JPH07134185A - 時計用文字板およびその製造方法 - Google Patents
時計用文字板およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH07134185A JPH07134185A JP28108293A JP28108293A JPH07134185A JP H07134185 A JPH07134185 A JP H07134185A JP 28108293 A JP28108293 A JP 28108293A JP 28108293 A JP28108293 A JP 28108293A JP H07134185 A JPH07134185 A JP H07134185A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- beads
- adhesive
- solar cell
- dial
- timepiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electromechanical Clocks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 太陽電池11と、太陽電池上の接着剤13と
ビーズ15とを有する時計用文字板およびその製造方
法。 【効果】 本発明の時計用文字板においては、太陽電池
の受光面側にビーズを設けている。このため従来より文
字板面の色が限定されない時計用文字板が得られる。
ビーズ15とを有する時計用文字板およびその製造方
法。 【効果】 本発明の時計用文字板においては、太陽電池
の受光面側にビーズを設けている。このため従来より文
字板面の色が限定されない時計用文字板が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池を備える時計の
時刻表示手段である文字板の構成と、その製造方法とに
関するものである。
時刻表示手段である文字板の構成と、その製造方法とに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽電池を有する時計における太
陽電池は、光を吸収して発電を行う関係上、風防の下の
文字板面にむき出しの構造で使用するのが一般的な手段
となっている。
陽電池は、光を吸収して発電を行う関係上、風防の下の
文字板面にむき出しの構造で使用するのが一般的な手段
となっている。
【0003】このような手段では、太陽電池が独特の濃
紫の色を有するために、時計としての外観的な調和をと
ろうとすると、文字板の色やデザインは大きな制約を受
けてしまう。
紫の色を有するために、時計としての外観的な調和をと
ろうとすると、文字板の色やデザインは大きな制約を受
けてしまう。
【0004】そこでたとえば特開平5−29641号公
報に記載のように、太陽電池の受光面側に着色手段を設
けることが考えれる。
報に記載のように、太陽電池の受光面側に着色手段を設
けることが考えれる。
【0005】この公報に記載の着色手段は、コレステリ
ック液晶をマイクロカプセル化し、これをバインダーに
して太陽電池表面に塗布したものを使用している。
ック液晶をマイクロカプセル化し、これをバインダーに
して太陽電池表面に塗布したものを使用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの公報
に記載の手段では、文字板の色として選択できる色が少
なく、さらに濃い色になり、文字板面の色は限定されて
しまう。
に記載の手段では、文字板の色として選択できる色が少
なく、さらに濃い色になり、文字板面の色は限定されて
しまう。
【0007】本発明の目的は、上記課題を解決して、文
字板面の色が限定されない時計用文字板の構成と、その
製造方法を提供することである。
字板面の色が限定されない時計用文字板の構成と、その
製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の時計用文字板およびその製造方法は、下記
記載の手段を採用する。
に、本発明の時計用文字板およびその製造方法は、下記
記載の手段を採用する。
【0009】本発明の時計用文字板は、太陽電池と、太
陽電池上の接着剤とビーズとを有することを特徴とす
る。
陽電池上の接着剤とビーズとを有することを特徴とす
る。
【0010】本発明の時計用文字板の製造方法は、太陽
電池の表面に接着剤を形成し、その後、接着剤上にビー
ズを形成し、さらに接着剤を硬化させることを特徴とす
る。
電池の表面に接着剤を形成し、その後、接着剤上にビー
ズを形成し、さらに接着剤を硬化させることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明においては、太陽電池の入射光側に、粒
径が小さな球状のビーズを設ける。そのために時計のお
