JP2000147162A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JP2000147162A
JP2000147162A JP10323160A JP32316098A JP2000147162A JP 2000147162 A JP2000147162 A JP 2000147162A JP 10323160 A JP10323160 A JP 10323160A JP 32316098 A JP32316098 A JP 32316098A JP 2000147162 A JP2000147162 A JP 2000147162A
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JP
Japan
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covering member
solar cell
movement
electronic timepiece
windshield
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Pending
Application number
JP10323160A
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English (en)
Inventor
Masashi Ide
昌史 井出
Masami Kikuchi
正美 菊池
Takashi Toida
孝志 戸井田
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜間や暗い雰囲気中で電子時計の指針を目視
することができ、時刻を認識する。 【解決手段】 風防ガラス23を有するケース25と、
指針29を駆動するムーブメント27と、ムーブメント
27の風防ガラス23側に配置する太陽電池19と、太
陽電池19の受光面側に配置する被覆部材21と備え、
その被覆部材21は、蓄光物質を含有する樹脂材料から
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光照射によって発
電を行う太陽電池を備えるとともに時間基準源として水
晶振動子を備える電子時計の構成にかんするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子時計の国際的流通にともな
い、厚さおよび外径寸法のサイズや起電力などの電池形
式が異なる国において、半永久的に使用することができ
る腕時計(ウォッチ)の需要がたかまりつつある。
【0003】光照射によって起電力が発生する太陽電池
をエネルギー源とする太陽電池を備える電子時計は、前
述の要求に応答可能な時計として、その販路を急速に拡
大している。しかも、太陽電池を備える電子時計は、電
池交換を行う必要がないため、使用ずみ電池の廃棄によ
って引き起こされる環境汚染という重大な問題を生じる
こともなく、国際的な環境保護の観点から注目されてい
る。
【0004】そこで、太陽電池を有する電子時計におけ
る太陽電池は、光を吸収して発電を行う関係上、風防ガ
ラスの下面の外から見えるような位置に配置する構造が
一般的な構成となっている。
【0005】このような構成では、太陽電池が独特の濃
紫の色を有するため、時計としての外観的な調和をとろ
うとすると、文字板の色やデザインを大きな制約を受け
ることになる。そこで太陽電池の受光面側に被覆部材を
配置して太陽電池を見えなくすることが提案されてい
る。この被覆部材は、セラミックス材料のような透光性
を有する材料で構成する。
【0006】そしてこの被覆部材は、被覆部材に照射さ
れる光の1/2から2/3の光は透過して太陽電池に照
射され、電子時計を駆動するための起電力が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような手段におい
ては、被覆部材を太陽電池の受光面側に配置するため、
太陽電池独特の濃紫色が被覆される。このため、太陽電
池を備える電子時計の文字板の色やデザインの自由度が
高くなる。
【0008】しかしながらこのような構成の電子時計
で、夜間や暗い場所で時刻を認識しようとしても、指針
を目視することができず、夜間や暗い場所で時刻を認識
することが可能な太陽電池を備える電子時計が求められ
ている。
【0009】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記課題
を解決して、夜間や暗い場所で時刻を認識することが可
能な太陽電池を備える電子時計の構成を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子時計においては、下記記載の手段を採
