JP2000148300A - 衝撃吸収保持体および衝撃吸収保持体を有する情報処理装置 - Google Patents

衝撃吸収保持体および衝撃吸収保持体を有する情報処理装置

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JP2000148300A
JP2000148300A JP11062175A JP6217599A JP2000148300A JP 2000148300 A JP2000148300 A JP 2000148300A JP 11062175 A JP11062175 A JP 11062175A JP 6217599 A JP6217599 A JP 6217599A JP 2000148300 A JP2000148300 A JP 2000148300A
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雅之 中山
Mitsuaki Karumai
満昭 軽米
Takeshi Mori
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Yoshihiro Fukukawa
義弘 福川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃に過敏な装置に装着して、該衝撃過敏装
置を衝撃或いは振動より保護する衝撃吸収保持体におい
て、その素材の硬度が小さく、かつ肉厚の薄い衝撃吸収
保持体を提供することを目的とする 【解決手段】 衝撃による影響を受けやすい装置(3)
を包み込むように保持して衝撃から保護する衝撃吸収保
持体(SAH)は、装置(3)の外形より所定寸法(△
T1、△L1、△L2)だけ小さい形状に構成された枠
体(S、Tp、Bp)と、枠体(S、Tp、Bp)の内
壁面によって規定される装置(3)の外形に類似した形
状を有する保持部(CS)と、枠体(S、Tp、Bp)
の外壁面に設けられた突起部(P)とを含む。装置
(3)は、枠体(S、Tp、Bp)を伸張させて、枠体
(S、Tp、Bp)の内壁面に密着した状態で保持部
(CS)内に収容される。外部から加えられる衝撃が加
えられると、突起部(P)が変形して衝撃を吸収し、収
容された装置(3)が衝撃から保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衝撃吸収保持体およ
び衝撃保持体を有する情報処理装置に関し、詳しくは、
ハードディスクドライブのような衝撃による影響を受け
やすい装置を保持して衝撃から保護すると共に、該装置
を情報処理装置から取り外した保持状態で安全に保管す
るための衝撃吸収保持体、および該衝撃吸収保持体によ
って保持された装置が搭載された情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートパソコンのような情報処理
装置は、軽量化、小型化、および薄型化が進み、屋外で
使用されるなど携帯性の向上が図られている。そのよう
な携帯性を有する情報処理装置において、ハードディス
クドライブが情報を記憶する記憶装置として用いられ
る。記憶容量を拡張或いは記憶情報の機密保持のため
に、この様な記憶装置を、情報処理装置から随時着脱す
る機会が増えている。さらに、取り外された記憶装置
は、それ自体で携帯されたり、個別に保管される。
【0003】その結果、情報処理装置の携帯時には、情
報処理装置を経由して加わる衝撃や振動によって、情報
処理装置内に保持されている記憶装置が損傷する。ま
た、それ自体で携帯されている記憶装置には、情報処理
装置内に保持された場合と異なり、衝撃や振動が直接加
わるため、記憶装置はより大きな損傷を被ることにな
る。また、保管中の記憶装置であっても、保管場所の環
境によっては、予期せぬ衝撃や振動によって損傷を受け
ることが多い。
【0004】この様な事態をさけるために、情報処理装
置内に保持或いは非保持に関わらず、記憶装置に及ぼさ
れる衝撃や振動を抑えて、記憶装置の損傷を防止する工
夫が種々なされてきている。
【0005】以下に、図23、図24、および図25を
参照して、従来の衝撃吸収保持体およびそれを用いた情
報処理装置について説明する。
【0006】図23に、従来の衝撃吸収保持体で保持さ
れた記憶装置が組み込まれた情報処理装置を示す。な
お、同図においては、視認性のために、情報処理装置D
Ppの記憶装置格納部1cの開閉蓋Lを開けた状態を表
している。情報処理装置DPpには、筐体1の概ね上半
部にはキーボード4が配置され、下半部には、記憶装置
などの着脱の必要のある部品の格納部1cが設けられて
いる。格納部1cには、主回路基板2および、ハードデ
ィスクドライブを衝撃吸収保持体で保持した記憶装置ユ
ニットSUが格納されている。なお、記憶装置ユニット
SUは信号ケーブル6によって、主回路基板2に接続さ
れている。そして、格納部1cの上面には、開閉蓋Lが
取り付けられている。更に、筐体1の上端部には、表示
部5が開閉自在に取り付けられている。
【0007】図24に、記憶装置ユニットSUの構造を
示す。記憶装置ユニットSUは、ハードディスクドライ
ブ3、衝撃吸収保持体51、およびカバー52によって
構成されている。衝撃吸収保持体51は、低硬度および
低反発性を有する素材によって、ハードディスクドライ
ブ3の形状に合わせた形状の凹部51cを有する箱型容
器状に成形されている。カバー52は、衝撃吸収保持体
51と同じ素材によって平板状に成形されている。
【0008】記憶装置ユニットSUは、衝撃吸収保持体
51の凹部51cにハードディスクドライブ3を収容
し、その上からカバー52を凹部51cに嵌合せてハー
ドディスクドライブ3を押さえつけて構成される。な
お、ハードディスクドライブ3の信号ケーブル6は、前
述のように、主回路基板2と接続できるように、衝撃吸
収保持体51とカバー52の間から、記憶装置ユニット
SUの外部にはみ出させておく。
【0009】図25に、情報処理装置DPpが側面方向
から衝撃を受けたときの記憶装置ユニットSUの状態を
示す。情報処理装置DPpの筐体1に対して、矢印Fa
の方向から衝撃が加わると、ハードディスクドライブ3
には、Fa方向と反対であるFr方向に動かそうとする
力が生じる。しかし、衝撃吸収保持体51及びカバー5
2は低硬度かつ低反発性を有する素材で構成されている
ので、ハードディスクドライブ3がFr方向に動くにつ
れて、衝撃吸収保持体51のハードディスクドライブ3
の近傍部分が変形して、ハードディスクドライブ3に働
く衝撃力を吸収する。このような変形によって、ハード
ディスクドライブ3の衝撃による損傷の防止を図る。
【0010】なお、ハードディスクドライブ3を容量の
拡張や機密保護のため筐体1から取り外して携帯または
保管する場合は、記憶装置ユニットSUとしてでは無
く、衝撃吸収保持体51及びカバー52からハードディ
スクドライブ3を取り出し単独で取り扱う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来、
情報処理装置における衝撃の吸収効果を高めるため、衝
撃吸収保持体51にゲル状の低硬度且つ低反発性素材が
採用されている。しかしながら、ゲル状素材は低反発性
かつ低硬度であるがゆえに、箱型容器状に成形された衝
撃吸収保持体51は自立性が無い。つまり、何らかの他
の補助手段の助けを借りなければ、衝撃吸収保持体51
は自身の箱形形状を保持できない。それ故に、ハードデ
ィスクドライブ3を筐体1に組み込むに先だって、衝撃
吸収保持体51を筐体1の格納部1cに設置する際に、
衝撃吸収保持体51は形崩れしてしまう。
【0012】このように、衝撃吸収保持体51に自立性
が無く、形崩れした状態では、記憶装置ユニットSUの
組立ては非常に困難である。また、記憶装置ユニットS
Uの組立て途中で、衝撃吸収保持体51が変形してしま
うので、何とか組み立てることができた記憶装置ユニッ
トSUにおいても、安定した衝撃吸収性能および保持性
能を確保できない。
【0013】これらの問題の対策として、従来、以下に
述べる3つの方法が採られている。第1の方法は、衝撃
吸収保持体51の素材の硬度を高くして、形崩れを防止
する。第2の方法は、衝撃吸収保持体51の素材の肉厚
を必要以上に大きくして、自立性を確保する。第3の方
法は、例えば衝撃吸収保持体51の凹部51cを収容す
るハードディスクドライブ3より一回り大きくして、衝
撃吸収保持体51が形崩れしても、ハードディスクドラ
イブ3を収容できるようにする。
【0014】しかしながら、第1の方法および第3の方
法におけるように、衝撃吸収保持体51の素材の硬度を
上げたり、凹部51cをハードディスクドライブ3より
も一回り大きくすれば、筐体1に衝撃を受けたとき、衝
撃吸収保持体51がハードディスクドライブ3を充分受
け止めることが出来ずに、ハードディスクドライブ3を
衝撃から充分に保護できない。第2の方法においても、
衝撃吸収保持体51の肉厚を必要以上に大きくすれば、
後述するように、情報処理装置の軽量化、小型化、およ
び薄型化の要求に逆行してしまう。
【0015】また、衝撃吸収保持体51として、衝撃吸
収能力の高いゲル状素材を用いる場合には、さらに下記
の問題を有している。つまり、ゲル状素材は粘性が高い
ので、衝撃吸収保持体51が筐体1に密着してしまい、
記憶装置ユニットSUの筐体1への着脱が困難である。
ゲル状素材は、伝熱性が低く、ハードディスクドライブ
3から発生した熱を放熱し難い。その結果、保持したハ
ードディスクドライブ3の過熱を招き易い。
【0016】さらに、近年、情報処理装置はその携帯性
の向上のため、より一層の小型化および薄型化が図られ
てきている。そのため、上記衝撃吸収保持体の肉厚を薄
くすることが必須である。同様に、ハードディスクドラ
イブも薄型化されて、いわば扁平形状に構成されてい
る。このように、扁平化されたハードディスクドライブ
3を、薄型化された衝撃吸収保持体51に収容した記憶
装置ユニットSUにおいて、ハードディスクドライブ3
の側面3aに対して、Fa方向に衝撃を受けた場合につ