もて面側からは、太陽電池の表面はほとんど見えず、太
陽電池上のビーズが見えることになる。したがって太陽
電池の独特の色は見えなくなる。
径が小さな球状のビーズを設ける。そのために時計のお
もて面側からは、太陽電池の表面はほとんど見えず、太
陽電池上のビーズが見えることになる。したがって太陽
電池の独特の色は見えなくなる。
【0012】さらにビーズの材料と色とを選択すること
により、文字板面の色が限定されることはなくなり、時
計用文字板として要求される色はほとんど得られ、デザ
イン上の制約を排除することができる。とくに従来の太
陽電池を備えた時計では得られなかった白色が得られる
ことは、本発明の効果として大きい。
により、文字板面の色が限定されることはなくなり、時
計用文字板として要求される色はほとんど得られ、デザ
イン上の制約を排除することができる。とくに従来の太
陽電池を備えた時計では得られなかった白色が得られる
ことは、本発明の効果として大きい。
【0013】本発明においては、ビーズどうしが密着す
るように構成してもよいし、あるいはビーズとビーズと
の間にはある程度の隙間が存在してもよい。このために
ビーズとビーズとの間から、太陽電地に照射する光が入
射し、さらにビーズ自身も太陽電池に照射される光を1
00%遮断するのではなく、ビーズに照射される光の1
/2から2/3の光は、透過して太陽電池に照射され
る。
るように構成してもよいし、あるいはビーズとビーズと
の間にはある程度の隙間が存在してもよい。このために
ビーズとビーズとの間から、太陽電地に照射する光が入
射し、さらにビーズ自身も太陽電池に照射される光を1
00%遮断するのではなく、ビーズに照射される光の1
/2から2/3の光は、透過して太陽電池に照射され
る。
【0014】このため本発明では文字板面のほぼ全面に
太陽電池を形成することが可能となり、入射光の減少を
受光面積の増大で補い、時計を駆動するための電力は充
分に得られる。
太陽電池を形成することが可能となり、入射光の減少を
受光面積の増大で補い、時計を駆動するための電力は充
分に得られる。
【0015】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例における時計用文字板を示す
断面図であり、図2は本発明の文字板を時計に組み込ん
だ状態を示す断面図である。図1と図2とを用いて、ま
ず本発明の時計用文字板の構成を説明する。
る。図1は本発明の実施例における時計用文字板を示す
断面図であり、図2は本発明の文字板を時計に組み込ん
だ状態を示す断面図である。図1と図2とを用いて、ま
ず本発明の時計用文字板の構成を説明する。
【0016】図2に示すように、透明ガラスからなる風
防25を設けた外装23内に、指針27を駆動するムー
ブメント21を設ける。このムーブメント21内には、
図2には図示しないが、水晶振動子と、パルスモータを
駆動するための半導体集積回路と、指針27を駆動する
輪列機構とを備えている。
防25を設けた外装23内に、指針27を駆動するムー
ブメント21を設ける。このムーブメント21内には、
図2には図示しないが、水晶振動子と、パルスモータを
駆動するための半導体集積回路と、指針27を駆動する
輪列機構とを備えている。
【0017】そして時計の時刻表示手段として文字板2
9は、風防25の下面側に配置し、文字板29には太陽
電池11を備える。
9は、風防25の下面側に配置し、文字板29には太陽
電池11を備える。
【0018】本発明の文字板29の詳細な構成を、図1
を用いて説明する。文字板29は、その下面に文字板2
9をムーブメント21に固定するための2つの文字板足
19を設ける。
を用いて説明する。文字板29は、その下面に文字板2
9をムーブメント21に固定するための2つの文字板足
19を設ける。
【0019】太陽電池11の受光面側には、接着材13
を介して、多数個のビーズ15を設ける。太陽電池17
は、薄膜の非単結晶シリコンや単結晶シリコンからな
る。
を介して、多数個のビーズ15を設ける。太陽電池17
は、薄膜の非単結晶シリコンや単結晶シリコンからな
る。
【0020】本発明の時計では太陽電池11の上面に多
数のビーズ15を設け、そしてこのビーズ15とビーズ
15とが接触するように配置しているので、太陽電池1
1の独特の色は見えなくなる。
数のビーズ15を設け、そしてこのビーズ15とビーズ
15とが接触するように配置しているので、太陽電池1
1の独特の色は見えなくなる。
【0021】このビーズ15は、セラミックスや、金属
や、プラスチックや、金属の表面に被膜を設けたもの
や、あるいはプラスチックの表面に被膜を設けたものが
適用でき、そしてこのビーズ15は直径が10μmから
300μmの大きさのものを使用する。
や、プラスチックや、金属の表面に被膜を設けたもの
や、あるいはプラスチックの表面に被膜を設けたものが
適用でき、そしてこのビーズ15は直径が10μmから
