JP2000146902A - ガスセンサ並びに炭化水素ガスセンサ及び水素ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ並びに炭化水素ガスセンサ及び水素ガスセンサ

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JP2000146902A JP10321135A JP32113598A JP2000146902A JP 2000146902 A JP2000146902 A JP 2000146902A JP 10321135 A JP10321135 A JP 10321135A JP 32113598 A JP32113598 A JP 32113598A JP 2000146902 A JP2000146902 A JP 2000146902A
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高士 日比野
Yoshitaka Kuwabara
好孝 桑原
Takaharu Inoue
隆治 井上
Takafumi Oshima
崇文 大島
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倫朗 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化水素(特に2重結合を有する不飽和炭化
水素)及び/又は水素を感度良く検知することができ、
酸素濃度が高い雰囲気下においても感度良く炭化水素等
を検知できるガスセンサを提供する。 【解決手段】 本ガスセンサは、酸素イオン伝導性を有
する固体電解質と、該固体電解質の表面に形成された一
対の電極とを備え、該一対の電極間の起電力に基づいて
ガス成分の濃度を測定するガスセンサにおいて、上記一
対の電極のうちの一方は、Nb、Ta、Fe等の金属酸
化物の少なくとも1種以上を含有する検知電極である。
検知電極と基準電極との間に生じる起電力はプロペンガ
ス(500ppm)の場合110mV以上、水素ガス
(500ppm)の場合80mV以上とできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスセンサ並びに炭
化水素ガスセンサ及び水素ガスセンサに関する。更に詳
しくは、気体中に存在する不飽和炭化水素及び/又は水
素等に対して敏感に反応することができるガスセンサ、
特に2重結合を有する不飽和炭化水素に対する感度に優
れる炭化水素ガスセンサ及び水素ガス検知に優れる水素
ガスセンサに関する。本発明のガスセンサは、ディーゼ
ルエンジン、特にリーンバーンエンジン等の酸素濃度の
高い混合ガスを排出するエンジン等の排ガス成分の濃度
測定等に幅広く利用される。
【0002】
【従来の技術】従来より窒素酸化物、水素及び一酸化炭
素等を混合気体中から検出するセンサは開発されてき
た。しかし、不飽和炭化水素等を特異的に且つ鋭敏に検
知することのできるセンサは知られておらず、特に2重
結合を有する不飽和炭化水素等は光化学スモッグの原因
となる物質であるため、排気ガス等からこの不飽和炭化
水素等を選択的に検知及び測定することのできるセンサ
の出現が望まれている。これまで、混合気体のガス成分
の濃度を測定するためのセンサとして、特表平8−51
0840号公報、特開平10−82763号公報に開示
のものが知られている。しかし、この前者の酸素イオン
伝導性固体電解質製センサにおいては、検知電極の材料
として金、銀等の金属が知られているにすぎず、また、
後者においては、内燃機関用炭化水素センサの感度の決
定方法に関するものであり、検知電極の構成については
具体的な記述はなく、いずれも、検知電極等について
は、一般的な記述がされているに過ぎない。特に、従来
の固体電解質の起電力を測定するセンサにおいては、酸
素濃度が高い雰囲気下で使用すると、センサの作動温度
が600℃以上の温度域ではセンサの感度がほとんどゼ
ロとなってしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明のガスセンサ
は、上記要望及び問題点を解決するものであり、特に、
センサの作動温度が550℃以上において、2重結合を
有する不飽和炭化水素及び/又は水素を感度良く検知す
ることができ、更には酸素濃度が高い雰囲気下において
も感度良く炭化水素等を検知できるガスセンサを提供す
ることを目的とする。更に、2重結合を有する不飽和炭
化水素に対する感度に優れる炭化水素ガスセンサ及び水
素ガス検知に優れる水素ガスセンサを提供することを他
の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1発明のガスセンサ
は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質と、該固体電
解質の表面に形成された一対の電極とを備え、該一対の
電極間の起電力に基づいてガス成分の濃度を測定するガ
スセンサにおいて、上記一対の電極のうちの一方は少な
くとも金属酸化物を含有することを特徴とする。
【0005】本第5発明の炭化水素ガスセンサは、酸素
イオン伝導性を有する固体電解質と、該固体電解質の表
面に形成された一対の電極とを備え、該一対の電極間の
起電力に基づいてガス成分の濃度を測定するガスセンサ
において、上記一対の電極のうちの一方は、Nb、T
