JP2000144091A - 自己接着性組成物、及び自己接着性記録用シートとその製造方法 - Google Patents

自己接着性組成物、及び自己接着性記録用シートとその製造方法

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JP2000144091A
JP2000144091A JP10317939A JP31793998A JP2000144091A JP 2000144091 A JP2000144091 A JP 2000144091A JP 10317939 A JP10317939 A JP 10317939A JP 31793998 A JP31793998 A JP 31793998A JP 2000144091 A JP2000144091 A JP 2000144091A
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self
adhesive
urethane resin
meth
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JP10317939A
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Shin Takemoto
伸 竹本
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材に塗工した際、塗工面のタックが少な
く、塗工面同士が良好な自己接着性を有すると共に、耐
老化性、印刷適性にも優れた自己接着性組成物を得る。 【解決手段】 自己接着性組成物は、(A)ウレタン樹
脂(1)と重合性不飽和化合物の重合体(2)とで構成
された樹脂組成物と、(B)平均粒子径が0.5〜30
μmの微小粒子とを基本成分として含有するとともに、
前記ウレタン樹脂(1)と重合性不飽和化合物の重合体
(2)のうち少なくとも一方がカチオン性ポリマーであ
ることを特徴とする。前記樹脂組成物は、ウレタン樹脂
(1)と、このウレタン樹脂中に粒子状に分散した重合
性不飽和化合物の重合体(2)とで構成されていてもよ
く、また、ウレタン樹脂(1)と、重合性不飽和化合物
の重合体(2)とで構成されたコア・シェル構造又はミ
クロドメイン構造を有するポリマー粒子を含む水系エマ
ルションであってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自己接着性組成物及
びこれを利用した自己接着性記録用シートとその製造方
法に関し、特に、ウレタン樹脂(1)と重合性不飽和化
合物の重合体(2)とで構成された樹脂組成物と、微小
粒子とを基本成分として含有する自己接着可能な組成
物、及び前記組成物の層を有し、それを介して自己接着
が可能で且つ印刷適性に優れた記録用シートとその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便局、銀行等の金融を取り扱う
機関では個人情報をデータファイル化し、口座振替、年
金支払通知、満期通知等のサービスを行っており、これ
らの通知書が各家庭に郵送されるようになった。また、
クレジットカードの利用が一般化され、信販会社等から
も利用明細通知、引落通知、請求書等が各家庭に封書で
郵送されている。さらに、各種のダイレクトメールも郵
送される。このように、郵便物の量が飛躍的に増大した
ため、銀行、信販会社等においては、郵送業務の簡素化
と経費節減が大きな課題となっている。
【0003】そこで、このような社会現象に対応するた
め、郵便法が改正され、はがきに個人情報を記載し、そ
の記載部分を隠蔽して郵送することができるようになっ
た。このため、封書に代わる新しいタイプのはがきが提
案されており、その中で最近、最も普及しているのが、
自己接着性を有する接着剤等を用いた親展はがきであ
る。これは、自己接着性を有する層を設けた記録シート
に、各種の隠蔽する必要のある情報等を印刷した後、該
層同士を重ね合わせ、加圧接合させることによって、必
要な時に再剥離可能な情報隠蔽シートとしたものであ
る。
【0004】自己接着性を有する接着剤とは、その塗工
面同士を重ね合わせて、機械的な圧力や、指圧などによ
って加圧することにより、塗工面同士を接着させること
のできるものであり、このような性質を有するものとし
て、天然ゴムラテックスや、スチレンブタジエンゴムラ
テックス、クロロプレンゴムラテックス等の合成ゴムラ
テックスが知られており、接着層の成分として含有され
ている。特に、天然ゴムラテックスは、塗工面のタック
が少なく、かつ塗工面同士の自己接着性に優れており、
ゴムラテックス及びアクリルにより変性したゴムラテッ
クスを用いた自己接着剤が提案されている(特開平6−
65547号公報、特開平9−158087号公報
等)。
【0005】しかし、天然ゴムラテックスは、樹脂の老
化により経時的に性能が低下するという基本的な欠点が
あり、改良のためにアクリルによる変性、紫外線吸収剤
の配合等が試みられているが、満足できる性能に至って
いないのが現状である。
【0006】一方、従来のアクリル樹脂エマルションは
耐老化性に優れており、種々の接着剤用途のほか自己接
着剤にも用いられている(特開平9−194812号公
報)が、自己接着性の面では天然ゴムラテックスに比べ
て劣るものである。これは一般に、自己接着性は接着剤
の塗工面同士を圧着した場合に、高分子鎖が接触界面に
おいて絡み合うことによって生じるものと考えられる
が、従来の乳化重合系のアクリル樹脂エマルションで
は、その重合の際に用いる乳化剤が接触界面に存在し、
これにより高分子鎖同士の接触及び絡み合いが大きく阻
害されることによるものと考えられる。このような、ア
クリル樹脂エマルションは、ガラス転移温度を低く設定
することによって、自己接着性を高くすることが可能で
あるが、ガラス転移温度を低くすると、塗工面のタック
が強くなりすぎてブロッキングが生じやすくなるという
問題点がある。一方、塗工面のタックを少なくするため
にガラス転移温度を高く設定すると、乳化剤による接着
阻害により実用的なレベルの自己接着性を得ることがで
きない。
【0007】また、利用者の使用の形態も様々であり、
同じ接着力に設計された接着剤組成物を塗工した記録シ
ートであっても、種々の印刷様式、印刷機で使用される
ことにより、使用時における塗工紙の接着力が異なって
くる。従って、情報の記録形態に関係なく、同一条件で
自己接着させても、ある時は接着力が低すぎて輸送中に
自然剥離したり、逆にある時は接着力が高すぎて再剥離
せず破れる事故等が起こる欠点があった。そこで、自己
接着層の上に更に保護層を設け、該保護層同士を接合さ
せることが提案されている(特開平3−140298号
公報)。しかし、このような記録シートでは製造工程が
複雑化する。
【0008】さらに、上記のように、接着層としては種
々の材料が提案されているが、そのもの自身が記録層の
性能を有していないため、記録シートの製造には、接着
層、記録層を別々に調製、塗工しなければならないとい
う製造工程上の煩雑さも存する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、基材に塗工した際、塗工面のタックが少なく、
塗工面同士が良好な自己接着性を有すると共に、耐老化
性及び印刷適性に優れた自己接着性組成物、及びこれを
利用した自己接着性記録用シートとその製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定のカチオ
ン性ポリマーを含む樹脂組成物と特定粒径の微小粒子と