300μmの大きさのものを使用する。
【0022】なお図1を用いて説明した文字板29は、
文字板足19を設けているが、この文字板足19は形成
しなくてもよい。
文字板足19を設けているが、この文字板足19は形成
しなくてもよい。
【0023】文字板足19を形成しないときは、たとえ
ば文字板29の外周部に突起、あるいは切り欠きを設
け、図2に示すムーブメント21に対する文字板29の
位置決めを行う。
ば文字板29の外周部に突起、あるいは切り欠きを設
け、図2に示すムーブメント21に対する文字板29の
位置決めを行う。
【0024】さらにムーブメント21に対する文字板2
9の固定手段としては、ムーブメント21に、文字板2
9に対応する溝を設け、この溝内に文字板29を配置
し、文字板29をムーブメント21に固定してもよい。
9の固定手段としては、ムーブメント21に、文字板2
9に対応する溝を設け、この溝内に文字板29を配置
し、文字板29をムーブメント21に固定してもよい。
【0025】つぎにこの図1に示す時計用文字板の製造
方法を、図1を用いて説明する。
方法を、図1を用いて説明する。
【0026】まずはじめに金属材料、たとえばしんちゅ
うからなる基板(図示せず)に、2つの文字板足19を
スポット溶接や接着の手段により形成する。
うからなる基板(図示せず)に、2つの文字板足19を
スポット溶接や接着の手段により形成する。
【0027】この文字板足19は、ムーブメント21と
文字板29との相互の位置決めを行い、文字板足19の
側面からネジ止めすることによって、文字板29をムー
ブメント21に固定する。
文字板29との相互の位置決めを行い、文字板足19の
側面からネジ止めすることによって、文字板29をムー
ブメント21に固定する。
【0028】つぎにスパッタリング装置を用いて基板の
全面に絶縁膜(図示せず)を形成する。絶縁膜として
は、酸化シリコン膜を100nm程度の膜厚で設ける。
全面に絶縁膜(図示せず)を形成する。絶縁膜として
は、酸化シリコン膜を100nm程度の膜厚で設ける。
【0029】つぎに同じスパッタリング装置を用いて電
極膜(図示せず)を形成する。この電極膜はシリコンを
1重量%程度含むアルミニウムを用いる。この電極膜
は、全面に形成しても良いし、絶縁膜上に部分的に形成
しても良い。
極膜(図示せず)を形成する。この電極膜はシリコンを
1重量%程度含むアルミニウムを用いる。この電極膜
は、全面に形成しても良いし、絶縁膜上に部分的に形成
しても良い。
【0030】部分的に電極膜を形成するときは、メタル
マスクを使用する。メタルマスクは薄板の金属材料で構
成し、電極膜を形成する領域に開口部を設ける。そして
開口部を形成したメタルマスクを基板上に重ね、スパッ
タリング装置内に配置し、開口内に電極膜を形成する。
マスクを使用する。メタルマスクは薄板の金属材料で構
成し、電極膜を形成する領域に開口部を設ける。そして
開口部を形成したメタルマスクを基板上に重ね、スパッ
タリング装置内に配置し、開口内に電極膜を形成する。
【0031】つぎに電極膜の上面に薄膜の非単結晶シリ
コン膜からなる太陽電池層(図示せず)を形成する。こ
の太陽電池層は非単結晶シリコンとしてアモルファスシ
リコンで構成し、導電型としてはp−i−n構造を採用
する。
コン膜からなる太陽電池層(図示せず)を形成する。こ
の太陽電池層は非単結晶シリコンとしてアモルファスシ
リコンで構成し、導電型としてはp−i−n構造を採用
する。
【0032】太陽電池層の形成は、プラズマ化学気相成
長装置を用いて行う。反応ガスとしてはシランガス(S
iH4 )を使用し、導電型がp型のアモルファスシリコ
ンは不純物としてフォスフィンガス(PH3 )を添加し
て形成し、導電型がn型のアモルファスシリコンは不純
物としてジボランガス(B2 H6 )を添加して形成す
る。なおi型のアモルファスシリコンは不純物を添加し
ないで形成すればよい。
長装置を用いて行う。反応ガスとしてはシランガス(S
iH4 )を使用し、導電型がp型のアモルファスシリコ
ンは不純物としてフォスフィンガス(PH3 )を添加し
て形成し、導電型がn型のアモルファスシリコンは不純
物としてジボランガス(B2 H6 )を添加して形成す
る。なおi型のアモルファスシリコンは不純物を添加し
ないで形成すればよい。
【0033】そしてp層、n層の膜厚は、それぞれの5
0〜100nmとし、i層の膜厚は50〜300nmと
する。
0〜100nmとし、i層の膜厚は50〜300nmと
する。
【0034】このp−i−n構造のアモルファスシリコ
ンからなる太陽電池層は、プラズマ化学気相成長装置内
で連続的に形成する。
ンからなる太陽電池層は、プラズマ化学気相成長装置内
で連続的に形成する。
【0035】つぎに太陽電池層の上面に透明電極膜(図
示せず)をスパッタリング装置を用いて形成し、太陽電
池11を得る。透明電極膜は酸化インジウムスズ(IT