a、Fe、Ga、Sr、Eu及びInの各酸化物の少な
くとも一種からなる金属酸化物と金とを含有することを
特徴とする。本第6発明の炭化水素ガスセンサは、酸素
イオン伝導性を有する固体電解質と、該固体電解質の表
面に形成された一対の電極とを備え、該一対の電極間の
起電力に基づいてガス成分の濃度を測定するガスセンサ
において、上記一対の電極のうちの一方は、Nb、E
u、In、Sn、W及びTiの各酸化物の少なくとも一
種からなる金属酸化物のみを含有することを特徴とす
る。
【0006】第7発明の水素ガスセンサは、酸素イオン
伝導性を有する固体電解質と、該固体電解質の表面に形
成された一対の電極とを備え、該一対の電極間の起電力
に基づいてガス成分の濃度を測定するガスセンサにおい
て、上記一対の電極のうちの一方は少なくとも金属酸化
物を含有し、該金属酸化物は、Eu、Ti、Ce、S
n、W及びInの各酸化物の少なくとも一種であること
を特徴とする。
【0007】上記「固体電解質」は、酸素イオン伝導性
を有すれば特に限定されないが、例えば、イットリア等
の安定化剤で安定化されたジルコニア系セラミックスの
他に、セリア系セラミックス、Ba(Ce,Gd)O3
系セラミックス、(La,Sr)(Ga,Mg)O3
セラミックス等を好ましく使用することができる。この
固体電解質の適用形状は特に限定されず、通常のガスセ
ンサとして適用される形状(一端が封止されている筒状
体、板状体等)とすることができる。上記「一対の電
極」は検知電極と基準電極とから構成されるものであ
り、これらの電極を介して上記電極間に発生する起電力
が測定される。この両電極の配置方法は、前記起電力を
測定できるものであればよく、通常、固体電解質を挟ん
で対峙しているが、対峙していなくてもよい。
【0008】本発明において、「検知電極」を構成する
成分は、金属酸化物のみでもよいし、これと金との混合
成分であってもよいし、金属酸化物と他金属等との混合
成分であってもよい。この金属酸化物は、炭化水素等の
被検知ガスに対する反応性が基準電極(例えば白金から
なる電極)と被検知ガスとの反応性よりも小さいもので
あればよい。例えば、第2発明のように、Nb、Ta、
Fe、Ga、Sr、Eu、In、W、Ce、Ti、Zr
及びSnの各酸化物のうちの一種でもよいし、二種以上
でもよい。また、複数の上記元素の複酸化物であっても
よい。これらの全ては、炭化水素(特に二重結合を含有
する不飽和炭化水素等)及び/又は水素ガスに対して、
金のみから検知電極を構成した場合よりも優れた検知感
度を示す。これらのうち、Nb、Ta、Fe、Ga、S
r及びEuの各酸化物が好ましく、特に、Nb、Ta及
びFeの各酸化物が好ましい。
【0009】また、上記金属酸化物のうち、Nb、T
a、Fe及びGaの各酸化物は、炭化水素、特に、二重
結合を含有する炭化水素に対する検知感度が著しく優れ
る。従って、第5発明に示すように、この金属酸化物を
含有する電極を用いたガスセンサは、炭化水素、特に、
二重結合を含有する炭化水素を検知するためのガスセン
サとして有用である。一方、上記金属酸化物のうち、E
u、Ti及びCeの各酸化物は、炭化水素よりも水素に
対する検知感度が優れる。尚、Sn及びWの各酸化物
は、炭化水素に対する検知感度の方が優れるが、水素に
対する対する検知感度も優れ、両成分を感度良く検知で
きるものである。従って、第7発明に示すように、上記
に示す金属酸化物を含有する電極を用いたガスセンサ
は、水素検知用のガスセンサとして特に有用である。
【0010】上記検知電極が金及び金属酸化物の両方を
含有する場合、金属酸化物の含有量は、金及び金属酸化
物の合計含有量を100重量部とするとき、0.1重量
部(以下、単に、「部」又は「%」とも表わす。)以
上、好ましくは1%以上とすることができる(図4参
照)。この場合、金属酸化物単独で検知電極を構成した
センサにおいても優れた検知感度を示すので、この含有
量の上限は特に限定されない。しかし、この含有量は、
1〜30%(好ましくは2〜20%、より好ましくは3
〜20%)とすることができる。
【0011】上記酸化物のうちで、特に、Nb、Ta、
Fe、Ga、Sr、Eu、Inの各酸化物を用いた検知
電極においては、金のみからなる検知電極の場合の起電
力に比べて、本発明に係わる場合の起電力の比(以下
「起電力比」という。)を1.5倍以上(より好ましく
は1.8倍以上、更に好ましくは2倍以上、特には2.
5倍以上)の検知感度を有するものとすることができ、
特に、Nb、Ta及びFeの各酸化物の場合、その起電
力比を2倍以上(より好ましくは2.5倍以上)とする
ことができる(図3参照)。これらの場合の金属酸化物
含有量は、1%以上(特に1〜30%)、好ましくは2
%以上(特に2〜20%)、より好ましくは5%以上
(特に5〜20%)とすることができる。尚、上記にお
いて、「起電力」とは、以下の測定条件にて測定した場
合の検知電極と基準電極との電位の差を示すものであ
る。この測定条件は、(1)基準電極;白金、(2)測
定温度;600℃、(3)被測定ガス;500ppmの
プロペンガス、10%の酸素ガス及び3%のH2Oガス
を含有し、残部がArである、(4)基準ガス;空気、
(5)被測定ガスの流入速度;毎分75mlである。
【0012】この検知電極に含有される金属酸化物がN
b酸化物である場合、金との混合物において、その含有
