JP2000144790A - オフセット式油圧ショベルの安全装置 - Google Patents

オフセット式油圧ショベルの安全装置

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JP2000144790A
JP2000144790A JP10322473A JP32247398A JP2000144790A JP 2000144790 A JP2000144790 A JP 2000144790A JP 10322473 A JP10322473 A JP 10322473A JP 32247398 A JP32247398 A JP 32247398A JP 2000144790 A JP2000144790 A JP 2000144790A
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safety device
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JP10322473A
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English (en)
Inventor
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Hiroyuki Adachi
宏之 足立
Kazuhiro Shibamori
一浩 柴森
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフセット式の多関節作業機先端に標準以外の
アタッチメントを装着して作業を行う場合に、オペレー
タが誤ってオフセット操作することでアタッチメントが
キャブ、その他の本体部分に当たる可能性を低減し、安
全に作業を行える安全装置を提供する。 【解決手段】ロアブーム10とアッパーブーム11の位
置関係を角度センサ30で検出し、コントローラ31は
その角度信号から、アッパーブーム11が標準以外のア
タッチメントを装着した場合の危険領域35に進入した
かどうかを判断し、アッパーブーム11が危険領域35
に進入したと判断されると電磁切換弁32に信号を出力
する。電磁切換弁32はその信号により切り換わり、破
砕機14の操作レバー装置24の減圧弁24b,24c
の一次圧を遮断し、破砕機14を作動不能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット式油圧シ
ョベルの安全装置に係わり、特にオフセット式油圧ショ
ベルにおいて、オフセット式の多関節作業機の先端に標
準(バケット)以外のアタッチメントを装着して作業を
行う場合の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット式油圧ショベルはフロント作
業機としてオフセット式の多関節作業機を備えた油圧シ
ョベルであり、そのオフセット式の多関節作業機は、建
設機械本体に上下方向に回動可能に取り付けられたロア
ブームと、このロアブームに水平方向に回動可能に取り
付けられたアッパーブームと、このアッパーブームに水
平方向に回動可能に取り付けられたシリンダステーと、
このシリンダステーに上下方向に回動可能に取り付けら
れたアームと、このアームに上下方向に回動可能に取り
付けられたバケット若しくはアタッチメントとで構成さ
れている。
【0003】このようなオフセット式の多関節作業機を
備えた油圧ショベルにおいては、作業機のオフセットに
より作業機がキャブ(運転室)やその他の本体部分に当
たることを防止するため、キャブ及び本体部分の周囲に
危険領域を設定し、作業機がこの危険領域に進入する
と、作業機がそれ以上危険領域内へ進入しないように制
御する干渉防止装置が設けられている。この干渉防止装
置としては、例えば特開平1−142133号公報、特
開平2−221524号公報等、種々のものが提案され
ている。
【0004】また、油圧ショベルは、作業機の先端(ア
ーム先端)に標準作業具としてバケットを備えている
が、油圧ショベルの多機能化のため、バケットに代えて
破砕機、ブレーカ等のアタッチメントが装着できるよう
になっている。これらバケット以外のアタッチメントは
標準作業具であるバケットと形状・大きさが異なり、こ
れらアタッチメントとキャブ又はその他の本体部分との
干渉を防止するため、標準以外のアタッチメントを装着
する場合は、オフセット0、すなわちアーム、アッパー
ブーム、ロアブームが上から見てほぼ一直線となるよう
オフセット機構をセットするよう、オペレータに取り扱
い指導するケースがある。この場合、こういった指導は
一般に車体に貼り付ける銘板によりなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オフセット式の多関節
作業機を備えた油圧ショベルにおいては、上記のように
作業機先端の標準作業具であるバケットがキャブやその