を組み合わせると、良好な自己接着性を有するだけでな
く、耐ブロッキング性、耐老化性及び印刷適性にも優れ
た自己接着性組成物が得られることを見いだし、本発明
を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、(A)ウレタン樹脂
(1)と重合性不飽和化合物の重合体(2)とで構成さ
れた樹脂組成物と、(B)平均粒子径が0.5〜30μ
mの微小粒子とを基本成分として含有するとともに、前
記ウレタン樹脂(1)と重合性不飽和化合物の重合体
(2)のうち少なくとも一方がカチオン性ポリマーであ
ることを特徴とする自己接着性組成物を提供する。
【0012】前記樹脂組成物は、ウレタン樹脂(1)
と、このウレタン樹脂中に粒子状に分散した重合性不飽
和化合物の重合体(2)とで構成されていてもよく、ま
た、ウレタン樹脂(1)と、重合性不飽和化合物の重合
体(2)とで構成されたコア・シェル構造又はミクロド
メイン構造を有するポリマー粒子を含む水系エマルショ
ンであってもよい。前記微小粒子の含有量が、固形分換
算で、ウレタン樹脂(1)と重合性不飽和化合物の重合
体(2)の総量100重量部に対して、例えば5〜25
0重量部程度である。前記自己接着性組成物は、さらに
親水性高分子を含有していてもよい。
【0013】本発明は、また、基材の少なくとも片面に
上記の自己接着性組成物で構成された記録可能な接着層
が設けられている自己接着性記録用シートを提供する。
本発明は、さらに、基材の少なくとも片面に、上記の自
己接着性組成物を塗工して、記録可能な接着層を形成す
る自己接着性記録用シートの製造方法を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】[ウレタン樹脂(1)]本発明の
自己接着性組成物の基本成分の1つであるウレタン樹脂
(1)には、ポリイソシアネート成分とポリオール成分
との反応により得られる種々のウレタン樹脂が含まれ
る。上記反応において、ポリアミン成分が鎖延長剤とし
て使用されていてもよい。なお、ウレタン樹脂(1)
は、単独でまたは二種以上組み合わせて使用できる。
【0015】前記ポリイソシアネート成分には、例え
ば、芳香族ポリイソシアネート(例えば、m−フェニレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−
ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
トなどのジイソシアネート;トリフェニルメタントリイ
ソシアネートなどのポリイソシアネートなど)、芳香脂
肪族ポリイソシアネート(例えば、1,3−キシリレン
ジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどのジ
イソシアネート;1,3,5−トリイソシアネートメチ
ルベンゼンなどのポリイソシアネートなど)、脂環式ポ
リイソシアネート(例えば、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネートなど
のジイソシアネート;1,3,5−トリイソシアネート
シウロヘキサンなどのポリイソシアネートなど)、脂肪
族ポリイソシアネート(例えば、1,6−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなど
のジイソシアネート;1,3,6−ヘキサメチレントリ
イソシアネートなどのポリイソシアネートなど)などが
含まれる。ポリイソシアネート成分は、単独で又は二種
以上組み合わせて使用できる。ポリイソシアネート成分
としては、ジイソシアネート成分を用いる場合が多い。
【0016】また、ポリイソシアネート成分は、多価ア
ルコールにポリイソシアネート化合物が付加し、末端に
イソシアネート基を有するアダクト体、ビュレット反応
により生成したシアヌレート体、二量体、三量体であっ
てもよい。
【0017】前記ポリオール成分としては、例えば、ポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオール(例え
ば、ポリオキシテトラメチレングリコールなどのオキシ
−C 2-4アルキレン単位を有するポリエーテルジオール
など)、ポリカーボネートポリオール(例えば、ポリカ
ーボネートジオールなど)などが挙げられる。ポリエス
テルポリオールは、多価アルコールと多価カルボン酸ま
たは低級アルキルエステル若しくは酸無水物との反応に
より得られ、ヒドロキシル基を有するポリエステルであ
り、ラクトンから誘導されたものであってもよい。ポリ
オール成分としては、ジオール成分(例えば、ポリエス
テルジオールなど)を用いる場合が多い。
【0018】ポリエステルポリオールを調製するための
多価アルコールには、例えば、脂肪族多価アルコール
(例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコールなどのC2-10アルキレンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ルなどのポリオキシ−C2- 4アルキレングリコール、ト
チメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのポ
リオールなど)、脂環式多価アルコール(例えば、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノー
ルAなどの脂環式ジオールなど)、芳香族多価アルコー
ル[例えば、2,2−ビス(2−ヒドロキシエチルフェ
ニル)プロパンなどの芳香族ジオールなど]などが含ま
れる。多価アルコールは、単独でまたは二種以上組み合
わせて使用できる。多価アルコールは、通常、脂肪族ジ
オールである。
【0019】多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族
多価カルボン酸(例えば、アジピン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの
飽和脂肪族ジカルボン酸、マレイン酸などの不飽和脂肪
族ジカルボン酸など)、脂環式多価カルボン酸(例え
ば、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式
ジカルボン酸など)、芳香族多価カルボン酸(例えば、
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,5−ナフ
タレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、トリメ
リット酸などの芳香族多価カルボン酸など)などが含ま
れる。多価カルボン酸は、単独でまたは二種以上組み合
わせて使用できる。
【0020】ラクトンには、例えば、ブチロラクトン、
バレロラクトン、カプロラクトンなどが含まれ、単独で
または二種以上組み合わせて使用してもよい。
【0021】なお、鎖延長剤としてのポリアミン成分と
しては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、1,7−ジアミノヘプタン、1,
8−ジアミノオクタン、キシリレンジアミン、1,4−
ジアミノスクロヘキサン、イソホロンジアミン、フェニ
レンジアミンなどのジアミン類、トリアミノプロパンな
どのポリアミン類が挙げられる。
【0022】本発明では、ウレタン樹脂(1)は、有機
溶媒溶液、水溶液、水性エマルションとして用いてもよ
い。このような水溶液または水性エマルションは、ウレ
タン樹脂(1)を乳化剤を用いて、溶解または乳化分散