量は1〜30%(好ましくは2〜20%、より好ましく
は3〜20%)とすることができる。この範囲であれば
検知感度が特によく、被測定ガス中のプロペンに対する
起電力は、上記測定条件下において、150mV以上、
更には200mV以上、金のみからなる電極との起電力
比は2倍以上(好ましくは2.5倍以上、より好ましく
は2.8倍以上)とすることができる(図3参照)。ま
た、Nb酸化物のみからなる検知電極の場合は、上記と
同様に測定した場合、プロペンに対してその起電力は1
50mV以上(好ましくは180mV以上、より好まし
くは200mV以上)とすることができる(図8参
照)。
【0013】金属酸化物がFe酸化物である場合、金と
の混合物において、その含有量は1〜30%(好ましく
は2〜20%、より好ましくは3〜20%)とすること
ができる。この範囲であれば検知感度が特によく、混合
気体中のプロペンに対する起電力は、上記測定条件下に
おいて、100mV以上(好ましくは150mV以
上)、金のみからなる電極との起電力比は1.5倍以上
(好ましくは1.8倍以上、より好ましくは2倍以上)
とすることができる(図3参照)。また、Fe酸化物の
みからなる検知電極の場合は、上記と同様に測定した場
合、プロペンに対してその起電力は80mV以上(好ま
しくは100mV以上)とすることができる(図8、図
17参照)。
【0014】金属酸化物がEu酸化物である場合、金と
の混合物において、その含有量は1〜30%(好ましく
は2〜20%、より好ましくは3〜20%)とすること
ができる。この範囲であれば検知感度が特によく、混合
気体中のプロペンに対する起電力は、上記測定条件下に
おいて、90mV以上(好ましくは100mV以上)、
金のみからなる電極との起電力比は1.2倍以上(好ま
しくは1.4倍以上)とすることができる(図3参
照)。また、Eu酸化物のみからなる検知電極を備える
ガスセンサにおいては、測定対象ガスを500ppmの
水素ガスとして上記と同様に測定した場合、その起電力
は150mV以上(好ましくは200mV以上、より好
ましくは240mV以上)とすることができる(図12
参照)。更に、このEu酸化物はプロペンに対しても検
知感度に優れ、上記と同様に測定した場合、その起電力
は100mV以上(好ましくは120mV以上、より好
ましくは150mV以上)とすることができる(図8参
照)。
【0015】金属酸化物がIn酸化物である場合、金と
の混合物において、その含有量は1〜30%(好ましく
は2〜20%、より好ましくは3〜20%)とすること
ができる。この範囲であれば検知感度が特によく、混合
気体中のプロペンに対する起電力は、上記測定条件下に
おいて、90mV以上(好ましくは100mV以上)、
金のみからなる電極との起電力比は1.2倍以上(好ま
しくは1.4倍以上)とすることができる(図3参
照)。また、In酸化物のみからなる検知電極を備える
ガスセンサにおいては、測定対象ガスを500ppmの
プロペンとして上記と同様に測定した場合、その起電力
は150mV以上(好ましくは180mV以上、より好
ましくは200mV以上)とすることができる(図8、
9参照)。更に、このIn酸化物は水素に対しても検知
感度に優れ、上記と同様に測定した場合、その起電力は
100mV以上(好ましくは120mV以上)とするこ
ともできる(図9参照)。
【0016】金属酸化物がW酸化物である場合、金との
混合物において、その含有量は1〜30%(好ましくは
2〜20%、より好ましくは3〜20%)とすることが
できる。この範囲であれば検知感度が特によく、混合気
体中のプロペンに対する起電力は、上記測定条件下にお
いて、90mV以上(好ましくは100mV以上)、金
のみからなる電極との起電力比は1.2倍以上(好まし
くは1.3倍以上)とすることができる(図3参照)。
また、W酸化物のみからなる検知電極を備えるガスセン
サにおいては、測定対象ガスを500ppmのプロペン
として上記と同様に測定した場合、その起電力は100
mV以上(好ましくは120mV以上、より好ましくは
130mV以上)とすることができる(図8、13参
照)。更に、このW酸化物は水素に対しても検知感度に
優れ、上記と同様に測定した場合、その起電力は80m
V以上(好ましくは100mV以上、より好ましくは1
10mV以上)とすることもできる(図13参照)。
【0017】金属酸化物がCe酸化物である場合、金と
の混合物において、その含有量は1〜30%(好ましく
は2〜20%、より好ましくは3〜20%)とすること
ができる。この範囲であれば検知感度が特によく、混合
気体中のプロペンに対する起電力は、上記測定条件下に
おいて、80mV以上(好ましくは90mV以上)、金
のみからなる電極との起電力比は1.1倍以上(好まし
くは1.2倍以上)とすることができる(図3参照)。
また、Ce酸化物のみからなる検知電極を備えるガスセ
ンサにおいては、測定対象ガスを500ppmの水素と
して上記と同様に測定した場合、その起電力は90mV
以上(好ましくは100mV以上、より好ましくは12
0mV以上)とすることができる(図19参照)。尚、
このCe酸化物はプロペンに対する検知感度は、金のみ
からなる検知電極を用いた場合とほとんど同じであった
(図8参照)。
【0018】金属酸化物がTi酸化物である場合、金と
の混合物において、その含有量は1〜30%(好ましく
は2〜20%、より好ましくは3〜20%)とすること