いて、図25を参照して以下に説明する。
【0017】衝撃力は、薄型化されたハードディスクド
ライブ3の側面3aの狭い面積に集中する。つまり、ハ
ードディスクドライブ3をFr方向に働そうとする衝撃
力を、衝撃吸収保持体51でハードディスクドライブ3
の狭隘な側面3aを受け止めて、吸収しなければならな
い。そのため、このような薄型化されたハードディスク
ドライブ3において、その側面3aの単位面積あたりの
衝撃力は、薄型化されていないハードディスクドライブ
3を組み込んだ記憶装置ユニットSUに比べて、数倍で
あるにも関わらず、衝撃力の吸収に供することができる
衝撃吸収保持体51の量は数分の1である。その結果、
ハードディスクドライブ3は衝撃吸収保持体51に食込
んで、衝撃吸収保持体51による衝撃吸収効果が減少す
る。
【0018】さらに、ゲル素材に代表される低硬度かつ
低反発係数の特性を有する素材を衝撃吸収保持体51に
用いると、その肉厚が薄いと最悪の場合には、衝撃吸収
保持体51はハードディスクドライブ3の動きを吸収し
きれない。そして、ハードディスクドライブ3の側面3
aが、衝撃吸収保持体51越しに筐体1や他の構造部品
へ突き当たる。このような場合、ハードディスクドライ
ブ3が多大な損傷を被ることは言うまでもない。
【0019】一方、記憶装置ユニットSUの底面に対し
て平行な衝撃力、つまり、凹部51cの底面或いはカバ
ー52の下面或いは上面に対して垂直な衝撃力が凹部5
1cの底面の中央部に働く場合には、その衝撃力は凹部
51cの底面、或いはカバー52の下面の広大な全域
で、均等に受け止められる。その結果、衝撃力は多量の
衝撃吸収保持体51で吸収されて、ハードディスクドラ
イブ3は上述の場合のように損傷を受けることはない。
【0020】しかしながら、記憶装置ユニットSUの底
面に対して非平行な衝撃力、つまり、凹部51cの底面
或いはカバー52の下面に対して斜め方向な衝撃力が、
特に凹部51cの底面の端部付近に働く場合には、ハー
ドディスクドライブ3は、凹部51cの底面或いは筐体
1の側壁に対して、斜めなFs方向に動こうとする。こ
の場合、衝撃力は、ハードディスクドライブ3の側面3
aより遙かに狭隘なエッジ部Cに集中する。この結果、
ハードディスクドライブ3のエッジ部Cは容易に衝撃吸
収保持体51に食込んで、筐体1に突き当たる。また、
最悪の場合には、ハードディスクドライブ3のエッジ部
Cは衝撃吸収保持体51を破壊して、さらに、筐体1に
直接突き当たって、ハードディスクドライブ3自身が酷
く損傷する。
【0021】このように、衝撃吸収保持体51に低硬度
且つ低反発係数を有する素材を使用することによって高
い衝撃吸収効果を得ようとする場合、情報処理装置の組
立ての利便性、小型化、および放熱性が著しく阻害され
る。また、保守や機密保護の点から、ハードディスクド
ライブ3を、情報処理装置DPpから取り外し、単独で
管理する場合、従来の構成では、ハードディスクドライ
ブ3は、衝撃吸収保持体から一旦取り外されて非保護状
態となる。そのため、そのような非保護状態でハードデ
ィスクドライブ3が落下などによる不用意な衝撃を受け
て、ハードディスクドライブ3が損傷する事態も増えて
きている。
【0022】また、ハードディスクドライブ3を取り外
して単独で扱う場合、ハードディスクドライブから引き
出される信号ケーブル6はその取扱いが煩わしく、また
断線等の恐れ等の問題があり、ハードディスクドライブ
3の取扱いに注意を要する。また、ハードディスクドラ
イブ3を情報処理装置DPpに再度収容する際にも、記
憶装置ユニットSUの組立て作業が困難である。
【0023】本発明は、上記に述べた諸問題を解決する
もので、ハードディスクドライブのような衝撃に過敏な
装置に装着して、該衝撃過敏装置を衝撃或いは振動より
保護する衝撃吸収保持体であって、その素材の硬度が小
さく、肉厚の薄い衝撃吸収保持体を提供することを目的
とする。さらに、その様な衝撃過敏装置に容易に装着で
きて、装着された衝撃過敏装置と密着して安定した衝撃
吸収性能を確保し、衝撃過敏装置を情報処理装置から取
り外した単独の状態で取扱うことができる衝撃吸収保持
体を提供することを目的とする。また、そのような衝撃
吸収保持体を衝撃過敏装置に装着して構成された対衝撃
吸収ユニット、およびその対衝撃吸収ユニットを含む小
型軽量の情報処理装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、低硬度かつ低反発な特性を有し、衝撃による影
響を受けやすい装置を包み込むようにはめ込んだ状態
で、装置を保持すると共に衝撃から保護する衝撃吸収保
持体であって、装置の外形より所定寸法だけ小さい形状
に構成された枠体と、枠体の内壁面によって規定され
る、装置の外形に類似した形状を有する収容部とを備
え、枠体を伸張させて、装置を枠体の内壁面に密着した
状態で収容部内に収容し、枠体が変形して収容された装
置に外部から加えられる衝撃を吸収することを特徴とす
る。
【0025】上述のように、第1の発明においては、衝
撃吸収保持体の肉厚を薄くし、また硬度を低くすること
によっても、ハードディスクドライブなどの衝撃による
影響を受けやすい衝撃過敏装置に取り付けられた状態で
の衝撃吸収保持体の自立性が失われることがないため、
組立てが簡単で、安定した性能を確保できる。さらに、
枠体が変形することによって衝撃を吸収して、収容した
衝撃過敏装置を保護する。
【0026】第2の発明は、第1の発明において、枠体
は、硬度ASKER/FP30〜80のゲル状ポリスチ
レンで構成される。
【0027】上述のように、第2の発明においては、衝
撃吸収保持体を硬度ASKER/FP30〜80のゲル
状ポリスチレンで構成することによって、所望の衝撃吸
収効果と装置の外形を包み込むための伸張量が得られ
る。
【0028】第3の発明は、第1の発明において、枠体
は、熱伝導性素材で構成される。
【0029】上述のように、第3の発明においては、衝
撃吸収保持体に収容された装置から発生する熱を外部に
逃がすことができる。
【0030】第4の発明は、第3の発明において、熱伝
導性材質は、金属製フィラーを含有する。
【0031】第5の発明は、第1の発明において、枠体
は、内部に向かって開口した、コの字状の断面形状を有
する壁を環状に形成されて、収容部はコの字状断面形状
によって規定されることを特徴とする。
【0032】上述のように、第5の発明においては、コ
の字状断面形状を有するように構成された衝撃吸収保持
体の壁の内壁を、同衝撃過敏装置の外形部に沿わせて装
着させるようにして、衝撃過敏装置を容易かつ確実に収
容できる。
【0033】第6の発明は、第5の発明において、装置
は、概ね平行な二面と、二面に概ね垂直な複数の側面で
規定される形状に構成され、壁は、装置の側面に対応す
る形状を有する側壁と、側壁の上端部から概ね垂直な方
向に第1の所定長さだけ延在する上壁と、側壁の下端部
から概ね垂直な方向に第2の所定長さだけ延在する上壁
とを備え、側壁、上壁、下壁によって、コの字状断面が
形成される。
【0034】第7の発明は、第6の発明において、上壁
の一部に所定深さを有する凹部を設ける。
【0035】上述のように、第7の発明においては、衝
撃吸収保持体の上面に凹部を設けることによって、衝撃
過敏装置を収容した衝撃吸収保持体を他の機器に取り付
けた場合でも、同凹部により情報機器と衝撃過敏装置間
に空間を確保して、この空間から衝撃過敏装置に発生す
る熱を排出ができる。さらに、衝撃吸収保持体が衝撃を
吸収するための変形量を凹部に逃がすことができる。
【0036】第8の発明は、第1の発明において、枠体
の外壁面に突起部が形成され、突起部が変形して、収容
された装置に外部から加えられる衝撃を吸収することを
特徴とする。
【0037】第9の発明は、第8の発明において、突起
部は、少なくとも側壁、上壁、および下壁の内のいずれ
かの上に設けられる。
【0038】上述のように、第9の発明においては、衝
撃過敏装置を収容した衝撃吸収保持体に衝撃が加わった
場合に、衝撃が衝撃吸収保持体に伝わる前に、先ず突起
部がその衝撃に受け止めて自身が変形することによって
衝撃を吸収した後に、その吸収しきれなかった衝撃が衝
撃吸収保持体に伝達されるので、衝撃過敏装置に対する
衝撃吸収能力が向上する。
【0039】第10の発明は、第9の発明において、突
起部は、枠体の環状外周の少なくとも1方向に設けられ
る。
【0040】上述のように、第10の発明においては、
衝撃が最も受けやすい部分に重点的に突起を配すること
によって、収容された衝撃過敏装置に対する衝撃を効果
的に吸収できる。
【0041】第11の発明は、第1の発明において、枠
体に少なくとも1つ以上の開口が形成される。
【0042】上述のように、第11の発明においては、
衝撃吸収保持体が衝撃を吸収するための変形量を開口部
に逃がすことができる。
【0043】第12の発明は、第1の発明において、硬
度および反発係数の何れかが異なる特性を有する2つ以
上の素材で一体成形される。
【0044】上述のように、第12の発明においては、
収容される衝撃過敏装置の方向毎に、衝撃の影響を受け
やすい程度に応じて衝撃吸収保持体の硬度や反発係数を
選べばよいため、衝撃吸収保持体の肉厚を効率のよい厚
さに設定することができ、異なる硬度や反発係数を有す
る衝撃吸収保持体を組み合わせることによって、それぞ
れの特性を生かした効果的な衝撃吸収性能を確保でき
る。
【0045】第13の発明は、第12の発明において、
素材は弾性体であり、インサート成形される。
【0046】上述のように、第13の発明においては、
衝撃吸収保持体とは硬度または反発係数の異なる弾性体
をインサート成形することにより、衝撃吸収保持体およ
び衝撃過敏装置の実際の形状により適合した形状に構成
できる。その結果、衝撃吸収性能が安定し、組立てや交
換の際の取扱いも容易である。
【0047】第14の発明は、第1の発明において、さ
らに、収容部内に収容された装置を包み込むケースとを
備える。
【0048】上述のように、第14の発明においては、
粘性のある衝撃吸収保持体をケースで包み込むことによ