用する。
【0011】本発明の電子時計は、風防ガラスを有する
ケースと、指針を駆動するムーブメントと、ムーブメン
トの風防ガラス側に配置する太陽電池と、太陽電池の受
光面側に配置する被覆部材とを備え、被覆部材は、蓄光
物質を含有する樹脂材料からなることを特徴とする。
【0012】本発明の電子時計は、風防ガラスを有する
ケースと、指針を駆動するムーブメントと、ムーブメン
トの風防ガラス側に配置する太陽電池と、太陽電池の受
光面側に配置する被覆部材とを備え、被覆部材は、蓄光
物質を含有する樹脂材料からなり、被覆部材の風防ガラ
ス側に塗布層を設けることを特徴とする。
【0013】本発明の電子時計においては、風防ガラス
を有するケースと、指針を駆動するムーブメントと、ム
ーブメントの風防ガラス側に配置する太陽電池と、太陽
電池の受光面側に配置する被覆部材とを備え、被覆部材
は、蓄光物質を含有する樹脂材料からなり、被覆部材
は、太陽電池を覗かせる開口部を形成することを特徴と
する。
【0014】本発明の電子時計においては、風防ガラス
を有するケースと、指針を駆動するムーブメントと、ム
ーブメントの風防ガラス側に配置する太陽電池と、太陽
電池の受光面側に配置する被覆部材とを備え、被覆部材
は蓄光物質を含有する樹脂材料からなり、被覆部材は、
太陽電池を覗かせる開口部を形成し、被覆部材の風防ガ
ラス側に塗布層を設けることを特徴とする。
【0015】〔作用〕本発明の電子時計においては、太
陽電池の受光面側に被覆部材を配置するように構成す
る。そして、その被覆部材は、樹脂材料から構成し、そ
の樹脂材料のなかに蓄光材料を含有させたものを用い
る。この発明の被覆部材は、明るい環境でその被覆部材
に蓄えた光エネルギーを夜間や暗い場所で放出して、文
字板が発光する。したがって、夜間や暗い雰囲気で電子
時計の時刻を認識することができる。
【0016】またさらに、この発明の電子時計における
太陽電池の受光面側に配置する被覆部材は、従来技術の
ように、指針や文字板に蓄光材料を塗布した構成や、文
字板の下面にエレクトロルミネセンス素子を配置する構
造を採用していない。したがって、本発明の電子時計で
は、時刻表示手段でもある被覆部材を蓄光物質を含有さ
せた樹脂材料から構成している。このため本発明の文字
板は、デザイン上の制約がなく、電力消費のない文字板
を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を実施す
るための最良な実施形態における電子時計の構成を説明
する。
【0018】〔電子時計の構成:図1および図2〕まず
はじめに本発明の実施形態における蓄光材料を含有する
樹脂材料からなる被覆部材を適用する電子時計の構成
を、図1を用いて説明する。図1は本発明の実施形態に
おける電子時計を示す断面図である。さらに、被覆部材
と太陽電池とからなる文字板のうち被覆部材の構成を図
2の平面図を用いて説明する。
【0019】図1に示すように、透明ガラスやサファイ
アから構成する風防ガラス23を取り付けるケース25
内に、ムーブメント27を設ける。このムーブメント2
7は指針29を駆動する。
【0020】このムーブメント27内には、図1には図
示しないが、太陽電池19の起電力を貯蔵する電気二重
層コンデンサーまたは二次電池や、時間基準源として水
晶振動子や、この水晶振動子の発振周波数をもとに電子
時計を駆動する駆動パルスを発生する半導体集積回路
や、この駆動パルスを受けて輪列機構を1秒ごとに指針
29を駆動するステップモーターや、輪列機構などを備
えている。
【0021】ケース25には、樹脂材料からなる第2の
パッキング39を介して、風防ガラス23を取り付け、
電子時計内にチリやホコリや水分の侵入を防止する気密
構造にしている。
【0022】さらにケース25の風防ガラス23と反対
側の面に溝を設け、その溝内にゴム材料からなる第1の
パッキング37を設ける。そして、裏蓋35とケース2
5との間に配置する第1のパッキング37によって、電
子時計内にチリやホコリや水分の侵入を防止する気密構
造にしている。
【0023】そして電子時計の時刻表示手段として文字
板は、太陽電池19と被覆部材21とからなり、風防ガ
ラス23の下面側に配置する。そして、文字板の受光面
側には、被覆部材21を介してムーブメント27を駆動
するための起電力を発生する太陽電池19を備えてい
る。
【0024】太陽電池19は、光エネルギーを電気エネ
ルギーに変換する機能を有する。そして太陽電池19
は、非単結晶シリコン薄膜にp型の不純物とn型の不純
物とを選択的に導入し、さらにp型の非単結晶シリコン
薄膜とn型の非単結晶シリコン薄膜との間に不純物濃度
の低いi型の非単結晶シリコン薄膜を有するpin構造
をもつ。この太陽電池については、のちほど詳しく説明
する。