ができる。この範囲であれば検知感度が特によく、混合
気体中のプロペンに対する起電力は、上記測定条件下に
おいて、80mV以上(好ましくは90mV以上)、金
のみからなる電極との起電力比は1.1倍以上(好まし
くは1.2倍以上)とすることができる(図3参照)。
また、Ti酸化物のみからなる検知電極を備えるガスセ
ンサにおいては、測定対象ガスを500ppmの水素と
して上記と同様に測定した場合、その起電力は200m
V以上(好ましくは300mV以上、より好ましくは3
50mV以上、更に好ましくは400mV以上)とする
ことができ、極めて優れた感度を示した(図14参
照)。尚、このTi酸化物のプロペンに対する検知感度
は、上記と同様に測定した場合、その起電力は100m
V以上(好ましくは120mV以上、より好ましくは1
30mV以上)とすることができる(図8、14参
照)。
【0019】金属酸化物がSn酸化物である場合、金と
の混合物において、その含有量は1〜30%(好ましく
は2〜20%、より好ましくは3〜20%)とすること
ができる。この場合、混合気体中のプロペンに対する起
電力は、金のみからなる検知電極を用いた場合とほぼ同
性能である(図3参照)。また、Sn酸化物のみからな
る検知電極を備えるガスセンサにおいては、測定対象ガ
スを500ppmのプロペンとして上記と同様に測定し
た場合、その起電力は120mV以上(好ましくは15
0mV以上、より好ましくは180mV以上)とするこ
とができる(図8、11参照)。更に、このSn酸化物
は水素に対しても検知感度に優れ、上記と同様に測定し
た場合、その起電力は100mV以上(好ましくは12
0mV以上、より好ましくは140mV以上)とするこ
ともできる(図11参照)。
【0020】また、本第5発明又は第6発明の炭化水素
ガスセンサにおいて、前記に示す所定の測定条件にて測
定した場合の検知電極と基準電極との間に生じる起電力
を、110mV以上(金のみ電極に対して1.5倍以
上)、好ましくは150mV以上(同2.0倍以上)、
更に好ましくは160mV以上(同2.1倍以上)、特
に好ましくは200mV以上(同2.7倍以上)とする
ことができる。本第7発明の水素ガスセンサにおいて
も、前記に示す所定の測定条件にて測定した場合の検知
電極と基準電極との間に生じる起電力を、80mV以
上、好ましくは100mV以上、更に好ましくは150
mV以上、特に好ましくは200mV以上とすることが
できる。
【0021】このガスセンサが検知することのできる対
象ガスは、前記に示すように、使用する検知電極の材料
種により異なるが、主に、炭化水素ガス及び/又は水素
ガスである。この炭化水素としては、飽和炭化水素より
も、二重結合がある不飽和のものが好ましく、また炭素
数が多いものが好ましい。例えば、この不飽和炭化水素
として、(1)プロペン、ブテン、ペンテン、ヘキセ
ン、オクテン等の二重結合を1つもつもの、(2)ベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ナフタレ
ン、アントラセン、ベンゾピレン等のようなベンゼン系
炭化水素、(3)ブタジエン等のジエン系炭化水素、
(4)三重結合のあるような炭化水素等が挙げられる。
また直鎖のものよりは、分岐するものが好ましい。ま
た、被測定ガスは、他のガス成分、例えば、水素、一酸
化炭素、更には、二酸化炭素、窒素、酸素、水蒸気、ヘ
リウム等を含んでもよい。特に、酸素濃度が高い場合
(例えば、5%以上、好ましくは10%以上の場合)に
はこれらのガス成分は有用であり、特に、好ましくは0
〜800ppm、より好ましくは0〜500ppm、更
に好ましくは0〜100ppm程度とすることができ
る。
【0022】本発明のガスセンサは、温度400〜90
0℃(より好ましくは450〜800℃、更に好ましく
は500〜700℃)において使用することでより良好
な検知感度が得られる。
【0023】このガスセンサの検知電極の形成方法は、
特に限定されず、常法に従って形成できる。使用する原
料粉末(金粉末、金属酸化物粉末)の平均粒径も特に限
定されないが、例えば、2μm以下(より好ましくは1
μm以下、更に好ましくは0.3μm以下)とすること
ができる。また、金属酸化物のみを使用した場合の焼付
け温度は、温度800〜1500℃(より好ましくは8
50〜1400℃、更に好ましくは900〜1300
℃)等とすることができる。金を含む場合の焼付け温度
は950〜1025℃程度とすることができる。
【0024】この基準電極を構成する金属種としては、
特に限定されず、通常使用するものを使用でき、例え
ば、Pt、Ag、Ph、Pd、Ir、これらの合金等を
使用でき、通常は、Pt、Ag、又はこれを含む合金
(PtとAgの合金も含む。)等が好ましく用いられ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。 (I)ガスセンサの作製 (1)金のみからなる検知電極を備えるガスセンサの作
製(実験例1〜6) イットリア(5〜8モル%)により安定化された直径1
2mm、厚み1mmのジルコニア焼結体(以下、これを
「YSZ」という。)製円盤1に、市販の白金ペースト
(白金粉末の平均粒径:約1〜2μm)を、温度900
℃(実験例1〜4)、950℃(実験例5)又は102
5℃(実験例6)で焼き付けて、白金層からなる基準電
極21aを形成した(図1参照)。この白金層の厚さ
