JP2597929Y2 - 時 計 - Google Patents

時 計

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JP2597929Y2
JP2597929Y2 JP1993064854U JP6485493U JP2597929Y2 JP 2597929 Y2 JP2597929 Y2 JP 2597929Y2 JP 1993064854 U JP1993064854 U JP 1993064854U JP 6485493 U JP6485493 U JP 6485493U JP 2597929 Y2 JP2597929 Y2 JP 2597929Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は時計の構造に関し、とく
に太陽電池を備える時計の文字板の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽電池を有する時計における太
陽電池は、光を吸収して発電を行う関係上、風防の下の
文字板面に、外から見えるような構造で使用するのが一
般的な手段となっている。
【0003】このような手段では、太陽電池が独特の濃
紫の色を有するために、時計としての外観的な調和をと
ろうとすると、文字板の色やデザインは大きな制約を受
けてしまう。
【0004】そこで太陽電池の上に被覆部材を設けるこ
とが提案されている。この被覆部材を設けた時計を、図
3の断面図を用いて説明する。
【0005】図3に示すように、透明ガラスからなる風
防23を設けた外装25内に、指針27を駆動するムー
ブメント29を設ける。
【0006】そして時計の時刻表示手段として文字板3
1は、風防23の下面側に配置し、文字板31には太陽
電池13を備える。そしてさらに太陽電池13の受光面
側には被覆部材17を設けている。
【0007】この被覆部材17は、セラミックスや、薄
膜を形成したガラスのような透光性を有する材料で構成
する。そして被覆部材17は、この被覆部材17に照射
された光の1/2から2/3の光は透過して、太陽電池
13に照射され、起電力が発生する。
【0008】この図3に示すように、太陽電池13の上
面側に被覆部材17を設けているので、太陽電池13の
独特の色は見えにくくなる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら図3に示
す構成の時計においては、被覆部材17の透過率を向上
させようとして被覆部材17の厚さを薄くすると、被覆
部材17の下の太陽電池13が、被覆部材17を透かし
て、かすかに見えるという問題点が発生する。
【0010】たとえば被覆部材17として白色のセラミ
ックスを使用したときは、太陽電池13が存在する領域
は、文字板31としては白色に見えず、太陽電池13の
濃紫とセラミックスの白色とが混色して薄い灰色に見え
てしまう。
【0011】本考案の目的は、上記課題を解決して、被
覆部材の下面の太陽電池が、この被覆部材を透かして見
えないような、太陽電池を備える時計の文字板を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の時計の文字板は、下記記載の構成を採用す
る。
【0013】本考案の時計の文字板は、基板上に設ける
太陽電池と、太陽電池の受光面側に設ける被覆部材と、
時計を駆動するムーブメントと、時刻を表示する指針
と、時計を収納する外装とを備え、太陽電池と被覆部材
とのあいだに樹脂シートを設けることを特徴とする。
【0014】本考案の時計の文字板は、基板上に設ける
太陽電池と、太陽電池の受光面側に設ける被覆部材と、
時計を駆動するムーブメントと、時刻を表示する指針
と、時計を収納する外装とを備え、太陽電池と被覆部材
とのあいだに透明フィルムを有する樹脂シートを設ける
ことを特徴とする。
【0015】本考案の時計の文字板は、基板上に設ける
太陽電池と、太陽電池の受光面側に設ける被覆部材と、
時計を駆動するムーブメントと、時刻を表示する指針
と、時計を収納する外装とを備え、太陽電池と被覆部材
とのあいだに開口部をもつ樹脂シートを設けることを特
徴とする。
【0016】本考案の時計の文字板は、基板上に設ける
太陽電池と、太陽電池の受光面側に設ける被覆部材と、
時計を駆動するムーブメントと、時刻を表示する指針
と、時計を収納する外装とを備え、太陽電池と被覆部材
とのあいだに透明フィルムを有しかつ開口部をもつ樹脂
シートを設けることを特徴とする。
【0017】
【作用】本考案の時計の文字板は、被覆部材と太陽電池