させて調製してもよく、ウレタン樹脂の分子内に遊離の
カルボキシル基や第3級アミノ基などのイオン性官能基
を導入し、アルカリや酸を用いて、ウレタン樹脂を溶解
または分散させることにより調製してもよい。
【0023】このような分子内に遊離のカルボキシル基
や第3級アミノ基が導入されたウレタン樹脂はポリイソ
シアネート成分と、遊離のカルボキシル基または第3級
アミノ基を有するジオール(特に高分子ジオール)成分
との反応により得られる。なお、前記遊離のカルボキシ
ル基を有するジオール(特に高分子ジオール)は、例え
ば、ジオール成分と3個以上のカルボキシル基を有する
多価カルボン酸またはその酸無水物(例えば、無水ピロ
メリット酸などの4塩基酸無水物など)との反応、低分
子量カルボキシル基を有するジオール(例えば、ジメチ
ロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸など)とジ
カルボン酸との反応、または、開始剤として低分子量カ
ルボキシル基を有するジオール(例えば、ジメチロール
プロピオン酸、ジメチロールブタン酸など)を用い、ラ
クトンを開環重合する方法により得られる。また、第3
級アミノ基を有するジオール(特に高分子ジオール)
は、低分子量第3級アミノ基を有するジオール(例え
ば、N−メチルジエタノールアミンなど)とジカルボン
酸との反応、または、開始剤として低分子量第3級アミ
ノ基を有するジオール(例えば、N−メチルジエタノー
ルアミンなど)を用い、ラクトンを開環重合する方法に
より得られる。
【0024】特に、ウレタン樹脂の分子内に遊離の第3
級アミノ基を有するものは、酸を用いて、イオン化さ
れ、カチオン性ポリマーであるカチオン性ウレタン樹脂
となる。このカチオン性ウレタン樹脂を用いた場合、印
刷適性に極めて優れた自己接着性組成物となる。
【0025】[重合性不飽和化合物の重合体(2)]本
発明の自己接着性組成物の基本成分である重合体(2)
を形成する重合性不飽和化合物には、例えば、(メタ)
アクリル系単量体[例えば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘ
キシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの(メタ)アク
リル酸C1-18アルキルエステルなど;(メタ)アクリル
酸シクロヘキシルなどの(メタ)アクリル酸シクロアル
キルエステル;(メタ)アクリル酸フェニルなどの(メ
タ)アクリル酸アリールエステル;(メタ)アクリル酸
ベンジルなどの(メタ)アクリル酸アラルキルエステル
など]、芳香族ビニル類(例えば、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンなど)、カルボキシル基含
有単量体[例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸な
どの遊離のカルボキシル基又は酸無水物基を有する単量
体、およびこれらの塩(アルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩、アミン塩など);マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプ
ロピル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノオクチ
ル、マレイン酸モノ−2−エチルヘキシルなどの不飽和
多価カルボン酸又はその酸無水物と炭素数1〜20程度
の直鎖又は分岐鎖アルコールとのハーフエステルな
ど]、ヒドロキシル基含有単量体[例えば、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロ
キシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチ
ルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシC 2-6アルキル
エステルなど]、アミド基含有単量体[例えば、(メ
タ)アクリルアミド、α−エチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)ア
クリルアミドなど]、スルホン酸基含有単量体[例え
ば、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸など]、エ
ーテル基含有単量体(例えば、ビニルメチルエーテル、
ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなど
のビニルエーテル類)、ポリオキシアルキレン基含有単
量体[例えば、ジエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ートなど]、ビニルエステル類(例えば、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなど)、ハ
ロゲン含有単量体(例えば、塩化ビニリデン、塩化ビニ
ルなど)、シアン化ビニル類[例えば、(メタ)アクリ
ロニトリルなど]、ビニルケトン類(例えば、メチルビ
ニルケトンなど)、ビニル複素環化合物(例えば、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾールなどのN−
ビニル化合物、ビニルピリジンなど)、オレフィン系単
量体(例えば、エチレン、プロピレンなど)、アリル化
合物(例えば、酢酸アリルなどのアリルエステルな
ど)、カチオン性単量体、架橋性単量体などが含まれ
る。
【0026】前記カチオン性単量体には、第3級アミノ
基を有する種々の単量体又はその塩の他、「第4級アン
モニウム塩」基を有する又は「第4級アンモニウム塩」
基を形成可能な種々の単量体が使用できる。このような
カチオン性単量体として、例えば、ジC1-4アルキルア
ミノ−C2-3アルキル(メタ)アクリルアミド又はその
塩[例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド又はこれら
の塩など]、ジC 1-4アルキルアミノ−C2-3アルキル
(メタ)アクリレート又はその塩[例えば、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート又はこれらの塩など]、ジC1-4アルキルア
ミノ−C2-3アルキル基置換芳香族ビニル又はその塩
[例えば、4−(2−ジメチルアミノエチル)スチレ
ン、4−(2−ジメチルアミノプロピル)スチレン又は
これらの塩など]、窒素含有複素環式単量体又はその塩
[ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロリ
ドン又はこれらの塩など]などが挙げられる。塩として
は、ハロゲン化水素酸塩(塩酸塩、臭化水素酸塩な
ど)、硫酸塩、アルキル硫酸塩(メチル硫酸塩、エチル
硫酸塩など)、アルキルスルホン酸塩、アリールスルホ
ン酸塩、カルボン酸塩(ギ酸塩、酢酸塩など)などが例
示できる。なお、第3級アミノ基にアルキル化剤(エピ
クロルヒドリンや塩化メチル、塩化ベンジルなど)を反
応させることにより「第4級アンモニウム塩」基を生成
させてもよい。これらカチオン性単量体は単独で又は二
種類以上組み合わせて使用できる。通常、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレートが使用される。
【0027】前記架橋性単量体には自己架橋性又は反応
性官能基を有する種々の単量体が含まれる。このような
