JPH06203652A - シールド電線 - Google Patents

シールド電線

Info

Publication number
JPH06203652A
JPH06203652A JP132093A JP132093A JPH06203652A JP H06203652 A JPH06203652 A JP H06203652A JP 132093 A JP132093 A JP 132093A JP 132093 A JP132093 A JP 132093A JP H06203652 A JPH06203652 A JP H06203652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
insulating layer
amorphous magnetic
electric wire
shielded electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP132093A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimi Kaneko
敏己 金子
Masahiro Bando
政博 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP132093A priority Critical patent/JPH06203652A/ja
Publication of JPH06203652A publication Critical patent/JPH06203652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Communication Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用に際して煩雑な作業が強いられることな
く、シールド層から外部へのEMIノイズへの輻射を効
果的に抑制し得る構造を備えたシールド電線を提供す
る。 【構成】 芯線12の周囲に第1の絶縁層13、シール
ド層14および第2の絶縁層15を形成してなるシール
ド電線であって、第2の絶縁層15の外周面の少なくと
も一部の領域にアモルファス磁性体テープ16aを巻回
することにより、アモルファス磁性体層16が形成され
ている、シールド電線11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中心導体としての芯線
の外周に絶縁層を介して金属よりなるシールド層が設け
られたシールド電線に関し、特に、電磁干渉ノイズ(E
MIノイズ)を除去するための構造が備えられたシール
ド電線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、EMIノイズを除去し得る電線と
して、図3に示すシールド電線が公知である。シールド
電線1は、金属より成る複数本の芯線2の周囲に第1の
絶縁層3、シールド層4および第2の絶縁層5をこの順
序で形成した構造を有する。第1,第2の絶縁層3,5
は、それぞれ、合成樹脂等の絶縁性に優れた材料からな
り、他方、シールド層4は金属編組線により構成されて
いる。
【0003】シールド電線1では、シールド層4をアー
ス電位に接続することにより、外部からのEMIノイズ
が芯線2に侵入したり、芯線2から放射される電磁輻射
ノイズがシールド電線外へ輻射したりすることが防止さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
ド電線1では、シールド層4を確実に基準電位に接続し
なければ、上記のようなノイズ除去効果を確実に得るこ
とができなかった。すなわち、シールド層4が確実に基
準電位に接続されていない場合には、シールド層4から
EMIノイズが外部に輻射するという問題があった。
【0005】上記のようなEMIノイズの外部への輻射
をより確実に防止するために、シールド電線1の途中に
フェライトコアを取り付ける方法が試みられている。例
えば、ビーズ状のフェライトコアの貫通孔に上記シール
ド電線を挿入し、フェライトコアをシールド電線の途中
に結束材等により固定する方法が試みられている。しか
しながら、フェライトコアの固定に煩雑な作業を強いら
れるため、より簡便な方法で周囲へのEMIノイズの輻
射を確実に防止することが要望されている。
【0006】本発明の目的は、煩雑な作業を実施するこ
となく、EMIノイズの外部への輻射を確実に防止し得
る構造を備えたシールド電線を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシールド電線
は、芯線と、芯線の外側に設けた第1の絶縁層と、前記
第1の絶縁層の外側に設けられており、かつ金属よりな
るシールド層と、シールド層の外側に設けた第2の絶縁
層とを備え、さらに、第2の絶縁層の外側の少なくとも
一部の領域にアモルファス磁性体層を形成したことに特
徴を有する。
【0008】
【作用】シールド電線の第2の絶縁層の外側にアモルフ
ァス磁性体層が形成されているため、使用に際してシー
ルド電線に他の部材を固定する煩雑な作業を実施する必
要がない。また、シールド層からEMIノイズが洩れた
としても、EMIノイズの外部への幅射がアモルファス
磁性体層により確実に抑制される。
【0009】
【実施例の説明】以下、本発明の実施例を説明すること
により、本発明を明らかにする。図1(a)は、本発明
の一実施例を製造する工程を示す部分切欠斜視図であ
り、(b)は得られたシールド電線の横断面図である。
本実施例のシールド電線11は、複数本の芯線12を有
する。芯線12は、銅や金等の導電性に優れた金属線よ
り構成されている。本実施例では、複数本の芯線12が
図示のように用いられているが、一本の芯線のみを有す
るシールド電線であってもよい。
【0010】芯線12の外側には、第1の絶縁層13が
形成されている。また、第1の絶縁層13の外周面に
は、金属編組線よりなるシールド層14が形成されてお
り、シールド層14の外側に第2の絶縁層15が形成さ
れている。第1,第2の絶縁層13,15は、例えば発
泡ポリスチレン、ポリエチレン、フッ素樹脂、塩化ビニ
ル、ナイロン等の絶縁性に優れた合成樹脂からなるが、
充分な絶縁性を確保し得る限り、かつ必要な可撓性を与
えるかぎり、任意の絶縁性材料により構成され得る。
【0011】シールド層14は、従来のシールド電線で
用いられていた金属編組線からなるが、単に金属テープ
を第1の絶縁層13の周囲に巻き付けたものであっても