とのあいだに樹脂シートを設けている。このため時計の
風防側からは、被覆部材を透かして太陽電池が見えると
いうことは発生しなくなる。
【0018】そして太陽電池への光の透過率が低下し
て、太陽電池の起電力が低下する現象が発生したとき
は、樹脂シートの厚さを薄くしたり、あるいは開口部を
有する樹脂シートを使用すればよい。さらに樹脂シート
の厚さが薄く、取扱いが容易でないときは、樹脂シート
を透明フィルムに張り付けて補強してもよい。
【0019】
【実施例】以下図面を用いて本考案の実施例における時
計の文字板の構造を説明する。
【0020】
【実施例1】図1は本考案の第1の実施例における太陽
電池を有する文字板を示す断面図である。
【0021】図1に示すように、本考案の文字板31
は、下面に文字板足21を形成した基板11と、基板1
1上の太陽電池13と、太陽電池13上の樹脂シート1
5と、樹脂シート15上の被覆部材17とで構成する。
【0022】基板11は、しんちゅうやステンレスなど
の金属薄板からなり、基板11の下面に、文字板31を
ムーブメント29(図3参照)に固定するための2つの
文字板足21をスポット溶接などの接合手段によって設
ける。
【0023】太陽電池13は、単結晶シリコン、あるい
は多結晶シリコンやアモルファスシリコンの非単結晶シ
リコン、あるいは化合物半導体で構成する。
【0024】樹脂シート15は、厚さが10μm程度の
樹脂材料からなり、円形状や多角形を有する開口部15
aを複数個設ける。
【0025】この樹脂シート15に設ける開口部15a
は、被覆部材17と樹脂シート15とを透過する光が太
陽電池13に充分な光量で到達して、必要な起電力が得
られるときは、開口部15は形成しなくてもよい。
【0026】被覆部材17は、厚さが0.1から0.5
mmのセラミックスや、薄膜を形成したガラスからな
る。そして時刻目盛りやマークを被覆部材17のおもて
面側に印刷法により設ける。
【0027】そして被覆部材17の色と、樹脂シート1
5の色とを同じ色にする。このように被覆部材17の下
面に、この被覆部材17と同じ色をもつ樹脂シート15
を設けることによって、太陽電池13の濃紫色は見えな
くなり、太陽電池13の色と被覆部材17の色とが混色
することは発生しない。
【0028】樹脂シート15は、被覆部材17と太陽電
池13とのあいだに介在させればよく、被覆部材17あ
るいは太陽電池13に、紫外線硬化型の接着剤を用いて
張り付けてもよい。
【0029】
【実施例2】つぎに本考案の第2の実施例における時計
の文字板の構成を説明する。図2は本考案の第1の実施
例における太陽電池を有する文字板を示す断面図であ
る。
【0030】図2に示す第2の実施例と、図1に示す第
1の実施例との構成上の相違点は、透明フィルム19を
上下に有する樹脂シート15を設けた点である。
【0031】この透明フィルム19は、膜厚が0.03
mm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)を使
用する。このポリエチレンテレフタレート(PET)
は、光の透過率がほぼ100%の特性をもつ。
【0032】透明フィルム19を上下に有する樹脂シー
ト15の形成方法は、まず透明フィルム19のあいだに
樹脂シート15を挟むように配置する。その後、温度8
0℃程度に加熱しながら、両面から圧力を印加して、樹
脂シート15と透明フィルム19とを一体化する。
【0033】このように、透明フィルム19と樹脂シー
ト15とを一体化すると、以下に記載するような効果が
ある。
【0034】それは樹脂シート15単体では、この樹脂
シート15の膜厚が薄く、取扱いが難しいが、透明フィ
ルム19と樹脂シート15とを一体化すると、取扱いが
容易になるという効果を有する。
【0035】この樹脂シート15と一体化した透明フィ
ルム19は、被覆部材17と太陽電池13とのあいだに
介在させればよく、被覆部材17あるいは太陽電池13
に、紫外線硬化型の接着剤を用いて張り付けてもよい。
【0036】なおこの透明フィルム19は、樹脂シート
15の両面に設けてもよいが、樹脂シート15の片面に
のみ設けてもよい。
【0037】ここで本考案の文字板を時計に組み込んだ
結果を、つぎに説明する。太陽電池13としては、p−
i−n接合を有するアモルファスシリコンを使用し、被
覆部材17として厚さが0.2mmのセラミックスを使
用し、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる
膜厚0.03mmの透明フィルム19を上下に形成した
樹脂シート15を文字板31とした。なお樹脂シート1
5の膜厚は10μmのものを使用し、開口部12aの開
