するための凹凸部を
設けたものである。本発明によれば、樹脂ケースを高比
透磁率の磁性粉末を添加材料として形成したので、漏洩
磁束を低く抑えることができ、また樹脂ケースに導線を
案内する凹凸部を設け、この凹凸部に沿って導線を巻く
ことにより、導線の巻き方のばらつきを抑えることがで
き、その均一性から無指向特性が得られ、また僅かに漏
洩磁束あっても、それが凹凸部の凸部に誘導されるた
め、漏洩磁束を極めて低く抑えることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、トロイダルコアと、前記トロイダルコアを収容する
樹脂ケースと、前記トロイダルコアを収容した樹脂ケー
スの上から巻かれる導線とからなり、前記樹脂ケース
が、高比透磁率を有する磁性粉末を添加材料として成形
され、その表面に前記導線の巻回を案内するための凹凸
部を形成したことを特徴とするトロイダルインダクタで
あり、トロイダルコアを収容する樹脂ケースが高比透磁
率の磁性粉末を添加材料として形成されているので、漏
洩磁束を低く抑えることができ、また樹脂ケースの表面
には、導線を案内するための凹凸部が形成されているの
で、導線を均一に巻くことができ、その均一性から無指
向特性が得られ、また僅かに漏洩磁束あっても、それが
凹凸部の凸部に誘導されるので、漏洩磁束を極めて低く
抑えることができるという作用を有する。
【0007】本発明の請求項2に記載の発明は、磁性粉
末が、Mn−Zn系フェライト粉末である請求項1記載
のトロイダルインダクタであり、透磁率および飽和磁束
密度が高いので、漏洩磁束を確実に低減できるという作
用を有する。
【0008】本発明の請求項3に記載の発明は、凹凸部
の凹部の深さが、ほぼ導線の直径に相当する請求項1ま
たは2記載のトロイダルインダクタであり、導線が凹部
の中に埋まるので、漏洩磁束を確実に低減できるという
作用を有する。
【0009】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。 (実施の形態)図1は本発明の実施の形態におけるトロ
イダルインダクタの組立斜視図、図2はその分解斜視
図、図3はトロイダルインダクタの断面図(a)と部分
拡大断面図(b)、図4は樹脂ケースの上ケースの平面
図(a)と正面図(b)、図5は樹脂ケースの下ケース
の平面図(a)と正面図(b)である。これらの図にお
いて、1は上ケース、2は下ケース、3はケース1、2
の中に収容される断面矩形のトロイダルコア、4はケー
ス1、2内に収容されたトロイダルコア3に巻回される
導線、5は上ケース1および下ケース2の外側表面に形
成された凹凸部である。
【0010】上ケース1は、中心部に穴1aを有するド
ーナツ状円板であり、その一方の面に凹凸部5が形成さ
れている。下ケース2は、上ケース1の穴1aと同じ内
径を有する内筒2aと、上ケース1の外径と同じ外径を
有する外筒2bと、内筒2aと外筒2bとを連続させる
底板2cからなり、内筒2aの内側面と外筒2bの外側
面と底板2cの下面にそれぞれ上ケース1と同じ寸法、
ピッチの凹凸部5が形成されている。上ケース1および
下ケース2は、樹脂ペレットにMn−Zn系フェライト
粉末等の高比透磁率の磁性粉末を添加材料として、射出
成形により形成される。また、凹凸部5における凹部5
aの深さは、導線4の直径にほぼ相当し、導線4の巻き
数により規定される一定のピッチをもって形成されてい
る。
【0011】以上の構成において、図2に示すように、
下ケース2の中にトロイダルコイル3を収容し、その上
に上ケース1を被せて固定し、導線4を凹凸部5に沿っ
て巻くことにより、トロイダルインダクタが形成され
る。このようにして形成されたトロイダルインダクタ
は、導線4の巻き方にばらつきがなく、均一に巻かれる
ため、均一な製品を大量に容易に製造できるばかりでな
く、その均一性により漏洩磁束の指向性がなく、また漏
洩磁束が凹凸部5の凸部5bに誘導されるため、漏洩磁
束を低く抑えることができる。さらに樹脂ケース自体が
磁性粉末を添加して成形されているため、結果として漏
洩磁束を極めて低く抑えることができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかな
ように、トロイダルコアを収容する樹脂ケースの上から
導線を巻いたトロイダルインダクタにおいて、樹脂ケー
スを、高比透磁率の磁性粉末を添加材料として形成し、
その表面に導線の巻回を案内するための凹凸部を設けた
ので、漏洩磁束を極めて低く抑えることができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるトロイダルインダ
クタの組立斜視図
【図2】実施の形態におけるトロイダルインダクタの分
解斜視図
【図3】実施の形態におけるトロイダルインダクタの断
面図(a)と部分拡大断面図(b)
【図4】実施の形態における樹脂ケースの上ケースの平
面図(a)と正面図(b)
【図5】実施の形態における樹脂ケースの下ケースの平
面図(a)と正面図(b)
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 3 トロイダルコア 4 導線 5 凹凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロイダルコアと、前記トロイダルコア
    を収容する樹脂ケースと、前記トロイダルコアを収容し
    た樹脂ケースの上から巻かれる導線とからなり、前記樹
    脂ケースが、高比透磁率を有する磁性粉末を添加材料と
    して成形され、その表面に前記導線の巻回を案内するた
    めの凹凸部を形成したことを特徴とするトロイダルイン
    ダクタ。
  2. 【請求項2】 磁性粉末が、Mn−Zn系フェライト粉
    末である請求項1記載のトロイダルインダクタ。
  3. 【請求項3】 凹凸部の凹部の深さが、ほぼ導線の直径
    に相当する請求項1または2記載のトロイダルインダク
    タ。
JP10316502A 1998-11-06 1998-11-06 トロイダルインダクタ Pending JP2000150246A (ja)

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