O)を用いる。
示せず)をスパッタリング装置を用いて形成し、太陽電
池11を得る。透明電極膜は酸化インジウムスズ(IT
O)を用いる。
【0036】部分的に透明電極膜を形成するときは、メ
タルマスクを使用する。メタルマスクは薄板の金属材料
からなり、透明電極膜を形成する領域に、開口部を設け
る。そして開口部を形成したメタルマスクを太陽電池層
上に重ね、スパッタリング装置内に配置し、開口内に透
明電極膜を形成する。
タルマスクを使用する。メタルマスクは薄板の金属材料
からなり、透明電極膜を形成する領域に、開口部を設け
る。そして開口部を形成したメタルマスクを太陽電池層
上に重ね、スパッタリング装置内に配置し、開口内に透
明電極膜を形成する。
【0037】その後、回転塗布法を用いて、太陽電池1
1の上面に接着剤13を形成する。この接着剤13とし
ては、紫外線硬化型接着剤を使用する。
1の上面に接着剤13を形成する。この接着剤13とし
ては、紫外線硬化型接着剤を使用する。
【0038】その後、容器内にビーズ15を敷き詰め、
接着剤13を形成した太陽電池11をビーズ13に押し
つける。
接着剤13を形成した太陽電池11をビーズ13に押し
つける。
【0039】この結果、容器内のビーズ15は太陽電池
11表面に転写され、太陽電池11の上面にビーズ15
を形成することができる。
11表面に転写され、太陽電池11の上面にビーズ15
を形成することができる。
【0040】その後、紫外線を照射し、接着剤13を硬
化させる。なおビーズ15の下の接着剤15にも紫外線
は回り込み、接着剤13は完全に硬化する。多数個のビ
ーズ15を形成した表面はほぼ平坦な面となる。
化させる。なおビーズ15の下の接着剤15にも紫外線
は回り込み、接着剤13は完全に硬化する。多数個のビ
ーズ15を形成した表面はほぼ平坦な面となる。
【0041】その後、ビーズ15の上面に時刻目盛りや
文字やマークを形成し、太陽電池を備える時計用文字板
が完成する。
文字やマークを形成し、太陽電池を備える時計用文字板
が完成する。
【0042】つぎに本発明の他の実施例を図3を用いて
説明する。まず文字板の構成を説明する。
説明する。まず文字板の構成を説明する。
【0043】図1を用いて説明した文字板との構成上の
差は、太陽電池11の上に透明部材17を設け、この透
明部材17上に接着剤13とビーズ15とを設ける。
差は、太陽電池11の上に透明部材17を設け、この透
明部材17上に接着剤13とビーズ15とを設ける。
【0044】この透明部材17は光の透過率が良好な透
明材料で構成し、ガラスやプラスチック材料を使用す
る。
明材料で構成し、ガラスやプラスチック材料を使用す
る。
【0045】図3に示す太陽電池を備える文字板の製造
方法を、つぎに説明する。
方法を、つぎに説明する。
【0046】図1を用いて説明した方法と同じように、
基板上にp−i−n構造を有するアモルファスシリコン
からなる太陽電池層を有する太陽電池11を形成する。
基板上にp−i−n構造を有するアモルファスシリコン
からなる太陽電池層を有する太陽電池11を形成する。
【0047】そしてガラスからなる透明部材17上に回
転塗布法により、紫外線硬化型の接着剤13を形成す
る。
転塗布法により、紫外線硬化型の接着剤13を形成す
る。
【0048】その後、容器内にビーズ15を敷き詰め、
接着剤13を形成した透明部材17をビーズ13に押し
つける。
接着剤13を形成した透明部材17をビーズ13に押し
つける。
【0049】この結果、容器内のビーズ15は接着剤1
3の接着力を利用することにより、透明部材17の表面
に転写され、透明部材17の上面にビーズ15を形成す
ることができる。
3の接着力を利用することにより、透明部材17の表面
に転写され、透明部材17の上面にビーズ15を形成す
ることができる。
【0050】その後、紫外線を照射し、接着剤13を硬
化させる。なおビーズ15の下の接着剤15にも紫外線
は回り込み、接着剤13は完全に硬化する。
化させる。なおビーズ15の下の接着剤15にも紫外線
は回り込み、接着剤13は完全に硬化する。
【0051】その後、ビーズ15の上面に時刻目盛りや
文字やマークを形成する。そしてビーズ15を形成した
透明部材17と、太陽電池11とを接合し、太陽電池を
備える時計用文字板が完成する。
文字やマークを形成する。そしてビーズ15を形成した
透明部材17と、太陽電池11とを接合し、太陽電池を
備える時計用文字板が完成する。
【0052】つぎに図4を用いて本発明の他の実施例を
説明する。図4は文字板の一部を示す断面図である。図
1を用いて説明した方法と同じ製造方法によって、太陽
電池11の上面に接着剤13を介して円球状のビーズを
形成する。
説明する。図4は文字板の一部を示す断面図である。図
1を用いて説明した方法と同じ製造方法によって、太陽
電池11の上面に接着剤13を介して円球状のビーズを
形成する。
