JP2000331839A - コイルを有する回路部品 - Google Patents

コイルを有する回路部品

Info

Publication number
JP2000331839A
JP2000331839A JP11136476A JP13647699A JP2000331839A JP 2000331839 A JP2000331839 A JP 2000331839A JP 11136476 A JP11136476 A JP 11136476A JP 13647699 A JP13647699 A JP 13647699A JP 2000331839 A JP2000331839 A JP 2000331839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic
magnetic powder
resin
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11136476A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Furuya
正仁 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Electronics Co Ltd
Original Assignee
Citizen Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Electronics Co Ltd filed Critical Citizen Electronics Co Ltd
Priority to JP11136476A priority Critical patent/JP2000331839A/ja
Publication of JP2000331839A publication Critical patent/JP2000331839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、小型インダクタ等のコイルを有する回
路部品は、ボビン、磁心、遮蔽カバー等の部品からな
り、これらは高価な金型を用いて射出成形や粉末成型等
で製作されるため、コスト増や準備期間増の原因となっ
たが、製造に金型などを要しない簡単な構造であって、
磁気特性や遮蔽作用の優れたものを実現する。 【解決手段】 空心のコイル11の内外にフェライト粉
や鉄粉を含有する樹脂12を充填し、巻き線端末13を
外に出して構成する。コイル内の磁性粉入り樹脂は磁心
となり、コイルを覆って封止する磁性粉入り樹脂は磁気
遮蔽部材となる。磁性粉入り樹脂の部位によって磁性粉
の種類や含有量を変えたり、樹脂の外形に凹凸を設けた
りすることで容易に電磁特性や遮蔽作用を調整でき、高
性能で廉価な小型インダクタ等の回路部品を実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯機器用の小型イ
ンダクタ、EL駆動回路用の昇圧コイル、変圧器、モー
タ部品等のコイルを有する回路部品に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電気、電子回路部品が構成要素と
してコイルを含んでいる。一例として、従来用いられて
いる小型のインダクタを図4に示す。1はプラスチック
などで作ったボビンで、中心穴があり両端にフランジが
あって、これに巻き線2を施してコイルにしたものをフ
ェライト等の磁性材料の磁心3にはめ、同じく磁性体で
作った遮蔽カバー4をかぶせて接合してある。磁心3や
遮蔽カバー4は、例えばフェライトを成形して作ったも
ので、図4ではコイルが遮蔽カバー4で覆われて閉磁路
をなしているから、外への磁束の洩れが少なく、部品間
の磁気的、電磁的な干渉や他のコイルとの相互誘導が防
がれる。ボビン1に回路基板への接続用の端子5を設け
て、巻き線2の端末をこれに半田付けしてある。
【0003】図5は従来の別のインダクタの例で、両端
にフランジのある磁心3をフェライト等の磁性体で作
り、これに直接、巻き線2を施して、巻き線端末6を外
に引き出したもので、この場合は巻き線用のボビンが不
要である。図4のものと違って開磁路であり、磁束が周
囲に広がって他の回路部品に干渉する恐れがあるから、
これを避けようとするなら、例えば磁性体円筒の遮蔽枠
を巻き線2にかぶせて遮蔽することなどが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のコイル部品には
磁心やボビンが使われ、特に磁心は部品の体積を小さく
して所要のインダクタンスを得るのに欠かせないが、こ
れらの部品を磁性体やプラスチックで成形するには金型
が必要であり、これは値段が張るとともに準備に時間が
掛かるものであって、製品コストや製作手番上の隘路に
なっていた。部品を設計変更する場合も金型を新規にせ
ねばならず大変である。また、閉磁路にするためには、
前記のような遮蔽カバーや遮蔽枠等の部品が必要になっ
てコストが増す。そして、このようにいくつかの部品で
構成されるものであるから、製品寸法もある程度大きな
ものになってしまう。本発明はこれらの問題を解決し、
簡素で効果的な磁心構造と磁気遮蔽構造のコイルを備え
た回路部品を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコイルを有する
回路部品は、磁性体粉末を含有させた樹脂で形成される
磁心がコイルの中心穴にはまっているものを、同じく磁
性粉入りである樹脂に埋設することによって遮蔽した構
造である。これには所要の巻き数を持つ空心のコイルを
作り、このコイルの内外にフェライト粉末などの磁性粉
を含有させた樹脂を充填して固化する。これにより、磁
心入りであって、周囲が磁性体で囲まれて磁気遮蔽され
たコイル部品が得られる。封止樹脂に含有させる磁性粉
の種類、含有量等によって磁気特性を制御することが可
能であり、さらに樹脂の部位によって磁性粉の種類、含
有量等を違えることがある。また、封止樹脂の外形に溝
や凹部を設けることにより、外形形状によって磁気特性
を制御することも可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を説
明する。図1は本発明の実施形態を透視的に示した斜視
図で、空心のコイル11を作って磁性粉入り樹脂12の
中に封入し、巻き線端末13を外に出して構成したイン
ダクタである。磁性粉入り樹脂12は前述のようにフェ
ライト粉末や鉄粉などの磁性体粉末を含むものであるか
ら、コイル11の内側を満たす部分は磁心となり、コイ
ル11の外側の部分は磁気遮蔽作用を果たす。従って、
これは簡潔な構造ながら磁心入りで、かつ磁気遮蔽され
たコイル部品である。
【0007】図1のインダクタは形状が単純な長方形で
あるから、製作は簡単な容器内にコイル11を置いて、
コイル11の内外に磁性粉入り樹脂12を充填して固化
