JP2000144581A - 難燃性シ−ト - Google Patents
難燃性シ−トInfo
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- JP2000144581A JP2000144581A JP33337698A JP33337698A JP2000144581A JP 2000144581 A JP2000144581 A JP 2000144581A JP 33337698 A JP33337698 A JP 33337698A JP 33337698 A JP33337698 A JP 33337698A JP 2000144581 A JP2000144581 A JP 2000144581A
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- JP
- Japan
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- weight
- fly ash
- parts
- sheet
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Fireproofing Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遠赤外線効果を有し、且つ燃焼時に有害なハ
ロゲン系ガスを発生することなく、高度な難燃性を有
し、しかも安価で加工性や耐摩耗性の良好な難燃性シー
トを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン１００重量部に対し、金
属水酸化物４０〜１１０重量部に、フライアッシュ１０
〜７０重量部を、混合してなる難燃性シ−トを構成する
ものである。
ロゲン系ガスを発生することなく、高度な難燃性を有
し、しかも安価で加工性や耐摩耗性の良好な難燃性シー
トを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン１００重量部に対し、金
属水酸化物４０〜１１０重量部に、フライアッシュ１０
〜７０重量部を、混合してなる難燃性シ−トを構成する
ものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性シートに係
り、特に、遠赤外線効果を有し、燃焼時にハロゲン系ガ
スを発生しない難燃性シートに関するするものである。
り、特に、遠赤外線効果を有し、燃焼時にハロゲン系ガ
スを発生しない難燃性シートに関するするものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、遠赤外線の効果を得るために
は、非晶質のセラミックファイバーを混合した耐火物を
加熱することが行われている。非晶質のセラミックファ
イバーは、一般的には、アルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）−シリ
カ（ＳｉＯ2 ）系の繊維からなり、Ａｌ2 Ｏ3 −ＳｉＯ
2 の比が、５０：５０で混合されている。
は、非晶質のセラミックファイバーを混合した耐火物を
加熱することが行われている。非晶質のセラミックファ
イバーは、一般的には、アルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）−シリ
カ（ＳｉＯ2 ）系の繊維からなり、Ａｌ2 Ｏ3 −ＳｉＯ
2 の比が、５０：５０で混合されている。
【０００３】しかし、上記非晶質のセラミック粒子は高
価であり、これを用いた遠赤外線の効果を有する難燃シ
ートでは安価なものは得られない。
価であり、これを用いた遠赤外線の効果を有する難燃シ
ートでは安価なものは得られない。
【０００４】また、壁紙や床タイルのシート材料として
は、主に塩ビ系樹脂製品が採用されている。しかし、こ
れらは燃焼時に多量の煙を発生し、機器を腐食さした
り、また最近はダイオキシン等が人体へ有害として問題
になっている。
は、主に塩ビ系樹脂製品が採用されている。しかし、こ
れらは燃焼時に多量の煙を発生し、機器を腐食さした
り、また最近はダイオキシン等が人体へ有害として問題
になっている。
【０００３】特に最近は安全性の面から、このようなハ
ロゲン系ガスを発生しないことが、要望されるようにな
ってきた。このような情勢をふまえ、発煙性、有毒性の
非常に少ない金属水酸化物が注目されるようになってき
た。
ロゲン系ガスを発生しないことが、要望されるようにな
ってきた。このような情勢をふまえ、発煙性、有毒性の
非常に少ない金属水酸化物が注目されるようになってき
た。
【０００４】ところが金属水酸化物は難燃効果が小さい
ため、高度の難燃性を付与するには多量に加える必要が
あり、その結果、加工性および耐摩耗性が著しく低下す
るという問題がある。
ため、高度の難燃性を付与するには多量に加える必要が
あり、その結果、加工性および耐摩耗性が著しく低下す
るという問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
発明は、遠赤外線効果を有し、且つ燃焼時に有害なハロ
ゲン系ガスを発生することなく、高度な難燃性を有し、
しかも安価で加工性や耐摩耗性の良好な難燃性シートを
提供することを課題とする。
発明は、遠赤外線効果を有し、且つ燃焼時に有害なハロ
ゲン系ガスを発生することなく、高度な難燃性を有し、
しかも安価で加工性や耐摩耗性の良好な難燃性シートを
提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、ポリオレフィン１００重量部に対し、金属
水酸化物４０〜１１０重量部に、フライアッシュ１０〜
７０重量部を混合してなる難燃性シートを構成するもの
である。
するために、ポリオレフィン１００重量部に対し、金属
水酸化物４０〜１１０重量部に、フライアッシュ１０〜
７０重量部を混合してなる難燃性シートを構成するもの
である。
【０００７】
【発明の実施の態様】本発明には、ポリオレフィンが使
用される。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、エ
チレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンエチルアクリレ
ートコポリマー等があげられ、これらは単独または二種
以上併用することができる。
用される。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、エ
チレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンエチルアクリレ
ートコポリマー等があげられ、これらは単独または二種
以上併用することができる。
【０００８】本発明には、難燃剤として金属水酸化物が
使用する。この金属水酸化物としては、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、
ハイドロタルサイト類等があり、これらは単独または二
種以上併用してもよい。
使用する。この金属水酸化物としては、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、
ハイドロタルサイト類等があり、これらは単独または二
種以上併用してもよい。
【０００９】また、本発明には、難燃剤としてさらにフ
ライアッシュも使用している。フライアッシュとは、火
力発電所で微粉炭を燃焼する際に排出される石炭灰の一
部として、クリンカ−アッシュ（炉底灰）および粗粒ア
ッシュ（シンダ−アッシュ）とともに副産される混和剤
であり、二酸化けい素、アルミナ、酸化鉄、炭素等から
なる。
ライアッシュも使用している。フライアッシュとは、火
力発電所で微粉炭を燃焼する際に排出される石炭灰の一
部として、クリンカ−アッシュ（炉底灰）および粗粒ア
ッシュ（シンダ−アッシュ）とともに副産される混和剤
であり、二酸化けい素、アルミナ、酸化鉄、炭素等から
なる。
【００１０】フライアッシュは、Ａｌ2 Ｏ3 −ＳｉＯ2
の比が、３０：７０の割合で混合されており、遠赤外線
効果を得るには好適な材料である。そして、石炭火力発
電所からの産出される副産物で、多量に生産されるため
安価であり、産業廃棄物の有効利用としても最適であ
る。
の比が、３０：７０の割合で混合されており、遠赤外線
効果を得るには好適な材料である。そして、石炭火力発
電所からの産出される副産物で、多量に生産されるため
安価であり、産業廃棄物の有効利用としても最適であ
る。
【００１１】フライアッシュは、ポリオレフィン系樹脂
との密着性を改善するために、常温でフライアッシュ１
００重量％に対してシラン系カップリング剤を約０．５
〜２．０重量％添加してフライアッシュの表面処理を施
す。シラン系カップリング剤としては、珪素原子２個以
上の異なった反応基が結合している珪素化合物であっ
て、一方は無機質の二酸化珪素、アルミナ、酸化鉄等に
化学結合し、他方は有機質のポリオレフィンと化学結合
して、これら異種類の材料を結合する仲介をなすもので
ある。シラン系カップリング剤は、ビニル、トリス（β
−メトキシエトラキシ）シラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン等から選択される。
との密着性を改善するために、常温でフライアッシュ１
００重量％に対してシラン系カップリング剤を約０．５
〜２．０重量％添加してフライアッシュの表面処理を施
す。シラン系カップリング剤としては、珪素原子２個以
上の異なった反応基が結合している珪素化合物であっ
て、一方は無機質の二酸化珪素、アルミナ、酸化鉄等に
化学結合し、他方は有機質のポリオレフィンと化学結合
して、これら異種類の材料を結合する仲介をなすもので
ある。シラン系カップリング剤は、ビニル、トリス（β
−メトキシエトラキシ）シラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン等から選択される。
【００１２】本発明の難燃性シートは、ポリオレフィン
１００重量部に対し、金属水酸化物４０〜１１０重量部
と、フライアッシュ１０〜７０重量部とを混合した組成
物からなっており、ハロゲン系ガスを発生させる塩ビ系
樹脂は使用していない。
１００重量部に対し、金属水酸化物４０〜１１０重量部
と、フライアッシュ１０〜７０重量部とを混合した組成
物からなっており、ハロゲン系ガスを発生させる塩ビ系
樹脂は使用していない。
【００１３】この中、金属水酸化物が４０重量部以下で
あると、難燃性の試験に合格することができない。一方
金属水酸化物が１１０重量部以上であると、難燃性の試
験には合格するが、耐摩耗性が悪くなり加工性が低下す
る。
あると、難燃性の試験に合格することができない。一方
金属水酸化物が１１０重量部以上であると、難燃性の試
験には合格するが、耐摩耗性が悪くなり加工性が低下す
る。
【００１４】また、フライアッシュが１０重量部以下で
あると、難燃性の試験に合格するためには金属水酸化物
を１１０重量部以上使用する必要がある。一方フライア
ッシュが７０重量部以上であると、これだけでは難燃性
の試験に合格せず加工性も悪くなる。
あると、難燃性の試験に合格するためには金属水酸化物
を１１０重量部以上使用する必要がある。一方フライア
ッシュが７０重量部以上であると、これだけでは難燃性
の試験に合格せず加工性も悪くなる。
【００１５】本発明の場合、これ等のポリオレフィン、
金属水酸化物及びフライアッシュに加えて、酸化防止剤
や、紫外線吸収剤や、安定剤や、滑剤等を添加するよう
にしてもよい。
金属水酸化物及びフライアッシュに加えて、酸化防止剤
や、紫外線吸収剤や、安定剤や、滑剤等を添加するよう
にしてもよい。
【００１６】以下、各材料を準備し、本発明の難燃性シ
ートを作成する実施例を示す。 （実施例１）ポリエチレン樹脂（ＬＬＤＰＥ）１００重
量部、水酸化マグネシウム１１０重量部（協和化学工業
株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火力発電所で
微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３０ミクロン
の細かい粒子状になったもの）１０重量部を配合し、こ
れらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパーミキサーで
混合し、ついで二軸混合機を用いて２００℃で混練した
後、水冷・裁断して再度ペレット化した。このペレット
をＴダイ押出機により、厚み２ミリの難燃性シートを得
た。
ートを作成する実施例を示す。 （実施例１）ポリエチレン樹脂（ＬＬＤＰＥ）１００重
量部、水酸化マグネシウム１１０重量部（協和化学工業
株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火力発電所で
微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３０ミクロン
の細かい粒子状になったもの）１０重量部を配合し、こ
れらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパーミキサーで
混合し、ついで二軸混合機を用いて２００℃で混練した
後、水冷・裁断して再度ペレット化した。このペレット
をＴダイ押出機により、厚み２ミリの難燃性シートを得
た。
【００１７】（実施例２）ポリエチレン樹脂（ＬＬＤＰ
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム４０重量部（協
和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火
力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３
０ミクロンの細かい粒子状になったもの）７０重量部を
配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパー
ミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２２０℃
で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。こ
のペレットをＴダイ押出機により、厚み３ミリの難燃性
シートを得た。
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム４０重量部（協
和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火
力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３
０ミクロンの細かい粒子状になったもの）７０重量部を
配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパー
ミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２２０℃
で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。こ
のペレットをＴダイ押出機により、厚み３ミリの難燃性
シートを得た。
【００１８】（実施例３）ポリエチレン樹脂（ＬＬＤＰ
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム４０重量部（協
和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火
力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３
０ミクロンの細かい粒子状になったもの）１０重量部を
配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパー
ミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２４０℃
で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。こ
のペレットをＴダイ押出機により、厚み３ミリの難燃性
シートを得た。
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム４０重量部（協
和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火
力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３
０ミクロンの細かい粒子状になったもの）１０重量部を
配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパー
ミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２４０℃
で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。こ
のペレットをＴダイ押出機により、厚み３ミリの難燃性
シートを得た。
【００１９】（実施例４）ポリエチレン樹脂（ＬＬＤＰ
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム１１０重量部
（協和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ
（火力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０
〜３０ミクロンの細かい粒子状になったもの）７０重量
部を配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスー
パーミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて１８
０℃で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化し
た。このペレットをＴダイ押出機により、厚み３ミリの
難燃性シートを得た。
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム１１０重量部
