JP2000000740A - Ccdカメラを用いた工具補正量算出方法 - Google Patents

Ccdカメラを用いた工具補正量算出方法

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JP2000000740A
JP2000000740A JP10164778A JP16477898A JP2000000740A JP 2000000740 A JP2000000740 A JP 2000000740A JP 10164778 A JP10164778 A JP 10164778A JP 16477898 A JP16477898 A JP 16477898A JP 2000000740 A JP2000000740 A JP 2000000740A
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ccd camera
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Katsuteru Ono
勝照 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズの歪みによる画像の歪みを考慮し、CC
Dカメラを用いて精度良く工具補正量を算出することが
できる工具補正量算出方法を提供する。 【解決手段】CCDカメラを用いて工具刃先を撮像した
後、得られた画像を処理して画像中における工具の刃先
位置を算出し、ついで算出された刃先位置から工具補正
量を算出する。CCDカメラのレンズによって生じる画
像の歪み量を予め測定し、測定した画像歪み量を基に刃
先位置を較正し、ついで較正された刃先位置に基づいて
工具補正量を算出する。画像の歪みによる影響を緩和し
た精度の高い工具補正量を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC工作機械に用
いられる工具の補正量を算出する方法であって、CCD
カメラを用いて工具の刃先位置を検出し、検出した刃先
位置から工具補正量を算出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械においては、工具の移動軌
跡などを指令した加工プログラムに基づいて、数値制御
を行いながら工具刃先を移動させることによりワークを
加工することができる。そして、複数の工具を用いる場
合には、各工具をNC工作機械に装着した際の、その刃
先位置が各工具によって異なるため、各工具の刃先位置
が加工座標系において同一となるような工具補正量を算
出し、この工具補正量を基にして当該工具の刃先位置を
補正し、当該工具を移動させるようにしている。
【0003】したがって、工具を新たにNC工作機械に
装着する際には、当該工具の工具補正量を算出する必要
があり、かかる工具補正量を算出する方法の一つとし
て、上述したCCDカメラを用いたものがある。以下、
図2乃至図4に基づいて、CCDカメラを用いた従来の
工具補正量算出方法について説明する。尚、図2乃至図
4にはNC旋盤に適用した例を示している。
【0004】図2は、CCDカメラを用いた工具補正量
算出装置の概略構成を示すブロック図であるが、同図に
示すように、この工具補正量算出装置1は、数値制御装
置2と、画像処理装置7と、CCDカメラ用のモニタ8
と、カメラ切換装置9と、低倍率のCCDカメラ10及
び高倍率のCCDカメラ11と、バックライト12とか
らなる。尚、図中、3はタレットであり、Tはタレット
3に装着された工具である。
【0005】前記バックライト12は前記CCDカメラ
10,11の撮像方向にこれと対峙するように設けら
れ、このCCDカメラ10,11とバックライト12と
の間に前記工具Tの刃先を置くことにより、当該工具T
の刃先がCCDカメラ10,11によって撮像され、撮
像された画像データがカメラ切換装置9に入力される。
【0006】カメラ切換装置9には前記画像処理装置7
を介して前記数値制御装置2から切換指令が入力され、
カメラ切換装置9はこの切換指令を受けて、前記CCD
カメラ10,11により撮像された画像データのうち一