って、衝撃吸収保持体で保持された衝撃過敏装置を他の
機器に組み込んだり、取り外したりすることが容易に行
える。
【0049】第15の発明は、第14の発明において、
さらに、ケースと係合する係合部を有する箱型のシャー
シを備え、ケースが係合部に挿入される。
【0050】上述のように、第15の発明においては、
ケースで包み込まれた粘性のある衝撃吸収保持体をさら
に、シャーシで蓋をすることによって、取り扱いが容易
である。他の機器から取り外した衝撃過敏装置を単独で
取り扱う場合にも、ユニットとして衝撃を吸収すること
ができ、誤って落下させた時に衝撃過敏装置が損傷を被
ることを防止できる。
【0051】第16の発明は、第14の発明において、
ケースはシート材を折り曲げて構成される。
【0052】上述のように、第16の発明においては、
シート材を折り曲げてケースを構成することによって、
粘性のある衝撃吸収保持体に密着した状態で、衝撃吸収
保持体を包み込めるので、衝撃吸収保持体で保持された
衝撃過敏装置の取り扱いが容易である。
【0053】第17の発明は、第14の発明において、
ケースに開口を設ける。
【0054】上述のように、第17の発明においては、
衝撃吸収保持体が衝撃を吸収するための変形量を開口部
に逃がすことができる。
【0055】第18の発明は、第14の発明において、
ケースは、装置を収納した衝撃吸収保持体と所定の大き
さの空隙を生じるように形成され、収容された装置に外
部から衝撃が加えられた時には、衝撃吸収保持体が空隙
に沿って変形することで衝撃を吸収することを特徴とす
る。
【0056】第19の発明は、第1の発明において、装
置と衝撃吸収保持体の間に配置される衝撃吸収保持体と
は硬度および反発係数の何れかが異なる特性を有する弾
性体とを備え、装置にかかる衝撃は弾性体を介して衝撃
吸収保持体に伝達されることを特徴とする。
【0057】第20の発明は、低硬度かつ低反発な特性
を有し、衝撃による影響を受けやすい装置を包み込むよ
うにはめ込んだ状態で、装置を保持すると共に衝撃から
保護する衝撃吸収保持体であって、装置の外形より所定
寸法だけ大きい形状に構成された箱体と、箱体の内壁面
によって規定される、装置の外形に類似した形状を有す
る保持部とを備えることを特徴とする。
【0058】上述のように、第20の発明においては、
枠体に設けた開口によって、衝撃吸収保持体の変形量を
逃がすことができ、衝撃吸収保持体の衝撃吸収効果を有
効にできる。
【0059】第21の発明は、第20の発明において、
箱体は、硬度ASKER/FP30〜80のゲル状ポリ
スチレンで構成される。
【0060】上述のように、第21の発明においては、
衝撃吸収保持体を硬度ASKER/FP30〜80のゲ
ル状ポリスチレンで構成することによって、所望の衝撃
吸収効果が得られる。
【0061】第22の発明は、第20の発明において、
箱体は、熱伝導性素材で構成されて、収容された装置か
ら発生する熱を外部に逃がす。
【0062】上述のように、第22の発明においては、
衝撃吸収保持体に収容された装置から発生する熱を外部
に逃がすことができる。
【0063】第23の発明は、第22の発明において、
熱伝導性材質は、金属製フィラーを含有している。
【0064】第24の発明は、第20の発明において、
箱体に少なくとも1つ以上の開口が形成されることを特
徴とする。
【0065】第25の発明は、第20の発明において、
箱体は、硬度および反発係数の何れかが異なる特性を有
する2つ以上の素材で一体成形される。
【0066】上述のように、第25の発明においては、
収容される衝撃過敏装置の方向毎に、衝撃の影響を受け
やすい程度に応じて衝撃吸収保持体の硬度や反発係数を
選べばよいため、衝撃吸収保持体の肉厚を効率のよい厚
さに設定することができ、異なる硬度や反発係数を有す
る衝撃吸収保持体を組み合わせることによって、それぞ
れの特性を生かした効果的な衝撃吸収性能を確保でき
る。
【0067】第26の発明は、第25の発明において、
素材は弾性体であり、インサート成形される。
【0068】上述のように、第26の発明においては、
衝撃吸収保持体とは硬度または反発係数の異なる弾性体
をインサート成形することにより、衝撃吸収保持体およ
び衝撃過敏装置の実際の形状により適合した形状に構成
できる。その結果、衝撃吸収性能が安定し、組立てや交
換の際の取扱いも容易である。
【0069】第27の発明は、第20の発明において、
さらに、収容部内に収容された装置を包み込むケースと
を備える。
【0070】上述のように、第27の発明においては、
粘性のある衝撃吸収保持体をケースで包み込むことによ
って、衝撃吸収保持体で保持された衝撃過敏装置を他の
機器に組み込んだり、取り外したりすることが容易に行
える。
【0071】第28の発明は、第27の発明において、
ケースはシート材を折り曲げて構成されることを特徴と
する。
【0072】第29の発明は、第27の発明において、
ケースは金属で構成される。
【0073】上述のように、第29の発明においては、
粘性のある衝撃吸収保持体を金属ケースで包み込むこと
によって、衝撃吸収保持体で保持された衝撃過敏装置を
外部の硬質部材との接触による損傷を防止できる。さら
に、衝撃過敏装置から発生する熱を伝導して外部に放出
して、過熱を防止できる。
【0074】第30の発明は、第27の発明において、
ケースに、開口が設けられる。
【0075】上述のように、第30の発明においては、
衝撃吸収保持体が衝撃を吸収するための変形量をケース
に設けられた開口部に逃がすことができる。
【0076】第31の発明は、第20の発明において、
さらに、装置と衝撃吸収保持体の間に配置される衝撃吸
収保持体とは硬度および反発係数の何れかが異なる特性
を有する弾性体とを備え、装置にかかる衝撃は弾性体を
介して衝撃吸収保持体に伝達される。
【0077】上述のように、第31の発明においては、
衝撃吸収保持体と異なる硬度或いは反発係数を有する弾
性体とを組み合わせることによって、それぞれの特性を
生かした効果的な衝撃吸収性能を確保できる。
【0078】第32の発明は、第31の発明において、
弾性体は、硬度および反発係数の何れかが、衝撃吸収保
持体のそれよりも大きい。
【0079】上述のように、第32の発明においては、
衝撃吸収保持体よりも高硬度または高反発係数の特性を
有する弾性体によって、衝撃を分散させ衝撃を衝撃吸収
保持体で充分に吸収することにより、効果的で、安定し
た衝撃吸収性能を確保できる。
【0080】第33の発明は、第32の発明において、
弾性体は、装置に対向する面のうち、少なくとも1面を
装置の対向面よりも大きな面積を有する。
【0081】上述のように、第33の発明においては、
衝撃吸収保持体の肉厚を薄くし、構造的に少スペースで
あっても、扁平形状を有する衝撃過敏装置の側面方向の
衝撃を弾性体が広い面積で分散させ、低硬度かつ低反発
性な特性を有する衝撃吸収保持体の広い面積で充分に吸
収することができ、より大きな衝撃を吸収できる。
【0082】第34の発明は、第31の発明において、
弾性体は、保持部に密着する。
【0083】上述のように、第34の発明においては、
衝撃吸収保持体と弾性体とが密着していることにより、
衝撃吸収性能が安定するだけでなく、組立てや交換の際
の取扱いが容易である。
【0084】第35の発明は、第31の発明において、
弾性体よりも高硬度なケースを備え、保持部に収容され
た装置はケースに挿入される。
【0085】上述のように、第35の発明においては、
高硬度のケースにより、衝撃吸収保持体に収容された衝
撃過敏装置を1つのユニットとして衝撃を吸収すること
ができ、着脱及び取付け時の作業性の向上と、着脱して
携帯や保存する時にも衝撃吸収を行え、誤って落下させ
たときなどの損傷事故を防ぐことができる。
【0086】第36の発明は、第35の発明において、
高硬度のケースの外部に配置されたコネクタと、装置と
の接続に用いられる信号ケーブルの長さは、装置の信号
ケーブルの引き出し口からコネクタまでの沿面距離より
も衝撃吸収保持体の最大変形量以上長い。
【0087】上述のように、第36の発明においては、
衝撃が加わった場合や、衝撃過敏装置ドライブを着脱時
に衝撃過敏装置に衝撃が加わった場合に、信号ケーブル
が衝撃過敏装置ドライブの移動や動作に影響を受けない
で柔軟に変形して電気的接続を維持し、また衝撃過敏装
置ドライブを着脱及び取付け時にケースの外側にあるコ
ネクタにより簡単に他の機器内の回路基板と接続するこ
とができ、ケーブルがケースの外部に出ないため取扱い
が煩わしくない。
【0088】第37の発明は、第27の発明において、
ケースは、装置を収納した衝撃吸収保持体と所定の大き
さの空隙を生じるように形成され、収容された装置に外
部から衝撃が加えられた時には、衝撃吸収保持体が空隙
に沿って変形することで衝撃を吸収することを特徴とす
る。
【0089】第38の発明は、第1の発明において、衝
撃吸収保持体によって保持収容された装置が組み込まれ
た情報処理装置。
【0090】第39の発明は、第20の発明において、
衝撃吸収保持体によって保持収容された装置が組み込ま
れた情報処理装置。
【0091】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下に、図
1、図2、図3、図4、図5、図6および図7を参照し
て、本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収保持体につい
て説明する。図1は本発明の第1実施例にかかる衝撃吸
収保持体SAHの斜視図を示す。図2は、図1における
衝撃吸収保持体SAHのII−II断面を示す。そして図3
は、図1における衝撃吸収保持体SAHのIII−III断面
を示す。
【0092】図1に示すように、衝撃吸収保持体SAH
は、概ね互いに平行な2枚の側壁S1およびS2と、こ
れら2枚の側壁S1およびS2に対して概ね垂直かつ、
互いに概ね平行な2枚の側壁S3およびS4によって、
矩形の枠体が一体的に構成されている。なお、好ましく
は、これら4枚の側壁の内、少なくとも互いに平行な2