（協和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ
（火力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０
〜３０ミクロンの細かい粒子状になったもの）７０重量
部を配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスー
パーミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて１８
０℃で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化し
た。このペレットをＴダイ押出機により、厚み３ミリの
難燃性シートを得た。
【００２０】（比較例１）ポリエチレン樹脂（ＬＬＤＰ
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム１２０重量部
（協和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ
（火力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０
〜３０ミクロンの細かい粒子状になったもの）５重量部
を配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパ
ーミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２００
℃で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。
このペレットをＴダイ押出機により、厚み２ミリの難燃
性シートを得た。
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム１２０重量部
（協和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ
（火力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０
〜３０ミクロンの細かい粒子状になったもの）５重量部
を配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパ
ーミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２００
℃で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。
このペレットをＴダイ押出機により、厚み２ミリの難燃
性シートを得た。
【００２１】（比較例２）ポリエチレン樹脂（ＬＬＤＰ
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム３５重量部（協
和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火
力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３
０ミクロンの細かい粒子状になったもの）７５重量部を
配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパー
ミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２４０℃
で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。こ
のペレットをＴダイ押出機により、厚み２ミリの難燃性
シートを得た。
Ｅ）１００重量部、水酸化マグネシウム３５重量部（協
和化学工業株式会社製キスマ５）、フライアッシュ（火
力発電所で微粉化された石炭が完全燃焼して、１０〜３
０ミクロンの細かい粒子状になったもの）７５重量部を
配合し、これらの樹脂および難燃剤を、常温でスーパー
ミキサーで混合し、ついで二軸混合機を用いて２４０℃
で混練した後、水冷・裁断して再度ペレット化した。こ
のペレットをＴダイ押出機により、厚み２ミリの難燃性
シートを得た。
【００２２】実施例４種と比較例２種の試料について、
耐摩耗性試験と難燃性試験を行い加工性の程度も判断し
た。耐摩耗性試験は、ＪＩＳ−Ｃ３３２７に準拠し、荷
重１ｋｇで３００回の回転をさせた時に、シートが摩耗
して切れたものを不合格とした。また難燃性試験は、Ｊ
ＩＳ−Ｃ３００５に準拠し、１５秒以内に消えたものを
合格とした。
耐摩耗性試験と難燃性試験を行い加工性の程度も判断し
た。耐摩耗性試験は、ＪＩＳ−Ｃ３３２７に準拠し、荷
重１ｋｇで３００回の回転をさせた時に、シートが摩耗
して切れたものを不合格とした。また難燃性試験は、Ｊ
ＩＳ−Ｃ３００５に準拠し、１５秒以内に消えたものを
合格とした。
【００２３】また、実施例２種と比較例１種の試料につ
いて放射率測定器で放射率を波長５μｍ、加熱温度６０
℃にて測定した。次に黒体を同じ条件で測定したら放射
率が０．９３５（最大値１．０）となった。この結果
を、次に示す。
いて放射率測定器で放射率を波長５μｍ、加熱温度６０
℃にて測定した。次に黒体を同じ条件で測定したら放射
率が０．９３５（最大値１．０）となった。この結果
を、次に示す。
【００２４】
【表１】
【００２５】表１の結果によると、比較例１は水酸化マ
グネシウムが１１０重量部以上の１２０重量部で、難燃
性には合格する。しかし、フライアッシュが１０重量部
以下の５重量部で、耐摩耗性が不合格である。また比較
例２はフライアッシュが７０重量部以上の７５重量部
で、耐摩耗性には合格する。しかし、水酸化マグネシウ
ムが４０重量部以下の３５重量部で、難燃性が不合格で
ある。そして両比較例とも、加工性が悪いので好ましく
ない。また、放射率においては、実施例２が良好な値を
示した。
グネシウムが１１０重量部以上の１２０重量部で、難燃
性には合格する。しかし、フライアッシュが１０重量部
以下の５重量部で、耐摩耗性が不合格である。また比較
例２はフライアッシュが７０重量部以上の７５重量部
で、耐摩耗性には合格する。しかし、水酸化マグネシウ
