JP2000144562A - 被覆合成繊維糸条によるメッシュ体 - Google Patents

被覆合成繊維糸条によるメッシュ体

Info

Publication number
JP2000144562A
JP2000144562A JP32060998A JP32060998A JP2000144562A JP 2000144562 A JP2000144562 A JP 2000144562A JP 32060998 A JP32060998 A JP 32060998A JP 32060998 A JP32060998 A JP 32060998A JP 2000144562 A JP2000144562 A JP 2000144562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting point
yarns
thermoplastic resin
fiber layer
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32060998A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Sugano
直人 菅野
Akihiko Watanabe
昭比古 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
Priority to JP32060998A priority Critical patent/JP2000144562A/ja
Publication of JP2000144562A publication Critical patent/JP2000144562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成繊維からなるメッシュ体の展張作業時や
シートの開閉作業時等に経緯交差部が移動して目隙間隔
が乱れたり、部分的に空隙率が異なったりシート寸法が
変化してしまうことを改善する。 【解決手段】 繊維層の周りを、熱可塑性樹脂で被覆し
た被覆合成繊維糸条からなるメッシュ体であって、該メ
ッシュ体が編加工もしくは網加工を施されており、且
つ、各糸条同士が熱融着により一体化されていることを
特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂によ
って被覆された複合繊維によるメッシュ体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農業、漁業、土木・建築業等の分
野において合成繊維からなるメッシュ体が用いられてい
る。その形態としては、熱可塑性樹脂からなる不織布
や、熱可塑性樹脂からなる不織布に熱可塑性樹脂糸条を
経緯またはバイアスに積層したもの、熱可塑性樹脂繊維
を編物または織物にしたもの、また、高融点成分からな
る芯層をもち、その両外層に低融点成分を積層した構造
の複合フラットヤーン、又は、芯鞘構造を持つ複合モノ
フィラメントを用いてメッシュ体とし交点部を目止め加
工したもの等(特開平9−157992)が挙げられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不織布
からなるシートは、軽量で取り扱いが容易であるが、機
械的強度に劣り、特に引き裂き強度が弱く、例えばシー
トが強風にさらされた時に引き裂かれたり、鳩目強力が
発現せずにシート掛け作業に支障を来す場合があった。
また、編織布からなるシートでは、粗めの打ち込みのも
のは、展張作業時やシートの開閉作業時等に経緯交差部
が移動して目隙間隔が乱れ、部分的に空隙率が異なった
りシート寸法が変化したり、また海中等の水中で比較的
長期にわたり使用する場合、藻や貝の付着により取り扱
い性が悪化するため改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
に対し、高融点成分からなる繊維層の周りを、前記繊維
層の融点より低い融点成分からなる熱可塑性樹脂で被覆
した被覆合成繊維糸条からなるメッシュ体であって、該
メッシュ体が編加工もしくは網加工を施されており、且
つ、各糸条同士が熱融着により一体化されていることを
特徴とするメツシュ体を解決の手段とする。また、熱可
塑性樹脂の融点が繊維層の融点に比べて低く、前記熱可
塑性樹脂の融点と前記繊維層の融点との差が30℃以上
である前記被覆合成繊維糸条からなるメツシュ体を解決
の手段とする。さらに、前記熱可塑性樹脂の被覆量が前
記繊維層に対して体積被覆量で200vol%〜100
0vol%である前記被覆合成繊維糸条からなるメツシ
ュ体を解決の手段とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の被覆合成繊維糸条は、高
融点成分からなる繊維層の周りを前記繊維層の融点より
低い融点成分からなる熱可塑性樹脂で被覆した形態を持
つものであり、製造方法としては、熱可塑性樹脂を押し
出し機にて溶融した後、押し出しダイを通して中空状に
押し出しながら、該ダイの中心部より同時に合成樹脂繊
維を連続的に引き出すことにより繊維の表面を被覆させ
る方法や、熱可塑性樹脂の溶融層または熱可塑性樹脂デ
ィスパージョン中に浸漬した後、冷却又は乾燥すること
により被覆する方法など公知の方法が例示される。
【0006】本発明に用いる高融点成分からなる繊維層
を形成する合成樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルイ
ミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂、芳香族系ポリアミドなどが例示され
るが、これに限定されるものではない。高融点成分から
なる繊維層を形成する繊維は単独の合成樹脂繊維であっ
ても良いし異なる種類の合成樹脂繊維(マルチフィラメ
ント)を組み合わせたものであっても良い。
【0007】高融点成分からなる繊維層の周りを被覆す
る熱可塑性樹脂としてはエチレン酢酸ビニル共重合体、
ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルスルホ
ン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等が例示され