枚の側壁S1とS2、或いはS3とS4は同一の形状が
望ましい。これら側壁S1、S2、S3、およびS4の
形状は、衝撃吸収保持体SAHが保持する装置の形状に
応じて適宜決められる。なお、本例においては、側壁S
1、S2、S3、およびS4は、後述するように衝撃吸
収保持体SAHの収容するハードディスクドライブ3の
形状に基づいて、矩形に形成される。
【0093】図2および図3に示されるように、側壁S
2は、好ましくは、それぞれ所定厚T1、所定高H1、
および所定長L2で規定される。なお、側壁S1は側壁
S2と概ね同じ形状を有している。同様に、図3および
図2に示されるように、側壁S4は、好ましくは、それ
ぞれ所定厚T1、所定高H1、および所定長L1で規定
される。なお、側壁S3は側壁S4と概ね同じ形状を有
している。本例においては、L1<L2に設定されてい
る。
【0094】図1および図2に示すように、枠体の側壁
S1の上端部から垂直方向に、対向する側壁S2に向か
って、所定の距離Th1だけ延在する、厚さT1、幅T
h1、長さL2で規定される上板Tp1が枠体と一体的
に設けられている。一方、側壁S1の下端部からも垂直
方向に、対向する側壁S2に向かって所定の距離Th2
だけ延在する、厚さT1、幅Th2、長さL2で規定さ
れる下板Bp1が枠体と一体的に設けられている。な
お、幅Th1および幅Th2は、同一であっても違って
も良い。
【0095】同様に、側壁S2の上端部から垂直に側壁
S1に向かって延在する、上板Tp1と概ね同じ形状を
有する上板Tp2とが枠体と一体的に設けられている。
一方、側壁S2の下端部から垂直に側壁S1に向かって
延在する、下板Bb1と概ね同じ形状を有する下板Bb
2が枠体と一体的に設けられている。
【0096】図3及び図4に示すように、側壁S3の上
端部から垂直に、対向する側壁S4に向かって所定の距
離Th3だけ延在する、厚さT1、幅Th1、長さL1
で規定される上板Tp3が枠体と一体的に設けられてい
る。一方、側壁S3の下端部からも垂直方向に、対向す
る側壁S4に向かって所定の距離Th3だけ延在する、
厚さT1、幅Th3、長さL1で規定される下板Bp3
が枠体と一体的に設けられている。
【0097】同様に、側壁S4の上端部から垂直に側壁
S3に向かって延在する、上板Tp3と概ね同じ形状を
有する上板Tp4が枠体と一体的に設けられている。一
方、側壁S4の下端部から垂直に側壁S3に向かって、
延在する下板Bp3と概ね同じ形状を有する下板Bp4
が枠体と一体的に設けられている。
【0098】図2および図3の断面図に典型的に示され
るように、このようにして、側壁S1、上板Tp1、お
よび下板Bp1によって、内周側に開口した、概ねコの
字状の断面形状に形成された外周部が構成される。同様
に、側壁S2、上板Tp2、および下板Bp2によっ
て、側壁S3、上板Tp3、および下板Bp3、そして
側壁S4、上板Tp4、および下板Bp4のそれぞれに
よって、内周側に開口した概ねコの字状の断面形状を有
する矩形の環状外壁が一体的に形成される。その結果、
衝撃吸収保持体SAHは、概ね高さH1、幅L1、長さ
L2で規定される矩形空間CSを内部に有する。後ほど
詳細に説明するように、この矩形空間CSに、衝撃から
保護すべき衝撃過敏装置を収容して保持するので、この
矩形空間CSを収容空間と呼称する。
【0099】なお、上板Tp4には、その中央部からそ
れぞれ側壁S1および側壁S2側に向かって、所定の長
さLraに渡って、所定の深さDaだけ表面から沈み込
んだ、凹部Raが形成されている。同様に上板Tp3に
も、その中心から所定の長さLrbに渡って、所定の深
さDbだけ表面から沈みこんで、凹部Rbが形成されて
いる。
【00100】更に、衝撃吸収保持体SAHの上板Tp
1、側壁S1、及び下板Bp1で構成される枠体の外周
側に、所定の厚さTdを有する突起が一体的にコの字状
に形成されて突起部P1aおよびP1bが所定の間隔で
設けられている。同様に、衝撃吸収保持体SAHの上板
Tp2、側壁S2、及び下板Bp2で構成される枠体の
外周側に、所定の厚さTdを有する突起が所定の間隔で
一体的にコの字状に形成されて突起部P2aおよびP2
bが設けられている。好ましくは、突起部P1aおよび
P1bと、突起部P2aおよびP2bは、それぞれ概ね
対向する位置に設けられるが、対向しない位置に設けて
も良い。
【00101】また、側壁S3の外周面上には、所定の
厚さTdrを有する突起部P3aおよびP3bが、枠体
と一体的に設けられている。同様に、側壁S4の外周面
上にも、所定の厚さTdrを有する突起部P4aおよび
P4bが、好ましくは、それぞれ、突起部P3aおよび
P3bに、それぞれ概ね対向する位置に設けられるが、
対向しない位置に設けても良い。なお、本例では、突起
部P3a、P3b、P4a、およびP4bは全て同一の
厚さTdrを有しているが、必ずしも、その全てを同一
の厚さにする必要はない。
【00102】また、上述のように、各構成要素に関し
て、側壁であれば側壁S1、S2、S3、およびS4の
ように、側壁を表す符号Sに、側壁を個々に識別する接
尾辞1、2、3、或いは4を付して区別している。しか
しながら、特に側壁の個々を区別する必要が無い場合に
は、以降は、接尾辞を付さずに単に側壁Sとのみ表すも
のとする。同様に、上板Tpは、上板Tp1、Tp2、
Tp3、およびTp4を代表的に表す。下板Bpは、下
板Bp1、下板Bp2、下板Bp3、および下板Bp4
を代表的に表す。これら以外に、上述の各要素におい
て、今後接尾辞を付さずに表現されている時は、省略さ
れた接尾辞による個々の区別をしないことを表している
ものとする。
【0103】以上に述べたように構成された結果、衝撃
吸収保持体SAHは、図2および図3の断面図に典型的
に示されるように、概ねコの字の断面形状を有する矩形
の環状外壁で囲まれた空間CSを内部に有している。こ
の内部空間CSは、概ね高さH1、幅L1、長さL2で
規定される矩形空間である。なお、この矩形空間CS
に、衝撃から保護すべき衝撃過敏装置を収容かつ保持す
るので、この意味において、この矩形空間CSを収容空
間CSと呼称する。以下に、図4、図5、図6および図
7を参照して、衝撃吸収保持体SAHの収容空間CS内
に衝撃過敏装置を収容する方法について、詳しく説明す
る。
【0104】先ず、図4に、本実施形態にかかる衝撃吸
収保持体SAHの収容空間CSに保持する衝撃過敏装置
の一例としてハードディスクドライブ3について説明す
る。ハードディスクドライブ3は、図24を参照して説
明した情報処理装置DPpに組み込まれる記憶装置ユニ
ットSUに格納されるものと同じものである。なお、ハ
ードディスクドライブ3は、通常、高さHH、幅LH
1、そして長さLH2で規定される概ね直方体の形状を
有している。
【0105】本実施形態にかかる衝撃吸収保持体SAH
と、それによって収容かつ保持されるハードディスクド
ライブ3の間には、次式に示す関係が成り立つ。 L1<LH1=L1+△L1 ・・・・(1) L2<LH2=L2+△L2 ・・・・(2) H1≦HH=H1+△H1 ・・・・(3)
【0106】なお、△L1、△L2、そして△H1は、
衝撃吸収保持体SAHを構成する素材の硬度および伸張
度と、ハードディスクドライブ3の幅LH1、長さLH
2、および高さHHに基づいて、適宜決められる値であ
る。つまり、衝撃吸収保持体SAHは、収容かつ保持す
る衝撃過敏装置の体積より小さい収容空間CSを有する
ように構成される。
【0107】図5に、図4に示したハードディスクドラ
イブ3が、衝撃吸収保持体SAHの収容空間CS内に収
容かつ保持された状態を示す。本実施形態において、衝
撃吸収保持体SAHは上述のゲル材に代表される低硬度
かつ低反発性を有する素材で構成されている。それゆえ
に、収容空間CSより大きなハードディスクドライブ3
を収容空間CS内に収容する際には、各側壁S1、S
2、S3、及びS4、上板Tp1、Tp2、Tp3、お
よびTp4、そして下板Bp1、Bp2、Bp3、おお
びBp4を初めとする衝撃吸収保持体SAHの各部分を
伸張させて、ハードディスクドライブ3を収容空間CS
内に挿入できる。
【0108】挿入後は、伸張させた衝撃吸収保持体SA
Hの各部分は元の長さに戻ろうとする。しかし、衝撃吸
収保持体SAHは、収容空間CS内に本来の容量以上の
体積を有するハードディスクドライブ3を収容してい
る。そのため、衝撃吸収保持体SAHは、ハードディス
クドライブ3によって前記△L1、△L2、および△H
1の分だけ伸張された状態になる。この伸張に応じた引
っ張り力で、衝撃吸収保持体SAHは、ハードディスク
ドライブ3に密着した状態で確実に保持できる。
【0109】図6および図7に、図5に示した衝撃吸収
保持ユニットSAHBのVI−VI断面およびVII−VII断面
をそれぞれ示す。衝撃吸収保持ユニットSAHBにおい
ては、衝撃吸収保持体SAHの収容空間CS内にハード
ディスクドライブ3を収容することによって、衝撃吸収
保持体SAH単体時の収容空間CSの高さH1、幅L
1、および長さL2は、それぞれH1’、L1’、およ
びL2’に伸張されている。さらに、衝撃吸収保持体S
AHの高さH2およびH3もそれぞれH2’およびH
3’に伸張される。
【0110】なお、上述のように、衝撃吸収保持体SA
Hは収容したハードディスクドライブ3に密着している
ので、これらの寸法H1’、L1’、およびL2’は、
それぞれハードディスクドライブ3の寸法HH、LH
1、およびLH2と概ね同一である。よって、概ね次式
に示す関係が成り立つ。 L1’=LH1=L1+△L1 …(4) L2’=LH2=L2+△L2 …(5) H1’=HH=H1+△H1 …(6)
【0111】また、上述の伸張(△L1、△L2、およ
び△H1)の結果、衝撃吸収保持体SAHの他の寸法T
1、T2、Td、T4は、それぞれ減少してT1’、T
2’、Td’、T4’になる。この場合の各寸法の減少
量△T1、△T2、△Td、および△T4は、上述の伸
張量(△L1、△L2、および△H1)および衝撃吸収