他の本体部分に当たるのを防止するため干渉防止装置が
設けられている。しかし、破砕機、ブレーカといった標
準以外のアタッチメントを装着する際には、これらアタ
ッチメントがバケットと形状・大きさが異なることが原
因で、上記干渉防止装置を設けていてもキャブ又はその
他の本体部分とアタッチメントが干渉するという問題が
発生していた。即ち、標準作業具であるバケットを装着
するという前提で作業機とキャブ及びその他の本体部分
とのクリアランス(危険領域)は設定されているため、
バケットより大きなアタッチメントを装着すると、当然
ながらキャブやその他の本体部分と干渉し破損する可能
性がある。
【0006】このような問題を解決するためには、アタ
ッチメント毎にアタッチメントの寸法に合わせて干渉防
止装置の設定を変更すればよいが、この場合はアタッチ
メントの交換ごとに干渉防止装置の設定(危険領域の設
定)を変更せねばならず、極めて煩雑であり、また高コ
ストにならざるを得ない。
【0007】また、別の回避方法として、破砕機、ブレ
ーカといった標準以外のアタッチメントを装着して作業
を行う場合は、オフセット0となるようオフセット機構
をセットするようオペレータに取り扱い指導するケース
もある。しかし、このような指導は一般に車体に貼り付
ける銘板によりなされるものであり、オペレータにそれ
を守ろうという意識がなければ実行されないし、また、
たとえ守ろうという意志があってもうっかりオフセット
させてしまうことは往々にして起こり得る。当然、オペ
レータの不注意でオフセットさせながら使用した際は、
アタッチメントとキャブ及びその他の本体部分とが干渉
する可能性は高くなる。
【0008】本発明の目的は、オフセット式の多関節作
業機の先端に標準以外のアタッチメントを装着して作業
を行う場合に、オペレータが誤ってオフセット操作する
ことでアタッチメントがキャブ、その他の本体部分に当
たる可能性を低減し、安全に作業を行えるオフセット式
油圧ショベルの安全装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、建設機械本体と、この建設機械本
体に取り付けられたオフセット式の多関節作業機とを備
え、前記多関節作業機は、前記建設機械本体に上下方向
に回動可能に取り付けられたロアブームと、このロアブ
ームに水平方向に回動可能に取り付けられたアッパーブ
ームと、このアッパーブームに水平方向に回動可能に取
り付けられたシリンダステーと、このシリンダステーに
上下方向に回動可能に取り付けられたアームと、このア
ームに上下方向に回動可能に取り付けられたバケット若
しくはバケット以外のアタッチメントとを有するオフセ
ット式油圧ショベルの安全装置において、前記ロアブー
ムとアッパーブームの位置関係を検出する位置検出手段
と、前記アッパーブームの周囲に設定された危険領域を
記憶し、前記位置検出手段で検出した位置関係に基づい
て前記アッパーブームが前記危険領域に侵入したか否か
を判断し、前記アッパーブームが前記危険領域に侵入し
たと判断されると、前記バケット以外のアタッチメント
を作動不能とする制御手段とを備えるものとする。
【0010】このように位置検出手段と制御手段とを設
けることにより、バケット(標準)以外のアタッチメン
トを装着して作業を行う場合は、アタッチメントを作動
しながらアッパーブームをオフセット操作すると、その
ときのロアブームとアッパーブームの位置関係が位置検
出手段で検出され、アッパーブームのオフセット操作に
よりアッパーブームが危険領域に進入すると、制御手段
はアタッチメントの作動を停止させる。このアタッチメ
ントの停止は、オペレータに標準以外のアタッチメント
を装着した状態でのオフセット操作であることを知ら
せ、オペレータが誤ってアタッチメントでキャブもしく
は本体を損傷させる危険性を著しく減少させることがで
きる。アッパーブームをオフセットした状態でアタッチ
メントを作動しようとした場合は、アタッチメントが作
動せず、このアタッチメントの非作動が同様にオペレー
タにオフセットした状態での標準以外のアタッチメント
の操作であることを知らせ、オペレータが誤ってアタッ
チメントでキャブもしくは本体を損傷させる危険性を著
しく減少させることができる。
【0011】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記油圧ショベルは、前記多関節作業機のバケット以外
のアタッチメントに対する操作信号を生成する操作手段
と、この操作手段からの操作信号により切り換え操作さ
れ、前記アタッチメントのアクチュエータを駆動制御す
る方向制御弁とを更に備え、前記制御手段は、前記アッ
パーブームが前記危険領域に侵入したと判断されると、
前記アタッチメントを作動不能とする制御信号を出力す
るコントローラと、このコントローラからの制御信号に
より前記操作手段の操作信号を制限する信号遮断手段と
を有する。
【0012】これによりアッパーブームをオフセット操
作し、アッパーブームが危険領域に侵入すると、信号遮