方の画像データを画像処理装置7に出力する。
【0007】画像処理装置7は、入力された画像データ
をモニタ8に出力してその画像を表示させるとともに、
CCDカメラ11により撮像された画像データを処理し
て、画像中の所定位置を基準とした前記工具Tの刃先位
置を算出し、当該刃先位置データを数値制御装置2に出
力する。尚、上述したように、前記CCDカメラ10は
低倍率のカメラであり、このCCDカメラ10により撮
像され、モニタ8に表示された工具Tの刃先を確認しな
がら、当該工具Tの刃先をCCDカメラ11の視野領域
内に導いた後、このCCDカメラ11により当該工具T
の刃先を撮像する。
【0008】前記数値制御装置2は、工作機械の駆動軸
に関する数値制御など、工作機械の各部を制御するもの
であり、各駆動軸に設けられたエンコーダからタレット
3の絶対機械座標系における現在位置が入力されるよう
になっており、このエンコーダから入力されたタレット
3の位置データ及び前記画像処理装置7から入力された
刃先位置データを基に工具補正量を算出する演算処理部
を備えている。
【0009】次に、画像処理装置7における刃先位置の
算出処理、並びに数値制御装置2の演算処理部における
工具補正量の算出処理について、図3及び図4に基づき
説明する。
【0010】まず、タレット3に装着した工具Tのうち
任意の基準工具T0 を加工位置に割り出し、タレット3
を移動させて工具T0 をワークWに近づけ、当該工具T
0 によりワークWの端面を切削し、機械座標系における
タレット3のこの位置データ(Z軸方向の位置データ)
を数値制御装置2に記憶させる。数値制御装置2の演算
処理部はタレット3が機械原点位置にあるときの当該工
具T0 の加工座標系(加工原点G)における刃先位置
(Z軸方向の位置データ)を算出する。具体的には、図
3に示したZ0 が、タレット3が機械原点位置にあると
きの当該工具T0の加工座標系における刃先位置データ
となる。
【0011】ついで、前記ワークWの外周面を切削し、
機械座標系におけるタレット3のこの位置データ(X軸
方向の位置データ)を数値制御装置2に記憶させるとと
もに、加工したワークWの外径寸法XW を測定し、測定
した外径XW を数値制御装置2に入力して記憶させる。
そして、数値制御装置2の演算処理部は前記加工位置に
おけるタレット3の位置データに前記ワークWの外径X
W を加算して、タレット3が機械原点位置にあるときの
当該工具T0 の加工座標系(加工原点G)における刃先
位置(X軸方向の位置データ)を算出する。具体的に
は、図3に示したX0 が、タレット3が機械原点位置に
あるときの当該工具T0 の加工座標系における刃先位置
データとなる。
【0012】そして、前記演算処理部は、以上のように
して算出した加工座標系における基準工具T0 の刃先位
置データX0 ,Z0 を当該基準工具T0 についての工具
補正量として数値制御装置2に記憶させる。ついで、当
該基準工具T0 の刃先をCCDカメラ11の視野領域
(画像領域)S内に移動させ、これを当該視野領域S内
に設定した基準位置(以下、「カメラ原点」という)P
に合わせる。そして、基準工具T0 の刃先がこのカメラ
原点Pにあるときの、タレット3の機械座標系における
位置データ(X,Z軸方向の位置データ)を数値制御装
置2に記憶させる。
【0013】数値制御装置2の演算処理部は、機械原点
におけるタレット3のX,Z軸方向の加工座標系におけ
る刃先位置データから前記カメラ原点Pにおけるタレッ
ト3のX,Z軸方向の機械座標系における位置データを
それぞれ加算して、基準工具T0 の刃先が前記カメラ原
点Pにあるときの加工座標系における当該刃先の位置デ
ータを算出し、即ち、前記カメラ原点Pの加工座標系に
おける位置を算出し、これを数値制御装置2に記憶させ
る。具体的には、図3に示したXP ,ZP が、加工座標
系におけるカメラ原点Pの位置データとなる。
【0014】ついで、タレット3を旋回させて他の工具
1 を加工位置に割り出し、この工具T1 の刃先が前記
CCDカメラ11の視野領域S内に入るように当該工具
1を移動させる。これにより、前記視野領域S内の画