保持体SAHの構成素材の物理的特性によって異なる。
【0112】図5、図6、および図7に示されるよう
に、ハードディスクドライブ3の矩形で扁平型の筐体の
外周に、低硬度および低反発な特性を有する素材で構成
されたコの字状断面形状を有する外壁から成る衝撃吸収
保持体SAHが、ハードディスクドライブ3の筐体の外
周を包み込む状態に装着される。なお、このように構成
された衝撃吸収保持ユニットSAHBは、図23を参照
して説明した記憶装置ユニットSUを組み込むのと同様
の方法にて、情報処理装置DPpに組み込まれる。
【0113】以上のように構成された衝撃吸収保持ユニ
ットSAHBは、単独あるいは情報処理装置DPpに組
み込まれた状態においても以下に述べるような特徴を有
する。衝撃吸収保持体SAHを引き延ばして、ハードデ
ィスクドライブ3の各側面を衝撃吸収保持体SAHのコ
の字状外壁部に填め込めば、後は引き延ばされた衝撃吸
収保持体SAHの収縮力によって、ハードディスクドラ
イブ3は収容空間CSに保持される。このように、ハー
ドディスクドライブ3の外周を衝撃吸収保持体SAHで
包み込む作業は、至って簡単である。
【0114】また、衝撃吸収保持体SAHは自立できな
いが、ハードディスクドライブ3が填め込まれて衝撃吸
収保持ユニットSAHBを構成すれば、型崩れすること
は無い。そのため、衝撃吸収保持ユニットSAHBの形
で、情報処理装置DPpの筐体1への着脱も簡単に行う
ことができる。
【0115】さらに、保守等の目的で、ハードディスク
ドライブ3を衝撃吸収保持ユニットSAHBの状態で情
報処理装置の筐体から取り外した時も、ハードディスク
ドライブ3は衝撃吸収保持体SAHによって安全に収容
かつ保持される。
【0116】衝撃吸収保持体SAHは、ゲル材のような
低反発性かつ低硬度な素材で構成されているので、仮に
衝撃が衝撃吸収保持ユニットSAHBに加えられても、
衝撃吸収保持体SAHが、収容しているハードディスク
ドライブ3へ伝播する衝撃を軽減する効果がある。この
衝撃の伝播の減衰量は、衝撃吸収保持体の硬度、反発係
数の低さに関係し、これらが低い方がより薄肉で高効率
な衝撃吸収能力を発揮することができる。
【0117】そのような性質を有する素材で構成するこ
とによって、衝撃吸収保持体SAHが収容されているハ
ードディスクドライブ3に伝わる前に吸収してしまい、
ハードディスクドライブ3を衝撃による損傷から守るこ
とができる。情報処理装置を携帯中に、情報処理装置筐
体に衝撃が加わった場合も同様である。
【0118】本実施形態における衝撃吸収保持体SAH
の構成素材としては、好ましくは、硬度ASKER/F
P30〜80のゲル状ポリスチレンを採用することによ
って、最大限の衝撃吸収効果と衝撃過敏装置の外形を包
み込んで収容するための必要な引き伸ばし量を得ること
ができる。
【0119】衝撃吸収保持体SAHは、環状外壁の内側
寸法がハードディスクドライブ3の外形寸法より小さく
設定されており、これによって、衝撃吸収保持体SAH
をハードディスクドライブ3に装着したとき、衝撃吸収
保持体SAHとハードディスクドライブ3の間の密着度
が上がり、衝撃吸収効果が向上する。
【0120】また、衝撃吸収保持体SAHの外壁部の外
側に突出して設けられた突起部P1a、P1b、P2
a、P2b、P3a、P3b、P4a、およびP4bの
それぞれは、衝撃吸収保持ユニットSAHB或いは衝撃
吸収保持体SAHに加えられた衝撃が衝撃吸収保持体S
AH本体である側壁部S、上板Tp、および下板Bpに
伝わる前に受け止める。そして、突起部Pそれ自身が変
形することによって、衝撃が衝撃吸収保持体SAH本体
に伝わるまえに、その衝撃を大幅に吸収する。そして、
突起部Pで吸収しきれなかった衝撃を衝撃吸収保持体S
AH本体で吸収する。このように、突起部Pと衝撃吸収
保持体SAHの本体で、二段階に変形することによっ
て、衝撃吸収保持体SAHの衝撃吸収能力の向上を図
る。さらに、突起部Pによって、衝撃吸収の為に衝撃吸
収保持体SAHが変形する変形量を逃がすスペースを確
保する効果もある。
【0121】本実施の形態では、これらの突起部Pを側
壁S1、S2、S3、およびS4の各対向概側面側に均
等に設けているが、特に衝撃の弱い方向のみに設けるよ
うにしても良いし、さらに特に衝撃を受けやすい場所に
集中して設けても良い。そのような場所の一例として、
衝撃吸収保持体SAHの各コーナー部が挙げられる。
【0122】本実施形態では、衝撃吸収保持体の硬度を
低く、また、肉厚を薄くした場合でも、ハードディスク
ドライブ3にこれを引き伸ばして装着した状態では、衝
撃吸収保持体の自立性が保たれることから、より低硬
度、薄肉で衝撃吸収能力の高い衝撃吸収保持体を使用す
ることができ、高効率な衝撃吸収能力を実現できる。
【0123】また、衝撃吸収保持体が一体化されている
ため、取扱いが容易で、衝撃吸収能力も安定する。
【0124】なお、衝撃吸収保持体SAHの上面に設け
られた凹部RaおよびRbは、衝撃吸収保持体が衝撃を
受けたときに変形量を逃がすスペースを確保するほか、
通風路としてハードディスクドライブ3からの放熱を助
ける効果がある。
【0125】また、衝撃吸収保持体SAHに金属製フィ
ラーを含有させたり、側面に開口を設けても、ハードデ
ィスクドライブ3からの放熱を行うことができる。
【0126】このように、本実施の形態では、従来例に
比べ衝撃吸収保持体を低硬度、薄肉にでき、情報処理装
置の小型化を実現できるとともに、高効率な衝撃吸収能
力を実現できる。
【0127】なお、本実施の形態では、低硬度・低反発
な特性の衝撃吸収保持体をハードディスクドライブ筐体
の外周の長さより短いコの字型断面を環状に形成してな
る形状としたが、ハードディスクドライブ筐体の外形寸
法より小さい内形寸法を有し、ハードディスクドライブ
に取り付けた状態で引き伸ばされ、外れないような形状
のものであれば何でもよく、例えば、ハードディスクド
ライブの筐体を上下から挟み込むように2つの衝撃吸収
保持体を取り付けるようにしてもよい。
【0128】さらに、本実施形態においては、突起部P
は概ね矩形に形成されているが、衝撃吸収体SAHにか
かる衝撃を吸収するに適した形状であれば、球形、楕円
球形、その他の如何なる形状に形成しても良い。また、
そのような突起部Pの形状は、ハードディスクドライブ
3を収容した衝撃吸収体SAHが設置或いは保存される
周囲との関係で、衝撃を吸収して、収容された衝撃過敏
装置を効果的に保護すると共に保持できるような形状に
決めることが好ましい。
【0129】また、より一層の薄型且つ省スペースが要
求される場合には、衝撃吸収体SAHに突起部Pを設け
ないことも有効である。この場合、突起部Pの変形によ
る衝撃吸収効果は期待出来ないが、衝撃吸収体SAHの
枠体自体により衝撃を吸収できる。もし、衝撃吸収体S
AHの枠体による衝撃吸収能力が不足する場合には、枠
体の各壁部S、Tp、およびBpの何れか或いは全ての
肉厚をより大きく設定することで、枠体全体の衝撃吸収
能力を改善できる。このように、枠体の壁部の肉厚を大
きくしても、衝撃過敏装置を収容した衝撃吸収体SAH
の外形サイズは、突起部Pを有する場合よりも小さく抑
えることができる。
【0130】(第2の実施の形態)図8、図9、図1
0、図11、および図12を参照して、本発明の第2の
実施形態にかかる衝撃吸収保持ユニットについて説明す
る。図8に示すように、本実施形態にかかる衝撃吸収保
持ユニットSAHBPは、上述の第1実施形態にかかる
衝撃吸収保持ユニットSAHBをさらに、ケースアッセ
ンブリHに収容された構造を有している。ケースHは、
互いに嵌合する下ケース7と上ケース8から構成されて
いる。なお、ケースHには、ハードディスクドライブ3
の信号ケーブル6を取り出し空隙H6および、衝撃吸収
保持ユニットSAHBに設けらた冷却用の凹部Ra(R
b)から出てくる加熱された空気を逃がすための空隙H
rが設けられている。
【0131】次に、図9、図10、図11、及び図12
を参照して、衝撃吸収保持ユニットSAHBPの構成方
法を順番に説明する。図9に示すように、下ケース7
は、衝撃吸収保持ユニットSAHBの外形を包含する概
ね矩形の平板部7pと、衝撃吸収保持ユニットSAHB
の各側壁S1、S2、S3、およびS4を概ね覆う形状
を有する側壁部7s1、7s2、7s3、および7s4
を有するシート材にて構成される。これら側壁部7s
1、7s2、7s3、および7s4を、後ほど説明する
ように、平板部7pに対して概ね垂直に曲げて、衝撃吸
収保持ユニットSAHBを収容できる空間を有する下ケ
ース7が形成される。なお、側壁部7s1および7s2
には、略矩形の穴7hが、それぞれ衝撃吸収保持ユニッ
トSAHBを収容した際に、突起部P1a、P1b、P
2a、およびP2bに好ましくは当接しないような位置
に設けられている。
【0132】図10に示すように、衝撃吸収保持ユニッ
トSAHBを、上述の平板部7p上に置く。この際に、
衝撃吸収保持体SAHに設けられた突起部P1a、P1
b、P2a、およびP2bが平板部7pの直接当接す
る。それゆえ、衝撃吸収保持ユニットSAHBは下板B
p1、Bp2、Bp3、およびBp4は平板部7pとの
間に空間が保持される。
【0133】次に、図11に示すように、各側壁部7s
1、7s2、7s3、および7s4のそれぞれを、衝撃
吸収保持体SAHの対応する側壁S1、S2、S3、お
よびS4に向かって折り曲げる。このとき、側壁部7s
1は、衝撃吸収保持体SAHの側壁S1に設けられた突
起部P1aおよびP1bに当接して、側壁S1には直接
接触することがない。この様にして、側壁部7s1と側
壁S1との間には空間が保持される。同様に、側壁部7
s2、7s3、および7s4も折り曲げられて、下ケー
ス7が衝撃吸収保持ユニットSAHBとの間に空間を保
ちながら、衝撃吸収保持ユニットSAHBを包み込むよ
うに保持する。
【0134】次に、図12に示すように、下ケース7に
よって包み込むように保持された衝撃吸収保持ユニット
SAHBを上ケース8に挿入する。上ケース8は、衝撃
吸収保持ユニットSAHBの外形を包含する概ね矩形の
