JP2000148219A - 撮像装置を用いた工具補正量算出装置 - Google Patents

撮像装置を用いた工具補正量算出装置

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JP2000148219A
JP2000148219A JP10322156A JP32215698A JP2000148219A JP 2000148219 A JP2000148219 A JP 2000148219A JP 10322156 A JP10322156 A JP 10322156A JP 32215698 A JP32215698 A JP 32215698A JP 2000148219 A JP2000148219 A JP 2000148219A
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correction amount
calculating
cutting edge
turret
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JP10322156A
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Katsuteru Ono
勝照 小野
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DMG Mori Co Ltd
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Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工位置及びこれと180゜反対側の位置を除
いた位置で工具刃先を撮像し、その補正量を算出するこ
とができる工具補正量算出装置を提供する。 【解決手段】刃物台12に装着された工具Tのうち、加
工位置及びこれと180゜反対側の位置を除いた位置の
工具の刃先を撮像するように撮像装置16,17を配設
する。撮像された画像を処理して、所定位置を基準とし
た工具刃先のずれ量を算出する画像処理手段13を設
け、刃物台12の位置座標を検出する位置検出手段20
を設け、画像処理手段13により算出されたずれ量、及
び位置検出手段20により検出された刃物台12の位置
座標データを基に、工具Tが加工位置に割り出された際
の工具補正量を算出する補正量算出手段2を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC工作機械に用
いられる工具の補正量を算出する装置であって、撮像装
置を用いて工具の刃先位置を検出し、検出した刃先位置
から工具補正量を算出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械は、工具の移動軌跡などを
指令した加工プログラムに基き、数値制御を行いながら
工具刃先を移動させることによりワークを加工すること
ができるようになっている。そして、複数の工具を用い
る場合には、NC工作機械に装着した際の刃先位置が各
工具によって異なるため、各工具の刃先位置が加工座標
系において同一となるような工具補正量を算出し、この
工具補正量を基にして刃先位置を補正し、当該工具を移
動させるようにしている。
【0003】したがって、工具を新たにNC工作機械に
装着する際には、当該工具の工具補正量を算出する必要
があり、かかる工具補正量を算出する装置の一つとし
て、上述した撮像装置(例えば、CCDカメラ)を用い
たものがある。以下、図6乃至図8に基づいて、CCD
カメラを用いた従来の工具補正量算出装置について説明
する。尚、図6乃至図8にはこれをNC立旋盤に適用し
た例を示している。
【0004】図6は、CCDカメラを用いた工具補正量
算出装置の概略構成を示すブロック図であるが、同図に
示すように、この工具補正量算出装置11は、数値制御
装置19と、この数値制御装置19内に組み込まれた位
置算出手段20及び補正量算出手段21と、画像処理装
置13と、CCDカメラ用のモニタ14と、カメラ切換
装置15と、低倍率のCCDカメラ16及び高倍率のC
CDカメラ17と、バックライト18とを備えている。