は、約5〜30μmである。尚、この白金層は白金メッ
シュ(網目の大きさ:100メッシュ)22aで覆われ
ている。更に、この白金メッシュ22aには白金導線2
3aが接続されており、通電されるようになっている。
更に、上記円盤1の反対面上に、上記白金ペーストの代
わりに、表1に示す平均粒径を有する金粉末を含む市販
の金ペーストを用いて、金からなる検知電極21bを形
成した。尚、この表面は、同網目の金メッシュ22bで
覆われており、同様に金導線23bが接続されている。
以上より、ガスセンサが製作された(図1参照)。
【0026】
【表1】
【0027】(2)金属酸化物及び金を含有する検知電
極を備えるガスセンサの作製(実験例7〜26) 上記検知電極の製作において、上記金ペーストの代わり
に、以下に示す金属酸化物と金粉末との混合ペーストを
用いること以外は、上記(1)の方法と同様にして製作
した。この混合ペーストは、表1に示す金属酸化物粉末
(平均粒径:0.5〜5.0μm)及び金粉末(平均粒
径:1〜2μm)を、表1及び表2に示す種々の配合割
合になるように秤量し、ジエチレングリコール3〜4m
lを加えて乳鉢にて混合して得たものである。
【0028】
【表2】
【0029】(3)金属酸化物のみからなる検知電極を
備えるガスセンサの作製(実験例27〜37) 上記検知電極の製作において、上記混合ペーストの代わ
りに、以下に示す金属酸化物ペーストを用いること以外
は、上記(2)の方法と同様にして製作した。この金属
酸化物ペーストは、表1に示す金属酸化物粉末(平均粒
径:0.5〜5.0μm)を3gづつ秤量し、ジエチレ
ングリコール3〜4mlを加えたものを、内容量80m
lのジルコニアセラミックス製の遊星型ボールミルを用
いて170rpmで90分間混合して得たものである。
【0030】(II)ガスセンサの性能評価 図1に示すような、アルミナセラミックス製外管(外
径:13mmφ、内径:9mmφ)31a、31bとア
ルミナセラミックス製内管(外径:6mmφ、内径:4
mmφ)32a、32bとからなる一対の二重管が、パ
イレックスガラス製シール部4a、4bを介して、上記
円盤1の表裏面の各々に接続され、この二重管内に各ガ
スセンサが封止されるようになっている。これらを所定
の測定温度に保ち、基準電極側の管内に基準ガス(空
気)を導入し(ただし、導入後の流速は0)、検知電極
側に毎分75mlの所定組成の被測定ガスを流入させ、
この時の基準電極と検知電極の間の起電力を、検知電極
側を+としてエレクトロメータで測定した。尚、図中の
数値の実測された起電力値は−値を示している。これら
結果を図3〜27に示した。
【0031】(1)各金属酸化物及び金を含有する検知
電極について 図3は、金90部と各金属酸化物(Nb、Ta、Fe、
Ga、Sr、Eu、In、W、Ce、Ti、Zr、S
n、Tl、Mn及びMoの各酸化物、但し、Zr酸化物
は前述のYSZを使用した。)10部(10%)からな
る検知電極を備える実験例12、15〜28のガスセン
サにより、温度600℃において、500ppmのプロ
ペン、10%のO2及び3%のH2Oを含有し、残部がA
rである被測定ガスを流入させて測定した場合の起電力
を示す。尚、比較のために、金(Au)のみからなる検
知電極を備える実験例2のガスセンサも同様に示す。
【0032】この図3によれば、Nb(2.95)、T
a(2.90)、Fe(2.15)、Ga(1.8
6)、Sr(1.57)、Eu(1.54)、In
(1.50)、W(1.41)、Ce(1.33)、T
i(1.31)、Zr(1.18)、Sn(1.04)
の各酸化物の場合は、金のみの検知電極に比べて、優れ
た性能を示した。この括弧内の数字は、金のみの場合と
の起電力比(性能比)である。特に、Nb、Ta、F
e、Ga、Sr、Eu、In、W又はCeの各酸化物の
場合は、1.3倍以上を示し、Nb、Ta、Fe又はG
aの各酸化物の場合は、1.8倍以上を示し、Nb、T
a又はFeの各酸化物の場合は、2倍以上の性能を示
し、著しく優れたものとなっている。
【0033】(2)検知電極に含有されるNb酸化物の
量比について 図4は、実験例2、7〜12のガスセンサにより、測定
温度600℃において、上記と同じプロペン含有ガスを
用いて同様に測定した結果を示す。図4によれば、Nb
酸化物の添加量が1%であっても感度が大きく向上し、
5%以上では200mV以上の優れた感度を示した。
尚、5%の添加量以上では略感度が飽和している。
【0034】(3)Nb酸化物を含有する検知電極の測
定温度、被測定ガス種類について 図5〜7は、実験例10のガスセンサを用いて、測定温
度600℃(図5)、700℃(図6)又は750℃
(図7)において、0〜500ppmの所定種類のガ
ス、10%のO2及び3%のH2Oを含有し、残部がAr
である被測定ガスを用いて測定した結果を示す。この所
定種類のガスとしては、エチレン、プロペン、1−ブテ
ン、2−メチルプロペン、ベンゼン、トルエン又はp−
キシレンを用いた。
【0035】これらの図5〜7によれば、600℃〜7
50℃のいずれにおいても優れた検知感度を示したが、
測定温度が低くなるほど検知感度が優れていることが判
る。特に、600℃においては大変優れた検知感度を示
している。測定ガスの種類としては、炭素数が多いほ
ど、及び二重結合が多いほど優れた性能を示している。
即ち、エチレン、プロペン、1−ブテン、2−メチルプ