架橋性単量体として、例えば、エポキシ基含有単量体
[(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリ
シジルエーテル、1−アリルオキシ−3,4−エポキシ
ブタン、1−(3−ブテニルオキシ)−2,3−エポキ
シプロパン、4−ビニル−1−シクロヘキセン−1,2
−エポキシドなど]、メチロール基含有単量体又はその
誘導体[N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−
メトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのN−C
1-4アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブ
チロール(メタ)アクリルアミドなど]、シリル基など
の加水分解縮合性基含有単量体[ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシ
シラン、ビニルメトキシジメチルシラン、ビニルエトキ
シジメチルシラン、ビニルイソブトキシジメチルシラ
ン、ビニルジメトキシメチルシラン、ビニルジエトキシ
メチルシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、ビニルジフェニルエトキシシラン、ビニルトリ
フェノキシシラン、γ−(ビニルフェニルアミノプロピ
ル)トリメトキシシラン、γ−(ビニルベンジルアミノ
プロピル)トリメトキシシラン、γ−(ビニルフェニル
アミノプロピル)トリエトキシシラン、γ−(ビニルベ
ンジルアミノプロピル)トリエトキシシラン、ジビニル
ジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、ジビニ
ルジ(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルジアセト
キシメチルシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニ
ルビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、ビニルメチル
ジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニル
トリクロロシラン、ビニルメチルフェニルクロロシラ
ン、アリルトリエトキシシラン、3−アリルアミノプロ
ピルトリメトキシシラン、アリルジアセトキシメチルシ
ラン、アリルトリアセトキシシラン、アリルビス(ジメ
チルアミノ)メチルシラン、アリルメチルジクロロシラ
ン、アリルジメチルクロロシラン、アリルトリクロロシ
ラン、メタリルフェニルジクロロシラン、β−(メタ)
アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)
アクリロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)
アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メ
タ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジクロロ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリス(β
−メトキシエトキシ)シランなど]、アジリジニル基含
有単量体[(メタ)アクリル酸−2−(1−アジリジニ
ル)エチル、(メタ)アクリル酸−2−(1−アジリジ
ニル)プロピル、(メタ)アクリル酸−3−(1−アジ
リジニル)プロピルなど]などが挙げられ、これら架橋
性単量体も単独で又は二種類以上組み合わせて使用でき
る。
【0028】好ましい架橋性単量体は加水分解縮合性
基、特にアルコキシシリル基(メトキシシリル基、エト
キシシリル基などのC1-4アルコキシシリル基など)を
有している。
【0029】重合性不飽和化合物は単独で又は二種以上
組み合わせて使用できる。通常、(メタ)アクリル酸C
1-18アルキルエステル[特にアクリル酸C2-10アルキル
エステルやメタクリル酸C1-6アルキルエステル]、芳
香族ビニル類[特に、スチレン]、ビニルエステル類
[特に、酢酸ビニル]が使用される。また、特に、カチ
オン性単量体を含有する重合性不飽和化合物の重合体
(カチオン性ポリマー)を用いた場合、印刷適性に極め
て優れた自己接着性組成物となる。
【0030】重合性不飽和化合物の重合体(2)のガラ
ス転移温度は、成膜性などを損なわない範囲で選択で
き、例えば、−80〜15℃、好ましくは−50〜5℃
程度である。ガラス転移温度が上記の範囲外では自己接
着性が損なわれやすい。
【0031】本発明では、前記のウレタン樹脂(1)と
重合性不飽和化合物の重合体(2)のうち、少なくとも
一方がカチオン性ポリマーである。両者がともにカチオ
ン性ポリマーでない場合には、印刷特性が損なわれてし
まう。
【0032】重合性不飽和化合物の重合体(2)がカチ
オン性ポリマーの場合、前記カチオン性単量体の使用量
は、印刷特性、自己接着性を損なわない範囲で選択で
き、例えば、重合体(2)を構成する単量体全体の、例
えば20〜90重量%、好ましくは40〜80重量%で
ある。カチオン性単量体の量が少なすぎる場合、印刷特
性が不十分となりやすく、逆に多すぎる場合、他の単量
体を導入量が制限され、自己接着性や成膜性などの皮膜
特性の発現が困難となりやすい。
【0033】ウレタン樹脂(1)と重合体(2)との割
合は、印刷特性、自己接着性を損なわない範囲で選択で
き、ウレタン樹脂(1)/重合体(2)[以降、単に
(1)/(2)という]=90/10〜20/80(乾
燥樹脂重量比)、好ましくは、(1)/(2)=60/
40〜30/70(乾燥樹脂重量比)である。ウレタン
樹脂(1)の比率が90重量%を超えると、重合体
(2)の特性が発現されにくく、例えば、これがアクリ
ル系重合体の場合、耐候性、強靭性などが発現されにく
いという問題を生ずることがある。また、ウレタン樹脂
(1)の比率が20重量%未満であるとき、ウレタン樹
脂の特性である弾性や耐摩耗性などが発現されにくくな
ったり、ウレタン樹脂(1)と重合性不飽和化合物の重
合体(2)とで構成される樹脂組成物を安定に得ること
ができなくなるという問題が生ずることがある。
【0034】この樹脂組成物は、ウレタン樹脂(1)と
重合体(2)との混合物であってもよいが、ウレタン樹
脂(1)及び重合体(2)の何れか一方に他の成分が粒
子状に分散している形態、特にマトリックスとしてのウ
レタン樹脂(1)中に重合体(2)が粒子状に分散して
いる形態を有するのが好ましい。粒子状重合体(2)の
平均粒子径は、例えば10〜1000nm、好ましくは
10〜100nm程度の範囲から選択できる。
【0035】また、前記樹脂組成物は、ウレタン樹脂
(1)と、重合性不飽和化合物の重合体(2)とで構成
されたコア・シェル構造又はミクロドメイン構造を有す
るポリマー粒子を含む水系エマルションで構成されてい
てもよい。このような構造を有する樹脂組成物を得る方
法としては、ウレタン樹脂(1)で構成されたポリマー
粒子を含むエマルションの存在下、重合性不飽和化合物
を重合する方法などが例示でき、この重合は、前記ウレ
タン樹脂(1)を含むポリマー粒子をシードとするシー
ド重合であってもよい。
【0036】前記樹脂組成物は慣用の方法に準じて調製
できる。例えば、前記樹脂組成物は、(a)ウレタン樹
脂(1)及び重合性不飽和化合物の混合溶液を重合に付
す方法、(b)ウレタン樹脂(1)で構成されたポリマ