断手段はバケット以外のアタッチメントに対する操作手
段の操作信号を制限するので、バケット以外のアタッチ
メントは作動不能となる。
【0013】(3)また、上記(2)において、好まし
くは、前記操作手段は、パイロットポンプの吐出圧力を
一次圧として操作量に応じた二次圧を生成し、この二次
圧を前記操作信号として前記方向制御弁に出力する減圧
弁を有し、前記信号遮断手段は前記一次圧を遮断する手
段である。
【0014】このように減圧弁の一次圧を遮断すると、
減圧弁は二次圧が発生できなくなり、操作信号が制限さ
れる。
【0015】(4)上記(2)において、前記操作手段
は、パイロットポンプの吐出圧力を一次圧として操作量
に応じた二次圧を生成し、この二次圧を前記操作信号と
して前記方向制御弁に出力する減圧弁を有し、前記信号
遮断手段は前記二次圧を遮断する手段であってもよい。
【0016】このように減圧弁の二次圧を遮断しても、
減圧弁で発生した二次圧は方向制御弁に到達しないた
め、操作信号が制限される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0018】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
5により説明する。
【0019】図1及び図2は本発明が適用される建設機
械の代表例であるオフセット式油圧ショベルを示す図で
ある。図1において、油圧ショベル1は走行体2と、旋
回体3と、フロント作業機4とを備え、旋回体3は走行
体2上に旋回可能に搭載され、走行体2と共に建設機械
本体を構成し、フロント作業機4は旋回体3前部中央に
支持されている。また、旋回体3のフロント作業機4の
片側、図2で見て左側にはキャブ7が設けられ、旋回体
3の後部にはカウンタウエイト9が設けられている。
【0020】フロント作業機7はオフセット式の多関節
作業機であり、旋回体3に上下方向に回動可能に取り付
けられたロアブーム10と、このロアブーム10に水平
方向に回動可能に取り付けられたアッパーブーム11
と、このアッパーブーム11に水平方向に回動可能に取
り付けられたシリンダステー12と、このシリンダステ
ー12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム1
3と、このアーム13に上下方向に回動可能に取り付け
られた作業具14とを有している。図示の例では、作業
具14は破砕機である。この作業具としては、通常は標
準作業具であるバケットが装着される。
【0021】また、フロント作業機4において、ロアブ
ーム10、アーム13、破砕機14は、それぞれ、ブー
ムシリンダ16、アームシリンダ17、バケットシリン
ダ18により上下方向に回動し、アッパーブーム11は
オフセットシリンダ15により水平方向に回動する。ま
た、アッパーブーム11の側部をロッド8が平行に伸
び、このロッド8の両端部がロアブーム10の上端側部
とシリンダステー12の先端側部にピン結合され、アッ
パーブーム11とロッド8とロアブーム10の上端側部
とシリンダステー12の先端側部とで平行リンク機構を
構成している。オフセットシリンダ15でアッパーブー
ム11を水平方向に回動すると、その平行リンク機構に
よりシリンダステー12はアッパーブーム11と反対の
水平方向に回動し、シリンダステー12はロアブーム1
0に対して平行を保たれ、これによりアッパーブーム1
1をオフセットさせたときアーム13はロアブーム10
と平行に移動するようになっている。
【0022】破砕機14は標準作業具であるバケットよ
り寸法が大きいため、フロント作業機4を操作したと
き、バケットだとキャブ7に干渉しなくても、破砕機1
4だと同じ位置でキャブ7に干渉してしまう。図1は、
破砕機14のこの様子を示している。また、破砕機14
は破線で示すアクチュエータ(油圧シリンダ)20によ
り爪14a,14bを開閉し、破砕作業を行う。
【0023】以上のような油圧ショベルに本実施形態の
安全装置が設けられている。図3にその安全装置を示
す。
【0024】図3において、21はメインの油圧ポンプ
であり、油圧ポンプ21から吐出された圧油が方向制御
弁22を介して破砕機14のアクチュエータ20に供給
され、方向制御弁22を切り換え操作することでアクチ
ュエータ20が駆動制御される。アクチュエータ20に
供給される圧油の圧力の上昇はオーバロードリリーフ弁
22a,22bにより制限され、アクチュエータ20が
過負荷から保護される。方向制御弁21は破砕機14の
操作手段である操作レバー装置24で生成されたパイロ
ット圧信号により切り換え操作される。
【0025】また、アクチュエータ20はカップリング
23a,23bにより方向制御弁21に配管接続されて
いる。作業具として標準のバケットを使用する場合は、
カップリング23a,23bの部分で配管を分離するこ
とで、破砕機14と共にアクチュエータ20を取り外
す。この場合、カップリング23a,23bの方向制御
弁21側はプラグで閉塞される。