尚、図中、12はタレット、Tはタレット12に装着さ
れた工具であり、Wはワーク、CはワークWを把持する
チャックである。
【0005】前記バックライト18は前記CCDカメラ
16,17の撮像方向にこれと対峙するように設けら
れ、このCCDカメラ16,17とバックライト18と
の間に前記工具Tの刃先を置くことにより、当該工具T
の刃先がCCDカメラ16,17によって撮像され、撮
像された画像データがカメラ切換装置15に入力され
る。
【0006】カメラ切換装置15には前記画像処理装置
13を介して前記数値制御装置19から切換指令が入力
され、カメラ切換装置15はこの切換指令を受けて、前
記CCDカメラ16,17により撮像された画像データ
のうち一方の画像データを画像処理装置13に出力す
る。
【0007】画像処理装置13は、入力された画像デー
タをモニタ14に出力してその画像を表示させるととも
に、CCDカメラ17により撮像された画像データを処
理して、画像中の所定位置を基準とした前記工具Tの刃
先位置(ずれ量)を算出し、当該ずれ量を補正量算出手
段21に出力する。尚、上述したように、前記CCDカ
メラ16は低倍率のカメラであり、このCCDカメラ1
6により撮像され、モニタ14に表示された工具Tの刃
先位置を確認しながら、当該工具Tの刃先をCCDカメ
ラ17の視野領域内に導いた後、このCCDカメラ17
により当該工具Tの刃先を撮像する。
【0008】前記数値制御装置19は、駆動軸に関する
数値制御など、工作機械の各部を制御するものであり、
上述した位置算出手段20及び補正量算出手段21がこ
の数値制御装置19内に組み込まれている。位置算出手
段20は、各駆動軸に設けられたエンコーダ(図示せ
ず)から随時入力されるタレット12の位置データを基
に、機械座標系における当該タレット12の位置座標を
随時算出しており、算出された位置座標を随時補正量算
出手段21に入力するようになっている。そして、補正
量算出手段21は、位置算出手段20から入力されたタ
レット12の位置座標及び前記画像処理装置13から入
力されたずれ量を基に工具補正量を算出する。
【0009】次に、画像処理装置13におけるずれ量の
算出、並びに補正量算出手段21における工具補正量の
算出について、図7及び図8に基づき説明する。
【0010】まず、タレット12に装着した工具Tのう
ち任意の基準工具T0を加工位置に割り出した後、この
タレット12を移動させて工具T0をワークWに近づ
け、当該工具T0によりワークWの端面を切削する。こ
のとき、上述したように、機械座標系におけるタレット
12の位置座標が随時位置算出手段20から補正量算出
手段21に入力されており、補正量算出手段21は、入
力されたタレット12の位置座標を基に、タレット12
が機械原点位置(図7において2点鎖線で示した位置)
から加工位置まで移動した際の移動量を算出し、当該タ
レット12が機械原点位置にあるときの、工具T0の加
工座標系(加工原点G)における刃先位置(Z軸方向の
位置データ)を算出する。具体的には、図7に示したZ
0が、タレット12が機械原点位置にあるときの、工具
0の加工座標系における刃先位置データとなる。
【0011】ついで、前記工具T0を用いて前記ワーク
Wの外周面を切削するとともに、加工したワークWの外
径寸法XWを測定し、測定した外径寸法XWを補正量算出
手段21に入力する。補正量算出手段21は、上述のよ
うにして位置算出手段20から随時入力される、機械座
標系におけるタレット12の位置データ(X軸方向の位
置データ)及び前記ワークWの外径寸法XWを基に、タ
レット12が機械原点位置にあるときの、工具T0の加
工座標系(加工原点G)における刃先位置(X軸方向の
位置データ)を算出する。具体的には、タレット12が
機械原点位置から加工位置まで移動した際の移動量にワ
ークWの外径寸法XWを加算した量、即ち、図7に示し
たX0が、タレット12が機械原点位置にあるときの、
工具T0の加工座標系における刃先位置データとなる。
【0012】そして、前記補正量算出手段21は、以上
のようにして算出した加工座標系における基準工具T0
の刃先位置データX0,Z0を基準工具T0についての工
具補正量として数値制御装置19内の記憶部に記憶させ
る。