【0025】そしてこの太陽電池19は、4つの太陽電
池を直列に接続して、2.1Vから2.3Vの起電力を
得ている。
【0026】そしてさらに、太陽電池19の受光面側に
は、この太陽電池19が風防ガラス23側から見えない
ように被覆部材17を被覆するように設ける。なお図2
の平面図に示すように、被覆部材21のおもて面には、
時刻の5分ごとや1分ごとの時刻目盛りや文字やマーク
を設ける。
【0027】さらに被覆部材21には、12時位置と6
時位置にそれぞれ突起部47を設ける。さらにまたこの
被覆部材21の突起部47に対応する凹部を中枠33
(図1参照)に設け、そのうえさらにこの中枠33には
被覆部材21に対応する段差を設ける。
【0028】そして被覆部材21の突起部47と中枠3
3の凹部とを位置合わせして、ムーブメント27に対す
る文字板の位置を規制している。なお、突起部47は被
覆部材21に形成せず、中枠33に突起部を形成し被覆
部材21にその突起部に対応する凹部を形成してもよ
い。
【0029】さらに被覆部材21には、時針を駆動する
筒車と、分針を駆動する筒カナと、秒針を駆動する秒針
車とを突出するための中心穴41を設ける。
【0030】さらにまた被覆部材21には、電子時計の
仕様によっては、日付を表示するための日板や、曜日を
表示するための曜日板を、被覆部材21から覗かせるた
めの窓部を設けている。
【0031】中枠33はムーブメント27と被覆部材2
1と太陽電池19とをケース25に保持する働きをも
ち、中枠33は樹脂材料で構成する。そしてケース25
の開口内に中枠33を介して、被覆部材21と太陽電池
19とムーブメント27とを収納する。
【0032】前述のように中枠33には、被覆部材21
の板厚と同じ寸法の段差を設け、この中枠33の段差に
被覆部材21を落とし込むように収納している。このた
めに、ケース25や見切り31と接触する面側は、中枠
33と被覆部材17との高さが揃い、ほぼ同一平面とな
る。
【0033】さらに中枠33には、被覆部材21を収納
する段差の下側に太陽電池19を収納するための開口を
設け、被覆部材21の下面に太陽電池19を配置してい
る。
【0034】そして被覆部材17と太陽電池19とムー
ブメント27とを保持する中枠33の風防ガラス23と
反対側の端面領域を裏蓋35で押圧することにより、見
切り31とケース25に被覆部材21を押しつけるよう
に接触させている。
【0035】見切り31は被覆部材21の外周領域を覆
い、電子時計の化粧板としての役割をもつ。そしてこの
見切り31はケース25と異なる材料で構成したり、見
切り31表面をダイヤモンド工具を用いて研削加工し
て、その表面を鏡面にしている。
【0036】〔被覆部材の構成説明〕この被覆部材21
は、樹脂材料で構成し、その樹脂材料中に蓄光物質を含
有させる。その被覆部材21を構成する樹脂材料として
は、アクリル樹脂や、PMMA樹脂や、ABS樹脂や、
PP樹脂などで構成し、その厚さは0.5mm程度と
し、成型法によって形成する。
【0037】樹脂材料に含有させる蓄光物質を30重量
%から50重量%とすると、文字板21の輝度および残
光時間が電子時計として要求される仕様をほぼ満足す
る。この蓄光物質の被覆部材21に含有する量を増やす
と、輝度および残光時間が増大する傾向にある。また、
蓄光物質は、その粒子径を20μm程度とする。
【0038】また、樹脂材料に含有させる蓄光物質を選
択すると、緑、青、赤の発光色を選択することができ
る。
【0039】この被覆部材21は明るい雰囲気中で蓄え
られたエネルギが、夜間や暗い雰囲気で発光する。この
ため夜間や暗い雰囲気中で電子時計の指針29を目視す
ることができ、時刻を認識することが可能となる。
【0040】〔太陽電池の照射される光の波長と起電
力:図7〕ここで、太陽電池19に照射される光の波長
と、太陽電池19の起電力との関係を図7のグラフによ
って説明する。図7のグラフは、横軸は太陽電池19に
照射される光の波長を示し、縦軸は相対的な太陽電池1
9の起電力を示す。そして、太陽電池19をアモルファ
スシリコンと単結晶シリコンとで構成した特性をしめ
す。
【0041】図2のグラフに示すように、現在主流にな
っているアモルファスシリコンからなる太陽電池19に
おいては、波長550nm程度に起電力のピーク値をも
ち、この波長550nmの短波長側および長波長側とも
に起電力は減少している。
【0042】さらに、図7のグラフから明らかなよう
に、波長400nmより短波長側の紫外線域の光照射で
は、アモルファスシリコンおよび単結晶シリコンとも
に、太陽電池19の起電力はゼロとなっている。前述の
ように、この発明の電子時計では、蓄光物質を含有する
被覆部材21に照射された光は、可視光域の緑、青、赤
の発光色に変換されており、紫外線域の光も可視光域の