【0026】操作レバー装置24は、操作レバー24a
と1対の減圧弁24b,24cを有し、操作レバー24
aを図示左側に倒すと減圧弁24bが作動し、右側に倒
すと減圧弁24cが作動する。減圧弁24a,24b
は、それぞれ、パイロットポンプ25の吐出圧力を一次
圧として操作量に応じた二次圧を生成し、この二次圧を
上記パイロット圧信号としてパイロットライン26a,
26bを介して方向制御弁21のパイロット操作部21
a,21bに出力する。パイロットポンプ25の吐出路
であるポンプライン28にはパイロットポンプ25の吐
出圧力を一定値に保持するリリーフ弁27が設けられて
いる。
【0027】本実施形態の安全装置は、このような破砕
機(アタッチメント)14に対する操作レバー装置24
に関して設けられるものであり、ロアブーム10とアッ
パーブーム11の連結ピンの位置に設けられ、両者の位
置関係を検出する角度センサ30と、角度センサ30か
らの信号を入力するコントローラ31と、パイロットポ
ンプ25と減圧弁24b,24cの一次ポートとの間の
ポンプライン28に設けられ、コントローラ31からの
信号でそのポンプライン28をカットし、減圧弁24
b,24cの一次圧を遮断する電磁切換弁32とで構成
されている。電磁切換弁32は、コントローラ31から
の信号がないときは、図示の位置にあり、この位置では
ポンプライン28を連通させてパイロットポンプ25を
減圧弁24b,24cの一次ポートに連絡し、コントロ
ーラ31から信号が送られると、図示の位置から切り換
えられ、ポンプライン28をカットしかつ減圧弁24
b,24cの一次ポートをタンクに連絡する。
【0028】コントローラ31は、アッパーブーム11
の周囲に設定された、標準以外の作業具装着時の危険領
域35を記憶しており、角度センサ30で検出した位置
関係に基づいてアッパーブーム11が危険領域35に侵
入したか否かを判断し、アッパーブーム11が危険領域
に侵入したと判断されると、電磁切換弁32に信号を出
力し、減圧弁24b,24cの一次圧を遮断する。
【0029】危険領域35の設定方法の一例を図4に示
す。図中、αsは破砕機14を装着したときアッパーブ
ーム11のオフセット動作が許容される安全領域として
のオフセット角度範囲であり、この角度範囲αsの外側
が危険領域35となる。この危険領域35は、オフセッ
ト角度α1,α2(α=α2−α1)により設定され
る。ここで、オフセット角度α1,α2は、図示左端の
オフセットエンド位置を基準としたオフセット角度であ
り、例えばオフセットシリンダ15によりオフセット可
能なアッパーブーム11の角度範囲がロアブーム10の
長手方向中心線を延長した基準線X0に対し図示左側に
30゜、右側に40゜であるとすると(最大オフセット
角度範囲αmax=70゜)、オフセット角度α1は例
えば約20゜、オフセット角度α2は例えば約50゜に
設定され、この場合、基準線X0に対し図示左側に10
゜、右側に20゜の位置の外側に危険領域35が設定さ
れ、その内側に30゜の安全領域としての角度範囲が設
定される。
【0030】図5にコントローラ31の処理内容をフロ
ーチャートで示す。
【0031】コントローラ31には危険領域35を設定
するための値として上記のオフセット角度α1,α2が
記憶されおり、コントローラ31は角度センサ30から
の角度信号αを入力し(ステップ100)、この角度α
と記憶した角度α1,α2を比較し(ステップ11
0)、α1<α<α2であれば、アッパーブーム11は
安全領域としての角度範囲にあるので、コントローラ3
1は何もしない。α1<α<α2でなければ、アッパー
ブーム11は危険領域35に進入したので、電磁切換弁
32に信号を出力する(ステップ120)。
【0032】コントローラ31から電磁切換弁32に信
号が出力されると、上記のように電磁切換弁32は切り
換えられ、減圧弁24b,24cの一次圧を遮断し、こ
れにより減圧弁24b,24cの二次圧の発生を制限
し、破砕機14を作動不能とする。
【0033】これにより、破砕機14を作動しながらア
ッパーブーム11をオフセットさせた場合は、破砕機1
4の作動が停止し、この破砕機14の作動の停止でオペ
レータに標準以外のアタッチメント(破砕機)を装着し
た状態でのオフセット操作であることを知らせ、注意を
喚起し、オペレータが誤ってアタッチメントでキャブ7
もしくはその他の本体部分を損傷させる可能性を著しく
減少させることができる。また、アッパーブーム11を
オフセットさせた状態で破砕機14を作動しようとした
場合は、破砕機14が作動せず、この場合も破砕機14
の非作動でオペレータにアッパーブーム11がオフセッ
トした状態でのアタッチメント(破砕機)の操作である
ことを知らせ、注意を喚起し、オペレータが誤ってアタ
ッチメントでキャブもしくは本体を損傷させる可能性を
著しく減少させることができる。また、アッパーブーム
11をオフセットさせながら又はオフセットした状態で
のアタッチメント(破砕機)の作動を不可能とすること
で、オペレータにその状態では作業ができないことを認