【0013】ついで、基準工具T0の刃先をCCDカメ
ラ17の視野領域(画像領域)S内に移動させ、これを
当該視野領域S内に設定した基準位置(以下、「カメラ
原点」という)Pに合わせる。
【0014】補正量算出手段21は、機械座標系の位置
データを基に、タレット12が機械原点位置からカメラ
原点P位置まで移動した際のX,Z軸方向の移動量△X
,△Zを算出し、タレット12が機械原点位置にあ
るときの加工座標系の刃先位置データX,Zから、
算出した移動量△X,△Zをそれぞれ減算して、基
準工具T0の刃先が前記カメラ原点Pにあるときの加工
座標系における当該刃先位置データを算出し、即ち、前
記カメラ原点Pの加工座標系における位置を算出し、こ
れを記憶する。具体的には、図7に示したXP,ZPが、
加工座標系におけるカメラ原点Pの位置データとなる。
【0015】ついで、タレット12を旋回させて他の工
具T1を加工位置に割り出し、この工具T1の刃先が前記
CCDカメラ17の視野領域S内に入るように当該工具
1を移動させる。これにより、前記視野領域S内の画
像データが前記カメラ切換装置15を介して前記画像処
理装置13に入力される。
【0016】画像処理装置13は入力された画像データ
を処理して刃先に対応した画素を検出し、当該画素の前
記カメラ原点Pからの離隔距離を算出する。即ち、前記
カメラ原点Pを中心としてX,Z軸に平行に設定された
座標軸と刃先に対応した画素との間に存在する画素数を
X,Z軸の各軸方向についてカウントし、カウントした
画素数に1画素あたりの平均実寸法を乗じて、前記離隔
距離を算出する。具体的には、図8に示した、X軸方向
の離隔距離ΔXP及びZ軸方向の離隔距離ΔZPを算出す
る。尚、ΔXPは直径に対応したもの、即ち、実寸法を
2倍したものとして表わされる。そして、このようにし
て、算出された離隔距離ΔXP,ΔZPが画像処理装置1
3から補正量算出手段21に入力され、当該補正量算出
手段21に記憶される。尚、上記1画素あたりの平均実
寸法は、前記視野領域Sのタテ,ヨコの実寸法をそれぞ
れタテ,ヨコの画素数で除算することにより算出するこ
とができる。
【0017】補正量算出手段21は、工具T1の刃先が
前記視野領域S内にあるときの機械座標系におけるタレ
ット12のX,Z軸方向の位置データを基に、その機械
原点からの移動量、即ち、図8に示したΔX1,ΔZ1
算出し、記憶する。尚、ΔX 1は直径に対応したもの、
即ち、実寸法を2倍したものとして表わされる。
【0018】ついで、補正量算出手段21は、算出され
た加工座標系におけるカメラ原点Pの位置データXP
P、離隔距離ΔXP,ΔZP及び移動距離ΔX1,ΔZ1
をそれぞれ合計して、タレット12が機械原点にあると
きの加工座標系における工具T 1の刃先位置データ、即
ち、図8に示したX1,Z1を算出する。そして、補正量
算出手段21はこの位置データX1,Z1を工具T1につ
いての工具補正量として数値制御装置19内の記憶部に
記憶させる。
【0019】以後、同様の処理を繰返すことにより、タ
レット12に装着された全ての工具について、その工具
補正量を算出することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現在、NC
工作機械の分野では、設置面積の小さいコンパクトなも
のが求められており、余分な空間を極力排除した設計が
なされている。このため、このようにコンパクトに設計
された、例えば、上述のNC立旋盤にあっては、スペー
ス上の問題から、加工位置に割り出された工具の刃先を
撮像し得る位置に、CCDカメラを設置することができ
ないという問題を生じていた。
【0021】このような状況の下、加工位置に限られな
い位置で工具刃先を撮像し、しかもその補正量を正確に
算出することのできる工具補正量算出装置が従来から求
められている。
【0022】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あって、加工位置及びこれと180゜反対側の位置を除
いた位置で工具刃先を撮像し、その補正量を算出するこ
とができる工具補正量算出装置の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するための本発明は、NC工作機械の刃物台に装着