【0053】その後、ダイヤモンド砥石を用いてビーズ
の研磨加工を行い、円球状のビーズを、平坦部31aを
有するビーズ31に加工する。
の研磨加工を行い、円球状のビーズを、平坦部31aを
有するビーズ31に加工する。
【0054】この図4に示すように、平坦部31aを有
するビーズ31を太陽電池11上に設けると、図1や図
3に示す文字板と異なる外観のものが得られる。
するビーズ31を太陽電池11上に設けると、図1や図
3に示す文字板と異なる外観のものが得られる。
【0055】なお透明部材上に接着剤を介して、平坦部
を有するビーズを設け、透明部材と太陽電池とを接合し
て、太陽電池を備える時計用文字板としてもよい。
を有するビーズを設け、透明部材と太陽電池とを接合し
て、太陽電池を備える時計用文字板としてもよい。
【0056】つぎに図5を用いて本発明の他の実施例を
説明する。図5は文字板の一部領域を示す断面図であ
る。図5に示す実施例においては、ビーズは直径寸法が
異なる2種類を用いている。
説明する。図5は文字板の一部領域を示す断面図であ
る。図5に示す実施例においては、ビーズは直径寸法が
異なる2種類を用いている。
【0057】すなわち図5に示すように、太陽電池11
の入射光側に設けるビーズとして、第1のビーズ33と
第2のビーズ35とを用いる。そして第1のビーズ33
の直径寸法を第2のビーズ33より大きくする。
の入射光側に設けるビーズとして、第1のビーズ33と
第2のビーズ35とを用いる。そして第1のビーズ33
の直径寸法を第2のビーズ33より大きくする。
【0058】このように、直径寸法の異なる第1のビー
ズ33と第1のビーズ35を用いると、第1のビーズ3
3の隙間を第2のビーズ35で覆うことができる。
ズ33と第1のビーズ35を用いると、第1のビーズ3
3の隙間を第2のビーズ35で覆うことができる。
【0059】したがって、ビーズとビーズとの間の隙間
によって太陽電池11表面が見えることを防止すること
ができる。
によって太陽電池11表面が見えることを防止すること
ができる。
【0060】なお透明部材上に接着剤を介して第1のビ
ーズ33と第2のビーズとを設けてもよい。
ーズ33と第2のビーズとを設けてもよい。
【0061】図5に示す構造の製造方法は、接着剤13
を形成後、第1のビーズ33を接着剤13上に転写す
る。その後、第2のビーズ35を散布し、余分な第2の
ビーズ33を除去した後、接着剤13を硬化させる。
を形成後、第1のビーズ33を接着剤13上に転写す
る。その後、第2のビーズ35を散布し、余分な第2の
ビーズ33を除去した後、接着剤13を硬化させる。
【0062】つぎに図6を用いて本発明の他の実施例を
説明する。図6は文字板の一部領域を示す断面図であ
る。図6に示す実施例においては、ビーズ13と接着剤
13とを厚さ方向に複数層に設けている。
説明する。図6は文字板の一部領域を示す断面図であ
る。図6に示す実施例においては、ビーズ13と接着剤
13とを厚さ方向に複数層に設けている。
【0063】この図6に示すように、ビーズ13と接着
剤13とを多層に設けると、なお一層太陽電池11表面
が見えなくなり、高品位の時計が得られる。
剤13とを多層に設けると、なお一層太陽電池11表面
が見えなくなり、高品位の時計が得られる。
【0064】以上の説明では、太陽電池としては、アモ
ルファスシリコンからなる薄膜の太陽電池の例で説明し
たが、シリコン基板に形成した太陽電池でも本発明は適
用することができる。
ルファスシリコンからなる薄膜の太陽電池の例で説明し
たが、シリコン基板に形成した太陽電池でも本発明は適
用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
時計用文字板においては、太陽電池の受光面側にビーズ
を設けている。このため従来より文字板面の色が限定さ
れない時計用文字板が得られる。さらに本発明において
は、円球状のビーズ、あるいは平坦部を有するビーズに
よって、従来にない外観を有する時計用文字板が得られ
るという効果を備えている。
時計用文字板においては、太陽電池の受光面側にビーズ
を設けている。このため従来より文字板面の色が限定さ
れない時計用文字板が得られる。さらに本発明において
は、円球状のビーズ、あるいは平坦部を有するビーズに
よって、従来にない外観を有する時計用文字板が得られ
るという効果を備えている。
【図1】本発明の実施例における時計用文字板の構成お
よびその製造方法を示す断面図である。
よびその製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における時計用文字板を適用し
た時計を示す断面図である。
た時計を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例における時計用文字板の構
成およびその製造方法を示す断面図である。