知させることができ、ひいては必然的に正規位置での操
作を行うこととなり、この点でも安全性が向上する。
【0034】破砕機14を取り外し、標準のバケットを
装着して作業を行う場合は、上記のようにカップリング
23a,23bの部分で配管が分離され、カップリング
23a,23bの方向制御弁21側はプラグで閉塞され
る。このため、誤って操作レバー装置14を操作し方向
制御弁21が切り換えられても問題は生じない。
【0035】以上のように本実施形態によれば、オフセ
ット式の多関節作業機4の先端に標準以外のアタッチメ
ント14を装着して作業を行う場合に、オペレータが誤
ってオフセット操作することでアタッチメント14がキ
ャブ7、その他の本体部分に当たる可能性を低減し、安
全に作業を行うことができる。
【0036】本発明の第2の実施形態を図6により説明
する。図中、図3に示す部材と同等のものには同じ符号
を付している。本実施形態では、操作レバー装置の減圧
弁の一次圧でなく二次圧を遮断してアタッチメントの作
動を不能とするものである。
【0037】図6において、パイロットポンプ25のポ
ンプライン28には第1の実施形態であった電磁切換弁
32(図3参照)は設けられておらず、代わりに操作レ
バー装置24の減圧弁24a,24bの二次圧をパイロ
ット圧信号として方向制御弁21のパイロット操作部2
1a,21bに出力するパイロットライン26a,26
bに電磁切換弁40,41が設けられている。この電磁
切換弁40,41はコントローラ31Aからの信号でパ
イロットライン26a,26bをカットし、減圧弁24
b,24cの二次圧を遮断するものであり、コントロー
ラ31Aからの信号がないときは、図示の位置にあり、
この位置ではパイロットライン26a,26bをそれぞ
れ連通させて減圧弁24b,24cの二次ポートを方向
制御弁21のパイロット操作部21a,21bに連絡
し、コントローラ31Aから信号が送られると、図示の
位置から切り換えられてパイロットライン26a,26
bをカットし、かつ方向制御弁21のパイロット操作部
21a,21bをタンクに連絡する。
【0038】このように構成した本実施形態において
も、コントローラ31Aからの信号で電磁切換弁40,
41を図示の位置から切り換えることにより、減圧弁2
4b,24cの二次圧が直接カットされ、アタッチメン
ト(破砕機14)が作動不能となる。
【0039】したがって、本実施形態においても、第1
の実施形態と同様に、オペレータが誤ってオフセット操
作することでアタッチメント14がキャブ7、その他の
本体部分に当たる可能性を回避し、安全に作業を行うこ
とができる。
【0040】なお、上記実施形態では、標準以外のアタ
ッチメントとして破砕機の例を示したが、これに限られ
ないことは勿論であり、ブレーカ、転圧装置等その他の
アタッチメントを装着した場合にも同様の効果が得られ
る。
【0041】また、位置検出手段として角度センサを用
いたが、ロアブームとアッパーブームの位置関係を検出
できるのであれば、オフセットシリンダのストロークを
検出するストローク計等その他の手段であっても良い。
【0042】
【発明の効果】(1)アタッチメントを作動しながらア
ッパーブームをオフセットさせた場合は、アタッチメン
トの作動が停止し、オペレータに標準以外のアタッチメ
ントを装着した状態でのオフセット操作であることを知
らせ、オペレータが誤ってアタッチメントでキャブ7も
しくはその他の本体部分を損傷させる可能性を著しく減
少させることができる。
【0043】(2)アッパーブームをオフセットさせた
状態でアタッチメントを作動しようとした場合は、アタ
ッチメントが作動せず、オペレータにアッパーブームが
オフセットした状態でのアタッチメントの操作であるこ
とを知らせ、オペレータが誤ってアタッチメントでキャ
ブもしくは本体を損傷させる可能性を著しく減少させる
ことができる。
【0044】(3)アッパーブームをオフセットさせな
がら又はオフセットした状態でのアタッチメントの作動
を不可能とすることで、オペレータにその状態では作業
ができないことを認知させることができ、ひいては必然
的に正規位置での操作を行うこととなり、安全性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が係わるオフセット式油圧ショベルを側
面からみた図である。
【図2】図1に示したオフセット式油圧ショベルの作業
機のオフセット部分を上方から見た図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による安全装置を備え
たアタッチメントの操作回路を示す図である。
【図4】危険領域の設定方法を説明する図である。
【図5】コントローラの処理内容を示すフローチャート
である。
【図6】本発明の第2の実施形態による安全装置を備え