すればよく、従来のインダクタを作る場合のように、射
出成形や粉末成形用の高価な金型などは必要でない。ま
た、ボビンは本来不要であるが、製作の便宜上、薄肉の
ボビンを用い、その上に巻き線したコイルをボビンごと
磁性粉入り樹脂に埋設してもよい。
【0008】基本構造としてはコイル11の内外とも同
質の磁性粉入り樹脂12で満たすのであるが、コイル1
1の内側と外側で樹脂に混合する磁性粉の種類を変えた
り、含有量を変えたりすることによって、部品の磁気特
性や電磁特性を調整することがある。図2は本発明の第
2の実施形態であって、図1のインダクタのA−A断面
に相当するが、コイル11の内側の磁心部の磁性粉入り
樹脂12aは単位体積当たりの磁性粉の含有量を多く
し、コイル11の外側を囲む磁性粉入り樹脂12bは磁
性粉の含有量を少なくしたものである。このようにする
には、まず、コイル11の内側に磁性粉入り樹脂12a
を注入して固化し、次いでコイル11の外側に磁性粉入
り樹脂12bを充填する。図2とは逆に、コイル11の
内側の磁性粉を少なくし、外側の磁性粉を多くする場合
もある。
【0009】さらに本発明では、部品の外形に凹凸を設
けることによってインダクタンス等を調整することがで
きる。そのようなものを第3の実施形態として図3に示
す。図3(A)のインダクタは、コイル11を封入した
磁性粉入り樹脂12の表面でコイル軸線に平行な4表面
のうちの2面に、コイル軸線に直角に溝14を何本か設
けたものである。これによれば、コイル11の外側にお
いて磁束の通る磁路の断面積が溝14の箇所で変化する
から、図1のような溝のないものに比べて部品の磁気特
性が変化する。
【0010】図3(B)も、コイル11の軸線に平行な
磁性粉入り樹脂12aの表面に複数本の溝15を設けた
実施形態で、図1のA−A断面に相当する箇所を示す
が、図3(A)ではコイル11の軸線に直角に溝14を
設けたのに対し、図3(B)では溝15をコイル11の
軸線に平行に設けてある。この場合はコイルの外側の磁
路の断面積は長手に沿って一様であるが、図1のような
溝のないものと比べれば磁性体の分布が異なるから、や
はり磁気特性が変化する。1個のインダクタに溝14、
15を両方設けることももちろん可能である。また図3
の溝14、15はいずれも表面の輪郭の一方から反対側
に達しているが、このように表面を横断するのでない座
ぐり状の凹部をいくつか設けてもよい。要はコイル11
の外側の磁路の様子を図1のような表面の平らなものと
違えることにより、インダクタの磁気特性を変化させる
ものであればよい。
【0011】このような溝14、15は、コイル11を
置いて磁性粉入り樹脂12bを充填する容器に、溝1
4、15に対応する凸部を設けて樹脂を注入することで
形成できるし、あるいは図1のように溝のない形状のも
のを作ってカッターで切り込みを入れてもよい。カッタ
ーで切り込みする場合は、溝の本数や切り込み量をその
つど調整できるから、切り込みなしで形成したインダク
タの特性を測定し、ロット毎に切り込み条件を決めるこ
とによりきめ細かく特性を管理することができる。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコイル部品
は従来のような個別の磁心や遮蔽部材を用いておらず、
非常に簡単な構造である。従ってこれらの部品のための
金型や製造工程が不要であり、特別の設備等を必要とし
ない。これによってコストが低減するとともに、小型
化、薄型化が可能になる。そして磁性粉の材質や含有量
の選択、あるいは製品外形を修正することで容易に磁気
特性を調整できるから、製造期間が短縮され製品の品揃
えが自由になる。設計変更への対応も簡単である。この
ように、本発明のコイル部品は構造簡単で電磁特性や遮
蔽作用に優れ、コイルを有する回路部品である高性能の
小型インダクタ等を廉価に提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型インダクタの第1の実施形態の斜
視図である。
【図2】本発明の小型インダクタの第2の実施形態の断
面図である。
【図3】本発明の小型インダクタの第3の実施形態で、
同図(A)は磁性粉入り樹脂12の表面にコイル11の
軸線と直角に溝14を設けた斜視図、同図(B)はコイ
ル11の軸線と平行に溝15を設けた断面図である。
【図4】従来の小型インダクタの断面図である。
【図5】従来の別の小型インダクタの断面図である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 巻き線 3 磁心 4 遮蔽カバー 5 端子 6、13 巻き線端末 11 コイル 12、12a、12b 磁性粉入り樹脂 14、15 溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルの内外に磁性粉入り樹脂を充填し
    て、コイルを該磁性粉入り樹脂中に埋設することによ
    り、コイルに磁心を設け磁気遮蔽したことを特徴とする
    コイルを有する回路部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコイルを有する回路部
    品において、 磁性粉入り樹脂が含む磁性粉成分または単位体積当たり
    含有量は、コイルの内外において同じであることを特徴
    とするコイルを有する回路部品。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコイルを有する回路部
    品において、 磁性粉入り樹脂が含む磁性粉成分または単位体積当たり
    含有量は、コイルの内外で異なることを特徴とするコイ
    ルを有する回路部品。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のコイルを有する回路部
    品において、 コイルを埋設した磁性粉入り樹脂の表面に溝、凹部等を
    設けることにより磁気特性を調整したことを特徴とする
    コイルを有する回路部品。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコイルを有する回路部
    品において、 樹脂表面の溝はコイルの軸線に直角に設けたことを特徴
    とするコイルを有する回路部品。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のコイルを有する回路部
    品において、 樹脂表面の溝はコイルの軸線に平行に設けたことを特徴
    とするコイルを有する回路部品。