口面積が樹脂シート15全面積の50%のものを用い
た。
【0038】表面になにも被覆していないときの、太陽
電池13の起電力を1.0としたときに、本考案の樹脂
シート15と被覆部材17とを、太陽電池表面に配置し
たときは、0.48の起電力が得られている。
【0039】この起電力が0.48という数値は、樹脂
シート15と透明フィルム19とを太陽電池13に配置
していないときの起電力0.50とほとんど差がない。
【0040】したがって樹脂シート15や透明フィルム
19での光の反射や光吸収は、ほとんど発生していない
ことがわかる。
【0041】そして本考案の時計用文字板を時計に組み
込んだところ、起電力不足による時計の止まりは発生せ
ず、正常に動作していた。
【0042】これは太陽電池の改良による発電効率の向
上や、時計の低消費電力化が大きく寄与している。
【0043】なお以上の説明においては、被覆部材17
と樹脂シート15とを同じような色としたが、被覆部材
17と樹脂シート15とは異なる色で構成してもよい。
【0044】
【考案の効果】以上の説明から明かなように、本考案の
文字板は、被覆部材の下面の太陽電池が、この被覆部材
を透かして見えないような、太陽電池を備える時計の文
字板を提供することができる。
【0045】さらに被覆部材の材料と色とを選択するこ
とにより、文字板面の色が限定されることはなくなり、
時計用の文字板として要求される色はほとんど得られ、
デザイン上の制約を排除することができる。とくに従来
の太陽電池を備えた時計では得られなかった白色を有す
る文字板が得られることは、本考案の効果として大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例における時計の文字板の
構成を示す断面図である。
【図2】本考案の第2の実施例における時計の文字板の
構成を示す断面図である。
【図3】時計を示す断面図である。
【符号の説明】
13 太陽電池 15 樹脂シート 17 被覆部材 19 透明フィルム 25 外装 29 風防 31 文字板

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設ける太陽電池と、太陽電池の
    受光面側に設ける被覆部材と、時計を駆動するムーブメ
    ントと、時刻を表示する指針と、時計を収納する外装と
    を備え、太陽電池と被覆部材とのあいだに樹脂シートを
    設けることを特徴とする時計。
  2. 【請求項2】 基板上に設ける太陽電池と、太陽電池の
    受光面側に設ける被覆部材と、時計を駆動するムーブメ
    ントと、時刻を表示する指針と、時計を収納する外装と
    を備え、太陽電池と被覆部材とのあいだに透明フィルム
    を有する樹脂シートを設けることを特徴とする時計。
  3. 【請求項3】 基板上に設ける太陽電池と、太陽電池の
    受光面側に設ける被覆部材と、時計を駆動するムーブメ
    ントと、時刻を表示する指針と、時計を収納する外装と
    を備え、太陽電池と被覆部材とのあいだに開口部をもつ
    樹脂シートを設けることを特徴とする時計。
  4. 【請求項4】 基板上に設ける太陽電池と、太陽電池の
    受光面側に設ける被覆部材と、時計を駆動するムーブメ
    ントと、時刻を表示する指針と、時計を収納する外装と
    を備え、太陽電池と被覆部材とのあいだに透明フィルム
    を有しかつ開口部をもつ樹脂シートを設けることを特徴
    とする時計。
  5. 【請求項5】 樹脂シートは、被覆部材と同じ系統の色
    で構成することを特徴とする請求項1、2、3、あるい
    は4に記載の時計。
  6. 【請求項6】 樹脂シートは、被覆部材と異なる色で構
    成することを特徴とする請求項1、2、3、あるいは4
    に記載の時計。
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JP3673312B2 (ja) * 1996-01-11 2005-07-20 シチズン時計株式会社 ソーラー時計用表示板構造
JP3443831B2 (ja) * 1996-01-23 2003-09-08 セイコーエプソン株式会社 太陽電池付表示部構造体並びにこれを用いた太陽電池付電子機器及び太陽電池付時計
JP4503772B2 (ja) * 2000-03-14 2010-07-14 シチズンホールディングス株式会社 ソーラー時計の表示装置構造

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