された工具の工具補正量を算出する装置であって、前記
刃物台に装着された工具のうち、加工位置にある工具、
及び前記刃物台の回転中心を中心として該加工位置にあ
る工具と180゜反対側に位置する工具以外の工具の刃
先を撮像するように配設された撮像装置と、前記撮像装
置により撮像された画像を処理して、所定位置を基準と
した前記工具刃先のずれ量を算出する画像処理手段と、
対象工具が撮像位置にあるときの刃物台の座標位置を検
出する位置検出手段と、前記画像処理手段により算出さ
れたずれ量、及び前記位置検出手段により検出された刃
物台の座標位置データを基に、前記対象工具が加工位置
に割り出されたときに使用される前記工具補正量を算出
する補正量算出手段とを設けて構成したことを特徴とす
るものである。
【0024】この発明によれば、加工位置にある工具、
及び前記刃物台の回転中心を中心として該加工位置にあ
る工具と180゜反対側に位置する工具以外の工具の刃
先が撮像装置により撮像され、撮像された画像から所定
位置を基準とした前記工具刃先のずれ量が画像処理手段
により算出される。
【0025】そして、前記画像処理手段により算出され
たずれ量、及び前記位置検出手段により検出された刃物
台の座標位置データを基に、前記対象工具が加工位置に
割り出された際の工具補正量が補正量算出手段によって
算出される。
【0026】このようにこの発明によれば、加工位置及
びこれと180゜反対側の位置以外の位置にある工具を
撮像してその補正量を算出することができるので、コン
パクトに設計され、加工位置及びこれと180゜反対側
の位置にある工具を撮像し得る位置に撮像装置を設置す
ることのできない工作機械においても、撮像装置を用い
た、正確且つ平易な工具補正量の算出を行うことができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。図1は、本実施形
態に係る工具補正量算出装置の概略構成を示した平面図
である。また、図3及び図5は工具補正量の算出手順を
説明するための平面図であり、図2及び図4はそれぞれ
その矢示A方向から見た正面図である。
【0028】尚、図1に示すように、本例の工具補正量
算出装置1は、上述した従来の工具補正量算出装置11
におけると同様に、NC立旋盤にこれを適用したもので
あり、加工位置にある工具、及びタレット12の回転中
心を中心としてこの加工位置にある工具と180゜反対
側に位置する工具以外の工具Tの刃先を撮像するよう
に、CCDカメラ16,17及びバックライト18を配
設した構成、並びに、補正量算出手段19に代えてこれ
と工具補正量の算出手法が異なる補正量算出手段2を設
けた構成が従来の工具補正量算出装置11の構成と異な
る。従って、従来の工具補正量算出装置11と同じ構成
部分については同一の符号を付してその詳しい説明を省
略する。
【0029】上述した如く、本例の工具補正量算出装置
1を構成するCCDカメラ16,17及びバックライト
18は、加工位置にある工具、及びタレット12の回転
中心を中心としてこの加工位置にある工具と180゜反
対側に位置する工具以外の工具Tの刃先を撮像する位置
に配設されており、補正量算出手段2は、画像処理装置
13により算出されたずれ量及び位置算出手段20によ
り算出されたタレット12の位置座標を基に、前記工具
Tが加工位置に割り出されたときの工具補正量を算出す
る。以下、図2乃至図5に基づき、補正量算出手段2に
おいて実行される工具補正量の算出手順を、画像処理装
置13において実行されるずれ量の算出手順を含めて説
明する。
【0030】まず、上述した従来例におけると同様にし
て、タレット12に装着した工具Tのうち任意の基準工
具T0を加工位置に割り出した後、このタレット12を
移動させて工具T0をワークWに近づけ、当該工具T0
よりワークWの端面を切削する。このとき、機械座標系
におけるタレット12の位置座標が位置算出手段20か
ら補正量算出手段2に随時入力されており、補正量算出
手段2は、入力されたタレット12の位置座標を基に、
タレット12が機械原点位置(図2において2点鎖線で
示した位置)から加工位置まで移動した際の移動量を算
出し、タレット12が機械原点位置にあるときの、工具
0の加工座標系(加工原点G)における刃先位置(Z