ー粒子の存在下、重合性不飽和化合物、または重合性不
飽和化合物とウレタン樹脂(1)との混合溶液を重合に
付す方法などにより調製することができる。重合性不飽
和化合物、または重合性不飽和化合物とウレタン樹脂
(1)との混合溶液は、予め乳化したプレエマルション
として用いてもよい。前記混合溶液や重合性不飽和化合
物は、一括して仕込んで重合してもよく、一部を仕込
み、残部を添加して重合してもよい。前記混合溶液や重
合性不飽和化合物は、重合系に、滴下などにより、連続
的に添加してもよく、間欠的に添加してもよい。また、
重合は、これらの方法を組み合わせた方法を採用しても
よい。
【0037】また、重合においては、多段重合法などの
慣用の方法も採用できる。多段重合は、例えば、少なく
ともウレタン樹脂(1)を含むポリマー粒子、または重
合性不飽和化合物とウレタン樹脂(1)との混合溶液を
重合して生成したポリマー粒子の存在下、連続的にまた
は間欠的に、重合性不飽和化合物、またはウレタン樹脂
(1)と重合性不飽和化合物との混合溶液を添加して重
合する方法により行うことができる。この方法では、添
加する重合性不飽和化合物、またはウレタン樹脂(1)
と重合性不飽和化合物との混合溶液は、重合工程の初期
と後期とで異なった組成のものを用いることができる。
添加する混合溶液は、初期よりも後期のものの方が、重
合性不飽和化合物の割合は多く、通常、後期の溶液とし
ては重合性不飽和化合物が用いられる。
【0038】重合は重合開始剤を用いて行うことができ
る。重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナト
リウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化水
素などの水溶性重合開始剤、過酸化ベンゾイル、アゾビ
スイソブチロニトリルなどの油溶性開始剤が挙げられ、
水溶性のレドックス型重合開始剤系を構成してもよい。
重合開始剤の使用量については、特に制限はなく、公知
技術に従えばよいが、ビニル単量体100重量部に対し
て、例えば0.1〜20重量部、好ましくは0.1〜5
重量部の範囲で用いられる。また、重合体(2)の分子
量を調整するために、連鎖移動剤、カテコールなどのア
ルコール類、チオール類、メルカプタン類などを用いて
もよい。
【0039】重合温度は、重合開始剤の種類に応じて、
例えば40〜100℃、好ましくは50〜90℃、さら
に好ましくは60〜85℃程度である。
【0040】重合により得られた樹脂組成物(高分子水
系エマルション)におけるポリマー粒子は、均質構造で
あってもよく、異相構造(例えば、コア・シェル構造、
ミクロドメイン構造など)であってもよい。コア・シェ
ル構造としては、コア層が重合体(2)、シェル層がウ
レタン樹脂(1)である場合が多い。
【0041】ポリマー粒子の平均粒子径は、分散安定
性、密着性などを損なわない範囲、例えば10〜100
0nm、好ましくは10〜100nm程度の範囲から選
択できる。
【0042】エマルション(例えば、ウレタン樹脂
(1)や重合体(2)の水性エマルション)は、合成時
等に乳化剤を使用していない、いわゆるソープフリー型
の水性エマルションが好ましい。乳化剤は接着特性を低
下させる原因となるため、接着特性を損なわない必要最
小限の使用が好ましい。乳化剤としては、例えば、アニ
オン系界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルニスルホン
酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ジアルキルスル
ホコハク酸ナトリウムなど)、ノニオン系界面活性剤
(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル、オキシエチレン・オ
キシプロピレンブロックコポリマーなど)などの界面活
性剤、ポリビニルアルコールや水溶性ポリマーなどの保
護コロイドが挙げられる。接着特性を比較的低下させな
い界面活性剤として、カルボキシル基を有する重合体ま
たはその塩(例えば、ポリ(メタ)アクリル酸又はその
塩(アンモニウム、ナトリウムなどのアルカリ金属
塩)、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合
体、アクリル酸−ポリビニルアルコール共重合体など)
の使用が好ましい。
【0043】[微小粒子]本発明の自己接着性組成物の
基本成分である微小粒子としては、シリカ、アルミナ、
酸化亜鉛、酸化チタンなどの酸化物(複合酸化物、水和
物を含む);水酸化アルミニウム、水酸化カルシウムな
どの水酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなど
の炭酸塩;硫酸カルシウムなどの硫酸塩;ケイ酸カルシ
ウム、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、クレ
ー、ベントナイト、ゼオライトなどのケイ酸塩又はアル
ミノケイ酸塩;粘土鉱物などの無機系の微小粒子;デン
プン、セルロース、メラミン系樹脂、尿素樹脂、スチレ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレン、ポリカーボ
ネートなどの有機系の微小粒子の中から、適宜選択して
使用することができる。これらの微小粒子は単独で又は
2種類以上組み合わせて使用できる。
【0044】上記微小粒子の平均粒子径は、0.5〜3
0μmの範囲内であり、好ましくは1〜20μm、さら
に好ましくは1.2〜18μm程度である。平均粒子径
が0.5μm未満では十分な接着強さが発現されず、3
0μmを越えると粒子が塗工面から欠落し易くなり、接
着に弊害を及ぼす。
【0045】本発明の自己接着性組成物において、微小
粒子の配合量は、固形分換算で、例えば、ウレタン樹脂
(1)と重合性不飽和化合物の重合体(2)の総量10
0重量部に対して、5〜250重量部、好ましくは10
〜200重量部、さらに好ましくは30〜150重量部
程度である。微小粒子の配合量が5重量部未満では、塗
工層間の接着力や印刷適性が不十分となりやすく、25
0重量部を越えると、塗工層からの微小粒子の欠落がお
こり、接着を阻害したり、印刷の汚れの原因となりやす
い。
【0046】[親水性高分子など]本発明の自己接着性
組成物は、親水性高分子(水溶性高分子又は水不溶性で
あっても吸水性を有する高分子)を含んでいてもよい。
前記カチオン性重合体と親水性高分子とを組み合わせて
用いると、印刷適性が向上する場合がある。
【0047】親水性高分子としては、例えば、親水性天
然高分子又はその誘導体(例えば、澱粉、コーンスター
チ、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ゼラチン、
カゼイン、デキストリンなど)、セルロース誘導体(例
えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セ
ルローススルフェート、シアノエチルセルロースな
ど)、ビニルアルコール系重合体(例えば、ポリビニル
アルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体な
ど)、エチレン系重合体(例えば、エチレン−無水マレ
イン酸共重合体など)、酢酸ビニル系共重合体[例え
ば、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重合体、その部分
ケン化物(例えば、ケン化度10〜90%程度の部分ケ
ン化物)など]、ポリオキシアルキレン単位を有する重