平板部8pと、衝撃吸収保持ユニットSAHBの側壁S
1およびS2を概ね覆う形状を有する側壁部8s1およ
び8s2を有するシート材にて構成される。側壁部8s
1および8s2は、平板部8pに対して概ね垂直に折り
曲げられて、前述の下ケース7に保持された衝撃吸収保
持ユニットSAHBを収容できる空間を構成する。な
お、側壁部8s1および8s2の内側には、下ケース7
の側壁部7s1および7s2に設けられた穴7hに対応
する突起部8iが設けられている。
【0135】この様に構成された上ケース8に、衝撃吸
収保持ユニットSAHBを保持した下ケース7を、下ケ
ース7の側壁部7s1および7s2がそれぞれ上ケース
8の側壁部8s1および8s2の内側に位置するように
挿入する。この時、側壁部8s1および8s2の内壁に
設けられた突起部8iのそれぞれが、側壁部7s1およ
び7s2に設けられた穴7hに嵌合して、上ケース8と
下ケース7が確実に結合される。
【0136】下ケース7は、収容している衝撃吸収保持
体SAHによって内部から圧力を受けているので、この
突起部8iと穴7hとの結合によって、シート状のケー
ス7と上ケース8は、内部に衝撃吸収保持体SAHに包
まれたハードディスクドライブ3を抱えた状態で一体の
ユニットとすることができ、この状態で情報処理装置筐
体に挿入される。なお、このように構成された衝撃吸収
保持ユニットSAHBPの情報処理装置への取り付けの
便宜を図るために、上ケース8をシャーシとしても良
い。
【0137】以上のように構成された本実施の形態の情
報処理装置において、ハードディスクドライブ3は衝撃
吸収保持体SAHに包み込まれ、さらに折り曲げて組み
立てることができるシート状のケース7にて包み込まれ
ながら上ケース(シャーシ)8への挿入が可能であるた
め、上ケース(シャーシ)8挿入時の衝撃吸収保持体の
形崩れを防止することができる。さらに、衝撃吸収保持
体SAHの表面には、粘性があるため、それ単独では、
情報処理装置筐体への挿入が困難である。しかし、衝撃
吸収保持ユニットSAHBをケースアッセンブリHに収
容することによって、衝撃吸収体SAHの表面が情報処
理装置に接触することが無く、筐体への着脱も容易に行
える。そして、衝撃吸収保持体SAHの素材をより低硬
度にすることが可能となり、衝撃吸収能力の大幅な向上
が可能となる。
【0138】このように、本実施の形態では、従来例に
比べ、より低硬度の衝撃吸収保持体にて保護されたハー
ドディスクドライブの一体化を図ることが可能となり、
衝撃吸収能力と共にハードディスクドライブの着脱が容
易に行える。
【0139】なお、本実施の形態では、シート状のケー
ス7を上ケース(シャーシ)8に挿入した状態で情報処
理装置筐体に挿入するが、シート状のケース7の状態で
直接情報処理装置筐体に挿入してもよい。
【0140】本実施形態においては、図1〜図7を参照
して説明した第1実施形態にかかる衝撃吸収体SAH
を、下ケース7或いは上ケース8で更に収容する例につ
いて説明した。しかし、衝撃吸収体SAHは、上述のよ
うに、突起部Pを設けずに構成することもできる。この
突起部Pを有しない衝撃吸収体SAHを、下ケース7或
いは上ケース8に収容するように構成しても良いことは
言うまでもない。
【0141】(第3の実施の形態)図13、図14、図
15、図16、図17、および図18を参照して、本発
明の第3実施形態にかかる衝撃吸収保持体と衝撃吸収保
持ユニットについて説明する。本実施形態においては、
衝撃吸収体でハードディスクドライブを収容して、先ず
第1の衝撃吸収保持ユニットを構成する。そして、この
第1の衝撃吸収保持ユニットを更に、別のケースに収容
して第2の衝撃吸収保持ユニットを構成するものであ
る。先ず、図13、図14、図15、および図16を参
照して本実施形態にかかる衝撃吸収保持体および第1の
衝撃吸収保持ユニットについて説明する。
【0142】図13および図14に示すように、本実施
形態にかかる衝撃吸収保持ユニットSAHB1は、ハー
ドディスクドライブ3、衝撃吸収保持体21、およびカ
バー22によって構成されている。衝撃吸収保持体21
は、低硬度かつ低反発性の特性を有するゲル状素材によ
って、ハードディスクドライブ3の形状に合わせて凹部
21cを有する箱型形状に成形されている。衝撃吸収保
持体21の側壁部21s1、21s2、および21s4
には、それぞれ、開口21hが設けられている。さら
に、側壁部21s3の中央部には、ハードディスクドラ
イブ3の信号ケーブル6に応じた凹部21rが設けられ
ている。
【0143】衝撃吸収保持体21の凹部21cと21r
に、それぞれ、ハードディスクドライブ3の本体と信号
ケーブル6を収容し、その上からカバー22を凹部21
cに嵌合せてハードディスクドライブ3を押さえつけ
て、衝撃吸収保持ユニットSAHB1が構成される。
【0144】次に、図15および図16を参照して、衝
撃吸収保持ユニットSAHB1が単独或いは、情報処理
装置本体に内蔵された状態において、不用意な落下など
により、収容されたハードディスクドライブ3がDs方
向に移動するような衝撃を受けた場合について述べる。
この場合、ハードディスクドライブ3の移動によって、
衝撃吸収保持体21は、図15に示すように変形する。
【0145】この衝撃吸収保持体21の変形、つまり衝
撃力は、側壁部21sに設けられた開口21hが変形す
ることで吸収される。このような、開口21hの変形
は、一般に圧力がかかる側壁部(21s1)において
は、図16に示すように、開口21hの直径dが縮小し
てd’になる。なお、図16においては、説明の簡便化
の為に、開口21hの変形後の形状が真円のように表現
されているが、種々の形状を取り得ることは言うまでも
ない。なお、開口21hは側壁部21s3に設けても良
く、更に側壁部21sの任意の場所に任意の数だけ設け
ても良い。
【0146】次に、図17、図18、及び図19を参照
して、本実施形態にかかる第2の衝撃吸収保持ユニット
について説明する。第2の衝撃吸収保持ユニットSAH
B2は、図17および図18に示すように、上述の第1
の衝撃吸収保持ユニットSAHB1を、金属製ケース9
aに収容した後、金属製蓋9bによって覆うことによっ
て、一体のユニットとしたものである。また、金属製ケ
ース9aの側壁は開口9hが設けられている。
【0147】このように構成された衝撃吸収保持ユニッ
トSAHB2が単独或いは、情報処理装置本体に内蔵さ
れた状態において、不用意な落下などにより、衝撃を受
けた場合について述べる。基本的には、上述の衝撃吸収
保持ユニットSAHB1に衝撃が加わった場合と同様で
ある。しかし、本衝撃吸収保持ユニットSAHB2にお
いては、衝撃吸収保持ユニットSAHB1は、さらに金
属製ケース9a及び金属製蓋9bによりユニット化され
ているため、基本的には衝撃による衝撃吸収保持体SA
Hの変形は、第1には開口21hが変形することによっ
て吸収され、第2には、側壁部21sが金属製ケース9
aに設けられた開口9hに突出するように変形すること
によって吸収される。
【0148】図19に示される、突出部21eのよう
に、衝撃吸収体SAHの一部が変形することによって、
開口21hの変形と共に示すように、衝撃力をより効果
的に吸収される。もし、これらの孔がなければ、衝撃吸
収保持体21の変形した部分の逃げ場がなくなり、衝撃
を受けたときの反発力によって収容されているハードデ
ィスクドライブ3に、衝撃が増大して伝わってしまう。
【0149】このように、衝撃吸収保持体や衝撃吸収保
持体が収容されるケースに開口を設けることにより、衝
撃吸収保持体の変形量が逃がされ、結果的に衝撃吸収保
持体の衝撃吸収効果を有効にすることができる。なお、
本実施形態では、開口9hを側面方向に設けたが、カバ
ー22や金属製蓋9bなど上下方向に設けてもよい。ま
た金属製ケース9aおよび金属製蓋9bは、必ずしも金
属である必要は無く、収容する第1の衝撃吸収保持ユニ
ットSAHB1の衝撃吸収体SAHの外形の変形を充分
抑制できる強度を有する素材であれば良い。
【0150】また、金属製ケース9aおよび金属製蓋9
bは、金属で無くてもよく、用途に応じた強度を有する
樹脂で構成しても良い。
【0151】本実施形態においては、衝撃過敏装置より
大きな形状を有する衝撃吸収保持体21とカバー22で
収容した衝撃過敏装置を、金属製ケース9aと金属製蓋
9bで収容して、衝撃吸収保持ユニットSAHB1を構
成している。しかし、上述の第1実施形態にかかる衝撃
吸収体SAH(突起部Pの有無に関わらず)に衝撃過敏
装置を収容したものを金属製ケース9aと金属製蓋9b
で収容して、衝撃吸収保持ユニットSAHB1を構成し
ても良い。
【0152】(第4の実施の形態)以下に、図20、図
21、および図22を参照して、本発明の第4の実施形
態にかかる衝撃吸収保持ユニットについて説明する。本
実施形態においても、第3実施形態におけると同様に、
衝撃吸収体でハードディスクドライブを収容して、先ず
第1の衝撃吸収保持ユニットを構成し、この第1の衝撃
吸収保持ユニットを更に、別のケースに収容して第2の
衝撃吸収保持ユニットを構成するものである。
【0153】図20および図21に示すように、本実施
形態にかかる衝撃吸収保持ユニットSAHB’は、ハー
ドディスクドライブ3、樹脂製ケース10、金属製ケー
ス12a、金属製ケースの蓋12b、衝撃吸収保持体3
1、およびカバー32より構成される。
【0154】ハードディスクドライブ3の側面3aに
は、先端にコネクタ6aが設けられた信号ケーブル6が
接続されている。衝撃吸収保持体31は、低硬度かつ低
反発係数の特性を有するゲル状の素材によって、ハード
ディスクドライブ3の形状にあわせて形成された凹部3
1cを有している。カバー32は、衝撃吸収保持体31
と同じ素材によって、凹部31cの開口部に対応する形
状に構成されている。樹脂製ケース10は、樹脂シート
によって、凹部31cの底面部に対応した形状に構成さ
れている。なお、樹脂製ケース10は、扁平形状のハー
ドディスクドライブ3の側面3aに対向する面10aの
面積を、側面3aよりも広くした形状にしている。