像データが前記カメラ切換装置9を介して前記画像処理
装置7に入力される。また、この位置にあるタレット3
の機械座標系における位置データが数値制御装置2に入
力され記憶される。
【0015】画像処理装置7は入力された画像データを
処理して刃先に対応した画素を検出し、当該画素の前記
カメラ原点Pからの離隔距離を算出する。即ち、前記カ
メラ原点Pを中心としてX,Z軸に平行に設定された座
標軸と刃先に対応した画素との間に存在する画素数を
X,Z軸の各軸方向についてカウントし、カウントした
画素数に1画素あたりの平均実寸法を乗じて、前記離隔
距離を算出する。具体的には、図4に示した、X軸方向
の離隔距離ΔXP 及びZ軸方向の離隔距離ΔZPを算出
する。尚、ΔXP は直径に対応したもの、即ち、実寸法
を2倍したものとして表わされる。そして、このように
して、算出された離隔距離ΔXP ,ΔZPが画像処理装
置7から数値制御装置2に入力され、当該数値制御装置
2に記憶される。尚、上記1画素あたりの平均実寸法
は、前記視野領域Sのタテ,ヨコの実寸法をそれぞれタ
テ,ヨコの画素数で除算することにより算出することが
できる。
【0016】数値制御装置2の演算処理部は、工具T1
の刃先が前記視野領域S内にあるときの機械座標系にお
けるタレット3のX,Z軸方向の位置データから図4に
示したΔX1 ,ΔZ1 を算出し、数値制御装置2に記憶
させる。尚、ΔX1 は直径に対応したもの、即ち、実寸
法を2倍したものとして表わされる。
【0017】ついで、前記演算処理部は、記憶された加
工座標系におけるカメラ原点Pの位置データXP ,Z
P 、離隔距離ΔXP ,ΔZP 及び移動距離ΔX1 ,ΔZ
1 を合計して、タレット3が機械原点にあるときの加工
座標系における工具T1 の刃先位置データ、即ち、図4
に示したX1 ,Z1 を算出する。そして、演算処理部は
この位置データX1 ,Z1 を工具T1 についての工具補
正量として数値制御装置2に記憶させる。
【0018】以後、同様の処理を繰返すことにより、タ
レット3に装着された全ての工具について、その工具補
正量を算出することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CCDカメ
ラを用いた上述の工具補正量算出方法においては、次の
ような問題が存在した。
【0020】前記CCDカメラ11により撮像された画
像の倍率は、全ての画像領域において一定ではなく、C
CDカメラ11に備えられたカメラレンズの歪みによっ
て、前記画像領域の各部においてそれぞれ異なってい
る。即ち、1画素についての実寸法は画像領域内の各画
素ごとに異なったものとなっている。
【0021】したがって、画素数をカウントし、カウン
トされた画素数に1画素あたりの平均実寸法を乗じるこ
とによって算出される前記カメラ原点Pと工具刃先位置
との間の離隔距離ΔXP ,ΔZP は、画像領域(視野領
域)S内の工具刃先位置によって、実際の離隔距離とは
異なったものとなっており、かかる実際の寸法と異なっ
た離隔距離ΔXP ,ΔZP を用いて算出した工具補正量
も誤差を含んだものとなっている。
【0022】そして、このように誤差を含んだ工具補正
量を用いて加工を行うと、ワークWの加工精度を所望の
ものとすることができないとういう問題を生じるのであ
る。つまり、各工具刃先をカメラ原点Pに位置させた状
態でその刃先位置を測定する必要があり、視野領域S内
に刃先を入れさえすればどの位置ででも測定できるとい
うCCDカメラの利点を生かすことができないという問
題が生じるのである。
【0023】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あって、カメラレンズの歪みに帰因した画像の歪みを考
慮し、CCDカメラを用いて精度良く工具補正量を算出
することができる工具補正量算出方法の提供を目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するための本発明の請求項1に係る発明は、NC工
作機械に用いられる工具の工具補正量を算出する方法で
あって、CCDカメラを用いて工具刃先を撮像した後、