る。被覆に用いる熱可塑性樹脂の融点は、繊維層を形成
する合成樹脂の融点に比べて低い融点であり、熱可塑性
樹脂の融点と繊維層の融点との差は30℃以上、好まし
くは40℃以上あることが必要である。繊維層を形成す
る合成樹脂の種類によって被覆に用いる熱可塑性樹脂の
種類は限定されるものではない。また、熱可塑性樹脂成
分中に酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯
電防止剤、顔料、無機充填剤、難燃剤、架橋剤、発泡
剤、核剤等を配合して用いることができる。
【0008】熱可塑性樹脂の被覆量としては、編加工後
の熱融着性を考慮すると、繊維層に対して体積被覆量で
200vol%〜1000vol%、好ましくは200
vol%〜650vol%であり、被覆量が少なすぎる
と熱融着性が悪くなり、また、必要以上に被覆量を増や
しても融着後の表面状態に差が見られず、被覆量を増や
す意味がない。
【0009】被覆合成繊維糸条の番手としては、編機の
性能や編構造などにより要求される編加工性が異なるこ
とから特に限定されるものではなく、編加工に支障を来
さないものであればよい。編加工、網加工の際に使用す
る加工装置は、通常の一般的な糸条を加工する際に用い
られるものが、そのまま使用できる。
【0010】熱融着については、編み加工後使用時の状
態に形態を保持したまま加熱し被覆樹脂を溶融させ糸条
を一体化させる。加熱方法としては、熱風加熱、赤外線
加熱、誘電加熱などによる公知の方法が例示され、加熱
温度としては、被覆樹脂の融点Tmr及び繊維層の融点
Tmfに対して、Tmr≦加熱温度<Tmf、好ましく
はTmr+20℃≦加熱温度≦Tmf−20℃であり、
加熱時間については、絡み合った各糸条が糸条間に隙間
なく熱融着された状態になり、且つ、繊維層の特性が著
しく損なわれないものであればよい。
【0011】編組織としては平編、ゴム編、パール編、
ガーター編等が挙げられ、また、網組織としては、本目
網、蛙股網等の結節網や無結節網、ラッセル網等が挙げ
られるが糸同士が絡み合っている構造であればよく、特
に限定されるものではない。目付量、強度については、
繊維層の種類や番手及び樹脂被覆量を調整することによ
り、使用目的等に適したものを得ることができ、特に限
定されるものではない。
【0012】
【実施例】[実施例1]以下の条件で、被覆合成繊維糸
条を作成した後、網加工を行いメッシュ体を作成した。 繊維層 :ポリエステル糸(帝人製 テトロン BHT
500−96−t)500デニール、融点 257℃) 熱可塑性樹脂:高密度ポリエチレン(旭化成製 サンテ
ック−HD J311融点 132℃) 樹脂被覆量 :繊維層の体積に対して400vol% 被覆方法 :押し出し機にて熱可塑性樹脂を溶融した
後、押し出しダイを通して中空状に押し出しながら、該
ダイの中心部より同時に繊維層を連続的に引き出しなが
ら被覆した。 押出し機条件:温度200℃、樹脂吐出量38g/mi
n、巻き取り速度330m/min 網加工:よこ型網機を用いて無結節網(使用糸の撚り合
わせ本数12本,目合20mm、100かけ)を作製し
た。 熱融着:加熱方法 赤外線照射、温度140℃、加熱時
間3分間、網を広げた状態で行った。
【0013】[比較例1]実施例1と同様のポリエステ
ル糸を用いて実施例1と同じ組織で網加工を行いメッシ
ュ体を作成した。 [比較例2] 実施例1と同じポリエステル糸を合糸し
2000デニールとしたものを用い、実施例1と同様に
して無結節網を作成した。この際、熱融着は行なわなか
った。 [比較例3]680デニールのポリプロピレン糸(宇部
日東化成(株)製 PT680/120)を比較例2と
同様にして合糸し2040デニールとしたものを、実施
例1と同様にして無結節網を作成した。この際、熱融着
は行わなかった。
【0014】[評価]実施例1及び比較例1〜3のメッ
シュ体を海底に敷設固定し、6ヶ月間放置した。敷設時
の作業性については、実施例1のメッシュ体は使用時の
形態が保持されているため、メッシュ体を広げる作業時
に、形態保持のための張力をかけ続ける必要のないため
作業が容易であった。一方、比較例1〜3のメッシュ体
では、使用時の形態が保持されていないことから、使用
時の形態を維持するために、張力を掛け続けながら固定
作業を行う必要があり、実施例1に比較して作業性に劣
っていた。また、6ヶ月間放置後のメッシュ体の状態を
比較すると、比較例1〜3のメッシュ体に比べ、実施例
1のメッシュ体は非常に貝や藻の付着が少なく、メッシ
ュ体の回収作業が非常に容易であった。
【0015】
【発明の効果】本発明のメッシュ体は、従来のメッシュ
体に比較し、敷設固定時の作業性に優れ、水中での比較
的長期間の連続使用において、比較的貝や藻の付着の少
ないメッシュ体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 15/227 D06M 15/227 D06M 101:32 Fターム(参考) 4L002 AA05 AA07 AB05 AC05 BA00 DA01 EA00 FA06 4L033 AA04 AB01 AC10 AC15 CA12 4L041 AA07 BA02 BA05 BA21 BC04 BC10 BD02 BD03 BD14 BD20 CA06 CA37 DD01 DD05 DD14 4L046 AA07 AA22 AA24 BA00 BB00 BB01 BB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点成分からなる繊維層の周りを、前
    記繊維層の融点より低い融点成分からなる熱可塑性樹脂
    で被覆した被覆合成繊維糸条よりなるメッシュ体であっ
    て、該メッシュ体が編加工もしくは網加工を施されてお
    り、且つ、各糸同士が熱融着により一体化されているこ
    とを特徴とするメッシュ体。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂の融点が繊維層の融点に比
    べて低く、前記熱可塑性樹脂の融点と前記繊維層の融点
    との差が30℃以上であることを特徴とする請求項1記
    載のメッシュ体。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂の被覆量が繊維層に対して