ロペン、ベンゼン、トルエン又はp−キシレンの順に優
れ、特に、炭素数が8で且つ二重結合が3つのキシレン
は極めて優れた検知感度を示している。これによって、
例えば、排ガス中の光化学スモッグの原因物質濃度(特
に、ベンゼン系炭化水素、不飽和炭化水素等)を感度良
く検知できる。
【0036】(4)種々の酸化物のみからなる検知電極
について 図8はそれぞれIn、Sn、Eu、W、Ti、Fe及び
Ceの各酸化物のみからなる検知電極を備える実験例2
7、32〜37のガスセンサにより、温度600℃にお
いて、0〜500ppmのプロペンを含む前記と同じ組
成の被測定ガスを用いて測定した結果である。尚、焼付
け温度は900℃である。図8によれば、Ce酸化物を
除いた他のいずれの酸化物を使用した場合であっても、
金のみの場合よりも優れた検出感度を示した。特に、I
n酸化物、Nb酸化物、Sn酸化物、Eu酸化物は極め
て優れた検出感度を示し、この中でも、特にIn酸化物
及びNb酸化物が優れていることが判る。尚、被測定ガ
スに含まれるプロペンの濃度が高いほど、その検知感度
も高くなっている。
【0037】(5)各酸化物のみの検知電極と測定対象
ガス種類等との関係について 図9〜15は、それぞれIn(図9、10)、Sn(図
11)、Eu(図12)、W(図13)、Ti(図1
4)、Fe(図15〜18)及びCe(図19)の各酸
化物のみからなる検知電極を備える実験例27、32〜
37のガスセンサを用いて試験したものである。測定温
度は600℃、被測定ガスは、0〜500ppmの所定
ガス(プロペン、プロパン、一酸化炭素、水素)、10
%のO2及び3%のH2Oを含有し、残部がArのもので
ある。
【0038】図9〜15によれば、各種ガスのうち、I
n酸化物(図9)、Sn酸化物(図11)、W酸化物
(図13)及びFe酸化物(図16)の場合は、いずれ
も、水素等よりもプロペンに対する検知感度が最も高
い。尚、Nb酸化物は、図8に示すように、プロペンに
対して大変優れた検知感度を示している。また、一方、
Eu酸化物(図12)、Ti酸化物(図14)及びCe
酸化物(図19)の場合は、いずれも、プロペン等より
も水素に対する検知感度が最も高い。特に、Ti酸化物
は水素に対する感度が著しく高い。いずれにおいても選
択性を示している。尚、Sn酸化物及びW酸化物の場合
は、プロペンについての感度が最も高いものの、水素の
感度も大変高い。また、図9(In酸化物)に示すよう
に、プロパンとプロペンを比較すると、同炭素数である
ものの、二重結合のあるプロペンが圧倒的に優れた感度
を示した。図10(In酸化物、プロペンの場合)に示
すように、550℃〜800℃の測定温度においては、
より低温の550℃が最も優れた感度を示している。
【0039】更に、図15〜17(Fe酸化物)に示す
ように、焼付け温度が高いほどプロペンに対する感度が
向上することが判る。尚、水素とプロペンに対する感度
において、焼付け温度が高い(図16)とプロペンに対
する感度が相対的に向上することが判る(図15、1
6)。また、図18(Fe酸化物)に示すように、この
場合も、測定温度が低いほど検知感度が向上している。
以上より、焼付け温度及び/又は測定温度等を種々変え
ることにより、更に優れた検知感度を得ることもでき
る。
【0040】(6)金のみからなる検知電極と焼付け温
度について 図20は、金のみからなり、焼き付け温度(900℃、
950℃、1025℃)の異なる検知電極を備える実験
例2、5及び6のガスセンサにより、温度600℃にお
いて、0〜500ppmの前記プロペンガスである被測
定ガスを用いて測定した結果を示す。図20によれば、
いずれの濃度においても、焼付け温度が高い程(例えば
1025℃)、検知感度が高かった。
【0041】(7)焼き付け温度及び測定温度と金のみ
の検知電極の検知感度との関係 図21〜26は、金のみからなり、焼き付け温度が90
0℃又は1025℃である検知電極を備える実験例2及
び6のガスセンサにより、温度600℃、700℃又は
750℃の各測定温度において、所定の測定ガスを用い
て測定した結果を示す。この所定の測定ガスとしては、
0〜500ppmのエテン、プロペン、1−ブテン、2
−メチルプロペン、ベンゼン、トルエン又はp−キシレ
ンを含み、10%のO2及び3%のH2Oを含有し、残部
がArであるものを用いた。
【0042】図21〜26によると、焼付け温度はいず
れの場合も1025℃と高い程、検知感度が高いことが
判る。以上より、この焼付け温度を、900〜1050
℃、好ましくは950〜1050℃、より好ましくは9
50〜1030℃、更に好ましくは1000〜1030
℃とすることができる。また、測定温度は焼き付け温度
に関わらず600℃において最も高いことが分かる。い
ずれの条件においても、前記に示すように、炭素数が多
いほど、及び二重結合が多いほど検知感度が高いことが
分かる。
【0043】(8)金ペーストの原料平均粒径と検知電
極の検知感度との関係 図27は、表1に示す平均粒径(0.1〜2μm)の金
粉末を用いた金ペーストを温度900℃で焼き付けた検
知電極を備える実験例1〜4のガスセンサにより、温度
600℃において、0〜500ppmのプロペン含有ガ
ス(10%のO 2及び3%のH2Oを含有し、残部がA
r)である被測定ガスを用いて測定した結果を示す。図
27によれば、平均粒径が0.1μm又は0.3〜0.