【0155】本実施形態において、樹脂製ケース10が
衝撃吸収保持体31の凹部31cに収容される。そし
て、樹脂製ケース10の上にハードディスクドライブ3
が配置されて収容される。次に、カバー32が、樹脂製
ケース10内に挿入されて、衝撃吸収保持体31の凹部
31cに収容されたハードディスクドライブ3を押さえ
る。このように、ハードディスクドライブ3は、樹脂製
ケース10、衝撃吸収保持体31、およびカバー32に
よって包み込まれて、第1の衝撃吸収保持ユニットSA
HB1’が構成される。
【0156】この第1の衝撃吸収保持ユニットSAHB
1’は、金属製ケース12aとその蓋12bによって、
包み込まれて収容されて、第2の衝撃吸収保持ユニット
SAHB2’が構成される。このとき、コネクタ6aが
金属製ケース12aに固定される。なお、信号ケーブル
6の長さは、ハードディスクドライブ3の信号ケーブル
6の引き出し口からコネクタ6aまでの沿面距離よりも
衝撃吸収保持体の最大変形量以上長くしている。そし
て、この状態でハードディスクドライブブロック(第2
の衝撃吸収保持ユニットSAHB2’)として、情報処
理装置DPpの筐体1の格納部1cに収容される。
【0157】図22を参照して、本実施形態にかかる第
1の衝撃吸収保持ユニットSAHB1’および第2の衝
撃吸収保持ユニットSAHB2’において、ハードディ
スクドライブ3の側面方向に衝撃を受けたときの状態を
説明する。ハードディスクドライブ3が、その側面3b
の方向に、つまりFr方向に移動するような衝撃を受け
た場合、衝撃吸収保持体31とハードディスクドライブ
3の間に配された樹脂製ケース10が、ハードディスク
ドライブ3の動きを最初に受け止める。
【0158】樹脂製ケース10は、衝撃吸収保持体31
よりも硬度が高く、かつ適度の反発力を有しており、ハ
ードディスクドライブ3の側面3bによる押圧力により
撓む。このように樹脂製ケース10が撓むことにより、
ハードディスクドライブ3にかかった衝撃力をある程度
吸収できる。さらに、吸収しきれない衝撃力をハードデ
ィスクドライブ3の側面3bよりも広い面積に分散させ
て衝撃吸収保持体31に伝えることができる。
【0159】これにより、ハードディスクドライブ3が
衝撃吸収保持体31に食込むこともなく、薄い肉厚の低
硬度かつ低反発係数の特性を有する衝撃吸収保持体であ
っても、樹脂製ケースと組み合わせることによって衝撃
吸収効果を維持することができる。その結果、情報処理
装置の小型化に寄与することができる。
【0160】また、さらに外側に金属ケースを配置して
ハードディスクドライブブロックとすることにより、情
報処理装置の筐体への着脱も簡単に行うことができる。
保守等の目的で、ハードディスクドライブブロックを情
報処理装置の筐体から取り外したときも、ハードディス
クドライブは衝撃吸収構造を保持したままの状態であ
る。それゆえ、同ハードディスクドライブブロックが衝
撃を受けても、ハードディスク自体は損傷することがな
い。
【0161】また、ハードディスクドライブ3の信号ケ
ーブル6は、衝撃吸収保持体の変形量以上長く設定して
いるため、情報処理装置に衝撃が加わった場合や、着脱
時のハードディスクドライブ3に衝撃が加わった場合に
も、信号ケーブル6がハードディスクドライブ3の移動
や動作に影響を受けないで柔軟に変形して電気的接続を
維持する。また、信号ケーブル6は、ハードディスクド
ライブブロックの中に在り、ハードディスクドライブブ
ロックの外部にはコネクタ2bが現れるだけであるの
で、取扱いが煩わしくなく、情報処理装置内の回路基板
2との接続も至って簡単である。このように、ハードデ
ィスクドライブの着脱についての取付けおよび取外し作
業性の向上と、着脱時の高い衝撃吸収構造を維持するこ
とができる。
【0162】なお、本実施の形態では、衝撃吸収保持体
31とカバー32を同じ素材の別部品としたが、それら
を一体成型したり、また、衝撃吸収保持体31とカバー
32を異なる素材で構成しても良い。
【0163】また、樹脂製ケースの代わりに衝撃吸収保
持体にシート状の薄い樹脂素材や金属部品を一体成型や
溶着などの方法により一体化して使用すれば、同様の効
果が得られるだけでなく、衝撃吸収性能も安定し、組立
てや交換の際の取扱いが容易になる。
【0164】また、外側に金属ケースを配したが金属で
はなく樹脂製ケースなどで外側を構成しても同様であ
る。
【0165】また、以上に述べた実施形態では、ハード
ディスクドライブを例に挙げたが、他の磁気ディスク装
置や光ディスク装置など、衝撃の影響を受けやすい装置
の全てに有用であることは言うまでもない。
【0166】以上のように本発明によれば、ハードディ
スクドライブに、その筐体の外形寸法より小さい内形寸
法を有する低硬度かつ低反発な特性を有する衝撃吸収保
持体を引き伸ばしながら填め込んで、ハードディスクド
ライブを衝撃吸収保持体で包み込む。さらに、折り曲げ
ることができるシート状のケースにてこの衝撃吸収保持
体を包み込みながら、これらを情報処理装置筐体に挿入
することにより、低硬度、低反発な衝撃吸収保持体を、
自立性を保った状態で装着できる。
【0167】以上の効果により、衝撃吸収保持体の薄肉
化、より低硬度な衝撃吸収保持体の使用を実現すること
ができる。さらに、携帯時などに加わる衝撃外力からハ
ードディスクドライブを保護する衝撃吸収保持体の衝撃
吸収能力を高められる。
【0168】また、ハードディスクドライブとその外側
を囲むように配置した低硬度かつ低反発係数の特性を有
する衝撃吸収保持体とハードディスクドライブとの間
に、衝撃吸収保持体よりも高硬度・高反発係数の特性を
有する弾性体を介在させる。更に、衝撃吸収保持体の外
側を高硬度のケースで包み込んだ状態で、情報処理装置
筐体内に収容することにより、衝撃吸収保持体の厚みを
薄くして、省スペースで高効率な衝撃吸収構造が実現で
きる。結果、衝撃に強い情報処理装置の更なる小型化を
可能にする。
【0169】また、ハードディスクドライブから引き出
される信号ケーブルをケース内に有し、ケース外側に信
号ケーブルのコネクタを配置して、信号ケーブルの長さ
を、信号ケーブル引き出し口からコネクタまでの沿面距
離よりも衝撃吸収保持体の最大変形量以上長くしたこと
により、ハードディスクドライブの着脱についての取付
けおよび取外し作業性の向上と、着脱し携帯や保存時に
も高い衝撃吸収構造を維持することができ、極めて有用
である。
【0170】また、本実施形態においては、樹脂製ケー
ス10或いはそれに相当する弾性体部材を上述の第1、
第2、および第3の実施形態にかかる衝撃吸収保持体と
衝撃過敏装置の間に設けることにより、本実施形態と同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる衝撃吸収保持
体を示す斜視図である。
【図2】図1に示した衝撃吸収保持体のII−II断面図で
ある。
【図3】図1に示した衝撃吸収保持体のIII−III断面図
である。
【図4】図1に示した衝撃吸収保持体に保持される衝撃
過敏装置の一例を示す斜視図である。
【図5】図4に示した衝撃過敏装置に、図1に示した衝
撃吸収保持体を装着して構成した衝撃吸収保持ユニット
を示す斜視図である。
【図6】図5に示した衝撃吸収保持ユニットのVI−VI断
面図である。
【図7】図5に示した衝撃吸収保持ユニットのVII−VII
断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる衝撃吸収保持
ユニットを示す斜視図である。
【図9】図8に示した衝撃吸収保持ユニットの組立方法
を示す説明図である。
【図10】図8に示した衝撃吸収保持ユニットの組立方
法において、図9に示した段階の次の段階を示す説明図
である。
【図11】図8に示した衝撃吸収保持ユニットの組立方
法において、図10に示した段階の次の段階を示す説明
図である。
【図12】図8に示した衝撃吸収保持ユニットの組立方
法において、図11に示した段階の次の段階を示す説明
図である。
【図13】本発明の第3の実施形態にかかる衝撃吸収保
持ユニットを示す斜視図である。
【図14】図13に示す衝撃吸収保持ユニットの分解斜
視図である。
【図15】図13に示す衝撃吸収保持ユニットに衝撃が
加わった時の状態の説明図である。
【図16】図15に示す矢視V部の拡大詳細図である。
【図17】本発明の第3の実施形態にかかる第2の衝撃
吸収保持ユニットを示す斜視図である。
【図18】図17に示す衝撃吸収保持ユニットの分解斜
視図である。
【図19】図17に示した衝撃吸収保持ユニットのXIX
−XIX断面図である。
【図20】本発明にかかる第4の実施形態にかかる衝撃
吸収保持ユニットの分解斜視図である。
【図21】図20に示した衝撃吸収保持ユニットの要部
断面図である。
【図22】図20に示した衝撃吸収保持ユニットに衝撃
が加わった時の状態の説明図である。
【図23】従来の衝撃吸収保持体で保持された記憶装置
ユニットが組み込まれた情報処理装置を示す説明図であ
る。
【図24】図23に示す記憶装置ユニットの分解展開図
である。
【図25】図23に示す情報処理装置において、側面方
向から衝撃を受けたときの記憶装置ユニットの状態を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
SAH 衝撃吸収保持体 SAHB、SAHBP、SAHB1、SAHB2、SA
HB1’、SAHB2’ 衝撃吸収保持ユニット S、S1〜S4 側壁 Tp、Tp1〜Tp4 上板 Bp、Bp1〜Bp4 下板 P、P1a、P1b、P2a、P2b、P3a、P3
b、P4a、P4b 突起部 Ra、Rb 凹部 1 筐体 2 主回路基板 3 ハードディスクドライブ 6 信号ケーブル 7 下ケース 8 上ケース 9a 金属製ケース 9b 蓋 9c 開口 10 樹脂製ケース 11 衝撃吸収保持体 11a、11b 凸部 11c 凹部 12a 金属製ケース 12b 金属製蓋 21 衝撃吸収保持体 21e 突出部 21h 開口 21s1、21s2 側壁 21r 凹部 22 カバー 31 衝撃吸収保持体 32 カバー