合体[例えば、ポリエチレンオキサイド、エチレンオキ
サイド−プロピレンオキサイドブロック共重合体、オキ
シアルキレン単位を有する不飽和単量体(例えば、ジエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、ジプロピレング
リコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ
(メタ)アリルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
(メタ)アリルエーテルなど)を単量体単位として含有
する重合体など]、カルボキシル基又はスルホン酸基を
有する重合体又はその塩[アクリル系重合体(ポリ(メ
タ)アクリル酸又はその塩(アンモニウム、ナトリウム
などのアルカリ金属塩)、メタクリル酸メチル−(メ
タ)アクリル酸共重合体、アクリル酸−ポリビニルアル
コール共重合体など)、スチレン系重合体(スチレン−
無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル
酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムな
ど)、ポリビニルスルホン酸ナトリウムなど]、ビニル
エーテル系重合体[ポリビニルメチルエーテル、ポリビ
ニルイソブチルエーテルなどのポリビニルアルキルエー
テル、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体
など]、窒素含有重合体(又はカチオン性ポリマー)又
はその塩[ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウム
クロリド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド
などの第4級アンモニウム塩、ポリジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート塩酸塩(又は酢酸塩など)、ポ
リビニルピリジン、ポリビニルイミダゾール、ポリエチ
レンイミン、ポリアミドポリアミン、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドンなど]などが挙げられる。こ
れらの親水性高分子は単独で又は二種以上組み合わせて
使用できる。
【0048】これらの親水性高分子のうち、セルロース
誘導体(特にヒドロキシエチルセルロースなど)、ビニ
ルアルコール系重合体(特にポリビニルアルコールな
ど)、酢酸ビニル系共重合体、ポリオキシアルキレン単
位を有する重合体、ポリビニルピロリドンなどが好まし
い。特に、酢酸ビニルとポリオキシアルキレン単位を有
するビニル単量体[例えば、ポリオキシアルキレン(メ
タ)アクリレート、ポリオキシアルキレン(メタ)アリ
ルエーテルなど]との共重合体などを使用する場合が多
い。このような共重合体(変性酢酸ビニル系樹脂)は、
例えば、日本合成化学(株)から商品名「OKS−71
58G」などとして入手できる。
【0049】さらに好ましい親水性高分子には、前記重
合体(2)又はウレタン樹脂(1)が反応性官能基(例
えば、エポキシ基、アルコキシシリル基など)を有する
場合、これらの反応性官能基に対して反応する官能基を
有する親水性高分子が含まれる。このような親水性高分
子は、前記重合体(2)等の反応性官能基(特に架橋性
基)の種類に応じて、例えば、次のような組み合わせが
可能である。
【0050】(i)重合体(2)等:エポキシ基 親水性高分子:カルボキシル基、酸無水物基、アミノ基 (ii)重合体(2)等:メチロール基 親水性高分子:カルボキシル基、酸無水物基、ヒドロキ
シル基 (iii)重合体(2)等:アルコキシシリル基などの加
水分解縮合性基 親水性高分子:カルボキシル基、ヒドロキシル基 (iv)重合体(2)等:アジリジニル基 親水性高分子:カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミ
ノ基 このような組み合わせでは、重合体(2)等と親水性高
分子とが結合又は架橋し、高いインク吸収性を維持しつ
つ耐水性等に優れた皮膜特性を有する自己接着層を形成
できる。また、この場合、結合又は架橋により強固な皮
膜が形成されるとともに、重合体(2)等の主鎖中に劣
化し易い不飽和結合を実質的に含んでいないことから、
耐老化性においても優れた性質が得られる。
【0051】親水性高分子の使用量は、ウレタン樹脂
(1)と重合性不飽和化合物の重合体(2)の総量10
0重量部に対し、固形分換算で、通常0〜200重量部
(例えば1〜200重量部)、好ましくは0〜100重
量部(例えば3〜100重量部)、さらに好ましくは0
〜50重量部(例えば5〜50重量部)程度である。
【0052】本発明の自己接着性組成物は、さらに、必
要に応じて、硬化剤、帯電防止剤、界面活性剤、消泡
剤、分散剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、離型
剤、防腐剤、蛍光染料、有色染料、染料定着剤、及びイ
ンク定着剤等の助剤などの添加剤を添加することもでき
る。
【0053】本発明の自己接着性組成物は、基材上に塗
工した場合に、自己接着性に優れ、しかも適度な接着強
度を有するため、塗工層同士を重ね合わせて加圧するこ
とにより容易に接合でき、必要なときの再剥離も容易で
ある。また、塗工面のタックが少ないので、ブロッキン
グを防止できるとともに、優れた印刷適性をも示す。そ
のため、自己接着性記録用シート(感圧接着性記録用シ
ート)の記録層を兼ねる接着層を形成するのに好適に使
用できる。
【0054】[自己接着性記録用シート及びその製造方
法]本発明の自己接着性記録用シートは、基材の少なく
とも片面の全体又は必要な箇所に、前記ウレタン樹脂
(1)、重合性不飽和化合物の重合体(2)、特定粒径
の微小粒子、および必要に応じて、親水性高分子、その
他の樹脂、硬化剤その他の添加剤を含む分散液(塗工
液)を塗工して記録可能な接着層を形成することにより
製造できる。この自己接着性記録用シートは、加圧(高
圧)下において接着性能を有し、常態において剥離性能
を有するとともに、印刷適性に優れている。
【0055】前記基材としては、例えば、上質紙、中質
紙、合成紙、プラスチックフィルム、コート紙、ラミネ
ート紙、及び金属蒸着紙等が使用できる。基材には、必
要に応じて、コロナ放電処理やアンダーコート処理など
の表面処理が施されていてもよい。基材の厚みは、用途
に応じて選択できる。
【0056】塗工方法としては、上記の自己接着性組成
物を基材に塗工可能な方法であれば特に限定されず、例
えば、エアナイフコーター、ロッドコーター、ハイドロ
バーコーター、ブレードコーター、トランスファロール
コーター、リバースロールコーター、グラビアコータ
ー、ダイコーター、カーテンコーター、スプレーコータ
ー等の公知の塗工機を使用する方法が挙げられる。
【0057】基材への自己接着性組成物の塗布量は、基
材の種類に応じて選択でき、例えば、2.5〜10g/
2(乾燥重量)程度である。
【0058】自己接着性組成物の皮膜は塗工後、乾燥す
ることにより形成できる。また、必要に応じ(例えば、
基材の種類に応じ)、塗工後、50〜180℃程度の範
囲から選択された適当な温度で加熱し、皮膜を形成して
もよい。
【0059】本発明の自己接着性記録用シートの前記接
着層上への情報の記録は、インクの小滴を飛翔させて記
録するインクジェット方式、オフセット印刷、フレキソ
印刷などの印刷等により行うことができる。