    体積被覆量で200vol%〜1000vol%である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のメッシ
    ュ体。
JP32060998A 1998-11-11 1998-11-11 被覆合成繊維糸条によるメッシュ体 Pending JP2000144562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32060998A JP2000144562A (ja) 1998-11-11 1998-11-11 被覆合成繊維糸条によるメッシュ体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32060998A JP2000144562A (ja) 1998-11-11 1998-11-11 被覆合成繊維糸条によるメッシュ体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000144562A true JP2000144562A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18123324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32060998A Pending JP2000144562A (ja) 1998-11-11 1998-11-11 被覆合成繊維糸条によるメッシュ体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000144562A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339200A (ja) * 2001-05-10 2002-11-27 Toho Seni Kk メリヤス基布とその製造方法およびこのメリヤス基布を使用した積層体
CN105040258A (zh) * 2014-04-29 2015-11-11 亚森士鞋材有限公司 圆编织造的粘接性织物及利用该粘接性织物的立体纹样的形成方法
JP2017530272A (ja) * 2014-12-23 2017-10-12 タイテック リサーチャー ポリケトンなま糸のコーティング加工方法
CN107366069A (zh) * 2016-05-12 2017-11-21 宜兴市艺蝶针织有限公司 一种防脱散丝袜制备工艺
JP2018188777A (ja) * 2017-05-10 2018-11-29 木下製網株式会社 特定用途硬質網材およびその製造方法
JP2020111866A (ja) * 2017-05-10 2020-07-27 木下製網株式会社 特定用途硬質網材

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339200A (ja) * 2001-05-10 2002-11-27 Toho Seni Kk メリヤス基布とその製造方法およびこのメリヤス基布を使用した積層体
CN105040258A (zh) * 2014-04-29 2015-11-11 亚森士鞋材有限公司 圆编织造的粘接性织物及利用该粘接性织物的立体纹样的形成方法
JP2017530272A (ja) * 2014-12-23 2017-10-12 タイテック リサーチャー ポリケトンなま糸のコーティング加工方法
CN107366069A (zh) * 2016-05-12 2017-11-21 宜兴市艺蝶针织有限公司 一种防脱散丝袜制备工艺
JP2018188777A (ja) * 2017-05-10 2018-11-29 木下製網株式会社 特定用途硬質網材およびその製造方法
JP2020111866A (ja) * 2017-05-10 2020-07-27 木下製網株式会社 特定用途硬質網材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6729946B2 (ja) 人工芝生及び製造方法
JP6994581B2 (ja) 人工芝
CA2000889C (en) Fibrillated weatherproof webs having network structure, nonwoven fabrics made from the webs, and processes for the production of the webs and nonwoven fabrics
EP0132110B1 (en) Process for producing composite monofilaments
US5275884A (en) Split fibers, integrated split fiber articles and method for preparing the same
JP2005213718A (ja) 伝導性ヤーン
CN105377391A (zh) 人造草皮及生产方法
KR102341200B1 (ko) 자외선차단성 및 대전방지성이 우수한 방충망용 원단
JPS60185816A (ja) 複合発泡モノフイラメントおよびその製造方法
JP2000144562A (ja) 被覆合成繊維糸条によるメッシュ体
JP2019163582A (ja) 芯鞘型複合熱接着性繊維
JP2000290856A (ja) プリーツネット地
US5768875A (en) Filter fabric with core sheating thread, and a bag produced therefrom
JPH03213790A (ja) ホースおよびその製造方法
JPH06184811A (ja) 人工芝生用原糸
JP3573612B2 (ja) 生分解性防草シート
JPH038828A (ja) 熱可塑性樹脂多層モノフィラメントとその製造方法
JP2005220450A (ja) メッシュクロス
JPH09157992A (ja) 農業用シ−ト
JPH03269187A (ja) 被覆ロープ
JP2003089942A (ja) ネット状物
JP5329285B2 (ja) 擬似藺草の製造方法
JP2006207059A (ja) 人工イ草糸、その製造方法、及びその用途
JP2016003423A (ja) ネット状資材
JPH0765263B2 (ja) 開繊不織布