フロントページの続き (72)発明者 中山 雅之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 軽米 満昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森 猛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福川 義弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低硬度かつ低反発な特性を有し、衝撃によ
    る影響を受けやすい装置を包み込むようにはめ込んだ状
    態で、該装置を保持すると共に衝撃から保護する衝撃吸
    収保持体であって、 前記装置の外形より所定寸法だけ小さい形状に構成され
    た枠体と、 前記枠体の内壁面によって規定される、前記装置の外形
    に類似した形状を有する保持手段とを備え、 前記枠体を伸張させて、前記装置を該枠体の内壁面に密
    着した状態で前記保持手段内に収容し、 前記枠体が変形して、該収容された装置に外部から加え
    られる衝撃を吸収することを特徴とする衝撃吸収保持
    体。
  2. 【請求項2】 前記枠体は、硬度ASKER/FP30
    〜80のゲル状ポリスチレンで構成されることを特徴と
    する請求項1に記載の衝撃吸収保持体。
  3. 【請求項3】 前記枠体は、熱伝導性素材で構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収保持体。
  4. 【請求項4】 前記熱伝導性素材は、金属製フィラーを
    含有していることを特徴とする請求項3に記載の衝撃吸
    収保持体。
  5. 【請求項5】 前記枠体は、内部に向かって開口した、
    コの字状の断面形状を有する壁を環状に形成し、該保持
    手段は該コの字状断面形状によって規定されることを特
    徴とする請求項1に記載の衝撃吸収保持体。
  6. 【請求項6】 前記装置は、概ね平行な二面と、該二面
    に概ね垂直な複数の側面で規定される形状に構成され、 前記壁は、 前記装置の側面に対応する形状を有する側壁と、 前記側壁の上端部から概ね垂直な方向に第1の所定長さ
    だけ延在する上壁と、 前記側壁の下端部から概ね垂直な方向に第2の所定長さ
    だけ延在する下壁とを備え、 前記側壁、上壁、下壁によって、前記コの字状断面が形
    成されることを特徴とする請求項5に記載の衝撃吸収保
    持体。
  7. 【請求項7】 前記上壁の一部に所定深さを有する凹部
    を設けることを特徴とする請求項6に記載の衝撃吸収保
    持体。
  8. 【請求項8】 前記枠体の外壁面に突起部が形成され、
    前記突起部が変形して、該収容された装置に外部から加
    えられる衝撃を吸収することを特徴とする請求項1に記
    載の衝撃吸収保持体。
  9. 【請求項9】 前記突起部は、少なくとも前記側壁、上
    壁、および下壁の内のいずれかの上に設けることを特徴
    とする請求項8に記載の衝撃吸収保持体。
  10. 【請求項10】 前記突起部は、前記枠体の環状外周の
    少なくとも1方向に設けることを特徴とする請求項9に
    記載の衝撃吸収保持体。
  11. 【請求項11】 前記枠体に少なくとも1つ以上の開口
    が形成されることを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸
    収保持体。
  12. 【請求項12】 硬度および反発係数の何れかが異なる
    特性を有する2つ以上の素材で一体成形されることを特
    徴とする請求項1に記載の衝撃吸収保持体。
  13. 【請求項13】 前記素材は弾性体であり、インサート
    成形されることを特徴とする請求項12に記載の衝撃吸
    収保持体。
  14. 【請求項14】 さらに、前記保持手段内に収容された
    装置を包み込むケースとを備えることを特徴とする請求
    項1に記載の衝撃吸収保持体。
  15. 【請求項15】 さらに、前記ケースと係合する係合部
    を有する箱型のシャーシを備え、該ケースが該係合部に
    挿入されることを特徴とする請求項14に記載の衝撃吸
    収保持体。
  16. 【請求項16】 前記ケースはシート材を折り曲げて構
    成されることを特徴とする請求項14に記載の衝撃吸収
    保持体。
  17. 【請求項17】 前記ケースに開口を設けることを特徴
    とする請求項14に記載の衝撃吸収保持体。
  18. 【請求項18】 前記ケースは、前記装置を収納した衝
    撃吸収保持体と所定の大きさの空隙を生じるように形成
    され、該収容された装置に外部から衝撃が加えられた時
    には、該衝撃吸収保持体が該空隙に沿って変形すること
    で該衝撃を吸収することを特徴とする請求項14に記載
    の衝撃吸収保持体。
  19. 【請求項19】 前記装置と前記衝撃吸収保持体の間に
    配置される該衝撃吸収保持体とは硬度および反発係数の
    何れかが異なる特性を有する弾性体とを備え、該装置に
    かかる衝撃は該弾性体を介して該衝撃吸収保持体に伝達
    されることを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収保持
    体。
  20. 【請求項20】 低硬度かつ低反発な特性を有し、衝撃
    による影響を受けやすい装置を包み込むようにはめ込ん
    だ状態で、該装置を保持すると共に衝撃から保護する衝
    撃吸収保持体であって、 前記装置の外形より所定寸法だけ大きい形状に構成され
    た箱体と、 前記箱体の内壁面によって規定される、前記装置の外形
    に類似した形状を有する保持手段とを備える衝撃吸収保
    持体。
  21. 【請求項21】 前記箱体は、硬度ASKER/FP3
    0〜80のゲル状ポリスチレンで構成されることを特徴
    とする請求項20に記載の衝撃吸収保持体。
  22. 【請求項22】 前記箱体は、熱伝導性素材で構成され
    て、前記収容された装置から発生する熱を外部に逃がす
    ことを特徴とする請求項20に記載の衝撃吸収保持体。
  23. 【請求項23】 前記熱伝導性材質は、金属製フィラー
    を含有していることを特徴とする請求項22に記載の衝
    撃吸収保持体。
  24. 【請求項24】 前記箱体に少なくとも1つ以上の開口
    が形成されることを特徴とする請求項20に記載の衝撃
    吸収保持体。
  25. 【請求項25】 前記箱体は硬度および反発係数の何れ
    かが異なる特性を有する2つ以上の素材で一体成形され
    ることを特徴とする請求項20に記載の衝撃吸収保持
    体。
  26. 【請求項26】 前記素材は弾性体であり、インサート
    成形されることを特徴とする請求項25に記載の衝撃吸
    収保持体。
  27. 【請求項27】 さらに、前記保持手段内に収容された
    装置を包み込むケースとを備えることを特徴とする請求
    項20に記載の衝撃吸収保持体。
  28. 【請求項28】 前記ケースはシート材を折り曲げて構
    成されることを特徴とする請求項27に記載の衝撃吸収
    保持体。
  29. 【請求項29】 前記ケースは金属で構成されることを
    特徴とする請求項27に記載の衝撃吸収保持体。
  30. 【請求項30】 前記ケースに、開口が設けられること
    を特徴とする請求項27に記載の衝撃吸収保持体。
  31. 【請求項31】 さらに、前記装置と前記衝撃吸収保持
    体の間に配置される該衝撃吸収保持体とは硬度および反
    発係数の何れかが異なる特性を有する弾性体とを備え、
    該装置にかかる衝撃は該弾性体を介して該衝撃吸収保持
    体に伝達されることを特徴とする請求項20に記載の衝
    撃吸収保持体。
  32. 【請求項32】 前記弾性体は、硬度および反発係数の
    何れかが、前記衝撃吸収保持体のそれよりも大きいこと
    を特徴とする請求項31に記載の衝撃吸収保持体。
  33. 【請求項33】 前記弾性体は、前記装置に対向する面
    のうち、少なくとも1面を該装置の対向面よりも大きな
    面積を有することを特徴とする請求項32に記載の衝撃
    吸収保持体。
  34. 【請求項34】 前記弾性体は、前記保持手段に密着す
    ることを特徴とする請求項31に記載の衝撃吸収保持
    体。
  35. 【請求項35】 前記弾性体よりも高硬度なケースを備
    え、前記保持手段に収容された前記装置は該ケースに挿
    入されることを特徴とする請求項31に記載の衝撃吸収
    保持体。
  36. 【請求項36】 該高硬度のケースの外部に配置された
    コネクタと、該装置との接続に用いられる信号ケーブル
    の長さは、該装置の該信号ケーブルの引き出し口から該
    コネクタまでの沿面距離よりも衝撃吸収保持体の最大変
    形量以上長いことを特徴とする請求項35に記載の衝撃
    吸収保持体。
  37. 【請求項37】 前記ケースは、前記装置を収納した衝
    撃吸収保持体と所定の大きさの空隙を生じるように形成
    され、該収容された装置に外部から加えられた時には、
    該衝撃吸収保持体が該空隙に沿って変形することで該衝
    撃を吸収することを特徴とする請求項27に記載の衝撃
    吸収保持体。
  38. 【請求項38】 請求項1に記載の前記衝撃吸収保持体
    によって保持収容された前記装置が組み込まれた情報処
    理装置。
  39. 【請求項39】 請求項20に記載の前記衝撃吸収保持
    体によって保持収容された前記装置が組み込まれた情報
    処理装置。
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