【0060】本発明の自己接着性記録用シートは、機密
性の高い大量の通信・連絡業務を迅速かつ安定に処理す
るために用いる情報隠蔽用シート等として好適である。
【0061】
【発明の効果】本発明の自己接着性組成物によれば、弾
性、耐磨耗性、凝集力等に優れたウレタン樹脂と、例え
ば、耐候性、強靱性等に優れたアクリル系樹脂などの他
の重合体とで構成された樹脂組成物と、特定粒子径の微
小粒子とを含有するとともに、前記ウレタン樹脂と他の
重合体のうち少なくとも一方がカチオン性ポリマーであ
るため、優れた自己接着性と印刷適性の特性をバランス
よく併せ持ち、耐老化性にも優れる。
【0062】本発明の自己接着性記録用シートは、基材
上に上記の自己接着性組成物で構成された記録可能な接
着層が設けられているため、接着性、再剥離性に優れる
とともに、良好な印刷適性を有し、耐ブロッキング性に
も優れる。そのため、機密性の高い大量の通信、連絡業
務を迅速且つ安定に処理する記録用シートとして好適で
ある。本発明の製造方法によれば、上記のような優れた
自己接着性記録用シートを容易に製造できる。
【0063】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。なお、以下の例中の「部」及び「%」
は、特に明記しない限り「重量部」及び「重量%」を表
す。
【0064】合成例1 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計および原料仕
込み口を備えた反応容器に数平均分子量1000のポリ
カプロラクトンジオール(ダイセル化学工業株式会社
製、商品名:PLACCEL210)98部、ジメチロ
ールプロピオン酸140部、N−メチルピロリドン39
2部及びジシクロヘキシルメタンジイソシアネート35
2部を仕込み、攪拌、窒素雰囲気下、反応容器内を80
〜100℃に保持しながら、ウレタン化反応を進行さ
せ、プレポリマーを調製した。次いで、このプレポリマ
ーにトリエチルアミン96部を加えて中和した後、ヘキ
サメチレンジアミン10部を加え、さらにイオン交換水
を添加しながら、反応容器内の温度を35℃以下に保
ち、2時間かけて高分子化反応を行い、反応終了まで
に、2006部のイオン交換水を添加して、水性ウレタ
ン樹脂分散液を得た。この水性ウレタン樹脂分散液の乾
燥樹脂分当たりの酸価は98mgKOH/gであった。
【0065】製造例1 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計および原料仕
込み口を備えた反応容器に、合成例1の水性ウレタン樹
脂分散液250部を仕込み、攪拌、窒素雰囲気下、80
℃に昇温した。昇温後、アクリル酸2−エチルヘキシル
10部、メタクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル4
0部の混合液を2時間で滴下した。同時に、3%過硫酸
アンモニウム水溶液5部を2時間で滴下した。滴下終了
後、さらに2時間、80℃で保持し、反応を完結させ、
水性樹脂組成物(A−1)を得た。得られた水性樹脂組
成物の性状は、蒸発残分32.6%、pH7.4、粘度
(30℃)50mPa・sであった。
【0066】製造例2 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計および原料仕
込み口を備えた反応容器に、合成例1の水性ウレタン樹
脂分散液250部を仕込み、攪拌、窒素雰囲気下、80
℃に昇温した。昇温後、アクリル酸2−エチルヘキシル
19部、メタクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル3
0部、トリメトキシシリルプロピルメタクリレート(日
本ユニカー(株)製、A−174)1部の混合液を2時
間で滴下した。同時に、3%過硫酸アンモニウム水溶液
5部を2時間で滴下した。滴下終了後、さらに2時間、
80℃で保持し、反応を完結させ、水性樹脂組成物(A
−2)を得た。得られた水性樹脂組成物の性状は、蒸発
残分31.6%、pH7.5、粘度(30℃)60mP
a・sであった。
【0067】製造例3 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計および原料仕
込み口を備えた反応容器に、ウレタンエマルション[ゼ
ネカ(株)製、商品名:NeoRezR−960、固形
分濃度33%]152部、イオン交換水126部を仕込
み、攪拌、窒素雰囲気下、80℃に昇温した。昇温後、
アクリル酸2−エチルヘキシル10部、メタクリル酸
N,N−ジエチルアミノエチル40部の混合液を2時間
で滴下した。同時に、3%過硫酸アンモニウム水溶液5
部を2時間で滴下した。滴下終了後、さらに2時間、8
0℃で保持し、反応を完結させ、水性樹脂組成物(A−
3)を得た。得られた水性樹脂組成物の性状は、蒸発残
分33.6%、pH7.4、粘度(30℃)110mP
a・sであった。
【0068】製造例4 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計および原料仕
込み口を備えた反応容器に、ウレタンエマルション[三
洋化成(株)製、商品名:ユーコートUWS−145、
固形分濃度35%]143部、イオン交換水135部を
仕込み、攪拌、窒素雰囲気下、80℃に昇温した。昇温
後、アクリル酸2−エチルヘキシル10部、メタクリル
酸N,N−ジエチルアミノエチル40部の混合液を2時
間で滴下した。同時に、3%過硫酸アンモニウム水溶液
5部を2時間で滴下した。滴下終了後、さらに2時間、
80℃で保持し、反応を完結させ、水性樹脂組成物(A
−4)を得た。得られた水性樹脂組成物の性状は、蒸発
残分33.1%、pH7.6、粘度(30℃)80mP
a・sであった。
【0069】製造例5 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計および原料仕
込み口を備えた反応容器に、ウレタンエマルション[三
洋化成(株)製、商品名:パーマリンUC−20、固形
分濃度23%]217部、イオン交換水60部を仕込
み、攪拌、窒素雰囲気下、80℃に昇温した。昇温後、
アクリル酸2−エチルヘキシル19部、メタクリル酸
N,N−ジエチルアミノエチル30部、トリメトキシシ
リルプロピルメタクリレート(日本ユニカー(株)製、
A−174)1部の混合液を2時間で滴下した。同時
に、3%過硫酸アンモニウム水溶液5部を2時間で滴下
した。滴下終了後、さらに2時間、80℃で保持し、反
応を完結させ、水性樹脂組成物(A−5)を得た。得ら
れた水性樹脂組成物の性状は、蒸発残分34.1%、p
H5.0、粘度(30℃)420mPa・sであった。
【0070】製造例6 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計および原料仕
込み口を備えた反応容器に、ウレタンエマルション[旭
電化(株)製、商品名:アデカボンタイターHUX−6
70、固形分濃度30%]167部、イオン交換水11
0部を仕込み、攪拌、窒素雰囲気下、80℃に昇温し
た。昇温後、アクリル酸2−エチルヘキシル19部、メ
タクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル30部、トリ
メトキシシリルプロピルメタクリレート(日本ユニカー
(株)製、A−174)1部の混合液を2時間で滴下し
た。同時に、3%過硫酸アンモニウム水溶液5部を2時
間で滴下した。滴下終了後、さらに2時間、80℃で保
持し、反応を完結させ、水性樹脂組成物(A−6)を得
た。得られた水性樹脂組成物の性状は、蒸発残分33.