得られた画像を処理して該画像中における前記工具の刃
先位置を算出し、ついで算出された刃先位置から前記工
具補正量を算出する方法において、前記CCDカメラの
レンズによって生じる画像の歪み量を予め測定し、測定
された画像歪み量を基に前記刃先位置を較正し、ついで
較正された刃先位置に基づいて前記工具補正量を算出す
ることを特徴とするものである。
【0025】上述したように、CCDカメラにより撮像
された画像の倍率は全ての画像領域において一定ではな
く、CCDカメラに備えられたカメラレンズの歪みによ
り、前記画像領域の各部においてそれぞれ異なってお
り、1画素についての実寸法が画像領域内の各画素ごと
に異なったものとなっている。
【0026】したがって、画像中における工具の刃先位
置を算出するにあたり、基準位置と工具刃先位置との間
に存在する画素数をカウントし、カウントされた画素数
に1画素あたりの平均実寸法を乗じることにより、前記
工具の刃先位置、即ち、工具刃先の前記基準位置からの
離隔距離を算出すると、1画素についての実寸法が画像
領域内の各画素ごとに異なっていることから、算出され
た前記離隔距離が実際の距離とは異なったものとなり、
かかる実際の寸法と異なった離隔距離を用いて算出した
工具補正量も誤差を含んだものとなる。
【0027】この発明によれば、CCDカメラのレンズ
によって生じる画像の歪み量を予め測定し、測定された
画像歪み量を基に前記刃先位置を較正し、ついで較正さ
れた刃先位置に基づいて前記工具補正量を算出するよう
にしているので、画像の歪みによる影響を緩和した精度
の高い工具補正量を求めることができる。
【0028】そして、前記画像歪み量を測定するにあた
っては、請求項2に係る発明のようにしてこれを測定す
ることができる。即ち、請求項2に係る発明は、NC工
作機械に用いられる工具の工具補正量を算出する方法の
発明であって、CCDカメラを用いて工具刃先を撮像し
た後、得られた画像を処理して該画像中における前記工
具の刃先位置を算出し、ついで算出された刃先位置から
前記工具補正量を算出する方法において、前記CCDカ
メラにより撮像された画像領域を複数の領域に分割する
とともに、前記CCDカメラのレンズによって生じる、
前記各領域における画像の歪み量を予め測定し、前記複
数の領域のうち前記工具刃先が位置する領域における前
記画像歪み量を基に前記刃先位置を較正し、ついで較正
された刃先位置に基づいて前記工具補正量を算出するこ
とを特徴とするものである。
【0029】このようにすれば、CCDカメラにより撮
像された画像領域の各部における画像歪み量を最も効率
よく、しかも実用的な範囲内で測定することができる。
尚、上記画像領域の分割は、これを細かく分割すればす
るほど、算出される工具補正量の精度を高めることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
に係る工具補正量の算出方法について添付図面に基づき
説明する。尚、本例に係る工具補正量算出方法は、上述
の従来例と同様に、図2に示した各装置を用いて行うも
のであり、図4に示した工具刃先(工具T1 )のカメラ
原点Pからの離隔距離ΔXP ,ΔZP を画像歪み量に応
じて較正した後、較正した離隔距離ΔXP ,ΔZP を基
に工具補正量を算出する点が従来例と異なるものであ
る。したがって、従来の工具補正量の算出工程と同じ工
程についてはその詳しい説明を省略する。また、本例で
はCCDカメラのレンズに、直径が2/3インチ、焦点
距離が35mmのものを用いた。
【0031】まず、上述した従来の工具補正量算出方法
におけると同様にして、基準工具T 0 を用いて加工座標
系におけるカメラ原点Pの位置データXP ,ZP を算出
し、数値制御装置2に記憶する。
【0032】次に、図1に示すように、モニタ8に表示
されるCCDカメラ11の視野領域、即ち、CCDカメ
ラ11により撮像される画像領域Sが9分割されるよう
に各領域を設定する。本例では、1辺の長さLが16m
m四方の前記画像領域Sを有するCCDカメラ11を用
い、図1に示したL1 が6mm、L2 が5mmとなるよ
うに前記画像領域Sを分割した。また、前記画像領域S