軸方向の位置データ)を算出する。具体的には、図2に
示したZ 0が、タレット12が機械原点位置にあるとき
の、工具T0の加工座標系における刃先位置データとな
る。
【0031】ついで、前記工具T0を用いて前記ワーク
Wの外周面を切削するとともに、加工したワークWの外
径寸法XWを測定し、測定した外径寸法XWを補正量算出
手段2に入力する。補正量算出手段2は、位置算出手段
20から随時入力される、機械座標系におけるタレット
12の位置データ(X軸方向の位置データ)及び前記ワ
ークWの外径寸法XWを基に、タレット12が機械原点
位置にあるときの、工具T0の加工座標系(加工原点
G)における刃先位置(X軸方向の位置データ)を算出
する。具体的には、タレット12が機械原点位置から加
工位置まで移動した際の移動量にワークWの外径寸法X
Wを加算した量、即ち、図3に示したX0が、タレット1
2が機械原点位置にあるときの当該工具T0の加工座標
系における刃先位置データとなる。
【0032】そして、前記補正量算出手段2は、以上の
ようにして算出した加工座標系における基準工具T0
刃先位置データX0,Z0を、基準工具T0についての工
具補正量として数値制御装置19内の記憶部に記憶させ
る。
【0033】ついで、タレット12を回転させて基準工
具T0をCCDカメラ16,17により撮像可能な位
置、即ち、図3に示すように、タレット12の回転中心
を中心として加工位置から角度αだけ回転した位置に割
り出した後、基準工具T0の刃先をCCDカメラ17の
視野領域(画像領域)S内に移動させ、これを視野領域
S内に設定した基準位置(以下、「カメラ原点」とい
う)Pに合わせる。尚、このときのタレット12の機械
座標系における位置Bを、以下「撮像基準位置」とい
う。
【0034】次に、補正量算出手段2は、機械座標系の
位置データを基に、タレット12が機械原点位置から撮
像基準位置Bまで移動した際のX,Z軸方向の移動量
△X ,△Zを算出する。そして、タレット12が機
械原点位置にあるときの加工座標系の刃先位置データX
,Zから、算出した移動量△X,△Zをそれぞ
れ減算して、撮像基準位置Bにある基準工具T0が加
工位置に割り出された際の加工座標系における刃先位置
データを算出する。即ち、タレット12の回転中心を中
心として、前記カメラ原点Pを加工位置まで回転させた
ときの加工座標系における位置P(以下、「カメラ仮
想原点」という)の位置座標を算出し、これを記憶す
る。具体的には、図2及び図3に示したXP1,Z
P1が、加工座標系におけるカメラ仮想原点Pの位置
データとなる。
【0035】ついで、図4及び図5に示すように、タレ
ット12を旋回させて他の工具T1を撮像可能な位置に
割り出し、この工具T1の刃先が前記CCDカメラ17
の視野領域S内に入るような撮像位置Bに当該工具T
1を移動させる。これにより、前記視野領域S内の画像
データが前記カメラ切換装置15を介して前記画像処理
装置13に入力される。
【0036】画像処理装置13は入力された画像データ
を処理して刃先に対応した画素を検出し、当該画素の前
記カメラ原点Pからの離隔距離を算出する。具体的に
は、図4及び図5に示した、離隔距離ΔXP1及びΔZ
P1を算出する。尚、ΔXP1は直径に対応したもの、即
ち、実寸法を2倍したものとして表わされる。そして、
このようにして、算出された離隔距離ΔXP1,ΔZP1
が画像処理装置13から補正量算出手段2に入力され、
当該補正量算出手段2に記憶される。
【0037】補正量算出手段2は、撮像位置Bにある
ときの機械座標系におけるタレット12のX,Z軸方向
の位置データを基に、その機械原点からの移動量、即
ち、図4及び図5に示したΔX1,ΔZ1を算出し、記憶
する。尚、ΔX1は直径に対応したもの、即ち、実寸法
を2倍したものとして表わされる。
【0038】ついで、補正量算出手段2は、前記移動量
ΔXから移動量ΔX1を減算して、基準撮像位置B
からの撮像位置Bの位置ずれ量ΔXを算出する。そ
して、補正量算出手段2は、この位置ずれ量ΔX及び
前記ずれ量ΔXP1を基に、タレット12が撮像基準位
置Bにあるときの、カメラ原点Pから工具Tの刃先
までのずれ量ΔXを次式により算出する。即ち、 ΔX=(ΔX・cosθ+ΔXP1) である。