5μmの金粉末を用いた場合、いずれも、他の場合と比
べて検知感度が著しく高いことが分かる。
【0044】尚、本発明においては、上記の具体的実施
例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の
範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即
ち、上記実施例においては、金と混合する場合の各種金
属酸化物の種類又はその含有量は、他の例を適用でき
る。また、Nb酸化物の含有量が30%を超える範囲に
おいても同様に優れた検知感度を示した。更に、検知電
極の焼付け温度及び/又は測定温度(例えば550℃
等)の最適条件を選択することにより、更に優れた性能
を示すものと考えられる。基準電極及び検知電極を構成
する成分は、本発明に実質的に影響を及ぼさない範囲で
他の成分(例えば、Rh、Pd等)を含むものとするこ
ともできる。
【0045】また、本ガスセンサの使用方法について
は、上記実施例に示すように二重管構造で且つ基準室と
検知室を区分して使用する場合に限らず、図2に示すよ
うな構成とすることもできる。即ち、基準室と検知室を
区分せずに、ガスセンサの一端側から被測定ガスを導入
し、酸化活性な基準電極側で燃焼反応を行わせ酸素濃度
差を生じさせて、両極間の電位を測定使用とするもので
ある。このガスセンサは、前記と同様に、円盤1と、基
準電極21a及び検知電極21bと、被覆メッシュ22
a、22bと、導線23a、23bとからなる。
【0046】更に、上記実施例の結果から判るように、
金のみからなる検知電極を用いたガスセンサを製造する
にあたって、検知電極の焼付け温度を950〜1035
℃、好ましくは950〜1030℃、より好ましくは1
000〜1030℃、更に好ましくは1000〜102
5℃とすることができる。この温度が950℃未満では
十分な検知感度が得られず、1035℃を超えると金の
融点(1063℃)に近くなってうまく焼付けができな
くなる場合がある。特に、上記温度(950〜1035
℃、好ましくは950〜1030℃)で焼付けをした場
合は、前記の通常の測定条件下(測定対象ガス:プロペ
ン)において、起電力を95mV以上、好ましくは10
0mV以上とすることができる。この前者においても、
通常の焼成温度の場合(74.5mV)と比べると28
%向上しており、後者においては34%も向上している
(図20参照)。また、この製造にあたって、使用する
金粉末の平均粒径を0.5μm以下、特に0.05〜
0.5μm(好ましくは0.1〜0.5μm)とすれ
ば、検知感度に優れた検知電極及びガスセンサを製造で
きる(図27参照)。従って、この粒子径の大きさと上
記に示す焼付け温度とを調整することにより、優れた検
知感度をもつガスセンサを、適宜、製造できる。
【0047】更に、このセンサは、多種類の炭化水素の
うち、ベンゼン系炭化水素に極めて選択的な効果を有す
ることを、本発明者らは見出した(図21〜26図参
照)。即ち、エテン、プロペン、ブテン及びメチルペン
テンと比べると、測定温度750℃且つ焼付け温度90
0℃の場合を除いて、測定温度600〜750℃、焼付
け温度900〜1030℃(好ましくは950℃〜10
30℃)の場合においては、ベンゼン、トルエン及びキ
シレンに対して大変優れた検知感度を示している。従っ
て、この金のみを検知電極としたセンサは、ベンゼン系
炭化水素ガスセンサとして極めて有用である。測定温度
600℃の、前記に示す通常の測定条件(但し、測定対
象ガスはp−キシレン)下における、この場合の前記起
電力は、200mV以下、好ましくは250mV以上、
より好ましくは300mV以上とすることができる。
【0048】また、金のみの検知電極を用いたベンゼン
系炭化水素ガスセンサとした場合は、以下の条件下で使
用すれば、ベンゼン系炭化水素に対して、極めて優れた
検知感度を得ることができる(図20〜25参照)。即
ち、(1)測定温度を550〜650℃とする、この場
合の焼付け温度は特に問わないが、通常850〜103
5℃(好ましくは900〜1030℃、より好ましくは
950〜1030℃)である、(2)測定温度を550
〜750℃とし、この場合に使用する検知電極は950
〜1035℃で焼付けたものである、とすることができ
る。この場合は、上記の如く、ベンゼン系炭化水素ガス
センサとして極めて有用であり、測定温度600℃の、
前記に示す通常の測定条件(但し、測定対象ガスはp−
キシレン)下における、この場合の前記起電力は、20
0mV以上、好ましくは250mV以上、より好ましく
は300mV以上とすることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明のガスセンサによれば、炭化水素
(好ましくは不飽和炭化水素、より好ましくは二重結合
含有炭化水素等)及び/又は水素等に対して大変感度良
く検知でき、比較的低温においてもこれらを感度良く検
知することのできる。また、本ガスセンサにいれば、酸
素濃度が高い雰囲気下においても感度良く炭化水素等を
検知できる。更に、本発明の炭化水素ガスセンサによれ
ば、炭化水素、特に二重結合を有する不飽和炭化水素に
対して極めて感度良く検知できる。また、本発明の水素
ガスセンサによれば、大変感度良く水素ガスを検知する
ことができる。従って、本発明のガスセンサ等は、ディ
ーゼルエンジン等から排出される、特にリーンバーンエ
ンジン等の酸素濃度が高く且つ炭化水素(特に不飽和炭
化水素)が多く含まれるような排気ガス等を検知するの
に極めて好適であり、大気汚染、特に光化学スモッグを
防止するのに大変有用でる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用したガスセンサ及びその使用方法
を示す模式図である。
【図2】ガスセンサの使用方法の他例を示す模式図であ
る。
【図3】金と各種金属酸化物(10%)との混合成分か
らなる検知電極を用いた場合の起電力を比較して示すグ
ラフである。
【図4】金とNb酸化物との混合成分からなる検知電極
を用いた場合のこの配合割合と起電力の関係を示すグラ
フである。
【図5】金とNb酸化物(10%)との混合成分からな
る検知電極を、測定温度600℃で用いた場合の起電力
結果を示すグラフである。
【図6】金とNb酸化物(10%)との混合成分からな
る検知電極を、測定温度700℃で用いた場合の起電力
結果を示すグラフである。
【図7】金とNb酸化物(10%)との混合成分からな
る検知電極を、測定温度750℃で用いた場合の起電力
結果を示すグラフである。
【図8】各種金属酸化物のみからなる検知電極を用いた
場合の起電力を比較して示すグラフである。