よく、導電性材料により第1の絶縁層13の外周面を被
覆するように形成されており、かつ所望とする可撓性を
与え得る限り、任意の材質・構造のもので構成され得
る。
【0012】本実施例の特徴は、図1(b)に示されて
いるように、第2の絶縁層15の外周面において、第2
の絶縁層15の全長にわたり、アモルファス磁性体層1
6が形成されていることにある。アモルファス磁性体層
16は、図1(a)に示すように、アモルファス磁性体
テープ16aをシールド電線11の長さ方向に渡って巻
回することにより構成されている。
【0013】アモルファス磁性体テープ16aは、Fe
−Si−B系合金、Fe−Ni−Co系合金等を薄帯化
し、ベーステープ(例えばポリエステルやPPSテー
プ)に貼付することにより構成されている。薄帯化は例
えば金属ロールに溶融金属を吹きつける「回転ロール
法」により行われる。また、アモルファス磁性体粉末と
ポリエステル等の合成樹脂とを混合して成るものを成形
することにより、アモルファス磁性体テープ16aを得
ることもできる。
【0014】なお、図1(b)において、17は外層絶
縁被覆層を示し、適宜の絶縁性樹脂又はゴムからなる。
本実施例のシールド電線11では、アモルファス磁性体
層16がシールド電線の全長に渡り形成されているた
め、シールド層14から外部に輻射されるEMIノイズ
を効果的に抑制することができる。しかも、アモルファ
ス磁性体層16は、アモルファス磁性体テープ16aを
巻回することにより構成されるため、使用するアモルフ
ァス磁性体テープ16aの材料、厚みおよび巻回数等を
調整することにより、EMIノイズ輻射抑制効果を容易
に調整することができる。
【0015】図2は、本発明の他の実施例に係るシール
ド電線を示す部分切欠斜視図である。本実施例のシール
ド電線21は、アモルファス磁性体層の形成されている
部分において第1の実施例と異なるだけであり、その他
の点は第1の実施例と同様に構成されている。従って、
相当の部分については、同一の参照番号を付することに
より、その説明は省略する。
【0016】第2の実施例のシールド電線21では第2
の絶縁層15の外周面の一部の領域、すなわち、シール
ド電線21のある長さ位置部分においてのみアモルファ
ス磁性体層26が形成されている。アモルファス磁性体
層26は、第1の実施例の場合と同様にアモルファス磁
性体テープを巻き付けることにより形成されている。
【0017】本実施例のシールド電線21では、シール
ド電線の一部の領域にのみアモルファス磁性体層26が
形成されているが、該アモルファス磁性体層26の作用
によりシールド層14からの外部へのEMIノイズの輻
射を効果的に抑制することができる。本実施例において
も、アモルファス磁性体層26を構成するためのアモル
ファス磁性体テープの巻回数、材料および厚み等を選択
することにより、EMIノイズ輻射抑制効果を必要に応
じて容易に調整することができる。
【0018】なお、アモルファス磁性体層16,26
は、アモルファス磁性体テープを巻回する方法の他、ア
モルファス磁性薄帯層を直接第2の絶縁層の外周に形成
する方法等、他の方法で形成してもよい。
【0019】また、第1,第2の実施例では、芯線12
の周囲に直ちに第1の絶縁層13が、第1の絶縁層13
の外周面に直接シールド層14が,シールド層14の外
周面に直接第2の絶縁層15が、第2の絶縁層15の外
周面に直接アモルファス磁性体層16,26が形成され
ていたが、これらの各層の間に、他の絶縁性材料層を配
置してもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明のシールド電線では、第2の絶縁
層の外側に、該第2の絶縁層の外側の少なくとも一部の
領域にアモルファス磁性体層が形成されているため、シ
ールド層からの外部へのEMIノイズの輻射を該アモル
ファス磁性体層の作用により効果的に抑制することがで
きる。アモルファス磁性体層は、予め第2の絶縁層の外
側の少なくとも一部の領域に形成されているため、シー
ルド電線を使用するにあたり、別部材をシールド電線に
固定したりする煩雑な作業を行わずとも、確実にEMI
ノイズの輻射を抑制することができる。
【0021】従って、本発明により、シールド電線のE
MIノイズ除去効果をより一層効果的に発揮させること
ができ、かつシールド電線の使用に際しての作業性を高
めることができる。
【0022】なお、アモルファス磁性体層を、アモルフ
ァス磁性体テープを巻回することにより構成する場合、
該アモルファス磁性体テープをシールド電線の一部にお
いて集中して多数回巻回すれば、シールド電線に密着し
たコモンモードチョークコイルを容易に形成することが
でき、それによってEMIノイズを一層効果的に除去す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施例のシールド電線を製造す
る工程を示す部分切欠斜視図、(b)は第1の実施例の
シールド電線の横断面図。
【図2】第2の実施例のシールド電線を示す部分切欠斜
視図。
【図3】従来のシールド電線を示す部分切欠斜視図。
【符号の説明】
11…シールド電線 12…芯線 13…第1の絶縁層 14…シールド層 15…第2の絶縁層 16…アモルファス磁性体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線と、芯線の外側に設けられた第1の
    絶縁層と、前記第1の絶縁層の外側に設けられており、
    かつ金属よりなるシールド層と、前記シールド層の外側
    に設けられた第2の絶縁層とを備え、 前記第2の絶縁層の外側の少なくとも一部の領域に形成
    されたアモルファス磁性体層をさらに備えることを特徴
    とする、シールド電線。
JP132093A 1993-01-07 1993-01-07 シールド電線 Pending JPH06203652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP132093A JPH06203652A (ja) 1993-01-07 1993-01-07 シールド電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP132093A JPH06203652A (ja) 1993-01-07 1993-01-07 シールド電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06203652A true JPH06203652A (ja) 1994-07-22