5%、pH4.6、粘度(30℃)50mPa・sであ
った。
【0071】実施例1〜10、比較例1 上記製造例で調製した樹脂組成物と、微小粒子及び/又
は親水性高分子とを、表1に示す配合比で容器に入れて
攪拌混合することにより自己接着性組成物を得た。この
組成物を、バーコーター(#60)にて上質紙に塗工
し、120℃のオーブンで5分間乾燥することにより接
着層を形成し、自己接着性記録用シートを作製した。各
記録用シートにつき、下記に示す特性の評価を行った。
その結果を表2に示す。なお、表1中、組成重量比は各
成分の固形分換算の重量比(乾燥重量比)を示す。ま
た、サイリシアはシリカ粉末[富士シリシア(株)製]
の商品名であり、微小粒子の欄の括弧内の数字は平均粒
子径(μm)を示す。さらに、OKS−7158Gは変
性酢酸ビニル系共重合体[日本合成化学工業(株)製]
の商品名である。表2において、「測定不能」とは、測
定中、試料が破損したため、測定が完了しなかったこと
を示す。
【0072】(1)接着強度 自己接着性記録用シートを幅25mm、長さ150mm
に切断し、接着部が50mmとなるよう塗工面を重ね合
わせ、プレス機にて加圧することにより粘着させた。こ
れを23℃、50%RHの雰囲気下で1日放置した後、
引っ張り試験機(オリエンテック社製、テンシロンUC
T−5T)を使用して、引っ張り速度300mm/分で
のT型剥離による接着強度(gf/25mm)を測定し
た。
【0073】(2)耐ブロッキング性 自己接着性記録用シートを幅25mm、長さ150mm
に切断し、接着部が50mmとなるよう塗工面を重ね合
わせ、500gf/cm2の荷重をかけて、23℃で2
4時間放置した後、以下の基準で耐ブロッキング性を評
価した。 ○:ブロッキングは認められず、問題なし △:ブロッキングは認められないが、タック感がある ×:ブロッキングが認められる。
【0074】(3)印刷適性/接着前 自己接着性記録用シートに、インクジェットプリンター
[キャノン(株)製、BJC−420J]を使用して、
シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各々の色によ
るベタでの印字とブラックによる活字の印字を行って記
録画像を形成し、以下の基準で接着前の印刷適性を評価
した。 ○:印字部が均一に印字されている △:印字部に滲みが認められる ×:印字部のインクの乾燥が悪い。
【0075】(4)印刷適性/接着後 上記(3)で記録画像を形成した記録用シートを、印字
部が互いに重なり合うように折り曲げ、プレス機にて加
圧することにより粘着させた。粘着した2つ折りの記録
シートを手で剥がし、以下の基準で接着後の印刷適性を
評価した。 ○:接着層が剥離することなく円滑に剥がすことができ
る △:接着層のうち印字部に剥離が認められる ×:接着層のうち印字部だけでなく印字部以外にも剥離
が認められる。
【0076】
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA02 AA04 AA06 AA07 AA08 AA10 AA12 AA14 AA18 AB01 CA01 CA02 CB02 CC02 CC03 FA01 GA01 4J040 BA012 BA022 BA192 DA001 DA002 DB011 DB012 DC021 DC022 DD012 DD051 DD052 DE011 DE012 DF011 DF012 DF031 DF032 DF091 DF092 DG001 DG002 DJ011 DJ012 EF111 EF112 EF121 EF122 EF131 EF132 EF242 EF291 EF301 EF302 EF321 EF322 GA15 GA16 HA126 JA03 JA09 JB09 LA07 MA09 MB03 NA21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ウレタン樹脂(1)と重合性不飽
    和化合物の重合体(2)とで構成された樹脂組成物と、
    (B)平均粒子径が0.5〜30μmの微小粒子とを基
    本成分として含有するとともに、前記ウレタン樹脂
    (1)と重合性不飽和化合物の重合体(2)のうち少な
    くとも一方がカチオン性ポリマーであることを特徴とす
    る自己接着性組成物。
  2. 【請求項2】 樹脂組成物が、ウレタン樹脂(1)と、
    このウレタン樹脂中に粒子状に分散した重合性不飽和化
    合物の重合体(2)とで構成されている請求項1記載の
    自己接着性組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物が、ウレタン樹脂(1)と、
    重合性不飽和化合物の重合体(2)とで構成されたコア
    ・シェル構造又はミクロドメイン構造を有するポリマー
    粒子を含む水系エマルションである請求項1記載の自己
    接着性組成物。
  4. 【請求項4】 微小粒子の含有量が、固形分換算で、ウ
    レタン樹脂(1)と重合性不飽和化合物の重合体(2)
    の総量100重量部に対して5〜250重量部である請
    求項1〜3の何れかの項に記載の自己接着性組成物。
  5. 【請求項5】 さらに親水性高分子を含有している請求
    項1〜4の何れかの項に記載の自己接着性組成物。
  6. 【請求項6】 基材の少なくとも片面に請求項1〜5の
    何れかの項に記載の自己接着性組成物で構成された記録
    可能な接着層が設けられている自己接着性記録用シー
    ト。
  7. 【請求項7】 基材の少なくとも片面に、請求項1〜5
    の何れかの項に記載の自己接着性組成物を塗工して、記
    録可能な接着層を形成する自己接着性記録用シートの製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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