の1辺の画素数は400画素であり、1画素あたりの平
均実寸法は40μmである。
【0033】次に、分割した各領域について、前記カメ
ラ原点PからX軸及び/又はZ軸方向に距離kだけ離れ
た点、即ち、図1に示したA〜D及びF〜I点を設定す
る。このように設定されたA〜D及びF〜I点の加工座
標系における各位置データは、A点が(XP +2k,Z
P −k)、B点が(XP +2k,ZP )、C点が(X P
+2k,ZP +k)、D点が(XP ,ZP −k)、F点
が(XP ,ZP +k)、G点が(XP −2k,ZP
k)、H点が(XP −2k,ZP )、I点が(X P −2
k,ZP +k)となる。尚、本例では上記kを7mmと
した。
【0034】次に、前記数値制御装置2によりタレット
3を移動させて、まず、図3に示した基準工具T0 をA
点に移動させる。そして、この位置の基準工具T0 をC
CDカメラ11により撮像し、撮像した画像データを前
記画像処理装置7により処理して、図4に示したカメラ
原点Pからの画像上の離隔距離ΔXP ,ΔZP を算出す
る。ついで、算出した画像上の離隔距離ΔXP ,ΔZP
から実際の離隔距離kを減算して、A点の属する領域の
画像歪み量を算出する。そして、この画像歪み量を数値
制御装置2に入力して記憶させる。
【0035】続いて、前記基準工具T0 をB〜D及びF
〜I点に順次移動させ、上述と同様にして、これらの位
置にある基準工具T0 をCCDカメラ11により撮像し
て前記画像処理装置7により処理し、B〜D及びF〜I
点の属する各領域の画像歪み量を算出して、この画像歪
み量を数値制御装置2に入力し記憶させる。
【0036】次に、上述の従来例と同様にして、タレッ
ト3を旋回させて他の工具T1 を加工位置に割り出し、
この工具T1 の刃先が前記CCDカメラ11の視野領域
S内の任意位置に入るように当該工具T1 を移動させ、
当該工具T1 をCCDカメラ11により撮像して前記画
像処理装置7により処理し、離隔距離ΔXP ,ΔZP
算出する。そして、算出された離隔距離ΔXP ,ΔZP
を画像処理装置7から数値制御装置2に入力し、これを
当該数値制御装置2に記憶させる。
【0037】次に、数値制御装置2の演算処理部は、入
力された離隔距離値ΔXP ,ΔZPから前記工具T1
前記視野領域S内のA〜D及びF〜Iのどの領域に位置
するかを検出し、数値制御装置2に記憶された当該領域
の画像歪み量を基に離隔距離値ΔXP ,ΔZP を較正す
る。即ち、画像歪み量が、実際の寸法よりも画像長さが
長い正の値であれば、離隔距離値ΔXP ,ΔZP から画
像歪み量を減算し、逆に、実際の寸法よりも画像長さが
短い負の値であれば、離隔距離値ΔXP ,ΔZ P から画
像歪み量の絶対値を加算することにより離隔距離値ΔX
P ,ΔZP を較正する。
【0038】ついで、前記演算処理部は、従来例と同様
にして算出され、記憶された加工座標系におけるカメラ
原点Pの位置データXP ,ZP 及び移動距離ΔX1 ,Δ
1と較正した離隔距離ΔXP ,ΔZP を合計して、タ
レット3が機械原点にあるときの加工座標系における工
具T1 の刃先位置データ、即ち、図4に示したX1 ,Z
1 を算出する。そして、演算処理部はこの位置データX
1 ,Z1 を工具T1 についての工具補正量として数値制
御装置2に記憶させる。
【0039】以後、同様の処理を繰返すことにより、タ
レット3に装着された全ての工具について、その工具補
正量を算出する。
【0040】このように、本例に係る工具補正量算出方
法によれば、前記CCDカメラ11により撮像された画
像領域Sを9個の領域に分割するとともに、各領域にお
ける画像の歪み量を予め測定し、前記工具T1 の刃先が
位置する領域における画像歪み量を基に、画像処理によ
り算出された離隔距離値ΔXP ,ΔZP を較正し、つい
で較正された離隔距離値ΔXP ,ΔZP に基づいて工具
補正量を算出するようにしているので、画像の歪みによ
る影響を緩和した精度の高い工具補正量を求めることが
できる。
【0041】尚、画像領域Sの分割数は特に限られるも
のではなく、細かく分割すればするほど算出される工具
補正量の精度を高めることができる。