成およびその製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例における時計用文字板の構
成およびその製造方法を示す断面図である。
成およびその製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例における時計用文字板の構
成およびその製造方法を示す断面図である。
成およびその製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例における時計用文字板の構
成およびその製造方法を示す断面図である。
成およびその製造方法を示す断面図である。
11 太陽電池 13 接着剤 15 ビーズ 29 文字板
Claims (12)
- 【請求項1】 太陽電池と、太陽電池上の接着剤とビー
ズとを有することを特徴とする時計用文字板。 - 【請求項2】 太陽電池と、太陽電池上の透明部材と、
透明部材上の接着剤とビーズとを有することを特徴とす
る時計用文字板。 - 【請求項3】 太陽電池と、太陽電池上の接着剤と平坦
部を有するビーズとを有することを特徴とする時計用文
字板。 - 【請求項4】 太陽電池と、太陽電池上の透明部材と、
透明部材上の接着剤と平坦部を有するビーズとを有する
ことを特徴とする時計用文字板。 - 【請求項5】 ビーズは、セラミックス、金属、プラス
チック、金属の表面に被膜を設けたもの、あるいはプラ
スチックの表面に被膜を設けたものを用いることを特徴
とする請求項1、2、3、あるいは4記載の時計用文字
板。 - 【請求項6】 ビーズと接着剤は、厚さ方向に複数設け
ることを特徴とする請求項1、あるいは2記載の時計用
文字板。 - 【請求項7】 ビーズは、直径寸法が異なる複数種で構
成することを特徴とする請求項1、あるいは2記載の時
計用文字板。 - 【請求項8】 太陽電池の表面に接着剤を形成し、その
後、接着剤上にビーズを形成し、さらに接着剤を硬化さ
せることを特徴とする時計用文字板の製造方法。 - 【請求項9】 太陽電池の表面に接着剤を形成し、その
後、接着剤上にビーズを形成し、さらに接着剤を硬化さ
せることを特徴とする時計用文字板の製造方法。 - 【請求項10】 透明部材の表面に接着剤を形成し、そ
の後、接着剤上にビーズを形成し、さらに接着剤を硬化
させ、透明部材と太陽電池とを接合することを特徴とす
る時計用文字板の製造方法。 - 【請求項11】 太陽電池の表面に接着剤を形成し、そ
の後、接着剤上にビーズを形成し、さらに接着剤を硬化
させ、さらにビーズを加工し平坦部を形成することを特
徴とする時計用文字板の製造方法。 - 【請求項12】 透明部材の表面に接着剤を形成し、そ
の後、接着剤上にビーズを形成し、さらに接着剤を硬化
させ、ビーズを加工して平坦部を形成し、その後、透明
部材と太陽電池とを接合することを特徴とする時計用文
字板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28108293A JPH07134185A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 時計用文字板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28108293A JPH07134185A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 時計用文字板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07134185A true JPH07134185A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17634082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28108293A Pending JPH07134185A (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 時計用文字板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07134185A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997033208A1 (fr) * | 1996-03-08 | 1997-09-12 | Citizen Watch Co., Ltd. | Plaque indicatrice pour montres |
JPH09269382A (ja) * | 1996-04-02 | 1997-10-14 | Citizen Watch Co Ltd | ソーラー時計用表示板構造 |