たアタッチメントの操作回路を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 2 走行体 3 旋回体 4 フロント作業機 7 キャブ 8 ロッド 10 ロアブーム 11 アッパーブーム 12 シリンダステー 13 アーム 14 作業具(破砕機) 15 オフセットシリンダ 16 ブームシリンダ 17 アームシリンダ 18 バケットシリンダ 21 メインの油圧ポンプ 22 方向制御弁 23a,23b カップリング 24 操作レバー装置 24a 操作レバー 24b,24c 減圧弁 25 パイロットポンプ 26a,26b パイロットライン 27 リリーフ弁 28 ポンプライン 30 角度センサ 31 コントローラ 32 電磁切換弁 35 危険領域 40,41 電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴森 一浩 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 BA03 BA07 BB11 DA03 DA04 DB04 DB05 2D015 GA02 GA03 GB02 GB04 HB04 HB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械本体と、この建設機械本体に取り
    付けられたオフセット式の多関節作業機とを備え、前記
    多関節作業機は、前記建設機械本体に上下方向に回動可
    能に取り付けられたロアブームと、このロアブームに水
    平方向に回動可能に取り付けられたアッパーブームと、
    このアッパーブームに水平方向に回動可能に取り付けら
    れたシリンダステーと、このシリンダステーに上下方向
    に回動可能に取り付けられたアームと、このアームに上
    下方向に回動可能に取り付けられたバケット若しくはバ
    ケット以外のアタッチメントとを有するオフセット式油
    圧ショベルの安全装置において、 前記ロアブームとアッパーブームの位置関係を検出する
    位置検出手段と、 前記アッパーブームの周囲に設定された危険領域を記憶
    し、前記位置検出手段で検出した位置関係に基づいて前
    記アッパーブームが前記危険領域に侵入したか否かを判
    断し、前記アッパーブームが前記危険領域に侵入したと
    判断されると、前記バケット以外のアタッチメントを作
    動不能とする制御手段とを備えることを特徴とするオフ
    セット式油圧ショベルの安全装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオフセット式油圧ショベル
    の安全装置において、前記油圧ショベルは、前記多関節
    作業機のバケット以外のアタッチメントに対する操作信
    号を生成する操作手段と、この操作手段からの操作信号
    により切り換え操作され、前記アタッチメントのアクチ
    ュエータを駆動制御する方向制御弁とを更に備え、前記
    制御手段は、前記アッパーブームが前記危険領域に侵入
    したと判断されると、前記バケット以外のアタッチメン
    トを作動不能とする制御信号を出力するコントローラ
    と、このコントローラからの制御信号により前記操作手
    段の操作信号を制限する信号遮断手段とを有することを
    特徴とするオフセット式油圧ショベルの安全装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のオフセット式油圧ショベル
    の安全装置において、前記操作手段は、パイロットポン
    プの吐出圧力を一次圧として操作量に応じた二次圧を生
    成し、この二次圧を前記操作信号として前記方向制御弁
    に出力する減圧弁を有し、前記信号遮断手段は前記一次
    圧を遮断する手段であることを特徴とするオフセット式
    油圧ショベルの安全装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のオフセット式油圧ショベル
    の安全装置において、前記操作手段は、パイロットポン
    プの吐出圧力を一次圧として操作量に応じた二次圧を生
    成し、この二次圧を前記操作信号として前記方向制御弁
    に出力する減圧弁を有し、前記信号遮断手段は前記二次
    圧を遮断する手段であることを特徴とするオフセット式
    油圧ショベルの安全装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005042395A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の運転室干渉防止装置
WO2019208228A1 (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 オムロン株式会社 センサコントローラ、ロボットシステム、センサ制御方法、およびプログラム
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