【0042】また、前記A〜D及びF〜I点の属する各
領域における画像歪み量は、これを複数回測定して平均
したものとすると、更に精度の高い工具補正量を求める
ことができる。
【0043】また、算出した工具補正量を用いて加工し
た際に、内径加工用の工具であれば加工内径が基準内径
よりも小さくなるような、逆に外径加工用の工具であれ
ば加工外径が基準外径よりも大きくなるような画像歪み
量を、複数回測定した画像歪み量の中から選択し、内径
加工用工具,外径加工用工具の別に応じて、前記離隔距
離値ΔXP ,ΔZP を較正するようにしても良い。この
ようにして算出した工具補正量を用いて加工した場合、
必ず後に追い込み加工ができるので、加工内径が基準内
径よりも大きくなったり、或いは加工外径が基準外径よ
りも小さくなったりして、ワークWが不良品になるのを
防止することができる。
【0044】また、本例では画像領域Sを複数の領域に
分割してその画像歪み量を測定し、測定された画像歪み
量に基づいて前記離隔距離値ΔXP ,ΔZP を較正する
ようにしたが、本発明の具体的な態様はこれに限られる
ものではなく、如何なる方法によるかを問わず、画像領
域Sにおける画像歪み量を測定し、測定された画像歪み
量に基づいて前記離隔距離値ΔXP ,ΔZP を較正する
ようにした工具補正量の算出方法は本発明の範囲に含ま
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCCDカメラを用い
た工具補正量算出方法について説明するための説明図で
ある。
【図2】従来のCCDカメラを用いた工具補正量算出装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】従来のCCDカメラを用いた工具補正量算出方
法について説明するための説明図である。
【図4】従来のCCDカメラを用いた工具補正量算出方
法について説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 工具補正量算出装置 2 数値制御装置 3 タレット 7 画像処理装置 8 モニタ 9 カメラ切換装置 10 低倍率のCCDカメラ 11 高倍率のCCDカメラ 12 バックライト W ワーク P カメラ原点 T 工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC工作機械に用いられる工具の工具補
    正量を算出する方法であって、CCDカメラを用いて工
    具刃先を撮像した後、得られた画像を処理して該画像中
    における前記工具の刃先位置を算出し、ついで算出され
    た刃先位置から前記工具補正量を算出する方法におい
    て、 前記CCDカメラのレンズによって生じる画像の歪み量
    を予め測定し、測定された画像歪み量を基に前記刃先位
    置を較正し、ついで較正された刃先位置に基づいて前記
    工具補正量を算出することを特徴とするCCDカメラを
    用いた工具補正量算出方法。
  2. 【請求項2】 NC工作機械に用いられる工具の工具補
    正量を算出する方法であって、CCDカメラを用いて工
    具刃先を撮像した後、得られた画像を処理して該画像中
    における前記工具の刃先位置を算出し、ついで算出され
    た刃先位置から前記工具補正量を算出する方法におい
    て、 前記CCDカメラにより撮像された画像領域を複数の領
    域に分割するとともに、前記CCDカメラのレンズによ
    って生じる、前記各領域における画像の歪み量を予め測
    定し、前記複数の領域のうち前記工具刃先が位置する領
    域における前記画像歪み量を基に前記刃先位置を較正
    し、ついで較正された刃先位置に基づいて前記工具補正
    量を算出することを特徴とするCCDカメラを用いた工
    具補正量算出方法。
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Cited By (1)

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