EP1331529A1 (en) * | 2000-11-01 | 2003-07-30 | Kawaguchiko Seimitsu Company Limited | Timepiece dial and production method therefor |
JP2008275471A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | 時計用文字板の製造方法、時計用文字板および時計 |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP28108293A patent/JPH07134185A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997033208A1 (fr) * | 1996-03-08 | 1997-09-12 | Citizen Watch Co., Ltd. | Plaque indicatrice pour montres |
JPH09269382A (ja) * | 1996-04-02 | 1997-10-14 | Citizen Watch Co Ltd | ソーラー時計用表示板構造 |
EP1331529A1 (en) * | 2000-11-01 | 2003-07-30 | Kawaguchiko Seimitsu Company Limited | Timepiece dial and production method therefor |
EP1331529A4 (en) * | 2000-11-01 | 2006-01-18 | Kawaguchiko Seimitsu Kk | TIMER SELECTOR AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
US7242641B2 (en) * | 2000-11-01 | 2007-07-10 | Citizen Seimitus Co., Ltd. | Timepiece dial and production method therefor |
JP2008275471A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | 時計用文字板の製造方法、時計用文字板および時計 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6731351B2 (en) | Display assembly including an electro-optical cell and a photovoltaic cell | |
WO1996031810A1 (fr) | Cadran de montre ou d'horloge a photopile | |
WO2000031596A1 (fr) | Montre | |
JP2798066B2 (ja) | 薄膜トランジスター、その製造方法および表示装置 | |
JPH043121A (ja) | 液晶表示装置およびその製造方法 | |
JPH07134185A (ja) | 時計用文字板およびその製造方法 | |
US6067277A (en) | Dial formed of a solar cell in particular for a timepiece | |
JPH07198866A (ja) | 時計用文字板およびその製造方法 | |
JP2020013844A (ja) | 光電変換素子、光電変換モジュールおよび電子機器 | |
JPH0772266A (ja) | 時計用文字板およびその製造方法 | |
JPH08334572A (ja) | 時計用文字板およびその製造方法 | |
JPS6110997B2 (ja) | ||
EP0890887B1 (en) | Solar battery powered watch | |
JPH08166469A (ja) | 時計用文字板およびその製造方法 | |
JP2000250432A (ja) | 表示板 | |
JPH07294667A (ja) | 時 計 | |
JPH09307132A (ja) | 太陽電池装置およびその製造方法 | |
JPH0737323Y2 (ja) | カラーセンサー | |
JP3636547B2 (ja) | 太陽電池を備える時計 | |
JPH08211162A (ja) | 時計用文字板およびその製造方法 | |
JPH11264881A (ja) | 太陽電池を備える時計 | |
JP2000162342A (ja) | 太陽電池付き時計 | |
JP2938576B2 (ja) | 太陽電池式時計の文字板 | |
JP7359825B2 (ja) | デジタル表示デバイスを製造する方法及びデジタル表示デバイス | |
JPH09113642A (ja) | 太陽電池を備える時計およびその文字板の製造方法 |