Family

ID=11498205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP132093A Pending JPH06203652A (ja) 1993-01-07 1993-01-07 シールド電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06203652A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337746A (ja) * 2000-03-29 2001-12-07 Hewlett Packard Co <Hp> コンピュータの高周波放射を減少させる方法
US7671278B2 (en) 2006-10-31 2010-03-02 Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd Cable having EMI-suppressing arrangement and method for making the same
KR20140060941A (ko) * 2012-11-13 2014-05-21 엘에스전선 주식회사 차폐 케이블
JP2015153734A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 日立金属株式会社 ノイズ抑制ケーブル
JP2015153737A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 日立金属株式会社 ノイズ抑制ケーブル
US9659687B2 (en) 2015-04-23 2017-05-23 Hitachi Metals, Ltd. Noise reduction cable

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337746A (ja) * 2000-03-29 2001-12-07 Hewlett Packard Co <Hp> コンピュータの高周波放射を減少させる方法
US7671278B2 (en) 2006-10-31 2010-03-02 Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd Cable having EMI-suppressing arrangement and method for making the same
KR20140060941A (ko) * 2012-11-13 2014-05-21 엘에스전선 주식회사 차폐 케이블
JP2015153734A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 日立金属株式会社 ノイズ抑制ケーブル
JP2015153737A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 日立金属株式会社 ノイズ抑制ケーブル
US9484128B2 (en) 2014-02-19 2016-11-01 Hitachi Metals, Ltd. Noise suppression cable
US9659687B2 (en) 2015-04-23 2017-05-23 Hitachi Metals, Ltd. Noise reduction cable

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4194019B2 (ja) コネクタ付き信号伝送ケーブル
JPH1153957A (ja) ノイズ抑制機能付き絶縁被覆電線
US20040055772A1 (en) EMI-suppressing cable
US9659687B2 (en) Noise reduction cable
US6369318B1 (en) Radiant noise inhibiting assembly
JP2006331758A (ja) 電磁遮蔽ケーブル
JP2006173044A (ja) 金属遮蔽電線
JPH06203652A (ja) シールド電線
US20150235740A1 (en) Noise Suppression Cable
JP2002025356A (ja) 広帯域シールドケーブル
US20040130843A1 (en) EMI suppressing cable and method of producing EMI suppressing cable
JP3299172B2 (ja) 通信用ケーブル
JPS59119708A (ja) シ−ルド型インダクタンス素子
JPH04215213A (ja) 雑音防止用コード
US20040129439A1 (en) EMI suppressing cable
JP2007095322A (ja) 同軸ケーブルおよびシールドワイヤハーネス
JP3503934B2 (ja) ノイズ対策トランスとそのシールドカバー付きコイルとコイル用シールドカバー
JPH0660730A (ja) 大電流用遮蔽ケーブル
JPH11250743A (ja) シールドケーブル
JPS6238262Y2 (ja)
JPS6243603B2 (ja)
JPH0212652Y2 (ja)
JP2004206953A (ja) Emi抑制ケーブルの製造法
JPH05258956A (ja) インダクタ
JP2004014166A (ja) 通信用ケーブル