光に変換されて太陽電池19に照射されることになる。
【0043】すなわち、この発明の蓄光物質を含有する
被覆部材21は波長変換作用を備えており、実質的に太
陽電池19に照射される光の量が増大することになり、
太陽電池19の発電効率が高くなるという、効果も備え
ている。
【0044】〔太陽電池の説明:図6〕つぎに太陽電池
を図6の断面図を使用して説明する。図6に示すよう
に、太陽電池素子88は、ガラス基板81上に順次形成
する、透明酸化物電極82とp型半導体層83とバッフ
ァー層84と真性半導体層85とn型半導体層86と金
属電極層87とから構成している。
【0045】ガラス基板81上に形成する透明酸化物電
極82は、入射太陽光をp型半導体層83と真性半導体
層85とn型半導体層86に導くとともにp型半導体層
83とのオーム性接触を保つための層である。
【0046】p型半導体層83は、真性半導体層85で
生成された電荷担体を透明酸化物電極82に導くための
半導体層である。バッファー層84は、p型不純物によ
る禁制帯幅の狭小化を防ぐためのバッファー層である。
【0047】真性半導体層85は、太陽光照射によって
電荷担体となる電子および正孔を生成するための半導体
層である。また、n型半導体層86は、真性半導体層8
5で生成された電荷担体を金属電極層87に導くための
半導体層である。
【0048】つぎに図6を用いて太陽電池素子88の製
造方法を簡単に説明する。まずはじめに、絶縁性基板と
してガラス基板81に透明酸化物電極82として酸化ス
ズを膜形成する。その後、全面に感光性材料であるフォ
トレジスト(図示せず)を全面に回転塗布法によって形
成し、さらに所定のフォトマスクを用いて露光処理およ
び現像処理を行い、太陽電池素子88を形成する領域に
透明酸化物電極82が残るようにフォトレジストをパタ
ーン形成する。
【0049】つぎに、このパターンニングしたフォトマ
スクをエッチングマスクとして使用して、ヨウ化水素
(HI)およびアルゴン(Ar)を原料ガスとして用い
て反応性イオンエッチング装置により透明酸化物電極8
2をエッチングして、太陽電池素子88の形成領域に残
存するようにパターン形成する。その後、エッチングマ
スクとして使用した感光性樹脂を除去する。
【0050】その後、p型半導体層83をプラズマ化学
的気相成長法により、原料ガスとしてモノシラン(Si
H4 )およびジボラン(B2 H6 )を用いて形成する。
このとき、同時に、メタンガス(CH4 )を導入し、p
型半導体層83の炭化シリコン化を行い、禁制帯幅の狭
小化を防ぎ変換効率の低下を防止する。
【0051】引き続き、バッファー層84を、反応ガス
としてモノシラン(SiH4 )およびメタン(CH4 )
を用いてプラズマ化学的気相成長法により形成する。
【0052】つぎに、真性半導体層85を原料ガスとし
てモノシラン(SiH4 )を用いてプラズマ化学的気相
成長法により形成する。さらに、n型半導体層86を原
料ガスとしてモノシラン(SiH4 )およびホスフィン
(PH3 )を用いてプラズマ化学的気相成長法により形
成する。その後、スパッタリング法を用いて金属電極層
876を形成する。
【0053】つぎに、フォトレジスト(図示せず)を回
転塗布法によって全面に形成し、所定のフォトマスクを
用いて露光処理および現像処理を行い、太陽電池素子8
8を形成する領域に、そのフォトレジストを残存させる
ようにパターン形成する。
【0054】その後、このパターンニングしたフォトレ
ジストをエッチングマスクとして使用して、金属電極層
87と、n型半導体層86と、真性半導体層85と、バ
ッファー層84と、p型半導体層83を反応性イオンエ
ッチング法によりエッチングし、太陽電池素子88を得
る。
【0055】〔別の実施形態の被覆部材21説明:図
3〕つぎに以上の説明と異なる被覆部材21の構造を、
図3を用いて説明する。図3は本発明の実施形態におけ
る被覆部材21を示す断面図である。
【0056】図3に示すように、蓄光物質を含有させた
樹脂材料からなる被覆部材21の風防ガラス23側、す
なわち使用者が目視する側に塗布層43を設ける。この
塗布層43としては、半透過性インキを使用する。半透
過性インキを選択することによって、被覆部材21の色
調を選択でき、電子時計として要求される被覆部材21
の色を自由に変えることができる。
【0057】この塗布層43を設けた被覆部材21の場
合でも、この被覆部材21に照射された光は塗布層43
を透過して、蓄光物質を含有させた樹脂材料からなる被
覆部材21に到達する。このように、この発明の被覆部
材21は明るい雰囲気中で蓄えられたエネルギが、夜間
や暗い雰囲気で発光する。このため夜間や暗い雰囲気中
で電子時計の指針29を目視することができ、時刻を認
識することが可能となる。
【0058】本発明の被覆部材21は、樹脂材料中に蓄