【0039】次に、補正量算出手段2は、得られたずれ
量ΔX,ΔZP1、カメラ仮想原点Pの位置データ
P1,ZP1、移動量ΔX1,ΔZ及び位置ずれ量Δ
を基に工具補正量X,Zを次式により算出す
る。即ち、 X=XP1+ΔX+ΔX+ΔX1=XP1+ΔX
+ΔX =ZP1+ΔZP1+ΔZ である。そして、補正量算出手段2は、算出した工具補
正量X1,Z1を工具T1についての工具補正量として数
値制御装置19内の記憶部に記憶させる。
【0040】以後、同様の処理を繰返すことにより、タ
レット12に装着された全ての工具について、その工具
補正量を算出することができる。
【0041】このように、この工具補正量算出装置1に
よれば、加工位置及びこれと180゜反対側の位置以外
の位置にある工具を撮像してその補正量を算出すること
ができる。従って、コンパクトに設計され、加工位置及
びこれと180゜反対側の位置にある工具を撮像し得る
位置にCCDカメラ16,17等を設置することのでき
ない工作機械においても、CCDカメラ16,17を用
いた、正確且つ平易な工具補正量の算出を行うことがで
きる。
【0042】以上本発明の一実施形態について説明した
が、本発明の具体的な態様がこれに限られるものでない
ことは言うまでもなく、例えば、本例の工具補正量算出
装置1を適用し得る工作機械、補正量の算出手法などは
本例のものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る工具補正量算出装置の
概略構成を一部ブロック図で示す平面図である。
【図2】本実施形態に係る工具補正量の算出手順を説明
するための正面図であり、図3における矢示A方向から
見た正面図である。
【図3】本実施形態に係る工具補正量の算出手順を説明
するための平面図である。
【図4】本実施形態に係る工具補正量の算出手順を説明
するための正面図であり、図5における矢示A方向から
見た正面図である。
【図5】本実施形態に係る工具補正量の算出手順を説明
するための平面図である。
【図6】従来の工具補正量算出装置の概略構成を一部ブ
ロック図で示す平面図である。
【図7】従来の工具補正量の算出手順を説明するための
正面図である。
【図8】従来の工具補正量の算出手順を説明するための
正面図である。
【符号の説明】
1 工具補正量算出装置 2 補正量算出手段 11 工具補正量算出装置 12 タレット 13 画像処理装置 14 モニタ 15 カメラ切換装置 16 低倍率のCCDカメラ 17 高倍率のCCDカメラ 18 バックライト 19 数値制御装置 20 位置算出手段 21 補正量算出手段 W ワーク T 工具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC工作機械の刃物台に装着された工具
    の刃先位置を検出し、その工具補正量を算出する装置で
    あって、 前記刃物台に装着された工具のうち、加工位置にある工
    具、及び前記刃物台の回転中心を中心として該加工位置
    にある工具と180゜反対側に位置する工具以外の工具
    の刃先を撮像するように配設された撮像装置と、 前記撮像装置により撮像された画像を処理して、所定位
    置を基準とした前記工具刃先のずれ量を算出する画像処
    理手段と、 前記刃物台の位置座標を検出する位置検出手段と、 前記画像処理手段により算出されたずれ量、及び前記位
    置検出手段により検出された刃物台の位置座標データを
    基に、前記工具が加工位置に割り出されたときに使用さ
    れる前記工具補正量を算出する補正量算出手段とを設け
    て構成したことを特徴とする撮像装置を用いた工具補正
    量算出装置。
JP10322156A 1998-11-12 1998-11-12 撮像装置を用いた工具補正量算出装置 Withdrawn JP2000148219A (ja)

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JP10322156A JP2000148219A (ja) 1998-11-12 1998-11-12 撮像装置を用いた工具補正量算出装置

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