【図9】In酸化物のみからなる検知電極を、測定温度
600℃で用いた場合の起電力結果を示すグラフであ
る。
【図10】In酸化物のみからなる検知電極について、
測定温度を変えた場合の起電力結果を示すグラフであ
る。
【図11】Sn酸化物のみからなる検知電極を、測定温
度600℃で用いた場合の起電力結果を示すグラフであ
る。
【図12】Eu酸化物のみからなる検知電極を、測定温
度600℃で用いた場合の起電力結果を示すグラフであ
る。
【図13】W酸化物のみからなる検知電極を、測定温度
600℃で用いた場合の起電力結果を示すグラフであ
る。
【図14】Ti酸化物のみからなる検知電極を、測定温
度600℃で用いた場合の起電力結果を示すグラフであ
る。
【図15】Fe酸化物のみからなり且つ900℃にて焼
き付けて得られた検知電極を、測定温度600℃で用い
た場合の起電力結果を示すグラフである。
【図16】Fe酸化物のみからなり且つ1300℃にて
焼き付けて得られた検知電極を、測定温度600℃で用
いた場合の起電力結果を示すグラフである。
【図17】Fe酸化物のみからなり且つ焼付け温度を変
化させた得られた検知電極を、測定温度600℃で用い
た場合の起電力結果を示すグラフである。
【図18】Fe酸化物のみからなる検知電極を測定温度
を変えて用いた場合の起電力結果を示すグラフである。
【図19】Ce酸化物のみからなる検知電極を、測定温
度600℃で用いた場合の起電力結果を示すグラフであ
る。
【図20】Auのみからなり且つ焼付け温度を変化させ
た得られた検知電極を、測定温度600℃で用いた場合
の起電力結果を示すグラフである。
【図21】Auのみからなり且つ焼付け温度を900℃
として得られた検知電極を、測定温度600℃で用いた
場合の起電力結果を示すグラフである。
【図22】Auのみからなり且つ焼付け温度を1025
℃として得られた検知電極を、測定温度600℃で用い
た場合の起電力結果を示すグラフである。
【図23】Auのみからなる検知電極を、測定温度70
0℃で用いた場合の起電力結果を示すグラフである。
【図24】Auのみからなり且つ焼付け温度を1025
℃として得られた検知電極を、測定温度700℃で用い
た場合の起電力結果を示すグラフである。
【図25】Auのみからなり且つ焼付け温度を900℃
として得られた検知電極を、測定温度750℃で用いた
場合の起電力結果を示すグラフである。
【図26】Auのみからなり且つ焼付け温度を1025
℃として得られた検知電極を、測定温度750℃で用い
た場合の起電力結果を示すグラフである。
【図27】Auのみからなる検知電極において、Au粉
末の粒径を変化させた場合の起電力結果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1;円盤、21a;基準電極、22a;白金メッシュ、
23c;白金線,21b;検知電極、22b;金メッシ
ュ、23c;金導線,31a,31b;アルミナセラミ
ックス製外管,32a、32b;アルミナセラミックス
製内管、4a、4b;パイレックスガラス製シール部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 好孝 愛知県春日井市高森台6丁目19番地の8 (72)発明者 井上 隆治 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 大島 崇文 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 加藤 倫朗 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G004 BB01 BB04 BD04 BE23 BE24 BE27 BH08 ZA01 ZA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素イオン伝導性を有する固体電解質
    と、該固体電解質の表面に形成された一対の電極とを備
    え、該一対の電極間の起電力に基づいてガス成分の濃度
    を測定するガスセンサにおいて、上記一対の電極のうち
    の一方は少なくとも金属酸化物を含有することを特徴と
    するガスセンサ。
  2. 【請求項2】 上記金属酸化物は、Nb、Ta、Fe、
    Ga、Sr、Eu、In、W、Ce、Ti、Zr及びS
    nの各酸化物の少なくとも一種である請求項1記載のガ
    スセンサ。
  3. 【請求項3】 上記一対の電極のうちの一方は、金及び
    金属酸化物を含有し、該金と金属酸化物の合計含有量を
    100重量部とした場合、該金属酸化物が1〜30重量
    部含有される請求項1又は2記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 炭素数が3以上で且つ2重結合を有する
    不飽和炭化水素及び水素のうちの少なくとも一方を含む
    測定対象ガスを測定するためのものである請求項1乃至
    3のうちのいずれか1項に記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 酸素イオン伝導性を有する固体電解質
    と、該固体電解質の表面に形成された一対の電極とを備
    え、該一対の電極間の起電力に基づいてガス成分の濃度
    を測定するガスセンサにおいて、上記一対の電極のうち
    の一方は、Nb、Ta、Fe、Ga、Sr、Eu及びI
    nの各酸化物の少なくとも一種からなる金属酸化物と金
    とを含有することを特徴とする炭化水素ガスセンサ。
  6. 【請求項6】 酸素イオン伝導性を有する固体電解質
    と、該固体電解質の表面に形成された一対の電極とを備
    え、該一対の電極間の起電力に基づいてガス成分の濃度
    を測定するガスセンサにおいて、上記一対の電極のうち
    の一方は、Nb、Eu、In、Sn、W及びTiの各酸
    化物の少なくとも一種からなる金属酸化物のみを含有す
    ることを特徴とする炭化水素ガスセンサ。
  7. 【請求項7】 酸素イオン伝導性を有する固体電解質
    と、該固体電解質の表面に形成された一対の電極とを備
    え、該一対の電極間の起電力に基づいてガス成分の濃度
    を測定するガスセンサにおいて、上記一対の電極のうち
    の一方は少なくとも金属酸化物を含有し、該金属酸化物
    は、Eu、Ti、Ce、Sn、W及びInの各酸化物の
    少なくとも一種であることを特徴とする水素ガスセン
    サ。
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