光物質を含有させているため、発光していないときは、
発光色とほぼ同じ色を呈する。電子時計のデザインは使
用者の多様な要求に答えるために、電子時計デザインだ
けでなく、被覆部材21の色も多様なものが要求され
る。そこで、この実施形態では半透過性インキからなる
塗布層43とし、色付きを被覆部材21を提供してい
る。なお、半透過性インキとしては、白色も含む。
【0059】〔別の実施形態の被覆部材21説明:図
4〕つぎに以上の説明と異なる被覆部材21の構造を、
図4を用いて説明する。図4は本発明の実施形態におけ
る被覆部材21を示す側面図である。
【0060】図4に示すように、被覆部材21に突出す
るように、2つの被覆部材足22を設ける。さらに、こ
の被覆部材足22に対応する位置のムーブメント27の
地板に穴を設ける。
【0061】そして、この被覆部材足22を地板の穴に
挿入し被覆部材足22の側面からネジ止めしたり、ある
いは地板に設ける穴に被覆部材足22を押し込むことに
よって、ムーブメント27に被覆部材21を固定してい
る。
【0062】またさらに、この図4に示す構造の被覆部
材21に、図3に示す塗布層43を設ける構造を採用し
てもよい。
【0063】〔別の実施形態の被覆部材21説明:図
5〕つぎに以上の説明と異なる被覆部材21の構造を、
図5を用いて説明する。図5は本発明の実施形態におけ
る被覆部材21を示す平面図である。
【0064】図5に示すように、突起部47を形成した
被覆部材21に、太陽電池19が風防ガラス23側から
覗くような開口部21aを設ける。被覆部材21に太陽
電池19が覗くような開口部21aを設けることによ
り、太陽電池19に照射される光の量は、太陽電池19
の受光面側の全面を覆う被覆部材21より、多くなる。
【0065】すなわち、この図5に示す開口部21aを
形成した被覆部材21を設ける電子時計では、太陽電池
19の起電力を落とさず、明るい環境でその被覆部材2
1に蓄えた光エネルギーを夜間や暗い場所で放出して、
夜間や暗い雰囲気で電子時計の時刻を認識することがで
きる。
【0066】またさらに、この図5に示す構造の被覆部
材21に、図3に示す塗布層43を設ける構造を採用し
てもよい。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子時計の被覆部材は、樹脂材料から構成し、その樹
脂材料のなかに蓄光材料を含有させたものを用いてい
る。この発明の被覆部材は、明るい環境で被覆部材に蓄
えた光エネルギーを夜間や暗い場所で放出して、被覆部
材が発光する。したがって、夜間や暗い雰囲気で電子時
計の時刻を認識することができる。
【0068】また、この発明の電子時計の被覆部材は、
従来技術のように、指針や被覆部材に蓄光材料を塗布し
た構成や、被覆部材の下面にエレクトロルミネセンス素
子を配置する構造を採用していない。このため本発明の
被覆部材は、デザイン上の制約がなく、電力消費のない
被覆部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における太陽電池を備える電
子時計の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態における太陽電池を備える電
子時計の被覆部材を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態における太陽電池を備える電
子時計の被覆部材を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態における太陽電池を備える電
子時計の被覆部材を示す側面図である。
【図5】本発明の実施形態における太陽電池を備える電
子時計の被覆部材を示す平面図である。
【図6】本発明の実施形態における太陽電池を備える電
子時計の太陽電池素子を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態における太陽電池を備える電
子時計の太陽電池素子における波長と相対起電力を示す
グラフである。
【符号の説明】
19:太陽電池 21:被覆部材 2
3:風防ガラス 25:時計ケース 27 ムーブメント
29:指針 31:見切り 33:中枠 35:裏
蓋 41:中心穴 43:塗布層 47 突起
部 49:窓

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風防ガラスを有するケースと、指針を駆
    動するムーブメントと、ムーブメントの風防ガラス側に
    配置する太陽電池と、太陽電池の受光面側に配置する被
    覆部材とを備え、 被覆部材は、蓄光物質を含有する樹脂材料からなること
    を特徴とする電子時計。