ムが４０重量部以下の３５重量部で、難燃性が不合格で
ある。そして両比較例とも、加工性が悪いので好ましく
ない。また、放射率においては、実施例２が良好な値を
示した。
【００２６】また、、本発明の範囲内にある実施例１〜
４は、耐摩耗性試験、難燃性試験の何れにも合格し、し
かも加工性も良好な難燃性シートを得ることができた。
４は、耐摩耗性試験、難燃性試験の何れにも合格し、し
かも加工性も良好な難燃性シートを得ることができた。
【００２７】
【発明の効果】本発明のフライアッシュにシラン系カッ
プリング剤を添加してフライアッシュの表面処理を施し
たものから得られた難燃性シートは、上記処理を施さな
いものに比べて引っ張り強さが増大し、永久ヒズミが減
少し、引き裂き強度が増大し、摩耗が減少した。
プリング剤を添加してフライアッシュの表面処理を施し
たものから得られた難燃性シートは、上記処理を施さな
いものに比べて引っ張り強さが増大し、永久ヒズミが減
少し、引き裂き強度が増大し、摩耗が減少した。
【００２８】本発明の難燃性シートは、フライアッシュ
が混合されており、遠赤外線効果を得ることができる。
そして、これを抵抗発熱体の絶縁体および外装に使用す
るとか、又床暖房の床面や駅のホームの融雪用埋込ヒー
ター等の上に施設することにより、熱エネルギーの伝達
が早いので、効力よく希望温度が得られ、省エネルギー
に適している。また、石炭火力発電所からの産出される
副産物として産業廃棄物の有効利用としても最適であ
る。
が混合されており、遠赤外線効果を得ることができる。
そして、これを抵抗発熱体の絶縁体および外装に使用す
るとか、又床暖房の床面や駅のホームの融雪用埋込ヒー
ター等の上に施設することにより、熱エネルギーの伝達
が早いので、効力よく希望温度が得られ、省エネルギー
に適している。また、石炭火力発電所からの産出される
副産物として産業廃棄物の有効利用としても最適であ
る。
【００２９】本発明の難燃性シートは、有毒なハロゲン
系ガスを発生することはない。
系ガスを発生することはない。
【００３０】本発明の難燃性シートは、高度な難燃性を
有し、耐摩耗性も良好で、加工性も支障なく、低コスト
のものである。
有し、耐摩耗性も良好で、加工性も支障なく、低コスト
のものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4F055 AA12 CA11 FA05 FA06 FA07 FA40 4H028 AA05 AA08 AA10 AA12 AA42 AB04 BA06
Claims (6)
- 【請求項１】 ポリオレフィン１００重量部に対し、金
属水酸化物４０〜１１０重量部に、フライアッシュ１０
〜７０重量部を、混合してなることを特徴とする難燃性
シート。 - 【請求項２】 ポリオレフィンは、ポリエチレン、エチ
レン酢酸ビニルコポリマー、又はエチレンエチルアクリ
レートコポリマからなり、これらを単独または二種以上
併用してなる請求項１記載の難燃性シート。 - 【請求項３】 金属水酸化物は、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、又はハ
イドロタルサイト類からなり、これらを単独または二種
以上併用してなる請求項１又は請求項２記載の難燃性シ
ート。 - 【請求項４】 フライアッシュは、二酸化けい素、アル
ミナ、酸化鉄、炭素等からなる請求項１乃至請求項３の
いずれかに記載の難燃性シート。 - 【請求項５】 フライアッシュは、１０〜３０ミクロン
の細かい粒子状からなる請求項１乃至請求項４のいずれ
かに記載の難燃性シート。 - 【請求項６】 フライアッシュは、フライアッシュ１０
０重量％に対してシラン系カップリング剤を約０．５〜
２．０重量％添加してなる請求項１乃至請求項５のいず
れかに記載の難燃性シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33337698A JP2000144581A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 難燃性シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33337698A JP2000144581A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 難燃性シ−ト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000144581A true JP2000144581A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18265430
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33337698A Pending JP2000144581A (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 難燃性シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000144581A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100485952B1 (ko) * | 2001-11-27 | 2005-04-28 | 엘에스전선 주식회사 | 열경화성 난연재료 조성물 |
| JP2007077189A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Aron Kasei Co Ltd | 難燃性樹脂組成物 |
| JP2012076933A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Maruo Calcium Co Ltd | ハイドロタルサイト組成物、その製造方法、並びに該組成物を含有した安定剤、樹脂組成物およびその成形体 |
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