JP11136476A 1999-05-17 1999-05-17 コイルを有する回路部品 Pending JP2000331839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11136476A JP2000331839A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 コイルを有する回路部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11136476A JP2000331839A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 コイルを有する回路部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000331839A true JP2000331839A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15176031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11136476A Pending JP2000331839A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 コイルを有する回路部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000331839A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010079041A (ko) * 2001-06-08 2001-08-22 안태영 컴파운드 코어를 이용한 변압기
JP2002343648A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Hioki Ee Corp 巻線部品、トランス、および巻線部品の製造方法
JP2003234214A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Toko Inc 電子回路モジュール
JP2008107125A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Seiko Instruments Inc 電波修正時計用アンテナ構造体及びこれを備えた電波修正時計
US20140338185A1 (en) * 2013-05-17 2014-11-20 Toko, Inc. Method Of Producing Surface-Mount Inductor
US9318251B2 (en) 2006-08-09 2016-04-19 Coilcraft, Incorporated Method of manufacturing an electronic component

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343648A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Hioki Ee Corp 巻線部品、トランス、および巻線部品の製造方法
KR20010079041A (ko) * 2001-06-08 2001-08-22 안태영 컴파운드 코어를 이용한 변압기
JP2003234214A (ja) * 2002-02-08 2003-08-22 Toko Inc 電子回路モジュール
US9318251B2 (en) 2006-08-09 2016-04-19 Coilcraft, Incorporated Method of manufacturing an electronic component
US10319507B2 (en) 2006-08-09 2019-06-11 Coilcraft, Incorporated Method of manufacturing an electronic component
US11869696B2 (en) 2006-08-09 2024-01-09 Coilcraft, Incorporated Electronic component
JP2008107125A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Seiko Instruments Inc 電波修正時計用アンテナ構造体及びこれを備えた電波修正時計
US20140338185A1 (en) * 2013-05-17 2014-11-20 Toko, Inc. Method Of Producing Surface-Mount Inductor
US9659705B2 (en) * 2013-05-17 2017-05-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method of producing surface-mount inductor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10902989B2 (en) Packaging structure of a magnetic device
KR101204873B1 (ko) 자성 코어부품의 제조방법
CN106415750B (zh) 芯部件、电抗器及芯部件的制造方法
JP2958807B2 (ja) インダクタ及びその製造方法
US20120262265A1 (en) Coil electrical component and method of manufacturing the same
GB2044550A (en) Case inductive circuit components
JP2000331839A (ja) コイルを有する回路部品
JP2004281778A (ja) チョークコイル及びその製造方法
JP7502058B2 (ja) リアクトル
JPS59119708A (ja) シ−ルド型インダクタンス素子
US20140368305A1 (en) Inductor structure
JP2004158570A (ja) チョークコイル及びその製造方法
KR100663242B1 (ko) 적층형 칩 타입 파워 인덕터 및 그 제조 방법
JPH11340046A (ja) 複合インダクタンス素子
CN102810393B (zh) 线圈电子组件的非高压固态封装方法及线圈电子组件
JPH01110714A (ja) 小型トランス・コイル
JPH0449608A (ja) 高周波用有鉄心コイルとその製造方法
JPH0442906A (ja) インダクタ
KR20010079041A (ko) 컴파운드 코어를 이용한 변압기
TWM529926U (zh) 電感元件
US4164790A (en) Magnetic bubble packaging arrangement
JPH11195542A (ja) コイルを有する回路部品
JPH02251118A (ja) 磁性樹脂モールドコイルの製造方法
JPH04340209A (ja) コイルとその製造方法
TWM472297U (zh) 晶片式電感器的結構