  2. 【請求項2】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決め
    のための突起を設けることを特徴とする請求項1に記載
    の電子時計。
  3. 【請求項3】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決め
    のための凹部を設けることを特徴とする請求項1に記載
    の電子時計。
  4. 【請求項4】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決め
    のための文字板足を設けることを特徴とする請求項1に
    記載の電子時計。
  5. 【請求項5】 風防ガラスを有するケースと、指針を駆
    動するムーブメントと、ムーブメントの風防ガラス側に
    配置する太陽電池と、太陽電池の受光面側に配置する被
    覆部材とを備え、 被覆部材は、蓄光物質を含有する樹脂材料からなり、 被覆部材の風防ガラス側に塗布層を設けることを特徴と
    する電子時計。
  6. 【請求項6】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決め
    のための突起を設けることを特徴とする請求項5に記載
    の電子時計。
  7. 【請求項7】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決め
    のための凹部を設けることを特徴とする請求項5に記載
    の電子時計。
  8. 【請求項8】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決め
    のための文字板足を設けることを特徴とする請求項5に
    記載の電子時計。
  9. 【請求項9】 塗布層は、半透過性インキからなること
    を特徴とする請求項5に記載の電子時計。
  10. 【請求項10】 風防ガラスを有するケースと、指針を
    駆動するムーブメントと、ムーブメントの風防ガラス側
    に配置する太陽電池と、太陽電池の受光面側に配置する
    被覆部材とを備え、 被覆部材は、蓄光物質を含有する樹脂材料からなり、 被覆部材は、太陽電池を覗かせる開口部を形成すること
    を特徴とする電子時計。
  11. 【請求項11】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決
    めのための突起を設けることを特徴とする請求項10に
    記載の電子時計。
  12. 【請求項12】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決
    めのための凹部を設けることを特徴とする請求項10に
    記載の電子時計。
  13. 【請求項13】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決
    めのための文字板足を設けることを特徴とする請求項1
    0に記載の電子時計。
  14. 【請求項14】 塗布層は、半透過性インキからなるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の電子時計。
  15. 【請求項15】 風防ガラスを有するケースと、指針を
    駆動するムーブメントと、ムーブメントの風防ガラス側
    に配置する太陽電池と、太陽電池の受光面側に配置する
    被覆部材とを備え、 被覆部材は蓄光物質を含有する樹脂材料からなり、 被覆部材は、太陽電池を覗かせる開口部を形成し、 被覆部材の風防ガラス側に塗布層を設けることを特徴と
    する電子時計。
  16. 【請求項16】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決
    めのための突起を設けることを特徴とする請求項15に
    記載の電子時計。
  17. 【請求項17】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決
    めのための凹部を設けることを特徴とする請求項15に
    記載の電子時計。
  18. 【請求項18】 被覆部材は、ムーブメントとの位置決
    めのための文字板足を設けることを特徴とする請求項1
    5に記載の電子時計。
  19. 【請求項19】 塗布層は、半透過性インキからなるこ
    とを特徴とする請求項15に記載の電子時計。
  20. 【請求項20】 太陽電池は、アモルファスシリコンか
    らなることを特徴とする請求項1、5、10、または1
    5に記載の電子時計。
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